JPWO2012117547A1 - 空気清浄装置 - Google Patents

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Abstract

空気清浄装置による空気清浄能力の向上若しくは維持を図りつつも更なるコンパクト化、低コスト化を達成できるようにし、また、空気清浄装置に収納される光触媒フィルタが衝撃を受けた際に割れたり、光触媒フィルタの構成材料の粉塵が発生することがないようにすることを目的とする空気清浄装置である。基材の表面に光触媒層が形成されてなる光触媒フィルタであって、中空部と当該中空部を覆う肉厚部とからなり、当該肉厚部には肉厚方向に連通する孔が形成されている。紫外線ランプは、光触媒フィルタの中空部に挿通されることにより肉厚部の内周面に対して所定の大きさの隙間を以って配置されている。収納ケースは、紫外線ランプの挿通方向に対して垂直となる方向に、空気流入用の開口部と空気流出用の開口部が配置される態様で、紫外線ランプおよび光触媒フィルタを収納する。支持手段は、収納ケース内で光触媒フィルタの両端および紫外線ランプの両端を支持している。

Description

本発明は、光触媒フィルタを収納した空気清浄装置に関するものである。
従来より、光触媒を利用してウイルスなどの有害物を捕獲、分解除去する光触媒フィルタが開発され、製品化されている。
現在市販されている光触媒フィルタは、アルミナセラミック多孔質体を基材として、その基材表面に酸化チタン(二酸化チタン:TiO2)からなる紫外線応答型の光触媒層を形成したものが主流を占めている。なお、酸化チタンには、光触媒性能の高いアナターゼ型が主として使用される。酸化チタンは、光触媒活性層の比表面積を拡大させて分解除去能力を高めるために、粒径が小さい微粒子、とりわけ粒径数ナノオーダーのナノ粒子が用いられる。
光触媒フィルタは、空気清浄用、水(汚染排水)清浄用と様々な用途に用いられる。また空気清浄用としても、空気清浄機内に収容されるもの、室内への空気導入路あるいは室外への空気排気路に取り付けられるものなどがあり、様々な場所に設けることができる。
光触媒フィルタを、たとえば空気清浄機内に収容する場合には、空気清浄機の筐体内に、光触媒フィルタに加えて、紫外線ランプが収容される。紫外線ランプは、光触媒に紫外線を照射し光触媒を励起し空気中の有害物を酸化分解させるために用いられる。また同筐体内に、外気を取り込み光触媒フィルタに空気を通過させて外部に排出させるために吸入ファンが収納される。
これにより空気清浄機に外気が取り込まれて光触媒フィルタを外気が通過し、その際に有害物が光触媒フィルタで捕獲、分解除去され、清浄な空気となって外部に排出される。
本出願人は、下記特許文献1に掲げるように、光触媒を利用して空気中の汚染物質を分解除去する空気清浄機に関する考案であって、家庭用にコンパクト化し、かつメンテナンス性を高めた機構、構造に関する考案を、既に出願し、実用新案登録している。
光触媒の基材に、セラミックを用いているのは、表面に凹部が形成されており、それにより、吸水性があり、光触媒フィルタの製造の際に酸化チタンのスラリーを表面で吸水して保持できる利点があること、また紫外線を照射しても酸化しにくいこと、などの理由からである。また、アルミナセラミックを用いているのは、光の反射性がよく紫外線が光触媒に効率よく照射され酸化分解能力が高まるなどの理由からである。
また光触媒の基材を多孔質体としているのは、有害物除去対象となる空気を通過させるため、また光透過性を高めて光触媒に紫外光を効率よく照射して酸化分解能力を高めるためなどの理由による。
また、特許文献2には、円筒状の光触媒フィルタを紫外線透過性材料で形成された二重管状の反応管内に装着し、反応管の長手方向の一端に供給管を接続するとともに他端に排出管を接続し、供給管を介して汚染空気を反応管内に供給し、排出管から除汚空気を排出して、反応管の長手方向に空気の流れを形成して汚染物を除去するという発明が記載されている。
実用新案登録第3150894号公報(実願2009-1595号) 特開2010−88964号公報
特許文献1に示される従来の空気清浄機は、コンパクト化されているとはいえ、自動車などの車内に設置するには大きすぎるという問題がある。さらに家庭用に設置する際にも更なるコンパクト化、更なる低コスト化が求められている。
また、従来の空気清浄機に収納される光触媒フィルタは板状に形成されており空気清浄機に光触媒フィルタを直接挿入して収納するようにしているため、たとえば空気清浄機から光触媒フィルタを出し入れする際に、衝撃で割れたり、空気清浄機の収納ケースとの接触面で光触媒フィルタを構成する材料(セラミック)の粉塵が発生することがある。この結果、光触媒フィルタの酸化分解能力が低下したり、セラミックの粉塵が空気清浄機内部から外部に排出されて、室内を汚染するおそれがある。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、空気清浄装置による空気清浄能力の向上若しくは維持を図りつつも更なるコンパクト化、低コスト化を達成できるようにすることを解決課題とするものである。また、本発明は、空気清浄装置に収納される光触媒フィルタが衝撃を受けた際に割れたり、光触媒フィルタの構成材料の粉塵が発生することがないようにすることを解決課題とするものである。
第1発明は、
基材の表面に光触媒層が形成されてなる光触媒フィルタであって、中空部と当該中空部を覆う肉厚部とからなり、当該肉厚部には肉厚方向に連通する孔が形成されている光触媒フィルタと、
前記光触媒フィルタの前記中空部に挿通されることにより前記肉厚部の内周面に対して所定の大きさの隙間を以って配置された紫外線ランプと、
前記紫外線ランプの挿通方向に対して垂直となる方向に、空気流入用の開口部と空気流出用の開口部が配置される態様で、前記紫外線ランプおよび前記光触媒フィルタが収納される収納ケースと、
前記収納ケース内で前記光触媒フィルタの両端および前記紫外線ランプの両端を支持する支持手段と
を備えた空気清浄装置であることを特徴とする。
第2発明は、第1発明において、
前記基材は、セラミック多孔質体であることを特徴とする。
第3発明は、第1発明において、
前記基材は、プラスチックまたは金属またはガラスであることを特徴とする。
第4発明は、第1発明において、
前記光触媒フィルタは円筒状に形成されていることを特徴とする。
第5発明は、第1発明において、
紫外線ランプの挿通方向に対して垂直となる光触媒フィルタの断面の形状は、四角形であることを特徴とする。
第6発明は、第1発明において、
前記所定の大きさの隙間は、2mm〜20mmであることを特徴とする。
第7発明は、第1発明において、
紫外線ランプの両端は、収納ケースの内部に設けられた各ソケット部に装着され、光触媒フィルタの両端はそれぞれ、弾性部材を介して紫外線ランプによって支持される構造であることを特徴とする。
第8発明は、
基材の表面に光触媒層が形成されてなる光触媒フィルタであって、中空部と当該中空部を覆う肉厚部とからなり、当該肉厚部には肉厚方向に連通する孔が形成されている光触媒フィルタと、
前記光触媒フィルタの前記中空部に挿通されることにより前記肉厚部の内周面に対して所定の大きさの隙間を以って配置された紫外線ランプと、
前記光触媒フィルタおよび前記紫外線ランプを収納する筐体と、
前記筐体内で前記光触媒フィルタの両端および前記紫外線ランプの両端を支持する支持手段と、
前記筐体に形成された空気吸入口および空気排出口と、
前記空気吸入口から吸入された空気を前記肉厚部を介して前記所定の大きさの隙間に供給し、当該所定の大きさの隙間を経由して前記空気排出口を介して前記筐体の外部に排出させる空気の流れを形成する空気流れ形成手段と
を備えた空気清浄装置であることを特徴とする。
第9発明は、第8発明において、
