JPWO2012026433A1 - 三環性ピラゾロピリミジン誘導体のフリー体結晶 - Google Patents
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Abstract
HSP90の作用を阻害する三環性ピラゾロピリミジン化合物の結晶を提供すること。本発明は、HSP90のATPase活性を阻害し、抗腫瘍活性を有する、2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトアアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶およびそれらを含む医薬、抗癌剤等を提供する。
Description
本発明は、熱ショック蛋白質90(heat shock protein 90、HSP90)の作用を阻害する三環性ピラゾロピリミジン骨格を有する化合物の塩酸塩に関する。
HSP90は、細胞内の主要なシャペロン蛋白質である。シャペロン蛋白質とは、種々の蛋白質に結合し、結合した蛋白質のフォールディング(folding)を補助する蛋白質である。フォールディングにHSP90を必要とする蛋白質群は、総称してHSP90クライアント蛋白質(HSP90 client protein)と呼ばれている。
HSP90によるクライアント蛋白質のフォールディング機構には、HSP90以外にも、コシャペロン(cochaperone)、パートナー蛋白質(partner protein)およびイムノフィリン(Immunophilin)等の複数の蛋白質が関与し、これらが協働してHSP90クライアント蛋白質のフォールディングを補助すると考えられている(非特許文献1)が、その詳細は未だ十分に解明されていない。
HSP90クライアント蛋白質は、HSP90やコシャペロン等と複合体を形成し、その後コンフォメーション変化を起こし、成熟型になると考えられており、HSP90等によって正常にフォールディングされなかった場合は、ユビキチン化されプロテアソームにより分解されると考えられている(非特許文献1〜非特許文献4)。
近年、HSP90阻害剤は、種々の疾患(例えば、癌、アルツハイマー病等の神経変性疾患、心血管疾患、感染症、自己免疫疾患またはアポトーシスによる細胞傷害が関連する疾患等)の治療剤の候補として期待されている(非特許文献2)。
特に、抗癌剤分子標的を含む癌関連蛋白質の多くがHSP90クライアント蛋白質であるので、HSP90阻害剤は、抗癌剤の候補として期待されている。例えば、Her2、Raf、Akt、テロメラーゼなど癌の発生や亢進に関与する複数の蛋白質が、HSP90のクライアント蛋白質として知られている(非特許文献1)。これらの癌関連蛋白質は、HSP90をシャペロン蛋白質として利用することにより、それぞれ、未成熟型から成熟型の蛋白質となり、細胞の癌化に作用するようになると考えられている。HSP90は、癌細胞のみでなく正常細胞にも存在する蛋白質であるが、正常細胞の場合と比較して、癌細胞において、クライアント蛋白質との親和性が高く、そのシャペロン活性に必要なATPase活性も活性化されていることが報告されている(非特許文献1〜3)。従って、HSP90阻害剤は、癌細胞特異的に、複数の癌関連蛋白質を同時に不活化することができると考えられ、強力かつ広範囲な抗腫瘍スペクトルを有する抗癌剤の候補として期待されている。
HSP90阻害剤として、ゲルダナマイシン(geldanamycin)、ハービマイシン(herbimycin)、17−アリルアミノゲルダナマイシン(17−allylaminogeldanamycin、17−AAG)等が旧来より知られている(非特許文献1〜非特許文献4)。これらの化合物は、HSP90のN末端側にあるATP結合ポケットに結合し、HSP90とATPの結合を阻害することによってHSP90のシャペロン蛋白質としての機能を阻害する。また、上記以外にもHSP90を阻害する化合物として、種々の化合物が報告されており(特許文献1、特許文献2、特許文献3、非特許文献5および非特許文献6)、三環性ピラゾロピリミジン誘導体の報告もなされている(特許文献4)。
また、三環性ピラゾロピリミジン誘導体、および、同様に3つの複素環で構成された縮合環構造を有する化合物については、抗癌関連等の用途に関して複数の報告がなされている(特許文献5〜9、非特許文献7および非特許文献8)。
Medicinal Research Reviews(2006)Vol.26、No.3、310−338
TRENDS in Molecular Medicine(2004)Vol.10、No.6、283−290
British Journal of Pharmacology(2005)146、769−780
TRENDS in Biochemical Sciences(2006)Mar、31(3)、164−172
Journal of Medicinal Chemistry(2005)Vol.48、No.13、4212−4215
Journal of Medicinal Chemistry(2006)Vol.49、No.1、381−390
Organic & Biomolecular Chemistry(2003)Vol.1、No.23、4166−4172
Organic & Biomolecular Chemistry(2006)Vol.4、No.9、1723−1729
三環性ピラゾロピリミジン誘導体は優れたHSP90阻害活性を示し、医薬、特に抗癌剤としての利用が期待される。さらにこれら誘導体の結晶を見出すことは工業的に有意義である。
本発明者らは、HSP90のATPase活性を阻害し、抗腫瘍活性を有する三環性ピラゾロピリミジン誘導体の医療上の有用性を高めるため、溶解性、純度、安定性等を向上させるべく、鋭意検討した結果、下記式(1)に示す三環性ピラゾロピリミジン誘導体の結晶を見出した。
すなわち、本発明は、下記[1]〜[34]に関する。
[1]銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、図1に示すX線回折図を有する、下記式(1)
[1]銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、図1に示すX線回折図を有する、下記式(1)
で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトアアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
[2]銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、回折角度2θ=3.10、4.02、6.22、8.54、9.62、11.58、11.84、12.16、12.56、14.46、15.02、15.26、17.86、22.14、22.96、23.10、23.82、24.26および26.82に主要ピークを示す請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトアアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
[3]銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、図2に示す回折図を有する、請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトアアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
[4]銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、回折角度2θ=5.04、6.78、7.72、10.14、11.16、13.24、13.66、15.32、18.50、20.40、22.36、22.90、25.16、26.66、27.92、30.92および31.78に主要ピークを示す請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトアアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
[5]銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、図3に示す回折図を有する、請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトアアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
[6]銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、回折角度2θ=6.36、6.80、10.78、11.30、11.56、12.76、13.66、14.68、16.58、17.44、17.96、20.58、21.30、23.70、26.34、27.58、28.12、29.14および34.68に主要ピークを示す請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトアアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
[7]銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、図4に示す回折図を有する、請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトアアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
[8]銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、回折角度2θ=6.08、6.72、8.42、10.16、10.72、11.32、12.22、13.50、14.44、15.68、16.96、17.68、20.36、22.92、25.58、27.26、27.76、34.30および35.88に主要ピークを示す請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトアアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
[9]銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、図5に示す回折図を有する、請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトアアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
[10]銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、回折角度2θ=6.24、6.84、8.30、11.80、12.58、13.74、14.62、19.36、19.94、20.74、23.86、24.26、25.38、26.00、27.40、27.78、29.38、29.54および30.66に主要ピークを示す請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトアアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
[11]銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、図6に示す回折図を有する、請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトアアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
[12]銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、回折角度2θ=3.26、4.64、5.30、6.06、6.54、9.82、11.48、13.14、13.98、14.54、15.04、18.30、20.62、22.46、23.24、23.60、24.48、25.34、26.82および28.12に主要ピークを示す請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトアアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
[13]銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、図7に示す回折図を有する、請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトアアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
[14]銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、回折角度2θ=4.72、5.52、6.18、9.46、10.44、12.38、14.22、15.22、15.90、19.48、19.74、20.62、21.00、22.00、22.28、25.24、26.22および27.34に主要ピークを示す請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトアアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
[15]銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、図8に示す回折図を有する、請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトアアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
[16]銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、回折角度2θ=7.92、10.10、12.50、13.94、14.84、15.36、15.50、17.70、18.56、18.84、21.26、22.02、22.70、23.56、23.88、24.80、25.40、28.14および28.58に主要ピークを示す請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトアアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
[17]銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、図9に示す回折図を有する、請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトアアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
[18]銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、回折角度2θ=5.00、6.70、7.70、10.08、10.72、14.42、15.60、18.96、20.44、22.34、23.16、23.30、25.10、25.48および28.12に主要ピークを示す請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトアアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
[19]銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、図10に示す回折図を有する、請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトアアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
[20]銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、回折角度2θ=4.70、5.50、9.38、10.40、12.36、14.18、15.22、15.92、19.78、20.60、21.00、24.30、25.56、26.24、26.80および27.30に主要ピークを示す請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトアアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
[21]銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、図11に示す回折図を有する、請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトアアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
[22]銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、回折角度2θ=6.88、10.04、13.84、15.40、15.58、18.50、19.60、20.16、20.80、21.58、21.94、22.36、22.68、23.22、23.42、24.84、25.34、26.20、27.16、27.42、28.04および31.80に主要ピークを示す請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトアアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
[23]銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、図12に示す回折図を有する、請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトアアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
[24]銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、回折角度2θ=7.46、10.18、12.68、14.30、14.96、15.10、16.34、20.26、21.94、22.52、22.70、24.28、24.48、24.78および25.48に主要ピークを示す請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトアアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
[25]銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、図13に示す回折図を有する、請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトアアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
[26]銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、回折角度2θ=8.12、9.78、10.86、13.60、13.94、15.86、16.32、17.10、18.48、19.54、20.04、20.36、20.62、23.10、24.26、24.60、24.96、25.32、25.64および26.76に主要ピークを示す請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトアアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
[27]銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、図14に示す回折図を有する、請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトアアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
[28]銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、回折角度2θ=3.10、4.00、6.24、8.54、9.62、11.50、11.82、12.14、13.56、14.44、14.98、15.22、17.18、17.60、17.82、20.72、22.12および24.18に主要ピークを示す請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトアアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
[29]銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、図15に示す回折図を有する、請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトアアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
[30]銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、回折角度2θ=5.02、7.70、8.22、10.12、14.06、15.24、15.50、16.54、17.36、20.38、22.36、22.76、23.32、25.02、25.60、26.90、27.54、28.04および30.72に主要ピークを示す請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトアアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
[31]銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、図16に示す回折図を有する、請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトアアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
[32]銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、回折角度2θ=5.08、6.56、7.90、8.72、11.58、13.18、13.64、14.64、15.86、17.34、18.20、19.94、20.72、22.24、23.32、24.78、25.76、26.48、27.64および28.34に主要ピークを示す請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトアアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
[33][1]から[32]のいずれか1に記載の結晶を含有する医薬組成物。
