JPWO2013038545A1 - 立体画像表示装置、及び方法 - Google Patents

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Abstract

立体画像表示装置は、表示素子と、光学素子と、取得手段と、導出手段と、印可手段と、を備える。表示素子は、複数の画素がマトリクス状に配列された表示面を有する。光学素子は、印加電圧に応じて屈折率分布が変化する。取得手段は、基準位置を取得する。導出手段は、前記表示素子に表示された表示対象物を正常に立体視する視域が前記基準位置に設定されるように、前記光学素子の面方向の第1屈折率分布を導出する。印加手段は、前記第1屈折率分布に応じた電圧を前記光学素子に印加する。

Description

本発明の実施形態は、立体画像表示装置、及び方法に関する。
立体画像表示装置では、視聴者は特殊なメガネを使用せずに裸眼で立体画像を観察することができる。このような立体画像表示装置は、視点の異なる複数の画像を表示し、これらの光線を、光学素子によって制御する。制御された光線は、視聴者の両眼に導かれるが、視聴者の観察位置が適切であれば、視聴者は立体画像を認識できる。この光線素子として、パララックスバリアやレンチキュラレンズを用いたものが知られている。
しかし、光学素子としてパララックスバリアやレンチキュラレンズを用いる方式では、立体画像の解像度の低さや、平面(2D)画像の表示品質が低下する場合がある。そこで、この光学素子として、液晶光学素子や複屈折素子を用いた技術が知られている。
例えば、特許文献1には、液晶ディスプレイ等の平面表示装置上に、基板、複屈折率物質、及びレンズアレイをこの順に載置した構成が開示されている。そして、特許文献1では、複屈折性物質の長軸方向である最大主軸方向が観測者と相対する方向に傾き、且つ該最大主軸方向がレンズの稜線に平行としている。また、特許文献2には、電圧制御によって、液晶レンズの主点位置を時間的に変化させることが開示されている。
特開2008−233469号公報 特表2009−520232号公報
しかしながら、上記従来技術では、表示画像を視聴する視聴者の位置を示す視点位置が変化すると、クロストーク量が増加しやすかった。
本発明が解決しようとする課題は、視点位置が変化してもクロストーク量の増加を軽減することができる立体画像表示装置、及び方法を提供することである。
実施形態の立体画像表示装置は、表示素子と、光学素子と、取得手段と、導出手段と、印可手段と、を備える。表示素子は、複数の画素がマトリクス状に配列された表示面を有する。光学素子は、印加電圧に応じて屈折率分布が変化する。取得手段は、基準位置を取得する。導出手段は、前記表示素子に表示された表示対象物を正常に立体視する視域が前記基準位置に設定されるように、前記光学素子の面方向の第1屈折率分布を導出する。印加手段は、前記第1屈折率分布に応じた電圧を前記光学素子に印加する。
実施の形態の立体画像表示装置を示すブロック図。 表示部を示す模式図。 光学素子の模式図 光学素子の屈折率変化と液晶の配向状態の一例を示す図。 表示処理のフローチャート。 複数の視点位置と設定視域との位置関係を示す模式図。 複数の視点位置と設定視域との位置関係を示す模式図。 屈折率分布導出処理のフローチャート。 基準位置と表示部との位置関係を示す模式図。
以下に添付図面を参照して、本実施形態にかかる立体画像表示装置、方法、及びプログラムの一例を詳細に説明する。
図1は、立体画像表示装置10の機能的構成を示すブロック図である。立体画像表示装置10は、立体画像を表示可能な装置である。なお、立体画像表示装置10は、平面画像も表示可能であり、立体画像の表示に限られない。
立体画像表示装置10は、UI部16、検出部18、表示部14、及び制御部12を備える。
表示部14は、立体画像または平面画像を表示する表示デバイスである。
図2は、表示部14の概略構成を示す模式図である。図2に示すように、表示部14は、光学素子46、及び表示素子48を備える。視聴者Pは、光学素子46を介して表示素子48を観察することで(図1及び図2中、矢印ZA方向参照)、表示部14に表示される立体画像等を観察する。
表示素子48は、例えば、立体画像の表示に用いる視差画像を表示する。表示素子48は、複数の画素52を第1方向及び第2方向にマトリクス状に配列させた表示面を有する。第1方向は、例えば行方向(図1中、X軸方向(水平方向))であり、第2方向は、第1方向に直交する方向であり、例えば、列方向(図1中、Y軸方向(垂直方向))である。
表示素子48は、例えば、RGB各色のサブピクセルを、RGBを1画素としてマトリクス状に配置した公知の構成である。この場合、第1方向に並ぶRGB各色のサブピクセルが1画素を構成し、隣接する画素を視差の数だけ、第1方向に交差する第2方向に並べた画素群に表示される画像を要素画像と称する。表示素子48のサブピクセルの配列は、他の公知の配列であっても構わない。また、サブピクセルは、RGBの3色に限定されない。例えば、4色であっても構わない。
表示素子48としては、直視型2次元ディスプレイ、例えば、有機EL(Organic Electro Luminescence)やLCD(Liquid Crystal Display)、PDP(Plasma Display Panel)、投射型ディスプレイ、プラズマディスプレイなどがある。
