JPWO2015129848A1 - レンズ検査装置、および眼鏡レンズの製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
次に、検査者は、検査用チャート用紙の基準線に玉型加工済みレンズの外形線を目視で位置合わせする。
なお、検査項目には、フィッテイングの他にも、たとえば、片眼瞳孔間距離、乱視軸などがある。
第1の理由は、図15(A)に示すように、印点51が付されたレンズの凸面52aを上向きにして玉型加工済みレンズ52を検査用チャート用紙53の上に載せたときに、印点51と目印54が検査用チャート用紙53の厚み方向に離れて配置されるためである。印点51と目印54が離れていると、これらを見る位置や角度の違いによって、印点51が目印54に重なって見えたり、印点51が目印54からずれて見えたりする。このため、同じ位置ずれΔDが生じていても、検査者によって良否の判断が分かれることがある。
眼鏡フレームの形状に合わせて玉型加工されるとともに、少なくとも一方のレンズ面にレイアウト検査用マークが付された玉型加工済みレンズのレイアウト検査に用いられるレンズ検査装置であって、
前記玉型加工済みレンズを支持する支持部と、
前記支持部で支持した前記玉型加工済みレンズを撮像することにより、前記玉型加工済みレンズの外形線および前記レイアウト検査用マークを含む撮像画像を取り込む撮像手段と、
前記撮像手段で取り込んだ前記撮像画像を表示するモニタと、
前記撮像画像に含まれる前記玉型加工済みレンズの外形線を合わせるべき位置を示すレンズ外形基準線と、前記レイアウト検査用マークが配置されるべき位置を示すレイアウト基準マークとを、前記撮像画像とともに前記モニタに表示するように制御する表示制御手段と、
を備えることを特徴とするレンズ検査装置である。
前記表示制御手段は、前記玉型加工済みレンズの外形線の位置合わせ許容幅を規定する二重線で前記レンズ外形基準線を表示する
ことを特徴とする上記第1の態様に記載のレンズ検査装置である。
前記表示制御手段は、前記レイアウト基準マークの表示位置またはその近傍に、前記レイアウト基準マークに対する前記レイアウト検査用マークの位置ずれの許容範囲を示す判定基準線を表示する
ことを特徴とする上記第1または第2の態様に記載のレンズ検査装置である。
前記表示制御手段は、前記レイアウト基準マークの表示位置またはその近傍に、前記レイアウト基準マークに対する前記レイアウト検査用マークの位置ずれ量を目視確認するための目盛りを表示する
ことを特徴とする上記第1〜第3の態様のいずれか一つに記載のレンズ検査装置である。
前記レンズ外形基準線と前記レイアウト基準マークとを用いて前記玉型加工済みレンズの位置調整を行ったときに前記モニタに表示されている画像データを、前記玉型加工済みレンズの識別情報と対応付けて記憶する記憶手段を備える
ことを特徴とする上記第1〜第4の態様のいずれか一つに記載のレンズ検査装置である。
眼鏡フレームの形状に合わせて玉型加工されるとともに、少なくとも一方のレンズ面にレイアウト検査用マークが付された玉型加工済みレンズのレイアウト検査を行うレンズ検査工程を有する眼鏡レンズの製造方法であって、
前記レンズ検査工程は、
前記玉型加工済みレンズを支持部に支持させる工程と、
前記支持部で支持した前記玉型加工済みレンズを撮像し、これによって得られる撮像画像に含まれる前記玉型加工済みレンズの外形線を合わせるべき位置を示すレンズ外形基準線と、前記レイアウト検査用マークが配置されるべき位置を示すレイアウト基準マークとを、前記撮像画像とともにモニタに表示しながら、前記玉型加工済みレンズの位置調整を行う工程と、
前記玉型加工済みレンズの位置調整の結果に基づいて前記玉型加工済みレンズのレイアウト検査の良否を判定する工程と、を含む
ことを特徴とする眼鏡レンズの製造方法である。
前記レイアウト検査の検査項目がフィッティングポイントの位置ずれである
ことを特徴とする上記第6の態様に記載の眼鏡レンズの製造方法である。
前記レイアウト検査の検査項目が玉型加工済みレンズの軸ずれである
ことを特徴とする上記第6の態様に記載の眼鏡レンズの製造方法である。
本発明の実施の形態においては、次の順序で説明を行う。
