JPWO2012032632A1 - 粒子線治療装置 - Google Patents

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Abstract

複数の治療室で同時に粒子線照射をすることにより、多くの患者さんが治療を受けることができる粒子線治療装置を得ることを目的としている。目標呼吸波形(WIb)に基づいて呼吸を誘導する呼吸誘導装置(22)と、粒子ビームの軌道を切り替える切替装置(32)と、目標呼吸波形(WIb)に同期して照射を制御する照射装置(21)と、を備え、複数の治療室(6)の呼吸誘導装置(22)と切替装置(32)とを同期して制御する制御器(4)は、各治療室(6)における目標呼吸波形(WIb)に同期した照射時間(TI)が重ならないように、各治療室(6)の呼吸誘導装置に対して、目標呼吸波形(WIb)の周期と位相を調整するとともに、各治療室(6)のそれぞれの照射時間(TI)に対応して粒子ビームの軌道を切替えるように切替装置(32)を制御する。

Description

本発明は、陽子線や炭素線等の重粒子線を含む荷電粒子ビームを、癌等の患部に照射し治療を行う医療装置である粒子線治療装置に関する。
粒子線治療は、治療対象となる患部に荷電粒子ビーム(以下、粒子ビームという)を照射して、患部組織にダメージを与えて治療を行うものであり、照射対象である患部組織に十分な線量を与えるとともに、周辺組織への線量を抑制する必要がある。そのため、照射対象の形状に応じて照射線量や照射範囲(以降、照射野と称する)を制御している。そして、呼吸に伴って位置や形態が変化する照射対象については、呼吸位相を計測し、位置や形態が安定する呼吸位相において粒子ビームを照射するようにしている(例えば、特許文献1および2参照。)。
一方、粒子線治療のビーム供給源である加速器の設備は巨大であり、複数の治療室を備えた施設であっても、一般的には、1台の加速器から出力された粒子ビームのコースを切替えることで各治療室に粒子ビームを供給するようにしている。そのため、多くの患者さんに治療を受けてもらえるようにするために、コース切替電磁石の制御を工夫してコース切替に要する時間を短縮する粒子線治療装置(例えば特許文献3参照。)や、加速器等の運転周期に応じた呼吸となるよう、呼吸を誘導することにより治療時間を短縮する粒子線治療装置(例えば、特許文献4参照。)が提案されている。
特開2006−288875号公報(段落0037〜0040、図7〜図9) 国際公開番号WO2006/082651A1(段落0092〜0096、図16) 特開2010−63725号公報(段落0069、図3) 国際公開番号WO2009/150708A1(段落0021〜0026、図1、図6)
しかしながら、いずれの粒子線治療装置でも、ひとつの時間帯内に治療できる治療室は複数の治療室のうち、コースが設定された1室のみであり、他の治療室では、治療の準備や片付け等の待機業務等を行うにとどまっていた。そのため、個々の工程を短縮しても、治療できる患者数を増やすには限界があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、同じ時間帯に複数の治療室で粒子線照射をすることにより、多くの患者さんが治療を受けることができる粒子線治療装置を得ることを目的としている。
本発明の粒子線治療装置は、複数の治療室と、加速器と前記複数の治療室のそれぞれとを結ぶ粒子ビームの輸送経路と、前記輸送経路中に設置され、前記加速器から出射された粒子ビームが前記複数の治療室のいずれかひとつの治療室に供給されるように前記粒子ビームの軌道を切り替える切替装置と、前記複数の治療室のそれぞれに設けられ、目標呼吸波形に基づいて患者の呼吸を誘導する呼吸誘導装置と、前記複数の治療室のそれぞれに設けられ、供給された粒子ビームを照射対象に応じた照射野に成形するとともに、少なくとも前記目標呼吸波形に同期して前記照射対象への照射を制御する照射装置と、少なくとも前記複数の治療室のうちの2以上の所定数の治療室の呼吸誘導装置と前記切替装置とを同期して制御する制御器と、を備え、前記制御器は、前記所定数の治療室における前記目標呼吸波形に同期した照射時間が重ならないように、前記目標呼吸波形の周期と位相を調整するとともに、前記所定数の治療室のそれぞれの前記照射時間に対応して前記粒子ビームの軌道を切替えるように前記切替装置のビーム軌道の切替時点を制御する、ことを特徴とする。
本発明の粒子線治療装置によれば、加速器から供給された粒子ビームを呼吸周期内で複数の治療室がタイムシェアリングして照射することにより、複数の治療室で同時に粒子線照射をすることができる。そのため、多くの患者さんが治療を受けることができる粒子線治療装置を得ることができる。
本発明の実施の形態1に係る粒子線治療装置の全体構成を説明するための図である。 本発明の実施の形態1に係る粒子線治療装置の制御系の構成を説明するための機能ブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る粒子線治療装置における、複数の治療室と輸送系の連携制御を説明するためのタイミング図である。 本発明の実施の形態1に係る粒子線治療装置の動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る粒子線治療装置の動作を説明するためのフローチャートである。
実施の形態1.