[34][1]から[32]のいずれか1に記載の結晶を含有する抗癌剤。
に関する。
[2]銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、回折角度2θ=3.10、4.02、6.22、8.54、9.62、11.58、11.84、12.16、12.56、14.46、15.02、15.26、17.86、22.14、22.96、23.10、23.82、24.26および26.82に主要ピークを示す請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトアアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
[3]銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、図2に示す回折図を有する、請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトアアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
[4]銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、回折角度2θ=5.04、6.78、7.72、10.14、11.16、13.24、13.66、15.32、18.50、20.40、22.36、22.90、25.16、26.66、27.92、30.92および31.78に主要ピークを示す請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトアアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
[5]銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、図3に示す回折図を有する、請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトアアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
[6]銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、回折角度2θ=6.36、6.80、10.78、11.30、11.56、12.76、13.66、14.68、16.58、17.44、17.96、20.58、21.30、23.70、26.34、27.58、28.12、29.14および34.68に主要ピークを示す請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトアアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
[7]銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、図4に示す回折図を有する、請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトアアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
[8]銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、回折角度2θ=6.08、6.72、8.42、10.16、10.72、11.32、12.22、13.50、14.44、15.68、16.96、17.68、20.36、22.92、25.58、27.26、27.76、34.30および35.88に主要ピークを示す請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトアアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
[9]銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、図5に示す回折図を有する、請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトアアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
[10]銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、回折角度2θ=6.24、6.84、8.30、11.80、12.58、13.74、14.62、19.36、19.94、20.74、23.86、24.26、25.38、26.00、27.40、27.78、29.38、29.54および30.66に主要ピークを示す請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトアアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
[11]銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、図6に示す回折図を有する、請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトアアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
[12]銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、回折角度2θ=3.26、4.64、5.30、6.06、6.54、9.82、11.48、13.14、13.98、14.54、15.04、18.30、20.62、22.46、23.24、23.60、24.48、25.34、26.82および28.12に主要ピークを示す請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトアアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
[13]銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、図7に示す回折図を有する、請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトアアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
[14]銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、回折角度2θ=4.72、5.52、6.18、9.46、10.44、12.38、14.22、15.22、15.90、19.48、19.74、20.62、21.00、22.00、22.28、25.24、26.22および27.34に主要ピークを示す請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトアアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
[15]銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、図8に示す回折図を有する、請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトアアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
[16]銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、回折角度2θ=7.92、10.10、12.50、13.94、14.84、15.36、15.50、17.70、18.56、18.84、21.26、22.02、22.70、23.56、23.88、24.80、25.40、28.14および28.58に主要ピークを示す請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトアアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
[17]銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、図9に示す回折図を有する、請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトアアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
[18]銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、回折角度2θ=5.00、6.70、7.70、10.08、10.72、14.42、15.60、18.96、20.44、22.34、23.16、23.30、25.10、25.48および28.12に主要ピークを示す請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトアアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
[19]銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、図10に示す回折図を有する、請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトアアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
[20]銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、回折角度2θ=4.70、5.50、9.38、10.40、12.36、14.18、15.22、15.92、19.78、20.60、21.00、24.30、25.56、26.24、26.80および27.30に主要ピークを示す請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトアアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
[21]銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、図11に示す回折図を有する、請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトアアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
[22]銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、回折角度2θ=6.88、10.04、13.84、15.40、15.58、18.50、19.60、20.16、20.80、21.58、21.94、22.36、22.68、23.22、23.42、24.84、25.34、26.20、27.16、27.42、28.04および31.80に主要ピークを示す請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトアアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
[23]銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、図12に示す回折図を有する、請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトアアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
[24]銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、回折角度2θ=7.46、10.18、12.68、14.30、14.96、15.10、16.34、20.26、21.94、22.52、22.70、24.28、24.48、24.78および25.48に主要ピークを示す請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトアアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
[25]銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、図13に示す回折図を有する、請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトアアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
[26]銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、回折角度2θ=8.12、9.78、10.86、13.60、13.94、15.86、16.32、17.10、18.48、19.54、20.04、20.36、20.62、23.10、24.26、24.60、24.96、25.32、25.64および26.76に主要ピークを示す請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトアアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
[27]銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、図14に示す回折図を有する、請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトアアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
[28]銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、回折角度2θ=3.10、4.00、6.24、8.54、9.62、11.50、11.82、12.14、13.56、14.44、14.98、15.22、17.18、17.60、17.82、20.72、22.12および24.18に主要ピークを示す請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトアアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
[29]銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、図15に示す回折図を有する、請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトアアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
[30]銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、回折角度2θ=5.02、7.70、8.22、10.12、14.06、15.24、15.50、16.54、17.36、20.38、22.36、22.76、23.32、25.02、25.60、26.90、27.54、28.04および30.72に主要ピークを示す請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトアアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
[31]銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、図16に示す回折図を有する、請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトアアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
[32]銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、回折角度2θ=5.08、6.56、7.90、8.72、11.58、13.18、13.64、14.64、15.86、17.34、18.20、19.94、20.72、22.24、23.32、24.78、25.76、26.48、27.64および28.34に主要ピークを示す請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトアアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
[33][1]から[32]のいずれか1に記載の結晶を含有する医薬組成物。
[34][1]から[32]のいずれか1に記載の結晶を含有する抗癌剤。
に関する。
本発明によって、HSP90阻害活性を有する、2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトアアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶が提供される。本発明の結晶は、安定性に優れ、抗腫瘍剤として有用である。
本発明は、下記式(1)
で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトアアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミド(以下、本明細書において、化合物(1)と記載する場合がある。)の結晶に関する。ここで、結晶とは、その内部構造が三次元的に構成原子(又はその集団)の規則正しい繰り返しでできている固体をいい、そのような規則正しい内部構造を持たない無定形固体とは区別される。
同じ化合物の結晶であっても、結晶化の条件によって、複数の異なる内部構造及び物理化学的性質を有する結晶(結晶多形)が生成することがあるが、本発明の結晶は、これら結晶多形のいずれであってもよく、2以上の結晶多形の混合物であってもよい。
また、下記に好適な結晶形態として示す本願発明の結晶は、当該結晶形態のみからなる場合、他の結晶との混合物中に含まれる場合、非晶質との混合物中に含まれる場合等、存在形態は問わない。
本発明の結晶は、大気中に放置しておくことにより、水分を吸収し、付着水が付く場合や通常の大気条件下において25乃至150℃に加熱すること等により、水和物を形成する場合がある。さらには、本発明の結晶は付着残留溶媒または溶媒和物中に、結晶化時の溶媒を含む場合もある。
本明細書において、本発明の結晶を粉末X線回折のデータに基づき表すことがあるが、粉末X線回折は、通常、当該分野において用いられる手法により測定・解析を行えばよく、例えば、実施例に記載の方法により行うことができる。また、一般に、水和物や脱水物は結晶水の着脱によって、その格子定数が変化し、粉末X線回折における回折角(2θ)に変化を与えることがある。また、ピークの強度は、結晶の成長面等の違い(晶癖)等によって変化することもある。従って、本発明の結晶を粉末X線回折のデータに基づき表した場合、粉末X線回折におけるピークの回折角およびX線回折図が一致する結晶のほか、それらから得られる水和物および脱水物も本発明の範囲に包含される。
本発明の結晶の1つの好適な形態は、銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、図1に示すX線回折図を有する結晶(A結晶)である。また、A結晶は、銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、回折角度2θ=3.10、4.02、6.22、8.54、9.62、11.58、11.84、12.16、12.56、14.46、15.02、15.26、17.86、22.14、22.96、23.10、23.82、24.26および26.82に主要ピークを有する。ここで、「主要ピーク」とは、粉末X線回折図において最大ピーク強度を100とした場合の相対強度10以上のピークを意味する。
本発明の結晶の別の1つの好適な形態は、銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、図2に示すX線回折図を有する結晶(B結晶)である。また、B結晶は、銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、回折角度2θ=5.04、6.78、7.72、10.14、11.16、13.24、13.66、15.32、18.50、20.40、22.36、22.90、25.16、26.66、27.92、30.92および31.78に主要ピークを示す結晶でもある。ここで、「主要ピーク」とは、粉末X線回折図において最大ピーク強度を100とした場合の相対強度3以上のピークを意味する。
本発明の結晶の別の1つの好適な形態は、銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、図3に示す粉末X線回折図を有する結晶である(C結晶)。また、C結晶は、銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、回折角度2θ=6.36、6.80、10.78、11.30、11.56、12.76、13.66、14.68、16.58、17.44、17.96、20.58、21.30、23.70、26.34、27.58、28.12、29.14および34.68に主要ピークを示す結晶でもある。ここで、「主要ピーク」とは、粉末X線回折図において最大ピーク強度を100とした場合の相対強度5以上のピークを意味する。
本発明の結晶の別の1つの好適な形態は、銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、図4に示すX線回折図を有する結晶(D結晶)である。また、D結晶は、銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、回折角度2θ=6.08、6.72、8.42、10.16、10.72、11.32、12.22、13.50、14.44、15.68、16.96、17.68、20.36、22.92、25.58、27.26、27.76、34.30および35.88に主要ピークを示す結晶でもある。ここで、「主要ピーク」とは、粉末X線回折図において最大ピーク強度を100とした場合の相対強度3以上のピークを意味する。
本発明の結晶の別の1つの好適な形態は、銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、図5に示すX線回折図を有する結晶(E結晶)である。また、E結晶は、銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、回折角度2θ=6.24、6.84、8.30、11.80、12.58、13.74、14.62、19.36、19.94、20.74、23.86、24.26、25.38、26.00、27.40、27.78、29.38、29.54および30.66に主要ピークを示す結晶でもある。ここで、「主要ピーク」とは、粉末X線回折図において最大ピーク強度を100とした場合の相対強度5以上のピークを意味する。