光学素子46は、印可電圧に応じて、屈折率分布が変化する素子である。表示素子48から光学素子46側に向かって発散された光線は、光学素子46を透過することによって、該光学素子46の屈折率分布に応じた方向に向けて出射する。
光学素子46は、印可電圧に応じて屈折率分布が変化する素子であればよい。光学素子46としては、例えば、一対の基板間に液晶を分散させた液晶素子が挙げられる。
なお、本実施の形態では、一例として、光学素子46に液晶素子を用いた場合を説明する。しかし、光学素子46は、印可電圧に応じて屈折率分布が変化する素子であればよく、液晶素子に限られない。例えば、光学素子46として、水溶液と油という2種類の液体で構成される液体レンズや水の表面張力を利用した水レンズ等を用いてもよい。
光学素子46は、一対の基板46E及び基板46D間に、液晶層46Cを配置した構成である。基板46Eには、電極46Aが設けられている。また、基板46Dには、電極46Bが設けられている。なお、本実施の形態では、光学素子46は、基板46E及び基板46Dの各々に電極(電極46A及び電極46B)が設けられた構成である場合を説明する。しかし、光学素子46は、液晶層46Cに電圧を印加可能な構成であればよく、この構成に限られない。例えば、基板46D及び基板46Eの何れか一方の基板に電極が設けられた構成であってもよい。
図3は、光学素子46の一部を拡大した模式図である。図3に示すように、液晶層46Cは、分散媒54中に液晶56が分散されている。液晶56としては、印可電圧に応じた配向を示す液晶材料が用いられる。液晶材料としては、該特性を示す液晶材料であればよく、例えば、印可電圧に応じて配向方向が変化するネマティック液晶が挙げられる。液晶材料は、公知のごとく、細長い形状であり、その分子の長手方向に屈折率の異方性が生じる。液晶56の配向変化を生じさせるための印加電圧の強さや電圧印加時間は、液晶56の種類や光学素子46の構成(すなわち、電極46A及び電極46Bの形状や配置等)等によって異なる。
このため、例えば、液晶層46Cにおける、表示素子48の各要素画素に対応する位置に特定の形状の電界が形成されるように、電極46A、及び電極46B(例えば、電極46B〜電極46B)に電圧を印加する。すると、液晶層46Cには、電界沿った配向に液晶56が配列され、光学素子46は、印可電圧に応じた屈折率分布を示すこととなる。これは、液晶56が、偏光状態によって屈折率異方性を示すためである。すなわち、液晶56は、電圧印加による配向変化によって、任意の偏光状態における屈折率変化を示すためである。
例えば、表示素子48の各要素画素に対応する位置毎に異なる電界を形成するように、予め電極46A及び電極46Bを配置する。そして、液晶層46Cにおける各要素画素に対応する領域に、レンズ50形状の電界が形成されるように電極46B及び電極46Aに電圧を印加する。すると、液晶層46Cにおける液晶56は、印可電圧に応じて形成された電界に沿った配向を示す。この場合、光学素子46は、図3に示すように、レンズ50形状の屈折率分布を示す。このため、この場合、光学素子46は、図2に示すように、複数のレンズ50が所定方向に配列されたレンズアレイ形状の屈折率分布を示すこととなる。
なお、このレンズアレイ形状の屈折率分布は、例えば、表示素子48の要素画素の配列方向に沿った屈折率分布である。更に具体的には、例えば、光学素子46は、表示素子48の表示面における水平方向及び垂直方向の何れか一方、または双方の方向に、レンズアレイ形状の屈折率分布を示す。なお、水平方向及び垂直方向の何れか一方または双方の方向の何れの方向に屈折率分布を示す構成とするかは、光学素子46の構成(すなわち、電極46A及び電極46Bの形状や配置等)によって調整することができる。
なお、液晶56の特定の配向を実現するために液晶層46Cに印加する電圧強度及び電圧印加時間等の電圧条件は、液晶56の種類や、電極46A及び電極46Bの形状や配置等によって異なる。
図4は、光学素子46の屈折率変化と液晶56の配向状態の一例を示す図である。詳細には、図4(A)は、電極46Aと電極46Bへの印加電圧と光学素子46の屈折率との関係の一例を示す図である。図4(B)及び図4(C)は、光学素子46の屈折率に対応する液晶56の配向状態の一例を示す図である。
図4に示す例では、電極46Aと電極46Bとの間に電圧が印可されていない状態では、液晶56は水平方向に配向し(図4(B)参照)、屈折率nは低い値を示す(図4(A))。そして、電極46Aと電極46Bに印加する電圧値を上げるほど液晶56は垂直方向に向かって配向する(図4(C)参照)。この配向変化に伴い光学素子46の屈折率nは上昇する(ZY4(A)参照。このため、図4に示す例では、印可電圧と光学素子46の屈折率との関係は、線図58の関係を示す。
このため、電極46A及び電極46Bの配置や、これらの電極46A及び電極46B等を介して液晶層46Cに印加する電圧の印加条件を調整することによって、図3に示すように、光学素子46は、レンズ50形状の屈折率分布を示すこととなる。そして、結果的に、光学素子46は、図2に示すような、レンズアレイ形状の屈折率分布を示すこととなる。
なお、本実施の形態では、光学素子46は、電圧印加によってレンズ50形状の屈折率分布を示す場合を説明するが、レンズ50形状の屈折率分布に限られない。例えば、電極46A及び電極46Bに印加する電圧の印加条件や、電極46A及び電極46Bの配置や形状等によって、光学素子46を所望の形状の屈折率分布を示す構成とすることができる。例えば、光学素子46がプリズム形状の屈折率分布を示すように、電圧印加条件や、電極46A及び電極46Bの配置や形状等を調整してもよい。更に、光学素子46がプリズム形状とレンズ形状が混在するような屈折率分布を示すように電圧印加条件を調整してもよい。
