JPWO2012147324A1 - 光周波数変換方法および装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】変調信号の周波数を変化させても所望の高調波成分以外の成分を高精度に除去して所望の周波数成分の出力光波を容易に取り出すことができる光周波数変換方法および装置を提供する。【解決手段】変調信号から位相が異なる複数の個別変調信号をそれぞれ生成する複数の位相制御部(101−1〜101−n)と、入力光波を複数の個別変調信号に従ってそれぞれ変調する複数の光単側波帯変調部(MOD1からMODn)と、複数の光単側波帯変調部からそれぞれ出力された複数の光波にそれぞれ光位相差を与える複数の光位相制御部(201−1〜201−n)と、複数の光位相制御部から出力される複数の光波を合波して出力光波を生成し、出力光波の目的周波数以外の所定高調波成分が除去されるように複数の個別変調信号の位相差と光位相差とが設定される。【選択図】図4

Description

本発明は入力光波から所望の周波数成分を有する出力光波を生成する光周波数変換方法および装置に関する。
従来、光通信分野や光計測分野において、光周波数を任意のシフト量で高精度・高速に変換する装置が検討されてきた。特に光通信分野における波長多重クロスコネクトでは、所望の光周波数成分が安定して得られ、光周波数の偏移量の微調整が可能で、かつ光強度損失の少ない光周波数変換装置が望まれている。入力光波の周波数を変換する方法としては、光単側波帯変調器を用いて入力光波の周波数を偏移させる方法が一般に知られている(たとえば非特許文献1)。以下、非特許文献1に開示された光周波数シフタについて簡単に説明する。
図1(A)に示すように、光単側波帯変調器10は、メインのマッハツェンダ(MZ)導波路の各アームにそれぞれ設けられた2個の共振型強度変調器30−1および30−2と、共振型強度変調器30−2に直列接続された光移相器32とから構成され、共振型強度変調器はそれ自身マッハツェンダ導波路から構成される。共振型強度変調器30−1の入力端子RFと共振型強度変調器30−2の入力端子RFにはそれぞれ変調信号が入力し、入力端子BiasおよびBiasにはそれぞれ制御用のバイアス電圧が入力する。光移相器32の入力端子Phaseには位相調整用の制御信号が入力する。
図1(B)に示すように、光周波数シフタ38は、上述した光単側波帯変調器10、変調信号発振器11、光移相量調整部13および位相制御部14から構成される。変調信号発振器11は変調信号を生成し、その変調信号が光単側波帯変調器10の端子RFに直接入力し、位相制御部14を介して端子RFに入力する。変調信号は単一周波数fの正弦波であるものとする。位相制御部14は、光単側波帯変調器10の端子RFと端子RFにそれぞれ入力する変調信号の間に位相差−π/2を与えるように制御される。また、光移相量調整部13は、共振型光強度変調器30−1の出力光波と共振型光強度変調器30−2の出力光波との間に位相差π/2を与えるように光移相器32を制御する。
このような構成を有する光周波数シフタ38において、図2(A)に示す周波数スペクトルを有する搬送波周波数fの連続波レーザ光が入力したとする。このとき、光単側波帯変調器10の共振型光強度変調器30−1の出力光波は、図2(B)に示すように、搬送波と偶数次の高調波成分が抑制され、f+(2n−1)f(nは整数)の周波数成分を含む周波数スペクトルを有する。
他方、共振型光強度変調器30−2の出力をπ/2だけ移相した光移相器32の出力光波は、図2(B)に示すように同じくf+(2n−1)fの周波数成分を含むが、そのなかのf+(4n−1)fの周波数成分の位相がπだけ反転している。以下、このように同じ周波数スペクトルであっても一定の成分の位相が規則的に反転している場合には周波数成分の式を[]で囲んで表記するものとする。ここでは、光移相器32の出力光波の周波数成分は、共振型光強度変調器30−1の出力光波の周波数成分f+(2n−1)fに対して周波数成分f+(4n−1)fの位相だけがπだけ反転したものであるから、[f+(2n−1)f]と表記される。
このような共振型光強度変調器30−1の出力光波と光移相器32の出力光波とを合波すると、位相が互いにπだけ反転する周波数成分が相殺され、光周波数シフタ38の出力光波として、図2(C)に示すように、f+(4n+1)fの周波数成分を含む周波数スペクトルが得られる。したがって、図2(D)に示すように、破線で示す特性をもった光バンドパスフィルタを用いることで、搬送波周波数fが周波数成分(f+f)へシフトした出力光波を得ることができる。
上述した光周波数シフタ38では、図2(C)から分かるように、−3次の周波数成分の光強度が高くなっており、これを除去するために光バンドパスフィルタが必要であったが、このような光バンドパスフィルタを必要としない光周波数変換装置が特許文献1に提案されている。
特許文献1に開示された低雑音光周波数変換装置は、基本波の周波数を3倍する位相同期3逓倍器、基本波と3倍波の振幅を調整する振幅調整器および90度ハイブリッドからなる駆動系を設けることで、図2(C)に示す高調波のうち3次の高調波成分を抑制する。より詳しくは、この駆動系は、図1(A)に示す光単側波帯変調器10の端子RFに対して基本波とその3倍波との合成波を印加し、その合成波に−π/2だけ位相差を付けた合成波を端子RFに印加する。そして、それら2つの合成波の振幅と位相を適切に選定することにより、図2(E)に示すように、3次高調波を抑制する。
特開2004−85602号公報
社団法人電子情報通信学会、信学技報OPE2001-159、「XカットLiNbO3を用いた光周波数シフタ/SSB−SC変調器の開発」日隈薫、橋本義浩、及川哲、川西哲也、井筒雅之
しかしながら、図2(D)に示すように光バンドパスフィルタを利用して所望の周波数成分を選択的に取り出す方法では、急峻な遮断特性を有する光バンドパスフィルタが必要となる。このような光バンドパスフィルタを高精度に作成することは非常に困難であるだけでなく、その光バンドパスフィルタの中心周波数特性を維持するためには高精度な温度制御も必要となる。また、変調周波数が数GHzの場合、光バンドパスフィルタに数GHz以内で通過帯域の立ち上がり特性を持たせる必要があり、制御回路が複雑となるという難点もある。
さらに、光周波数シフタ38に対して、図3(A)に示すデータ変調された光信号が入力する場合、光周波シフタ38の出力光波は、図3(B)に示すように、周波数偏移した1次の周波数成分と高調波成分とが重なり合う。このようなデータ信号の劣化は、光バンドパスフィルタを用いても取り除くことができない。特に、光周波数変換では、変調信号により目的の光周波数が動的に変化するため、変調信号の周波数の変化に応じて光バンドパスフィルタの特性を動的に調整する必要がある。しかしながら、光バンドパスフィルタの特性を動的に制御し、かつ急峻な遮断特性を維持するのは困難である。
これに対して、特許文献1に開示された低雑音光周波数変換装置は、光バンドパスフィルタを用いないで3次高調波を抑制することができる。しかしながら、変調信号である基本波の周波数が変化する場合には、変化量に合わせて振幅調整することが困難となる。すなわち、変化量に合わせて3倍波の振幅を同時に調整する必要があるが、3倍波の振幅は周波数変化に対して線形ではないために高周波化に伴って波形歪みが生じる。このために、変調信号の周波数が高くなる程、この方法により光周波数変換装置を実現することは困難となる。
