JPWO2010140210A1 - 半導体記憶装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

相変化材料を含む記録層を備えた不揮発性メモリの書き換え電流を低減し、信頼性を向上させる。記録層と記録層を加熱するためのヒータ層との間に、熱伝導層を設ける。熱伝導層の熱伝導率は、記録層およびヒータ層よりも大きい。書き換え電流によりヒータ層に発生したジュール熱が、熱伝導層により記録層に平行な方向に拡散されるため、一様に記録層が加熱される。その結果、記録層の周辺部が効率的に加熱され、書き換え電流を低減することができる。また、書き換え電流の低減により、記録層の中心部が必要以上に加熱されることがなくなり、メモリの信頼性が向上する。

Description

本発明は、記録層の抵抗状態の変化でデータを記録する半導体記憶装置に関する。
相変化材料を記録層に用いる相変化メモリ装置が提案されている。相変化メモリ装置については例えば非特許文献1に詳述されている。相変化メモリ装置は、PRAM、OUM、オボニック・メモリと呼ばれることもある。記録層の相変化材料には、電気抵抗が高いアモルファス相と電気抵抗が低い結晶相の2つの準安定な状態があり、相変化メモリ装置はこの抵抗の違いを‘0’と‘1’に対応させることでビット情報を記憶する。相変化材料としては、一般的にカルコゲナイドが用いられる。カルコゲナイドとは、硫黄、セレン、テルルのうちの少なくとも1元素を含む材料のことである。代表的な相変化材料はGe(ゲルマニウム)とSb(アンチモン)、Te(テルル)の合金である。
非特許文献1に相変化メモリ装置の動作が記されている。相変化メモリ装置の動作原理を簡単に説明する。記録層に用いられる相変化材料がアモルファス相のときの電気抵抗値は、結晶相のときに比べて2桁から3桁も高い。この抵抗値の違いが読み出し信号の電流値に反映される。書き換え動作は、記録層もしくは記録層および記録層に近接するヒータ層に電流を流してジュール熱を発生させることで行う。記録層の相変化材料をアモルファス相にする場合、相変化材料を融点以上に熱してから急冷するようなパルス電流を印可する。融点は一般的に、600℃程度であり、急冷する時間は一般的に、3ナノ秒程度である。記録層の相変化材料を結晶相にする場合、局所的に相変化材料の温度を結晶化温度以上、融点以下の温度で保持する。このときの温度は、一般的に400℃程度であり、結晶化に要する時間は相変化材料の組成によって異なるが、一般的に50ナノ秒程度である。以後、記録層の相変化材料を結晶化させることをセット動作、アモルファス化させることをリセット動作と呼ぶ。また、記録層の相変化材料がアモルファス、すなわち記録層の抵抗が高い状態をリセット状態と呼び、記録層の相変化材料が結晶、すなわち記憶部の抵抗が低い状態をセット状態と呼ぶ。
非特許文献2には、相変化メモリの書き換え電力と書き換え可能回数の関係が示されている。書き換えの電力が大きくなると書き換え可能回数が減少することが示されている。相変化メモリの動作不良の原因として、繰り返しの書き換えにより相変化材料組成の均一性が低下することや相変化材料内に空隙が生じることが知られている。
特許文献1には、記録層に接しているヒータ層を有する相変化メモリセルが示されている。誘電体の開口中にヒータ層が形成されており、ヒータ層においてジュール熱を発生させ、熱伝導により相変化材料を加熱する。
米国特許7351992号公報
2003 Symposium on VLSI Technology、第173頁から第174頁、ダイジェスト・オブ・テクニカル・ペーパーズ 2003 International Electron Devices Meeting, 2003、Technical Digest、第255頁から第258頁、ダイジェスト・オブ・テクニカル・ペーパーズ
従来の絶縁膜の開口中にヒータ層を備える相変化メモリ装置では、セット動作、リセット動作とも、記録層に接するヒータ層に電流を印加することで、記録層の相変化材料を融点以上に加熱する。本発明の発明者は、絶縁膜の開口中にヒータ層を備える相変化メモリ装置について加熱特性を検討し、その結果、以下のような課題が存在することを見出した。
第一に、ヒータ層の中心に比べて、ヒータ層の周辺部が加熱されづらく、結果、周辺部に接する記録層を融点以上に加熱するために多くの電流が必要になることを見出した。多くの電流を要するということは、消費電力の増大に繋がる。