UI部16は、ユーザが各種の操作入力を行うための手段であり、例えば、キーボードやマウスなどのデバイスで構成される。本実施の形態では、UI部16は、モード情報や、切替信号や、決定信号を入力するときに、ユーザによって操作指示される。
切替信号は、表示部14に表示された画像の切り替え指示を示す信号である。決定信号は、表示部14に表示されている画像の決定を示す信号である。
モード情報は、手動モードまたは自動モードを示す情報である。手動モードとは、視聴者の仮の位置を示す基準位置を、ユーザの所望の位置に決定することを示す。自動モードとは、該基準位置を、立体画像表示装置10側で後述する表示処理によって決定することを示す。
基準位置とは、実空間における視聴者の仮の位置を示す。この基準位置は、1の位置を示し、複数の位置を示すものではない。この基準位置は、例えば、実空間における座標情報で示される。例えば、実空間上において、表示部14の表示面の中心を原点とし、水平横方向にX軸、垂直方向にY軸、表示部14の表示面の法線方向にZ軸を設定する。ただし、実空間上で座標の設定方法はこれに限定されない。
UI部16は、ユーザの操作指示によって受け付けたモード情報や、切替信号や、決定信号を、制御部12へ出力する。
検出部18は、実空間に位置している視聴者の実際の位置である視点位置を検出する。視点位置についても、基準位置と同様に、実空間における座標情報で示される。視点位置については、1の位置に限られない。
視点位置は、視聴者の位置を示す情報であればよい。具体的には、視点位置は、視聴者の目の位置(片目を1つとした各位置)、両目の中間の位置、頭の位置、または人体における予め設定された部位の位置が挙げられる。なお、以下では、一例として、視点位置は、視聴者の目の位置を示すものとして説明する。
検出部18は、視点位置を検出可能な機器であれば、公知の何れの機器を用いてもよい。例えば、検出部18としては、可視カメラ、赤外線カメラ等の撮像機器の他、レーダ、重力加速度センサ、赤外線等の距離センサ等の機器を用いる。また、検出部18として、これらの機器を組み合わせて用いてもよい。これらの機器では、得られた情報(カメラの場合には撮影画像)から、公知の技術を用いて、視点位置を検出する。
例えば、検出部18として可視カメラを用いた場合には、検出部18は、撮像によって得た画像を画像解析することで、視聴者の検出および視点位置の算出を行う。これによって、検出部18は、視聴者の視点位置を検出する。また、検出部18としてレーダを用いた場合には、得られたレーダ信号を信号処理することで、視聴者の検出及び視聴者の視点位置の算出を行う。これによって、検出部18は、視点位置を検出する。
なお、検出部18は、視聴者の目の位置、両目の中間の位置、頭の位置、または人体における予め設定された部位の位置の何れを視点位置として算出するのかを示す情報や、これらの位置の特徴を示す情報を、検出部18に予め記憶しておけばよい。そして、視点位置の算出時には、これらの情報を用いて、視点位置の算出を行えばよい。
また、人体における予め設定された部位を視点位置とする場合には、検出部18は、視聴者の顔、頭、人物全体、マーカーなど、人であると判定可能な予め設定された部位を検出すればよい。このような部位の検出方法は、公知の手法で行えばよい。
検出部18は、検出結果である1または複数の視点位置を示す視点位置情報を、制御部12へ出力する。
制御部12は、立体画像表示装置10全体を制御する手段であり、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)など任意のプロセッサを含んで構成されるコンピュータである。
本実施の形態では、制御部12は、機能部として、取得部20、導出部22、記憶部28、印加部24、及び表示制御部26を有する。これらの機能部、及び各機能部に含まれる後述する各機能部は、制御部12のCPUがROM等に格納された各種プログラムをRAM上に展開して実行することにより実現される例について述べた。また、これらの機能のうちの少なくとも一部を個別の回路(ハードウェア)で実現することも可能である。
取得部20は、上述した基準位置を取得する。取得部20は、第1受付部30、記憶部34、切替部36、第2受付部32、第1算出部40、第2算出部42、及び決定部44を含む。
第1受付部30は、モード情報や切替信号や決定信号をUI部16から受け付ける。第1受付部30は、受け付けたモード情報が手動モードを示す場合には、該モード情報及び切替信号を切替部36へ出力する。一方、第1受付部30は、受け付けたモード情報が自動モードを示す場合には、該モード情報を第1算出部40へ出力する。また、第1受付部30は、受け付けた決定信号を決定部44へ出力する。
記憶部34は、実空間における複数の視点位置を示す視点位置情報と、視差画像と、を予め対応づけて記憶する。なお、各視点位置情報に対応する視差画像とは、各視点位置情報によって示される視点位置が、立体画像を正常に立体視する視域内に位置するときの視差画像を示す。