1.通信玉型加工システムの構成
2.レンズ検査装置の概略構成
3.レンズ検査装置の機械構成
4.眼鏡レンズの構成
5.眼鏡レンズの製造方法
6.実施の形態に係る効果
7.変形例等
図1は通信玉型加工システムの構成を示す模式図である。
図示した通信玉型加工システム1は、本発明を適用可能な眼鏡レンズの供給システムの一例となるもので、発注側2と製造側3に分かれている。発注側2に相当するものとしては、たとえば眼鏡店がある。製造側3に相当するものとしては、たとえば、レンズメーカの加工センタがある。
図2は本発明の実施の形態に係るレンズ検査装置の概略構成図である。
図示したレンズ検査装置11は、玉型加工機10で玉型加工を終えた眼鏡レンズ(玉型加工済みレンズ)のレイアウト検査を行うものである。玉型加工済みレンズの検査用の装置としては、たとえばレンズの周長を検査(測定)する周長検査装置などが知られているが、玉型加工済みレンズ単体でレイアウト検査を行う装置は知られていない。また、レイアウト検査に関しては、たとえば検査用チャート用紙などを用いた簡易的な検査でも対応可能であるが、検査の正確性や客観的判断の妥当性などの点では必ずしも十分ではない。このため、本実施の形態においては、レイアウト検査に用いるレンズ検査装置を提供することとした。以下、説明する。
図3および図4は本発明の実施の形態に係るレンズ検査装置の機械構成を説明する図であって、図3はレンズ検査装置の平面図(E−E矢視図を含む)、図4は同側面図を示している。
なお、撮像部17の光学系を構成する光学素子の個数は2個以上であってもよい。また、カメラと光学素子を一体的に構成してもよい。
図5(A)は玉型加工前の眼鏡レンズの構成を示す正面図であり、図5(B)は玉型加工後の眼鏡レンズの構成を示す正面図である。玉型加工前の眼鏡レンズであるアンカットレンズ33は円形の外形を有している。本実施の形態においては、発明の内容を理解しやすいように、眼鏡レンズが単焦点レンズであるものとする。その場合、アンカットレンズ33には、上述したレンズメータ8を用いて3つの印点M1,M2,M3が付される。3つの印点M1〜M3は、たとえば眼鏡装用者の処方情報に乱視処方がある場合、眼鏡装用者の処方情報で特定される乱視軸(図中のX軸)上に一列に並んで付されている。両端の印点M1,M3は、中央の印点M2から等距離を隔てた位置に付されている。中央の印点M2は、アンカットレンズ33の光学中心に付されている。印点M2が示す光学中心は、単焦点レンズにおけるフィッティングポイントに相当する。
続いて、本発明の実施の形態に係る眼鏡レンズの製造方法について説明する。
本発明の実施の形態に係る眼鏡レンズの製造方法は、眼鏡フレームの形状に合わせて玉型加工された玉型加工済みレンズ29のレイアウト検査を行うレンズ検査工程を有する。レンズ検査工程においては、図6に示す手順(工程)にしたがって玉型加工済みレンズ29のレイアウト検査(本形態例ではフィッティングポイントのレイアウト検査)を行う。以下、具体的に説明する。
まず、支持部16に玉型加工済みレンズ29を支持させる。具体的には、玉型加工済みレンズ29を3つの支持ピン28の上に載せる。このとき、玉型加工済みレンズ29の凸面29aを下向き、凹面29bを上向きにする。これにより、玉型加工済みレンズ29の凸面29aに3つの支持ピン28が接触した状態、つまり玉型加工済みレンズ29が3点で支持された状態となる。この工程は作業者の手作業で行ってもよいし、図示しないレンズ供給装置を用いて自動で行ってもよい。
次に、モニタ18の画像を見ながら玉型加工済みレンズ29の位置を調整する。玉型加工済みレンズ29の位置調整は検査者の手作業で行う。その際、表示制御部19は、次のような画像をモニタ18に表示する。
まず、表示制御部19は、支持部16に玉型加工済みレンズ29を供給する前は、図7に示すように、モニタ18の画面にレンズ外形基準線OLrefとレイアウト基準マークMrefとを表示する。
