JPWO2015136833A1 - 排水ポンプ - Google Patents

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正吾 濱田
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Abstract

ポンプロータ(12)を有する排水ポンプにおいて、ポンプロータ(12)は、流体に遠心力を付与する撹拌体を構成する複数の串形の突起片(20ai)と、突起片(20bi)と、複数の突起片(20ai)の周囲を隣接して包囲する環状の外壁(12PW)と、吸入口(10a)内に挿入される軸部(12B)を下端に有し突起片(20ai)の下端と、外壁(12PW)および突起片(20bi)の下端と一体に形成される円錐台状の支持板(12A)と、を含んで構成される。

Description

本発明は、ポンプロータを有する排水ポンプに関する。
空調機器においては、ドレンパンに溜まった水等を外部に排出する排水ポンプが設けられている。排水ポンプは、例えば、特許文献1および特許文献2にも示されるように、吸入口を形成する吸入管を中央部下端に有するロアハウジング(特許文献1および特許文献2においてはケーシングと呼称される)と、ロアハウジングのロータ収容室内に回動可能に配されるロータと、ロアハウジングの内周部とともにロータ収容室(ポンプ室)を形成するアッパハウジング(特許文献1および特許文献2においては、カバーと呼称される)と、アッパハウジングに支持されロータを駆動する駆動用モータとを主な要素として含んで構成されている。
ロアハウジングの内周部は、吸入口を中心として漏斗状に広がるように形成されている。その吸入口の一端が、ドレンパン内に配されている。これにより、後述されるロータが作動状態とされる場合、ドレンパン内の水等がロータ収容室に導入される。また、ロアハウジングの側壁には、吸入口の中心軸線に直交する方向に沿って吐出口が延びている。ロータ収容室内の流体を吐出する吐出口は、ロアハウジングのロータ収容室に連通する小径部および大径部から構成されている。
アッパハウジングの下端に形成される円筒状部は、Oリングを介してロアハウジングにおける上端部の開口端に接続されている。アッパハウジングの底板の外周縁部には、例えば、特許文献1および特許文献2に示されるように、筒状の仕切り壁が、吐出口における気泡による騒音を低減するためにロアハウジングの底壁に向けて突出するように設けられる場合がある。これにより、ロアハウジングの側壁と仕切り壁との間に隙間が形成されている。また、その環状の隙間を通じて流体が吐出口に導かれる。その際、ポンプ室の上部周縁に存在する気泡が、上述の仕切り壁により吐出口に導かれることが抑制されるので吐出口における気泡による騒音が低減される。
ロータは、吸入口内に挿入される軸部を下端に有する円錐台状部と、円錐台状部に一体に形成される複数のピンとから構成されている。
円錐台状部の中央部の孔には、駆動用モータの出力軸が接続されるハブ部材が配されている。複数のピンは、それぞれ、正四角柱状を有している。各ピンは、特許文献2において図8に示されるように、円錐台状部における環状面に各連通孔に隣接してハブ部材の中心軸線に沿って設けられている。複数のピンは、ハブ部材の周りに縦横に所定の間隔で配列されている。このように複数のピンが配列されることにより、キャビテーションの発生が抑制されるのでキャビテーションに起因した騒音が低減される。
斯かる構成において、ロータが回動される場合、例えば、排水ポンプが高揚程となり、吐出量が減少するとき、吸入口から吸い込まれる流体に対し吐出口側からの高い背圧が作用するので吸い込まれた流体に含まれる空気層が、上述の孔の真上であって最も内側の複数のピンよりも内側となるロータのハブ部材近傍に滞留せしめられる。
一方、ロータが回動される場合、例えば、排水ポンプが低揚程となり、吐出量が増大するとき、吸入口から吸い込まれる流体に対し吐出口側からの背圧が、高揚程のときに比べて小となるので吸い込まれた流体に含まれる空気層が、孔の真上位置から上方に向けて末広がりとなる。即ち、液体と空気との境界面である気液境界面が、最も外側に位置する複数のピンに向けて移行することとなる。これにより、空気領域が、拡大される。