本発明の結晶の別の1つの好適な形態は、銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、図6に示すX線回折図を有する結晶(F結晶)である。また、F結晶は、銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、回折角度2θ=3.26、4.64、5.30、6.06、6.54、9.82、11.48、13.14、13.98、14.54、15.04、18.30、20.62、22.46、23.24、23.60、24.48、25.34、26.82および28.12に主要ピークを示す結晶でもある。ここで、「主要ピーク」とは、粉末X線回折図において最大ピーク強度を100とした場合の相対強度12以上のピークを意味する。
本発明の結晶の別の1つの好適な形態は、銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、図7に示すX線回折図を有する結晶(G結晶)である。また、G結晶は、銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、回折角度2θ=4.72、5.52、6.18、9.46、10.44、12.38、14.22、15.22、15.90、19.48、19.74、20.62、21.00、22.00、22.28、25.24、26.22および27.34に主要ピークを示す結晶でもある。ここで、「主要ピーク」とは、粉末X線回折図において最大ピーク強度を100とした場合の相対強度5以上のピークを意味する。
本発明の結晶の別の1つの好適な形態は、銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、図8に示すX線回折図を有する結晶(H結晶)である。また、H結晶は、銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、回折角度2θ=7.92、10.10、12.50、13.94、14.84、15.36、15.50、17.70、18.56、18.84、21.26、22.02、22.70、23.56、23.88、24.80、25.40、28.14および28.58に主要ピークを示す結晶でもある。ここで、「主要ピーク」とは、粉末X線回折図において最大ピーク強度を100とした場合の相対強度8以上のピークを意味する。
本発明の結晶の別の1つの好適な形態は、銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、図9に示すX線回折図を有する結晶(I結晶)である。また、I結晶は、銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、回折角度2θ=5.00、6.70、7.70、10.08、10.72、14.42、15.60、18.96、20.44、22.34、23.16、23.30、25.10、25.48および28.12に主要ピークを示す結晶でもある。ここで、「主要ピーク」とは、粉末X線回折図において最大ピーク強度を100とした場合の相対強度17以上のピークを意味する。
本発明の結晶の別の1つの好適な形態は、銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、図10に示すX線回折図を有する結晶(J結晶)である。また、J結晶は、銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、回折角度2θ=4.70、5.50、9.38、10.40、12.36、14.18、15.22、15.92、19.78、20.60、21.00、24.30、25.56、26.24、26.80および27.30に主要ピークを示す結晶でもある。ここで、「主要ピーク」とは、粉末X線回折図において最大ピーク強度を100とした場合の相対強度7以上のピークを意味する。
本発明の結晶の別の1つの好適な形態は、銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、図11に示すX線回折図を有する結晶(K結晶)である。また、K結晶は、銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、回折角度2θ=6.88、10.04、13.84、15.40、15.58、18.50、19.60、20.16、20.80、21.58、21.94、22.36、22.68、23.22、23.42、24.84、25.34、26.20、27.16、27.42、28.04および31.80に主要ピークを示す結晶でもある。ここで、「主要ピーク」とは、粉末X線回折図において最大ピーク強度を100とした場合の相対強度21以上のピークを意味する。
本発明の結晶の別の1つの好適な形態は、銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、図12に示すX線回折図を有する結晶(L結晶)である。また、L結晶は、銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、回折角度2θ=7.46、10.18、12.68、14.30、14.96、15.10、16.34、20.26、21.94、22.52、22.70、24.28、24.48、24.78および25.48に主要ピークを示す結晶でもある。ここで、「主要ピーク」とは、粉末X線回折図において最大ピーク強度を100とした場合の相対強度38以上のピークを意味する。
本発明の結晶の別の1つの好適な形態は、銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、図13に示すX線回折図を有する結晶(M結晶)である。また、M結晶は、銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、回折角度2θ=8.12、9.78、10.86、13.60、13.94、15.86、16.32、17.10、18.48、19.54、20.04、20.36、20.62、23.10、24.26、24.60、24.96、25.32、25.64および26.76に主要ピークを示す結晶でもある。ここで、「主要ピーク」とは、粉末X線回折図において最大ピーク強度を100とした場合の相対強度15以上のピークを意味する。
本発明の結晶の別の1つの好適な形態は、銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、図14に示すX線回折図を有する結晶(N結晶)である。また、N結晶は、銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、回折角度2θ=3.10、4.00、6.24、8.54、9.62、11.50、11.82、12.14、13.56、14.44、14.98、15.22、17.18、17.60、17.82、20.72、22.12および24.18に主要ピークを示す結晶でもある。ここで、「主要ピーク」とは、粉末X線回折図において最大ピーク強度を100とした場合の相対強度8以上のピークを意味する。
本発明の結晶の別の1つの好適な形態は、銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、図15に示すX線回折図を有する結晶(O結晶)である。また、O結晶は、銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、回折角度2θ=5.02、7.70、8.22、10.12、14.06、15.24、15.50、16.54、17.36、20.38、22.36、22.76、23.32、25.02、25.60、26.90、27.54、28.04および30.72に主要ピークを示す結晶でもある。ここで、「主要ピーク」とは、粉末X線回折図において最大ピーク強度を100とした場合の相対強度5以上のピークを意味する。
本発明の結晶の別の1つの好適な形態は、銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、図16に示すX線回折図を有する結晶(P結晶)である。また、P結晶は、銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、回折角度2θ=5.08、6.56、7.90、8.72、11.58、13.18、13.64、14.64、15.86、17.34、18.20、19.94、20.72、22.24、23.32、24.78、25.76、26.48、27.64および28.34に主要ピークを示す結晶でもある。ここで、「主要ピーク」とは、粉末X線回折図において最大ピーク強度を100とした場合の相対強度7以上のピークを意味する。
また、本発明のA〜Pの結晶について主要ピークとして上述したもののうち、下記表に示すピークがそれぞれの結晶多形に特徴的なピークと考えられた。したがって、下記表に示すピークによって、本発明のA〜Pの結晶をそれぞれ特定することができる。
本発明の結晶は、化合物(1)の各種塩を製造する際の中間体としても有用である。
本発明の別の態様は、本発明の結晶を有効成分として含有する医薬、本発明の結晶を含有する抗腫瘍剤である。また、本発明の結晶を含有する医薬組成物に関する。
本願発明の結晶を有効成分として含む医薬は、好ましくは、本発明の結晶と1種または2種以上の薬学的に許容可能な担体とを含む医薬組成物の形態で提供される。本発明の医薬の投与形態は特に制限されず、経口的または非経口的に投与することができるが、好ましくは、経口的に投与される。
本発明の医薬組成物は、化合物(1)として本発明の結晶を少なくとも一部含む。当該医薬組成物には、化合物(1)として本願発明の結晶以外の結晶形が存在していてもよい。当該医薬組成物に含まれる本願発明の結晶の割合は、当該医薬組成物中の化合物(1)全体に対して、0.01重量%〜99.9重量%の範囲、例えば、0.01重量%以上、0.05重量%以上、0.1重量%以上、0.5重量%以上、1重量%以上、2重量%以上、3重量%以上、4重量%以上、5重量%以上、10重量%以上、20重量%以上、30重量%以上、40重量%以上、50重量%以上、60重量%以上、70重量%以上、80重量%以上、90重量%以上、95重量%以上、96重量%以上、97重量%以上、98重量%以上、99重量%以上、99.5重量%以上、99.6重量%以上、99.7重量%以上、99.8重量%以上または99.9重量%以上含まれていればよい。本願発明の結晶が医薬組成物に含まれているかどうかは、本明細書に記載される機器分析方法(例えば、粉末X線回折、熱分析、赤外吸収スペクトル等)により確認することができる。
本発明の結晶は、HSP90阻害剤、HSP90のATPase活性阻害剤、HSP90とATPの結合阻害剤として用いることができ、本発明の結晶を含有する医薬、特に好ましくは抗癌剤として用いることができる。
HSP90のATPase活性は、当業者に通常用いられるATPaseアッセイを用いて調べることができる。例えば、HSP90のATPase活性は、試験化合物の存在下または非存在下で、組換えHSP90蛋白質およびATPを用いて検出することができる。あるいは、ATPaseアッセイは、例えば、Analytical Biochemistry 327,176−183(2004)あるいはNature 425,407−410(2003)に記載されている方法を実施すればよい。
HSP90の発現の阻害は、当業者に通常用いられるノーザンブロッティング、ウェスタンブロッティングまたはELISA等を用いて調べることができる。例えば、試験化合物の存在下または非存在下で培養した細胞からmRNAを回収してノーザンブロッティングを行い、試験化合物の非存在下と比較して試験化合物の存在下で培養した細胞から回収したmRNAにおけるHSP90 mRNA量が減少している場合、該試験化合物をHSP90の発現を阻害する化合物であると同定する。あるいは、例えば、Cancer.Res.65,6401−6408(2005)に記載されている方法でウェスタンブロッティングを実施し、HSP90の蛋白質量を調べればよい。
HSP90とクライアント蛋白質の結合の阻害は、例えば、当業者に通常用いられる免疫沈降およびウェスタンブロッティングを用いて調べることができる。免疫沈降およびウェスタンブロッティングは、例えば、J.Biol.Chem.277,10346−10353(2002)に記載されている方法を実施すればよい。
HSP90とコシャペロンやイムノフィリン類の結合を阻害する化合物は、例えば、当業者に通常用いられる免疫沈降およびウェスタンブロッティングを用いて調べることができる。例えば、Nature 425,407−410(2003)に記載されている方法を実施し、試験化合物の存在下または非存在下で、HSP90とコシャペロンやイムノフィリン類の結合を調べればよい。
HSP90とATPの結合の阻害は、例えば、標識したATPとHSP90との結合試験を用いて調べることができる。例えば、J.Biol.Chem.272,18608−18613(1997)に記載されている方法を実施し、試験化合物の存在下または非存在下で、HSP90と標識ATPの結合を調べればよい。
HSP90のコンフォメーション変化の阻害は、例えば、bis−ANS(1,1’−bis(4−anilino−5−naphthalene sulfonic acid)を利用したコンフォメーショナルアッセイ(conformational assay)を用いて調べることができる。コンフォメーショナルアッセイは、例えば、J.Med.Chem.47,3865−3873(2004)に記載されている方法を実施すればよい。
細胞の増殖阻害活性は、当業者に通常用いられる増殖阻害試験法を用いて調べることができる。細胞の増殖阻害活性は、例えば、下記の試験例2に記載されるように、試験化合物の存在下または非存在下における細胞(例えば、腫瘍細胞)の増殖の程度を比較することによって実施することができる。増殖の程度は、例えば、生細胞を測定する試験系を用いて調べることができる。生細胞の測定方法としては、例えば、[3H]−チミジンの取り込み試験、BrdU法またはMTTアッセイ等が挙げられる。
また、in vivoでの抗腫瘍活性は、当業者に通常用いられる抗腫瘍試験法を用いて調べることができる。例えば、マウス、ラット等に各種腫瘍細胞を移植し、移植細胞の生着が確認された後に、本発明の化合物を経口投与、静脈内投与等し、数日〜数週間後に、薬剤無投与群における腫瘍増殖と化合物投与群における腫瘍増殖とを比較することにより本発明のin vivoでの抗腫瘍活性を確認することができる。
本発明の塩酸塩または結晶は、腫瘍または癌、例えば、肺癌、消化器癌、卵巣癌、子宮癌、乳癌、肝癌、頭頚部癌、血液癌、腎癌、睾丸腫瘍、前立腺癌、多発性骨髄腫、悪性黒色腫等の皮膚癌、肉腫等の治療に使用することができる。
本発明の結晶は、HSP90阻害作用を有するので、HSP90への依存性が上昇している癌の治療に用いることができる。HSP90への依存性が上昇している癌としては、HSP90のクライアント蛋白質が過剰発現している癌、HSP90のクライアント蛋白質の変異がみられる癌等が挙げられ、より具体的には、例えば、Her2、c−Met、Flt3等が過剰発現している癌やc−kit、PDGFR、Raf等の変異がみられる癌が挙げられるがこれらに限定されない。
さらには、HSP90の下流には、癌に関与しているとされる因子群(RAS−MAPK、PI3K、テロメレース等)が多く存在し、HSP90を阻害すれば、これら因子へのシグナル伝達が阻害され、結果として上記因子の活性化をも阻害することとなるので、HSP90阻害剤である本発明の塩酸塩または結晶は、当該観点からも様々な癌の治療に好適に用いることができる。
本発明の医薬組成物は、本発明の結晶と薬学的に許容し得る担体を含み、静脈内注射、筋肉内注射、皮下注射等の各種注射剤として、あるいは、経口投与または経皮投与等の種々の方法によって投与することができる。薬学的に許容し得る担体とは、本発明の塩酸塩または結晶または本発明の塩酸塩または結晶を含む組成物を、ある器官または臓器から他の器官または臓器に輸送することに関与する、薬学的に許容される材料(例えば、賦形剤、希釈剤、添加剤、溶媒等)を意味する。
製剤の調製方法としては投与法に応じ適当な製剤(例えば、経口剤または注射剤)を選択し、通常用いられている各種製剤の調製法にて調製できる。経口剤としては、例えば、錠剤、散剤、顆粒剤、カプセル剤、丸剤、トローチ剤、溶液剤、シロップ剤、エリキシル剤、乳剤、または油性ないし水性の懸濁液等を例示できる。経口投与の場合では遊離体のままでも、塩の型のいずれでもよい。水性製剤は薬学的に許容される酸と酸付加物を形成させるか、ナトリウム等のアルカリ金属塩とすることで調製できる。注射剤の場合は製剤中に安定剤、防腐剤または溶解補助剤等を使用することもできる。これらの補助剤等を含むこともある溶液を容器に収納後、凍結乾燥等によって固形製剤として用時調製の製剤としてもよい。また、一回投与量を一の容器に収納してもよく、また複数回投与量を一の容器に収納してもよい。
固形製剤としては、例えば、錠剤、散剤、顆粒剤、カプセル剤、丸剤、またはトローチ剤が挙げられる。これらの固形製剤は、本発明の結晶とともに薬学的に許容し得る添加物を含んでもよい。添加物としては、例えば、充填剤類、増量剤類、結合剤類、崩壊剤類、溶解促進剤類、湿潤剤類または滑沢剤類が挙げられ、これらを必要に応じて選択して混合し、製剤化することができる。
液体製剤としては、例えば、溶液剤、シロップ剤、エリキシル剤、乳剤、または懸濁剤が挙げられる。これらの液体製剤は、本発明の結晶とともに薬学的に許容し得る添加物を含んでもよい。添加物としては、例えば、懸濁化剤または乳化剤が挙げられ、これらを必要に応じて選択して混合し、製剤化することができる。
本発明の結晶は他の抗腫瘍剤と併用して用いることができる。例えば、抗腫瘍抗生物質、抗腫瘍性植物成分、BRM(生物学的応答性制御物質)、ホルモン、ビタミン、抗腫瘍性抗体、分子標的薬、その他の抗腫瘍剤等が挙げられる。
より具体的に、アルキル化剤としては、例えば、ナイトロジェンマスタード、ナイトロジェンマスタードN−オキシドもしくはクロラムブチル等のアルキル化剤、カルボコンもしくはチオテパ等のアジリジン系アルキル化剤、ディブロモマンニトールもしくはディブロモダルシトール等のエポキシド系アルキル化剤、カルムスチン、ロムスチン、セムスチン、ニムスチンハイドロクロライド、ストレプトゾシン、クロロゾトシンもしくはラニムスチン等のニトロソウレア系アルキル化剤、ブスルファン、トシル酸インプロスルファンまたはダカルバジン等が挙げられる。
各種代謝拮抗剤としては、例えば、6−メルカプトプリン、6−チオグアニンもしくはチオイノシン等のプリン代謝拮抗剤、フルオロウラシル、テガフール、テガフール・ウラシル、カルモフール、ドキシフルリジン、ブロクスウリジン、シタラビン若しくはエノシタビン等のピリミジン代謝拮抗剤、メトトレキサートもしくはトリメトレキサート等の葉酸代謝拮抗剤等が挙げられる。
抗腫瘍性抗生物質としては、例えば、マイトマイシンC、ブレオマイシン、ペプロマイシン、ダウノルビシン、アクラルビシン、ドキソルビシン、ピラルビシン、THP−アドリアマイシン、4 ’−エピドキソルビシンもしくはエピルビシン等のアントラサイクリン系抗生物質抗腫瘍剤、クロモマイシンA3またはアクチノマイシンD等が挙げられる。
抗腫瘍性植物成分としては、例えば、ビンデシン、ビンクリスチン若しくはビンブラスチン等のビンカアルカロイド類、パクリタキセル、ドセタキセル等のタキサン類、またはエトポシドもしくはテニポシド等のエピポドフィロトキシン類が挙げられる。
BRMとしては、例えば、腫瘍壊死因子またはインドメタシン等が挙げられる。
ホルモンとしては、例えば、ヒドロコルチゾン、デキサメタゾン、メチルプレドニゾロン、プレドニゾロン、プラステロン、ベタメタゾン、トリアムシノロン、オキシメトロン、ナンドロロン、メテノロン、ホスフェストロール、エチニルエストラジオール、クロルマジノンまたはメドロキシプロゲステロン等が挙げられる。
ビタミンとしては、例えば、ビタミンCまたはビタミンA等が挙げられる。
抗腫瘍性抗体、分子標的薬としては、トラスツズマブ、リツキシマブ、セツキシマブ、ニモツズマブ、デノスマブ、ベバシズマブ、インフリキシマブ、メシル酸イマチニブ、ゲフィチニブ、エルロチニブ、スニチニブ、ラパチニブ、ソラフェニブ等が挙げられる。
その他の抗腫瘍剤としては、例えば、シスプラチン、カルボプラチン、オキサリプラチン、タモキシフェン、カンプトテシン、イホスファミド、シクロホスファミド、メルファラン、L−アスパラギナーゼ、アセクラトン、シゾフィラン、ピシバニール、プロカルバジン、ピポブロマン、ネオカルチノスタチン、ヒドロキシウレア、ウベニメクスまたはクレスチン等が挙げられる。
本発明には、結晶を投与することを特徴とする癌の予防方法及び/または治療方法も含まれる。
本発明には、結晶を投与することを特徴とする癌の予防方法及び/または治療方法も含まれる。
本発明の結晶を有効成分として含む医薬組成物の投与量は特に限定されず、患者の年齢、体重、症状などの種々の条件に応じて適宜選択することができるが、有効成分を成人1日当たり1mg〜1000mg、好ましくは5mg〜500mg、より好ましくは5mg〜300mg、さらにより好ましくは、5mg〜100mgを、1日当り1回〜数回好ましくは1日当たり1回または2回、症状に応じて投与することが望ましい。
本発明の結晶の原料となる2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトアアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミド(フリー体)およびその塩は、例えば以下に述べる参考例に従って製造することができる。
以下に実施例を示し、本発明を詳細に説明する。
以下に実施例を示し、本発明を詳細に説明する。
(参考例1) 2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトアアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミド(フリー体)の製造)
(1) 1−(2−アミノ−4,6−ジクロロピリミジン−5−イル)−3−ブテン−1−オール
(1) 1−(2−アミノ−4,6−ジクロロピリミジン−5−イル)−3−ブテン−1−オール
市販の2−アミノ−4,6−ジクロロピリミジン−5−カルボアルデヒド(1.92g)とN,N−ジメチルホルムアミド(20ml)からなる混合物に、インジウム粉末(0.23g)と亜鉛粉末(1.31g)を加えた後、室温でヨウ化ナトリウム(0.15g)とアリルブロミド(1.73ml)を加え、3時間撹拌した。反応混合物をセライト濾過し、濾液に酢酸エチルを加え、1N塩酸、飽和食塩水の順で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥、濃縮し、残渣にヘキサンを加え析出物を濾取し、標題化合物(1.75g)を固体として得た。
1H−NMR(DMSO−D6)δ:2.55−2.69(2H,m),4.95−5.09(3H,m),5.37(1H,d,J=4.1Hz),5.67−5.77(1H,m),7.42(2H,s).
