JPWO2010058492A1 - デルタシグマ変調器及び無線通信装置 - Google Patents

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Abstract

量子化器の出力信号をデジタル処理してDACを経てアナログフィルタへフィードバックするループを有するデルタシグマ変調器において、量子化器110は、アナログフィルタ部100からのアナログ信号をデジタル信号に量子化する。量子化器110のデジタル信号は、可変ゲイン123及び遅延素子124からなる1次の再帰型フィルタ回路125でデジタル処理される。LUT121は、前記量子化器110からのデジタル信号と、前記再帰型フィルタ回路125からの出力信号であるテーブル制御信号S1200とを入力し、この両信号に応じた補償値を予め記憶する。そして、このLUT121からの補償値が遅延を補正されたデジタル出力信号となると共に、このデジタル出力信号はDAC130でアナログ信号に変換された後、前記アナログフィルタ部100でアナログ入力信号と減算される。従って、高速・広帯域の信号に対して遅延の影響が軽減されて、出力信号の精度が向上する。

Description

本発明は、デルタシグマ変調器及びこれを用いた無線通信装置に関する。
一般に、アナログデジタル変換器(Analog-to-Digital Converter;ADC)において利用されているデルタシグマ変調器は、例えば非特許文献1に記載されるように、ノイズシェーピング技術とオーバーサンプリング技術により、ナイキストアナログデジタル変換器と比較して、高精度かつ低電力を実現できる方法として知られている。
そして、高速・広帯域のデルタシグマ変調器に適した技術として、非特許文献1及び2に記載される連続時間型デルタシグマ変調器が知られている。
この基本的な連続時間型デルタシグマ変調器の一例について説明する。図11は、連続時間型デルタシグマ変調器の概略構成を示すブロック図である。
図11に示す連続時間型デルタシグマ変調器は、任意の周波数特性を持つループフィルタ502と、ループフィルタ502の出力信号を量子化し、デジタル出力信号として出力する量子化器503と、量子化器503の出力信号をアナログ値に変換しフィードバックするデジタルアナログ変換器(Digital-to-Analog Converer;DAC)504と、DAC504から出力されたアナログ値とアナログ入力信号との差を演算する減算器501とを備え、この減算器501の出力が前記ループフィルタ502に入力される。
図12は、前記連続時間型デルタシグマ変調器の線形モデルを示すブロック図である。同図では、ループフィルタ602の伝達関数をH(s)、図11の量子化器503を量子化ノイズEの加算器603と置き、DAC605のステップ応答を伝達関数で表現してDAC(s)とおくと、アナログ入力信号X及びデジタル出力信号Yとの関係を表す伝達関数は下記式1のように表現できる。一般に、量子化ノイズEにかかる項はノイズ伝達関数(Noise Transfer Function;NTF)、アナログ入力信号Xにかかる項は信号伝達関数(Signal Transfer Function;STF)と呼ばれる。
Figure 2010058492
ここで、高速な信号を取り扱った場合に、量子化器内部の出力遅延及びDACのスイッチング時間に起因する遅延のため、量子化器の出力からループフィルタまでのフィードバック経路の信号に遅延が生じる。このため、前記ノイズ伝達関数NTF及び信号伝達関数STFが変化する。
このように帰還経路の伝達関数が変化することは、すなわち、ループフィルタ502を構成するアナログ積分器で積分される電荷量に誤差が生じることを意味する。結果として、安定性に著しく影響を与え、出力信号の精度低下や発振などの問題が生じる。この遅延は一般にエクセスループディレイと呼ばれている。
このエクセスループディレイに起因する安定性の低下及び出力信号の精度低下に対処する方法として、従来、特許文献2及び3並びに非特許文献3及び4に、軽減する方法の一例が記載されている。これらの文献では、量子化器の出力信号をデジタル−アナログ変換した信号を、前記量子化器の入力部へフィードバックして、ループフィルタ(アナログフィルタ部)の出力信号との差を量子化器の入力信号とすることにより、遅延によって安定性が低下した伝達関数を安定な伝達関数に変換している。