上述したように排水ポンプにおいて、排水ポンプが低揚程となるとき、空気領域が拡大するので空気層と流体の液体層とが混じり合い、気泡が複数のピンのうち比較的外側に位置するピン近傍に発生する場合がある。このような場合、比較的外側に位置する複数のピンと気液境界面との相対速度が速くなり、その複数のピンと気液境界面との接触面積が増大するので所謂、水掻き音は、排水ポンプが高揚程となるときに比べて大きくなるという問題を伴う。
水掻き音の音圧レベルを低減させるようにポンプ室内の気泡の発生を抑制すべく、例えば、特許文献3にも示されるように、インペラが、ドレン水整流環およびドレン水ガイド部を有するものが提案されている。そのようなドレン水整流環の作用により、遠心力によって半径方向外側に広げられた自由表面を羽根外周が撹拌することが無くなるので気泡の発生が抑制される。また、ポンプ室内の気泡の発生を抑制すべく、例えば、特許文献4にも示されるように、回転羽根が、羽根板の最大径部を包囲する外輪を一体的に有するものも提案されている。このように外輪を設けることにより、液層と空気層との境界面が均一に保たれるので気泡の発生が少なくなる。
特許第3723556号公報 特許第4680922号公報 特許第3511044号公報 特許第3254325号公報
排水ポンプの仕様においては、設計上、排水ポンプの配置の自由度を高めるべく排出能力を高めることが要望される場合がある。このような場合、仕様点の変更に伴い排水ポンプのロータの最大回転数をさらに上げる必要があるので特に、低揚程のとき、水掻き音の音圧レベルの上昇が問題となる。
以上の問題点を考慮し、本発明は、ポンプロータを有する排水ポンプであって、排水能力を高めた場合、低揚程のときであっても、ポンプロータに起因した水掻き音の音圧レベルを低減することができる排水ポンプを提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明に係る排水ポンプは、吸入口および吐出口を有するポンプハウジングと、ポンプハウジングにおけるロータ収容室内に回動可能に配され、吸入口を通じて導入された流体が通過する開口と、回転駆動手段により回動されるとき、開口を通じて導入された流体に遠心力を付与する複数の突起片が所定の間隔で形成される支持板と、支持板に支持され複数の突起片における支持板の半径方向に沿った最も外側の配列を囲む環状の外壁と、を有するポンプロータと、を備えて構成される。また、吸入口を通じて導入された流体は、複数の突起片の相互間を通過した後、外壁を越えて前記吐出口に流出する。
本発明に係る排水ポンプによれば、ポンプロータが、吸入口を通じて導入された流体が通過する開口と、開口を通じて導入された流体に遠心力を付与する複数の突起片が所定の間隔で形成される支持板と、支持板に支持され複数の突起片における支持板の半径方向に沿った最も外側の配列を囲む環状の外壁と、を有することによって、複数の突起片により流体の波立ちが抑制されるとともに、外壁により流体が整流されるので排水ポンプの排水能力を高めた場合、低揚程のときであっても、ポンプロータに起因した水掻き音の音圧レベルを低減することができる。
図1は、本発明に係る排水ポンプの一例に用いられるポンプロータを示す斜視図である。 図2は、本発明に係る排水ポンプの一例の要部を破断して示す概略構成図である。 図3は、図2に示される例においてアッパハウジングを外した状態で示す平面図である。 図4は、図3におけるIV-IV線に沿って示される部分断面図である。 図5は、図4におけるV部を拡大して示す部分拡大図である。 図6Aは、比較例におけるポンプロータを示す斜視図である。 図6Bは、比較例におけるポンプロータを示す斜視図である。 図6Cは、比較例におけるポンプロータを示す斜視図である。 図7は、本発明に係る排水ポンプの一例における性能実験の説明に供される図である。 図8は、本発明に係る排水ポンプの一例および各比較例における騒音の音圧レベルの特性を示す特性図である。
図2は、本発明に係る排水ポンプの一例の構成を示す。
図2において、排水ポンプは、吸入口10aを形成する吸入管を中央部下端に有するロアハウジング10と、ロアハウジング10内に回動可能に配されるポンプロータ12と、ロアハウジング10の内周部とともにロータ収容室を形成するアッパハウジング14と、アッパハウジング14に配されポンプロータ12を駆動する駆動用モータ15とを主な要素として含んで構成されている。