また一方で、記録層の周辺部を融点まで加熱すると、記録層の中心部の温度が必要以上に高温になってしまうという問題があることも見出した。必要以上に記録層が高温になるのは、相変化メモリの書き換え可能回数の性能にとって不利となる。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。加熱によって抵抗状態が変化する記録層にデータを記録する半導体記憶装置であって、記録層と、セット動作時、リセット動作時に記録層を加熱するためのヒータ層と、前記記録層と前記ヒータ層との間に、前記記録層および前記ヒータ層よりも高い熱伝導率を持つ層とを設ける。以下、この高い熱伝導率を持つ層を、熱伝導層と呼ぶ。熱伝導層が、セット動作時、リセット動作時に、記録層に沿う方向に前記ヒータ層で発生する熱を拡散する。これにより、セット動作時、リセット動作時に記録層の周辺部が中心部と同様に加熱される。
本発明によれば、セット動作時、リセット動作時に、記録層の周辺部が中心部と同様に加熱されるので、記録層の周辺部を融点まで加熱するための電流を小さくでき、かつ、記録層の中心部の温度が必要以上に高温になるのを防ぐことができる。したがって、従来よりも高信頼かつ低電力動作する半導体記憶装置を実現することができる。
本発明の実施の形態1による半導体記憶装置の一実施の形態を示す断面模式図。 本発明の実施の形態1による半導体記憶装置の一実施の形態を示す平面模式図。 本発明の実施の形態1による半導体記憶装置の一実施の形態を示す断面模式図。 本発明の効果を確かめるための計算に用いた構造を示す断面図。 本発明の効果を確かめるために熱計算を行った結果。 本発明の効果を確かめるために比較対象となる熱計算を行った構造を示す断面図。 本発明の効果を確かめるために比較対象となる熱計算を行った結果。 本発明の実施の形態1による半導体記憶装置の製造方法を示す断面模式図。 本発明の実施の形態1による半導体記憶装置の製造方法を示す断面模式図。 本発明の実施の形態1による半導体記憶装置の製造方法を示す断面模式図。 本発明の実施の形態1による半導体記憶装置の製造方法を示す断面模式図。 本発明の実施の形態1による半導体記憶装置の製造方法を示す断面模式図。 本発明の実施の形態1による半導体記憶装置の一実施の形態を示す断面模式図。 本発明の実施の形態2による半導体記憶装置の一実施例の形態を示す断面模式図。 本発明の実施の形態3による半導体記憶装置の一実施例の形態を示す断面模式図。 本発明の実施の形態4による半導体記憶装置の一実施例の形態を示す断面模式図。 本発明の実施の形態5による半導体記憶装置の一実施例の形態を示す断面模式図。 本発明の実施の形態6による半導体記憶装置の一実施例の形態を示す断面模式図。 本発明の実施の形態1による半導体記憶装置の熱伝導層の熱伝導率と記録層内の温度ムラとの関係を示す図。 本発明の実施の形態2による半導体記憶装置のヒータ層の電気特性を示す図。 本発明の実施の形態2による半導体記憶装置のヒータ層の電気特性を示す図。
(実施の形態1)
図1は、本発明の好ましい第1の実施の形態による半導体記憶装置(相変化メモリ装置)の構造を示す断面模式図である。図1は、メモリアレイ上面模式図である図2に示されたI−I部の断面模式図である。図2に示されたII−II方向の断面模式図が図3に示されている。
図1に示すように、本実施形態による半導体記憶装置は導電性の上部熱伝導層102と導電性の下部熱伝導層109に挟まれた記録層101とその上下に配置された導電性の上部ヒータ層103及び導電性の下部ヒータ層107とを、層間絶縁膜131に設けられた開口中に備える。図1の破線Aで囲まれた記録層101などが含まれる部分を、以下メモリセルと呼ぶ。
上部ヒータ層103とビット線105は、上部電極104によって電気的に接続されている。下部ヒータ層107の下には下部電極108と、接着層121と、シリサイド層122と、第三ポリシリコン層123と、第二ポリシコン層124と、第1のポリシリコン層125と、ワード線126とが順に設けられている。ワード線126は、層間絶縁膜132によって区切られている。さらにその下には周辺回路127が形成されている。周辺回路127とワード線126とは、断面図には表されていない、層間絶縁膜133を貫通するプラグなどによって電気的に接続されている。
上部熱伝導層102及び下部熱伝導層109の材料には、熱伝導率が上部ヒータ層103及び下部ヒータ層107に用いられる材料よりもそれぞれ熱伝導率が高く、かつ、記録層101に用いられる材料よりも熱伝導率が高い材料を用いる。好ましくは物理的、化学的に安定であり、高温下でも原子の移動が生じにくい材料を用いる。例えば、タングステンやモリブデンを用いることができる。タングステンの熱伝導率の一例は178W/m・Kであり、モリブデンの熱伝導率は約138W/m・Kである。但し、成膜方法や添加する元素により変化することは言うまでもない。
