JPWO2012104926A1 - 捩り振動減衰装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡素な構成によって正側および負側のヒステリシストルクを可変にすることができ、製造作業の作業性を向上させることができるとともに、製造コストが増大するのを防止することができる捩り振動減衰装置を提供することを特徴とする。ディスクプレート16、17に対してハブ部材11が正側に捩れたときのハブ部材11およびディスクプレート16、17の半径方向の対向面に、ディスクプレート16、17に対してハブ部材11が一定の角度だけ捩れたときに摩擦接触する摩擦材27、28を設ける。【選択図】図1

Description

本発明は、捩り振動減衰装置に関し、特に、車両の内燃機関と駆動系との間に介装され、第1の回転部材と第2の回転部材との間で回転トルクが伝達されるように第1の回転部材と第2の回転部材とを弾性部材を介して相対回転自在に連結した捩り振動減衰装置に関する。
従来から内燃機関や電動モータ等の駆動源と車輪等とを変速機等を有する駆動系を介して連結し、駆動源から駆動系を介して車輪に動力を伝達している。ところが、駆動源に連結される駆動系は、例えば、内燃機関のトルク変動による回転変動を起振源とした捩れ振動によってこもり音やジャラ音が発生する。
ジャラ音とは、内燃機関のトルク変動による回転変動を起振源とした捩り振動によって変速歯車組の空転歯車対が衝突して生じるジャラジャラという異音のことである。また、こもり音は、内燃機関のトルク変動を起振力とする駆動系の捩り共振による振動によって車室内に発生する異音のことであり、駆動系の捩れ共振は、通常、定常域(例えば、FF車両の場合には内燃機関の回転数が2500rpm付近)の低車速時に存在する。
このため、内燃機関と駆動系との間に捩り振動減衰装置を設け、内燃機関の回転変動を捩り振動減衰装置によって吸収して駆動系の捩り振動を吸収するようにしている。
従来のこの捩り振動減衰装置としては、フライホイールに締結・解放される第1の回転部材と、トランスミッションから延びる入力軸に連結される第2の回転部材と、第1の回転部材とを回転方向に弾性的に連結するコイルスプリングとから構成されたものがある(例えば、特許文献1参照)。
第1の回転部材は、摩擦材からなるクラッチディスクと、クラッチディスクの内周側に固定された一対のディスクプレートとから構成されている。また、第2の回転部材は、ハブ部材から構成されており、このハブ部材は、シャフトの外周部にスプライン嵌合するボスと、ボスから半径方向外方に延びるフランジとから構成されている。
コイルスプリングは、フランジに形成された複数のスプリング収容孔と、スプリング収容孔に対向するようにして一対のディスクプレートに形成されたスプリング収容部に支持されている。
一対のディスクプレートとハブ部材が相対回転すると、コイルスプリングは、一対の入力プレートとハブ部材の間で入力プレートの円周方向に圧縮される。このコイルスプリングによって一対のディスクプレートからハブ部材に入力された円周方向の捩れ振動が吸収され、ジャラ音の発生が抑制される。
また、ハブ部材と一対のディスクプレートとの間にスラスト部材からなるヒステリシス機構を設けることにより、ハブ部材と一対のディスクプレートとの間で摩擦力に基づくヒステリシストルクを発生させることにより、駆動系の捩り共振を抑制して低車速時に顕著となる室内こもり音を低減している。
ところで、内燃機関の回転変動の特性は、一対のディスクプレートからハブ部材に内燃機関の回転トルクが伝達されてハブ部材が一対のディスクプレートに対して正側に相対回転する加速側と、エンジンブレーキによってハブ部材から一対のディスクプレートにトルクが伝達されてハブ部材が一対のディスクプレートに対して負側に相対回転する減速時とで異なることが知られている。
図10は、加速時と減速時の内燃機関の回転変動を示す図である。図10に示すように、加速時の内燃機関の回転変動は、内燃機関の低速回転領域で大きく、減速時の内燃機関の回転変動は、内燃機関の高速回転領域で大きくなっている。
このため、加速時には捩り共振点付近でダンパ機構のヒステリシストルクを大きくすることにより、低回転領域の駆動系の捩り共振を抑制し、減速時には内燃機関の回転変動が大きい高回転領域でダンパ機構のヒステリシストルクを小さくすることにより、減衰力を大きくして捩れ振動を抑制する必要がある。
ところが、従来のダンパ機構は、加速時と減速時とで同一のヒステリシストルクに設定されているため、ヒステリシストルクを大きくした場合には、加速時に低回転領域で駆動系の捩り共振を減衰することができるが、減速時に捩れ振動を充分に減衰することができないおそれがある。
また、減速時の捩れ振動を吸収するためにヒステリシストルクを小さくした場合に、加速時に共振点付近において、駆動系の捩り共振により捩り振動が増大して(図11に破線で示す)こもり音が発生してしまう。
これに対して、加速時と減速時のヒステリシストルクを変更するようにした捩り振動減衰装置として、一対のディスクプレートとハブ部材との間に、一対のディスクプレートとハブ部材とが相対回転するときに摩擦を発生させる摩擦発生機構を介装し、この摩擦発生機構を、捩り特性の正側および負側では一対のディスクプレートとハブ部材との間に摩擦を発生させる第1の摩擦発生部と、捩り特性の正側ではハブ部材に係合して第1の摩擦発生部を作動させるとともに、捩り特性の負側ではハブ部材に係合しないで第1の摩擦発生部を作動させないように作動するフロート部材を有する第2の摩擦発生部とから構成したものがある(例えば、特許文献2参照)。
この捩り共振装置は、加速時にヒステリシストルクを大きくして捩り共振を抑制し、減速時にヒステリシストルクを小さくして減衰力を大きくすることができる。
特開2006−144861号公報 特開2002−106640号公報
しかしながら、このような従来の捩り振動減衰装置にあっては、一対のディスクプレートとハブ部材との間に、捩り特性の正側ではハブ部材に係合して第1の摩擦発生部を作動させるとともに、捩り特性の負側ではハブ部材に係合しないで第1の摩擦発生部を作動させないように作動するフロート部材を有する第2の摩擦発生部を備えた摩擦発生機構を介装している。
このため、第2の摩擦発生部の構造が複雑になり、捩り振動減衰装置の製造作業が面倒になるとともに、捩り振動減衰装置の製造コストが増大してしまうという問題があった。
本発明は、上述のような従来の問題を解決するためになされたもので、簡素な構成によって正側および負側のヒステリシストルクを可変にすることができ、製造作業の作業性を向上させることができるとともに、製造コストが増大するのを防止することができる捩り振動減衰装置を提供することを目的とする。
本発明に係る捩り振動減衰装置は、上記目的を達成するため、第1の回転部材と、前記第1の回転部材に対して相対回転自在に設けられた第2の回転部材と、前記第1の回転部材と前記第2の回転部材との間に設けられ、前記第1の回転部材に対して前記第2の回転部材が正側および負側に相対回転したときに前記第1の回転部材および前記第2の回転部材との間で弾性変形される弾性部材と、前記第1の回転部材と前記第2の回転部材とを摩擦接触させるヒステリシス機構とを備えた捩り振動減衰装置であって、前記ヒステリシス機構は、前記第1の回転部材に対して前記第2の回転部材が正側に相対回転したときの前記第1の回転部材および前記第2の回転部材の対向面に摩擦接触部材を有するものから構成されている。
この捩り振動減衰装置は、ヒステリシス機構が、第1の回転部材に対して第2の回転部材が正側に相対回転したときの第1の回転部材および第2の回転部材の対向面に摩擦接触部材を有する。
このため、負側のヒステリシストルクに対して正側のヒステリシストルクを大きくすることができる。したがって、捩り振動減衰装置を内燃機関と変速機を有する駆動系との間に介装した場合に、第1の回転部材に対して第2の回転部材が正側に捩れる加速時には、捩り共振点を通過したときの捩り振動を抑えることができ、ジャラ音やこもり音が発生するのを抑制することができる。
また、第1の回転部材に対して第2の回転部材が負側に捩れる減速時には、減衰力を大きくして、捩れ振動を減衰することができる。