以下、本発明の実施の形態1にかかる粒子線治療装置の構成について説明する。図1〜図4は本発明の実施の形態1にかかる粒子線治療装置の構成について説明するためのもので、図1は粒子線治療装置の構成を示す図、図2は粒子線治療装置の制御に関する構成を説明するための機能ブロック図、図3は粒子線治療装置における、各治療室における呼吸ナビゲーションおよび輸送系における制御タイミングを示す図である。また、図4は粒子線治療装置の動作を説明するためのフローチャートである。
はじめに、粒子線治療装置の大まかな構成について図1を用いて説明する。図において、粒子線治療装置は、荷電粒子ビームの供給源として、シンクロトロンである円形加速器1(以降、単に加速器と称する)と、治療室毎に設けられた照射装置を備える照射系2と、加速器1と各治療室とをつなぎ、加速器から荷電粒子ビームを各治療室の照射装置に輸送する輸送系3と、これら各系統(後述するサブシステム)を連携して制御する制御系4とを備えている。そして、本発明の実施の形態にかかる粒子線治療装置に特徴的な構成は、各治療室の照射装置における呼吸誘導の位相制御を他の治療室の照射装置および輸送系のコース切替と同期させていることである。同期による連携動作については後に詳しく説明することとして、はじめに各構成の説明を行う。
<加速器>
加速器1は、荷電粒子ビームが周回する軌道経路となる真空ダクト11、前段加速器5から供給された荷電粒子を真空ダクト11に入射するための入射装置12、荷電粒子が真空ダクト11内の周回軌道に沿って周回する荷電粒子ビームを形成するよう荷電粒子の軌道を偏向させるための偏向電磁石13a,13b,13c,13d(まとめて13と称する)、周回軌道上に形成された荷電粒子ビームが発散しないように収束させる収束用電磁石14a,14b,14c,14d(まとめて14と称する)、周回する荷電粒子に同期した高周波電圧を与えて加速する高周波加速空洞15、加速器1内で加速させた荷電粒子ビームを加速器1外に取りだし、輸送系3に出射するための出射装置16、出射装置16から荷電粒子ビームを出射させるために荷電粒子ビームの周回軌道に共鳴を励起する六極電磁石17を備えている。
なお、偏向電磁石13には、偏向電磁石13の励磁電流を制御する偏向電磁石制御装置や、高周波加速空洞15には、高周波加速空洞15に高周波電圧を供給するための高周波源、高周波源を制御するための高周波制御装置というように、各部を制御するための図示しない装置が備えられており、偏向電磁石制御装置、高周波制御装置や収束用電磁石14などその他のコンポーネントを制御して加速器1全体を制御する加速器制御装置41を制御部4内に備えている。ただし、本発明の技術思想においては、加速器1自体の制御を限定するものではないので、上記構成に限ることなく、安定して荷電粒子ビームを輸送系3に出射できるものであれば、種々の変形が許されることはいうまでもない。
また、前段加速器5は、図では簡略化のためにひとつの機器のように記載しているが、実際には、陽子、炭素(重粒子)等の荷電粒子(イオン)を発生させるイオン源(イオンビーム発生装置)と、発生された荷電粒子を初期加速する線形加速器系とを備えている。そして、前段加速器5から加速器1に入射した荷電粒子は、高周波数の電界で加速され、磁石で曲げられながら、光速の約70〜80%まで加速される。
<輸送系>
加速器1により加速された荷電粒子ビームは、HEBT(高エネルギービーム輸送:High Energy Beam Transport)系と称される輸送系3へと出射される。輸送系3は、荷電粒子ビームの輸送経路となる真空ダクト(主ダクト31m、治療室A用ダクト31A、治療室B用ダクト31B、まとめて真空ダクト31)と、荷電粒子ビームのビーム軌道を切替える切替装置である切替電磁石32と、ビームを所定角度に偏向する偏向電磁石33とを備えている。そして加速器1により十分にエネルギーが与えられ、真空ダクト31により作られた輸送経路内を進む荷電粒子ビームを、切替電磁石32で必要に応じて軌道(31A方向、31B方向)を変え、指定された治療室に設けられた照射装置へと導く。
<照射系>
照射系2は、輸送系3から供給された荷電粒子ビームを照射対象である患者の患部の大きさや深さに応じた照射野に成形して患部へ照射する照射装置21、および照射の際の呼吸誘導といった呼吸ナビゲーション機能を有するナビゲーション機能部22とを備えたものである。そして、照射対象である患部への照射のON/OFFを少なくとも呼吸ナビゲーションに連動して、呼吸ナビゲーションで用いる目標呼吸波形の周期中の位相に応じて制御する。なお、輸送系の説明において、「指定された治療室に設けられた照射装置」と記載したように、粒子線治療装置は治療効率の観点から、一般的に複数の治療室(図では6A、6B。まとめて治療室6と称する)を備える。すなわち、ここで示す照射系2は、照射装置21とナビゲーション機能部22とが治療室6毎に設けられたものであり、例えば、治療室6A用の照射系2Aは、照射装置21Aとナビゲーション機能部22Aとを備える。
呼吸ナビゲーション機能を実現するため、ナビゲーション機能部22は、患者の呼吸状態を測定するための患者呼吸測定装置22aと、患者呼吸測定装置22aの測定情報に基づき患者への粒子線照射を許可する呼吸同期装置22cと、呼吸同期に関する情報を患者に教示するための呼吸情報教示装置22bとを備える。
<制御系>