また、上部熱伝導層102及び下部熱伝導層109の厚さは、5nm以下が望ましい。熱伝導層が厚いと、書き換え時に高温に加熱する領域が増加するため、タングステンやモリブデンなどの熱伝導率が高い材料からの層間絶縁膜131への放熱が多くなり、結果として書き換え電流が増加に繋がり、本願発明の効果を弱めるからである。
記録層101には、加熱により電気抵抗が変化する材料を用いる。例えば、相変化材料の結晶相とアモルファス相を用いることで実現できる。この場合、相変化材料には、ゲルマニウム−アンチモン−テルルの合金や前記合金に酸素や窒素、インジウム、亜鉛、銀を添加した材料を用いることが出来る。
記録層101の厚さは、薄くしたほうが記録層101内部の温度は均一になる。しかし、記録層101が薄すぎるとショートする可能性があるため、膜厚は4〜20nm程度が望ましい。記録層101の膜厚が4〜20nm程度と薄い場合、記録層101の保熱効果は無視できる。そのため、リセット状態では記録層101が全体に渡ってアモルファスになり、セット状態では記録層101の全体に渡って結晶になり易く、記録層101が結晶とアモルファスの混在状態になることが少ない。そのため、データの‘0’と‘1’を弁別することが容易になり、ビット情報を確実に記憶し、再生できる高信頼なメモリを提供できる。
上部ヒータ層103及び下部ヒータ層107には、通電によりジュール熱を発生する材料を用いる。例えば、窒化チタンや窒化アルミニウム、窒化タンタル、不純物が添加されたポリシリコン(例えば、チタンシリサイドやタングステンシリサイド)、酸化チタン、酸化タンタル及び当該材料の積層構造を用いることができる。窒化チタン、チタンシリサイドの熱伝導率の一例は、それぞれ3W/m・K、0.15W/m・Kである。このように、ヒータ層の熱伝導率は熱伝導層の熱伝導率よりも低い。但し、成膜方法や窒素もしくはシリコンの含有率により熱伝導率が大きく変化することは言うまでもない。ヒータ層の電気抵抗率は1〜100mΩ・cmであることが望ましい。電気抵抗率が100mΩ・cmより高いとメモリセルの抵抗比が少なくなり、読み出し速度が低下する。逆に電気抵抗率が1mΩ・cmより低いと、ジュール熱による発熱量が低下する。適切な電気抵抗率がメモリセル構造に依存することは言うまでもない。このとき上部ヒータ層及び下部ヒータ層の膜厚は5〜50nmであることが望ましい。
ワード線126が設けられている層とビット線105が設けられている層との間に設けられている層間絶縁膜131に用いる材料としては、例えば、酸化シリコンを用いることができる。酸化シリコン(SiO)の熱伝導率は1.4W/m・Kである。酸化シリコンの層間絶縁膜131は、後述のように、TEOS(テトラエチルオルソシリケート)原料を用いたプラズマCVD(化学的気相成長)法や、SOG(スピンオングラス)で形成することができる。
接着層121は下部ヒータ層107とシリサイド層122の原子相互拡散を抑制するために設けられる。しかし接着層121は、必ずしも必要な層では無い。接着層121の材料には、例えば、窒化チタンを用いることができる。また、シリサイド層122は第三ポリシリコン層123との接触抵抗の低減のために設けられる。シリサイド層122も、必ずしも必要な層では無い。シリサイド層122の材料には、例えば、チタンシリサイドやニッケルシリサイドを用いることができる。
第1のポリシリコン層125の材料にはホウ素やガリウム、インジウムの何れかを含むp型ポリシリコンを用いることができる。第二のポリシリコン層124の材料は真性ポリシリコンを用いることができる。第三ポリシリコン層123の材料はリンや砒素を不純物として含むn型ポリシリコンを用いることができる。第二のポリシリコン層の材料としてn−型(n型であるが第三ポリシリコンに比べて不純物濃度が低い)ポリシリコンを用いることも出来ることは言うまでもない。第1のポリシリコン層125と、第二のポリシリコン層124と、第三ポリシリコン層123とで選択素子であるダイオードを構成する。当該選択素子によって、メモリアレイの中の任意のメモリセルを選択して、読み出し動作、セット動作およびリセット動作を行うことができる。
上部電極104は後述するようにCMP(化学機械研磨)を用いる工程でCMPストッパ層として利用することができる。電気抵抗が低い金属が望ましく、例えばタングステンを用いることが出来る。
ワード線126やビット線105は半導体工程で通常使用される配線材料で形成することができる。例えば、タングステンや窒化チタン、銅と窒化チタンの積層膜、タングステンと窒化チタンの積層膜を用いることができる。