そこで、本発明は上記の課題を鑑みてなされたものであり、その目的は、変調信号の周波数を変化させても所望の高調波成分以外の成分を高精度に除去して所望の周波数成分の出力光波を容易に取り出すことができる光周波数変換方法および装置を提供することにある。
本発明による光周波数変換装置は、光単側波帯変調方式を利用して入力光波を変調信号に従って周波数変換し出力光波を生成する光周波数変換装置であって、前記変調信号から位相が異なる複数の個別変調信号をそれぞれ生成する複数の位相制御手段と、前記入力光波を前記複数の個別変調信号に従ってそれぞれ変調する複数の光単側波帯変調手段と、前記複数の光単側波帯変調手段からそれぞれ出力された複数の光波にそれぞれ光位相差を与える複数の光位相制御手段と、前記複数の光位相制御手段から出力される複数の光波を合波して前記出力光波を生成する合波手段と、を有し、前記出力光波の目的周波数以外の所定高調波成分が除去されるように前記複数の個別変調信号の位相差と前記光位相差とが設定されることを特徴とする。
本発明による光周波数変換方法は、光単側波帯変調方式を利用して入力光波を変調信号に従って周波数変換し出力光波を生成する光周波数変換方法であって、複数の位相制御手段が前記変調信号から位相が異なる複数の個別変調信号をそれぞれ生成し、複数の光単側波帯変調手段が前記複数の個別変調信号に従って前記入力光波をそれぞれ変調し、複数の光位相制御手段が前記複数の光単側波帯変調手段からそれぞれ出力された複数の光波にそれぞれ光位相差を与え、合波手段が前記複数の光位相制御手段から出力される複数の光波を合波して前記出力光波を生成し、前記複数の個別変調信号の位相差および前記光位相差は前記出力光波の目的周波数以外の所定高調波成分が除去されるように設定されることを特徴とする。
本発明によれば、変調信号の周波数を変化させても所望の高調波成分以外の成分を高精度に除去して所望の周波数成分の出力光波を容易に取り出すことができる。
図1(A)は一般的な光単側波帯変調器の構成を示すブロック図、図1(B)はそれを用いた光周波数シフタの基本的な構成例を示すブロック図である。 図2(A)は入力光波の周波数成分を示す周波数スペクトル図、図2(B)は共振型光強度変調器の出力光波の周波数成分を示す周波数スペクトル図、図2(C)は共周波数シフタの出力光波の周波数成分を示す周波数スペクトル図、図2(D)は出力光波からフィルタにより取り出される周波数成分を示す周波数スペクトル図、図2(E)は低雑音光周波数変換装置の出力光波の周波数成分を示す周波数スペクトル図である。 図3(A)は入力光波がデータ信号である場合の周波数スペクトル図、図3(B)は光周波数シフタの出力光波の周波数成分を示す周波数スペクトル図である。 図4は本発明の一実施形態による光周波数変換装置の一般化された構成を示すブロック図である。 図5は本発明の第1実施例による光周波数変換装置の機能的構成を示すブロック図である。 図6は本実施例で使用される共振型光強度変調器のバイアス点と出力光波の光強度との関係を示すグラフである。 図7(A)は入力光波の周波数成分を示す周波数スペクトル図、図7(B)は共振型光強度変調器の出力光波の周波数成分を示す周波数スペクトル図、図7(C)は本実施例による光周波数変換装置の出力光波の周波数成分を示す周波数スペクトル図、図7(D)は入力光波がデータ信号である場合の本実施例による光周波数変換装置の出力光波の周波数成分を示す周波数スペクトル図である。 図8は本発明の第2実施例による光周波数変換装置の機能的構成を示すブロック図である。 図9は本発明の第3実施例による光周波数変換装置の機能的構成を示すブロック図である。 図10は、図9に示す光高調波除去部の機能的構成を示すブロック図である。 図11は本発明の第4実施例による光周波数変換装置の機能的構成を示すブロック図である。 図12(A)は図11に示す光抑圧搬送波変調器の機能的構成を示すブロック図、図12(B)は図11に示す光干渉計の機能的構成を示すブロック図である。 図13は本発明の第5実施例による光周波数変換装置の機能的構成を示すブロック図である。 図14は本発明の第6実施例による光周波数変換装置の機能的構成を示すブロック図である。
1.一実施形態
図4に示すように、本発明の一実施形態による光周波数変換装置は、複数個(n個)の光変調部MOD1〜MODnと、光変調部MOD1〜MODnにそれぞれ接続されたn個の位相制御部101−1〜101−nおよびn個の光位相制御部201−1〜201−nとを有し、各光変調部は図1に示す光単側波帯変調器10と位相制御部14とからなる。光変調部MOD1〜MODnの端子RF1〜RFnは、それぞれ対応する光単側波帯変調器10の端子RFに直接接続されると共に、位相制御部14を介して端子RFに接続される。位相制御部14は、端子RFおよび端子RFにそれぞれ入力する個別変調信号の間に位相差φ(ここではφ=π/2)を与えるように制御される。
周波数fの変調信号は電気信号であり、この変調信号に位相差φ1−1を与える位相制御部101−1により個別変調信号が生成され、光変調部MOD1の端子RF1に入力する。同様に、変調信号に位相差φ1−2を与える位相制御部101−2により個別変調信号が生成され、光変調部MOD2の端子RF2に入力する。以下同様にして、変調信号にそれぞれ位相差φ1−3〜φ1−nを与える位相制御部101−3〜101−nを通して光変調部MOD3〜MODnの端子RF3〜RFnに個別変調信号がそれぞれ入力する。
各光変調部MODの位相制御部14および位相制御部101−1〜101−nは、変調信号発振器11からの変調信号の周波数fに応じて位相制御動作点を変化させる。周波数成分fの入力光波は光変調部MOD1〜MODnの各々の光単側波帯変調器10に入力し、それぞれの光単側波帯変調器10の光出力がそれぞれ光位相差φ2−1〜φ2−nを与える光位相制御部201−1〜201−nを通して合成されることにより、後述するように所望の高調波成分を除去した出力光波が生成される。
本実施形態によれば、位相制御部101−1〜101−nと光位相制御部201−1〜201−nとをそれぞれ位相制御することで所望の高調波成分の位相をπだけ反転させることができ、これら高調波成分を反転させた光波と反転させていない光波とを合波することで、所望の高調波成分を除去することができる。除去を目的とする高調波成分をf+(2m+1)fとすると、nはlog(m)以上の最小の整数である。このとき、位相制御部101−1を基準として、位相制御部101−(k+1)をπ/2k+1(k=1,…,n−1)に設定し、光位相制御部201−1を基準として、光位相制御部201−(k+1)を−π/2k+1に設定する。ただし、nが1未満の場合には、光単側波帯変調装置10のみで所望の高調波を除去することが可能である。
たとえば除去すべき高調波が5次であれば、2m+1=5であるからn=log(2)=1となり、光変調部MOD1に接続された位相制御部101−1の位相φ1−1=0、光位相制御部201−1の位相φ2−1=0にそれぞれ設定したとき、光変調部MOD2に接続された位相制御部101−2の位相φ1−2=π/4、光位相制御部201−2の位相φ2−2=−π/4にそれぞれ設定される。同様にして所望の高調波を除去することができるので、位相制御だけで目的の周波数成分の出力光波を得ることができる。