しかしながら、従来の前記特許文献2及び3並びに非特許文献3及び4に記載の方法では、量子化器の入力部へフィードバックするためのデジタルアナログ変換器が追加で必要となる。このフィードバック信号を量子化器の入力部でセトリングさせるためには、ゲイン帯域幅の高いオペアンプを必要とし、消費電力及びコストが増加してしまうという課題がある。
また、量子化器の入力部でアナログフィルタ部の出力信号との差を減算するために、量子化器への入力振幅が小さくなる。そのため、量子化器の入力レンジが狭くなり、量子化器オフセット及び製造ばらつきによる影響を受け易く、精度低下の問題が生じる。
これに対処して、従来、特許文献1には、エクセスループディレイに対処し、かつ追加のDACを必要としない方法の一例が記載されている。この方法は、具体的には、量子化器の出力信号をデジタル変調ループ回路を通過させた後、デジタルアナログ変換器を通してアナログフィルタ部の一部へとフィードバックする技術である。
米国特許出願公開2005/0068213号公報 特許第3362718号明細書 米国特許第6414615号明細書
Steven R. Norsworthy, Richard Schereier and Gabor C.Temes, "Delta-Sigma Data Converters Theory, Design and Simulation," IEEE press 1997. H. Inose, Y. Yasuda, "A unity bit Coding Method by Negative Feedback," Proceedings of the IEEE, Nov. 1963. W. Gao, O. Shoaei and W.M. Snelgrove, "Excess Loop Delay Effects in Continuous-Time Delta-Sigma Modulators and the Compensation Solution," in Proc. IEEE ISCAS, vol. 1, pp. 65-68, 1997. P. Benabes, M. Keramat and R. Kielbasa, "A Methodology for designing Continuous-time Sigma-Delta Modulators," in Proc. European Design and Test Conf., pp. 46-50, 1997.
しかしながら、前記特許文献1に記載の方法は、下記に示すような課題が存在する。すなわち、
1.デジタル変調ループ自身の遅延のため、安定性が低下し、異常発振し易いという問題点がある。また、特許文献1に記載の構成では、量子化器の出力はデジタル変調ループによって演算処理され、その演算処理された出力は直接DACへ入力される構成となっている。このような構成では、例えば複数個のDAC部分においてダイナミックエレメントマッチング(DEM)などの製造ばらつきの影響を低減する手法を追加した場合には、エクセスループディレイが増大してしまい、結果として精度及び安定性を低下させてしまう。
2.デジタル変調ループの構成が明らかでなく、特許文献1に記載の構成で任意のフィードバックゲインを実現しようとした場合に、演算処理が複雑になり、大規模な演算回路が必要となって、現実的ではない。そのため、数値を丸め、又は小数点以下を打ち切る方法が考えられるが、本来のゲインと異なるため、その際に生じる量子化誤差によって精度及び安定性の低下を招く。
本発明は、前記の問題点に鑑みて、その目的は、高速・広帯域の信号に対して遅延の影響を軽減し、出力信号の精度を向上させるデルタシグマ変調器及びこれを用いた無線通信装置を提供することにある。
前記の目的を達成するため、本発明では、追加のDACを必要としないデルタシグマ変調器として、ループフィルタの伝達関数が遅延してもこの遅延を補償して元の伝達関数に一致させる再帰型フィルタなどのデジタルフィルタを追加し、このデジタルフィルタの出力と量子化器のデジタル出力とに応じた遅延のない適切な出力デジタル信号を予めテーブルに記憶しておく構成を採用する。これにより、デジタル変調ループでの遅延量を小さくして、エクセスループディレイに起因するデルタシグマ変調器の安定性を向上させることとする。