周辺回路127には、読み出し動作向けのセンスアンプや書き込み動作向けのカレントミラー回路、ビット線セレクタ、ワード線セレクタ、昇圧回路などが含まれることがある。
上部電極104から第1のポリシリコン層125までのピラー128は柱状に加工されている。言い換えると、ピラー128は層間絶縁膜131の開口の中に形成されている。
メモリのアレイを模式的に示した図2には、複数のビット線105と、複数のビット線105と交差する複数のワード線126と、複数のピラー128が示されている。複数のビット線105と複数のワード線126の交点のそれぞれにピラー128が配置されている。すなわち、それぞれの交点に、ビット線105とワード線126との間を貫通する層間絶縁膜131の開口があり、その開口の中にピラー128が存在する。
リセット動作において、メモリセルに電流が流れることで、主に上部ヒータ層103及び下部ヒータ層107、記録層101にジュール熱が発生する。ヒータ層から層間絶縁膜131に放熱されるため、ヒータ層の内部には温度ムラが存在する。次に、上部熱伝導層102や下部熱伝導109は熱伝導率が高い材料により構成されているため、その内部の温度はほぼ均一である。その結果、記録層101の温度ムラは少なく、ほぼ均一に加熱される。その温度が融点を超えたところで電流を止め、記録層101の相変化材料を急冷することで、相変化材料をアモルファス化させる。セット動作も同様にジュール熱により加熱し、一定時間、加熱した状態で保持することで結晶化させる。
本実施例のようなピラー構造では、メモリセル間の熱ディスターブ(メモリセル間の熱伝導により、例えばあるメモリセルに書き込み動作を行ったときに、隣のメモリセルに記憶した情報が失われる現象)を防ぐことがメモリ集積度の高密度化のために重要である。特にリセット状態のメモリセルに隣接するメモリセルにリセット動作を行うと、情報が消失しやすい。熱ディスターブを防ぐ一つの方法として、まず全てのメモリセルをリセット状態にしてから(ブロック動作による一括消去)、セット状態にするメモリセルのみ、さらにセット動作を行うことができる。セット動作に要する温度は低いため、熱ディスターブは軽減される。さらに、もう一つの方法として、まず全てのメモリセルをセット状態にしてから(ブロック動作による一括書き込み)、リセット状態にするメモリセルのみ、さらにリセット動作を行うことができる。相変化材料のアモルファス化には結晶化に比べて高い温度が必要なため、セット状態のメモリセルがリセットされることは少ない。よって、熱ディスターブは軽減される。
本発明のメモリ装置の効果を確かめるために、図4に示した構造に対して計算機実験を行った。図4は図1の破線Aで囲まれたメモリセル部分に対応する模式断面図である。計算機実験では、メモリセルに電流を印加した際の図4のA1点からD1点の間での温度を求めた。図5に、計算結果をプロットした。図5の横軸は、A1点〜D1点の位置を示し、縦軸は記録層101の温度を示す。計算機実験の結果から、記録層101の全体に渡って、相変化材料の一般的な融点である約600℃に均一に加熱されるのが分かる。
比較対象として、熱伝導層が無い場合のメモリセルについても同様に計算した。図6に、比較対象のための計算機実験を行ったメモリセルの構造を示す。図6に示したメモリセルの構造は、熱伝導層102と熱伝導層109が無いことを除けば、図4に示したメモリセルの構造と同じである。図7に、熱伝導層102と熱伝導層109が無い場合の、メモリセルに電流を印加した際の図6のA2点からD2点の間での温度を計算した結果を示す。図7の横軸は、A2点〜D2点の位置を示し、縦軸は記録層101の温度を示す。なお、記録層101の周辺部、すなわちA2点とD2点とで相変化材料の一般的な融点である約600℃となるように計算した。全体が融点を超える温度まで加熱されることが、記録層の抵抗値の変化による記録のために必要だからである。図7に示した計算結果から、熱伝導層を設けない場合には、記録層101の中心部では1200℃を超える高温となることが確かめられた。考えられる原因としては、以下の通りである。層間絶縁膜131への放熱により、記録層101の温度ムラが大きくなることが考えられる。相変化材料の例であるGe、Sb、Te合金の熱伝導率0.37W/m・K程度に比べて、層間絶縁膜の例であるSiOの熱伝導率は1.4W/m・Kと大きい。そのため、層間絶縁膜への放熱が大きな記録層内の温度ムラをもたらすことが考えられる。