また、第1の回転部材に対して第2の回転部材が正側に相対回転した場合に摩擦接触する摩擦接触部材を追加するだけの簡素な構成によって正側(加速時)および負側(減速時)のヒステリシストルクを可変にすることができるため、捩り振動減衰装置の製造作業の作業性を向上させることができるとともに、捩り振動減衰装置の製造コストが増大するのを防止することができる。
好ましくは、前記摩擦接触部材が、前記第1の回転部材に対して前記第2の回転部材が正側に一定の角度だけ相対回転する範囲に設けられるようにしてもよい。
この捩り振動減衰装置は、第1の回転部材に対して第2の回転部材が正側に相対回転したときに、第1の回転部材と第2の回転部材との捩れ角が意図した捩れ角になったときに、ヒステリシストルクを大きくすることができる。
このため、第1の回転部材に対して第2の回転部材が正側に相対回転したときに、内燃機関の回転変動が少ない回転領域ではヒステリシストルクを小さくして小さい捩り振動を充分に減衰することができ、捩れ共振が発生する内燃機関の回転領域ではヒステリシストルクを大きくしてジャラ音や捩れ共振によるこもり音を抑制することができる。
また、第1の回転部材に対して第2の回転部材が正側に相対回転したときのヒステリシストルクの大きさを第1の回転部材と第2の回転部材との捩れ角に応じて自由に設定することができ、ヒステリシストルクの設定の自由度を向上させることができる。
好ましくは、前記摩擦接触部材が、前記第1の回転部材と前記第2の回転部材との半径方向の対向面に設けられるようにしてもよい。
この捩り振動減衰装置は、第1の回転部材と第2の回転部材との半径方向の対向面に摩擦接触部材を設けるだけの簡素な構成によって、正側のヒステリシストルクを負側のヒステリシストルクよりも大きくすることができる。このため、捩り振動減衰装置の構成が複雑になるのを防止して、捩り振動減衰装置の製造コストが増大するのを防止することができる。
好ましくは、前記摩擦接触部材が、前記第1の回転部材に設けられ、前記第2の回転部材の半径方向外端の回転軌跡と同一の曲面を有して前記第1の回転部材の円周方向に延在するガイド部材と、前記ガイド部材に設けられた第1の摩擦材と、前記ガイド部材の半径方向内方に位置するようにして前記第2の回転部材に設けられ、前記第1の回転部材に対して前記第2の回転部材が正側に相対回転した場合に前記第1の摩擦材に摩擦接触する第2の摩擦材とを含んで構成されるようにしてもよい。
この捩り振動減衰装置は、第1の回転部材および第2の回転部材に、第1の摩擦材、第2の摩擦材およびガイド部材を設けるだけの簡素な構成によって正側のヒステリシストルクを負側のヒステリシストルクよりも大きくすることができる。
そして、第2の回転部材の半径方向外端の回転軌跡と同一の曲面を有して第1の回転部材の円周方向に延在するガイド部材に第1の摩擦材を設けたので、第1の回転部材に対して第2の回転部材が正側に捩れたときに第1の摩擦部材を第2の摩擦部材に確実に摩擦接触させることができ、正側のヒステリシストルクを負側のヒステリシストルクよりも大きくすることができる。
好ましくは、前記摩擦接触部材が、前記第1の回転部材と前記第2の回転部材との軸線方向の対向面に設けられるようにしてもよい。
この捩り振動減衰装置は、第1の回転部材と第2の回転部材の軸線方向の対向面に摩擦接触部材を設けるだけの簡素な構成によって、正側のヒステリシストルクを負側のヒステリシストルクよりも大きくすることができる。このため、捩り振動減衰装置の構成が複雑になるのを防止して、捩り振動減衰装置の製造コストが増大するのを防止することができる。
好ましくは、前記摩擦接触部材は、前記第1の回転部材に設けられ、前記第1の回転部材の円周方向に沿って所定長延在する第1の摩擦材と、前記第2の回転部材に設けられ、前記第1の回転部材に対して前記第2の回転部材が正側に相対回転した場合に前記第1の摩擦材に摩擦接触する第2の摩擦材とを含んで構成されるようにしてもよい。
この捩り振動減衰装置は、第1の回転部材および第2の回転部材に第1の摩擦材および第2の摩擦材を設けるだけの簡素な構成で正側のヒステリシストルクを負側のヒステリシストルクよりも大きくすることができる。
好ましくは、前記ヒステリシス機構は、前記第1の回転部材および前記第2の回転部材の円周方向に延在して設けられ、前記第1の回転部材および前記第2の回転部材を摩擦接触させるヒステリシストルク発生部材を有し、前記摩擦接触部材は、前記第1の回転部材に対して前記第2の回転部材が負側に相対回転したときのヒステリシストルクに対して、前記第1の回転部材および前記第2の回転部材が正側に捩れたときのヒステリシストルクが大きくなるように接触抵抗が設定されるようにしてもよい。
この捩り振動減衰装置は、第1の回転部材および第2の回転部材の円周方向に延在して設けられ、第1の回転部材および第2の回転部材を摩擦接触させるヒステリシストルク発生部材を有するので、摩擦接触手段が非接触にあるときに正側および負側に同一の大きさのヒステリシストルクを発生させることができる。
これに加えて、第1の回転部材に対して第2の回転部材が負側に相対回転したときのヒステリシストルクに対して、第1の回転部材に対して第2の回転部材が正側に捩れたときのヒステリシストルクが大きくなるように摩擦接触部材の接触抵抗を設定したので、既存のヒステリシストルク発生部材を有する捩り振動減衰装置に対して摩擦接触部材を追加するだけの簡素な構成によって正側のヒステリシストルクを負側のヒステリシストルクよりも大きくすることができる。
好ましくは、前記第1の回転部材に内燃機関から回転トルクが伝達され、第2の回転部材が駆動系に回転トルクを出力するように車両に搭載され、前記車両の加速時に前記第1の回転部材に対して前記第2の回転部材が正側に捩れ、前記車両の減速時に前記第1の回転部材に対して前記第2の回転部材が負側に捩れるように構成されてもよい。
この捩り振動減衰装置は、車両の加速時に第1の回転部材に対して第2の回転部材が正側に捩れ、車両の減速時に第1の回転部材に対して第2の回転部材が負側に捩れるので、加速時に捩り共振点を通過したときの捩り振動を抑えることができ、ジャラ音やこもり音が発生するのを抑制することができ、減速時に減衰力を大きくして捩れ振動を充分に減衰することができる。
好ましくは、前記第2の回転部材が、前記駆動系の入力軸に連結されたボスおよび前記ボスから半径方向外方に突出するフランジを有するハブ部材を含んで構成され、前記第1の回転部材が、前記ハブ部材の軸線方向両側に設けられ、前記内燃機関から動力が伝達されるディスクプレートを含んで構成され、前記摩擦接触部材は、前記ハブ部材が前記ディスクプレートに対して正側に相対回転したときの前記フランジと前記ディスクプレートの対向面に設けられるようにしてもよい。
この捩り振動減衰装置は、ディスクプレートに対してハブ部材が正側に相対回転したときのフランジとディスクプレートの対向面に摩擦接触部材を設けるだけの簡素な構成によって、正側(加速時)および負側(減速時)のヒステリシストルクを可変にすることができるため、捩り振動減衰装置の製造作業の作業性を向上させることができるとともに、捩り振動減衰装置の製造コストが増大するのを防止することができる。
本発明によれば、簡素な構成によって正側および負側のヒステリシストルクを可変にすることができ、製造作業の作業性を向上させることができるとともに、製造コストが増大するのを防止することができる捩り振動減衰装置を提供することができる。
本発明に係る捩り振動減衰装置の第1の実施の形態を示す図であり、捩り振動減衰装置の正面図である。 本発明に係る捩り振動減衰装置の第1の実施の形態を示す図であり、図1のA−A方向矢視断面図である。 本発明に係る捩り振動減衰装置の第1の実施の形態を示す図であり、捩り振動減衰装置の要部正面図である。 本発明に係る捩り振動減衰装置の第1の実施の形態を示す図であり、図3のB−B方向矢視図である。 本発明に係る捩り振動減衰装置の第1の実施の形態を示す図であり、図3のC−C方向矢視図である。 本発明に係る捩り振動減衰装置の第1の実施の形態を示す図であり、加速時の捩り振動減衰装置の全体的な動作を示す図である。 本発明に係る捩り振動減衰装置の第1の実施の形態を示す図であり、加速時の捩り振動減衰装置の部分的な動作を示す図である。 本発明に係る捩り振動減衰装置の第1の実施の形態を示す図であり、減速時の捩り振動減衰装置の部分的な動作を示す図である。 本発明に係る捩り振動減衰装置の第1の実施の形態を示す図であり、捩り振動減衰装置の捩れ角とヒステリシストルクの関係を示す図である。 本発明に係る捩り振動減衰装置の第1の実施の形態を示す図であり、内燃機関の回転変動と内燃機関の回転数との関係を示す図である。 本発明に係る捩り振動減衰装置の第1の実施の形態を示す図であり、加速時にヒステリシストルクを小さくしたときの内燃機関の回転変動と回転数の関係を示す図である。 本発明に係る捩り振動減衰装置の第2の実施の形態を示す図であり、捩り振動減衰装置の正面図である。 図12のD−D方向矢視断面図である。 一方のディスクプレートの正面図である。 本発明に係る捩り振動減衰装置の第2の実施の形態を示す図であり、加速時の捩り振動減衰装置の部分的な動作を示す図である。 本発明に係る捩り振動減衰装置の第2の実施の形態を示す図であり、減速時の捩り振動減衰装置の部分的な動作を示す図である。