(2) 1−(2−アミノ−4,6−ジクロロピリミジン−5−イル)−2−(2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル)エタン−1−オール
1H−NMR(DMSO−D6)δ:2.55−2.69(2H,m),4.95−5.09(3H,m),5.37(1H,d,J=4.1Hz),5.67−5.77(1H,m),7.42(2H,s).
(2) 1−(2−アミノ−4,6−ジクロロピリミジン−5−イル)−2−(2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル)エタン−1−オール
1−(2−アミノ−4,6−ジクロロピリミジン−5−イル)−3−ブテン−1−オール(57.24g)、N−メチルモルホリン−N−オキシド(147.6g)、テトラヒドロフラン(500ml)、アセトン(500ml)、水(500ml)および四酸化オスミウム(62mg)からなる混合物を室温で2日間撹拌した。原料消失を確認した後、飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液(1L)を加え、反応混合物を減圧下で約1.5Lまで濃縮した。残渣に塩化ナトリウムを加えて飽和させ、テトラヒドロフランで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過後、濾液を減圧下で濃縮して溶媒を留去した。得られた残渣にN,N−ジメチルホルムアミド(500ml)、2,2−ジメトキシプロパン(210ml)およびp−トルエンスルホン酸一水和物(18.61g)を加え、室温にて14時間撹拌した。反応混合物に飽和重曹水(1L)と水(1L)を加えた後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水の順で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾液を減圧下で約100mlまで濃縮し、残渣にヘキサンを加え析出物を濾取し、標題化合物(53.88g)を固体として得た。
1H−NMR(DMSO−D6)δ:1.22−1.32(6H,m),1.72−2.23(2H,m),2.50(1H,s),3.50(1H,td,J=14.2,6.9Hz),4.22−3.92(2H,m),5.06−5.36(2H,m),7.43(2H,d,J=12.8Hz).
ESI−MS m/z:308(M+H)+.
(3) 1−(2−アミノ−4,6−ジクロロピリミジン−5−イル)−2−(2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル)エタン−1−オン
1H−NMR(DMSO−D6)δ:1.22−1.32(6H,m),1.72−2.23(2H,m),2.50(1H,s),3.50(1H,td,J=14.2,6.9Hz),4.22−3.92(2H,m),5.06−5.36(2H,m),7.43(2H,d,J=12.8Hz).
ESI−MS m/z:308(M+H)+.
(3) 1−(2−アミノ−4,6−ジクロロピリミジン−5−イル)−2−(2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル)エタン−1−オン
氷浴冷却下、1−(2−アミノ−4,6−ジクロロピリミジン−5−イル)−2−(2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル)エタン−1−オール(74.70g)とジメチルスルホキシド(600ml)からなる混合物に無水酢酸(149ml)を室温で15分かけて滴下し、同温で18時間撹拌した。原料消失を確認した後、反応液を氷水にあけ、析出する固体を濾取し、標題化合物(68.26g)を得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:1.37(3H,s),1.42(3H,s),2.98−3.06(1H,m),3.32−3.40(1H,m),3.67−3.72(1H,m),4.25−4.30(1H,m),4.57−4.64(1H,m),5.72(2H,s).
ESI−MS m/z:306(M+H)+.
(4) 4−クロロ−3−[(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル]−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−アミン
1H−NMR(CDCl3)δ:1.37(3H,s),1.42(3H,s),2.98−3.06(1H,m),3.32−3.40(1H,m),3.67−3.72(1H,m),4.25−4.30(1H,m),4.57−4.64(1H,m),5.72(2H,s).
ESI−MS m/z:306(M+H)+.
(4) 4−クロロ−3−[(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル]−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−アミン
氷浴冷却下、1−(2−アミノ−4,6−ジクロロピリミジン−5−イル)−2−(2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル)エタン−1−オン(61.23g)、米国特許US2003/18197号に記載の方法により製造した(4−メトキシベンジル)−ヒドラジン 塩酸塩(41.50g)およびジクロロメタン(600ml)からなる混合物に、トリエチルアミン(83.68ml)を30分間かけて加えた。徐々に昇温させて17時間撹拌した後、反応混合物に10%クエン酸水溶液を加え、ジクロロメタンで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮して得られた残渣に5%クエン酸水溶液を加え、析出物を濾取、水で洗浄して、標題化合物(73.84g)を固体として得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:1.36(3H,s),1.43(3H,s),3.11(1H,dd,J=14.7,8.1Hz),3.43(1H,dd,J=14.7,5.2Hz),3.73−3.78(4H,m),4.08(1H,dd,J=8.1,6.0Hz),4.54−4.61(1H,m),4.77(2H,br s),5.22(2H,s),6.83(2H,d,J=8.5Hz),7.24(2H,d,J=8.5Hz).
ESI−MS m/z:404(M+H)+.
(5) ジ−tert−ブチル {4−クロロ−3−[(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル]−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル}イミドジカーボネート
1H−NMR(CDCl3)δ:1.36(3H,s),1.43(3H,s),3.11(1H,dd,J=14.7,8.1Hz),3.43(1H,dd,J=14.7,5.2Hz),3.73−3.78(4H,m),4.08(1H,dd,J=8.1,6.0Hz),4.54−4.61(1H,m),4.77(2H,br s),5.22(2H,s),6.83(2H,d,J=8.5Hz),7.24(2H,d,J=8.5Hz).
ESI−MS m/z:404(M+H)+.
(5) ジ−tert−ブチル {4−クロロ−3−[(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル]−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル}イミドジカーボネート
4−クロロ−3−[(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル]−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−アミン(72.83g)とテトラヒドロフラン(700ml)からなる混合物に、4−ジメチルアミノピリジン(2.20g)とジ−tert−ブチルジカーボネート(86.59g)を加えた後、室温にて12時間撹拌した。反応混合物を濾過した後、濾液を減圧下で濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル−ヘキサン)で精製することにより、標題化合物(70.00g)をアモルファスとして得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:1.37(3H,s),1.40(3H,s),1.44−1.46(18H,m),3.21−3.29(1H,m),3.48−3.55(1H,m),3.74−3.81(4H,m),4.09−4.15(1H,m),4.58−4.66(1H,m),5.48(2H,dd,J=17.3,15.1Hz),6.81(2H,d,J=7.8Hz),7.27−7.30(2H,m).
ESI−MS m/z:604(M+H)+.
(6) ジ−tert−ブチル [4−クロロ−3−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル]イミドジカーボネート
1H−NMR(CDCl3)δ:1.37(3H,s),1.40(3H,s),1.44−1.46(18H,m),3.21−3.29(1H,m),3.48−3.55(1H,m),3.74−3.81(4H,m),4.09−4.15(1H,m),4.58−4.66(1H,m),5.48(2H,dd,J=17.3,15.1Hz),6.81(2H,d,J=7.8Hz),7.27−7.30(2H,m).
ESI−MS m/z:604(M+H)+.
(6) ジ−tert−ブチル [4−クロロ−3−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル]イミドジカーボネート
ジ−tert−ブチル {4−クロロ−3−[(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル]−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル}イミドジカーボネート(53.85g)をアセトニトリル(500ml)に溶かし、塩化銅(II)二水和物(30.39g)を加え、室温で2時間撹拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し減圧下で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル−ヘキサン)で精製することにより、標題化合物(37.70g)をアモルファスとして得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:1.46(18H,s),3.15(1H,d,J=3.7Hz),3.23−3.33(2H,m),3.62−3.82(5H,m),4.26−4.34(1H,m),5.49(2H,t,J=15.9Hz),6.82(2H,d,J=8.1Hz),7.25−7.30(2H,m).
ESI−MS m/z:564(M+H)+.
(7) ジ−tert−ブチル [8−ヒドロキシ−2−(4−メトキシベンジル)−2,7,8,9−テトラヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−4−イル]イミドジカーボネート
1H−NMR(CDCl3)δ:1.46(18H,s),3.15(1H,d,J=3.7Hz),3.23−3.33(2H,m),3.62−3.82(5H,m),4.26−4.34(1H,m),5.49(2H,t,J=15.9Hz),6.82(2H,d,J=8.1Hz),7.25−7.30(2H,m).
ESI−MS m/z:564(M+H)+.
(7) ジ−tert−ブチル [8−ヒドロキシ−2−(4−メトキシベンジル)−2,7,8,9−テトラヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−4−イル]イミドジカーボネート
氷浴冷却下、ジ−tert−ブチル [4−クロロ−3−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル]イミドジカーボネート(28.00g)、2,4,6−コリジン(16.53ml)および脱水ジクロロメタン(400ml)からなる混合物に、メタンスルホニルクロリド(4.23ml)を滴下して加えた後、4℃で15時間撹拌した。反応混合物に10%クエン酸水溶液を加え、ジクロロメタンで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥、減圧下濃縮した。得られた残渣をN,N−ジメチルホルムアミド(300ml)に溶解させ、氷浴冷却下、硫化水素ナトリウム一水和物(5.52g)を加えた後、室温で1.5時間撹拌した。反応混合物に炭酸カリウム(10.29mg)を加え、50℃に加熱してさらに5時間撹拌した。反応混合物に酢酸エチルを加え、10%クエン酸水溶液、飽和食塩水の順に洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥、減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル−ヘキサン)で精製して、標題化合物(20.59g)を固体として得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:1.45(18H,s),2.39(1H,br s),3.29−3.51(4H,m),4.58(1H,br s),3.76(3H,s),5.42−5.49(2H,m),6.82(2H,d,J=8.6Hz),7.30(2H,d,J=8.6Hz).
ESI−MS m/z:544(M+H)+.
(8) 4−[ビス(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−2−(4−メトキシベンジル)−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル アセテート
1H−NMR(CDCl3)δ:1.45(18H,s),2.39(1H,br s),3.29−3.51(4H,m),4.58(1H,br s),3.76(3H,s),5.42−5.49(2H,m),6.82(2H,d,J=8.6Hz),7.30(2H,d,J=8.6Hz).
ESI−MS m/z:544(M+H)+.