前記空気流れ形成手段は、
送風機を含んで構成されていることを特徴とする。
第10発明は、第9発明において、
前記光触媒フィルタの長手方向の一端側に前記空気排出口が設けられ、前記光触媒フィルタの長手方向の他端側に、前記送風機の空気送り出し口が設けれ、
前記送風機と前記光触媒フィルタとは、当該光触媒フィルタの他端を閉塞し、かつ前記送風機の空気送り出し口と前記光触媒フィルタの肉厚部の外周面とを連通する仕切り板によって仕切られていること
を特徴とする。
第11発明は、第9発明において、
前記筐体の上方から下方に向けて、前記空気排出口、前記光触媒フィルタ、前記仕切り板、前記送風機が順次配置される構造であること
を特徴とする。
第12発明は、第9発明において、
前記仕切り板は、前記筐体の内周面に接続されて前記光触媒フィルタ端部を支持する請求項1記載の支持手段であること
を特徴とする。
第13発明は、第8発明において、
前記筐体は、円筒形状であることを特徴とする。
第14発明は、第8発明において、
前記基材は、セラミック多孔質体であることを特徴とする。
第15発明は、第8発明において、
前記基材は、プラスチックまたは金属またはガラスであることを特徴とする。
第16発明は、第8発明において、
前記光触媒フィルタは円筒状に形成されていることを特徴とする。
第17発明は、第8発明において、
紫外線ランプの挿通方向に対して垂直となる光触媒フィルタの断面の形状は、四角形であることを特徴とする。
第18発明は、第8発明において、
前記所定の大きさの隙間は、2mm〜20mmであることを特徴とする。
第19発明は、第12発明において、
紫外線ランプの両端はそれぞれ、前記筐体の上板および前記仕切板に設けられた各ソケット部に装着され、光触媒フィルタの両端はそれぞれ、前記筐体の上板および前記仕切板によって支持される構造であることを特徴とする。
第20発明は、第1発明において、
前記収納ケースは、空気清浄機の装置本体内に設けられることを特徴とする。
第21発明は、第1発明において、
前記収納ケースは、ダクト内あるいは配管内に配置されることを特徴とする。
第22発明は、
基材の表面に光触媒層が形成されてなる光触媒フィルタであって、中空部と当該中空部を覆う肉厚部とからなり、当該肉厚部には肉厚方向に連通する孔が形成されている光触媒フィルタと、
前記光触媒フィルタの前記中空部に挿通されることにより前記肉厚部の内周面に対して所定の大きさの隙間を以って配置された紫外線ランプと、
前記光触媒フィルタおよび前記紫外線ランプを収納する筐体と、
前記筐体内で前記光触媒フィルタの両端および前記紫外線ランプの両端を支持する支持手段と、
前記光触媒フィルタの長手方向の一端側にあって前記筐体に設けられた空気吸入口と、
前記光触媒フィルタの長手方向の他端側にあって前記筐体に設けられた空気排出口と、
前記空気吸入口から吸入された空気を前記肉厚部を介して前記所定の大きさの隙間に供給し、当該所定の大きさの隙間を経由して前記空気排出口を介して前記筐体の外部に排出させる空気の流れを形成する空気流れ形成手段と
を備えた空気清浄装置であることを特徴とする。
第23発明は、第22発明において、
前記筐体は、前記空気吸入口および前記空気排出口が、ダクトの長手方向または配管の長手方向に沿って配置されるように当該ダクト内または配管内に設けられ、
前記空気流れ形成手段は、
送風機または吸入ファンを含んで構成され、ダクトまたは配管の長手方向に沿った空気の流れを形成することを特徴とする。
第24発明は、第1発明において、
前記基材の表面に複数の凹部が形成され、前記基材の表面に前記凹部よりも細かい複数の微細凹凸が形成されており、当該基材の表面に光触媒層が形成されていること
を特徴とする。
第25発明は、第1発明または第24発明において、
前記光触媒フィルタは、ルーバ構造であること
を特徴とする。
第26発明は、第8発明において、
前記基材の表面に複数の凹部が形成され、前記基材の表面に前記凹部よりも細かい複数の微細凹凸が形成されており、当該基材の表面に光触媒層が形成されていること
を特徴とする。
第27発明は、第8発明または第26発明において、
前記光触媒フィルタは、ルーバ構造であること
を特徴とする。
第28発明は、第22発明において、
前記基材の表面に複数の凹部が形成され、前記基材の表面に前記凹部よりも細かい複数の微細凹凸が形成されており、当該基材の表面に光触媒層が形成されていること
を特徴とする。
第29発明は、第22発明または第28発明において、
前記光触媒フィルタは、ルーバ構造であること
を特徴とする。
第30発明は、第24発明または第26発明または第28発明において、
前記複数の凹部を横断する溝であって、光触媒層による有害物の酸化分解生成物が導かれる溝が形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、紫外線ランプが光触媒フィルタの中空部に挿通されて肉厚部の内周面に対して所定の大きさの隙間を以って配置されているため、紫外線ランプの断面(紫外線ランプの挿通方向に垂直となる断面)中心から半径方向の全方位、所定距離内に、紫外線が照射され得る隙間(空気)、光触媒フィルタ(肉厚部)が存在する。この結果、光触媒層に紫外線が極めて効率よく照射され、空気が光触媒フィルタを通過する際に、極めて効率よく空気中の有害物が酸化分解される。このため有害物が光触媒フィルタにて極めて効率よく捕獲、分解除去される。したがって、特許文献1に示される従来の空気清浄装置に用いられる光触媒フィルタに比して小さいサイズの光触媒フィルタでありながら、従来以上あるいは従来と同等の空気清浄能力を発揮する。よって空気清浄装置の小型化を図ることができる。
また、本発明は、中空状の光触媒フィルタの両端が支持されて空気清浄装置内に配置される構造であり、従来のように収納ケース内に光触媒フィルタを直接挿入、収納するものでないため、光触媒フィルタが空気清浄装置に収納される際に光触媒フィルタが衝撃を受けて割れたり、光触媒フィルタの構成材料の粉塵が発生することがない。
なお、特許文献2に記載された発明は、二重管内に紫外線ランプを隙間なく配置する構造であって、二重管の長手方向の一端から他端に向う空気の流れを形成するというものであり、本発明のように光触媒フィルタの肉厚部の外側から肉厚部を通過して中空部(所定の隙間)を介して外部に空気を排出するという空気を流れを形成するものではないので、本発明と本質的に異なるものである。
図1は、第1実施例の空気清浄機の外観を示す斜視図で、空気清浄機の前面を示した図である。 図2は、第1実施例の空気清浄機の外観を示す斜視図で、空気清浄機の後面を示した図である。 図3は、第1実施例の空気清浄機の各構成要素を示す斜視図である 図4は、空気清浄機を側面からみた断面図であり空気の流れを説明する図である。 図5は、収納ケースの斜視図である。 図6(a)、(b)、(c)はそれぞれ、第1実施例の光触媒フィルタの構造および光触媒フィルタと紫外線ランプの位置関係について示す図である。 図7(a)、(b)はそれぞれ、図6(b)、図4に相当する他の構成例を示す図である。 図8(a)、(b)はそれぞれ、図6(b)、図4に相当する他の構成例を示す図である。 図9は、第2実施例を説明する図で、収納ケースを室内用エアコンあるいは自動車用エアコンのダクト内に配置する使用例を例示する図である。 図10(a)、(b)、(c)は、第1実施例、第2実施例で説明した空気清浄機のレイアウトとは異なるレイアウトの構成例の第3実施例の空気清浄機を示す図である。 図11(a)、(b)は、第3実施例の空気清浄機の断面斜視図である。 図12は、第3実施例の空気清浄機の構成要素の外観斜視図である。 図13は、図6(a)に対応する他の材料を用いた光触媒フィルタを例示する図である。 