以下、本発明に係る捩り振動減衰装置の実施の形態について、図面を用いて説明する。
(第1の実施の形態)
図1〜図11は、本発明に係る捩り振動減衰装置の第1の実施の形態を示す図である。
まず、構成を説明する。
図1、図2において、捩り振動減衰装置10は、第2の回転部材としてのハブ部材11と、ハブ部材11と同軸に設けられ、ハブ部材11に対して相対回転自在に配設される第1の回転部材としてのディスクプレート16、17と、ハブ部材11とディスクプレート16、17とを円周方向に弾性的に連結するスプリングとしての4個のコイルスプリング13と、それぞれのコイルスプリング13をハブ部材11に支持するスプリングシート31、32とを含んで構成されている。
ハブ部材11は、ボス14と、ボス14から半径方向外方に突出するフランジ15とから構成されており、ボス14の内周部には図示しない駆動系に含まれる変速機の入力軸22がスプライン嵌合されている。
また、ボス14の外周部にはスプライン14aが形成されているとともに、フランジ15の内周部にはスプライン15aが形成されており、スプライン14aは、スプライン15aに対して円周方向に所定の隙間を介してスプライン嵌合されている。
また、ボス14の外周部とフランジ15の内周部との間には小スプリング12が介装されており、小スプリング12は、ボス14とフランジ15との間で発生する微小な捩れ振動を吸収するようになっている。このとき、ボス14およびフランジ15は、スプライン14a、15aの円周方向の隙間分だけ相対回転する。
このため、アイドル状態でニュートラルに変速したとき等のように内燃機関の変動トルクが小さい領域、すなわち、ハブ部材11とディスクプレート16、17の捩れ角が小さい場合に、無負荷状態にある変速機の歯車対からガラガラという歯打ち音、所謂、ガラ音が発生するのを抑制することができる。
ディスクプレート16、17は、ハブ部材11の軸線方向両側に配設されており、ディスクプレート16、17は、半径方向外周側でリベット18によって連結されている。
ハブ部材11には4つのスプリング収容孔19が形成されているとともに、ディスクプレート16、17にはスプリング収容孔19に対向してそれぞれ4つの窓孔20、21が形成されており、スプリング収容孔19および窓孔20、21の内部にはコイルスプリング13が収容されている。
スプリング収容孔19は、フランジ15を半径方向外方に切欠いて形成された切欠きから構成されており、窓孔20、21は、ディスクプレート16、17によって囲まれる開口である。
スプリングシート31およびスプリングシート32は、コイルスプリング13の円周方向端面をそれぞれハブ部材11のスプリング収容孔19の円周方向端部に支持するようになっている。なお、円周方向とは、ディスクプレート16、17およびハブ部材11の回転方向と同方向であり、半径方向とは、ディスクプレート16、17およびハブ部材11の放射方向と同方向である。
また、スプリングシート31、32は、内周部に座巻きが形成されたシート着座部31a、32aおよびシート着座部31a、32aから円周方向に突出する突出部31b、32bを備えている。
シート着座部31a、32aの内周部には座巻が形成されており、この座巻は、コイルスプリング13の円周方向両端部の一巻分あるいは二巻分に相当し、この座巻にコイルスプリング13の円周方向端部を着座させるようにしている。
そして、スプリングシート31の座巻にはコイルスプリング13の巻回方向始端が係合する係合部が形成されているとともに、スプリングシート32の座巻にはコイルスプリング13の巻回方向終端が係合する係合部が形成されており、スプリングシート31、32のそれぞれの座巻の係合部にコイルスプリング13の巻回方向始端および終端を係合させることにより、コイルスプリング13の回転が防止されてコイルスプリング13がスプリングシート31、32に装着される。
また、スプリング収容孔19の円周方向端部19a、19bは、スプリングシート31、32のシート着座部31a、32aの背面、すなわち、スプリングシート31、32の円周方向端部31c、32cに係合するようになっている。
具体的には、スプリング収容孔19の円周方向端部19a、19bの形状は、スプリングシート31、32の円周方向端部31c、32cに沿った形状となっており、スプリング収容孔19の円周方向端部19a、19bは、スプリングシート31、32の円周方向端部31c、32cに密着して係合するようになっている。
このため、コイルスプリング13の付勢力を受けてスプリングシート31、32がスプリング収容孔19の円周方向端部19a、19bに付勢されることにより、スプリングシート31、32の円周方向端部31c、32cがスプリング収容孔19の円周方向端部19a、19bに強い押圧力で係合され、スプリングシート31、32がハブ部材11のフランジ15に取付けられる。
また、図2〜図5に示すように、窓孔20、21は、窓孔20、21の半径方向外方の縁に沿って円周方向に延在する外側支持片20a、21aおよび窓孔20、21の半径方向内方の縁に沿って円周方向に延在する内側支持片20b、21bを備えており、この外側支持片20a、21aおよび内側支持片20b、21bは、ディスクプレート16、17の表面から軸線方向外方に突出している。
また、窓孔20、21の円周方向端部20c、21c、20d、21dは、外側支持片20a、21aおよび内側支持片20b、21bに対してディスクプレート16、17の軸線方向内方に位置しており、窓孔20、21の円周方向端部20c、21c、20d、21dにはスプリングシート31、32の円周方向端部31c、32cが当接している。
したがって、スプリングシート31、32は、スプリング収容孔19の円周方向端部19a、19bおよび窓孔20、21の円周方向端部20c、21c、20d、21dとコイルスプリング13の円周方向両端面との間に配置されることになる。
また、スプリングシート31、32の半径方向外周部はスプリング収容孔19よりも半径方向外周部に位置しており、窓孔20、21の半径方向内周部よりも内方に位置している。
図1、図2に示すように、ディスクプレート16の外周部には環状のクッショニングプレート23の内周部が連結されており、ディスクプレート16とクッショニングプレート23は、ディスクプレート16、17を連結するリベット18が用いられている。
クッショニングプレート23の軸線方向両側には、リベット24により環状の摩擦材25a、25bが固定されており、この摩擦材25a、25bは、内燃機関のクランクシャフトに固定された図示しないフライホイールとフライホイールにボルト固定されたクラッチカバーのプレッシャプレートの間に位置している。
そして、摩擦材25a、25bがプレッシャプレートに押圧されてフライホイールとプレッシャプレートに摩擦接触することで、内燃機関の回転トルクがディスクプレート16、17に入力される。
また、図示しないクラッチペダルが踏み込まれると、プレッシャプレートが摩擦材25a、25bを押圧するのを解除し、摩擦材25a、25bがフライホイールから離隔することで、内燃機関の回転トルクがディスクプレート16、17に入力されない。
また、ディスクプレート16、17に対してハブ部材11が正側(図1のR2方向)および負側(図1のR1方向)に捩れたときには、コイルスプリング13が圧縮されてスプリングシート31またはスプリングシート32が窓孔20、21に沿って移動するようになっている。