まず、上記図8に示すようにレンズ外形基準線OLrefに対して玉型加工済みレンズ29の外形線29cが位置ずれしていた場合は、図9に示すように、レンズ外形基準線OLrefに玉型加工済みレンズ29の外形線29cを位置合わせする。具体的には、二重線で表示されたレンズ外形基準線OLrefの位置合わせ許容幅W内に玉型加工済みレンズ29の外形線29cが収まるように位置合わせする。これにより、支持部16において玉型加工済みレンズ29が基準姿勢で支持された状態になる。
次に、レイアウト基準マークMrefに対する印点M2の位置ずれを確認し、この確認結果に基づいて玉型加工済みレンズ29のレイアウト検査の良否を判定する。この工程は、検査者がモニタ18の表示画面を見て行う。具体的には、上記図9に示すように、レイアウト基準マークMrefに対して印点M2の位置ずれがない場合、あるいは図10に示すように位置ずれがあっても、そのずれ量があらかじめ決められた許容範囲内であれば、良品と判断する。また、レイアウト基準マークMrefに対する印点M2の位置ずれ量が許容範囲を超えている場合は、不良品と判断する。
本発明の実施の形態によれば、支持部16に支持した玉型加工済みレンズ29を撮像部17で撮像して得られる撮像画像を、レンズ外形基準線OLrefやレイアウト基準マークMrefとともにモニタ18に表示し、このモニタ18の画面を見ながら玉型加工済みレンズ29の位置調整を行うことにより、レイアウト基準マークMrefに対する印点M2の位置ずれを確認することができる。これにより、検査用チャート用紙を用いる場合に比較して、精度良くレイアウト検査を行うことができる。すなわち、検査用チャート用紙を用いる場合は、検査者がレンズや印などを見るときの視点のずれ、さらにはレンズの姿勢の不安定さなどに起因して、検査結果にばらつきが生じやすくなるのに対して、本実施の形態では、検査者がモニタ18の表示画面を見てレイアウト検査を行えるため、検査者によって検査結果(良否の判断)が変わってしまうことがない。このため、高精度なレイアウト検査を実現することが可能となる。また、検査者による検査結果のバラツキを抑えた客観的な検査を実現することが可能となる。
まず、レンズ外形基準線を一本の線で表示した場合は、モニタ18の画面上でレンズ外形基準線に玉型加工済みレンズの外形線を重ね合わせたときに、線同士の重なりによって線自体が見づらくなる。このため、玉型加工済みレンズ29の全周にわたって外形線29cをレンズ外形基準線に位置合わせすることが困難になる。これに対して、本実施の形態のようにレンズ外形基準線OLrefを二重線で表示した場合は、線同士の重なりによって線自体が見づらくなることがない。このため、玉型加工済みレンズ29の位置合わせが容易になる。また、玉型加工済みレンズ29の外形線29cをレンズ外形基準線OLrefの位置合わせ許容幅W内に収めることにより、個々の検査者による位置合わせのバラツキが小さくなる。
本発明の技術的範囲は上述した実施の形態に限定されるものではなく、発明の構成要件やその組み合わせによって得られる特定の効果を導き出せる範囲において、種々の変更や改良を加えた形態も含む。
眼鏡レンズの一形態である累進屈折カレンズには、JIS規格(JIST7330)で規定される設計基準点(遠用部設計基準点)を特定するための2つのアライメント基準マーク(上記カクシマークM1,M2に相当するもの)が設けられている。たとえば、凹面累進屈折カレンズは、凸面が球面で、凹面が非球面(累進面)の累進屈折力レンズとなっている。アライメント基準マークは、凹面累進屈折カレンズの凹面側に形成される。また、アライメント基準マークは、プリズム測定基準位置から左右(水平軸方向)に均等な距離を隔てた位置に付される。このため、凹面累進屈折カレンズにおいては、2つのアライメント基準マークの中心を通る水平基準線上において、2つのアライメント基準マーク間の中点をプリズム測定基準位置として特定することが可能となる。
(1)レイアウト検査用マークとなる印点が付された凸面29aを下向きにして玉型加工済みレンズ29を支持し、凹面29b側から玉型加工済みレンズ29を撮像する構成。 (2)レイアウト検査用マークとなる印点を凹面29bに付し、その反対側の凸面29aを下向きにして玉型加工済みレンズ29を支持し、凹面29b側から玉型加工済みレンズ29を撮像する構成。