すなわち、本発明のデルタシグマ変調器は、アナログフィルタと、前記アナログフィルタの出力をデジタル信号に変換し、第1のデジタル信号として出力する量子化器と、前記量子化器からの第1のデジタル信号を所定のデジタル処理し、この処理結果をテーブル制御信号として出力するデジタルフィルタと、前記量子化器からの第1のデジタル信号及び前記デジタルフィルタからのテーブル制御信号に対応した第2のデジタル信号を予め記憶しているテーブルと、前記テーブルからの前記第2のデジタル信号をアナログ帰還信号として変換するデジタルアナログ変換器と、入力アナログ信号と前記デジタルアナログ変換器の出力信号との差を減算し、この減算結果の信号を前記アナログフィルタに出力する減算器とを備えることを特徴とする。
本発明のデルタシグマ変調器は、アナログフィルタと、前記アナログフィルタの出力をデジタル信号に変換し、第1のデジタル信号として出力する量子化器と、前記量子化器からの第1のデジタル信号を所定のデジタル処理し、この処理結果を第1のテーブル制御信号として出力するデジタルフィルタと、前記デジタルフィルタからの第1のテーブル制御信号に基づいてDAC選択信号を生成するDEMアドレス生成部と、前記量子化器からの第1のデジタル信号及び前記デジタルフィルタからの第1のテーブル制御信号並びに前記DEMアドレス生成部のDAC選択信号に対応した第2のデジタル信号を予め記憶しているテーブルと、前記テーブルからの前記第2のデジタル信号をアナログ帰還信号として変換するデジタルアナログ変換器と、入力アナログ信号と前記デジタルアナログ変換器の出力信号との差を減算し、この減算結果の信号を前記アナログフィルタに出力する減算器とを備えることを特徴とする。
本発明は、前記デルタシグマ変調器において、前記テーブルは、このテーブルの出力ゲインを調整する調整手段を備えることを特徴とする。
本発明は、前記デルタシグマ変調器において、前記デジタルフィルタは、任意の次数の再帰型フィルタ回路であることを特徴とする。
本発明の無線通信装置は、前記デルタシグマ変調器を有する受信部と、送信信号を変調する送信部と、アンテナと、前記送信部から前記アンテナへの送信信号の供給と前記アンテナから前記受信部への受信信号の供給とを切り替える送受切替部とを備えることを特徴とする。
以上により、本発明のデルタシグマ変調器では、量子化器からのデジタル信号と、任意の次数の再帰型フィルタ回路などのデジタルフィルタによって量子化器からのデジタル信号をデジタル処理した結果のテーブル制御信号との両者に応じて、エクセスループディレイが生じた場合にもアナログフィルタの伝達関数が変化しないような補償値(第2のデジタル信号)が、予め、テーブルに記憶されている。従って、フィードバック経路での信号の遅延量を小さくすることができ、結果としてエクセスループディレイに起因するデルタシグマ変調器の安定性が向上し、また、出力信号の精度低下を回避することが可能となる。更に、テーブルには予め補償値が記憶されているので、適切な補償値を毎回演算することなく出力でき、小規模な回路を実現できる。
特に、本発明では、DEM回路を適用した場合においても、フィードバック経路での信号の遅延量を小さくすることができ、エクセスループディレイに起因するデルタシグマ変調器の安定性を向上させることが可能となる。
また、本発明では、高速・広帯域の信号についても、受信信号の品質を保ったまま無線通信装置を実現することが可能となる。
以上説明したように、本発明によれば、フィードバック経路での信号の遅延量を小さくすることができ、結果としてエクセスループディレイに起因するデルタシグマ変調器の安定性を向上できると共に、出力信号の精度低下を回避することができる効果を奏する。
図1は本発明の実施形態1に係るデルタシグマ変調器の構成を示すブロック図である。 図2は同デルタシグマ変調器に備えるLUTの具体例を示す図である。 図3は量子化器、補正信号生成部及びDACの接続関係を示す図である。 図4は量子化器、補正信号生成部及びDACの具体例を示す図である。 図5は本発明の実施形態2に係るデルタシグマ変調器の構成を示すブロック図である。 図6は本発明の実施形態3に係るデルタシグマ変調器の構成を示すブロック図である。 図7は同デルタシグマ変調器に備えるLUTの具体例を示す図である。 図8はDEMの動作モデルの説明図である。 図9は本発明の実施形態4に係る無線受信装置の構成を示すブロック図である。 図10は本発明の実施形態5に係る無線通信装置の構成を示すブロック図である。 図11は従来のデルタシグマ変調器の構成を示すブロック図である。 