図6に示した計算ではリセット動作に要する電流が93マイクロアンペアであったのに対し、図4に示した計算ではリセット動作に要する電流は80マイクロアンペアと少ないことが計算により求められた。メモリセルの大きさは1Fとして計算した。Fは最小加工寸法であり、今回の計算では30nmとした。熱伝導層が存在することで、少ない電流値、すなわち低消費電力が達成できることが確かめられた。
以上の計算結果から、熱伝導層が均一な記録層の加熱に寄与することが確かめられた。また、熱伝導層を備えることで、記録層の中心部の温度の上昇が約半分に抑えられるという顕著な効果が得られることが確かめられた。この顕著な効果は、書き換え可能回数の向上、すなわち記録層の高信頼化にとって有利である。また、熱伝導層を用いることで小さい電流値で、記録層への書き換えが可能であることが確かめられた。すなわち、低消費電力化が可能であることが確かめられた。
リセット動作時におけるヒータ層の熱伝導率と、記録層内の最高温度と最低温度の差を図19に示す。安定した動作のためには温度差は250℃以下が望ましい。その領域1901を図19中に示した。温度差250℃の線と破線で示した曲線の交点から分かるように、熱伝導層の熱伝導率を5W/K・m以上にすることで、望ましい温度差である250℃以下を達成できることが確かめられた。
以下、図8〜図12を用いて本願の半導体記憶装置の製造方法を説明する。
まず、通常の半導体製造工程により図8に示す構造を半導体基板842上に作製する。図8には素子分離領域841やサイドウォール852、拡散層844、p型の領域843、ゲート絶縁膜845、ゲート電極846、シリサイド領域847からなるトランジスタやプラグ電極848と密着層849、シード層851、配線850からなる配線が示されている。次に、層間絶縁膜133の上部にワード線126を形成する。形成方法は、スパッタによる成膜とレジストマスクを用いたドライエッチングによる加工を使用することが出来る。p型の領域843をn型の領域にしても良い事は言うまでもない。周辺回路はCMOS回路で構成するのが望ましい。
次に、図9で示すように、第1のポリシリコン層125、第2のポリシリコン層124、第三のポリシリコン123、シリサイド層122、接着層121、下部電極108、下部ヒータ層107、下部熱伝導109、記録層101、上部熱伝導層102、上部ヒータ層103、上部電極104を形成するための各層を成膜する。第1のポリシリコン層125、第2のポリシリコン層124、第三のポリシリコン123はCVDで成膜し、イオン打ち込みにより不純物を添加することで形成することができる。さらに、シリサイド層122と接着層121を形成する方法としては、例えば、チタンをスパッタし、次に、窒化チタンを反応性スパッタにより成膜した後に、熱処理を行うことでチタンをシリサイド化させることでシリサイド層122と接着層121を形成することができる。下部電極108、下部熱伝導109、記録層101、上部熱伝導層102、上部電極104の形成方法としてスパッタにより成膜することが出来る。下部ヒータ層107、上部ヒータ層103は反応性スパッタにより成膜することも出来る。
次に、レジストマスクを使用したドライエッチングにより、上部104から第1のポリシリコン層125までを図10に示したように部分的に除去することで、ピラー構造128を形成する。さらに、層間絶縁膜131となる絶縁膜をピラーの間に埋め込み、CMP(化学機械研磨)により上面を平坦化することで図11に示す構造を得ることが出来る。層間絶縁膜131としてTEOS(テトラエチルオルソシリケート)原料を用いてプラズマCVD(化学的気相成長)法やSOG(スピンオングラス)で形成した絶縁膜を用いることが出来る。その後、図12に示したように、通常の半導体プロセスを用いてビット線105を形成する。上部ヒータ層103と記録層101、下部ヒータ層107を同一のレジストマスクを用いて加工することで容易にピラー状の構造を作製することが出来る。
さらに、上述のプロセスを繰り返すことにより、複数層の積層メモリアレイを作製できる。図13には、4層メモリアレイの構造の例を示した。製造工程の歩留まりが向上するとメモリ容量当たりの製造コストが最小となるメモリアレイ層の数は増加する。現在の製造技術では、望ましくは4層から16層である。
さらに通常の半導体工程を用いて、上部の配線やパッシベーションを形成して、高密度な相変化メモリ装置を製造する。
本実施例で示した製造プロセスでは、記録層とその上下の導電性の層の径が、各層のエッチングレートの違いによって幅を持つ。その場合であっても、図1に示した記録層101の直径d1と上部ヒータ層103の直径d2、下部ヒータ層107の直径d3がほぼ等しく、2割以上のズレが無い構造を実現できるので、全く同一の径と仮定した場合と同様の効果を得ることが可能である。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2を説明する。本実施例ではヒータ層が導電性材料/絶縁膜/導電性材料の積層構造で作製されていることを特徴とする。