図14は、図6(a)に対応する光触媒フィルタを例示する図で、複数の粒状の光触媒担持体を、中空状に形成した収容体に収納することで構成した光触媒フィルタを示す図である。 図15は、第4実施例を示す図で、断面円形の配管内に筐体を配置する例を示した図である。 図16は、第5実施例の光触媒フィルタを展開図として示した図で、図16(a)は、第5実施例の光触媒フィルタを展開したものの正面図、図16(b)は、図16(a)のA−A断面図である。 図17(a)は、第5実施例の光触媒フィルタの表層部を示す図で、図17(b)は、図17(a)の凹部を拡大して示す図である。 図18は、第5実施例の光触媒フィルタを示す図で、図18(a)は斜視図で、図18(b)は断面図である。 図19は、第6実施例に用いられる基材を例示した図であり、ルーバ構造の光触媒フィルタを構成する基材を示した図であり、図31(a)は、基材のうち羽板の部分を上面からみた図で、図31(b)は、羽板の断面図で、図31(c)は、羽板の表面を一部拡大して示す斜視図である。 図20(a)は、第6実施例に示される空気清浄装置に使用される光触媒フィルタの作用を概念的に示す断面図で、図20(b)は、第5実施例に示される空気清浄装置に使用される光触媒フィルタの作用を概念的に示す断面図である。 図21(a)、(b)は、溝の形成態様を例示する図である。
30 光触媒フィルタ、140 紫外線ランプ、200 空気清浄機、201 収納ケース、300 筐体
以下、図面を参照して、本発明に係る空気清浄装置の実施の形態について説明する。
(第1実施例)
図1および図2は、第1実施例の空気清浄機200の外観を斜視図にて示したものである。
図1は、空気清浄機200の前面を示し、図2は、空気清浄機200の後面を示している。
空気清浄機200は、フロントパネル8が装置本体1に装着された状態で、室内等に置かれ、作動する。
空気清浄機200の左右側面には、外部より空気を吸気する吸気口203が形成されているとともに、空気清浄機200の後面には、外部に空気を排気する排気口204が形成されている。
図3は、第1実施例の空気清浄機200の各構成要素を斜視図にて示している。また図4は、空気清浄機200を側面からみた断面図であり空気の流れを説明する図である。
図3、図4の図中左側を空気清浄機200の前側、図中右側を空気清浄機200の後ろ側と定義する。
同図3、4に示すように、空気清浄機200は、大きくは、装置本体1と、収納ケース201と、プレフィルタ7と、フロントパネル8と、制御回路機構部9とから構成されている。
装置本体1は、後述するモータ内蔵の吸引ファン202を後部内側に備え、前面が開放されて収容凹所3が形成されている。
空気清浄機200には、収納ケース201が収容されている。なお収納ケース201の材料には、耐紫外線のプラスチック、たとえばABSを用いることができる。
収納ケース201は、装置本体1の収容凹所3内に脱着可能に収容され、内部に後述する紫外線ランプ140および後述する光触媒フィルタ30が脱着可能に収納されている。なお紫外線ランプ140は、熱陰極管、冷陰極管、LEDなどを用いることができる。
空気清浄機200の後部にあって収納ケース201よりも後方には、吸引ファン202が設けられる。なお、吸引ファン202は、モータ、制御回路等で構成される制御回路機構部9によって駆動制御される。
プレフィルタ7は、ネット状に形成されており、収納ケース201の前面を覆うように配置されている。
フロントパネル8は、プレフィルタ7の前面に離間した状態で被せられるよう、装置本体1の収容凹所3側に対し脱着可能に取り付けられている。フロントパネル8と装置本体1とが互いに離間した状態で装着されることで、左右両側面に、プレフィルタ7、収納ケース201の前面の開口部205、後面の開口部206を経て排気口204に通じる吸気口203(図1、図2)が形成される。すなわち、空気清浄機200の前部にあって収納ケース201の前方には、吸気口203が形成されている。空気清浄機200の後部にあって吸引ファン202よりも後方には、排気口204が設けられる
収納ケース201には、空気流入用の開口部205と空気流出用の開口部206が形成されている。収納ケース201は、空気流入用の開口部205が空気清浄機200の前側に位置し空気流出用の開口部206が空気清浄機200の後ろ側に位置するように、配置されている。
制御回路機構部9は、装置本体1の収容凹所3内の所定箇所に配され、後述する紫外線ランプ140および前述の吸引ファン202等を駆動制御する。
図5は、収納ケース201を斜視図にて示している。
収納ケース201は、前面、後面それぞれに開口部205、206を有する矩形箱状に形成されている。
収納ケース201の内部には、中空状の光触媒フィルタ30の中空部131内に紫外線ランプ140が配置された状態で、これら光触媒フィルタ30および紫外線ランプ140が収納されている。
ここで、本第1実施例の光触媒フィルタ30の構造および光触媒フィルタ30と紫外線ランプ140の位置関係について図6を参照して説明する。
図6(a)に示すように、光触媒フィルタ30は、円筒形状に形成されており、中空部131と、当該中空部131を覆う肉厚部132とからなる。肉厚部132は、たとえばアルミナセラミック多孔質体を基材とし、その表面に光触媒層としての酸化チタン層が形成されてなるものである。肉厚部132には、一部を拡大して示すように、肉厚方向に連通する孔、つまりセラミック多孔質体として構造上有する孔133が形成されている。したがって、肉厚部132を介して空気が中空部131に流入することが可能な構造あるいは中空部131から空気が肉厚部132を介して外部に流出することが可能な構造となっている。
図6(b)、(c)に示すように、光触媒フィルタ30は、中空部131に、紫外線ランプ140を挿通でき配置することができる内径、長さになるように製造されている。光触媒フィルタ30の内径は、紫外線ランプ140が中空部131に挿通された際に肉厚部132の内周面に対して所定の大きさの隙間d、望ましくは2mm〜20mmの隙間dを以って配置することができる大きさに設定される。なお、光触媒フィルタ30の内径Dは、上記隙間dと紫外線ランプ140の直径Xとを合計した値D=X+2dとして設定される。
図5に戻り、収納ケース201の内部には、中空部131に紫外線ランプ140が配置された状態で光触媒フィルタ30が収納される。この場合、紫外線ランプ140の挿通方向に対して垂直となる方向に、空気流入用の開口部205と空気流出用の開口部206が配置される態様で、紫外線ランプ140の両端が支持されて光触媒フィルタ30が収納される。
収納ケース201の内部中央には、3本の紫外線ランプ140、140、140が所定の間隔を置いて横向き並列となって取り付けられている。各紫外線ランプ140は、収納ケース201内部の左右内壁に設けられている上段、中段、下段それぞれ左右一対のソケット部17、17、17に各装着されている。これにより前面の開口部205、後面の開口部206のいずれかの開口部を通しての各紫外線ランプ140および光触媒フィルタ30の脱着を可能としている。
このように紫外線ランプ140の両端は、上記のごとく収納ケース201の内部に設けられた各ソケット部17に装着されているとともに、光触媒フィルタ30の両端はそれぞれ、弾性部材(たとえば耐紫外線のゴム)139を介して紫外線ランプ140によって支持される構造となっている。すなわち弾性部材139は、紫外線ランプ140の端部に装着される孔139aを有しているとともに光触媒フィルタ30の肉厚部132の端面132aおよび内周面132bに当接する段差を有している。このため弾性部材139の装着により光触媒フィルタ30の両端が封止されるとともに、紫外線ランプ140を介して光触媒フィルタ30を支持することができる。これにより光触媒フィルタ30の中空部131から光触媒フィルタ30の両端部を介して外部へ空気が流出することを阻止することができるとともに、上述した隙間dを保持できる位置に紫外線ランプ140と光触媒フィルタ30の相対位置を位置決めすることができる。