(8) 4−[ビス(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−2−(4−メトキシベンジル)−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル アセテート
窒素雰囲気下、ジ−tert−ブチル [8−ヒドロキシ−2−(4−メトキシベンジル)−2,7,8,9−テトラヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−4−イル]イミドジカーボネート(8.17g)、ジメチルスルホキシド(74ml)およびピリジン(12ml)からなる混合物に無水酢酸(14ml)を氷冷下で滴下し、30分間撹拌した後、室温で15時間撹拌した。原料消失を確認した後、反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥、減圧下で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル−ヘキサン)で精製して、標題化合物(6.15g)をアモルファスとして得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:1.44(18H,s),2.26(3H,s),3.77(3H,s),3.88(2H,s),5.50(2H,s),6.68(1H,s),6.83(2H,d,J=8.8Hz),7.31(2H,d,J=8.8Hz).
ESI−MS m/z:584(M+H)+.
(9) ジ−tert−ブチル [2−(4−メトキシベンジル)−8−オキソ−2,7,8,9−テトラヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−4−イル]イミドジカーボネート
1H−NMR(CDCl3)δ:1.44(18H,s),2.26(3H,s),3.77(3H,s),3.88(2H,s),5.50(2H,s),6.68(1H,s),6.83(2H,d,J=8.8Hz),7.31(2H,d,J=8.8Hz).
ESI−MS m/z:584(M+H)+.
(9) ジ−tert−ブチル [2−(4−メトキシベンジル)−8−オキソ−2,7,8,9−テトラヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−4−イル]イミドジカーボネート
氷浴冷却下、4−[ビス(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−2−(4−メトキシベンジル)−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル アセテート(6.15g)、メタノール(200ml)および炭酸カリウム(0.73g)の混合物を1.5時間撹拌した。原料消失を確認した後、反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥、減圧下で濃縮して標題化合物(5.70g)をアモルファスとして得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:1.46(18H,s),3.84(2H,s),3.77(3H,s),4.23(2H,s),5.48(2H,s),6.83(2H,d,J=8.6Hz),7.32(2H,d,J=8.6Hz).
ESI−MS m/z:542(M+H)+.
(10) エチル {4−[ビス(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−2−(4−メトキシベンジル)−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}アセテート
1H−NMR(CDCl3)δ:1.46(18H,s),3.84(2H,s),3.77(3H,s),4.23(2H,s),5.48(2H,s),6.83(2H,d,J=8.6Hz),7.32(2H,d,J=8.6Hz).
ESI−MS m/z:542(M+H)+.
(10) エチル {4−[ビス(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−2−(4−メトキシベンジル)−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}アセテート
ジ−tert−ブチル [2−(4−メトキシベンジル)−8−オキソ−2,7,8,9−テトラヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−4−イル]イミドジカーボネート(5.19g)、エチル(トリフェニルホスファニリデン)アセテート(3.51g)およびトルエン(300ml)からなる混合物を65℃にて13時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル−へキサン)で精製することにより、標題化合物(3.78g)をアモルファスとして得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:1.29(3H,t,J=7.1Hz),1.69−1.77(1H,m),2.37−2.40(1H,m),2.46−2.52(1H,m),2.68−2.71(2H,m),4.20(2H,q,J=7.1Hz),5.10−5.13(1H,m),5.20(2H,br s).
ESI−MS m/z:612(M+H)+
(11) 2−(4−アミノ−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル)−N−メチルアセタミド トリフルオロ酢酸塩
1H−NMR(CDCl3)δ:1.29(3H,t,J=7.1Hz),1.69−1.77(1H,m),2.37−2.40(1H,m),2.46−2.52(1H,m),2.68−2.71(2H,m),4.20(2H,q,J=7.1Hz),5.10−5.13(1H,m),5.20(2H,br s).
ESI−MS m/z:612(M+H)+
(11) 2−(4−アミノ−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル)−N−メチルアセタミド トリフルオロ酢酸塩
エチル {4−[ビス(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−2−(4−メトキシベンジル)−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}アセテート(2.2g)を40%メチルアミン/メタノール溶液(40ml)に溶解し、室温で2時間撹拌した。反応完結をLC−MSにて確認し、溶媒を減圧留去した。得られた残渣にアニソール(2ml)とトリフルオロ酢酸(40ml)を加え、65℃で15時間撹拌した。反応液を減圧下で濃縮し、残渣にイソプロピルエーテル−エーテル混合液を加え、析出物を濾取し、標題化合物(1.53g)を固体として得た。
ESI−MS m/z:277(M+H)+.
(12) 5−クロロ−4−ヒドロキシ−6−メチルニコチニック アシッド
ESI−MS m/z:277(M+H)+.
(12) 5−クロロ−4−ヒドロキシ−6−メチルニコチニック アシッド
市販の4−ヒドロキシ−6−メチル−ニコチニック アシッド(300mg)をアセトニトリル3mlに懸濁し、N−クロロスクシンイミド(380mg)を加え、室温で30分間撹拌した後、45分間加熱還流した。原料消失を確認した後、反応液を氷冷し、析出物を濾取し標題化合物(324mg)を固体として得た。
1H−NMR(CD3OD)δ:2.56(3H,s),8.50(1H,s).
ESI−MS m/z:188(M+H)+
(13) メチル 4,5−ジクロロ−6−メチルニコチネート
1H−NMR(CD3OD)δ:2.56(3H,s),8.50(1H,s).
ESI−MS m/z:188(M+H)+
(13) メチル 4,5−ジクロロ−6−メチルニコチネート
5−クロロ−4−ヒドロキシ−6−メチルニコチニック アシッド(320mg)にオキシ塩化リン(1.13ml)を加え、2時間加熱還流した。反応液を減圧濃縮し、残渣に氷冷下メタノール(3ml)を滴下し、室温で30分間撹拌した後、減圧濃縮した。残渣に飽和重曹水を氷冷中加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥した後、溶媒を留去して標題化合物の粗体(436mg)を固体として得た。
ESI−MS m/z:220(M+H)+
(14) メチル 5−クロロ−4−メトキシ−6−メチルニコチネート
ESI−MS m/z:220(M+H)+
(14) メチル 5−クロロ−4−メトキシ−6−メチルニコチネート
粗メチル 4,5−ジクロロ−6−メチルニコチネート(380mg)をメタノール3mlに溶解し、窒素気流下、氷冷にてナトリウムメトキシド(120mg)を加えた。徐々に室温まで昇温し、18時間撹拌した。原料消失を確認した後、氷冷下、飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、クロロホルムにて抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥した後、溶媒を留去してシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル−ヘキサン)にて精製し標題化合物(210mg)を固体として得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:2.67(3H,s),3.95(4H,s),4.00(3H,s),8.76(1H,s).
ESI−MS m/z:216(M+H)+
(15) (5−クロロ−4−メトキシ−6−メチルピリジン−3−イル)メタノール
1H−NMR(CDCl3)δ:2.67(3H,s),3.95(4H,s),4.00(3H,s),8.76(1H,s).
ESI−MS m/z:216(M+H)+
(15) (5−クロロ−4−メトキシ−6−メチルピリジン−3−イル)メタノール
メチル 5−クロロ−4−メトキシ−6−メチルニコチネート(1.0g)をメタノール30mlに溶解し、水素化ホウ素ナトリウム(1.75g)を加え、1時間加熱還流した。氷冷下、飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、クロロホルムにて3回抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥した後、溶媒を留去して標題化合物(0.92g)を油状物質として得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:2.63(3H,s),4.00(3H,s),4.71(2H,br s),8.33(1H,s)
ESI−MS m/z:188(M+H)+
(16) 3−クロロ−5−(クロロメチル)−4−メトキシ−2−メチルピリジン
1H−NMR(CDCl3)δ:2.63(3H,s),4.00(3H,s),4.71(2H,br s),8.33(1H,s)
ESI−MS m/z:188(M+H)+
(16) 3−クロロ−5−(クロロメチル)−4−メトキシ−2−メチルピリジン
(5−クロロ−4−メトキシ−6−メチルピリジン−3−イル)メタノール(520mg,)をクロロホルム20mlに溶解し、氷冷下、塩化チオニル(0.38ml)を加え、同温で3時間撹拌した。反応液を濃縮し、酢酸エチルを加え、飽和重曹水、水、飽和食塩水の順で洗浄し、有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥した後、溶媒を留去してシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル−ヘキサン)にて精製し、標題化合物(550mg)を油状物質として得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:2.64(3H,s),4.05(3H,s),4.61(2H,s),8.35(1H,s).
ESI−MS m/z:206(M+H)+
(17) 3−クロロ−4−メトキシ−2,5−ジメチルピリジン
1H−NMR(CDCl3)δ:2.64(3H,s),4.05(3H,s),4.61(2H,s),8.35(1H,s).
ESI−MS m/z:206(M+H)+
(17) 3−クロロ−4−メトキシ−2,5−ジメチルピリジン
3−クロロ−5−(クロロメチル)−4−メトキシ−2−メチルピリジン(550mg)をメタノール10mlに溶解し、10%Pd炭素(50mg)を加え、氷冷下、3時間常圧接触水素添加を行った。触媒を濾別し、メタノールを減圧下留去した。クロロホルムにて抽出し、有機層を飽和重曹水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した後、溶媒を留去してシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル−ヘキサン)にて精製し、標題化合物(365mg)を油状物質として得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:2.25(3H,s),2.59(3H,s),3.89(3H,s),8.16(1H,s).
ESI−MS m/z:172(M+H)+
(18) 3−クロロ−4−メトキシ−2,5−ジメチルピリジン 1−オキシド
1H−NMR(CDCl3)δ:2.25(3H,s),2.59(3H,s),3.89(3H,s),8.16(1H,s).
ESI−MS m/z:172(M+H)+
(18) 3−クロロ−4−メトキシ−2,5−ジメチルピリジン 1−オキシド
3−クロロ−4−メトキシ−2,5−ジメチルピリジン(181mg)をジクロロメタン5mlに溶解し、過酸化尿素(169mg)と無水フタル酸(219mg)を加えた。室温で2.5時間撹拌した。氷冷にて飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムで希釈し、水層をクロロホルムで2回抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥した後、溶媒を留去して標題化合物(181mg)を固体として得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:2.24(3H,s),2.62(3H,s),3.87(3H,s),8.07(1H,s).
ESI−MS m/z:188(M+H)+
(19) (3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メタノール
1H−NMR(CDCl3)δ:2.24(3H,s),2.62(3H,s),3.87(3H,s),8.07(1H,s).
ESI−MS m/z:188(M+H)+
(19) (3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メタノール
3−クロロ−4−メトキシ−2,5−ジメチルピリジン 1−オキシド(530mg)をジクロロメタン15mlに懸濁し、氷冷にて無水トリフルオロ酢酸(0.39ml)を加え、室温で3時間撹拌した。クロロホルムで希釈し飽和重曹水で洗浄し、水槽をクロロホルムで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥した後、溶媒を留去して標題化合物(521mg)を油状物質として得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:2.29(3H,s),3.93(3H,s),4.29(1H,br s),4.72−4.74(2H,m),8.26(1H,s).
ESI−MS m/z:188(M+H)+
(20) 3−クロロ−2−(クロロメチル)−4−メトキシ−5−メチルピリジン 塩酸塩
1H−NMR(CDCl3)δ:2.29(3H,s),3.93(3H,s),4.29(1H,br s),4.72−4.74(2H,m),8.26(1H,s).
ESI−MS m/z:188(M+H)+
(20) 3−クロロ−2−(クロロメチル)−4−メトキシ−5−メチルピリジン 塩酸塩
(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メタノール(530mg)をクロロホルム20mlに溶解し、氷冷下、塩化チオニル(1.03ml)を滴下し、室温で3時間撹拌した。反応液を濃縮し、エーテル−へキサンの混合溶媒洗浄により標題化合物(410mg)を固体として得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:2.47(3H,s),4.32(3H,s),5.09(2H,s),8.54(1H,s).
ESI−MS m/z:206(M+H)+
(21) 2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミド
1H−NMR(CDCl3)δ:2.47(3H,s),4.32(3H,s),5.09(2H,s),8.54(1H,s).
ESI−MS m/z:206(M+H)+
(21) 2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミド
2−(4−アミノ−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル)−N−メチルアセタミド トリフルオロ酢酸塩(28mg)、3−クロロ−2−(クロロメチル)−4−メトキシ−5−メチルピリジン 塩酸塩(36mg)および炭酸カリウム(69mg)にジメチルホルムアミド(1ml)を加え、60℃で2時間30分撹拌した。不溶物を濾別後、溶媒を窒素気流下留去した。得られた残渣をジメチルスルホキシド(1ml)に溶解して分取逆相HPLCにて精製し、溶媒を減圧留去することにより標題化合物(27.0mg)を固体(非晶質)として得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:2.24(4H,s),2.82(3H,d,J=4.9Hz),3.27(2H,s),3.80(2H,s),3.91(3H,s),5.21(2H,s),5.65(2H,s),5.87(1H,s),6.70(1H,s),8.16(1H,s).