このように複数のサブシステムからなる大型で複雑なシステムの制御系は、一般的に、各サブシステムを専ら制御するサブ制御器と全体を指揮し制御するメイン制御器からなることが多い。本発明の実施の形態1にかかる粒子線治療装置の制御系4においても、このメイン制御器とサブ制御器の構成を採用している。簡単のため、粒子線治療装置の制御系のうち、加速器1、輸送系3、照射系2の3つのサブシステムの制御に関する制御系、つまり、図に示すように、加速器制御部41、輸送系制御部43、照射系制御部42および全体制御部40を備える制御系4について説明することとする。
制御系4について、制御系の構成を模式的に示した図2を用いて説明する。ところで、粒子線治療装置における制御器には、ワークステーションやコンピュータを用いることが一般的である。そのため、制御器を「計算機」という呼び方をする場合も多い。例えば、図2におけるメイン制御器40は、実態は照射系共通計算機と称されることが多いコンピュータ上の機能であるが、ここではある機能を有する制御器として扱う。また、機器制御計算機は、サブシステムである照射系2の制御を行うサブ制御器42に相当し、各治療室6A、6Bに分散して配置されている照射系2A、2Bに対応する制御器に対応する部分については、42A、42Bと区別する。このように、粒子線治療装置(システム)の制御系4では、メイン制御器40と加速器1用の制御器、照射系2用の制御器、輸送系3用の制御器であるサブ制御器41、42、43とを備える。そして、各サブ制御器41、42、43は、メイン制御器40内に設けられたタイミング指示機能により、連携して制御動作を行うようにしている。なお、タイミング指示機能自体は、例えば特許文献3に記載のように同期するためのタイミング信号を出すようなものでもよい。また、図1や図2ではサブ制御器の位置等が異なっているが、これは、図1では、制御器4としてまとめて記載し、図2では制御対象を基準に記載したためで、物理的な位置が異なっているか否かを表しているのではない。つまり、制御器として物理的にどう配置されているかは本質的な問題でないということである。
機器制御計算機(サブ制御器42A、42B)に繋がれた「操作卓」とは、いわゆるキーボードやディスプレイ等、若しくはコントローラボックス等の端末であり、マンマシンインターフェース部である。操作卓は、治療室6、および治療室と分離して設けられることの多い照射操作室に設置される。機器制御計算機の下位部には、制御盤が繋がれる。制御盤は、具体的には括弧書きで記載されているように、制御対象である各種機器のドライバ、アンプ及びPLC(Programmable Logic Controller)等である。制御盤を経由して、さらに下位部には、機器が繋がれる。機器とは、治療台の各軸を動かすためのモータや、照射装置内のX線撮像装置を駆動するモータ等が含まれ、通常、上述した照射装置21やナビゲーション機能部22も含まれる。
しかし、本実施の形態1にかかる粒子線治療装置においては、ナビゲーション機能部22に関する制御においては、各治療室6に設置された制御盤を経由せず、直接メイン制御器40で制御されているように記載している。これは、後述するように本実施の形態1にかかる粒子線治療装置においては、呼吸ナビゲーションを一つの治療室の中で独立して制御するのではなく、他の治療室および輸送系と連携して制御する必要があるため、経由する機器をより少なくすることにより、無駄時間(遅れ)の発生により、タイミングにずれが生じることを回避するためである。ただし、このように直接接続することは必須要件ではなく、タイミングをとることができるのであれば、適宜変更してもよいことは言うまでもない。
ナビ機能部照射系共通計算機(メイン制御器40)の他の役割は、このように粒子線治療装置の全体を指揮することであり、加速器系1や輸送系3と同期して制御が必要な機器の制御として、自身がサブ制御器42の機能を担うこともある。図1で42をかっこ書きで記しているのはこのことを意味している。
このように、サブ制御器42のうち、ナビゲーション機能部22に関する制御機能をメイン制御器40が担うようにした。その他の、例えば、治療台の各軸を動かすためのモータや、照射装置内のX線撮像装置を駆動するモータ等の機器については、通常通り、サブ制御器42を経由して制御することにしている。これら、治療台用のモータやX線撮像装置用のモータは、ビーム照射中には動かさない。すなわち、加速器系1や輸送系3の制御と同期して制御する必要がないからである。照射系共通計算機(メイン制御器40)と照射系の機器制御計算機(サブ制御器42)とのやり取りは、どの治療室6の照射系2が位置決め完了して照射してよい状態かを示すReady信号や、どの治療室6の照射系2でビームを照射し、照射が終了したことを知らせる信号等、互いに状態を知らせる目的のものである。簡単に言えば、シーケンシャルなイベントを行っていくイメージである。つまり、サブ制御器42との関連における照射系共通計算機(メイン制御器40)の役割は、「どの治療室6の照射系2が加速器からのビームを取り合うか」といった照射を管理することであり、それさえ決まれば、後は治療室6毎のサブ制御器42の中でシーケンスを決定できるからである。
ところが、後述するように、本発明の実施の形態1にかかる粒子線治療装置では、各治療室の呼吸やビームの切り替えを同期して制御する必要がある。つまり、治療室毎のサブ制御器のみでシーケンスを決定することができない。そのため、ナビゲーション機能部22への指令値は、機器制御計算機(サブ制御器42)からではなく、照射系共通計算機(メイン制御器40)から直接送られるようにした。