収納ケース201内に光触媒フィルタ30および紫外線ランプ140を装着するには、同図5に一点鎖線にて示すように、まず、光触媒フィルタ30の中空部131に紫外線ランプ140を挿通して紫外線ランプ140の両端面132a、132aそれぞれから、紫外線ランプ140の両端それぞれの電極140a、140aを露出させた状態にして、光触媒フィルタ30両端および紫外線ランプ140の両端それぞれに、弾性部材139、139を装着する。ついで収納ケース201の前面の開口部205、後面の開口部206のいずれかの開口部(たとえば前面開口部205)より、弾性部材139を介して光触媒フィルタ30が支持されている紫外線ランプ140を挿入して、各電極140、140を、それぞれ左右に位置させて、収納ケース201内の左右の一対のソケット部17、17にそれぞれ装着する。なお、この装着方法は一例であり、紫外線ランプ140の両端のうち一方の電極140aを一方のソケット部17に装着してから、他方に弾性部材139を装着して、他方の電極140aを他方のソケット部17に装着する方法も可能である。
図6(c)は、紫外線ランプ140の両端の各電極140a、140aが左右一対のソケット部17、17に装着された状態を断面図にて示している。
このようにして、図3あるいは図4に示すごとく、紫外線ランプ140および光触媒フィルタ30からなる組が複数組(たとえば3組)、収納ケース201の上下方向に沿って一列に配置される。
この場合、図4に示すように、上下方向に隣り合う光触媒フィルタ30、30、30は、それらの外周が互いに接触する程度に隙間なく配置する構造とすることが望ましい。なお、紫外線ランプ140は、電源、制御回路等からなる制御回路機構部9によってその点灯および消灯が制御される。
図4に矢印にて空気の流れを示すように、吸引ファン202が回転すると、空気清浄機200の吸気口203から外気が吸込まれ、収納ケース201の空気流入用の開口部205を介して、空気が光触媒フィルタ30に達する。さらに空気は肉厚部132を通過して中空部131に入り込み、中空部131を介して反対側の肉厚部132を通過する。さらに空気は、収納ケース201の空気流出用の開口部206を介して空気清浄機200の排気口204から外部に排出される。このとき紫外線ランプ140は点灯状態にあるものとする。
前述したごとく紫外線ランプ140は光触媒フィルタ30の中空部131に挿通されて肉厚部132の内周面に対して所定の大きさの隙間dを以って配置されている。このため、紫外線ランプ140の断面(紫外線ランプ140の挿通方向に垂直となる断面)中心から半径方向の全方位、所定距離内に、紫外線が照射され得る隙間(空気)、光触媒フィルタ30(肉厚部132)が存在する。この結果、光触媒層としての酸化チタン層に紫外線が極めて効率よく照射され、空気が光触媒フィルタ30を通過する際に、極めて効率よく空気中の有害物が酸化分解される。このため有害物が光触媒フィルタ30にて極めて効率よく捕獲、分解除去される。したがって、特許文献1に示される従来の空気清浄装置に用いられる光触媒フィルタに比して小さいサイズの光触媒フィルタ30でありながら、従来以上あるいは従来と同等の空気清浄能力を発揮する。よって空気清浄機の小型化を図ることができる。
また、中空状の光触媒フィルタ30の両端が支持されて空気清浄機200内に配置される構造であり、従来のように収納ケース内に光触媒フィルタを直接挿入、収納するものでない。すなわち光触媒フィルタ30の両端に弾性部材139が装着されることで支持されており、光触媒フィルタ30を収納する際に光触媒フィルタ30の外周面が収納ケース201に直接接触したり光触媒フィルタ30の外周面が収納ケース201に直接接触した状態で保持されるわけではない。このため、光触媒フィルタ30が空気清浄機200に収納される際に光触媒フィルタ30が衝撃を受けて割れたり、光触媒フィルタ30の構成材料の粉塵が発生することがない。
上述した構成例では、紫外線ランプ140および光触媒フィルタ30からなる組が複数組(たとえば3組)、収納ケース201の上下方向に沿って一列に配置、収納されるものとして説明したが、当然1組のみを配置、収納する実施も可能であり、また2組ないしは4組以上を配置、収納する実施も可能である。
上述した構成例では、光触媒フィルタ30を円筒形状にする場合を例示したが、中空状であれば任意の形状とすることができる。また、独立分離した1つの光触媒フィルタ30当たり、1本の紫外線ランプ140を配置する場合を例示したが、独立分離した1つの光触媒フィルタ30当たり、複数本の紫外線ランプ140を配置するように構成してもよい。
図7(a)、(b)はそれぞれ、図6(b)、図4に相当する他の構成例を示す。
図7(a)に示すように、紫外線ランプ140の挿通方向に対して垂直となる光触媒フィルタ30の断面の形状は、四角形(たとえば正方形)に形成されている。また、図7(b)に示すように、独立分離した1つの光触媒フィルタ30当たり、1本の紫外線ランプ140が配置され、複数組の光触媒フィルタ30および紫外線ランプ140を収納することで空気清浄機200が構成される。
図8(a)、(b)はそれぞれ、図6(b)、図4に相当する他の構成例を示す。
図8(a)に示すように、紫外線ランプ140の挿通方向に対して垂直となる光触媒フィルタ30の断面の形状は、四角形(たとえば長方形)に形成されている。また、図8(b)に示すように、独立分離した1つの光触媒フィルタ30当たり、複数本(たとえば3本)の紫外線ランプ140、140、140が配置され、1組の光触媒フィルタ30および紫外線ランプ140を収納することで空気清浄機200が構成される。
(第2実施例)
図1〜図8で説明した第1実施例では、光触媒フィルタ30が空気清浄機200に用いられる場合を例示したが、これは一例であり、任意の用途に用いることができる。
図9は、収納ケース201を室内用エアコンあるいは自動車用エアコンのダクト内に配置することで構成した空気清浄装置を例示する。
同図9に示すように、ダクト210内に収納ケース201が設けられ、図示しない軸流ファンなどによって、矢印にて示すようにダクト210の長手方向に空気の流れが形成されて、エアコンのダクト内を通過する空気中の有害物が捕獲、分解除去される。なお、ダクトは一例であり、他の任意の配管内に収納ケース201を設けて配管内を通過する空気中の有害物を捕獲、分解除去するようにしてもよい。
(第3実施例)
第1実施例で説明した空気清浄機200のレイアウトは、一例であり、これ以外の任意のレイアウトにすることができる。
図10は、第1実施例で説明した空気清浄機200のレイアウトとは異なるレイアウトの構成例を示す。図10(a)、(b)、(c)は、第3実施例の空気清浄機200の各断面図、図11(a)、(b)は、第3実施例の空気清浄機200の断面斜視図、図12は、第3実施例の空気清浄機200の構成要素の外観斜視図である。
図10、図11、図12において、図中上側を空気清浄機200の上側、図中下側を空気清浄機200の下側と定義する。図10(a)は、空気清浄機200の縦断面図を示し、図10(b)は、図10(a)のA−A断面を示し、図10(c)は、図10(a)のB−B断面を示している。図11(a)は、空気清浄機200に紫外線ランプ140のみが装着された状態を示し、図11(b)は、空気清浄機200に紫外線ランプ140および光触媒フィルタ30の両方が装着された状態を示している。
これら図10、11、12に示すように、図6(a)、(b)に示されるのと同様の中空状の光触媒フィルタ30と紫外線ランプ140が、筐体300内に設けられて、空気清浄機200が構成される。筐体300は、略円筒形状であり、光触媒フィルタ30も同様の円筒形状に形成されている。円筒形状の筐体300は、長手方向が鉛直上下方向となるように設置される。