ESI−MS m/z:446(M+H)+.
(参考例2)2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミド1塩酸塩
2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトアアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミド(527.52mg,1.183mmol)のエタノール(30ml)懸濁液に25℃で攪拌しながら、3規定塩酸(0.786ml,2.358mmol)を加え1時間攪拌した。析出固体を濾過し、エタノール(6ml)で洗浄後、減圧下40℃にて30分間乾燥し、表題化合物(531.09mg,1.101mmol)を得た。
元素分析値 C19H21Cl2N7O2S として
計算値:C,47.31;H,4.39;N,20.33;O,6.63;Cl,14.70;S,6.65.
実測値:C,47.29;H,4.40;N,20.02;O,6.87;Cl,14.99;S,6.83.
以下に実施例を記載するが、粉末X線回折の測定は、すべて株式会社リガク社製の反射型粉末X線回折装置(RINT−TTRIII)により、波長:CuKα、λ=1.54オングストローム、検体は無反射サンプルホルダーを用いて測定した(管電圧50kV、管電流300mA、走査速度 2°または20°/min、発散、散乱、受光の各スリットは0.5mm、発散縦制限スリット5mm、サンプリング幅0.02°で入射側分光器(インシデントモノクロメータ)。
1H−NMR(CDCl3)δ:2.24(4H,s),2.82(3H,d,J=4.9Hz),3.27(2H,s),3.80(2H,s),3.91(3H,s),5.21(2H,s),5.65(2H,s),5.87(1H,s),6.70(1H,s),8.16(1H,s).
ESI−MS m/z:446(M+H)+.
(参考例2)2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミド1塩酸塩
2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトアアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミド(527.52mg,1.183mmol)のエタノール(30ml)懸濁液に25℃で攪拌しながら、3規定塩酸(0.786ml,2.358mmol)を加え1時間攪拌した。析出固体を濾過し、エタノール(6ml)で洗浄後、減圧下40℃にて30分間乾燥し、表題化合物(531.09mg,1.101mmol)を得た。
元素分析値 C19H21Cl2N7O2S として
計算値:C,47.31;H,4.39;N,20.33;O,6.63;Cl,14.70;S,6.65.
実測値:C,47.29;H,4.40;N,20.02;O,6.87;Cl,14.99;S,6.83.
以下に実施例を記載するが、粉末X線回折の測定は、すべて株式会社リガク社製の反射型粉末X線回折装置(RINT−TTRIII)により、波長:CuKα、λ=1.54オングストローム、検体は無反射サンプルホルダーを用いて測定した(管電圧50kV、管電流300mA、走査速度 2°または20°/min、発散、散乱、受光の各スリットは0.5mm、発散縦制限スリット5mm、サンプリング幅0.02°で入射側分光器(インシデントモノクロメータ)。
吸湿脱湿測定装置はDVS Advantage社製のSurface Measurement Systemを用い、25℃で、湿度を0、10、20、30、40、50、60、65、70、75、80、85、90、95、90、85、80、75、70、65、60、50、40、30、25、20、10、0もしくは、10、20、30、40、50、60、65、70、75、80、85、90、95、90、85、80、75、70、65、60、50、40、30、25、20、10とした。ステップ移行条件を0.006wt.%以内設定で推移させた。尚最少曝露時間および最大曝露時間は15minおよび120minとした。
示差走査熱量測定装置(DSC装置)は、SIIナノテクノロジー(株)製のEXSTAR6000シリーズのDSC6220を用い、10℃/minの昇温速度で測定した。尚、窒素ガスの流速は100mL/minとした。
赤外分光装置(IR装置)は日本分光(株)のフーリエ変換型赤外分光装置FT/IR−6300 typeAを用い、SensIR製のデュラスコープを装着し、ATR法で測定した。スキャン回数は32回、分解能は4cm−1、感度および干渉計速度はオートで実施した。
(実施例1)
2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミド A結晶
2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミド(下記実施例2に記載した方法と同様の操作を行って得られたB結晶) (10.0g、22.43mmol)をアセトン(750ml)に懸濁させ、室温にて4日間撹拌した。析出物を濾取し、水(50ml)で洗浄し、60℃にて一晩減圧乾燥し表記化合物A結晶(8.1g、18.16mmol)を得た。回収率81%。
(実施例1)
2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミド A結晶
2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミド(下記実施例2に記載した方法と同様の操作を行って得られたB結晶) (10.0g、22.43mmol)をアセトン(750ml)に懸濁させ、室温にて4日間撹拌した。析出物を濾取し、水(50ml)で洗浄し、60℃にて一晩減圧乾燥し表記化合物A結晶(8.1g、18.16mmol)を得た。回収率81%。
得られた結晶の元素分析測定値(理論値)を示す。
2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミド としてC; 49.55%(51.18%)、H; 4.38%(4.52%)、O; 7.78%(7.18%)、N; 21.09%(21.99%)、Cl; 7.75%(7.95%)、S; 7.03%(7.19%)
得られた結晶の粉末X線回折(CuKα、λ=1.54オングストローム)の回折パターンを図1に、図1において最大ピーク強度を100とした場合の相対強度10以上のピークを表2に示す。
2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミド としてC; 49.55%(51.18%)、H; 4.38%(4.52%)、O; 7.78%(7.18%)、N; 21.09%(21.99%)、Cl; 7.75%(7.95%)、S; 7.03%(7.19%)
得られた結晶の粉末X線回折(CuKα、λ=1.54オングストローム)の回折パターンを図1に、図1において最大ピーク強度を100とした場合の相対強度10以上のピークを表2に示す。
得られた結晶の水蒸気自動吸着量測定で得られる等温吸湿脱湿曲線図を図17に示し、示差走査熱量測定により得られるDSC曲線図を図26に、赤外吸収スペクトルを図35に示す。
(実施例2)
2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミド B結晶
2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミド(上記参考例1に記載した方法と同様の操作を行って得た非晶質固体)(24.4g、50.23mmol)をエタノール(2500ml)に懸濁させ、室温にて3時間撹拌した。析出物を濾取し、エタノール(500ml)、水(250ml)、エタノール(500ml)、酢酸エチル(500ml)、n−へキサン(500ml)の順で洗浄し、60℃にて一晩減圧乾燥し表記化合物B結晶(18.3g、41.04mmol)を得た。回収率75%。
2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミド B結晶
2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミド(上記参考例1に記載した方法と同様の操作を行って得た非晶質固体)(24.4g、50.23mmol)をエタノール(2500ml)に懸濁させ、室温にて3時間撹拌した。析出物を濾取し、エタノール(500ml)、水(250ml)、エタノール(500ml)、酢酸エチル(500ml)、n−へキサン(500ml)の順で洗浄し、60℃にて一晩減圧乾燥し表記化合物B結晶(18.3g、41.04mmol)を得た。回収率75%。
得られた結晶の元素分析測定値(理論値)を示す。
2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドとしてC; 50.59%(51.18%)、H; 4.63%(4.52%)、O; 8.99%(7.18%)、N; 21.47%(21.99%)、Cl; 7.63%(7.95%)、S; 6.90%(7.19%)
得られた結晶の粉末X線回折(CuKα、λ=1.54オングストローム)の回折パターンを図2に、図2において最大ピーク強度を100とした場合の相対強度3以上のピークを表3に示す。
2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドとしてC; 50.59%(51.18%)、H; 4.63%(4.52%)、O; 8.99%(7.18%)、N; 21.47%(21.99%)、Cl; 7.63%(7.95%)、S; 6.90%(7.19%)
得られた結晶の粉末X線回折(CuKα、λ=1.54オングストローム)の回折パターンを図2に、図2において最大ピーク強度を100とした場合の相対強度3以上のピークを表3に示す。
得られた結晶の水蒸気自動吸着量測定で得られる等温吸湿脱湿曲線図を図18に示し、示差走査熱量測定により得られるDSC曲線図を図27に、赤外吸収スペクトルを図36に示す。
(実施例3)
2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミド C結晶
2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミド(上記実施例1に記載した方法と同様の操作を行って得たA結晶)(308mg、0.691mmol)にアセトニトリル(300mL)を加え加熱溶解した。常圧還流下においてアセトニトリル(150mL)を除き、水(150ml)を加え再び常圧還流下においてアセトニトリルおよび水の混液(150mL)を除いた。この水(150ml)を加える操作を4回繰り返した後、常温で4日間攪拌し、結晶を濾取した。得られた結晶を2日間室温で減圧乾燥することにより、表記化合物C結晶(301mg、0.675mmol)を得た。回収率98%。
2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミド C結晶
2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミド(上記実施例1に記載した方法と同様の操作を行って得たA結晶)(308mg、0.691mmol)にアセトニトリル(300mL)を加え加熱溶解した。常圧還流下においてアセトニトリル(150mL)を除き、水(150ml)を加え再び常圧還流下においてアセトニトリルおよび水の混液(150mL)を除いた。この水(150ml)を加える操作を4回繰り返した後、常温で4日間攪拌し、結晶を濾取した。得られた結晶を2日間室温で減圧乾燥することにより、表記化合物C結晶(301mg、0.675mmol)を得た。回収率98%。
得られた結晶の元素分析測定値(理論値)を示す。
2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミド としてC; 50.00%(51.18%)、H; 4.50%(4.52%)、O; 8.97%(7.18%)、N; 21.54%(21.99%)、Cl; 7.82%(7.95%)、S; 7.10%(7.19%)
得られた結晶の粉末X線回折(CuKα、λ=1.54オングストローム)の回折パターンを図3に、図3において最大ピーク強度を100とした場合の相対強度5以上のピークを表4に示す。
2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミド としてC; 50.00%(51.18%)、H; 4.50%(4.52%)、O; 8.97%(7.18%)、N; 21.54%(21.99%)、Cl; 7.82%(7.95%)、S; 7.10%(7.19%)
得られた結晶の粉末X線回折(CuKα、λ=1.54オングストローム)の回折パターンを図3に、図3において最大ピーク強度を100とした場合の相対強度5以上のピークを表4に示す。
得られた結晶の水蒸気自動吸着量測定で得られる等温吸湿脱湿曲線図を図19に示し、示差走査熱量測定により得られるDSC曲線図を図28に、赤外吸収スペクトルを図37に示す。
(実施例4)
2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミド D結晶
2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミド(上記実施例1に記載した方法と同様の操作を行って得たA結晶)(502mg、1.126mmol)をアセト二トリル(500mL)で加熱溶解させ、溶液を濾過した。濾液を常圧還流下において結晶が析出するまでアセトニトリルを除いた後、3日間室温で攪拌し、結晶を濾取した。1日間室温で減圧乾燥することにより、表記化合物D結晶(469mg、1.052mmol)を得た。回収率93%。
2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミド D結晶
2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミド(上記実施例1に記載した方法と同様の操作を行って得たA結晶)(502mg、1.126mmol)をアセト二トリル(500mL)で加熱溶解させ、溶液を濾過した。濾液を常圧還流下において結晶が析出するまでアセトニトリルを除いた後、3日間室温で攪拌し、結晶を濾取した。1日間室温で減圧乾燥することにより、表記化合物D結晶(469mg、1.052mmol)を得た。回収率93%。
得られた結晶の元素分析測定値(理論値)を示す。
2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミド としてC; 49.60%(51.18%)、H; 4.54%(4.52%)、O; 9.47%(7.18%)、N; 21.48%(21.99%)、Cl; 7.66%(7.95%)、S; 6.91%(7.19%)
得られた結晶の粉末X線回折(CuKα、λ=1.54オングストローム)の回折パターンを図4に、図4において最大ピーク強度を100とした場合の相対強度3以上のピークを表5に示す。
2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミド としてC; 49.60%(51.18%)、H; 4.54%(4.52%)、O; 9.47%(7.18%)、N; 21.48%(21.99%)、Cl; 7.66%(7.95%)、S; 6.91%(7.19%)
得られた結晶の粉末X線回折(CuKα、λ=1.54オングストローム)の回折パターンを図4に、図4において最大ピーク強度を100とした場合の相対強度3以上のピークを表5に示す。
得られた結晶の水蒸気自動吸着量測定で得られる等温吸湿脱湿曲線図を図20に示し、示差走査熱量測定により得られるDSC曲線図を図29に、赤外吸収スペクトルを図38に示す。
(実施例5)2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミド E結晶
2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミド 1塩酸塩(上記参考例2に記載した方法と同様の操作を行って得た。)(208mg、0.431mmol)を日本薬局方・溶出試験第2液(100ml)に懸濁させ、40℃にて一晩撹拌した。析出物を濾取し、室温にて一晩減圧乾燥し表記化合物E結晶(160mg、0.359mmol)を得た。回収率83%。
2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミド 1塩酸塩(上記参考例2に記載した方法と同様の操作を行って得た。)(208mg、0.431mmol)を日本薬局方・溶出試験第2液(100ml)に懸濁させ、40℃にて一晩撹拌した。析出物を濾取し、室温にて一晩減圧乾燥し表記化合物E結晶(160mg、0.359mmol)を得た。回収率83%。
得られた結晶の元素分析測定値(理論値)を示す。2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミド としてC; 50.14%(51.18%)、H; 4.49%(4.52%)、O; 8.68%(7.18%)、N; 21.42%(21.99%)、Cl; 8.07%(7.95%)、S; 7.07%(7.19%)
得られた結晶の粉末X線回折(CuKα、λ=1.54オングストローム)の回折パターンを図5に、図5において最大ピーク強度を100とした場合の相対強度5以上のピークを表6に示す。
得られた結晶の粉末X線回折(CuKα、λ=1.54オングストローム)の回折パターンを図5に、図5において最大ピーク強度を100とした場合の相対強度5以上のピークを表6に示す。
(実施例6)
2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミド F結晶
2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミド(上記実施例1に記載した方法と同様の操作を行って得たA結晶)(200mg、0.449mmol)を2−プロパノール(180mL)に加熱溶解させ、常圧還流下において2−プロパノール(171mL)を除き、3日間、室温で攪拌した後、析出物を濾取した。この析出物に、2−プロパノール(1.5mL)を加え、40℃で2日間攪拌した後、濾取し、表記化合物F結晶(140mg、0.314mmol)を得た。回収率70%。
2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミド F結晶