上述したように、本実施形態によれば、光単側波帯変調器10を並列に2個以上配置し、これら光単側波帯変調器10を駆動する変調信号間の位相を位相制御部により電気的に制御し、かつ、光単側波帯変調器10の出力光波間の位相差を光位相制御部により光学的に制御することにより、光単側波帯変調器10の出力光波に含まれる周波数スペクトルのうち除去すべき高調波成分にπの位相差を付けることが可能となる。したがって、これら出力光波を合波することで干渉により位相がπだけ異なる周波数成分を同時に除去することができ、所望の精度まで周波数変換の精度を高めることができる。
さらに、本実施形態によれば、位相制御部101−1〜101−nと光位相制御部201−1〜201−nにおけるそれぞれの位相差を設定するだけであるから、光バンドパスフィルタを用いることなく、しかも簡単な制御により所望の高調波成分を容易かつ高精度に除去することができる。また、不要な高調波を除去できるので、入力光波がデータ信号であっても、目的の周波数成分と高調波成分とが重なり合うことによる出力データ信号の劣化を回避できる。
なお、本実施形態による光周波数変換装置は、光周波数変換だけでなく、光送信機の光変調回路にも適用可能である。その場合、入力光波は光キャリアあるいは光送信信号であり、変調信号が送信すべき情報を載せた電気信号である。以下、本発明の実施例について詳細に説明する。
2.第1実施例
本発明の第1実施例による光周波数変換装置は2つの光単側波帯変調器を用いて構成される。ここでは、説明を煩雑にしないために、搬送波周波数fの入力光波を周波数fの変調信号を用いて光周波数f+fの出力光波に変換し、さらに出力光波に含まれる3次と5次の高調波、すなわち光周波数(f−3f)の周波数成分と光周波数(f+5f)の周波数成分とを同時に除去する場合を一例として説明する。
2.1)構成
図5に示すように、本実施例による光周波数変換装置68は、2つの光単側波帯変調器10−1および10−2、変調信号発振器11、光位相制御部12、2つの光移相量制御部13−1および13−2、端子RFとRFとの間の位相差を与えるための位相制御部14−1および14−2、光単側波帯変調器間の変調信号位相差を与えるための位相制御部14−3、および、所望バイアス点制御部16から構成される。
光単側波帯変調器10−1は変調信号発振器11が生成する変調信号を個別変調信号として入力光波を変調し、光単側波帯変調器10−2は位相制御部14−3により変調信号が位相制御された個別変調信号に基づいて入力光波を変調する。光単側波帯変調器10−1および10−2は、図1(A)に示す共振型光強度変調器30−1および30−2をそれぞれ有する。変調信号発振器11は、光単側波帯変調器10−1および10−2を駆動するための個別変調信号の元となる変調信号を電気的に生成する。変調信号は単一周波数の正弦波であり、その周波数をfとする。
位相制御部14−1は、光単側波帯変調器10−1の端子RFと端子RFに入力する変調信号の間の位相差が−π/2となるように制御し、位相制御部14−2も同様に光単側波帯変調器10−2の端子RFと端子RFに入力する変調信号の間の位相差が−π/2となるように制御する。さらに、位相制御部14−3は光単側波帯変調器10−1の端子RFに入力する個別変調信号を基準として、光単側波帯変調器10−2の端子RFに入力する個別変調信号がπ/4の位相差となるように制御する。また、位相制御部14−1、14−2および14−3は、変調信号発振器11が生成する変調信号の周波数fに応じて位相制御動作点を変化させる。
光位相制御部12は、2つの光単側波帯変調器10−1および10−2の出力光波間の位相差がπ/4となるように制御する。2つの光移相量制御部13−1および13−2は、2つの光単側波帯変調器10−1および10−2がそれぞれ備える共振型光強度変調器30−1および30−2の出力光波の間の位相差がπ/2となるように光単側波帯変調器10−1および10−2のPhase端子を制御する。
所望バイアス点制御部16は、図6に示すように、変調信号が未入力の場合の光単側波帯変調器10の出力光波の光強度が最小(点A)となるように共振型光強度変調器30−1および30−2のバイアス点を制御する。
2.2)動作
上述した構成を有する光周波数変換装置68において、図7(A)に示す周波数スペクトルを有する搬送波周波数fの連続波レーザ光が入力するものとする。このとき、光単側波帯変調器10−1の出力光波の周波数スペクトルは、図7(B)に示すように、f+(4n+1)f(nは整数)の周波数成分を含む。
一方、光単側波帯変調器10−2の出力光波の光移相制御部12を通過した周波数スペクトルは、図7(B)の周波数スペクトルと同様に、f+(4n+1)fの周波数成分が含まれるが、f+(8n−3)fの周波数成分の位相がπだけ反転する。既に述べた表記方法では、光移相制御部12を通過した光波は[f+(4n+1)f]である。
このような光単側波帯変調器10−1の出力光波と光移相制御部12を通過した光単側波帯変調器10−2の出力光波とを合波すると、位相が互いにπだけ反転する周波数成分が相殺され、光周波数変換装置68の出力光波として、図7(C)に示すように、f+(8n+1)fの周波数成分を含む周波数スペクトルが得られる。すなわち、搬送波周波数fが周波数成分(f+f)へシフトした出力光波を得ることができる。
2.3)効果
以上に説明したように、光周波数変換装置68は2つの光単側波帯変調器10−1および10−2を利用することにより、光バンドパスフィルタを用いることなく、入力光波の周波数fを任意の偏移量だけ偏移させることが可能となる。しかも、図7(D)に示すように、入力光波がデータ信号である場合も、他の高調波成分との重なり合いによる出力データ信号の劣化を生じない。
なお、搬送波周波数fの入力光波を光周波数f−fの出力光波に変換し、さらに出力光波に含まれる光周波数(f+3f)と(f−5f)の周波数成分を同時に除去する場合には、例えば、光単側波帯変調器10−1の端子RFに入力する個別変調信号を基準として、位相制御部14−1にてπ/2の位相差を付け、位相制御部14−2にてπ/2の位相差を付け、位相制御部14−3にてπ/4の位相差が付くように制御することにより実現できる。上述した様に、光位相制御部12、光移相量制御部13−1および13−2を用いて光信号の位相を制御し、または、位相制御部14−1、14−2および14−3を用いて変調信号の位相を制御することにより、他の周波数成分を除去することも可能である。
なお、位相の自由度として、光位相制御部と位相制御部にて制御する位相差に2πの整数倍の位相を加えた値に制御する場合でも、本実施例における光周波数変換装置68を実現可能である。
3.第2実施例
本発明の第2実施例による光周波数変換装置は4つの共振型光強度変調器を用いて構成される。ここでは、説明を煩雑にしないために、搬送波周波数fの入力光波を周波数fの変調信号を用いて光周波数f+fの出力光波に変換し、さらに出力光波に含まれる3次と5次の高調波、すなわち光周波数(f−3f)の周波数成分と光周波数(f+5f)の周波数成分とを同時に除去する場合を一例として説明する。
3.1)構成