このコイルスプリング13は、ディスクプレート16、17に対してハブ部材11が正側に捩れた場合およびディスクプレート16、17に対してハブ部材11が負側に捩れた場合に圧縮することにより、ハブ部材11とディスクプレート16、17との間で回転トルクを伝達するようになっている。
また、ディスクプレート16、17に対してハブ部材11が正側に捩れるのは、車両の加速時であり、ディスクプレート16、17に対してハブ部材11が負側に捩れるのは、エンジンブレーキが発生する減速時である。
また、ボス14の外周部であって、フランジ15とディスクプレート16、17の間にはヒステリシストルク発生部材としての摩擦材26a、26bが介装されている。この摩擦材26a、26bは、円周方向に延在して設けられており、それぞれディスクプレート16、17に係合されることによってディスクプレート16、17に支持されている。
この摩擦材26a、26bは、フランジ15およびディスクプレート16に所定の摩擦力で摩擦接触しており、ハブ部材11およびディスクプレート16、17が相対回転したときに、ハブ部材11およびディスクプレート16にヒステリシストルクを発生させるようになっている。
一方、ディスクプレート16の半径方向外端にはガイド部材としてのガイドプレート33が一体的に取付けられており、このガイドプレート33は、フランジ15の半径方向外端の回転軌跡と同一の曲面を有してディスクプレート16の円周方向に延在している。
このガイドプレート33の内周部には第1の摩擦材としての摩擦材27が設けられており、この摩擦材27は、ハブ部材11に対向している。
また、ガイドプレート33の半径方向内方に位置する全てのフランジ15の半径方向外端には第2の摩擦材としての摩擦材28が設けられており、ディスクプレート16、17に対してハブ部材11が正側に捩れたとき、すなわち、相対回転したときに摩擦材27、28が摩擦接触するようになっている。
すなわち、本実施の形態では、ハブ部材11に対してディスクプレート16、17が正側に捩れたときのディスクプレート16およびハブ部材11の半径方向の対向面に摩擦材27、28が設けられている。
なお、摩擦材27、28およびガイドプレート33は、摩擦接触部材を構成しており、摩擦材27、28、ガイドプレート33および摩擦材26a、26bは、ヒステリシス機構を構成している。
また、摩擦材27は、ディスクプレート16、17に対してハブ部材11が中立位置(捩れ角0°)にある状態からディスクプレート16、17に対してハブ部材11が正側に一定の角度(例えば、約15°)だけ捩れたときに、その円周方向中央部が摩擦材28の円周方向中央部と一致して円周方向の全面が摩擦材28に接触するようにガイドプレート33に設けられている。
このため、ディスクプレート16、17に対してハブ部材11が正側に一定の角度だけ捩れたときに、摩擦材27、28が摩擦接触して正側のヒステリシストルクが大きくなる。
このように摩擦材27、28は、ディスクプレート16、17に対してハブ部材11が正側に一定の角度だけ相対回転する範囲に設けられている。
また、摩擦材27、28の摩擦係数や板厚等を適宜設定することにより、摩擦材27、28が摩擦接触したときの摺動抵抗、すなわち、ヒステリシストルクは、摩擦材26a、26bを介してハブ部材11およびディスクプレート16、17が摩擦接触したときのヒステリシストルクよりも大きくなっている。
本実施の形態では、摩擦材26a、26bを介してディスクプレート16、17に対してハブ部材11が正側あるいは負側に捩れたときのヒステリシストルクは同一となっているため、ディスクプレート16、17に対してハブ部材11が負側に捩れたときのヒステリシストルクは、ディスクプレート16、17に対してハブ部材11が正側に捩れたときの摩擦材27、28が摩擦接触したときのヒステリシストルクが大きくなる。
次に、作用を説明する。
捩り振動減衰装置10にコイルスプリング13を収縮させるだけの回転トルクが加わらないときには、ハブ部材11とディスクプレート16、17との相対回転角度が略0となっている。
摩擦材25a、25bがプレッシャプレートに押圧されてフライホイールとプレッシャプレートに摩擦接触すると、内燃機関の回転トルクがディスクプレート16、17に入力され、クッショニングプレート23を介してディスクプレート16、17に回転トルクが伝達される。
このとき、捩り振動減衰装置10に加わる内燃機関のトルク変動による回転変動は、コイルスプリング13の収縮によってディスクプレート16、17とハブ部材11との間で緩衝されながら変速機の入力軸22に伝達される。
次に、ディスクプレート16、17に対してハブ部材11が正側に捩れる場合の動作と、負側に捩れる場合の動作を説明する。但し、内燃機関からの回転トルクが伝達されたときのディスクプレート16、17の回転方向をR1方向とする。
車両の加速時に内燃機関の回転変動が大きくなると、ディスクプレート16、17とハブ部材11との相対回転が大きくなり、すなわち、捩れ角が大きくなり、ディスクプレート16、17に対してハブ部材11が正側に捩れることにより、コイルスプリング13が圧縮してディスクプレート16、17からハブ部材11に回転トルクを伝達する。
ディスクプレート16、17とハブ部材11の捩れ角が大きくなると、ディスクプレート16、17がR1方向に回転するのに伴って、ディスクプレート16、17に対してハブ部材11がR2方向(正側)に相対回転することになる。
このときのディスクプレート16、17とハブ部材11の動作を図6、図7に基づいて説明する。なお、図6、図7では、ディスクプレート16を図示していないが、ディスクプレート16は、ディスクプレート17と平行移動するので、ディスクプレート17と同じ動作をする。
図6、図7において、ディスクプレート16、17がR1方向に回転すると、ディスクプレート16、17の窓孔20、21の円周方向端部20c、21cがスプリングシート32をスプリングシート31に向かって押圧する。このとき、スプリングシート32からハブ部材11のスプリング収容孔19の円周方向端部19bが離隔する。
また、ディスクプレート16、17に対してハブ部材11がR2方向(正側)に相対回転するのに伴ってハブ部材11のスプリング収容孔19の円周方向端部19aがスプリングシート31をスプリングシート32に向かって押圧する。
このとき、スプリングシート31は、窓孔20、21の円周方向端部20d、21dから離隔する。
ディスクプレート16、17とハブ部材11との捩れ角が小さい領域では、摩擦材26a、26bを介してディスクプレート16、17とハブ部材11とが接触する。このとき、ディスクプレート16、17とハブ部材11との摺動抵抗が小さいため、ハブ部材11とディスクプレート16、17のヒステリシストルクが小さくなる。
また、ディスクプレート16、17とハブ部材11との捩れ角が大きくなると、フランジ15の半径方向外端の摩擦材28がガイドプレート33の摩擦材27に摩擦接触するため、ディスクプレート16、17とハブ部材11との摺動抵抗が大きくなり、図9にTで示すように、ハブ部材11とディスクプレート16、17のヒステリシストルクが急激に大きくなる。
ディスクプレート16、17とハブ部材11との捩れ角がさらに大きくなると、摩擦材28が摩擦材27に対して回転方向下流側に移動して摩擦材27、28が非接触となるため、ディスクプレート16、17とハブ部材11との摺動抵抗が小さくなり、ハブ部材11とディスクプレート16、17のヒステリシストルクが小さくなる。
このようにスプリングシート31、32が近接するように移動してコイルスプリング13を圧縮させることにより、ハブ部材11とディスクプレート16との捩れ角に応じて変化するヒステリシストルクを発生しつつ、内燃機関の回転変動をディスクプレート16、17とハブ部材11との間で緩衝して内燃機関の回転トルクを変速機の入力軸22に伝達することができる。
一方、車両の減速時には、内燃機関の回転トルクが小さくなり、エンジンブレーキが発生するため、変速機の入力軸22からハブ部材11に回転トルクが入力される。
減速時に内燃機関の回転変動が大きくなると、ディスクプレート16、17とハブ部材11との捩れ角が大きくなり、ディスクプレート16、17に対してハブ部材11が負側に捩れることにより、コイルスプリング13が圧縮してハブ部材11からディスクプレート16、17に回転トルクを伝達する。