2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミド(上記実施例1に記載した方法と同様の操作を行って得たA結晶)(200mg、0.449mmol)を2−プロパノール(180mL)に加熱溶解させ、常圧還流下において2−プロパノール(171mL)を除き、3日間、室温で攪拌した後、析出物を濾取した。この析出物に、2−プロパノール(1.5mL)を加え、40℃で2日間攪拌した後、濾取し、表記化合物F結晶(140mg、0.314mmol)を得た。回収率70%。
得られた結晶の元素分析測定値(理論値)を示す。2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミド としてC; 49.95%(51.18%)、H; 4.71%(4.52%)、O; 7.74%(7.18%)、N; 20.99%(21.99%)、Cl; 7.69%(7.95%)、S; 6.85%(7.19%)
得られた結晶の粉末X線回折(CuKα、λ=1.54オングストローム)の回折パターンを図6に、図6において最大ピーク強度を100とした場合の相対強度12以上のピークを表7に示す。
得られた結晶の粉末X線回折(CuKα、λ=1.54オングストローム)の回折パターンを図6に、図6において最大ピーク強度を100とした場合の相対強度12以上のピークを表7に示す。
得られた結晶の水蒸気自動吸着量測定で得られる等温吸湿脱湿曲線図を図21に示し、示差走査熱量測定により得られるDSC曲線図を図30に、赤外吸収スペクトルを図39に示す。
(実施例7)
2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミド G結晶
2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミド(上記実施例1に記載した方法と同様の操作を行って得たA結晶)(200mg、0.449mmol)を2−メチル−1−プロパノール(40mL)で加熱溶解させ、常圧還流下において2−メチル−1−プロパノール(32mL)を除き、5日間室温で攪拌した後、析出物を濾取し、表記化合物G結晶(190mg、0.426mmol)を得た。回収率95%。
2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミド G結晶
2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミド(上記実施例1に記載した方法と同様の操作を行って得たA結晶)(200mg、0.449mmol)を2−メチル−1−プロパノール(40mL)で加熱溶解させ、常圧還流下において2−メチル−1−プロパノール(32mL)を除き、5日間室温で攪拌した後、析出物を濾取し、表記化合物G結晶(190mg、0.426mmol)を得た。回収率95%。
得られた結晶の元素分析測定値(理論値)を示す。2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミド としてC; 50.65%(51.18%)、H; 4.82%(4.52%)、O; 7.74%(7.18%)、N; 20.97%(21.99%)、Cl; 7.71%(7.95%)、S; 6.87%(7.19%)
得られた結晶の粉末X線回折(CuKα、λ=1.54オングストローム)の回折パターンを図7に、図7において最大ピーク強度を100とした場合の相対強度5以上のピークを表8に示す。
得られた結晶の粉末X線回折(CuKα、λ=1.54オングストローム)の回折パターンを図7に、図7において最大ピーク強度を100とした場合の相対強度5以上のピークを表8に示す。
得られた結晶の水蒸気自動吸着量測定で得られる等温吸湿脱湿曲線図を図22に示し、示差走査熱量測定により得られるDSC曲線図を図31に、赤外吸収スペクトルを図40に示す。
(実施例8)
2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミド H結晶
2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミド(上記参考例1に記載した方法と同様の操作を行って得た非晶質固体)(15mg)を室温にてN,N−ジメチルアセタミド(50μL)へ溶解させた後、析出物を濾取し、表記化合物H結晶を得た。
2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミド H結晶
2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミド(上記参考例1に記載した方法と同様の操作を行って得た非晶質固体)(15mg)を室温にてN,N−ジメチルアセタミド(50μL)へ溶解させた後、析出物を濾取し、表記化合物H結晶を得た。
得られた結晶の粉末X線回折(CuKα、λ=1.54オングストローム)の回折パターンを図8に、図8において最大ピーク強度を100とした場合の相対強度8以上のピークを表9に示す。
(実施例9)
2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミド I結晶
2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミド(上記参考例1に記載した方法と同様の操作を行って得た非晶質固体)(5mg)に室温でニトロメタン(200μL)を加えた。4日間で5℃から60℃までの昇温降温を6回繰り返しながらスラリー攪拌した後、濾取することにより、表記化合物I結晶を得た。
2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミド I結晶
2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミド(上記参考例1に記載した方法と同様の操作を行って得た非晶質固体)(5mg)に室温でニトロメタン(200μL)を加えた。4日間で5℃から60℃までの昇温降温を6回繰り返しながらスラリー攪拌した後、濾取することにより、表記化合物I結晶を得た。
得られた結晶の粉末X線回折(CuKα、λ=1.54オングストローム)の回折パターンを図9に、図9において最大ピーク強度を100とした場合の相対強度17以上のピークを表10に示す。
(実施例10)
2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミド J結晶
2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミド(上記参考例1に記載した方法と同様の操作を行って得た非晶質固体)(5mg)に室温でt−ブチルメチルエーテル(1000μL)を加えた。4日間で5℃から60℃までの昇温降温を6回繰り返しながらスラリー攪拌した後、濾取することにより、表記化合物J結晶を得た。
2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミド J結晶
2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミド(上記参考例1に記載した方法と同様の操作を行って得た非晶質固体)(5mg)に室温でt−ブチルメチルエーテル(1000μL)を加えた。4日間で5℃から60℃までの昇温降温を6回繰り返しながらスラリー攪拌した後、濾取することにより、表記化合物J結晶を得た。
得られた結晶の粉末X線回折(CuKα、λ=1.54オングストローム)の回折パターンを図10に、図10において最大ピーク強度を100とした場合の相対強度7以上のピークを表11に示す。
(実施例11)
2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミド K結晶
2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミド(上記参考例1に記載した方法と同様の操作を行って得た非晶質固体)(15mg)に室温でジメチルスルホキシド(50μL)を加えた。4日間で5℃から60℃までの昇温降温を6回繰り返しながらスラリー攪拌した後、濾取することにより、表記化合物K結晶を得た。
2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミド K結晶
2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミド(上記参考例1に記載した方法と同様の操作を行って得た非晶質固体)(15mg)に室温でジメチルスルホキシド(50μL)を加えた。4日間で5℃から60℃までの昇温降温を6回繰り返しながらスラリー攪拌した後、濾取することにより、表記化合物K結晶を得た。
得られた結晶の粉末X線回折(CuKα、λ=1.54オングストローム)の回折パターンを図11に、図11において最大ピーク強度を100とした場合の相対強度21以上のピークを表12に示す。
(実施例12)
2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミド L結晶
2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミド(上記参考例1に記載した方法と同様の操作を行って得た非晶質固体)(5mg)に室温でジエチルエーテル(200μL)を加えた。4日間で5℃から60℃までの昇温降温を6回繰り返しながらスラリー攪拌した後、濾取することにより、表記化合物L結晶を得た。
得られた結晶の粉末X線回折(CuKα、λ=1.54オングストローム)の回折パターンを図12に、図12において最大ピーク強度を100とした場合の相対強度38以上のピークを表13に示す。
2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミド L結晶
2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミド(上記参考例1に記載した方法と同様の操作を行って得た非晶質固体)(5mg)に室温でジエチルエーテル(200μL)を加えた。4日間で5℃から60℃までの昇温降温を6回繰り返しながらスラリー攪拌した後、濾取することにより、表記化合物L結晶を得た。
得られた結晶の粉末X線回折(CuKα、λ=1.54オングストローム)の回折パターンを図12に、図12において最大ピーク強度を100とした場合の相対強度38以上のピークを表13に示す。
(実施例13)
2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミド M結晶
2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミド(上記参考例1に記載した方法と同様の操作を行って得た非晶質固体)(5mg)に室温でイソプロピルアセテート(200μL)を加えた。4日間で5℃から60℃までの昇温降温を6回繰り返しながらスラリー攪拌した後、濾取することにより、表記化合物M結晶を得た。
2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミド M結晶
2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミド(上記参考例1に記載した方法と同様の操作を行って得た非晶質固体)(5mg)に室温でイソプロピルアセテート(200μL)を加えた。4日間で5℃から60℃までの昇温降温を6回繰り返しながらスラリー攪拌した後、濾取することにより、表記化合物M結晶を得た。
得られた結晶の粉末X線回折(CuKα、λ=1.54オングストローム)の回折パターンを図13に、図13において最大ピーク強度を100とした場合の相対強度15以上のピークを表14に示す。
(実施例14)
2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミド N結晶
2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミド(上記実施例1に記載した方法と同様の操作を行って得たA結晶)(540mg、1.211mmol)を2−ブタノン(20ml)に懸濁させ、上部にモレキュラーシーブス4Aを入れた溶媒トラップをセットして窒素雰囲気下、14時間加熱還流した。そのまま析出物を濾取し、熱い2−ブタノン(10ml)、次いでアセトン(5ml)で洗浄し、80℃にて一晩減圧乾燥し表記化合物N結晶(225mg、0.505mmol)を得た。回収率42%。
2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミド N結晶
2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミド(上記実施例1に記載した方法と同様の操作を行って得たA結晶)(540mg、1.211mmol)を2−ブタノン(20ml)に懸濁させ、上部にモレキュラーシーブス4Aを入れた溶媒トラップをセットして窒素雰囲気下、14時間加熱還流した。そのまま析出物を濾取し、熱い2−ブタノン(10ml)、次いでアセトン(5ml)で洗浄し、80℃にて一晩減圧乾燥し表記化合物N結晶(225mg、0.505mmol)を得た。回収率42%。
得られた結晶の元素分析測定値(理論値)を示す。
2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミド としてC; 50.34%(51.18%)、H; 4.55%(4.52%)、O; 8.73%(7.18%)、N; 21.19%(21.99%)、Cl; 7.64%(7.95%)、S; 6.96%(7.19%)
得られた結晶の粉末X線回折(CuKα、λ=1.54オングストローム)の回折パターンを図14に、図14において最大ピーク強度を100とした場合の相対強度8以上のピークを表15に示す。
2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミド としてC; 50.34%(51.18%)、H; 4.55%(4.52%)、O; 8.73%(7.18%)、N; 21.19%(21.99%)、Cl; 7.64%(7.95%)、S; 6.96%(7.19%)
得られた結晶の粉末X線回折(CuKα、λ=1.54オングストローム)の回折パターンを図14に、図14において最大ピーク強度を100とした場合の相対強度8以上のピークを表15に示す。
得られた結晶の水蒸気自動吸着量測定で得られる等温吸湿脱湿曲線図を図23に示し、示差走査熱量測定により得られるDSC曲線図を図32に、赤外吸収スペクトルを図41に示す。
(実施例15)
2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミド O結晶
2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミド(上記実施例1に記載した方法と同様の操作を行って得たA結晶)(405mg、0.908mmol)をアセトン(700mL)に加熱溶解させ、常圧還流下においてアセトン(481mL)を除き、−20℃で1日間静置した後、析出物を濾取し、1時間減圧乾燥することにより、表記化合物O結晶(200mg、0.449mmol)を得た。回収率49%。
2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミド O結晶
2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミド(上記実施例1に記載した方法と同様の操作を行って得たA結晶)(405mg、0.908mmol)をアセトン(700mL)に加熱溶解させ、常圧還流下においてアセトン(481mL)を除き、−20℃で1日間静置した後、析出物を濾取し、1時間減圧乾燥することにより、表記化合物O結晶(200mg、0.449mmol)を得た。回収率49%。
得られた結晶の元素分析測定値(理論値)を示す。
2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミド としてC; 50.65%(51.18%)、H; 4.49%(4.52%)、O; 8.87%(7.18%)、N; 21.86%(21.99%)、Cl; 7.88%(7.95%)、S; 7.15%(7.19%)
得られた結晶の粉末X線回折(CuKα、λ=1.54オングストローム)の回折パターンを図15に、図15において最大ピーク強度を100とした場合の相対強度5以上のピークを表16に示す。
2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミド としてC; 50.65%(51.18%)、H; 4.49%(4.52%)、O; 8.87%(7.18%)、N; 21.86%(21.99%)、Cl; 7.88%(7.95%)、S; 7.15%(7.19%)
得られた結晶の粉末X線回折(CuKα、λ=1.54オングストローム)の回折パターンを図15に、図15において最大ピーク強度を100とした場合の相対強度5以上のピークを表16に示す。
得られた結晶の水蒸気自動吸着量測定で得られる等温吸湿脱湿曲線図を図24に示し、示差走査熱量測定により得られるDSC曲線図を図33に、赤外吸収スペクトルを図42に示す。
(実施例16)
2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミド P結晶
2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミド 1塩酸塩(上記参考例2に記載した方法と同様の操作を行って得た。)(505mg、1.047mmol)に水(20mL)を加え、室温で3時間攪拌した。析出物を濾取した後、室温で、3日間風乾することにより、表記化合物P結晶(426mg、0.883mmol)を得た。回収率84%。
2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミド P結晶
2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミド 1塩酸塩(上記参考例2に記載した方法と同様の操作を行って得た。)(505mg、1.047mmol)に水(20mL)を加え、室温で3時間攪拌した。析出物を濾取した後、室温で、3日間風乾することにより、表記化合物P結晶(426mg、0.883mmol)を得た。回収率84%。
得られた結晶の元素分析測定値(理論値)を示す。