図8において、本実施例による光周波数変換装置78では、図5における光単側波帯変調器10−1および10−2を2対の共振型強度変調器30−1および30−2と30−3および30−4とを利用して構成する。光周波数変換装置78は、共振型光強度変調器30−1〜30−4の他に、変調信号発振器11と、光位相制御部12−2、12−3および12−4と、位相制御部14−2、14−3および14−4と、所望バイアス点制御部16と、から構成される。
共振型光強度変調器30−1〜30−4は、入力光波を変調信号発振器11にて発生する変調信号に基づいて変調する。具体的には、共振型光強度変調器30−1は変調信号発振器11からの変調信号を個別変調信号として変調を行うが、共振型光強度変調器30−2〜30−4は、位相制御部14−2〜14−4によりそれぞれ位相差が与えられた個別変調信号によって変調を行う。すなわち、位相制御部14−2は、共振型光強度変調器30−1を駆動する個別変調信号を基準として、共振型光強度変調器30−2を駆動する個別変調信号の位相差が−π/2となるように制御し、位相制御部14−3は、共振型光強度変調器30−3を駆動する個別変調信号の位相差がπ/4となるように制御し、位相制御部14−4は共振型光強度変調器30−4を駆動する個別変調信号の位相差が−π/4となるように制御する。また、位相制御部14−1、14−2および14−3は、変調信号発振器11からの変調信号周波数情報に応じて位相制御動作点を変化させる。
光位相制御部12−2は、共振型光強度変調器30−1の出力光波を基準として、共振型光強度変調器30−2の出力光波がπ/2の位相差となるように制御し、光位相制御部12−3は、共振型光強度変調器30−3の出力光波が−π/4の位相差となるように制御し、光位相制御部12−4は共振型光強度変調器30−4の出力光波がπ/4の位相差となるように制御する。
所望バイアス点制御部16は、変調信号が未入力の場合の4つの共振型光強度変調器30−1〜30−4の出力光波の光強度が最小となるように共振型光強度変調器30−1〜30−4のバイアス点を制御する。具体的には、バイアス電圧と光強度変調器の出力光波の光強度の関係を示した図6中のA点が所望のバイアス点である。
3.2)動作
本実施例による光周波数変換装置78の基本的な動作は第1実施例と同様であるから、図7及び図8を参照しながら説明する。
上述した構成を有する光周波数変換装置78において、図7(A)に示す周波数スペクトルを有する搬送波周波数fの連続波レーザ光が入力するものとする。このとき、共振型光強度変調器30−1の出力光波と共振型光強度変調器30−2の光移相制御部12−2を通過した出力光波とを合波すると、その周波数スペクトルは、図7(B)に示すように、f+(4n+1)f(nは整数)の周波数成分を含む。
一方、共振型光強度変調器30−3の光移相制御部12−3を通過した出力光波と共振型光強度変調器30−4の光移相制御部12−4を通過した出力光波とを合波すると、その周波数スペクトルは、図7(B)の周波数スペクトルと同様に、f+(4n+1)fの周波数成分を含むが、f+(8n−3)fの周波数成分の位相がπだけ反転する。
したがって、共振型光強度変調器30−1の出力光波と共振型光強度変調器30−2〜30−4の光移相制御部12−2〜12−4をそれぞれ通過した出力光波とを合波すると、位相が互いにπだけ反転する周波数成分が相殺され、光周波数変換装置78の出力光波として、図7(C)に示すように、f+(8n+1)fの周波数成分を含む周波数スペクトルが得られる。すなわち、搬送波周波数fが周波数成分(f+f)へシフトした出力光波を得ることができる。
3.3)効果
本実施例の効果は上述した第1実施例の効果と同様であり、光周波数変換装置78は4つの共振型光強度変調器30−1〜30−4を利用することにより、光バンドパスフィルタを用いることなく、入力光波の周波数fを任意の偏移量だけ偏移させることが可能となる。しかも、図7(D)に示すように、入力光波がデータ信号である場合も、他の高調波成分との重なり合いによる出力データ信号の劣化を生じない。
4.第3実施例
本発明の第3実施例による光周波数変換装置は4つの光高調波除去部を用いて構成される。ここでは、説明を煩雑にしないために、搬送波周波数fの入力光波を周波数fの変調信号を用いて光周波数f+fの出力光波に変換し、さらに出力光波に含まれる3次、5次、7次および9次の高調波成分を同時に除去する場合を一例として説明する。
4.1)構成
図9において、本実施例による光周波数変換装置88は、4つの光高調波除去部80−1〜80−4と、変調信号発振器11と、3つの光位相光位相制御部12−1〜12−3と、3つの位相制御部14−1〜14−3と、所望バイアス点制御部16と、から構成される。図10に示すように、光高調波除去部80は、光単側波帯変調器10と、所望光移相量制御部13と、位相制御部14とを備える。
光高調波除去部80−1〜80−4は、変調信号発振器11にて発生する変調信号を個別変調信号として入力光波を変調する。具体的には、光高調波除去部80−1は変調信号発振器11からの変調信号を個別変調信号として変調を行うが、光高調波除去部80−2〜80−4は、位相制御部14−2〜14−4によりそれぞれ位相差が与えられた個別変調信号によって変調を行う。すなわち、位相制御部14−2は、光高調波除去部80−1に入力する個別変調信号を基準として、光高調波除去部80−2に入力する個別変調信号が−π/4の位相差となるように制御し、位相制御部14−3は光高調波除去部80−3に入力する個別変調信号がπ/8の位相差となるように制御し、位相制御部14−4は光高調波除去部80−4に入力する個別変調信号が−π/8の位相差となるように制御する。また、位相制御部14−1〜14−3および光高調波除去部80−1〜80−4の位相制御部14は、変調信号発振器11からの変調信号周波数情報に応じて位相制御動作点を変化させる。
光位相制御部12−2は、光高調波除去部80−1の出力光波を基準として、光高調波除去部80−2の出力光波がπ/4の位相差となるように制御し、光位相制御部12−3は光高調波除去部80−3の出力光波が−π/8の位相差となるように制御し、光位相制御部12−4は光高調波除去部80−4の出力光波がπ/8の位相差となるように制御する。
所望バイアス点制御部16は、変調信号が未入力の場合の4つの光高調波除去部80−1〜80−4の出力光波の光強度が最小となるように、それらのバイアス点を制御する。具体的には、バイアス電圧と光強度変調器の出力光波の光強度の関係を示した図6中のA点が所望のバイアス点である。
4.2)動作
図9に示す本実施例による光周波数変換装置88において、2つの光高調波除去部80−1および80−2と、光位相制御部12−2と、位相制御部14−2とから構成される第1の光回路は、図8に示す第2実施例による光周波数変換装置78の構成と等価である。したがって、光高調波除去部80−1の出力光波と光位相制御部12−2の出力光波とを合波すると、図7(C)に示すように、f+(8n+1)f(nは整数)の周波数成分を含む出力光波が得られる。ただし、図7(C)の周波数スペクトルには6次以上の高調波が図示されていない。