金属を用いるヒータ層ではその膜厚が厚くなり、ヒータ層から周辺の誘電体に放熱される熱が大きくなるため、動作に必要な電力が増加する。なぜなら、ジュール熱を発生させるため、ヒータ層においてはある一定の電気抵抗が必要であるが、電気抵抗率には一定の上限があるため、膜厚を厚くせざるを得ないからである。金属を用いるヒータ層の電気抵抗率の例は0.01Ω・cmであり、膜厚は30nmである。
そこで、書き換え動作に必要な電力を低減することを目的として、以下の構成とする。すなわち、ヒータ層を導電性材料/絶縁膜/導電性材料の積層構造を有する積層膜で作製する。上記積層膜は絶縁膜の厚みが1〜5nmと薄いのにかかわらず、相変化メモリのヒータ層として十分な電気抵抗を持つ。導電性材料の膜厚は通常の半導体プロセスで均一に成膜出来る膜厚でよい。例えば、0.5〜2nmである。我々の実験では、絶縁膜としてクロム酸化物を用いて、膜厚を1.5nmとし、導電性材料としてタングステンを用いたときの電気抵抗は31kΩであった(1F換算、F=30nm)。従来の高抵抗の金属を用いる場合よりも、薄いヒータ層を形成可能である。
図14に示す構造では、下部電極108上に下部ヒータ層1404aが設けられており、その上に記録層101が形成されている。さらに、その上に上部ヒータ層1404bと上部電極104、ビット線105が設けられている。層間絶縁膜131中に、下部電極108から上部電極104までが形成されている。ヒータ層1404a及び1404bは導電性材料1402a/絶縁膜1401a/導電性材料1403a及び導電性材料1402b/絶縁膜1401a/導電性材料1403bの積層構造である。好ましくはヒータ層は高温かつ高電界下で物理的に安定であり、電気抵抗が変動しないことが望ましい。好ましくは導電性材料は金属であり、高温下で物理的な変形が生じにくい材料が好ましい。例えば、タングステンやモリブデンを用いることが出来る。好ましくは絶縁体は誘電体である。絶縁膜としては、高温下で物理的に安定であることが望ましい。好ましくは金属の酸化物、もしくは窒化物、酸窒化物であることが望ましい。例えば、タンタル、クロム、タングステン、アルミの酸化物、もしくは窒化物を用いることができる。ヒータ層は安定した発熱が得られるように相変化材料を含む記録層よりも抵抗が高いことが望ましい。さらに、金属/絶縁膜/金属/絶縁膜/金属のように複数の絶縁膜を用いることができる。複数の絶縁膜を用いると良好な耐電流特性と発熱特性を両立させることがより容易になる。
また、絶縁膜はリセット電流を目標動作回数だけ通電させても絶縁膜が劣化せず、ヒータ層の抵抗が一定であることが望ましい。図20に我々が取得した誘電体の膜厚と界面抵抗の関係を示す。導電性材料/誘電体/導電性材料の積層構造の電気特性を調べた。誘電体膜厚が厚くなると界面抵抗は上昇する。相変化材料を含む記録層の抵抗値2001は膜厚や相変化材料の組成にも依存するが、約5×10−11Ω・m程度である。良好な発熱特性が得られる領域2003を図中に示した。この誘電体の場合、1nmより厚い膜厚にするのが望ましい。また、図21に我々が取得した誘電体の膜厚と耐電流の関係を示す。金属/誘電体/金属の積層構造の電気特性を調べた。誘電体膜厚が厚くなると、より低い電流で誘電体が破壊される。リセット電流値2002はメモリセルの構造に依存するが、約7×1010A/m程度である。良好な耐電流特性が得られる領域2004を図中に示した。この誘電体の場合、2nmより薄い膜厚にするのが望ましい。望ましい絶縁膜の膜厚は絶縁膜の材料にもよるが、0.5〜2nmが妥当である。
絶縁膜を挟む導電性材料が厚いと、書き換え時に高温に加熱する領域が増加するため、層間絶縁膜への放熱が多くなり、結果として書き換え電流が増加する問題が生じる。従って、導電性材料の厚みは5nm以下が望ましい。
本実施例の構造ではヒータ層を薄く出来るため、書き換え時に高温に加熱する領域が減少し、層間絶縁膜への放熱がさらに低下する長所がある。また、ジュール熱の発生量に関係する電気抵抗や保熱に関係する熱抵抗について、膜厚を変えることで調整ができるため、材料の組成を変更しなければならない従来のヒータ層に比べて、本発明のヒータ層は所望の性能を得るための設計の自由度が高いという利点がある。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3を説明する。本実施例ではヒータ層の間に熱伝導層が挟まれていることを特徴とする。