ディスクプレート16、17とハブ部材11の捩れ角が大きくなると、ハブ部材11がR1方向に回転するのに伴って、ディスクプレート16、17に対してハブ部材11が中立位置からR1方向(負側)に相対回転することになる。
このときのディスクプレート16、17とハブ部材11の動作を図8に基づいて説明する。なお、図8では、ディスクプレート16を図示していないが、ディスクプレート16は、ディスクプレート17と平行移動するので、ディスクプレート17と同じ動作をする。
図8において、ディスクプレート16、17に対してハブ部材11がR1方向(負側)に相対回転すると、ディスクプレート16、17の窓孔20、21の円周方向端部20d、21dがスプリングシート31をスプリングシート32に向かって押圧する。このとき、スプリングシート31からハブ部材11のスプリング収容孔19の円周方向端部19aが離隔する。
また、ディスクプレート16、17に対してハブ部材11がR1方向(負側)に相対回転するのに伴ってハブ部材11のスプリング収容孔19の円周方向端部19bがスプリングシート32をスプリングシート31に向かって押圧する。
このとき、スプリングシート32は、円周方向端部20c、21cから離隔する。ディスクプレート16、17とハブ部材11との捩れ角が小さい領域では、摩擦材26a、26bを介してディスクプレート16、17とハブ部材11とが接触する。このとき、ディスクプレート16、17とハブ部材11との摺動抵抗は、正側に捩れたときよりも小さいため、ハブ部材11とディスクプレート16、17のヒステリシストルクは、正側に捩れたときよりも小さくなる。
このようにスプリングシート31、32が近接するように移動してコイルスプリング13を圧縮することにより、ハブ部材11とディスクプレート16との間で正側よりも小さいヒステリシストルクを発生しつつ、内燃機関の回転変動をディスクプレート16、17とハブ部材11との間で緩衝することができる。
ここで、図10に示すように、加速時の内燃機関の回転変動は、内燃機関の低速回転領域で大きく、高速回転領域で低速回転領域に比べて小さくなっている。また、減速時の内燃機関の回転変動は、内燃機関の高回転領域で大きくなっている。このように内燃機関のトルク変動は、加速時と減速時とで異なる特性を有している。
本実施の形態では、ディスクプレート16、17に対してハブ部材11が正側に捩れたときのハブ部材11およびディスクプレート16、17の半径方向の対向面に、ディスクプレート16、17に対してハブ部材11が一定の角度だけ捩れたときに摩擦接触する摩擦材27、28を設けたので、ディスクプレート16、17に対してハブ部材11が正側に一定の角度だけ捩れたときのヒステリシストルクを負側に捩れたときのヒステリシストルクよりも大きくすることができる。
このため、図10に示すように、内燃機関の回転変動が大きい低回転領域(例えば、1800rpm以下)において、ハブ部材11とディスクプレート16、17との捩れ角が大きくなったときに、摩擦材27が摩擦材28に対して円周方向下流側に移動するため、摩擦材27、28が非接触となる。
このとき、ハブ部材11およびディスクプレート16、17とは摩擦材26a、26bを介して摩擦接触するため、ヒステリシストルクが小さくなり、捩り振動を効率的に減衰することができ、ジャラ音の発生を抑制することができる。
また、内燃機関の回転数が高くなると、内燃機関の回転数が捩り共振点(例えば、FF車両では、2500rpm付近)に相当する回転数を通過することになる。従来では、内燃機関の回転数が捩り共振点を通過する際に、共振点付近において、図11に破線で示すように、駆動系の捩り共振により捩り振動が増大してしまう。
これに対して、本実施の形態では、捩り共振が発生する回転数領域でディスクプレート16、17に対してハブ部材11が捩れたときに、摩擦材27、28を摩擦接触させることにより、ハブ部材11とディスクプレート16、17とのヒステリシストルクを大きくすることができる。このため、捩り共振を抑制することができ、こもり音が発生するのを抑制することができるとともに、ジャラ音が発生するのを抑制することができる。
すなわち、本実施の形態の摩擦材27は、捩り共振が発生する回転領域で摩擦材28と接触するようにハブ部材11とディスクプレート16、17との捩れ角の領域に設けられている。
また、内燃機関の回転数がさらに高くなると、内燃機関の回転変動は、小さくなる。このとき、ハブ部材11とディスクプレート16、17との捩れ角が小さくなり、摩擦材28が摩擦材27に対して回転方向の上流側に位置して摩擦材27、28が非接触となる。
このとき、ハブ部材11およびディスクプレート16、17とは摩擦材26a、26bを介して摩擦接触するため、ヒステリシストルクが小さくなり、小さい捩り振動を効率的に減衰することができる。
一方、ディスクプレート16、17に対してハブ部材11が負側に捩れる減速時には、ハブ部材11とディスクプレート16との半径方向の対向面に摩擦材27、28が設けられていないため、ハブ部材11およびディスクプレート16、17は、摩擦材26a、26bを介して摩擦接触する。
このときのハブ部材11およびディスクプレート16、17の摺動抵抗は、摩擦材27、28が摩擦接触したときの摺動抵抗に比べて小さいため、ヒステリシストルクを小さくすることができる。
このため、減速時に内燃機関の回転変動が大きい高回転領域において捩り振動を減衰することができ、ジャラ音の発生を抑制することができる。
このように本実施の形態では、捩り振動減衰装置10が、ディスクプレート16、17に対してハブ部材11が正側に相対回転した場合に摩擦接触する摩擦材27、28およびガイドプレート33を備えるだけの簡素な構成によって正側(加速時)および負側(減速時)のヒステリシストルクを可変にすることができるため、捩り振動減衰装置10の製造作業の作業性を向上させることができるとともに、捩り振動減衰装置10の製造コストが増大するのを防止することができる。
特に、本実施の形態では、摩擦接触部材を、ディスクプレート16に設けられ、ハブ部材11の半径方向外端の回転軌跡と同一の曲面を有してディスクプレート16、17の円周方向に延在するガイドプレート33と、ガイドプレート33に設けられた摩擦材27と、ガイドプレート33の半径方向内方に位置するようにしてハブ部材11のフランジ15の半径方向外端に設けられ、ディスクプレート16、17に対してハブ部材11が正側に捩れた場合に摩擦材27に摩擦接触する摩擦材28とを含んで構成した。
このため、ハブ部材11およびディスクプレート16に摩擦材27、28およびガイドプレート33を設けるだけの簡素な構成によって正側のヒステリシストルクを負側のヒステリシストルクよりも大きくすることができる。
そして、フランジ15の半径方向外端の回転軌跡と同一の曲面を有してディスクプレート16の円周方向に延在するガイドプレート33に摩擦材27を設けたので、ディスクプレート16、17に対してハブ部材11が正側に捩れたときに摩擦材28を摩擦材27に確実に摩擦接触させることができ、正側のヒステリシストルクを負側のヒステリシストルクよりも大きくすることができる。
また、ディスクプレート16、17に対してハブ部材11が正側に一定の角度だけ相対回転する範囲に摩擦材27、28が設けられるので、ディスクプレート16、17とハブ部材11との捩れ角が内燃機関の回転数が捩り共振点となる捩れ角になったときに、ヒステリシストルクを大きくすることができる。
このため、内燃機関の回転変動が少ない回転領域ではヒステリシストルクを小さくして小さい捩り振動を充分に減衰することができ、捩れ共振が発生する内燃機関の回転領域ではヒステリシストルクを大きくしてジャラ音や捩れ共振によるこもり音を抑制することができる。
また、ディスクプレート16、17に対してハブ部材11が正側に相対回転したときのヒステリシストルクの大きさをディスクプレート16、17とハブ部材11との捩れ角に応じて自由に設定することができ、ヒステリシストルクの設定の自由度を向上させることができる。
また、本実施の形態では、ディスクプレート16とハブ部材11の円周方向に延在して設けられ、ディスクプレート16とハブ部材11とを摩擦接触させる摩擦材26a、26bを有するので、正側および負側に同一の大きさのヒステリシストルクを発生させることができる。