図9に示す本実施例による光周波数変換装置88は、2つの光高調波除去部80−3および80−4と、2つの光位相制御部12−3および12−4と、2つの位相制御部14−3および14−4とからなる第2の光回路を上記第1の光回路と並列に設ける。この第2の光回路は、2つの光高調波除去部80−3および80−4の出力光波の位相と、変調信号の位相が異なる点を除けば、図8に示す第2実施例による光周波数変換装置78の構成と等価である。したがって、上述したように、光位相制御部12−3を−π/8、光位相制御部12−4をπ/8、位相制御部14−3をπ/8、位相制御部14−4を−π/8の位相差を与えるようにそれぞれ設定することにより、f+(8n+1)fの周波数成分を含むが、f+(16n−7)fの周波数成分の位相がπだけ反転する。
したがって、第1の光回路の出力光波と第2の光回路の出力光波とを合波することで、位相が互いにπだけ反転する周波数成分が相殺され、光周波数変換装置88の出力光波として、f+(16n+1)fの周波数成分を含む周波数スペクトルが得られる。すなわち、出力光波に含まれる3次、5次、7次および9次の周波数成分(f−3f、f+5f、f−7f、f+9f)を同時に除去することが可能となる。
4.3)効果
このように所望の精度に応じて、並列に配置する光高調波除去部80の個数を増やし、各光高調波除去部の入力光波の位相を調整する光位相制御部と、光高調波除去部を駆動する変調信号の位相を変化する位相制御部を備え、所望バイアス点制御部にて光高調波除去部のバイアスを制御することにより、光高調波除去部の出力光波に含まれる周波数成分のうち、除去を目的とする高調波成分の位相をπだけ反転することにより、干渉により任意の高調波を除去することが可能である。
本実施例の効果は上述した第3実施例の効果と同様であり、光周波数変換装置88は4つの光高調波除去部80−1〜80−4を利用することにより、3次、5次、7次および9次の高調波成分を除去することができ、光バンドパスフィルタを用いることなく、入力光波の周波数fを任意の偏移量だけ偏移させることが可能となる。しかも、図7(D)に示すように、入力光波がデータ信号である場合も、他の高調波成分との重なり合いによる出力データ信号の劣化を生じない。
5.第4実施例
上述した第1実施例〜第3実施例では、光単側波帯変調器10を複数個用いて光周波数変換装置を構成したが、本発明はこれに限定されるものではなく、以下に述べる第4〜第6実施例のように、光干渉計や遅延制御手段を用いて同等の機能を実現することもできる。以下、説明を煩雑にしないために、搬送波周波数fの入力光波を周波数fの変調信号を用いて光周波数f+fの出力光波に変換し、さらに出力光波に含まれる3次と5次の高調波、すなわち光周波数(f−3f)の周波数成分と光周波数(f+5f)の周波数成分とを同時に除去する場合を一例として説明する。
5.1)構成
図11および図12に示すように、本発明の第4実施例による光周波数変換装置98は、光抑圧搬送波変調器90と、変調信号発振器11と、光位相制御部12−2と、光遅延制御部93−2と、2つの光干渉計95−1および95−2とから構成される。光抑圧搬送波変調器90は入力光波を変調信号発振器11から変調信号に従って変調し、その出力光波は2分岐され、一方は光干渉計95−1を通して、他方は光位相制御部12−2、光遅延制御部93−2および光干渉系95−2を通して合波され、出力光波として出力される。
光抑圧搬送波変調器90は、図12(A)に示すように、共振型光強度変調器30および所望バイアス点制御部16から構成される。共振型光強度変調器30は変調信号発振器11からの変調信号に基づいて入力光波を変調する。所望バイアス点制御部16は変調信号が未入力の場合の共振型光強度変調器30の出力光波の光強度が最小となるように、共振型光強度変調器30のバイアス点を制御する。具体的には、バイアス電圧と光強度変調器の出力光波の光強度の関係を示した図6中のA点が所望のバイアス点である。
光干渉計95(95−1および95−2)は、図12(B)に示すように、マッハツェンダ導波路の一方のアームに光位相制御部12と光遅延制御手段93とが設けられ、この一方のアームの光波が他方のアームの光波と合波され出力される。光干渉計95の光位相制御部12は、光干渉計の入力光波を基準として、光位相制御部12の出力光波が−π/2の位相差となるように制御し、光干渉計95の光遅延制御部93は、その入力光波をT/2だけ遅延させて出力するように制御する。また、光遅延制御部93は、変調信号発振器11からの変調信号の周波数に応じて位相制御動作点を変化させる。なお、変調信号発振器11が生成する変調信号は、単一の周波数の正弦波であり、その周波数をfとし、その逆数をT(=1/f)と呼ぶ。
光位相制御部12−2は、2つの光干渉計95−1および95−2の入力光波の間に−π/4の位相差が付くように制御する。また、光遅延制御部93−2は、2つの光干渉計95−1および95−2の入力光波の間にT/4の遅延が付くように制御する。また、光遅延制御部93−2は、変調信号発振器11からの変調信号の周波数に応じて位相制御動作点を変化させる。
5.2)動作
まず、光抑圧搬送波変調器90は、図7(A)に示す光周波数スペクトルを有する搬送波周波数fの連続波レーザ光を入力したときに、図2(B)に示すようにf+(2n−1)f(nは整数)の周波数成分を有する光波を生成する。
光干渉計95−1は、図12(B)に示すように、入力光波を2分岐し、一方の入力光波に含まれるf+(4n−1)fの周波数成分の位相がπだけ反転するため、合波した際に、互いに位相がπだけ異なる周波数成分は相殺され、図7(B)に示すように、光干渉計95−1の出力光波にはf+(4n+1)fの周波数成分が含まれる。
一方、光干渉計95−2の出力光波も同じく図7(B)に示すスペクトルを有するが、各周波数成分の位相が異なる。すなわち、光干渉計95−2の出力光波に含まれるf+(8n−3)fの周波数成分の位相がπだけ反転する。したがって、光干渉計95−1および95−2の出力光波が合波することで、互いに位相がπだけ異なる周波数成分が相殺され、図7(C)に示すようにf+(8n+1)fの周波数成分を含む出力光波が得られる。
5.3)効果
上述したように、本実施例による光周波数変換装置98は、上述した第1実施例および第2実施例と同様に、入力光波を任意の周波数偏移量だけ偏移させることができ、さらに光周波数変換装置98の出力光波のf−3fとf+5fの周波数成分を除去することが可能となる。また、変調信号発振器11の動作周波数fを動的に変化させることにより、入力光波の周波数を動的に偏移させることが可能である。
なお、搬送波周波数fの入力光波を逆方向、すなわち周波数f−fの出力光波へ変換し、さらに出力光波に含まれる光周波数(f+3f)の周波数成分と、光周波数(f−5f)の周波数成分を同時に除去する場合には、例えば、2つの光干渉計95−1および95−2の備える光位相制御部12にてπ/2の位相差を与え、光抑圧搬送波変調器90の出力光波を基準として光位相制御部12−2にてπ/4の位相差を付くように制御すればよい。
6.第5実施例
上述した光周波数変換装置98における2つの光干渉計95−1および95−2は、次に述べる本発明の第5実施例によれば、3つの光位相制御部と3つの光遅延制御部とを利用して構成することができる。以下、説明を煩雑にしないために、搬送波周波数fの入力光波を周波数fの変調信号を用いて光周波数f+fの出力光波に変換し、さらに出力光波に含まれる3次と5次の高調波、すなわち光周波数(f−3f)の周波数成分と光周波数(f+5f)の周波数成分とを同時に除去する場合を一例として説明する。
6.1)構成