なお、視域とは、実空間における、表示素子48に表示された表示対象物を正常に立体視する領域を示す。具体的には、例えば、光学素子46がレンズアレイ形状の屈折率分布を示す場合には、視域とは、実空間における、光学素子46の全レンズからの光線が入射する領域を示す。
また、記憶部34は、表示部14の視域角2θを示す情報を予め記憶する。視域角とは、視聴者が表示部14に表示された立体画像を視認できる角度を示し、光学素子46の視聴者側の面を基準面としたときの角度を示す。なお、本実施の形態では、この視域角内の領域を、設定視域と称する。
この視域角及び設定視域は、表示素子48の視差数や、光学素子46と表示素子48の画素との相対関係から定まる。また、光学素子46が、レンズ形状50の屈折率分布を示す領域が配列されたレンズアレイ状の屈折率分布を示す場合には、視域角2θは、下記式(1)によって示される。
2θ=arctan(P/g) 式(1)
式(1)中、2θは視域角を示し、Pはレンズのピッチを示し、gは、光学素子46と表示素子48の表示面との最短距離を示す。
切替部36は、第1受付部30から手動モードを示すモード情報及び切替信号を受け付ける。切替部36は、切替信号を受け付ける度に、記憶部34に記憶されている複数の視差画像の内、前回表示素子48に表示した視差画像とは異なる視差画像を順次読取り、後述する表示制御部26へ出力する。表示制御部26では、受け付けた視差画像を表示素子48に表示する。
第2受付部32は、検出部18から1または複数の視点位置を示す視点位置情報を受け付ける。第2受付部32では、受け付けた視点位置情報を、第1算出部40へ出力する。
第1算出部40は、取得部20から自動モードを示すモード情報を受け付けると共に、検出部18から1または複数の視点位置を示す視点位置情報を受け付ける。第1算出部40は、検出部18から受け付けた視点位置を示す視点位置情報に基づいて、視点位置の数を算出する。第1算出部40は、算出した視点位置の数、及び各視点位置を示す視点位置情報を第2算出部42へ出力する。
第2算出部42は、視点位置の数を示す情報及び各視点位置を示す視点位置情報(すなわち座標情報)を第1算出部40から受け付ける。そして、第2算出部42は、記憶部34に格納されている視域角2θによって定まる設定視域の方向を、光学素子46の視聴者側の面を基準面として180°動かす。また、第2算出部42は、第1算出部40から受け付けた視点位置の全てが設定視域に入る方向があるか否かを判別する。さらに、第2算出部42は、この判別結果に基づいて、第1算出部40から受け付けた視点位置の内、基準位置の算出に用いる視点位置を算出する(詳細後述)。そして、第2算出部42は、算出した、基準位置の算出に用いる視点位置を示す1または複数の視点位置の視点位置情報を、決定部44へ出力する。
決定部44は、第1受付部30から手動モードを示すモード情報を受け付けた後に、第1受付部30から決定信号を受け付けると、該決定信号の受け付け時に表示素子48に表示されている視差画像に対応する視点位置情報の視点位置を記憶部34から読み取る。そして、決定部44は、読み取った視点位置を基準位置として決定する。また、決定部44は、第1受付部30から自動モードを示すモード情報を受け付けた後に、基準位置の算出に用いる視点位置を示す1または複数の視点位置の視点位置情報を第2算出部42から受け付ける。この場合、決定部44は、受け付けた視点位置情報に基づいて、基準位置を決定する(詳細後述)。そして、決定部44は、決定した1の基準位置を示す基準位置情報を、導出部22へ出力する。
導出部22は、表示部14に表示された表示対象物を正常に立体視する視域が、決定部44から受け付けた基準位置情報によって示される基準位置に設定されるように、光学素子46の第1屈折率分布を算出する(詳細後述)。
なお、以下では、導出部22は、基準位置に応じて、第1屈折率分布を示す屈折率分布情報を算出する場合を説明するが、導出部22が屈折率分布情報を導出する方法は、算出に限られない。例えば、図示を省略する記憶部に、基準位置を示す基準位置情報に対応づけて、第1屈折率分布を示す屈折率分布情報を予め記憶しておく。そして導出部22は、決定部44から受け付けた基準位置に対応する第1屈折率分布の屈折率分布情報を該記憶部から読み取ることによって、第1屈折率分布を導出してもよい。
記憶部28は、導出部22で導出される屈折率分布を示す屈折率分布情報と、電圧印加条件と、を対応づけて予め記憶する。電圧印加条件とは、光学素子46の電極(電極46A及び電極46B)に印加する電圧値及び電圧印加時間等を示す。本実施の形態では、記憶部28は、導出部22で導出された屈折率分布を光学素子46上で実現するために印加する電圧印加条件を予め対応づけて記憶する。
印加部24は、導出部22で導出された電圧印加条件に応じた電圧を、光学素子46の電極46A及び電極46Bに印加する。
表示制御部26は、視差画像等を表示素子48に表示する。
次に、以上のように構成された本実施の形態の立体画像表示装置10で実行する表示処理について説明する。図5は、本実施の形態の立体画像表示装置10で実行する表示処理の手順を示すフローチャートである。
まず、第1受付部30が、UI部16から受け付けたモード情報が手動モードであるか自動モードであるかを判断する(ステップS100)。
UI部16から受け付けたモード情報が手動モードである場合には(ステップS100:手動)、切替部36は、記憶部34に記憶されている複数の視差画像の内の1の視差画像を選択し、読み取る(ステップS102)。次に、表示制御部26が、読み取られた視差画像を表示素子48に表示する(ステップS104)。