これに加えて、ディスクプレート16、17に対してハブ部材11が負側に相対回転したときのヒステリシストルクに対して、ディスクプレート16、17に対してハブ部材11が正側に捩れたときのヒステリシストルクが大きくなるように摩擦材27、28の接触抵抗を設定したので、既存の摩擦材26a、26bを有する捩り振動減衰装置に対して摩擦材27、28を追加するだけの簡素な構成によって正側のヒステリシストルクを負側のヒステリシストルクよりも大きくすることができる。
なお、本実施の形態では、ディスクプレート16に対してハブ部材11が正側に一定の角度だけ相対回転する範囲に摩擦材27を設けているが、ディスクプレート16がハブ部材11に対して相対回転する全ての範囲に摩擦材27を設けてもよい。
また、ディスクプレート16、17とハブ部材11との捩れ角が大きい領域まで摩擦材27を延在させるようにしてもよい。具体的には、ディスクプレート16、17とハブ部材11との捩れ角が15°以上の捩れ角にあるときに摩擦材28が摩擦材27に常に接触するように摩擦材27の円周方向長さを長くしてもよい。この場合には、加速時にディスクプレート16、17はハブ部材11の捩れ角が最大のときにヒステリシストルクを大きくすることができる。
(第2の実施の形態)
図12〜図16は、本発明に係る捩り振動減衰装置の第2の実施の形態を示す図であり、第1の実施の形態と同一の部材には同一番号を付して説明を省略する。
図12〜図14において、ディスクプレート16には第1の摩擦材として摩擦材41が設けられており、この摩擦材41は、第1の回転部材の円周方向に沿って所定長延在している。
また、ハブ部材11のフランジ15には第2の摩擦材としての摩擦材42が設けられており、この摩擦材42は、摩擦材41に対してハブ部材11の軸線方向に対向し、ディスクプレート16、17に対してハブ部材11が正側に相対回転したときに、摩擦材41に摩擦接触するようになっている。
すなわち、摩擦材41、42は、フランジ15およびディスクプレート16の軸線方向の対向面に設けられており、摩擦接触部材を構成している。また、摩擦材41、42および摩擦材26a、26は、ヒステリシス機構を構成している。
また、摩擦材41は、ディスクプレート16、17に対してハブ部材11が中立位置(捩れ角0°)にある状態からディスクプレート16、17に対してハブ部材11が正側に一定の角度(例えば、約15°)だけ捩れたときに、その円周方向中央部が摩擦材42の円周方向中央部と一致して円周方向の全面が摩擦材41に接触するようにガイドプレート33に設けられている。
このため、ディスクプレート16、17に対してハブ部材11が正側に一定の角度だけ捩れたときに、摩擦材41、42が摩擦接触して正側のヒステリシストルクが大きくなる。
このように摩擦材41、42は、ディスクプレート16、17に対してハブ部材11が正側に一定の角度だけ相対回転する範囲に設けられている。
また、摩擦材41、42の摩擦係数や板厚等を適宜設定することにより、摩擦材41、42が摩擦接触したときの摺動抵抗、すなわち、ヒステリシストルクは、摩擦材26a、26bを介してハブ部材11およびディスクプレート16、17が摩擦接触したときのヒステリシストルクよりも大きくなっている。
本実施の形態では、摩擦材26a、26bを介してディスクプレート16、17に対してハブ部材11が正側あるいは負側に捩れたときのヒステリシストルクは同一となっているため、ディスクプレート16、17に対してハブ部材11が負側に捩れたときのヒステリシストルクは、ディスクプレート16、17に対してハブ部材11が正側に捩れたときの摩擦材41、42が摩擦接触したときのヒステリシストルクが大きくなる。
次に、作用を説明する。
車両の加速時のディスクプレート16、17とハブ部材11との動作を図15に基づいて説明する。なお、図15では、ディスクプレート16を図示していないが、ディスクプレート16は、ディスクプレート17と平行移動するので、ディスクプレート17と同じ動作をする。また、摩擦材42に斜線を付して説明する。
図15において、加速時にディスクプレート16、17に対してハブ部材11がR2方向(正側)に捩れたときに、ディスクプレート16、17とハブ部材11との捩れ角が小さい領域では、摩擦材26a、26bを介してディスクプレート16、17とハブ部材11とが接触する。このとき、ディスクプレート16、17とハブ部材11との摺動抵抗が小さいため、ハブ部材11とディスクプレート16、17のヒステリシストルクが小さくなる。
また、ディスクプレート16、17に対してハブ部材11がR2方向(正側)にさらに捩れてディスクプレート16、17とハブ部材11との捩れ角が大きくなると、フランジ15の摩擦材42がディスクプレート16の摩擦材41に摩擦接触するため、ディスクプレート16、17とハブ部材11との摺動抵抗が大きくなり、図11にTで示すように、ハブ部材11とディスクプレート16、17のヒステリシストルクが大きくなる。
ディスクプレート16、17に対してハブ部材11がR2方向(正側)にさらに捩れてディスクプレート16、17とハブ部材11との捩れ角がさらに大きくなると、摩擦材42が摩擦材41に対して円周方向下流側に移動して摩擦材41、42が非接触となるため、ディスクプレート16、17とハブ部材11との摺動抵抗が小さくなり、ハブ部材11とディスクプレート16、17のヒステリシストルクが小さくなる。
このようにディスクプレート16、17とハブ部材11と正側に捩れにとき、コイルスプリング13が圧縮することにより、ハブ部材11とディスクプレート16との捩れ角に応じて変化するヒステリシストルクを発生しつつ、内燃機関の回転変動をディスクプレート16、17とハブ部材11との間で緩衝して内燃機関の回転トルクを変速機の入力軸22に伝達することができる。
一方、車両の減速時には、内燃機関の回転トルクが小さくなり、エンジンブレーキが発生するため、変速機の入力軸22からハブ部材11に回転トルクが入力される。
減速時に内燃機関の回転変動が大きくなると、ディスクプレート16、17とハブ部材11との捩れ角が大きくなり、ディスクプレート16、17に対してハブ部材11がR1方向(負側)に捩れることにより、コイルスプリング13が圧縮してハブ部材11からディスクプレート16、17に回転トルクを伝達する。
ディスクプレート16、17とハブ部材11の捩れ角が大きくなると、ハブ部材11がR1方向に回転するのに伴って、ディスクプレート16、17に対してハブ部材11がR1方向(負側)にさらに捩れる。
このときのディスクプレート16、17とハブ部材11の動作を図16に基づいて説明する。なお、図15では、ディスクプレート16を図示していないが、ディスクプレート16は、ディスクプレート17と平行移動するので、ディスクプレート17と同じ動作をする。また、摩擦材42に斜線を付して説明する。
図16において、ディスクプレート16、17とハブ部材11との捩れ角が小さい領域では、摩擦材26a、26bを介してディスクプレート16、17とハブ部材11とが接触する。このとき、摩擦材41、42は、非接触となり、ディスクプレート16、17とハブ部材11との摺動抵抗は、正側に捩れたときよりも小さくなる。このため、ハブ部材11とディスクプレート16、17のヒステリシストルクは、正側に捩れたときよりも小さくなる。
このようにディスクプレート16、17とハブ部材11と正側に捩れにとき、コイルスプリング13が圧縮することにより、内燃機関の回転変動をディスクプレート16、17とハブ部材11との間で緩衝することができる。
本実施の形態では、ディスクプレート16、17に対してハブ部材11が正側に捩れたときのハブ部材11およびディスクプレート16、17の軸線方向の対向面に、ディスクプレート16、17に対してハブ部材11が一定の角度だけ捩れたときに摩擦接触する摩擦材41、42を設けたので、ディスクプレート16、17に対してハブ部材11が正側に一定の角度だけ捩れたときのヒステリシストルクを負側に捩れたときのヒステリシストルクよりも大きくすることができる。
このため、図10に示すように、内燃機関の回転変動が大きい低回転領域(例えば、1800rpm以下)において、ハブ部材11とディスクプレート16、17との捩れ角が大きくなったときに、摩擦材41と摩擦材42とが非接触となる。