図12は従来のデルタシグマ変調器の伝達関数を示す線形モデルを示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の実施形態1に係るデルタシグマ変調器の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、デルタシグマ変調器は、特定の周波数を通過させるアナログフィルタ部100、アナログ信号をデジタル信号に量子化する量子化器110、量子化器110からのデジタル信号S1101に応じて補正したデジタル出力信号を生成する補正信号生成部120、補正信号生成部120から出力されたデジタル出力信号をアナログ帰還信号として受け取ってデジタル−アナログ変換してアナログ信号S1300をアナログフィルタ部100へ出力する任意ビットのDAC(デジタルアナログ変換器)130から構成される。
前記アナログフィルタ部100は、アナログ入力信号からDAC130からのフィードバック信号S1300を減算して出力する減算器101と、ループフィルタ(アナログフィルタ)102とを備えている。
更に、補正信号生成部120は、LUT(テーブル)121、減算器122、可変ゲイン123、遅延素子124を備えている。前記減算器122、可変ゲイン123及び遅延素子124は、1次の再帰型フィルタ回路(デジタルフィルタ)125を構成し、前記減算器122は、前記量子化器110から出力されたデジタル信号S1101から可変ゲイン123の出力信号を減算し、その減算結果を前記LUT21へのLUT制御信号(テーブル制御信号)S1200として出力する。また、前記遅延素子124は、前記減算器122からのLUT制御信号S1200を遅延させて出力し、前記可変ゲイン123は前記遅延素子124から出力された信号に所定ゲインを与えて出力する。この可変ゲイン123の所定ゲインは、外部のマイコン(CPU)6000により制御される。
ここで、1次の再帰型フィルタ回路125を用いた補正の原理について説明する。先ず、初めに、エクセスループディレイが生じた場合に伝達関数が変化しないよう、遅延を予め考慮したループフィルタを作成する。
手順は次の通りである。先ず、ループフィルタ102の伝達関数H(z)を1クロックサイクル遅延させた場合の伝達関数はH(z)・z−1となる。
次に、1クロックサイクル遅延させても元の伝達関数と同じ伝達関数になるように、元の伝達関数H(z)を、下記式2に示す関係を満たすように変更し、H(z)’とする。
Figure 2010058492
ここで作成されたループフィルタH(z)’は、遅延z−1が生じた場合においても、補正係数αを加えることにより、元の伝達関数H(z)とほぼ同じ伝達関数を実現できる。これらの伝達関数の具体例を3次のループフィルタで示す。
3次のループフィルタの伝達関数を下記式3とすると、前記式2を満たす伝達関数H(z)’は、下記式4で示される。
Figure 2010058492
Figure 2010058492
実際の回路でこれらの伝達関数を実現するには、フィードバックパスにαのゲインを持つパスを追加すれば良い。この部分の伝達関数は、1次のフィルタを例示すると、下記式5のようになる。これは1次の再帰型フィルタの伝達関数である。
Figure 2010058492
図1に戻って、前記LUT121は、量子化器110から出力されたデジタル信号(第1のデジタル信号)S1101と、前記減算器122から出力されたLUT制御信号S1200とを入力する。このLUT121は、図2に示すように、量子化器110からデジタル入力信号と、前記減算器122からのLUT制御信号S1200とに対応した出力デジタル信号が予め保持される。この出力デジタル信号は、LUT121への入力デジタル信号をX、LUT121からの出力信号をYとし、可変ゲイン123のゲインをa、LUT121のゲインをkとすると、下記式6の伝達関数を実現するような対応関係の信号である。
Figure 2010058492
この式6で表現される伝達関数が、デルタシグマ変調器の帰還経路の伝達関数として追加される。そして、LUT121からの出力デジタル信号Yが補正デジタル信号(第2のデジタル信号)であって、デルタシグマ変調器1000のデジタル出力信号となる。
次に、本実施形態1に係るデルタシグマ変調器1000の動作について説明する。
上述したように、量子化器110から出力されたデジタル信号S1101に基づいて補正信号生成部120が生成したデジタル出力信号が帰還部のDAC130に入力される。このとき、LUT制御信号1200は、量子化器110から出力された信号に対して、いわゆる1次の再帰型フィルタ処理されたデジタル信号として出力される。