次に、取得部20は、第1受付部30から決定信号または切替信号の何れを受け付けたかを判断する(ステップS106)。取得部20が、切替信号を受け付けたと判断すると(ステップS106:再調整)、前回表示した視差画像とは異なる視差画像を記憶部34から読み取り(ステップS110)、上記ステップS104へ戻る。一方、取得部20が、決定信号を受け付けたと判断すると(ステップS106:決定)、決定部44は、上記ステップS104の処理によって表示素子48に表示した視差画像に対応する視差位置情報を記憶部34から読み取る。そして、この読み取った視差位置情報を、基準位置として決定する(ステップS108)。
次に、決定部44は、ステップS108で決定した基準位置を示す基準位置情報を、導出部22へ出力する(ステップS112)。次に、導出部22が、決定部44から受け付けた基準位置に応じて、第1屈折率分布の屈折率分布情報を導出する屈折率分布情報導出処理を実行する(ステップS114)。なお、このステップS114の屈折率分布情報導出処理については、詳細を後述する。
ステップS114の処理によって、導出部22は、基準位置に応じた第1屈折率分布の屈折率分布情報を導出し、印加部24に出力する。
次に、印加部24が、導出部22から受け付けた屈折率分布情報に対応する電圧印加条件を記憶部28から読み取る(ステップS116)。次いで、印加部24は、ステップS116で読み取った電圧印加条件に応じた電圧を、光学素子46の電極46A及び電極46Bに印加(ステップS118)した後に、本ルーチンを終了する。
ステップS118の処理によって、光学素子46の電極46A及び電極46Bには、導出された屈折率分布情報に対応する電圧印加条件の電圧が印可される。このため、光学素子46は、該屈折率分布を示す。
一方、上記ステップS100の判断において、第1受付部30が、UI部16から受け付けたモード情報が自動モードであると判断した場合には(ステップS100:自動)、ステップS120へ進む。ステップS120では、第2受付部32が、検出部18から視点位置情報を取得する(ステップS120)。
次に、第1算出部40が、検出部18で検出された1または複数の視点位置を示す視点位置情報を第2受付部32から取得する(ステップS120)。第1算出部40は、受け付けた視点位置情報によって示される、視点位置数を算出する(ステップS122)。この視点位置の算出は、視点位置情報に含まれる、視点位置(座標情報)の数を算出することによって行う。
次に、第2算出部42は、第1算出部40によって算出された視点位置の数が、3以上であるか否かを判断する(ステップS124)。第2算出部42は、視点位置の数が3以上である場合には、肯定判断し(ステップS124:Yes)、ステップS126へ進む。
そして、第2算出部42は、第1算出部40から取得した視点位置情報によって示される視点位置の全てが、設定視域内に位置しているか否かを判断する(ステップS126)。
図6及び図7は、複数の視点位置と設定視域との一例を示す模式図である。例えば、検出部18によって、視点位置70A〜視点位置70Jの10点が検出されたとする。
この場合には、第2算出部42は、記憶部34に格納されている視域角2θによって定まる設定視域Aの方向を、光学素子46の視聴者側の面を基準面として180°動かす(図6及び図7参照)。そして、ステップS126の判断では、第2算出部42は、第1算出部40から受け付けた視点位置70A〜視点位置70Jの全てが設定視域A内に入るような、設定視域Aの方向があるか否かを判別する。なお、図6及び図7は、視点位置70A〜視点位置70Jの中で、設定視域A内に入らない視点位置がある場合を示す模式図である。
第2算出部42は、視点位置70A〜視点位置70Jの全てが設定視域A内に入る方向が有る場合には、第1算出部40から取得した視点位置情報によって示される視点位置の全てが設定視域内に位置していると判断する(ステップS126:Yes)(図5参照)。図5に戻り、次に、第2算出部42は、第1算出部40から取得した全ての視点位置を示す視点位置情報を、決定部44へ出力する(ステップS127)。
次に、決定部44が、設定領域内に位置する全ての視点位置の重心点を算出する(ステップS128)。詳細には、決定部44は、第2算出部42から受け付けた視点位置の各々の座標情報から、各視点位置の重心となる座標情報を、重心点として算出する。この重心点の算出には、公知の算出方法を用いればよい。
次に、決定部44は、ステップS128で算出した重心点を、基準位置として決定し(ステップS130)、上記ステップS112へ戻る。
一方、上記ステップS126で否定判断し(ステップS126:No)、例えば図6及び図7に示す視点位置70A〜視点位置70Jの全てが設定視域A内に入る方向が無い場合には、第2算出部42は、ステップS132の処理を行う。
ステップS132の処理において、第2算出部42は、第1算出部40から受け付けた3以上の視点位置の内、設定視域A内に入る視点位置数が最大となるときの視点位置の組み合わせを抽出する(ステップS132)。次に、第2算出部42は、抽出した視点位置を示す視点位置情報を決定部44へ出力する(ステップS133)。