図15を用いて説明する。熱伝導層1501が第一のヒータ層1502と第二のヒータ層1503の間に挟まれている。第1のヒータ層1502の上には記録層101が形成されている。記録層101の上には上部電極104が形成されている。書き換え時には、層間絶縁膜131へ逃げる熱があるために、ヒータ層の周辺部1505の温度は中心部1506に比べて低くなる。本実施の形態の装置では、熱伝導層1501によりヒータ層の温度が均一化され、結果、記録層101の温度が均一化される。これにより、信頼性の高い相変化メモリ装置を提供できる。
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4を説明する。本実施例では記録層の間に熱伝導層が挟まれていることを特徴とする。
図16を用いて説明する。下部電極108上に下部ヒータ層107、第三の熱伝導層1601c、第二の記録層101b、第二の熱伝導層1601b、第一の記録層101a、第一の熱伝導層1601a、上部ヒータ層103、上部電極104、ビット線105が形成されている。下部電極108から上部電極104は層間絶縁膜131中に形成されている。第1および第2の記録層内部の温度は熱伝導層により均一化される。相変化材料は一般的に熱伝導率が低く、保熱効果が高い。本実施の形態の装置を用いると相変化材料の保熱効果により、書き換え電流を低減しつつ、記録層内の温度均一性が高くできるため、高信頼の相変化メモリ装置を提供することができる。
(実施の形態5)
本発明の実施の形態5を説明する。本実施例では記録層の片側に導電性材料/絶縁膜/導電性材料の積層構造が隣接していることを特徴とする。
図17を用いて説明する。下部電極108上に金属層1702/絶縁膜1701/金属層1703の積層構造からなるヒータ層1704、記録層101、上部電極104、ビット線105が形成されている。層間絶縁膜131中に下部電極108から金属1703までが形成されている。記録層101内部の温度は、ヒータ層1704の熱が金属層1703によって記録層に沿う方向に拡散されるために均一化される。従って、低電力、高信頼の相変化メモリ装置を得ることができる。さらに、ヒータ層1704は、金属層のみのヒータ層と置き換えが容易であり、低コストで、低電力、高信頼の相変化メモリ装置を得ることが可能である。
(実施の形態6)
本発明の実施の形態6を説明する。本実施例では記録層の間に金属/絶縁膜/金属の積層構造が挟まれていることを特徴とする。
図18を用いて説明する。下部電極108上に第一の記録層101a、金属1802/絶縁膜1801/金属1803の積層構造からなるヒータ層1804、第二の相変化材料101b、上部電極104、ビット線105が形成されている。リセット動作の時に、融点以上に加熱される部分は記録層中のヒータ層中心付近である。発熱部は主にヒータ層であり、保熱部は主に記録層である。記録層内部の温度は熱伝導層により均一化される効果がある。相変化材料は一般的に熱伝導率が低く、保熱効果が高い。本実施例を用いると相変化材料の保熱効果により、書き換え電流を低減しつつ、記録層内の温度均一性が高くできるため、高信頼の高密度メモリ装置を提供することができる。
本発明の半導体メモリ装置は、電子計算機の記録装置や、携帯端末の記録装置などに利用できる。
101 記録層
102 上部熱伝導層
103 上部ヒータ層
104 上部電極
105 ビット線
131 層間絶縁膜
107 下部ヒータ層
108 下部電極
109 下部熱伝導層
121 接着層
122 シリサイド層
123 第3のポリシリコン層
124 第2のポリシコン層
125 第1のポリシリコン層
126 ワード線
127 周辺回路
128 ピラー
841 素子分離領域
842 半導体基板
843 p型の領域
844 拡散層
845 ゲート絶縁膜
846 ゲート電極
847 シリサイド領域
848 プラグ電極
849 密着層
850 配線
851 シード層
852 サイドウォール

Claims (18)

  1. 複数の第1配線と、
    前記複数の第1配線と交差する複数の第2配線と、
    前記複数の第1配線と前記複数の第2配線との間に、前記複数の第1配線と前記複数の第2配線の交点毎に貫通する開口を有する絶縁膜と、
    前記開口中に、通電によりジュール熱を発生する第1の導電性材料層と、
    前記開口中に、加熱によって抵抗状態が変化する記録層と、