2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミド としてC; 46.35%(51.18%)、H; 5.00%(4.52%)、O; 14.49%(7.18%)、N; 20.00%(21.99%)、Cl; 7.41%(7.95%)、S; 6.68%(7.19%)
得られた結晶の粉末X線回折(CuKα、λ=1.54オングストローム)の回折パターンを図16に、図16において最大ピーク強度を100とした場合の相対強度7以上のピークを表17に示す。
2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミド としてC; 46.35%(51.18%)、H; 5.00%(4.52%)、O; 14.49%(7.18%)、N; 20.00%(21.99%)、Cl; 7.41%(7.95%)、S; 6.68%(7.19%)
得られた結晶の粉末X線回折(CuKα、λ=1.54オングストローム)の回折パターンを図16に、図16において最大ピーク強度を100とした場合の相対強度7以上のピークを表17に示す。
得られた結晶の水蒸気自動吸着量測定で得られる等温吸湿脱湿曲線図を図25に示し、示差走査熱量測定により得られるDSC曲線図を図34に、赤外吸収スペクトルを図43に示す。
(試験例1 抗細胞試験)
2種類の細胞(ヒト乳癌由来細胞株SK−BR−3、ヒト肺癌由来細胞株NCI−H460)を用いて抗細胞試験を実施した。
2種類の細胞(ヒト乳癌由来細胞株SK−BR−3、ヒト肺癌由来細胞株NCI−H460)を用いて抗細胞試験を実施した。
各細胞を、それぞれ培地に懸濁し、96ウェルのマルチウェルプレートにSK−BR−3は2000細胞/150μL/ウェル、NCI−H460は500細胞/150μL/ウェルで播種した。化合物(1)をDMSOに溶解後、培地で希釈して検体溶液とした(DMSO濃度 0.5%以下)。播種の翌日、試験化合物を添加していないDMSO入り培地(以下、DMSO希釈液と称する。DMSO濃度 0.5%以下)または検体溶液を、50μLずつさらに添加した。検体溶液またはDMSO希釈液を細胞に添加した直後と72時間後に、MTTアッセイを実施した。MTTアッセイは以下のように実施した。
5mg/mLのMTT(3−(4,5−ジメチルチアゾール−2−イル)−2,5−ジフェニルテトラゾリウムブロマイド)溶液を各ウェルに20μLずつ添加した。その後、プレートを37℃、5% CO2下で4時間培養した。プレートを1200rpmで5分間遠心した後、培養上清をディスペンサーにて吸引除去した。DMSOを各ウェルに150μLずつ添加し、生成されたフォルマザンを溶解した。プレートミキサーを用いてプレートを攪拌することにより、各ウェルの発色を均一にした。各ウェルの吸光度をOD 540nm、reference 660nmの条件下、プレートリーダーを用いて測定した。
検体溶液添加の直後に測定したOD値をSとし、検体溶液添加の72時間後に測定したOD値をTとし、DMSO希釈液添加の72時間後に測定したOD値をCとし、下記の計算式より各濃度におけるT/C(%)を求めて用量反応曲線を描き、50%増殖抑制濃度(GI50値)を算出した。
T/C(%)=(T−S)/(C−S)×100
化合物(1)は、SK−BR−3細胞に対して13(nM)、NCI−H460細胞に対して26(nM)のGI50値を示した。
(製剤例1)<カプセル剤>
実施例1で得られた結晶5g、乳糖115g、トウモロコシデンプン58gおよびステアリン酸マグネシウム2gをV型混合機を用いて混合した後、3号カプセルに180mgずつ充填するとカプセル剤が得られる。
(製剤例2)<錠剤>
実施例1で得られた結晶5g、乳糖90g、トウモロコシデンプン34g、結晶セルロース20gおよびステアリン酸マグネシウム1gをV型混合機を用いて混合した後、1錠当り150mgの質量で錠剤機で打錠すると錠剤が得られる。
(製剤例3)<懸濁剤>
メチルセルロースを精製水に分散、溶解させた分散媒を調製し、実施例1で得られた結晶を乳鉢に量りとり、前述した分散媒を少量ずつ加えながらよく練り合わせ、精製水を加えて懸濁液100gを調製する。
T/C(%)=(T−S)/(C−S)×100
化合物(1)は、SK−BR−3細胞に対して13(nM)、NCI−H460細胞に対して26(nM)のGI50値を示した。
(製剤例1)<カプセル剤>
実施例1で得られた結晶5g、乳糖115g、トウモロコシデンプン58gおよびステアリン酸マグネシウム2gをV型混合機を用いて混合した後、3号カプセルに180mgずつ充填するとカプセル剤が得られる。
(製剤例2)<錠剤>
実施例1で得られた結晶5g、乳糖90g、トウモロコシデンプン34g、結晶セルロース20gおよびステアリン酸マグネシウム1gをV型混合機を用いて混合した後、1錠当り150mgの質量で錠剤機で打錠すると錠剤が得られる。
(製剤例3)<懸濁剤>
メチルセルロースを精製水に分散、溶解させた分散媒を調製し、実施例1で得られた結晶を乳鉢に量りとり、前述した分散媒を少量ずつ加えながらよく練り合わせ、精製水を加えて懸濁液100gを調製する。
Claims (34)
- 銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、図1に示すX線回折図を有する、下記式(1)
で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。 - 銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、回折角度2θ=3.10、4.02、6.22、8.54、9.62、11.58、11.84、12.16、12.56、14.46、15.02、15.26、17.86、22.14、22.96、23.10、23.82、24.26および26.82に主要ピークを示す請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
- 銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、図2に示す回折図を有する、請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
- 銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、回折角度2θ=5.04、6.78、7.72、10.14、11.16、13.24、13.66、15.32、18.50、20.40、22.36、22.90、25.16、26.66、27.92、30.92および31.78に主要ピークを示す請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
- 銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、図3に示す回折図を有する、請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
- 銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、回折角度2θ=6.36、6.80、10.78、11.30、11.56、12.76、13.66、14.68、16.58、17.44、17.96、20.58、21.30、23.70、26.34、27.58、28.12、29.14および34.68に主要ピークを示す請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
- 銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、図4に示す回折図を有する、請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
- 銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、回折角度2θ=6.08、6.72、8.42、10.16、10.72、11.32、12.22、13.50、14.44、15.68、16.96、17.68、20.36、22.92、25.58、27.26、27.76、34.30および35.88に主要ピークを示す請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
- 銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、図5に示す回折図を有する、請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
- 銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、回折角度2θ=6.24、6.84、8.30、11.80、12.58、13.74、14.62、19.36、19.94、20.74、23.86、24.26、25.38、26.00、27.40、27.78、29.38、29.54および30.66に主要ピークを示す請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
- 銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、図6に示す回折図を有する、請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
- 銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、回折角度2θ=3.26、4.64、5.30、6.06、6.54、9.82、11.48、13.14、13.98、14.54、15.04、18.30、20.62、22.46、23.24、23.60、24.48、25.34、26.82および28.12に主要ピークを示す請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
- 銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、図7に示す回折図を有する、請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
- 銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、回折角度2θ=4.72、5.52、6.18、9.46、10.44、12.38、14.22、15.22、15.90、19.48、19.74、20.62、21.00、22.00、22.28、25.24、26.22および27.34に主要ピークを示す請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
- 銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、図8に示す回折図を有する、請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
- 銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、回折角度2θ=7.92、10.10、12.50、13.94、14.84、15.36、15.50、17.70、18.56、18.84、21.26、22.02、22.70、23.56、23.88、24.80、25.40、28.14および28.58に主要ピークを示す請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
- 銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、図9に示す回折図を有する、請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
- 銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、回折角度2θ=5.00、6.70、7.70、10.08、10.72、14.42、15.60、18.96、20.44、22.34、23.16、23.30、25.10、25.48および28.12に主要ピークを示す請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
- 銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、図10に示す回折図を有する、請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
- 銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、回折角度2θ=4.70、5.50、9.38、10.40、12.36、14.18、15.22、15.92、19.78、20.60、21.00、24.30、25.56、26.24、26.80および27.30に主要ピークを示す請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
- 銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、図11に示す回折図を有する、請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
- 銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、回折角度2θ=6.88、10.04、13.84、15.40、15.58、18.50、19.60、20.16、20.80、21.58、21.94、22.36、22.68、23.22、23.42、24.84、25.34、26.20、27.16、27.42、28.04および31.80に主要ピークを示す請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
- 銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、図12に示す回折図を有する、請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
- 銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、回折角度2θ=7.46、10.18、12.68、14.30、14.96、15.10、16.34、20.26、21.94、22.52、22.70、24.28、24.48、24.78および25.48に主要ピークを示す請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
- 銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、図13に示す回折図を有する、請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
- 銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、回折角度2θ=8.12、9.78、10.86、13.60、13.94、15.86、16.32、17.10、18.48、19.54、20.04、20.36、20.62、23.10、24.26、24.60、24.96、25.32、25.64および26.76に主要ピークを示す請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
- 銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、図14に示す回折図を有する、請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
- 銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、回折角度2θ=3.10、4.00、6.24、8.54、9.62、11.50、11.82、12.14、13.56、14.44、14.98、15.22、17.18、17.60、17.82、20.72、22.12および24.18に主要ピークを示す請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
- 銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、図15に示す回折図を有する、請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
- 銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、回折角度2θ=5.02、7.70、8.22、10.12、14.06、15.24、15.50、16.54、17.36、20.38、22.36、22.76、23.32、25.02、25.60、26.90、27.54、28.04および30.72に主要ピークを示す請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
- 銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、図16に示す回折図を有する、請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
- 銅のKα線(波長λ=1.54オングストローム)の照射で得られる粉末X線回折図において、回折角度2θ=5.08、6.56、7.90、8.72、11.58、13.18、13.64、14.64、15.86、17.34、18.20、19.94、20.72、22.24、23.32、24.78、25.76、26.48、27.64および28.34に主要ピークを示す請求項1に記載の式(1)で表される2−{4−アミノ−2−[(3−クロロ−4−メトキシ−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]−2,7−ジヒドロ−6−チア−1,2,3,5−テトラアザベンゾ[cd]アズレン−8−イル}−N−メチルアセタミドの結晶。
- 請求項1から32のいずれか1項に記載の結晶を含有する医薬組成物。
- 請求項1から32のいずれか1項に記載の結晶を含有する抗癌剤。
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