図13に示すように、本実施例による光周波数変換装置108は、光抑圧搬送波変調器90と、変調信号発振器11と、3つの光位相制御部12−1〜12−3と、3つの光遅延制御部93−2〜93−4とからなる。光抑圧搬送波変調器90は入力光波を変調信号発振器11から変調信号に従って変調し、その出力光波は4分岐され、第1の分岐光はそのまま、第2の分岐光は光位相制御部12−2および光遅延制御部93−2を通して、第3の分岐光は光位相制御部12−3および光遅延制御部93−3を通して、第4の分岐光は光位相制御部12−4および光遅延制御部93−4を通して合波され出力光波として出力される。
光位相制御部12−2は、光抑圧搬送波変調器90の出力光波を基準として、−π/2の位相差となるように制御し、光位相制御部12−3は−π/4の位相差となるように制御し、光位相制御部12−4は−3π/4の位相差となるように制御する。
光遅延制御部93−2は、光抑圧搬送波変調器90の出力光波を基準として、T/2の遅延を与え、光遅延制御部93−3はT/4の遅延を与え、光遅延制御部93−4は3T/4の遅延を与えるように制御する。また、3つの光遅延制御部93−1、93−2および93−3は、変調信号発振器11からの変調信号の周波数に応じて位相制御動作点を変化させる。
6.2)動作
まず、光抑圧搬送波変調器90は、図7(A)に示す光周波数スペクトルを有する搬送波周波数fの連続波レーザ光を入力したときに、図2(B)に示すようにf+(2n−1)f(nは整数)の周波数成分を有する光波を生成する。
光遅延制御部93−2の出力光波は、図2(B)に示すスペクトルを有するが、f+(4n−1)f(nは整数)の周波数成分の位相がπだけ反転する。したがって、光抑圧搬送波変調器90の出力光波と光遅延制御部93−2の出力光波を合波すると、互いに位相がπだけ異なる周波数成分は相殺されるため、図7(B)に示すようにf+(4n+1)fの周波数成分が含まれる。
同様に、2つの光遅延制御部93−3および93−4の出力光波を合波した光波は、図7B)に示される周波数成分f+(4n+1)fを有するが、そのうちf+(8n−3)fの周波数成分の位相がπだけ反転する。
したがって、光抑圧搬送波変調器90の出力光波と光遅延制御部93−2の出力光波とを合波した光波と、光波光遅延制御部93−3および93−4の出力光波を合波した光波とを合波すると、互いに位相がπだけ異なる周波数成分が相殺されるため、光周波数変換装置108の出力光波には、図7(D)に示すように、f+(8n+1)fの周波数成分が含まれる。
6.3)効果
上述したように、本実施例による光周波数変換装置108は、上述した第4実施例と同様に、入力光波を任意の周波数偏移量だけ偏移させることができ、さらに光周波数変換装置108の出力光波のf−3fとf+5fの周波数成分を除去することが可能となる。また、変調信号発振器11の動作周波数fを動的に変化させることにより、入力光波の周波数を動的に偏移させることが可能である。
7.第6実施例
本発明の第6実施例による光周波数変換装置は3つ以上の光干渉計を用いることにより更に高精度な光周波数変換を実現する。ここでは、説明を煩雑にしないために、搬送波周波数fの入力光波を周波数fの変調信号を用いて光周波数f+fの出力光波に変換し、さらに出力光波に含まれる3次、5次、7次および9次の高調波成分を同時に除去する場合を一例として説明する。
7.1)構成
図14において、本実施例による光周波数変換装置118は、光抑圧搬送波変調器90と、変調信号発振器11と、4つの光干渉計95−1〜95−4と、3つの光位相制御部12−2〜12−4と、3つの光遅延制御部93−2〜93−4と、から構成される。
光抑圧搬送波変調器90は入力光波を変調信号発振器11から変調信号に従って変調し、その出力光波は4分岐され、第1の分岐光は光干渉計95−1を通して、第2の分岐光は光位相制御部12−2、光遅延制御部93−2および光干渉計95−2を通して、第3の分岐光は光位相制御部12−3、光遅延制御部93−3および光干渉計95−3を通して、第4の分岐光は光位相制御部12−4、光遅延制御部93−4および光干渉計95−4を通して合波され出力光波として出力される。
光位相制御部12−2は、光抑圧搬送波変調器90の出力光波を基準として、−π/4の位相差となるように、光位相制御部12−3は−π/8の位相差となるように、光位相制御部12−4は−3π/8の位相差となるように、それぞれ制御する。
光遅延制御部93−2は、光抑圧搬送波変調器90の出力光波を基準として、T/4の遅延が付くように、光遅延制御手段93−3はT/8の遅延が付くように、光遅延制御部93−4は3T/8の遅延が付くように、それぞれ制御する。
7.2)動作
光干渉計95−1と、光位相制御部12−2、光遅延制御手段93−2および光干渉計95−2とから構成される第1の光回路と、上述の第5実施例における光周波数変換装置108とは等価であるため、出力光波は図7(D)に示すようにf+(8n+1)f(nは整数)の周波数成分を含む。
一方、光位相制御部12−3、光遅延制御部93−3および光干渉計95−3と光位相制御部12−4、光遅延制御部93−4および光干渉計95−4とから構成される第2の光回路の出力光波には、図7(D)に示すようなf+(8n+1)fの周波数成分が含まれるが、そのうちf+(16n−7)fの周波数成分の位相がπ反転する。
したがって、第1の光回路の出力光波と第2の光回路の出力光波とを合波すると、互いに位相がπだけ異なる周波数成分は相殺され、光周波数変換装置118の出力光波にはf+(16n+1)fの周波数成分が含まれる。
7.3)効果
上述したように、本実施例による光周波数変換装置118は、上述した第4実施例および第5実施例と同様の効果を有すると共に、所望の精度に応じて、並列に配置する光干渉計の個数を増やし、各光干渉計の入力光波の位相を調整する光位相制御部と、光干渉計の入力光波の遅延量を制御する光遅延制御部とを備え、光高調波除去部の出力光波に含まれる周波数成分のうち、除去すべき高調波成分の位相をπだけ反転することにより、干渉によって任意の高調波を除去することが可能である。
すなわち、4つの光干渉計95−1〜95−4を利用することにより、3次、5次、7次および9次の高調波成分を除去することができ、光バンドパスフィルタを用いることなく、入力光波の周波数fを任意の偏移量だけ偏移させることが可能となる。しかも、図7(D)に示すように、入力光波がデータ信号である場合も、他の高調波成分との重なり合いによる出力データ信号の劣化を生じない。
8.付記
上述した実施例の一部あるいは全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、これらに限定されるものではない。
(付記1)
光単側波帯変調方式を利用して入力光波を変調信号に従って周波数変換し出力光波を生成する光周波数変換装置であって、
前記変調信号から位相が異なる複数の個別変調信号をそれぞれ生成する複数の位相制御手段と、
前記入力光波を前記複数の個別変調信号に従ってそれぞれ変調を行う複数の光単側波帯変調手段と、
前記複数の光単側波帯変調手段からそれぞれ出力された複数の光波にそれぞれ光位相差を与える複数の光位相制御手段と、
前記複数の光位相制御手段から出力される複数の光波を合波して前記出力光波を生成する合波手段と、
を有し、前記出力光波の目的周波数以外の所定高調波成分が除去されるように前記複数の個別変調信号の位相差と前記光位相差とが設定されることを特徴とする光周波数変換装置。