次に、決定部44は、設定視域A内に入る視点位置数が最大となるときの視点位置の組み合せとして抽出された複数の視点位置の重心点を、上記ステップS128と同様にして算出する(ステップS134)。次に、決定部44は、ステップS134で算出した重心点を、基準位置として決定し(ステップS136)、上記ステップS112へ戻る。
上記ステップS132の処理によって、第2算出部42は、例えば、図7に示す例では、視点視域A内に入る視点位置数が最大となるときの視点位置の組み合わせとして、視点位置70C〜視点位置70Jを抽出する。そして、上記ステップS134の処理によって、決定部44は、これらの視点位置70C〜視点位置70Jの重心点として、例えば、図7に示す重心点80の位置座標を算出する。
一方、上記ステップ124の判断によって、第2算出部42が、第1算出部40によって算出された視点位置の数が3未満であると判断した場合には(ステップS124:No)、ステップS138へ進む。そして、第2算出部42は、ステップS138の処理において、第1算出部40によって算出された視点位置の数が「2」であるか否かを判断する(ステップS138)。
第1算出部40によって算出された視点位置の数が「2」である場合には、第2算出部42は肯定判断し(ステップS138:Yes)、ステップS139へ進む。そして、第2算出部42は、第1算出部40から取得した2つの視点位置を示す視点位置情報を、決定部44へ出力する(ステップS139)。
次に、決定部44が、第2算出部42から受け付けた2つの視点位置の中心位置を、重心点として算出する(ステップS140)。なお、ステップS140の重心点の算出は、公知の算出方法を用いればよい。
次に、決定部44は、ステップS140で算出した重心点を、基準位置として決定し(ステップS142)、上記ステップS112へ戻る。
一方、第1算出部40によって算出された視点位置の数が「1」である場合には、第2算出部42は否定判断し(ステップS138:No)、ステップS143へ進む。そして、第2算出部42は、第1算出部40から取得した1つの視点位置を示す視点位置情報を、決定部44へ出力する(ステップS143)。
次に、決定部44は、第2算出部42から受け付けた1つの視点位置を、基準位置として決定し(ステップS144)、上記ステップS112へ戻る。
次に、導出部22が行う屈折率分布導出処理(図5中、ステップS114)を詳細に説明する。
図8は、屈折率分布導出処理の手順を示すフローチャートである。また、図9は、決定した1の基準位置80と、表示部14との位置関係を示す模式図である。
なお、図8では、光学素子46が印可電圧に応じてレンズアレイ形状の屈折率分布を示す場合における、屈折率分布導出処理の一例を示した。詳細には、以下では、図9に示すように、光学素子46には、電圧印加によって、レンズ50〜レンズ50のn本分のレンズアレイ形状の屈折率分布が形成される場合を一例として説明する(nは1以上の整数)。なお、レンズアレイを構成する各レンズ50〜レンズ50を総称して説明する場合には、レンズ50と称して説明する。
まず、導出部22は、取得部20から取得した1の基準位置80と、光学素子46におけるレンズアレイ形状の屈折率分布を構成する各レンズ50〜レンズ50の主点h〜主点hの各々と、の光線角度θL1〜光線角度θLnの各々を算出する(ステップS200)。各光線角度θL1〜光線角度θLnは、各レンズ50〜レンズ50の各々の主点h〜主点hを光学素子46の厚み方向(光学素子46の面方向であるXY平面に垂直なZ軸方向)に貫く直線と、基準位置80と各レンズ50の主点h〜主点hの各々を結ぶ光線Lと、のなす角度(視聴者側の開口部分の角度)を示す。
例えば、図9中では、レンズ50の主点hと基準位置80とを結ぶ光線Lと、該主点h2をZ軸方向に貫く直線との光線角度は、θL2で示される。同様に、図9では、レンズ50n−2の主点hn−2と基準位置80とを結ぶ光線Lと、主点hnー2をZ軸方向に貫く直線との光線角度は、θLn−2で示される。
ステップS200の処理において、導出部22は、下記式(2)を用いて、光線角度θL1〜光線角度θLnの各々を算出する。
θLn=arctan(X/LA) ・・・式(2)
式(2)中、nは、1以上の整数を示し、光線角度θLnは、光線角度θL1〜光線角度θLnの各々の光線角度を示す。また、式(2)中、Xは、基準位置80と各主点h〜hの各々の水平距離を示す。
なお、各主点位置は、レンズピッチの整数倍のX座標を持ち、上記基準位置80のX座標の距離との差により算出する。
図8に戻り説明を続ける、次に、導出部22は、各レンズ50の焦点距離dを算出する(ステップS202)。
ここで、視聴者が、基準位置80から表示部14を視認した場合には、視聴者は、表示素子48における複数の画素52の内、基準位置80と各レンズ50の主点h〜主点hの各々を結ぶ直線Lの延長線上に位置する画素52から出射された光を視認する。また、各レンズ50の主点h〜主点hの各々と、基準位置80と各レンズ50の主点h〜主点hの各々を結ぶ直線Lの延長線上に位置する画素52と、の距離d〜距離dの各々は、光線角度θL1〜光線角度θLnによって異なる。すなわち、距離d〜距離dの各々は、光学素子46の屈折率によって示されるレンズ50の位置と基準位置80との位置関係によって異なる。
なお、図9には、代表して、レンズ50の主点hと基準位置80とを結ぶ直線Lの延長線上に位置する画素52aとの距離dと、レンズ50n−2の主点hn−2と基準位置80とを結ぶ直線Lの延長線上に位置する画素52Bとの距離dn−2と、を示した。他のレンズ50についても同様に、距離dが定まる。