なお、照射系2の機能のうち、照射野を成形する機能については、本発明の本質的な部分ではない。そのため、照射装置21の構成については、記載を省略する。一方、呼吸ナビに連動して照射対象への照射のON/OFFを制御するビームゲートについては、輸送系3と同期が必要であるので、図2には記していないが、メイン制御器40により直接制御するようにしている。さらに、加速器系1と同期して制御が必要な、ワブラ電磁石若しくはスキャニング電磁石なども、照射装置21の機器であるが、同様の理由で直接照射系共通計算機40により制御するようにしている。
つぎに、本発明の実施の形態1にかかる粒子線治療装置において、加速器1から供給された粒子ビームをタイムシェアリングで複数の治療室で同時照射するために、呼吸ナビゲーションを連携動作制御する方法について図3を用いて説明する。図において、上段は治療室6Aにおける呼吸ナビゲーション波形WIb(A)、WIb(A)に対する閾値Th(A)およびビームゲートのON/OFF信号BG(A)を、中段は治療室6Bにおける呼吸ナビゲーション波形WIb(B)、WIb(B)に対する閾値Th(B)およびビームゲートのON/OFF信号BG(B)をそれぞれ示し、BLはベースラインを示す。下段は輸送系3におけるビーム切替電磁石32が切替えるビーム軌道(コース)を示す。そして、図中、横軸は、数呼吸周期分のタイミングであり、全ての段で共通(同期)し、右に行くほど未来を表す。縦軸は、呼吸ナビゲーション波形(WIb(A)とWIb(B)をまとめてWIb、Th(A)とTh(B)をまとめてThと称する。)の場合は呼吸の状態を表し、上は吸状態、下は呼状態である。ビームゲートのON/OFF信号(BG(A)とBG(B)をまとめてBGと称する。)の場合、上側がON状態、下側がOFF状態を示し、軌道の場合、上側が治療室6Aへ向かうように、下側が治療室6Bへ向かうように軌道(コース)が設定されていることを示す。
なお、図中のナビゲーション波形(目標呼吸波形)は、各治療室6に設置された呼吸情報教示装置22bにおいて、時間の経過とともに右から左へとスクロールされながら表示され、患者は、このスクロールされる目標呼吸波形の表示により、呼吸がナビゲーションされる。このとき、呼吸測定装置22aに、例えば患者の腹部の動きを測定するレーザ変位計等を用いた場合、縦軸をレーザ変位計の出力量を表示単位とすれば、目標呼吸波形に実際の測定値を重ねて表示することにより、ナビゲーションとのずれを患者に視覚的に示しながら呼吸をナビゲーションすることもできる。
一般に、患者の患部臓器は、呼状態(縦軸の下方)のときに最も位置が安定するので、呼状態の照射対象の位置や形状に基づいて治療計画し、また、呼状態でビーム照射を行う。図における閾値Thは、ビーム照射を許可する基準となる値を示したものである。呼吸ゲート信号BGは、目標呼吸波形WIbが閾値Thを下回ったときにONになることを示している。治療では、目標呼吸波形及び図示しない実呼吸状態を示す波形の両方が閾値以下のときに照射が許可される。ここでは、同期制御の説明を簡略化するため、実呼吸状態を示す波形にもとづく制御についての説明は省略する。
ここで、輸送系のコース切替について、従来は、ひとつの治療室で治療がはじまると、その治療が終了してしまうまでは、途中で他の治療室にコースに切り替わることはなく、図3下段のようにひとつの呼吸周期内で輸送系のコースが切り替わるようなことはなかった。つまり、ひとりの患者への照射が終了するまでは、他の患者への照射を行うことはなかった。本実施の形態にかかる粒子線治療装置でも、加速器1から供給された荷電粒子ビームを時間でシェアするので、治療室6Aと治療室6Bとで、呼吸ゲートが同時にONになることはない。しかし、本実施の形態にかかる粒子線治療装置においては、治療室6Aと治療室6B間で1回の照射中に複数回(呼吸周期単位で)コースを切り替えることで、同じ時間帯で複数の患者に同時に粒子ビームを照射する、つまり粒子線治療を受けさせることができる。その実現方法について、以下、詳細に説明する。
一般に、人間の呼吸の周期は一定ではなく、またその長さには個人差もある。しかし、呼吸ナビゲーション装置等により、一定の周期に呼吸を導くことが可能である。呼吸は自律神経が支配しているにもかかわらず、例外的に意識的動作が可能なためである。そのため、特許文献4では、加速器の周期に適した周期で呼吸ナビゲーションを行うようにしている。ただ、その場合でも、一つの治療室で照射している間は他の治療室で照射を行うことはなかった。そこで、本発明の実施の形態にかかる粒子線治療装置では、治療室6Aと治療室6Bとで目標呼吸の周期を揃えて位相を所定量ずらし周期中の所定位相で、治療室6Aと6Bへの荷電粒子ビームの輸送コースを切り替えることで、同じ時間帯で治療室6Aと6Bで粒子線治療ができるようになった。周期については、平均的な人の呼吸周期とされている2秒〜20秒の間で設定できるようにし、治療室6Aと治療室6Bで呼吸ゲートが同時ONにならないように位相のずれを調整できるようにした。以下、図4のフローチャートも参考に説明する。
目標呼吸の周期は、同時に治療を受ける患者に適した周期に設定する(ステップS10)。設定された周期がメイン制御器40に入力されると、メイン制御器40は、各治療室の位相(ずれ)を決定し、ずらした位相に対応した輸送系3のコース切替タイミングTCを算出する(ステップS20)。そして、メイン制御器40に内蔵されたタイミング指示器は、以下の指示を行う。各治療室6A、6Bの呼吸ナビゲーション装置22A、22Bに、位相をずらして目標呼吸のタイミングを指示する。そして、治療室Aの呼吸ゲートがONのときにA室で照射できるよう、治療室Bの呼吸ゲートがONのときにB室照射できるよう、コース切換え装置(図1における切替電磁石32の制御装置、または、サブ制御器43)にタイミングを指示する(ステップS30)。これにより、治療室ごとの準備が整っていれば、図3に示すように治療室6Aと治療室6Bでひとつの時間帯で同時に粒子ビームの照射が可能となる(ステップS40)。