ロアハウジング10の吸入口10aの一端は、例えば、ドレンパンDP(図7参照)に配される。ロアハウジング10の内周部は、吸入口10aを中心として漏斗状に広がるように形成されている。また、ロアハウジング10における上部側壁10USの後述する吐出口側には、図2および図3に示されるように、吸入口10aの中心軸線に直交する方向に沿って吐出口10Dが延びている。吐出口10Dは、ロアハウジング10のロータ収容室に連通する小径部10bおよび大径部10cから構成されている。
アッパハウジング14の下端に形成される円筒状部は、Oリング18を介してロアハウジング10における上端部の開口端に接続されている。アッパハウジング14における円筒状部の平坦部14Wの中央部に形成され、ロータ収容室(以下、ポンプ室ともいう)内に連通している貫通孔14aには、出力軸15Sおよび後述するポンプロータ12のハブ部材22が挿入されている。従って、ポンプハウジングは、ロアハウジング10およびアッパハウジング14により形成されることとなる。
駆動用モータ15は、例えば、扁平型のDCブラシレスモータとされ、アッパハウジング14の上部に支持されている。また、駆動用モータ15の出力軸15Sの回転数は、吐出流量に応じて図示が省略される制御基板により制御される。また、アッパハウジング14は、図示が省略されるが、大気連通孔を数箇所に有している。なお、駆動用モータ15は、斯かる例に限られることなく、回転数制御可能なACモータ、例えば、エンコーダ付きの隈取モータであってもよい。駆動用モータ15の上部には、取付用ブラケット16が設けられている。
ポンプロータ12は、図1および図3に示されるように、例えば、樹脂材料で一体に形成され、流体に遠心力を付与する撹拌体を構成する複数の串形の突起片20ai(i=1〜52)と、複数の突起片20aiの周囲を隣接して包囲する環状の外壁12PWと、外壁12PWと一体に形成されている突起片20bi(i=1〜20)と、吸入口10a内に挿入される軸部12Bを下端に有し突起片20aiの下端と、外壁12PWおよび突起片20biの下端と一体に形成される円錐台状の支持板12Aと、を含んで構成されている。樹脂材料は、例えば、透明性のあるもの、または、黒色、白色の樹脂材料、あるいは、その他の色が混合されたものであってもよい。
支持板12Aは、吸入口10a内に挿入される軸部12Bを下端中央部に有している。軸部12Bは、中心軸線に沿って延びる十字形の突起12bを有している。
約41mmの直径を有する支持板12Aの中央部の貫通孔12aには、図3に示されるように、駆動用モータ15の出力軸15Sが接続されるハブ部材22が配されている。ハブ部材22は、軸部12Bの中心軸線と共通の中心軸線上に一体に形成され、上述の貫通孔14aを貫通するように突出している。即ち、ハブ部材22は、支持板12Aの支持面に対し略垂直に形成されている。ハブ部材22は、連結片12R1、12R2、12R3、および、12R4により、開口としての貫通孔12aの周縁に連結されている。連結片12R1〜12R4は、それぞれ、その円周方向に沿って均等間隔で4箇所に分岐し軸部12Bの端部に一体形成されている。なお、連結片の数量は、斯かる例に限られることなく、例えば、3本以下、あるいは、5本以上設けられても良い。
52本の突起片20aiは、例えば、樹脂材料で支持板12Aと一体に形成され、約1.8mm角の矩形断面を有している。突起片20aiは、支持板12Aの貫通孔12aの周囲に所定の間隔で縦横に形成されている。突起片20aiの配列は、貫通孔12aの最も近傍の位置に例えば、図3に示されるように、所定の間隔で一辺に7本を有する基準となる略矩形の第1の配列を含んでいる。また、第2の配列が、第1の配列を囲う相似形のように形成されている。第2の配列は、貫通孔12aから離れる方向に基準となる第1の配列における各突起片20aiに向かい合い、一辺に7本の突起片20aiからなる。その際、第2の配列は、基準となる第1の配列における各辺の角の突起片20aiに向かい合う2本の突起片20aiが、後述する環状の外壁12PWの内周面に向かい合って隣接する位置となるように形成されている。さらに、第3の配列としての突起片20biが、第2の配列の各辺の突起片20aiに向かい合うように、それぞれ、形成されている。第3の配列の各辺は、5本の突起片20biが所定の間隔で形成されている。各突起片20biは、第2の配列の各辺に対し平行に貫通孔12aから離れる方向に所定の間隔で、外壁12PWの内周面に沿って一体に形成されている。これにより、突起片20biおよび隣接する突起片20bi相互間の間隙からなる凹凸が、第2の配列の各辺に対し向かい合って円周方向に所定の長さだけ形成されることとなる。