そして、本実施の形態では、導出部22は、各レンズ50の焦点距離が、各レンズ50に対応する距離d〜距離dの各々と一致するように、以下の処理を行い、各レンズ50の屈折率を定め、第1屈折率分布の屈折率分布情報を導出する。このため、導出部22は、表示部14に表示された表示対象物を正常に立体視する視域が基準位置に設定されるように、基準位置に応じて、光学素子46の面方向の第1屈折率分布を示す屈折率分布情報を導出することとなる。
すなわち、導出部22は、まず、ステップS202において、各レンズ50に対応する距離d〜距離dの各々を、各レンズ50の焦点距離dとして算出する。
導出部22は、この焦点距離d、すなわち、各レンズ50に対応する距離d〜距離dの各々を、下記式(3)を用いて算出する。
=g/cosθLn ・・・式(3)
式(3)中、dは、各レンズ50に対応する距離d〜距離dの各々を示す。また、式(3)中、gは、光学素子46と表示部14との最短距離を示す。また、式(3)中、θLnは、光線角度θL1〜光線角度θLnを示す。
次に、導出部22は、各レンズ50の各々の曲率半径を算出する(ステップS204)。導出部22は、各レンズ50の焦点距離が、各レンズ50に対応する距離d〜距離dの各々と一致するように、各レンズ50の曲率半径を算出する。
具体的には、導出部22は、下記式(4)を用いて、各レンズ50の曲率半径を算出する。
=d×2t(Ne−No) ・・・式(4)
上記式(4)中、Rは、各レンズ50の曲率半径を示す。また、式(4)中、dは、各レンズ50に対応する距離d〜距離dの各々を示す。tは、各レンズ50の厚みを示す。また、Neは、光学素子46中の液晶56(図3参照)の長軸方向の屈折率を示し、Noは、光学素子46中の液晶56(図3参照)の短軸方向の屈折率を示す。
図8に戻り、次に、導出部22は、屈折率分布情報を算出する(ステップS206)。
ステップS206では、導出部22は、ステップS204で算出した、各レンズ50の曲率半径Rに従って、各レンズ50の各々がステップS204で算出した対応する曲率半径Rを実現するように、各レンズ50の屈折率分布を示す第1屈折率分布の屈折率分布情報を算出する。
詳細には、導出部22は、下記式(5)の関係を満たす屈折率分布情報を算出する。
Figure 2013038545
式(5)中、Δnは、各レンズ50の各々の屈折率分布を示す。詳細には、Δnは、各レンズ50のレンズピッチ内の屈折率分布を示す。また、式(5)中、cは、1/Rを示し、Rは、各レンズ50の曲率半径を示す。また、Xは、各レンズ50におけるレンズピッチ内の水平距離を示す。また、kは、定数を示す。なお、定数であるkは、非球面係数とも称され、レンズ50の集光特性を向上させるために微調整を行うことがある。
次に、導出部22は、ステップS208で算出した屈折率分布情報を、印加部24へ出力する(ステップS208)。
屈折率分布情報を受け付けた印加部24は、図5で説明したように、導出部22から受け付けた屈折率分布情報に対応する電圧印加条件を記憶部28から読み取る(ステップS116)。次いで、印加部24は、ステップS116で読み取った電圧印加条件に応じた電圧を、光学素子46の電極46A及び電極46Bに印加(ステップS118)した後に、本ルーチンを終了する。
以上説明したように、本実施の形態の立体画像表示装置10では、視聴者の仮の位置を示す基準位置を定め、立体画像を正常に視認する領域である視域が基準位置に設定されるように、基準位置に基づいて、光学素子46の第1屈折率分布を示す屈折率分布情報を導出する。そして、屈折率分布情報に応じた電圧印加条件の電圧を光学素子46に印加する。
従って、本実施の形態の立体画像表示装置10では、視点位置が変化してもクロストーク量の増加を軽減することができる。
なお、本実施の形態では、導出部22は、各レンズ50の焦点距離が、各レンズ50に対応する距離d〜距離dの各々と一致するように、上記処理を行い、各レンズ50の屈折率を定め、第1屈折率分布の屈折率分布情報を導出する場合を説明した。しかし、導出部22は、表示部14に表示された表示対象物を正常に立体視する視域が基準位置に設定されるように、基準位置に応じて、光学素子46の面方向の第1屈折率分布を示す屈折率分布情報を導出すればよく、この方式に限られない。また、各レンズ50の焦点距離が距離d〜距離dの各々と一致するような処理について説明したが、表示部14の画質に画像エフェクトなどを加えたりするために、焦点距離から調整幅分異なっても良い。
なお、本実施の形態の立体画像表示装置10の制御部12で実行される表示処理を実行するための表示処理プログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供される。
本実施の形態の立体画像表示装置10の制御部12で実行される表示処理プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
さらに、本実施の形態の立体画像表示装置10の制御部12で実行される表示処理プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、本実施の形態の立体画像表示装置10の制御部12で実行される表示処理プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