第3実施例の空気清浄機200は、たとえば自動車の車内に設置される。この場合、たとえば自動車内のドリンクホルダに設置できる大きさ、形状に設計することが望ましい。また、自動車のバッテリから供給される直流電力で駆動できるように設計することが望ましい。たとえばプラグを自動車内のシガーライタ用ソケットに差し込むことにより空気清浄機200を駆動できるように構成することが望ましい。
なお筐体300および筐体300の内部の材料には、耐紫外線のプラスチック、たとえばABSを用いることができる。
筐体300には、空気吸入口302および空気排出口303が形成されている。空気吸入口302は、筐体300の下側側面に設けられ、空気排出口303は、筐体300の上板300Tに設けられている。
図10に示すように、筐体300の上方から下方に向けて、空気排出口303、紫外線ランプ140が挿通、配置された光触媒フィルタ30、仕切り板301、空気流れ形成手段を構成する送風機310が順次配置される構造となっている。空気吸入口302は、送風機310の側方に形成されている。送風機310は、遠心型の送風機であり、空気吸込み口311から軸方向に空気を吸込み、空気送り出し口312から周方向に空気を送り出す。
光触媒フィルタ30の長手方向の一端側(上側)に空気排出口303が設けられ、光触媒フィルタ30の長手方向の他端側(下側)に、送風機310の空気送り出し口312が設けられている。
送風機310と光触媒フィルタ30とは、仕切り板301によって仕切られている。仕切り板301は、光触媒フィルタ30の下側端面を閉塞し、かつ送風機310の空気送り出し口312と光触媒フィルタ30の肉厚部132の外周面とを開口部304を介して連通させるように構成されている。
光触媒フィルタ30は、筐体300内で、支持手段としての仕切り板301により支持されている。仕切り板301は、筐体300の内周面に接続されており、光触媒フィルタ30および紫外線ランプ140の下側端部を支持している。
すなわち、仕切り板301の上面には、下側保持部材305が設けられている。下側保持部材305内には、ソケット部17が設けられている。下側保持部材305は、紫外線ランプ140が挿通し得る孔305cを有し、光触媒フィルタ30(肉厚部132)の内周面に当接し得る径を有する円環部305aと、光触媒フィルタ30の端面132aに当接し得る座面305bを備えている。
筐体300の上板300Tは、図12に示すごとく筐体300の本体に対して脱着自在であり、上板300Tが筐体300の本体に装着されることで、光触媒フィルタ30および紫外線ランプ140の上側端部を支持している。
すなわち、筐体300の上板300Tの内側面(下面)には、ソケット部17が設けられている。上板300Tの内側面(下面)にあってソケット部17の外周には、空気排出口303が、光触媒フィルタ30の肉厚部132と紫外線ランプ140との間の隙間d(図6(b))の断面形状(円環状)に沿って配置されている。空気排出口303は、中空部131に連通する位置に形成されている。なお、本実施例では、空気排出口303の径は、隙間dよりも大きくなっている。上板300Tの内側面には、上側保持部材300Sが設けられている。上側保持部材300Sは、空気排出口303の外周にあって光触媒フィルタ30の外周面(肉厚部132の外周面)に当接し得る径を有する円環状に形成されている。なお、本実施例では、光触媒フィルタ30が装着された際に、光触媒フィルタ30の上側端面132aが上板300Tの内側面(下面)から離間した位置に配置されるように設計されている。
図12に一点鎖線にて示すように、光触媒フィルタ30および紫外線ランプ140を装着するには、まず、上板300Tを外し、この状態で、筐体300内に紫外線ランプ140を挿入して紫外線ランプ140の下側の電極140aを仕切り板301に設けられたソケット部17に装着し、ついで光触媒フィルタ30を同様に挿入して光触媒フィルタ30の下側端面132aが下側保持部材305の座面305bに当接し、かつ光触媒フィルタ30の下側内周面(肉厚部132の下側内周面)が下側保持部材305の円環部305aに当接し得る位置に位置決めし、ついで光触媒フィルタ30の上側外周面(肉厚部132の上側外周面)が上側保持部材300Sに当接し、かつ紫外線ランプ140の上側の電極140aが上板300Tに設けられたソケット部17に装着できる位置に位置決めして上板300Tを筐体300の本体に装着する。
図11(a)は、紫外線ランプ140の両端の電極140a、140aが、筐体300の内部に設けられたこれら各ソケット部17、17に装着されて支持された状態を示し、図11(b)は、更に光触媒フィルタ30の両端がそれぞれ、下側保持部材305、上側保持部材300Sを介して仕切り板301、上板300Tによって支持された状態を示している。
このため光触媒フィルタ30の下側端部が封止されるとともに、光触媒フィルタ30の上側端部から外方への空気の漏れがないように中空部131を空気排出口303に連通させることができる。また隙間dを保持できる位置に紫外線ランプ140と光触媒フィルタ30の相対位置を位置決めすることができる。
なお、かかる光触媒フィルタ30の支持構造は一例であり、たとえば、光触媒フィルタ30の端面132aに応じた溝をそれぞれ上板300T、仕切り位131に形成することで光触媒フィルタ30を支持するようにしてもよい。
図10に示すように、制御回路機構部9は、筐体300内の所定箇所に配され、紫外ランプ140の点灯および消灯を制御するとともに送風機310を駆動制御する。
図10に矢印にて空気の流れを示すように、送風機310が回転すると、送風機310は、空気吸入口302から吸入された空気を、空気吸込み口311より吸込んで空気送り出し口312から送り出し、仕切り板301の開口部304、光触媒フィルタ30の肉厚部132を介して中空部131に供給し、当該中空部131を経由して空気排出口303を介して筐体300の外部に排出させる。このとき紫外線ランプ140は点灯状態にあるものとする。
前述したごとく紫外線ランプ140は光触媒フィルタ30の中空部131に挿通されて肉厚部132の内周面に対して所定の大きさの隙間dを以って配置されている。このため、紫外線ランプ140の断面(紫外線ランプ140の挿通方向に垂直となる断面)中心から半径方向の全方位、所定距離内に、紫外線が照射され得る隙間(空気)、光触媒フィルタ30(肉厚部132)が存在する。この結果、光触媒層としての酸化チタン層に紫外線が極めて効率よく照射され、空気が光触媒フィルタ30を通過する際に、極めて効率よく空気中の有害物が酸化分解される。このため有害物が光触媒フィルタ30にて極めて効率よく捕獲、分解除去される。また、筐体300が光触媒フィルタ30の形状に応じた円筒形状に構成されていることも相まって、第1実施例の空気清浄機200よりも更なる小型化が図られ、自動車内など設置スペースの小さい場所における空気清浄の用途に好適である。
また、中空状の光触媒フィルタ30の両端が支持されて空気清浄機200内に配置される構造であり、従来のように収納ケース内に光触媒フィルタを直接挿入、収納するものでないため、光触媒フィルタ30が空気清浄機200に収納される際に光触媒フィルタ30が衝撃を受けて割れたり、光触媒フィルタ30の構成材料の粉塵が発生することがない。
なお、図10に示す構成例の空気清浄機200においても図7(a)、図8(a)に示すように光触媒フィルタ30の断面を四角形に形成してもよい。
なお、また、上述した各第1実施例、第2実施例、第3実施例では、基材をセラミック多孔質体とする光触媒フィルタ30を用いる例を挙げたが、基材の表面に光触媒層を形成でき基材上で光触媒層を保持(担時)できるものであれば、プラスチックまたは金属またはガラスなどの任意の材料を基材とする光触媒フィルタ30を用いる実施も可能である。