(付記2)
前記複数の光位相制御手段からそれぞれ出力される前記複数の光波は同一の周波数スペクトルを有し、かつ前記所定高調波成分について位相差がπとなるように前記複数の個別変調信号の位相差と前記光位相差とが設定されることを特徴とする付記1に記載の光周波数変換装置。
(付記3)
前記複数の位相制御手段の個数をn、前記入力光波の周波数をf、前記変調信号の周波数をf、前記所定高調波成分の周波数をf+(2m+1)fとした時、nはlog(m)以上の最小の整数であり、前記複数の個別変調信号の位相差および前記光位相差はそれぞれπ/2k+1および−π/2k+1(k=1,…,n−1)であることを特徴とする付記1または2に記載の光周波数変換装置。
(付記4)
前記入力光波は周波数fの光信号であり、前記変調信号は周波数fが変化する電気信号であり、前記出力光波は前記目的周波数がf+fあるいはf−fの光信号であることを特徴とする付記1−3の1項に記載の光周波数変換装置。
(付記5)
前記複数の位相制御手段は前記変調信号の周波数fに依存して位相制御動作点を変化させることを特徴とする付記4に記載の光周波数変換装置。
S (付記6)
前記複数の光単側波帯変調手段の各々は、当該光単側波帯変調手段に対する個別変調信号が未入力である状態で当該光単側波帯変調手段の出力光波の光強度が最小になるようにバイアス設定されることを特徴とする付記1−5のいずれか1項に記載の光周波数変換装置。
(付記7)
側波帯変調方式を利用して入力光波を変調信号に従って周波数変換し出力光波を生成する光周波数変換方法であって、
複数の位相制御手段が前記変調信号から位相が異なる複数の個別変調信号をそれぞれ生成し、
複数の光単側波帯変調手段が前記複数の個別変調信号に従って前記入力光波をそれぞれ変調し、
複数の光位相制御手段が前記複数の光単側波帯変調手段からそれぞれ出力された複数の光波にそれぞれ光位相差を与え、
合波手段が前記複数の光位相制御手段から出力される複数の光波を合波して前記出力光波を生成し、
前記複数の個別変調信号の位相差および前記光位相差は前記出力光波の目的周波数以外の所定高調波成分が除去されるように設定されることを特徴とする光周波数変換方法。
(付記8)
前記複数の光位相制御手段からそれぞれ出力される前記複数の光波は同一の周波数スペクトルを有し、かつ前記所定高調波成分について位相差がπとなるように前記複数の個別変調信号の位相差と前記光位相差とが設定されることを特徴とする付記7に記載の光周波数変換方法。
(付記9)
前記複数の位相制御手段の個数をn、前記入力光波の周波数をf、前記変調信号の周波数をf、前記所定高調波成分の周波数をf+(2m+1)fとした時、nはlog(m)以上の最小の整数であり、前記複数の個別変調信号の位相差および前記光位相差はそれぞれπ/2k+1および−π/2k+1(k=1,…,n−1)であることを特徴とする付記7または8に記載の光周波数変換装置。
(付記10)
前記入力光波は周波数fの光信号であり、前記変調信号は周波数fが変化する電気信号であり、前記出力光波は前記目的周波数がf+fあるいはf−fの光信号であることを特徴とする付記7−9のいずれか1項に記載の光周波数変換方法。
(付記11)
前記複数の位相制御手段は前記変調信号の周波数fに依存して位相制御動作点を変化させることを特徴とする付記10に記載の光周波数変換方法。
(付記12)
前記複数の光単側波帯変調手段の各々は、当該光単側波帯変調手段に対する個別変調信号が未入力である状態で当該光単側波帯変調手段の出力光波の光強度が最小になるようにバイアス設定されることを特徴とする付記7−11のいずれか1項に記載の光周波数変換方法。
(付記13)
側波帯変調方式を利用して入力光波を変調信号に従って周波数変換して送信する光送信機であって、
前記変調信号から位相が異なる複数の個別変調信号をそれぞれ生成する複数の位相制御手段と、
前記入力光信号を前記複数の個別変調信号に従ってそれぞれ変調する複数の光単側波帯変調手段と、
前記複数の光単側波帯変調手段からそれぞれ出力された複数の光信号にそれぞれ光位相差を与える複数の光位相制御手段と、
前記複数の光位相制御手段から出力される複数の光信号を合波して送信光信号を生成する合波手段と、
を有し、前記送信光信号の目的周波数以外の所定高調波成分が除去されるように前記複数の個別変調信号の位相差と前記光位相差とが設定されることを特徴とする光送信機。
(付記14)
前記複数の光位相制御手段からそれぞれ出力される前記複数の光信号は同一の周波数スペクトルを有し、かつ前記所定高調波成分について位相差がπとなるように前記複数の個別変調信号の位相差と前記光位相差とが設定されることを特徴とする付記13に記載の光送信機。
(付記15)
前記複数の位相制御手段の個数をn、前記入力光波の周波数をf、前記変調信号の周波数をf、前記所定高調波成分の周波数をf+(2m+1)fとした時、nはlog(m)以上の最小の整数であり、前記複数の個別変調信号の位相差および前記光位相差はそれぞれπ/2k+1および−π/2k+1(k=1,…,n−1)であることを特徴とする付記13または14に記載の光周波数変換装置。
(付記16)
前記入力光信号は周波数fの光信号であり、前記変調信号は周波数fが変化する電気信号であり、前記送信光信号は前記目的周波数がf+fあるいはf−fの光信号であることを特徴とする付記13−15のいずれか1項に記載の光送信機。
(付記17)
前記複数の位相制御手段は前記変調信号の周波数fに依存して位相制御動作点を変化させることを特徴とする付記16に記載の光送信機。
(付記18)
前記複数の光単側波帯変調手段の各々は、当該光単側波帯変調手段に対する個別変調信号が未入力である状態で当該光単側波帯変調手段の出力光波の光強度が最小になるようにバイアス設定されることを特徴とする付記13−17のいずれか1項に記載の光送信機。
(付記19)
側波帯変調方式を利用して入力光波を変調信号に従って周波数変換し出力光波を生成する光周波数変換装置であって、
前記入力光波を前記変調信号に従って変調する光抑圧搬送波変調手段と、
前記光抑圧搬送波変調手段から出力された光波を入力し、その光波の複数の分岐光をそれぞれ伝播させる複数の導波路を有し、前記複数の導波路を伝播した複数の分岐光を合波して前記出力光波を生成する第1光干渉手段と、
前記第1光干渉手段の前記複数の導波路には、第1光位相制御手段、第1光遅延制御手段および第2光干渉手段が設けられ、前記第2光干渉手段は2つの導波路を有し、一方の導波路には第2光位相制御手段および第2光遅延制御手段が設けられ、
前記出力光波の目的周波数以外の所定高調波成分が除去されるように、前記複数の導波路の各々に設けられた前記第1光位相制御手段および前記第1光遅延制御手段の光位相差および光遅延量がそれぞれ設定されることを特徴とする光周波数変換装置。
(付記20)
前記複数の導波路からそれぞれ出力される光波は同一の周波数スペクトルを有し、かつ前記所定高調波成分について位相差がπとなるように前記第1光位相制御手段および前記第1光遅延制御手段の光位相差および光遅延量がそれぞれ設定されることを特徴とする付記19に記載の光周波数変換装置。
(付記21)
前記入力光波は周波数fの光信号であり、前記変調信号は周波数fが変化する電気信号であり、前記出力光波は前記目的周波数がf+fあるいはf−fの光信号であることを特徴とする付記19または20に記載の光周波数変換装置。