(3)レイアウト検査用マークとなる印点を凹面29bに付し、その反対側の凸面29aを下向きにして玉型加工済みレンズ29を支持し、凸面29a側から玉型加工済みレンズ29を撮像する構成。
このうち、(1)、(3)の構成のように、印点を付したレンズ面と反対側から撮像する場合は、玉型加工済みレンズ29の屈折による影響を考慮することが好ましい。
11…レンズ検査装置
16…支持部
17…撮像部
18…モニタ
19…表示制御部
20…記憶部
21…撮像カメラ
22…光学素子
29…玉型加工済みレンズ
33…アンカットレンズ
M1,M2,M3…印点
Mref…レイアウト基準マーク
OLref…レンズ外形基準線
Claims (8)
- 眼鏡フレームの形状に合わせて玉型加工されるとともに、少なくとも一方のレンズ面にレイアウト検査用マークが付された玉型加工済みレンズのレイアウト検査に用いられるレンズ検査装置であって、
前記玉型加工済みレンズを支持する支持部と、
前記支持部で支持した前記玉型加工済みレンズを撮像することにより、前記玉型加工済みレンズの外形線および前記レイアウト検査用マークを含む撮像画像を取り込む撮像手段と、
前記撮像手段で取り込んだ前記撮像画像を表示するモニタと、
前記撮像画像に含まれる前記玉型加工済みレンズの外形線を合わせるべき位置を示すレンズ外形基準線と、前記レイアウト検査用マークが配置されるべき位置を示すレイアウト基準マークとを、前記撮像画像とともに前記モニタに表示するように制御する表示制御手段と、
を備えることを特徴とするレンズ検査装置。 - 前記表示制御手段は、前記玉型加工済みレンズの外形線の位置合わせ許容幅を規定する二重線で前記レンズ外形基準線を表示する
ことを特徴とする請求項1に記載のレンズ検査装置。 - 前記表示制御手段は、前記レイアウト基準マークの表示位置またはその近傍に、前記レイアウト基準マークに対する前記レイアウト検査用マークの位置ずれの許容範囲を示す判定基準線を表示する
ことを特徴とする請求項1または2に記載のレンズ検査装置。 - 前記表示制御手段は、前記レイアウト基準マークの表示位置またはその近傍に、前記レイアウト基準マークに対する前記レイアウト検査用マークの位置ずれ量を目視確認するための目盛りを表示する
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のレンズ検査装置。 - 前記レンズ外形基準線と前記レイアウト基準マークとを用いて前記玉型加工済みレンズの位置調整を行ったときに前記モニタに表示されている画像データを、前記玉型加工済みレンズの識別情報と対応付けて記憶する記憶手段を備える
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のレンズ検査装置。 - 眼鏡フレームの形状に合わせて玉型加工されるとともに、少なくとも一方のレンズ面にレイアウト検査用マークが付された玉型加工済みレンズのレイアウト検査を行うレンズ検査工程を有する眼鏡レンズの製造方法であって、
前記レンズ検査工程は、
前記玉型加工済みレンズを支持部に支持させる工程と、
前記支持部で支持した前記玉型加工済みレンズを撮像し、これによって得られる撮像画像に含まれる前記玉型加工済みレンズの外形線を合わせるべき位置を示すレンズ外形基準線と、前記レイアウト検査用マークが配置されるべき位置を示すレイアウト基準マークとを、前記撮像画像とともにモニタに表示しながら、前記玉型加工済みレンズの位置調整を行う工程と、
前記玉型加工済みレンズの位置調整の結果に基づいて前記玉型加工済みレンズのレイアウト検査の良否を判定する工程と、を含む
ことを特徴とする眼鏡レンズの製造方法。 - 前記レイアウト検査の検査項目がフィッティングポイントの位置ずれである
ことを特徴とする請求項6に記載の眼鏡レンズの製造方法。 - 前記レイアウト検査の検査項目が玉型加工済みレンズの軸ずれである
ことを特徴とする請求項6に記載の眼鏡レンズの製造方法。
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JPH08297262A (ja) | 眼鏡レンズの位置合わせ方法及びその装置 |
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