図13に、図6(a)に対応する光触媒フィルタ30を例示する。たとえば基材としてプラスチックまたは金属またはガラスが用いられ、それを材料とする肉厚部132には、一部を拡大して示すように、肉厚方向に連通する複数の貫通孔12、12…が形成される。貫通孔12は、前述したセラミック多孔質体として構造上有する孔133に対応する孔であり、肉厚部132を介して空気が中空部131に流入すること、あるいは中空部131から空気が肉厚部132を介して外部に流出することを可能ならしめる人工的に形成した孔のことである。貫通孔12は、プラスチック、金属の加工技術を用いて容易に形成することができる。
また、図14に示すように、複数の粒状の光触媒担持体21、21…を、中空状に形成した収容体31に収納することで光触媒フィルタ30を構成したものを用いて第1実施例、第2実施例、第3実施例の空気清浄装置を構成する実施も可能である。この場合、粒状の光触媒担持体21は、たとえば人工ゼオライトで構成された粒状の基材の表面に酸化チタン層が形成されてなるものである。図14は、図6(a)に対応する光触媒フィルタ30を示しており、収容体31が円筒形状に形成され、光触媒フィルタ30が円筒形状に形成されている。収容体31の内部には、一部を拡大して示すように、複数の粒状の光触媒担持体21、21…が収容される。図6(b)と同様に紫外線ランプ140を中空部131に所定の大きさの隙間をもって配置させるには、収容体31としては、その形状を保持するために、金属などを材料とする変形しにくく強度の高い収容ケースであることが望ましい。なお、ある程度の形状を保持することができるのであれば収容体31をネット、メッシュ状の袋などで構成してもよい。
また、図13、図14に示す構成の光触媒フィルタ30についても、図7(a)、図8(a)と同様に断面を四角形に形成してもよい。
(第4実施例)
第3実施例では、光触媒フィルタ30が空気清浄機200として自動車内などに設置される場合を例示したが、これは一例であり、任意の用途に用いることができる。
図15は、筐体300を配管211内に配置する使用例を例示する。ただし、別途、送風機310と同機能の送風機あるいは吸入ファンが筐体300の外部に設置される場合には、図10(a)において示した送風機310および筐体300の空気吸入口302を省略することができる。この場合、仕切り板301が筐体300の外板を構成し開口部304が「空気吸入口」として機能する。
図15に示すように、配管211内に筐体300が設けられ、図示しない軸流ファンなどによって、矢印に示すように配管311の長手方向に沿って空気の流れが形成される。これにより配管211を流れる空気は、仕切り板301の開口部304を筐体300の空気吸入口としてこれに流入し、光触媒フィルタ30の肉厚部132を介して中空部131に供給され、当該中空部131を経由して空気排出口303から筐体300の排出され、配管211の後方へ導かれる。このため光触媒層としての酸化チタン層20に紫外線が照射され、空気が光触媒フィルタ30を通過する際に、空気中の有害物が酸化分解される等して当該有害物が光触媒フィルタ30にて捕獲、分解除去される。
なお、図15では、断面円形の配管211内に筐体300を配置する例を示しているが配管211の形状は任意である。また配管に限定されるわけではなくダクト内に筐体300を配置する実施も可能である。たとえば図9に示すダクト210のように断面が四角形状である場合には、その形状に応じて、筐体300の断面形状を四角形とすることができる。
この第4実施例においても、図7(a)、図8(a)と同様に光触媒フィルタ30の断面を四角形に形成してもよく、また図13と同様に光触媒フィルタ30をプラスチック、金属、ガラスなどで構成してもよく、また図14と同様に収容体31内に複数の粒状の光触媒担持体21、21…を収容することで光触媒フィルタ30を構成してもよい。
(第5実施例)
図13では、プラスチックなどを材料とする基材の表面に、酸化チタンなどの光触媒層を形成してなるものを光触媒フィルタ30とする例を説明した。
つぎに、同じくプラスチックからなる材料を基材とする光触媒フィルタ30の別の構成例について説明する。
図16は、第5実施例の光触媒フィルタ30を展開図として示したものである。図16(a)は、第5実施例の光触媒フィルタ30を展開したものの正面図、図16(b)は、図16(a)のA−A断面図である。後述するように図16に展開図として示される平板状の光触媒フィルタ30(基材10)をロール状に形成することで、円筒形状の光触媒フィルタ30を製造することができる。
光触媒フィルタ30は、プラスチック、望ましくは耐紫外線のプラスチック、たとえばABSを材料とする基材10の表面に酸化チタン層などの光触媒層20を形成してなるものである。
基材10は、ルーバ構造となっている。すなわち、基材10は、枠板37内が仕切り板38によって仕切られ、枠板37と仕切り板38とによって仕切られた枠内に、複数の羽板39、39…が図中上下方向に一定間隔で配置された構造となっている。羽板39は、基材10の断面でみたとき、オモテ面30a側が下がり裏面30b側が上がるように板厚方向に対して所定の傾斜角度αをもって配置されている。かかるルーバ構造の光触媒フィルタ30は、傾斜角度α、羽板39の長さ、幅、羽板39の図中上下方向の配置間隔の大きさによって、オモテ面30a、裏面30b間における光の遮蔽効率、空気の通過量を調整することができる。
図17(a)は、光触媒フィルタ30の表層部を示す図で、図17(b)は、図17(a)の凹部11を拡大して示す図である。
同図17に示すように、プラスチックからなる材料を基材10として、その基材10の表面に、人工的に複数の凹部11が形成され、かつ基材10の表面に、凹部11よりも細かい複数の微細凹凸11bが形成される。したがって、凹部11内にも微細凹凸11bが形成されることになる。
かかる基材10を製造するには、たとえば、まず、金型の原板に、ルーバ構造の型(仕枠板37、切り板38、羽板39に応じた型)を形成する。つぎに複数の凹部11、11、…に応じた型を形成する。つぎに、金型にサンドブラスト処理を施して複数の微細凹凸11b、11b…に応じた型を形成する。こうして基材10を成形するための金型が形成されると、金型に、溶融したプラスチック材料を投入して、たとえば射出成形により、表面に複数の凹部11、11…が形成され、さらに表面に複数の微細凹凸11b、11b…が形成された基材10を成形する。
こうして基材10が製造されると、基材10の表面に酸化チタン層20を形成する。なお、光触媒層20の厚さは、凹部11の深さに応じて調整することができる。
こうして製造された光触媒フィルタ30は、凹部11と凹部11内の微細凹凸11bによる酸化チタン粒子のアンカー効果が極めて高く、表面に酸化チタンからなる光触媒層20が強固に密着して、極めて剥離し難いものとなる。このように耐久性が高く酸化分解能力の高い光触媒フィルタ30を製造することができる。
図18は、第5実施例の光触媒フィルタ30を示す図で、図18(a)は斜視図で、図18(b)は断面図である。
同図18に示すように、ルーバ構造の光触媒フィルタ30は、図13に示す中空状の光触媒フィルタ30と同様に、中空部131と肉厚部132とからなり、中空部131に紫外線ランプ140が挿入、配置される。肉厚部132は、図16(a)を展開図として同図16(a)に示される板状の光触媒フィルタ30を同図16(a)の上下方向が周方向となるようにロール状に形成してなるものであり、オモテ面30aが外周側、裏面30bが内周側となるように形成することが望ましい。このように配置することで紫外線ランプ140によって発生した紫外線が効率よく光触媒層に照射されるとともに、紫外線の遮蔽効率を向上させることができる。