本実施の形態の立体画像表示装置10の制御部12で実行される表示処理プログラムは、上述した各部(取得部20(第1受付部30、第2受付部32、記憶部34、切替部36、第1算出部40、第2算出部42、決定部44)、導出部22、記憶部28、印加部24、及び表示制御部26)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記ROMから表示処理プログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、取得部20(第1受付部30、第2受付部32、記憶部34、切替部36、第1算出部40、第2算出部42、決定部44)、導出部22、記憶部28、印加部24、及び表示制御部26が主記憶装置上に生成されるようになっている。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10 立体画像表示装置
14 表示部
16 UI部
18 検出部
20 取得部
22 導出部
24 印加部
26 表示制御部
30 第1受付部
32 第2受付部
34 記憶部
36 切替部
40 第1算出部
42 第2算出部
44 決定部
46 光学素子
48 表示素子
50 レンズ
実施形態の立体画像表示装置は、表示素子と、光学素子と、取得手段と、導出手段と、印可手段と、を備える。表示素子は、複数の画素がマトリクス状に配列された表示面を有する。光学素子は、印加電圧に応じて屈折率分布が変化する。取得手段は、基準位置を取得する。導出手段は、前記表示素子に表示された表示対象物を正常に立体視する視域が前記基準位置に設定されるように、前記光学素子の面方向の第1屈折率分布を導出する。印加手段は、前記第1屈折率分布に応じた電圧を前記光学素子に印加する。取得手段は、検出手段と、第1算出手段と、第2算出手段と、決定手段と、を含む。検出手段は、視聴者の位置を示す視点位置を検出する。第1算出手段は、前記視点位置の数を算出する。第2算出手段は、予め定められた視域角内の領域を示す設定視域内に、検出された前記視点位置の全てが位置する場合に、該視点位置の重心点を算出する。決定手段は、前記重心点を前記基準位置として決定する。

Claims (8)

  1. 複数の画素がマトリクス状に配列された表示面を有する表示素子と、
    印加電圧に応じて屈折率分布が変化する光学素子と、
    基準位置を取得する取得手段と、
    前記表示素子に表示された表示対象物を正常に立体視する視域が前記基準位置に設定されるように、前記光学素子の面方向の第1屈折率分布を導出する導出手段と、
    前記第1屈折率分布に応じた電圧を前記光学素子に印加する印加手段と、
    を備えた立体画像表示装置。
  2. 前記光学素子は、印可電圧に応じて屈折率分布がレンズアレイ状となる請求項1に記載の立体画像表示装置。
  3. 前記導出手段は、前記基準位置と前記光学素子の各レンズの主点とを結ぶ光線の延長線上に存在する前記画素と前記主点との距離を、前記各レンズの焦点距離として該各レンズの曲率半径を算出し、該各レンズが該曲率半径を実現する前記第1屈折率分布を導出する、請求項2に記載の立体画像表示装置。
  4. 前記取得手段は、
    視聴者の位置を示す視点位置を検出する検出手段と、
    前記視点位置の数を算出する第1算出手段と、
    前記視点位置に応じて前記基準位置を決定する決定手段と、
    を含む、請求項1に記載の立体画像表示装置。
  5. 予め定められた視域角内の領域を示す設定視域内に、検出された前記視点位置の全てが位置する場合に、該視点位置の重心点を算出する第2算出手段をさらに備え、
    前記決定手段は、前記重心点を前記基準位置として決定することを特徴とする請求項4記載の立体画像表示装置。
  6. 前記第2算出手段は、前記設定視域内に前記視点位置の一部が位置しない場合に、前記設定視域内に位置する検出された前記視点位置の数が最大となる該視点位置の組み合わせを算出し、算出した該視点位置の重心点を算出する、請求項5に記載の立体画像表示装置。
  7. 前記視点位置と、前記視点位置を前記視域に設定した視差画像と、を予め記憶した記憶手段と、
    前記視差画像を前記表示素子に表示する表示制御手段と、
    手動モードを示す手動信号、前記表示素子に表示する前記視差画像を切り替える切替信号、及び表示中の前記視差画像を決定する決定信号を受け付ける第2受付手段と、
    前記切替信号を受け付ける度に、前記表示素子に表示する前記視差画像を切り替える切替手段と、
    を更に備え、
    前記決定手段は、前記手動信号を受け付けた後に前記決定信号を受け付けたときに、前記表示素子に表示されている前記視差画像に対応する視点位置を前記基準位置として決定する、請求項1に記載の立体画像表示装置。
  8. 複数の画素がマトリクス状に配列された表示面を有する表示素子と、印加電圧に応じて屈折率分布が変化する光学素子と、を備えた立体画像表示装置で実行される表示処理方法であって、
    基準位置を取得し、
    前記表示素子に表示された表示対象物を正常に立体視する視域が前記基準位置に設定されるように、前記光学素子の面方向の第1屈折率分布を導出し、
    前記第1屈折率分布に応じた電圧を前記光学素子に印加する、
    表示処理方法。
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