    前記第1の導電性材料層と前記記録層との間に、前記第1の導電性材料層と前記記録層とに比べ、熱伝導度が高い第2の導電性材料層とを有することを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 請求項1に記載の半導体記憶装置において、
    前記第2の導電性材料層が前記第1の導電性材料層の上に設けられ、
    前記記録層が前記第2の導電性材料層の上に設けられていることを特徴とする半導体記憶装置。
  3. 請求項2に記載の半導体記憶装置において、
    前記開口中に、さらに、
    前記記録層の上に設けられている第3の導電性材料層と、
    前記第3の導電性材料層の上に設けられている第4の導電性材料層とを有し、
    前記第3の導電性材料層の電気伝導度は、前記第4の導電性材料層および前記記録層の熱伝導度よりも低いことを特徴とする半導体記憶装置。
  4. 請求項1に記載の半導体記憶装置において、
    前記第1の導電性材料層の熱伝導度は、5W/K・m以上であることを特徴とする半導体記憶装置。
  5. 請求項1に記載の半導体記憶装置において、
    前記第2の導電性材料はタングステンを含むことを特徴とする半導体記憶装置。
  6. 請求項1に記載の半導体記憶装置において、
    前記第2の導電性材料はモリブデンを含むことを特徴とする半導体記憶装置。
  7. 請求項1に記載の半導体記憶装置において、
    前記第1の導電性材料の層は、窒化タンタル、窒化チタン、窒化アルミニウム、不純物が添加されているポリシリコン、酸化チタン、酸化タンタルのいずれかの材料を含むことを特徴とする半導体記憶装置。
  8. 請求項1に記載の半導体記憶装置において、
    前記記録層は相変化材料を含むことを特徴とする半導体記憶装置。
  9. 請求項8に記載の半導体記憶装置において、
    前記相変化材料はゲルマニウムと、アンチモンと、テルルとを含むことを特徴とする半導体記憶装置。
  10. 第1のヒータ層と、
    前記第1のヒータ層上に形成されている相変化材料を含む記録層と、
    前記第1のヒータ層と前記記録層との間に、前記第1のヒータ層と前記記録層とに比べて、熱伝導率が高い第1の熱伝導層とを有し、
    前記第1のヒータ層からの熱を利用して、前記記録層の相変化材料の相状態を変化させて情報を記憶する半導体記憶装置。
  11. 請求項10に記載の半導体記憶装置において、
    前記第1の熱伝導層の熱伝導度は、5W/K・m以上であることを特徴とする半導体記憶装置。
  12. 請求項10に記載の半導体記憶装置において、
    前記第1の熱伝導層はタングステンを含むことを特徴とする半導体記憶装置。
  13. 請求項10に記載の半導体記憶装置において、
    前記第1の熱伝導層はモリブデンを含むことを特徴とする半導体記憶装置。
  14. 請求項10に記載の半導体記憶装置において、
    前記第1のヒータ層の上に前記第1の熱伝導層が設けられ、
    前記第1の熱伝導層の上に前記記録層が設けられていることを特徴とする半導体記憶装置。
  15. 請求項10に記載の半導体記憶装置において、
    前記記録層の上に設けられている第2の熱伝導層と、
    前記第2の熱伝導層の上に設けられている第2のヒータ層とを有し、
    前記第2の熱伝導層の熱伝導率は、前記第2のヒータ層および前記記録層の熱伝導率よりも高いことを特徴とする半導体記憶装置。
  16. 請求項10に記載の半導体記憶装置において、
    前記第1のヒータ層は、
    金属層と絶縁体層との積層構造を有することを特徴とする半導体記憶装置。
  17. 請求項13に記載の半導体記憶装置において、
    前記第1のヒータ層の前記絶縁体層は、前記金属層に挟まれていることを特徴とする半導体記憶装置。
  18. 加熱によって抵抗状態が変化する記録層を有する半導体記憶装置の製造方法であって、
    第1の導電性材料層を形成する第1工程と、
    前記第1の導電性材料層と前記記録層とに比べ、熱伝導度が高い第2の導電性材料層を形成する第2工程と、
    前記記録層を設けるための、加熱によって抵抗状態が変化する材料の層を形成する第3工程と、
    前記第1の導電性材料層と、前記第2の導電性材料層と、前記加熱によって抵抗状態が変化する材料の層とを部分的にエッチングする第4の工程と、
    前記第4の工程でエッチングされた部分に絶縁膜を形成する第5の工程とを有することを特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
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