図18に示されるルーバ構造の光触媒フィルタ30は、前述の各実施例で説明した光触媒フィルタ30と同様にして、室内用空気清浄機、自動車内用空気清浄機、ダクト内空気清浄装置、配管内空気清浄装置などの各種用途に用いることができる。この場合、光触媒フィルタ30における周方向に隣り合う羽板39、39間の隙間は、前述した図13に示される貫通孔12と同様に肉厚部132の肉厚方向における空気通過用の孔として機能する。
この図18に示されるルーバ構造の光触媒フィルタ30を、前述した各実施例と同様の構成の空気清浄装置に用いた場合にも、同様にして、光触媒層としての酸化チタン層20に紫外線が極めて効率よく照射され、空気が光触媒フィルタ30を通過する際に、空気中の有害物が極めて効率よく酸化分解される等して当該有害物が光触媒フィルタ30にて極めて効率よく捕獲、分解除去されることになる。また、この第5実施例の光触媒フィルタ30は、酸化チタン層20が極めて剥離し難く、紫外線の遮蔽効率が高く外部への紫外線の影響を極力抑制することができるため、空気清浄装置およびその周囲の機器の耐久性が極めて高いものとなる。
なお、この第5実施例においても、図7(a)、図8(a)と同様に光触媒フィルタ30の断面を四角形に形成してもよい。
(第6実施例)
図20(b)は、第5実施例の空気清浄装置に使用される光触媒フィルタ30の作用を概念的に示す断面図である。
図示しない紫外線ランプの紫外線Lが光触媒層である酸化チタン層20に照射されると、励起され活性化された光触媒と空気中の有害物とが反応して、有害物が酸化分解され、二酸化炭素等の酸化分解生成物11d(反応生成物)が生成され、光触媒フィルタ30の表面に堆積する。とりわけ二酸化炭素ガスの比重は空気より重く、凹部11に堆積され易く、凹部11に堆積された二酸化炭素等の酸化分解生成物11dは、容易に除去することができない。かかる光触媒フィルタ30の表面に堆積された酸化分解生成物11dは、紫外線Lの酸化チタン層20への照射を阻害する。したがって、光触媒フィルタ30を長期使用すると、有害物を酸化分解する能力が低下するおそれがある。
この第6実施例の目的は、紫外線Lの酸化チタン層20への照射を阻害することのないように酸化分解生成物11dを除去することにある。
以下では、図16、図18で説明したルーバ構造の光触媒フィルタ30を想定して説明する。
図19は、第6実施例に用いられる基材10を例示した図であり、ルーバ構造の光触媒フィルタ30を構成する基材10を示した図である。図19(a)は、基材10のうち羽板39の部分を上面からみた図で、図19(b)は、羽板39の断面図で、図19(c)は、羽板39の表面を一部拡大して示す斜視図である。
同図19(a)に示すように、羽板39の表面には、上面からみて、所定の直径d1(たとえば1.5mm)を有する円形状の凹部11、11…が複数、羽板39の幅方向、長さ方向、つまり図中上下方向および図中左右方向に所定のピッチPT1(たとえば2mm)で形成されている。さらに、羽板39の表面には、図中破線にて示すように、複数の凹部11、11…を横断する溝であって、光触媒層による有害物の酸化分解生成物11dが導かれる溝11cが形成されている。溝11cは、図中上下方向および図中左右方向に、凹部11のピッチPT1と同ピッチにて、凹部11の中心で互いに垂直に交差するように形成されている。図19(b)に示すように、凹部11は、所定の深さdp1(たとえば0.3mm)を有しており、図中破線にて示すように溝11cについても同じ深さdp1を有している。溝11cの深さdp1および幅は、酸化分解生成物11dを当該溝11cに導き、紫外線Lの酸化チタン層20への照射を阻害することのないように酸化分解生成物11dを除去することができる程度の値に定められる。
図19(c)に拡大して示すように、羽板39たる基材10の表面には、第5実施例と同様に、複数の微細凹凸11bが形成されている。
さらに、図20(a)に断面図にて示すように、基材10の表面に酸化チタン層20が形成されて、光触媒フィルタ30が製造されることになる。基材10は、プラスチックで構成することができる。
本実施例の空気清浄装置に使用される光触媒フィルタ30は、酸化分解生成物11dを溝11cに導くことで酸化分解生成物11dを除去して、紫外線Lの酸化チタン層20への照射を阻害することのないようにすることができる。
図20(a)は、第6実施例の空気清浄装置に使用される光触媒フィルタ30の作用を概念的に示す断面図である。
図示しない紫外線ランプの紫外線Lが光触媒層である酸化チタン層20に照射されると、励起され活性化された光触媒と空気中の有害物とが反応して、有害物が酸化分解され、二酸化炭素等の酸化分解生成物11d(反応生成物)が生成される。生成された酸化分解生成物11dは、図中矢印に示すごとく、溝11cに集中的に導かれ、光触媒フィルタ30の表面、とりわけ凹部11から除去される。このため光触媒フィルタ30を長期使用したとしても、酸化分解生成物11dが、光触媒フィルタ10の表面のとりわけ凹部11に堆積することを抑制でき、有害物を酸化分解する能力の低下を抑制することができる。これにより光触媒フィルタ30の耐久性が飛躍的に向上する。
なお、図19では、溝11cが羽板39の幅方向、長さ方向に所定のピッチPT1で凹部11の中心で垂直に交差するように形成される場合を例にとり説明したが、溝11cの形成態様は任意であり、図21(a)に示すように、羽板39の斜め方向に形成してもよく、図21(b)に示すように、凹部11に1本の溝11cのみが横断するように形成してもよい。
なお、以上の説明では、中空状の光触媒フィルタ30が空気清浄機内に収納される場合や中空状の光触媒フィルタ30がダクト内あるいは配管内に設けられる場合を想定して説明したが、これは一例であり、工場、ビルディング等の建屋の空気取り入れ口、換気扇、室内用あるいは自動車用エアコンデショナの排気ダクトなど任意の場所に、その場所に応じた形状、大きさに光触媒フィルタ30を形成して、設置することができる。
【0010】
[図14]
図14は、図6(a)に対応する光触媒フィルタを例示する図で、複数の粒状の光触媒担持体を、中空状に形成した収容体に収納することで構成した光触媒フィルタを示す図である。
[図15]
図15は、第4実施例を示す図で、断面円形の配管内に筐体を配置する例を示した図である。
[図16]
図16は、第5実施例の光触媒フィルタを展開図として示した図で、図16(a)は、第5実施例の光触媒フィルタを展開したものの正面図、図16(b)は、図16(a)のA−A断面図である。
[図17]
図17(a)は、第5実施例の光触媒フィルタの表層部を示す図で、図17(b)は、図17(a)の凹部を拡大して示す図である。
[図18]
図18は、第5実施例の光触媒フィルタを示す図で、図18(a)は斜視図で、図18(b)は断面図である。
[図19]
図19は、第6実施例に用いられる基材を例示した図であり、ルーバ構造の光触媒フィルタを構成する基材を示した図であり、図19(a)は、基材のうち羽板の部分を上面からみた図で、図19(b)は、羽板の断面図で、図19(c)は、羽板の表面を一部拡大して示す斜視図である。
[図20]
図20(a)は、第6実施例に示される空気清浄装置に使用される光触媒フィルタの作用を概念的に示す断面図で、図20(b)は、第5実施例に示される空気清浄装置に使用される光触媒フィルタの作用を概念的に示す断面図である。
[図21]
図21(a)、(b)は、溝の形成態様を例示する図である。
[符号の説明]
[0048]
30 光触媒フィルタ、140 紫外線ランプ、200 空気清浄機、201 収納ケース、300 筐体
[発明を実施するための最良の形態]
[0049]
以下、図面を参照して、本発明に係る空気清浄装置の実施の形態について説明する。
[0050]