このとき、ハブ部材11およびディスクプレート16、17とは摩擦材26a、26bを介して摩擦接触するため、ヒステリシストルクが小さくなり、大きい捩り振動を効率的に減衰することができ、ジャラ音の発生を抑制することができる。
また、内燃機関の回転数が高くなると、内燃機関の回転数が捩り共振点(例えば、FF車両では、2500rpm付近)に相当する回転数を通過することになる。従来では、内燃機関の回転数が捩り共振点を通過する際に、共振点付近において、図11に破線で示すように、駆動系の捩り共振により捩り振動が増大してしまう。
これに対して、本実施の形態では、捩り共振が発生する回転数領域でディスクプレート16、17に対してハブ部材11が捩れたときに、摩擦材41、42を摩擦接触させることにより、ハブ部材11とディスクプレート16、17とのヒステリシストルクを大きくすることができる。このため、捩り共振を抑制することができ、こもり音が発生するのを抑制することができるとともに、ジャラ音が発生するのを抑制することができる。
すなわち、本実施の形態の摩擦材42は、捩り共振が発生する回転領域で摩擦材41と接触するようにハブ部材11とディスクプレート16、17との捩れ角の領域に設けられている。
また、内燃機関の回転数がさらに高くなると、内燃機関の回転変動は、小さくなる。このとき、ハブ部材11とディスクプレート16、17との捩れ角が小さくなり、摩擦材42が摩擦材41に対して回転方向の上流側に位置して摩擦材41、42が非接触となる。
このとき、ハブ部材11およびディスクプレート16、17とは摩擦材26a、26bを介して摩擦接触するため、ヒステリシストルクが小さくなり、小さい捩り振動を効率的に減衰することができる。
一方、ディスクプレート16、17に対してハブ部材11が負側に捩れる減速時には、ハブ部材11とディスクプレート16との半径方向の対向面に摩擦材41、42が設けられていないため、ハブ部材11およびディスクプレート16、17は、摩擦材26a、26bを介して摩擦接触する。
このときのハブ部材11およびディスクプレート16、17の摺動抵抗は、摩擦材41、42が摩擦接触したときの摺動抵抗に比べて小さいため、ヒステリシストルクを小さくすることができる。
このため、図10に示すように、内燃機関の回転変動が大きい高回転領域において捩り振動を減衰することができ、ジャラ音の発生を抑制することができる。
このように本実施の形態では、捩り振動減衰装置10が、ディスクプレート16、17に対してハブ部材11が正側に相対回転した場合に摩擦接触する摩擦材41、42およびガイドプレート33を備えるだけの簡素な構成によって正側(加速時)および負側(減速時)のヒステリシストルクを可変にすることができるため、捩り振動減衰装置10の製造作業の作業性を向上させることができるとともに、捩り振動減衰装置10の製造コストが増大するのを防止することができる。
特に、本実施の形態では、摩擦接触部材を、ディスクプレート16に設けられ、ディスクプレート16の円周方向に沿って所定長延在する摩擦材41と、ディスクプレート16に対して軸線方向に対向するフランジ15の対向面に設けられ、ディスクプレート16に対してハブ部材11が正側に捩れた場合に摩擦材41に摩擦接触する摩擦材42とから構成した。
このため、ハブ部材11およびディスクプレート16に摩擦材41、42を設けるだけの簡素な構成によって正側のヒステリシストルクを負側のヒステリシストルクよりも大きくすることができる。
また、ディスクプレート16、17に対してハブ部材11が正側に一定の角度だけ相対回転する範囲に摩擦材41、42が設けられるので、ディスクプレート16、17とハブ部材11との捩れ角が内燃機関の回転数が捩り共振点となる捩れ角になったときに、ヒステリシストルクを大きくすることができる。
このため、内燃機関の回転変動が少ない回転領域ではヒステリシストルクを小さくして小さい捩り振動を充分に減衰することができ、捩れ共振が発生する内燃機関の回転領域ではヒステリシストルクを大きくしてジャラ音や捩れ共振によるこもり音を抑制することができる。
また、ディスクプレート16、17に対してハブ部材11が正側に相対回転したときのヒステリシストルクの大きさをディスクプレート16、17とハブ部材11との捩れ角に応じて自由に設定することができ、ヒステリシストルクの設定の自由度を向上させることができる。
また、本実施の形態では、ディスクプレート16とハブ部材11の円周方向に延在して設けられ、ディスクプレート16とハブ部材11とを摩擦接触させる摩擦材26a、26bを有するので、正側および負側に同一の大きさのヒステリシストルクを発生させることができる。
これに加えて、ディスクプレート16、17に対してハブ部材11が負側に相対回転したときのヒステリシストルクに対して、ディスクプレート16、17に対してハブ部材11が正側に捩れたときのヒステリシストルクが大きくなるように摩擦材41、42の接触抵抗を設定したので、既存の摩擦材26a、26bを有する捩り振動減衰装置に対して摩擦材41、42を追加するだけの簡素な構成によって正側のヒステリシストルクを負側のヒステリシストルクよりも大きくすることができる。
なお、本実施の形態では、ディスクプレート16に対してハブ部材11が正側に一定の角度だけ相対回転する範囲に摩擦材41を設けているが、ディスクプレート16がハブ部材11に対して相対回転する全ての範囲に摩擦材41を設けてもよい。
また、ディスクプレート16、17とハブ部材11との捩れ角が大きい領域まで摩擦材41を延在させるようにしてもよい。具体的には、ディスクプレート16、17とハブ部材11との捩れ角が15°以上の捩れ角にあるときに摩擦材42が摩擦材41に常に接触するように摩擦材41の円周方向長さを長くしてもよい。この場合には、加速時にディスクプレート16、17はハブ部材11の捩れ角が最大のときにヒステリシストルクを大きくすることができる。
また、上記各実施の形態では、捩り振動減衰装置10を捩り振動減衰装置10に適用しているが、これに限らず、車両の駆動系に設けられる捩り振動減衰装置であれば何でもよい。例えば、ハイブリッド車両にあっては、内燃機関の出力軸と、電動機と車輪側出力軸とに動力を分割する動力分割機構との間に介装されるハイブリッドダンパ等の捩り振動減衰装置に適用してもよい。
また、トルクコンバータのロックアップクラッチ装置と変速歯車組の間に介装されるロックアップダンパ等の捩り振動減衰装置に適用してもよい。また、ディファレンシャルケースとディファレンシャルケースの外周部に設けられたリングギヤとの間に捩り振動減衰装置を設けてもよい。
また、上記各実施の形態では、ボス14とフランジ15とを半径方向に分割し、ボス14とフランジ15との間に小スプリング12を介しているが、小スプリング12を廃止してボス14とフランジ15とは一体化してもよい。
また、上記各実施の形態では、ハブ部材11とディスクプレート16、17との間にヒステリシス機構を構成する摩擦材26a、26bを介装しているが、摩擦材26a、26bが廃止されていてもよい。
また、今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であってこの実施の形態に制限されるものではない。本発明の範囲は、上記した実施の形態のみの説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
以上のように、本発明に係る捩り振動減衰装置は、簡素な構成によって正側および負側のヒステリシストルクを可変にすることができ、製造作業の作業性を向上させることができるとともに、製造コストが増大するのを防止することができるという効果を有し、車両の内燃機関と駆動系との間に介装され、第1の回転部材と第2の回転部材との間で回転トルクが伝達されるように第1の回転部材と第2の回転部材とを弾性部材を介して相対回転自在に連結した捩り振動減衰装置等として有用である。
10 捩り振動減衰装置
11 ハブ部材(第2の回転部材)
13 コイルスプリング(弾性部材)
14 ボス
15 フランジ
16、17 ディスクプレート(第1の回転部材)
22 入力軸
26a、26b 摩擦材(ヒステリシストルク発生部材、ヒステリシス機構)
27、41 摩擦材(第1の摩擦材、摩擦接触部材、ヒステリシス機構)
28、42 摩擦材(第2の摩擦材、摩擦接触部材、ヒステリシス機構)
33 ガイドプレート(ガイド部材、摩擦接触部材、ヒステリシス機構)
【0016】