加えて、LUT121は、量子化器110の出力信号S1101のゲインを調整するために、任意のビット幅を選択して出力するようなデータ(調整手段)が記憶されている。このデータは、前記式6における係数kである。例えば、LUT121を含む補正信号生成部120、量子化器110、DAC130を含め、全体として前記式6の伝達関数を実現するような構成をとる場合には、図3及び図4に示すように、量子化器110の分解能をNビット、DACの分解能をMビットとすると、補正信号生成部120のLUT121では、係数k=M/Nを選択する。このLUT121を用いて、補正信号生成部120はエクセスループディレイの補正に対応する伝達関数を決定する。従って、量子化器110とDAC130とをつなぐ補正信号生成部120において、伝達関数を最適にするような数値の対応関係を保持することにより、誤差を最小限に抑えることが可能となる。
また、予め計算した補償値がLUT121に格納されているので、毎回演算することなく出力信号を得ることが可能となり、かつ小規模な回路で実現できる。
以上、本実施形態によると、エクセスループディレイの補正信号生成処理による追加の遅延量を最小限にして、高速・広帯域の信号に対しても出力信号の精度を保つことができる。
また、LUT121は、SRAMにより構成できるので、情報を書き換えることが可能である。従って、遅延量の変動に対応してLUT121の内容を必要に応じて変更すれば、出力信号の精度を保つことが可能となる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の実施形態2について図面を参照して説明する。
図5は、本発明の実施形態2に係るデルタシグマ変調器2000の構成を示すブロック図である。
本発明の実施形態2においては、本発明の実施形態1と同じ構成要素には同じ参照符を付してその説明を省略する。
図5に示すように、本実施形態2に係るデルタシグマ変調器2000は、本発明の実施形態1に係るデルタシグマ変調器1000において、補正信号生成部120におけるLUT制御信号S1500が2次の再帰型フィルタ回路158で生成される構成が異なる。
前記補正信号生成部150は、LUT151、2個の減算器152、153、2個の遅延素子156、157、2個の可変ゲイン154、155を備えている。
第1の遅延素子157は、第2の減算器153からのLUT制御信号S1500を遅延させて出力する。第1の可変ゲイン155は前記第1の遅延素子157から出力された信号に所定ゲインを与えて出力する。また、第2の遅延素子156は前記第1の遅延素子157から出力された信号を遅延させて出力する。第2の可変ゲイン154は、前記第2の遅延素子156から出力された信号に所定ゲインを与えて出力する。第1の減算器152は、量子化器110から出力されたデジタル信号S1101と第2の可変ゲイン154の出力信号との差分を減算して出力する。第2の減算器153は、前記第1の減算器152の出力信号から第1の可変ゲイン155の出力を減算してLUT制御信号S1500としてLUT151と前記第1の遅延素子157とに出力する。
前記LUT151は、図示しないが、前記第1の実施形態と同様に、量子化器110から出力されたデジタル信号S1101と、第2の減算器153から出力されたLUT制御信号S1500とに対応した出力デジタル信号を予め記憶しており、この両信号に対応した出力デジタル信号を出力する。この出力デジタル信号は、LUT151への入力デジタル信号をX、LUT151からの出力デジタル信号をYとし、第2の可変ゲイン154のゲインをa、第1の可変ゲイン155のゲインをb、LUT121のゲインをkとすると、下記式7の伝達関数を実現するような対応関係の信号である。
Figure 2010058492
この伝達関数はデルタシグマ変調器の帰還経路の伝達関数として追加される。
このように、本実施形態では、補正信号生成部150におけるLUT制御信号S1500が2次の再帰型フィルタ回路158で生成されるので、1次の再帰型フィルタ回路と比べて、量子化誤差をより一層に少なくできる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の実施形態3について図面を参照して説明する。
図6は、本発明の実施形態3に係るデルタシグマ変調器3000の構成を示すブロック図である。
図6に示すように、本発明の実施形態3に係るデルタシグマ変調器3000は、前記実施形態1に係るデルタシグマ変調器1000において、補正信号生成部におけるDEMアドレス生成部165が追加された構成が異なる。