第1の配列および第2の配列において、それぞれ、各突起片20aiの軸線に沿った長さは、図4に示されるように、突起片20aiの最上端位置が共通の平面上に位置するように異なり、外壁12PWに向かうにつれて短くなる。各突起片20aiの軸線に沿った平均長さは、例えば、5〜10mmとされる。突起片20aiの最上端とアッパハウジング14の平坦部14Wにおけるポンプ室に対向する面との間には、所定の隙間が形成されている。また、ポンプロータ12の外壁12PWの外周面とロアハウジング10の上部側壁10USの内周面との間には、所定の隙間が形成されている。各突起片20biの軸線に沿った長さは、最も短い突起片20aiの軸線に沿った長さと略同一、もしくは、最も短い突起片20aiの軸線に沿った長さよりも小に設定されている。外壁12PWの上端の位置は、各突起片20biの上端と共通の平面上にある。
なお、基準となる第1の配列は、矩形に形成されているが、必ずしも、このようになされる必要がなく、例えば、基準となる第1の配列は、円形に形成され、第2の配列、第3の配列がその基準となる第1の配列に倣う相似形となるように所定の均等間隔で形成されてもよい。
これにより、駆動用モータ15が作動状態の場合、回動されるポンプロータ12による遠心力により、図2において、矢印の示す方向に沿って吸入口10aから吸い込まれた流体は、ロアハウジング10の内周部およびアッパハウジング14の下端の内周部により形成される空間、即ち、ロータ収容室に貫通孔12aを介して導かれ、小径部10bおよび大径部10cを通じて矢印の示す方向に沿って外部に吐出される。なお、駆動用モータ15によるポンプロータ12の回転方向は、時計回り方向または反時計回り方向のいずれの方向であってもよい。
斯かる構成において、駆動用モータ15の出力軸の回転数が制御されることより、ポンプロータ12の回転数が制御される場合、例えば、150mm程度の低揚程のとき、図4に示されるように、吸入口10aおよび貫通孔12aを通じて吸い込まれた流体である環状の液体層の内側に、気液境界面BPを境に大気連通孔(不図示)および貫通孔14aを介して侵入した空気により気相APHが形成される。気液境界面BPを介して気相APHの回りに、液相LPHが形成される。気液境界面BPは、作動中のポンプロータ12による遠心力と吐出口からの水頭圧および遠心力に起因したロアハウジング10の内周部からの反作用力との釣り合いにより形成される。
これにより、ロータ収容室内の液体は、遠心力により、ロアハウジング10の内周部およびアッパハウジング14の下端の内周部に導かれ、小径部10bおよび大径部10cを通じて図5に示される矢印Fが示す経路に沿って外部に吐出される。従って、気液境界面BPのロアハウジング10の上部側壁10USの内周面への移動が外壁12PWにより抑制され、且つ、発生した気泡が、ロアハウジング10の上部側壁10USに衝突する速度を抑制することができる。また、液体の流出経路において外壁12PWの整流作用により絞り渦の発生も抑制される。さらに、複数の突起片20ai、および、20biにより、液体の波立ち(うねり)が発生することも、抑制される。
図8は、本発明に係る排水ポンプの一例である図2に示される一例(以下、排水ポンプAともいう)を用いて、後述する比較例1、比較例2、および、比較例3とポンプロータ12とを比較して上述のポンプロータ12における音圧レベル(対数騒音)の低減効果について検証された結果を示す。
排水ポンプAは、直径約41mmの支持板12Aおよび外壁12PWを有するポンプロータ12を含んで構成される。支持板12Aは、1.8mm角の52本の突起片20ai、および、外壁12PWと一体に形成された20本の突起片20biを有するものとされる。隣接する突起片20aiの相互間距離は、例えば、1.5mmに設定されている。
斯かる実験においては、排水ポンプAの揚程が、水頭圧(揚程)150mm程度の低揚程から水頭圧1200mm程度の高揚程まで変化するとき、排水ポンプAから発生した音を計測する。
なお、上述の揚程のゼロ点は、排水ポンプAの流量が零でバランス状態であるとき、排水ポンプAの吸入口端部から所定距離De(約10mm)下方の液面位置とされる(図7参照)。