ート16、17が摩擦接触したときのヒステリシストルクよりも大きくなっている。
[0085]
本実施の形態では、摩擦材26a、26bを介してディスクプレート16、17に対してハブ部材11が正側あるいは負側に捩れたときのヒステリシストルクは同一となっているため、ディスクプレート16、17に対してハブ部材11が負側に捩れたときのヒステリシストルクに比べて、ディスクプレート16、17に対してハブ部材11が正側に捩れたときには、摩擦材27、28が摩擦接触することによってヒステリシストルクが大きくなる。
[0086]
次に、作用を説明する。
捩り振動減衰装置10にコイルスプリング13を収縮させるだけの回転トルクが加わらないときには、ハブ部材11とディスクプレート16、17との相対回転角度が略0となっている。
[0087]
摩擦材25a、25bがプレッシャプレートに押圧されてフライホイールとプレッシャプレートに摩擦接触すると、内燃機関の回転トルクがディスクプレート16、17に入力され、クッショニングプレート23を介してディスクプレート16、17に回転トルクが伝達される。
[0088]
このとき、捩り振動減衰装置10に加わる内燃機関のトルク変動による回転変動は、コイルスプリング13の収縮によってディスクプレート16、17とハブ部材11との間で緩衝されながら変速機の入力軸22に伝達される。
[0089]
次に、ディスクプレート16、17に対してハブ部材11が正側に捩れる場合の動作と、負側に捩れる場合の動作を説明する。但し、内燃機関からの回転トルクが伝達されたときのディスクプレート16、17の回転方向をR1方向とする。
[0090]
車両の加速時に内燃機関の回転変動が大きくなると、ディスクプレート16、17とハブ部材11との相対回転が大きくなり、すなわち、捩れ角が大きくなり、ディスクプレート16、17に対してハブ部材11が正側に捩れることにより、コイルスプリング13が圧縮してディスクプレート16、1
【0024】
[0132]
すなわち、摩擦材41、42は、フランジ15およびディスクプレート16の軸線方向の対向面に設けられており、摩擦接触部材を構成している。また、摩擦材41、42および摩擦材26a、26は、ヒステリシス機構を構成している。
[0133]
また、摩擦材41は、ディスクプレート16、17に対してハブ部材11が中立位置(捩れ角0°)にある状態からディスクプレート16、17に対してハブ部材11が正側に一定の角度(例えば、約15°)だけ捩れたときに、その円周方向中央部が摩擦材42の円周方向中央部と一致して円周方向の全面が摩擦材41に接触するようにガイドプレート33に設けられている。
[0134]
このため、ディスクプレート16、17に対してハブ部材11が正側に一定の角度だけ捩れたときに、摩擦社41、42が摩擦接触して正側のヒステリシストルクが大きくなる。
[0135]
このように摩擦材41、42は、ディスクプレート16、17に対してハブ部材11が正側に一定の角度だけ相対回転する範囲に設けられている。
[0136]
また、摩擦材41、42の摩擦係数や板厚等を適宜設定することにより、摩擦材41、42が摩擦接触したときの摺動抵抗、すなわち、ヒステリシストルクは、摩擦材26a、26bを介してハブ部材11およびディスクプレート16、17が摩擦接触したときのヒステリシストルクよりも大きくなっている。
[0137]
本実施の形態では、摩擦材26a、26bを介してディスクプレート16、17に対してハブ部材11が正側あるいは負側に捩れたときのヒステリシストルクは同一となっているため、ディスクプレート16、17に対してハブ部材11が負側に捩れたときのヒステリシストルクに比べて、ディスクプレート16、17に対してハブ部材11が正側に捩れたときには摩擦材41、42が摩擦接触することによってヒステリシストルクが大きくなる。
[0138]
次に、作用を説明する。
車両の加速時のディスクプレート16、17とハブ部材11との動作を図

Claims (9)

  1. 第1の回転部材と、前記第1の回転部材に対して相対回転自在に設けられた第2の回転部材と、前記第1の回転部材と前記第2の回転部材との間に設けられ、前記第1の回転部材に対して前記第2の回転部材が正側および負側に相対回転したときに前記第1の回転部材および前記第2の回転部材との間で弾性変形される弾性部材と、前記第1の回転部材と前記第2の回転部材とを摩擦接触させるヒステリシス機構とを備えた捩り振動減衰装置であって、
    前記ヒステリシス機構は、前記第1の回転部材に対して前記第2の回転部材が正側に相対回転したときの前記第1の回転部材および前記第2の回転部材の対向面に摩擦接触部材を有することを特徴とする捩り振動減衰装置。
  2. 前記摩擦接触部材が、前記第1の回転部材に対して前記第2の回転部材が正側に一定の角度だけ相対回転する範囲に設けられることを特徴とする請求項1に記載の捩り振動減衰装置。
  3. 前記摩擦接触部材が、前記第1の回転部材と前記第2の回転部材との半径方向の対向面に設けられることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の捩り振動減衰装置。
  4. 前記摩擦接触部材が、前記第1の回転部材に設けられ、前記第2の回転部材の半径方向外端の回転軌跡と同一の曲面を有して前記第1の回転部材の円周方向に延在するガイド部材と、前記ガイド部材に設けられた第1の摩擦材と、
    前記ガイド部材の半径方向内方に位置するようにして前記第2の回転部材に設けられ、前記第1の回転部材に対して前記第2の回転部材が正側に相対回転した場合に前記第1の摩擦材に摩擦接触する第2の摩擦材とを含んで構成されることを特徴とする請求項3に記載の捩り振動減衰装置。
  5. 前記摩擦接触部材が、前記第1の回転部材と前記第2の回転部材との軸線方向の対向面に設けられることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の捩り振動減衰装置。
  6. 前記摩擦接触部材は、前記第1の回転部材に設けられ、前記第1の回転部材の円周方向に沿って所定長延在する第1の摩擦材と、前記第2の回転部材に設けられ、前記第1の回転部材に対して前記第2の回転部材が正側に相対回転した場合に前記第1の摩擦材に摩擦接触する第2の摩擦材とを含んで構成されることを特徴とする請求項5に記載の捩り振動減衰装置。
  7. 前記ヒステリシス機構は、前記第1の回転部材および前記第2の回転部材の円周方向に延在して設けられ、前記第1の回転部材および前記第2の回転部材を摩擦接触させるヒステリシストルク発生部材を有し、
    前記摩擦接触部材は、前記第1の回転部材に対して前記第2の回転部材が正側に相対回転したときのヒステリシストルクに対して、前記第1の回転部材が前記第2の回転部材に対して正側に捩れたときのヒステリシストルクが大きくなるように接触抵抗が設定されることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1の請求項に記載の捩り振動減衰装置。
  8. 前記第1の回転部材に内燃機関から回転トルクが伝達され、第2の回転部材が駆動系に回転トルクを出力するように車両に搭載され、
    前記車両の加速時に前記第1の回転部材に対して前記第2の回転部材が正側に捩れ、前記車両の減速時に前記第1の回転部材に対して前記第2の回転部材が負側に捩れることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1の請求項に記載の捩り振動減衰装置。
  9. 前記第2の回転部材が、前記駆動系の入力軸に連結されたボスおよび前記ボスから半径方向外方に突出するフランジを有するハブ部材を含んで構成され、
    前記第1の回転部材が、前記ハブ部材の軸線方向両側に設けられ、前記内燃機関から動力が伝達されるディスクプレートを含んで構成され、
    前記摩擦接触部材は、前記ハブ部材が前記ディスクプレートに対して正側に相対回転したときの前記フランジと前記ディスクプレートの対向面に設けられることを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか1の請求項に記載の捩り振動吸収装置。
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