ここで、DAC130にDEM機構を備えた場合のDEM動作について説明する。多ビットのDACにおいて、素子ばらつきがある場合、出力信号が歪み、結果としてSNRが低下する。このような場合にDACのばらつきを補償する手法としてDEM機構が一般的に用いられる。ここでは、代表的なDEMアルゴリズムであるDWA方式について説明すると、このDWA方式は、DAC130を構成する複数個のDAC素子を順番に選択することにより、各素子の使用回数を平均化する方法である。例えば、DEM制御信号が3ビットの場合を例に挙げて説明すると、図8に示すように7個のDAC素子が円形に配置されている場合に、最初にDACへの制御信号が4だとすると、DAC1、2、3、4が選択され、次に、制御信号が5だとすると、DAC5、6、7、1、2が選択される。このように、全てのDAC素子を順番に選択して、使用するDAC素子を平均化するのである。
図6では、補正信号生成部160は、LUT161、減算器162、可変ゲイン163、遅延素子164、及びDEMアドレス生成部165を備えている。前記減算器162、可変ゲイン163及び遅延素子164は、前記第1の実施形態と同様に1次の再帰型フィルタ回路(デジタルフィルタ)166を構成する。前記DEMアドレス生成部165は、減算器162からのLUT制御信号(第1のテーブル制御信号)S1600を受けて、このLUT制御信号に応じてDEMアドレス制御信号S1601を出力する。
前記LUT161は、量子化器110から出力されたデジタル信号(第1のデジタル信号)S1101と、前記減算器162から出力されたLUT制御信号(第1のテーブル制御信号)S1600と、前記DEMアドレス生成部165からのDEMアドレス制御信号(DAC選択信号)S1601とを入力する。このLUT161は、図7に示すように、量子化器110からデジタル入力信号と、前記減算器122からのLUT制御信号S1600と、前記DEMアドレス生成部165からのDEMアドレス制御信号(DAC選択信号)S1601とに対応した出力デジタル信号(第2のデジタル信号)が予め保持される。この出力デジタル信号は、LUT161への入力デジタル信号をX、LUT161からの出力デジタル信号をYとし、可変ゲイン163のゲインをa、LUT161のゲインをkとして、前記式6の伝達関数を実現するような対応関係の信号である。
次に、本実施形態3に係るデルタシグマ変調器3000の動作について説明する。
本実施形態3では、LUT161から出力されるデジタル出力信号によって駆動されるDAC130の個数それ自体は変化せず、フィードバックされるトータルの電流値は同じである。しかし、駆動されるDAC130の位置は異なる。このため、補正信号生成部160は前記式2に示したものと同一の伝達関数を実現する。
従って、本実施形態によれば、DAC130にDEM機構を追加した構成においても、エクセスループディレイの補正信号生成処理による追加の遅延量を最小限にし、高速・広帯域の信号に対しても出力信号の精度を保つことができる。
(第4の実施形態)
次に、本発明の実施形態4について図面を参照して説明する。
図9は、本発明の実施形態4に係る無線受信装置の構成を示す。
図9に示すように、本実施形態4に係る無線受信装置4000は、上述した実施形態1〜3の何れかに係るデルタシグマ変調器205と、低雑音増幅器(LNA)202、ミキサ203、自動利得制御回路(AGC)204、デジタルベースバンド処理部206を有する受信部201と、アンテナ200とを備えている。
以上の構成とすることにより、広帯域の信号に対して精度を保った無線受信装置を実現することが可能となる。
(第5の実施形態)
次に、本発明の実施形態5について、図面を参照して説明する。
図10は、本発明の実施形態5に係る無線通信装置5000の構成を示す。
図10に示すように、本実施形態5に係る無線通信装置は、上述した実施形態1〜3の何れかに係るデルタシグマ変調器205と、低雑音増幅器(LNA)202、ミキサ203、自動利得制御回路(AGC)204、デジタルベースバンド処理部206を有する受信部201と、送信信号に対して変調処理を含む所定の送信処理を施す送信部207と、送信信号と受信信号との切り替えを行う送受切替部208と、アンテナ200とを備えている。
以上の構成とすることにより、広帯域の信号に対して精度を保った無線通信装置を実現することが可能となる。従って、例えば携帯電話に適用すれば、高品質な送受話をすることが可能となる。