(付記22)
前記第1光遅延制御手段および前記第2光遅延制御手段は前記変調信号の周波数fに依存して位相制御動作点を変化させることを特徴とする付記21に記載の光周波数変換装置。
(付記23)
側波帯変調方式を利用して入力光波を変調信号に従って周波数変換し出力光波を生成する光周波数変換方法であって、
光抑圧搬送波変調手段が前記入力光波を前記変調信号に従って変調し、
第1光干渉手段が前記光抑圧搬送波変調手段から出力された光波を入力し、その光波の複数の分岐光を複数の導波路を通してそれぞれ伝播させ、前記複数の導波路を伝播した複数の分岐光を合波して前記出力光波を生成し、
前記第1光干渉手段の前記複数の導波路には、第1光位相制御手段、第1光遅延制御手段および第2光干渉手段が設けられ、前記第2光干渉手段は2つの導波路を有し、一方の導波路には第2光位相制御手段および第2光遅延制御手段が設けられ、
前記複数の導波路の各々に設けられた前記第1光位相制御手段および前記第1光遅延制御手段の光位相差および光遅延量が、前記出力光波の目的周波数以外の所定高調波成分が除去されるように、それぞれ設定される、
ことを特徴とする光周波数変換方法。
(付記24)
前記複数の導波路からそれぞれ出力される光波は同一の周波数スペクトルを有し、かつ前記所定高調波成分について位相差がπとなるように前記第1光位相制御手段および前記第1光遅延制御手段の光位相差および光遅延量がそれぞれ設定されることを特徴とする付記23に記載の光周波数変換方法。
(付記25)
前記入力光波は周波数fの光信号であり、前記変調信号は周波数fが変化する電気信号であり、前記出力光波は前記目的周波数がf+fあるいはf−fの光信号であることを特徴とする付記23または24に記載の光周波数変換方法。
(付記26)
前記第1光遅延制御手段および前記第2光遅延制御手段は前記変調信号の周波数fに依存して位相制御動作点を変化させることを特徴とする付記25に記載の光周波数変換方法。
本発明は光送信器などに用いられる光周波数変換器に利用可能である。
10 光単側波帯変調器
11 変調信号発振器
12、201 光位相制御部
13 光移相量制御部
14、101 位相制御部
16 所望バイアス点制御部
30 共振型光強度変調器
32 光移相器
68、78、88、98、108、118 光周波数変換装置
80 高調波除去部
90 光抑圧搬送波変調器
93 光遅延制御部
95 光干渉計

Claims (9)

  1. 側波帯変調方式を利用して入力光波を変調信号に従って周波数変換し出力光波を生成する光周波数変換装置であって、
    前記変調信号から位相が異なる複数の個別変調信号をそれぞれ生成する複数の位相制御手段と、
    前記入力光波を前記複数の個別変調信号に従ってそれぞれ変調する複数の光単側波帯変調手段と、
    前記複数の光単側波帯変調手段からそれぞれ出力された複数の光波にそれぞれ光位相差を与える複数の光位相制御手段と、
    前記複数の光位相制御手段から出力される複数の光波を合波して前記出力光波を生成する合波手段と、
    を有し、前記出力光波の目的周波数以外の所定高調波成分が除去されるように前記複数の個別変調信号の位相差と前記光位相差とが設定されることを特徴とする光周波数変換装置。
  2. 前記複数の光位相制御手段からそれぞれ出力される前記複数の光波は同一の周波数スペクトルを有し、かつ前記所定高調波成分について位相差がπとなるように前記複数の個別変調信号の位相差と前記光位相差とが設定されることを特徴とする請求項1に記載の光周波数変換装置。
  3. 前記複数の位相制御手段の個数をn、前記入力光波の周波数をf、前記変調信号の周波数をf、前記所定高調波成分の周波数をf+(2m+1)fとした時、nはlog(m)以上の最小の整数であり、前記複数の個別変調信号の位相差および前記光位相差はそれぞれπ/2k+1および−π/2k+1(k=1,…,n−1)であることを特徴とする付記1または2に記載の光周波数変換装置。
  4. 前記入力光波は周波数fの光信号であり、前記変調信号は周波数fが変化する電気信号であり、前記出力光波は前記目的周波数がf+fあるいはf−fの光信号であることを特徴とする請求項1−3のいずれか1項に記載の光周波数変換装置。
  5. 前記複数の位相制御手段は前記変調信号の周波数fに依存して位相制御動作点を変化させることを特徴とする請求項4に記載の光周波数変換装置。
  6. 前記複数の光単側波帯変調手段の各々は、当該光単側波帯変調手段に対する個別変調信号が未入力である状態で当該光単側波帯変調手段の出力光波の光強度が最小になるようにバイアス設定されることを特徴とする請求項1−5のいずれか1項に記載の光周波数変換装置。
  7. 側波帯変調方式を利用して入力光波を変調信号に従って周波数変換し出力光波を生成する光周波数変換方法であって、
    複数の位相制御手段が変調信号から位相が異なる複数の個別変調信号をそれぞれ生成し、
    複数の光単側波帯変調手段が前記複数の個別変調信号に従って前記入力光波をそれぞれ変調し、
    複数の光位相制御手段が前記複数の光単側波帯変調手段からそれぞれ出力された複数の光波にそれぞれ光位相差を与え、
    合波手段が前記複数の光位相制御手段から出力される複数の光波を合波して前記出力光波を生成し、
    前記複数の個別変調信号の位相差および前記光位相差は前記出力光波の目的周波数以外の所定高調波成分が除去されるように設定されることを特徴とする光周波数変換方法。
  8. 変調信号に従って入力光信号を周波数変換して送信する光送信機であって、
    前記変調信号から位相が異なる複数の個別変調信号をそれぞれ生成する複数の位相制御手段と、
    前記入力光信号を前記複数の個別変調信号に従ってそれぞれ変調する複数の光単側波帯変調手段と、
    前記複数の光単側波帯変調手段からそれぞれ出力された複数の光信号にそれぞれ光位相差を与える複数の光位相制御手段と、
    前記複数の光位相制御手段から出力される複数の光信号を合波して送信光信号を生成する合波手段と、
    を有し、前記送信光信号の目的周波数以外の所定高調波成分が除去されるように前記複数の個別変調信号の位相差と前記光位相差とが設定されることを特徴とする光送信機。
  9. 側波帯変調方式を利用して入力光波を変調信号に従って周波数変換し出力光波を生成する光周波数変換装置であって、
    前記入力光波を前記変調信号に従って変調する光抑圧搬送波変調手段と、
    前記光抑圧搬送波変調手段から出力された光波を入力し、その光波の複数の分岐光をそれぞれ伝播させる複数の導波路を有し、前記複数の導波路を伝播した複数の分岐光を合波して前記出力光波を生成する第1光干渉手段と、
    前記第1光干渉手段の前記複数の導波路には、第1光位相制御手段、第1光遅延制御手段および第2光干渉手段が設けられ、前記第2光干渉手段は2つの導波路を有し、一方の導波路には第2光位相制御手段および第2光遅延制御手段が設けられ、
    前記出力光波の目的周波数以外の所定高調波成分が除去されるように、前記複数の導波路の各々に設けられた前記第1光位相制御手段および前記第1光遅延制御手段の光位相差および光遅延量がそれぞれ設定されることを特徴とする光周波数変換装置。
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