なお、このとき、2つの治療室では、照射開始を無理に合わせる必要はなく、照射開始や終了は治療室毎に決定すればよい。ただ、各治療室での治療が、呼吸ナビの所定位相の部分でのみ照射をする場合において、複数の治療室(6A,6B)において、照射する時間帯が重なったとしても、呼吸周期内で加速器1からの粒子ビームをタイムシェアリングしているので、各治療室での治療をあたかも単独の治療室で治療しているように実行できるようになる。
コース切替のタイミングTCについては、図3において、例えば治療室6Aから治療室6Bにコースを切替えるタイミングをTCAB、治療室6AのゲートをONからOFFに切り替えるタイミングをTf、治療室6BのゲートをOFFからONに切り替えるタイミングをTo、とし、図示しないが治療室6Bから治療室6Aにコースを切替えるタイミングをTCBA、治療室6BのゲートをONからOFFに切り替えるタイミングをTf、治療室6AのゲートをOFFからONに切り替えるタイミングをTo、とすると、以下の、式(1)、式(2)が成り立つようにすることが好ましい。
TCAB−Tf<To−TCAB ・・・(1)
TCBA−Tf<To−TCBA ・・・(2)
これは、2つの治療室の双方のゲートがOFFになっている時間PCAB(=To−Tf),PCBA(=To−Tf)のうち、「コースを切替えてからゲートがONになるまでの時間」を、「OFFになってからコースを切替えるまでの時間」より長くすることで、輸送系3のコース切替電磁石32を操作する際、コースを切り替えてから軌道が安定するまでの時間を取る事ができるからである。
つぎに、目標呼吸波形の作り方を説明する。目標呼吸波形は、artificialに作成してもよいが、患者自身のものに合わせるのがもっとも自然である。目標呼吸波形を表示してそれに呼吸を合わせる目的は、計画時と治療時で、患部の位置姿勢を同一に再現することである。したがって、まずは患者に楽な姿勢で呼吸をしてもらい、呼吸測定装置22aで測定する。つぎに、測定した呼吸波形を、トリミングや時間伸縮、平均化等を行い、治療室6Aと治療室6Bで同じ周期にするための適切な周期を設定する。このとき、図示しない治療計画装置に、患者の自然な呼吸波形が記録されている場合、記録された波形から最適な目標呼吸の周期を計算するようにしても良い。また、同時に治療を受ける患者の選定において、自然な呼吸の周期が近い、つまり周期を容易に合わせることができる患者を自動的に選定するようにしてもよい。
なお、上記説明では、2つの治療室に対して同じ周期で位相をずらすように調整したが、その他に例えば、周期が整数倍の関係であっても、照射時間が重ならないように調整する事は可能であり、同じ周期に限ることなく、周期と位相を調整することで照射時間を重ならないようにすればよい。
以上のように、本実施の形態1にかかる粒子線治療装置によれば、複数の治療室6と、複数の治療室6のそれぞれに設けられ、目標呼吸波形WIbに基づいて患者の呼吸を誘導する呼吸誘導装置であるナビゲーション機能部22と、加速器1と複数の治療室6のそれぞれとを結ぶ粒子ビームの輸送経路31と、輸送経路31中に設置され、加速器1から出射された粒子ビームが複数の治療室6のいずれかひとつの治療室に供給されるように粒子ビームの軌道を切り替える切替装置である切替電磁石32と、複数の治療室6のそれぞれに設けられ、供給された粒子ビームを照射対象に応じた照射野に成形するとともに、少なくとも目標呼吸波形WIbに同期して照射対象への照射を制御する照射装置21と、少なくとも前記複数の治療室6のうちの2以上の所定数の治療室6A,6Bの呼吸誘導装置22と切替電磁石32とを同期して制御する制御器4と、を備え、制御器4は、所定数の治療室6A、6Bにおける目標呼吸波形WIbに同期した照射時間(TI(A)とTI(B))が重ならないように、所定数の治療室の呼吸誘導装置22に対して、目標呼吸波形WIb(A)、WIb(B)の周期と位相を調整するとともに、所定数の治療室のそれぞれの照射時間(TI(A)とTI(B))に対応して粒子ビームの軌道を切替えるように切替電磁石32の切替時点TCABを制御する、ように構成したので、加速器1から出射された粒子ビームを呼吸周期中に複数の治療室でタイムシェリングにより供給を受けて粒子ビームの同時照射が可能となる。そのため、同じ時間帯に複数の治療室で粒子線照射をすることにより、多くの患者さんが治療を受けることができる粒子線治療装置を得ることができる。
とくに、制御器4は、所定数の治療室の呼吸誘導装置に対して、同じ周期で、位相をずらして目標呼吸波形を生成するように調整する、ように構成したので、容易に照射時間が重ならないように調整できる。
とくに、制御器4は、所定数の治療室のうち、第1の治療室(例えば、6A)から第2の治療室(例えば6B)への軌道の切替時点をTC12、第1の治療室6Aにおける照射をONからOFFに切替える、つまり照射を止める時点をTf、第2の治療室6Bにおける照射をOFFからONに切替える、つまり照射を始める時点をTo、とすると、[TC12−Tf<To−TC12]が成立するように切替時点を制御する、ように構成したので、輸送系3のコース切替電磁石32を操作する際、コース(軌道)を切り替えてから軌道が安定するまでの時間が長くなり、安定して照射ができる。
実施の形態2.