以上、各種の実施形態について説明したが、本発明は、既述した実施形態1、2、3の構成に限定されない。例えば、補正信号生成部120の可変ゲイン123については、固定ゲインとしても良い。また、補正信号生成部150のLUT制御信号S1500は任意の次数の再帰フィルタ処理で生成しても良い。更に、DEMアドレス生成部165は、1次再帰型フィルタ回路166に代えて、2次再帰型フィルタ回路と共に備えても良い。
以上説明したように、本発明は、フィードバック経路での信号の遅延量を小さくして、結果としてエクセスループディレイに起因するデルタシグマ変調器の安定性を向上できるので、高速・広帯域の信号に対して出力信号の精度を保つことができ、データ変換回路、無線通信装置、音声機器、映像機器等の電子機器に有用である。
100 アナログフィルタ部
102、502、602 ループフィルタ(アナログフィルタ)
101、122、152、
153、501、601 減算器
110、503 量子化器
120、150、160 補正信号生成部
121、151、161 LUT(テーブル)
123、154、
155、163 可変ゲイン
124、156、
157、164 遅延素子
125、166 1次の再帰型フィルタ(デジタルフィルタ)
158 2次の再帰型フィルタ(デジタルフィルタ)
130、504、605 デジタルアナログ変換器(DAC)
165 DEMアドレス生成部
k 係数(調整手段)
200 アンテナ
201 受信部
207 送信部
208 送受切替部
5000 無線通信装置
本発明は、デルタシグマ変調器及びこれを用いた無線通信装置に関する。
一般に、アナログデジタル変換器(Analog-to-Digital Converter;ADC)において利用されているデルタシグマ変調器は、例えば非特許文献1に記載されるように、ノイズシェーピング技術とオーバーサンプリング技術により、ナイキストアナログデジタル変換器と比較して、高精度かつ低電力を実現できる方法として知られている。
そして、高速・広帯域のデルタシグマ変調器に適した技術として、非特許文献1及び2に記載される連続時間型デルタシグマ変調器が知られている。
この基本的な連続時間型デルタシグマ変調器の一例について説明する。図11は、連続時間型デルタシグマ変調器の概略構成を示すブロック図である。
図11に示す連続時間型デルタシグマ変調器は、任意の周波数特性を持つループフィルタ502と、ループフィルタ502の出力信号を量子化し、デジタル出力信号として出力する量子化器503と、量子化器503の出力信号をアナログ値に変換しフィードバックするデジタルアナログ変換器(Digital-to-Analog Converer;DAC)504と、DAC504から出力されたアナログ値とアナログ入力信号との差を演算する減算器501とを備え、この減算器501の出力が前記ループフィルタ502に入力される。
図12は、前記連続時間型デルタシグマ変調器の線形モデルを示すブロック図である。同図では、ループフィルタ602の伝達関数をH(s)、図11の量子化器503を量子化ノイズEの加算器603と置き、DAC605のステップ応答を伝達関数で表現してDAC(s)とおくと、アナログ入力信号X及びデジタル出力信号Yとの関係を表す伝達関数は下記式1のように表現できる。一般に、量子化ノイズEにかかる項はノイズ伝達関数(Noise Transfer Function;NTF)、アナログ入力信号Xにかかる項は信号伝達関数(Signal Transfer Function;STF)と呼ばれる。
Figure 2010058492
ここで、高速な信号を取り扱った場合に、量子化器内部の出力遅延及びDACのスイッチング時間に起因する遅延のため、量子化器の出力からループフィルタまでのフィードバック経路の信号に遅延が生じる。このため、前記ノイズ伝達関数NTF及び信号伝達関数STFが変化する。
このように帰還経路の伝達関数が変化することは、すなわち、ループフィルタ502を構成するアナログ積分器で積分される電荷量に誤差が生じることを意味する。結果として、安定性に著しく影響を与え、出力信号の精度低下や発振などの問題が生じる。この遅延は一般にエクセスループディレイと呼ばれている。