また、従来品とされる図6A、6B、および、6Cに示されるような、互いに形状の異なるポンプロータ32(比較例1)、ポンプロータ34(比較例2)、ポンプロータ36(比較例3)を排水ポンプAに装着したとき、図7に示されるように、それぞれにおいて発生した音を測定した。発生した音は、吸入口から所定距離Le、例えば、500mm程度離れた無響箱内の騒音計(小野測器(株)社製:LA5120)により、A特性、スローレンジで測定された。吐出口が配管Duに接続された排水ポンプAは、吸入口が水位De、例えば、約10mm以上の深さDmaxを有する液体が満たされたドレンパンDP内に配置されるように保持されている。斯かる実験の方法は、排水ポンプAの吐出口に接続される配管Duの一端の位置を変化させることによって揚程を変化させながら、任意の揚程において水の排出が止まった状態、所謂、バランス状態となった時、吐出口近傍から発生した音が、騒音計により測定されることにより、行われた。
ポンプロータ32(比較例1)、ポンプロータ34(比較例2)、ポンプロータ36(比較例3)の直径は、それぞれ、ポンプロータ12の直径と同一である。
ポンプロータ32は、図6Aに示されるように、例えば、樹脂材料で一体に形成され、ポンプロータ12のような複数の串形の突起片30ai(i=1〜52)および突起片30bi(i=1〜20)を有する点で共通しているが、ポンプロータ12のような環状の外壁を有しない点で相違する。ポンプロータ32は、流体に遠心力を付与する撹拌体を構成する複数の串形の突起片30aiおよび30biと、吸入口10a内に挿入される軸部32Bを下端に有し突起片30aiおよび30biの下端と一体に形成される円錐台状の支持板32Aと、を含んで構成されている。
支持板32Aは、上述の吸入口10a内に挿入される軸部32Bを下端に有している。軸部32Bは、中心軸線に沿って延びる十字形の突起32bを有している。
支持板32Aの中央部の貫通孔32aには、駆動用モータ15の出力軸15Sが接続されるハブ部材42が配されている。ハブ部材42は、軸部32Bの中心軸線と共通の中心軸線上に一体に形成され、上述の貫通孔14aを貫通するように突出している。即ち、ハブ部材42は、支持板32Aの支持面に対し略垂直に形成されている。ハブ部材42は、連結片32R1、32R2、32R3、および、32R4により貫通孔32aの周縁に連結されている。連結片32R1〜32R4は、それぞれ、その円周方向に沿って均等間隔で4箇所に分岐し軸部32Bの端部に一体形成されている。なお、図6Aにおいて、連結片32R2、32R3は、示されていない。
突起片30aiは、例えば、樹脂材料で支持板32Aと一体に形成され、約1.8mm角の矩形断面を有している。突起片30aiは、支持板32Aの貫通孔32aの周囲に所定の間隔で縦横に形成されている。隣接する突起片30ai相互間には、図6Aに示されるように、連通孔32Cが所定の位置に形成されている。5本の突起片30biのうち両端に位置する2本の突起片30biは、それぞれ、他の突起片30biおよび突起片30aiとは異なり、面取りが角に施されている。
ポンプロータ34は、図6Bに示されるように、例えば、樹脂材料で一体に形成され、ポンプロータ12のような環状の外壁を有する点で共通しているが、ポンプロータ12のような複数の串形の突起片20ai(i=1〜52)および20bi(i=1〜20)を有しない点で相違する。ポンプロータ34は、流体に遠心力を付与する撹拌体を構成する複数の羽根板40A、40Bと、吸入口10a内に挿入される軸部34Bを下端に有し羽根板40A、40Bの下端と一体に形成される円錐台状の支持板34Aと、支持板34Aおよび羽根板40A、40Bの一端と一体に形成され羽根板40A、40Bを包囲する環状の外壁34PWとを含んで構成されている。
支持板34Aは、上述の吸入口10a内に挿入される軸部34Bを下端に有している。軸部34Bは、中心軸線に沿って延びる十字形の突起34bを有している。
支持板34Aの中央部の貫通孔34aには、駆動用モータ15の出力軸15Sが接続されるハブ部材44が配されている。ハブ部材44は、軸部34Bの中心軸線と共通の中心軸線上に一体に形成され、上述の貫通孔14aを貫通するように突出している。即ち、ハブ部材44は、支持板34Aの支持面に対し略垂直に形成されている。ハブ部材44は、連結片34R1、34R2、34R3、34R4により貫通孔34aの周縁に連結されている。連結片34R1〜34R4は、それぞれ、その円周方向に沿って均等間隔で4箇所に分岐し軸部34Bの端部に一体形成されている。4枚の羽根板40A、4枚の羽根板40Bは、貫通孔34aの周縁に放射状に配されている。羽根板40Aにおける支持板34Aの半径方向に沿った長さは、対応する羽根板40Bの長さに比して大に設定されている。