実施の形態1においては、治療室が2室の場合について述べた。しかし、一般に粒子線治療装置は、1つの主加速器1に対し、3〜4室の治療室を備えることが多い。そこで、本実施の形態2においては、治療室数が3以上の場合について説明する。
以下の用語は上記実施の形態1でも共通する考え方であるが、多くの治療室での位相のずれを説明するにあたり、いくつかの用語に対し改めて定義を与える。
<呼吸周期>
図3に示すように、目標呼吸波形は、同じパターンを周期的に繰り返す波形からなる。例えば、最も多く息を吸った状態を表す極大点は、一定時間間隔ごとに現れる。この一定時間間隔を「呼吸周期」(C(A)またはC(B)、まとめてCと称する)とよぶ(単位は時間[sec])。
<呼吸位相>
図3に示すように、目標呼吸波形WIb(A)と目標呼吸波形WIb(B)とは、同じ呼吸周期Cであるが、目標呼吸波形WIb(A)と目標呼吸波形WIb(B)とでは、極大点の位置がずれている。このように、2つの同形波形を重ねたときの時間的なずれを「位相のずれ」という。このことは、三角関数(sine、cosine)を考えたときとまったく同じように考えてよい。したがって、位相の単位はラジアン若しくは度(°)となる。
<デューティー比(duty ratio)>
図3に示すように、呼吸ゲート信号BGは、目標呼吸波形WIbに対応して決めるようにしている。実施の形態1では、目標呼吸WIbが閾値Thを下回ったときにゲート信号BGをONする方法を説明した。このように、呼吸ゲート信号BGは幅(時間)を調整したONとOFFの2値の信号を繰り返すPWM(Pulse Width Modulation)的な信号である。呼吸ゲート信号のONの時間とOFFとの時間の比は、デューティー比で表すことができる。具体的には、デューティー比は全体周期に対する信号がONの時間割合で定義する。例えば、ONとOFFとの時間比が1:3である場合、デューティー比は0.25(=1/(1+3))となる。
いま、呼吸ゲート信号BGはデューティー比が0.5(1/2)でON/OFFを繰り返していると仮定する。この場合、位相を180度ずらせば、2つの治療室でのゲート信号BGは同時にONにならずにすむ。すなわち、上記の場合、ビーム照射をタイムシェアリングで同時照射できるのは2室までとなる。理想的には、デューティー比が0.5のときは2室でタイムシェアリング同時照射ができる。しかし、実際には治療室のコース切替え時間も考慮する必要があり、さらに制限がある。
一方、患者の呼吸と患部臓器の位置姿勢との関係を考えると以下のことが言える。閾値Thが低ければ低いほど、患部の位置姿勢は再現よく同じにすることができる。反面、閾値Thを低くすれば、呼吸ゲート信号のデューティー比はその分小さくなる。
そこで、治療室数が3以上の場合のタイムシェアリングの方法について図5のフローチャートを用いて説明する。前提として、目標呼吸信号WIbに対応する呼吸ゲート信号BGは、デューティー比が0.5弱(1/2弱)であり、2室同時間帯照射は可能であるが、3室同時間帯照射はできない、つまり、照射をONにしている時間が重なる治療室が存在する場合であるとする。そして、目標呼吸波形WIbとして、位相を180度ずらした波形WIb(α)と波形WIb(β)の2つのタイミンググループα、βが用意されているとする(ステップS210)。
まず、治療室6A〜6C中のある治療室(例えば6A)で治療を開始しようとした医者等に対して、他の治療室(例えば6B、6C)の治療状況を確認できるよう照射系共通計算機(メイン制御器40)の操作卓を介して表示する。ここで、治療状況とは、治療中か否か及び選択している目標呼吸波形グループ(α又はβ)をさす。つぎに、他の治療室の治療状況に応じて医者等から、照射系共通計算機(メイン制御器)で管理する目標呼吸波形のタイミンググループのαかβかの選択結果の入力を受け付け、入力されたグループに設定する(ステップS220)。すなわち、各治療室は、グループαかグループβかに所属グループが選択される。なお、本ステップ220Sでは、医者等に表示せず、各治療室に対応した制御器内で判断し、適宜グループを選択するようにしてもよい。あるいは、治療室ごとにあらかじめグループαとグループβとに分けて設定しておいてもよい。
グループが設定された治療室(のサブ制御器42またはナビゲーション機能部22)に対しては、メイン制御器40からそのグループに対応したタイミングの信号が出力される(ステップS230)。このタイミング信号が入力されることにより、各治療室では、選択されたグループに応じた目標呼吸波形WIbが表示される。
目標呼吸波形WIbが表示されると、患者は、目標呼吸波形WIbにあわせて、次第に自分の呼吸を整えていく。ここで、グループαまたはβのいずれかが、複数の治療室で選択されていない、つまりON時間が重なる治療室が無い場合(ステップS300で「N」)、実施の形態1におけるステップS40と同様にタイムシェアリングによる照射を開始することができる(ステップS240)。しかし、前提条件のように複数の治療室が同じグループを選択した場合、同じグループを選択した治療室ではON時間が重なることになる。その場合(ステップS300で「Y」)、以下のようにタイムシェアリング照射対象となる治療室の絞り込みを行う。
タイミング指示器を有するメイン制御器40は、少なくとも同じグループを選択した治療室それぞれの目標呼吸波形と患者呼吸測定装置22aから出力された実呼吸波形とを比較する(ステップS310)。そして、比較結果に基づいて、各治療室での照射準備度を点数化し、点数があらかじめ決められた値より高いとき、照射可能と判断してタイムシェアリング照射対象の治療室として決定する(ステップS320)。このとき、同一グループを選択した治療室で照射可となる治療室が複数あるときは、最も点数が高いものを照射対象として選ぶ。あるいは、治療内容等に応じて同一点数の場合を考慮して、あらかじめ治療室には優先順位をつけておいてもよい。あるいはまた、点数は、「照射可」「照射不可」の2値(0か1か)としてもよい。