(第1実施例)

Claims (30)

  1. 基材の表面に光触媒層が形成されてなる光触媒フィルタであって、中空部と当該中空部を覆う肉厚部とからなり、当該肉厚部には肉厚方向に連通する孔が形成されている光触媒フィルタと、
    前記光触媒フィルタの前記中空部に挿通されることにより前記肉厚部の内周面に対して所定の大きさの隙間を以って配置された紫外線ランプと、
    前記紫外線ランプの挿通方向に対して垂直となる方向に、空気流入用の開口部と空気流出用の開口部が配置される態様で、前記紫外線ランプおよび前記光触媒フィルタが収納される収納ケースと、
    前記収納ケース内で前記光触媒フィルタの両端および前記紫外線ランプの両端を支持する支持手段と
    を備えたことを特徴とする空気清浄装置。
  2. 前記基材は、セラミック多孔質体であることを特徴とする請求項1記載の空気清浄装置。
  3. 前記基材は、プラスチックまたは金属またはガラスであることを特徴とする請求項1記載の空気清浄装置。
  4. 前記光触媒フィルタは円筒状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の空気清浄装置。
  5. 紫外線ランプの挿通方向に対して垂直となる光触媒フィルタの断面の形状は、四角形であることを特徴とする請求項1記載の空気清浄装置。
  6. 前記所定の大きさの隙間は、2mm〜20mmであることを特徴とする請求項1記載の空気清浄装置。
  7. 紫外線ランプの両端は、収納ケースの内部に設けられた各ソケット部に装着され、光触媒フィルタの両端はそれぞれ、弾性部材を介して紫外線ランプによって支持される構造であることを特徴とする請求項1記載の空気清浄装置。
  8. 基材の表面に光触媒層が形成されてなる光触媒フィルタであって、中空部と当該中空部を覆う肉厚部とからなり、当該肉厚部には肉厚方向に連通する孔が形成されている光触媒フィルタと、
    前記光触媒フィルタの前記中空部に挿通されることにより前記肉厚部の内周面に対して所定の大きさの隙間を以って配置された紫外線ランプと、
    前記光触媒フィルタおよび前記紫外線ランプを収納する筐体と、
    前記筐体内で前記光触媒フィルタの両端および前記紫外線ランプの両端を支持する支持手段と、
    前記筐体に形成された空気吸入口および空気排出口と、
    前記空気吸入口から吸入された空気を前記肉厚部を介して前記所定の大きさの隙間に供給し、当該所定の大きさの隙間を経由して前記空気排出口を介して前記筐体の外部に排出させる空気の流れを形成する空気流れ形成手段と
    を備えたことを特徴とする空気清浄装置。
  9. 前記空気流れ形成手段は、
    送風機を含んで構成されていることを特徴とする請求項8記載の空気清浄装置。
  10. 前記光触媒フィルタの長手方向の一端側に前記空気排出口が設けられ、前記光触媒フィルタの長手方向の他端側に、前記送風機の空気送り出し口が設けれ、
    前記送風機と前記光触媒フィルタとは、当該光触媒フィルタの他端を閉塞し、かつ前記送風機の空気送り出し口と前記光触媒フィルタの肉厚部の外周面とを連通する仕切り板によって仕切られていること
    を特徴とする請求項9記載の空気清浄装置。
  11. 前記筐体の上方から下方に向けて、前記空気排出口、前記光触媒フィルタ、前記仕切り板、前記送風機が順次配置される構造であること
    を特徴とする請求項9記載の空気清浄装置。
  12. 前記仕切り板は、前記筐体の内周面に接続されて前記光触媒フィルタを支持する請求項1記載の支持手段であること
    を特徴とする請求項9記載の空気清浄装置。
  13. 前記筐体は、円筒形状であることを特徴とする請求項8記載の空気清浄装置。
  14. 前記基材は、セラミック多孔質体であることを特徴とする請求項8記載の空気清浄装置。
  15. 前記基材は、プラスチックまたは金属またはガラスであることを特徴とする請求項8記載の空気清浄装置。
  16. 前記光触媒フィルタは円筒状に形成されていることを特徴とする請求項8記載の空気清浄装置。
  17. 紫外線ランプの挿通方向に対して垂直となる光触媒フィルタの断面の形状は、四角形であることを特徴とする請求項8記載の空気清浄装置。
  18. 前記所定の大きさの隙間は、2mm〜20mmであることを特徴とする請求項8記載の空気清浄装置。
  19. 紫外線ランプの両端はそれぞれ、前記筐体の上板および前記仕切板に設けられた各ソケット部に装着され、光触媒フィルタの両端はそれぞれ、前記筐体の上板および前記仕切板によって支持される構造であることを特徴とする請求項12記載の空気清浄装置。
  20. 前記収納ケースは、空気清浄機の装置本体内に設けられることを特徴とする請求項1記載の空気清浄装置。
  21. 前記収納ケースは、ダクト内あるいは配管内に配置されることを特徴とする請求項1記載の空気清浄装置。
  22. 基材の表面に光触媒層が形成されてなる光触媒フィルタであって、中空部と当該中空部を覆う肉厚部とからなり、当該肉厚部には肉厚方向に連通する孔が形成されている光触媒フィルタと、
    前記光触媒フィルタの前記中空部に挿通されることにより前記肉厚部の内周面に対して所定の大きさの隙間を以って配置された紫外線ランプと、
    前記光触媒フィルタおよび前記紫外線ランプを収納する筐体と、
    前記筐体内で前記光触媒フィルタの両端および前記紫外線ランプの両端を支持する支持手段と、
    前記光触媒フィルタの長手方向の一端側にあって前記筐体に設けられた空気吸入口と、
    前記光触媒フィルタの長手方向の他端側にあって前記筐体に設けられた空気排出口と、
    前記空気吸入口から吸入された空気を前記肉厚部を介して前記所定の大きさの隙間に供給し、当該所定の大きさの隙間を経由して前記空気排出口を介して前記筐体の外部に排出させる空気の流れを形成する空気流れ形成手段と
    を備えたことを特徴とする空気清浄装置。
  23. 前記筐体は、前記空気吸入口および前記空気排出口が、ダクトの長手方向または配管の長手方向に沿って配置されるように当該ダクト内または配管内に設けられ、
    前記空気流れ形成手段は、
    送風機または吸入ファンを含んで構成され、ダクトまたは配管の長手方向に沿った空気の流れを形成することを特徴とする請求項22記載の空気清浄装置。
  24. 前記基材の表面に複数の凹部が形成され、前記基材の表面に前記凹部よりも細かい複数の微細凹凸が形成されており、当該基材の表面に光触媒層が形成されていること
    を特徴とする請求項1記載の空気清浄装置。
  25. 前記光触媒フィルタは、ルーバ構造であること
    を特徴とする請求項1または24記載の空気清浄装置。
  26. 前記基材の表面に複数の凹部が形成され、前記基材の表面に前記凹部よりも細かい複数の微細凹凸が形成されており、当該基材の表面に光触媒層が形成されていること
    を特徴とする請求項8記載の空気清浄装置。
  27. 前記光触媒フィルタは、ルーバ構造であること
    を特徴とする請求項8または26記載の空気清浄装置。
  28. 前記基材の表面に複数の凹部が形成され、前記基材の表面に前記凹部よりも細かい複数の微細凹凸が形成されており、当該基材の表面に光触媒層が形成されていること
    を特徴とする請求項22記載の空気清浄装置。
  29. 前記光触媒フィルタは、ルーバ構造であること
    を特徴とする請求項22または28記載の空気清浄装置。
  30. 前記複数の凹部を横断する溝であって、光触媒層による有害物の酸化分解生成物が導かれる溝が形成されていることを特徴とする請求項24または26または28記載の空気清浄装置。
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