ポンプロータ36は、図6Cに示されるように、例えば、樹脂材料で一体に形成され、ポンプロータ12のような環状の外壁を有する点で共通しているが、ポンプロータ12のような複数の串形の突起片20ai(i=1〜52)および20bi(i=1〜20)を有しない点で相違する。ポンプロータ36は、流体に遠心力を付与する撹拌体を構成する複数の羽根板50A、50Bと、吸入口10a内に挿入される軸部36Bを下端に有し羽根板50A、50Bの下端と一体に形成される円錐台状の支持板36Aと、支持板36Aおよび羽根板50A、50Bの一端と一体に形成され、羽根板50A、50Bを包囲する環状の外壁36PWとを含んで構成されている。
支持板36Aは、上述の吸入口10a内に挿入される軸部36Bを下端に有している。軸部36Bは、中心軸線に沿って延びる十字形の突起36bを有している。
支持板36Aの中央部の貫通孔36aには、駆動用モータ15の出力軸15Sが接続されるハブ部材46が配されている。ハブ部材46は、軸部36Bの中心軸線と共通の中心軸線上に一体に形成され、上述の貫通孔14aを貫通するように突出している。即ち、ハブ部材46は、支持板36Aの支持面に対し略垂直に形成されている。ハブ部材46は、貫通孔36aに配され羽根板50Aにより外壁36PWの内周部に連結されている。4枚の羽根板50Aは、それぞれ、ハブ部材46と外壁36PWとの間でその円周方向に沿って均等間隔で4箇所に形成されている。4枚の羽根板50Bは、隣接する羽根板50A相互間に所定の間隔をもって貫通孔36aの周縁に放射状に配されている。羽根板50Aにおける支持板36Aの半径方向に沿った長さは、対応する羽根板50Bの長さに比して大に設定されている。また、羽根板50Aと羽根板50Bとの間には、外壁36PWの内周部に隣接して突起片50Cが形成されている。
図8は、縦軸に音圧レベル(対数騒音値)(dB)がとられ、横軸に揚程(mm)がとられ、揚程に応じた排水ポンプAにおける音圧レベルの変化を示す曲線L0、L1、L2、L3、および、L4を示す。但し、0(dB)は、従来品の音圧レベルの最大値とされる。
曲線L0は、本発明に係る排水ポンプの一例に用いられるポンプロータ12を装着した場合における音圧レベルの変化を示し、曲線L4、L2、L3、は、それぞれ、比較例1、比較例2、比較例3における音圧レベルの変化を示す。なお、曲線L1は、図示が省略されるが、上述したポンプロータ32において、連通孔32Cが設けられていない点だけが異なるポンプロータが、排水ポンプAに装着された場合における特性線とされる。
図8において、曲線L0から明らかなように、揚程が150mm〜450mmの範囲において、即ち、低揚程において、音圧レベルが、従来品と同等のものである比較例1、比較例2、比較例3に比べて低いことが確認された。これにより、ポンプロータ12を排水ポンプAに装着した場合、従来のポンプロータに比べて低揚程において音圧レベルがさらに低減されることが確認された。
従って、本発明に係る排水ポンプの一例においては、ポンプロータ12が、流体に遠心力を付与する複数の串形の突起片20aiと、複数の突起片20aiの周囲を隣接して包囲する環状の外壁12PWと、外壁12PWと一体に形成された突起片20biと、を有することにより、排水ポンプの排水能力を高めた場合、低揚程のときであっても、ポンプロータに起因した水掻き音の音圧レベルを低減することができる。

Claims (2)

  1. 吸入口および吐出口を有するポンプハウジングと、
    前記ポンプハウジングにおけるロータ収容室内に回動可能に配され、前記吸入口を通じて導入された流体が通過する開口と、回転駆動手段により回動されるとき、該開口を通じて導入された流体に遠心力を付与する複数の突起片が所定の間隔で形成される支持板と、該支持板に支持され該複数の突起片における該支持板の半径方向に沿った最も外側の配列を囲む環状の外壁と、を有するポンプロータと、
    を具備して構成される排水ポンプ。
  2. 前記開口を通じて導入された流体は、前記複数の突起片の相互間を通過した後、前記外壁を越えて前記吐出口に流出することを特徴とする請求項1記載の排水ポンプ。
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