これにより、グループαとβからそれぞれ一つの治療室がタイムシェアリング照射対象と決定され、決定された治療室では治療対象となったことが表示され、治療に入る(ステップS240)。これにより、タイムシェアリングが可能な治療室が2室の場合でも、3室以上の治療室から2室を選定し、タイムシェアリング治療を行うことができる。一方、決定から漏れた治療室は同じグループの他の治療室での治療が終了するまで待機状態となり、そのことが表示される。
ステップS250における照射準備度の点数化の方法を具体的に説明する。
最も直感的な方法は、目標呼吸波形と実呼吸波形の誤差の二乗総和を計算する方法である。具体的には、以下のように行う。呼吸周期をΤとすると、k番目の呼吸周期における誤差の二乗総和Seは、誤差の2乗積分Ieを示す式(3)により求まる。
Figure 2012032632
ただし、b(t)は実呼吸波形であり、bobj(t)は目標呼吸波形である。
または、離散時間化して表せば、以下の式(4)のとおりとなる。
Figure 2012032632
ただし、nは1呼吸周期におけるサンプル数である。
得点は、例えばこの誤差の二乗総和Seを基準点から引いていく減点方式としてもよい。
また、より単純には、目標呼吸波形と実呼吸波形の呼吸ゲートを比較して点数化する方法がある。このとき、1呼吸周期中で、目標波形基準と実呼吸基準の両方で呼吸ゲートがONになる時間が長い方がよい。したがって、この目標波形基準で呼吸ゲートがONになる時間と実呼吸基準で呼吸ゲートがONになる時間が同時になる時間を点数としてもよい。
上記点数化には、現在の呼吸周期のほか、過去の1〜2周期分も考慮に入れるとよい。呼吸の状態が変わらないということは、ビーム照射に適している状態といえるからである。
なお、上記の例は、ON時間が重なる治療室をわかりやすくするために、ON時間が重ならないグループを予め用意する例を用いて説明したが、これに限られることはない。例えば、治療室毎の位相を調整しても、ON時間が重なる事になる場合(図5におけるステップS300)は、重なっている治療室の中からタイムシェアリング照射対象とすべき治療室を選定するようにすればよい。
以上のように、本実施の形態2にかかる粒子線治療装置によれば、制御器4は、複数の治療室のうち、例えば、同じグループを選択したときのように目標呼吸波形WIbに同期した照射時間TIが重なる治療室がある場合、照射時間TIが重なる治療室毎の目標呼吸波形WIbと呼吸測定装置22aが測定した実呼吸波形とを比較し、比較結果に基づいて照射時間TIが重なる治療室のうち、ひとつの治療室を同期して制御する対象、つまりタイムシェアリングで照射する対象として選定する、ように構成したので、同時照射できる治療室数よりも治療室数が多い場合でも、スムーズにタイムシェアリング照射ができる。
実施の形態3.
上記実施の形態1または2の前提では、タイムシェアリングで同時照射が可能な治療室が2室となる、呼吸ゲート信号BGのデューティー比が0.5弱の場合について説明した。しかし、上述したようにデューティー比を下げることは、閾値Thを低くすることになり、患部の位置姿勢の再現性をよくすることにもなる。従来の粒子線治療装置では、デューティー比を下げると1回の治療時間が長くなり、受診できる患者数が減少してしまうので、デューティー比を高く保つ必要があった。しかし、タイムシェアリング同時照射を採用する本発明の粒子線治療装置の場合、デューティー比を下げても、同時照射が可能な治療室数が増えることになるので、受診できる患者数を維持しつつ、患部の位置姿勢の安定性を向上させることができる。そこで、呼吸ゲート信号のデューティー比を3室でのタイムシェアリング同時照射が可能な0.33弱(1/3弱)とすることができる。この場合、位相を120度ずつずらして、3つの目標呼吸波形グループα、β、γを作り、治療室数=3までをタイムシェアリングで同時照射することができる。
また、呼吸ゲート信号BGは、閾値Thを用いないで作ることもできる。そもそも目標呼吸波形WIbは任意に与えるものなので、対応する呼吸ゲート信号BGも任意である。例えば、目標呼吸波形WIbが閾値Thを下回る領域中、後半部分のみを使用、という具合である。これは、目標呼吸波形WIbができるだけフラットで安定した領域を使いたいという理由による。対して実呼吸波形に対する呼吸ゲート信号の作成は、閾値Thによる方法がわかりやすい。
また、目標呼吸波形の呼吸ゲート信号のデューティー比をさらに低い0.25弱(1/4)と設定し、位相を90度ずつずらして、4つの目標呼吸波形グループα、β、γ、δを作れば、治療室数=4までは、タイムシェアリングで同時照射が可能となる。
なお、上記の例でもは、ON時間が重なる治療室をわかりやすくするために、ON時間が重ならないグループを予め用意する例を用いて説明したが、これに限られることはない。例えば現時点で設定したデューティー比では、治療室毎の位相を調整しても、ON時間が重なる事になる場合、適宜デューティー比を下げるようにしてもよい。
以上のように、本実施の形態2にかかる粒子線治療装置によれば、制御器4は、複数の治療室のうち、目標呼吸波形WIbに同期した照射時間TIが重なる治療室がある場合、照射時間TIが重ならないように、各照射装置22での目標呼吸波形WIbに同期した照射時間TIの割合が小さくなるように調整する、ように構成したので、同時照射できる治療室数よりも対象となる治療室数が多くなった場合でも、スムーズにタイムシェアリング照射ができる。
実施の形態4.
上記各実施の形態1〜3においては、各タイミンググループにおけるデューティー比が、均等に配分されている例について説明した。しかし、照射対象である患者の部位によっては、肺に近い呼吸の影響を受けやすい部分と頭部等の呼吸の影響を受けにくい部分とが存在する。つまり、必ずしも各タイミンググループにおけるデューティー比が、均等であるとは限らない。そこで、本実施の形態4にかかる粒子線治療装置では、照射系共通計算機(メイン制御器40)において、あらかじめデューティー比が異なるタイミンググループを用意するようにした。医者等は、照射対象である患者の部位に応じて、適切なタイミンググループを選択することができる。あるいは、メイン制御器40が治療計画装置に記録された情報からデューティー比情報を抽出し、抽出したデューティー比情報から適切なグループを選択するようにしてもよい。
この場合、メイン制御器40は、選択された治療室毎のタイミンググループのデューティー比に応じて、ON時間が重ならないように、各タイミンググループの位相のずれを調整する。例えば、3つの治療室でそれぞれ選択されたグループαのデューティー比が0.15、グループβのデューティー比が0.4、グループγのデューティー比が0.3の場合、αに対してβを72度、γを234度ずらすようにすれば、各グループ間に18度分の切替タイミングを保って、ON時間をずらしてタイムシェアリング同時照射が可能となる。
また、選択されたグループのデューティー比の合計が1を超える場合、合計が1を超えないように、実施の形態2で示したようにタイムシェアリングの対象治療室を適宜限定するようにしたり、実施の形態3で示したようにデューティー比を下げるように調整したりすればよい。
1 加速器(シンクロトロン)、 2 照射系(21:照射装置、22:ナビゲーション機能部(呼吸誘導装置)(22a:呼吸測定装置))、
3 輸送系(31:輸送経路、32:切替電磁石(切替装置))、
4 制御系(制御器)(40:メイン制御器)、 6 治療室、
C 周期、 TC 切替電磁石によるビーム軌道の切替タイミング、
Tf 照射装置で目標呼吸波形に同期して照射を止めるタイミング、
TI 目標呼吸波形に同期した照射時間、 To 照射装置で目標呼吸波形に同期して照射を始めるタイミング、 WIb 目標呼吸波形

Claims (5)

  1. 複数の治療室と、
    加速器と前記複数の治療室のそれぞれとを結ぶ粒子ビームの輸送経路と、
    前記輸送経路中に設置され、前記加速器から出射された粒子ビームが前記複数の治療室のいずれかひとつの治療室に供給されるように前記粒子ビームの軌道を切り替える切替装置と、
    前記複数の治療室のそれぞれに設けられ、目標呼吸波形に基づいて患者の呼吸を誘導する呼吸誘導装置と、
    前記複数の治療室のそれぞれに設けられ、供給された粒子ビームを照射対象に応じた照射野に成形するとともに、少なくとも前記目標呼吸波形に同期して前記照射対象への照射を制御する照射装置と、
    少なくとも前記複数の治療室のうちの2以上の所定数の治療室の呼吸誘導装置と前記切替装置とを同期して制御する制御器と、を備え、
    前記制御器は、前記所定数の治療室における前記目標呼吸波形に同期した照射時間が重ならないように、前記所定数の治療室における前記目標呼吸波形の周期と位相を調整するとともに、前記所定数の治療室のそれぞれの前記照射時間に対応して前記粒子ビームの軌道を切替えるように前記切替装置の切替時点を制御する、
    ことを特徴とする粒子線治療装置。
  2. 前記制御器は、前記所定数の治療室の呼吸誘導装置の前記目標呼吸波形を、同じ周期で、位相をずらすように調整する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の粒子線治療装置。
  3. 前記制御器は、
    前記所定数の治療室のうち、第1の治療室から第2の治療室への軌道の切替時点をTC12、前記第1の治療室における照射を止める時点をTf、前記第2の治療室における照射を始める時点をTo、とすると、
    TC12−Tf<To−TC12 ・・・(1)
    上記式(1)が成立するように前記切替時点を制御する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の粒子線治療装置。
  4. 前記呼吸誘導装置は、前記患者の実呼吸を測定する呼吸測定装置を備え、
    前記制御器は、
    前記複数の治療室のうち、前記目標呼吸波形に同期した照射時間が重なる治療室がある場合、
    前記照射時間が重なる治療室毎の前記目標呼吸波形と前記呼吸測定装置が測定した実呼吸波形とを比較し、比較結果に基づいて前記照射時間が重なる治療室のうち、ひとつの治療室を前記同期して制御する対象として選定する、
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の粒子線治療装置。
  5. 前記制御器は、
    前記複数の治療室のうち、前記目標呼吸波形に同期した照射時間が重なる治療室がある場合、
    前記照射時間が重ならないように、前記照射装置の前記目標呼吸波形に同期した照射時間の割合が小さくなるように調整する、
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の粒子線治療装置。
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