このエクセスループディレイに起因する安定性の低下及び出力信号の精度低下に対処する方法として、従来、特許文献2及び3並びに非特許文献3及び4に、軽減する方法の一例が記載されている。これらの文献では、量子化器の出力信号をデジタル−アナログ変換した信号を、前記量子化器の入力部へフィードバックして、ループフィルタ(アナログフィルタ部)の出力信号との差を量子化器の入力信号とすることにより、遅延によって安定性が低下した伝達関数を安定な伝達関数に変換している。
しかしながら、従来の前記特許文献2及び3並びに非特許文献3及び4に記載の方法では、量子化器の入力部へフィードバックするためのデジタルアナログ変換器が追加で必要となる。このフィードバック信号を量子化器の入力部でセトリングさせるためには、ゲイン帯域幅の高いオペアンプを必要とし、消費電力及びコストが増加してしまうという課題がある。
また、量子化器の入力部でアナログフィルタ部の出力信号との差を減算するために、量子化器への入力振幅が小さくなる。そのため、量子化器の入力レンジが狭くなり、量子化器オフセット及び製造ばらつきによる影響を受け易く、精度低下の問題が生じる。
これに対処して、従来、特許文献1には、エクセスループディレイに対処し、かつ追加のDACを必要としない方法の一例が記載されている。この方法は、具体的には、量子化器の出力信号をデジタル変調ループ回路を通過させた後、デジタルアナログ変換器を通してアナログフィルタ部の一部へとフィードバックする技術である。
米国特許出願公開2005/0068213号公報 特許第3362718号明細書 米国特許第6414615号明細書
Steven R. Norsworthy, Richard Schereier and Gabor C.Temes, "Delta-Sigma Data Converters Theory, Design and Simulation," IEEE press 1997. H. Inose, Y. Yasuda, "A unity bit Coding Method by Negative Feedback," Proceedings of the IEEE, Nov. 1963. W. Gao, O. Shoaei and W.M. Snelgrove, "Excess Loop Delay Effects in Continuous-Time Delta-Sigma Modulators and the Compensation Solution," in Proc. IEEE ISCAS, vol. 1, pp. 65-68, 1997. P. Benabes, M. Keramat and R. Kielbasa, "A Methodology for designing Continuous-time Sigma-Delta Modulators," in Proc. European Design and Test Conf., pp. 46-50, 1997.
しかしながら、前記特許文献1に記載の方法は、下記に示すような課題が存在する。すなわち、
1.デジタル変調ループ自身の遅延のため、安定性が低下し、異常発振し易いという問題点がある。また、特許文献1に記載の構成では、量子化器の出力はデジタル変調ループによって演算処理され、その演算処理された出力は直接DACへ入力される構成となっている。このような構成では、例えば複数個のDAC部分においてダイナミックエレメントマッチング(DEM)などの製造ばらつきの影響を低減する手法を追加した場合には、エクセスループディレイが増大してしまい、結果として精度及び安定性を低下させてしまう。
2.デジタル変調ループの構成が明らかでなく、特許文献1に記載の構成で任意のフィードバックゲインを実現しようとした場合に、演算処理が複雑になり、大規模な演算回路が必要となって、現実的ではない。そのため、数値を丸め、又は小数点以下を打ち切る方法が考えられるが、本来のゲインと異なるため、その際に生じる量子化誤差によって精度及び安定性の低下を招く。
本発明は、前記の問題点に鑑みて、その目的は、高速・広帯域の信号に対して遅延の影響を軽減し、出力信号の精度を向上させるデルタシグマ変調器及びこれを用いた無線通信装置を提供することにある。
前記の目的を達成するため、本発明では、追加のDACを必要としないデルタシグマ変調器として、ループフィルタの伝達関数が遅延してもこの遅延を補償して元の伝達関数に一致させる再帰型フィルタなどのデジタルフィルタを追加し、このデジタルフィルタの出力と量子化器のデジタル出力とに応じた遅延のない適切な出力デジタル信号を予めテーブルに記憶しておく構成を採用する。これにより、デジタル変調ループでの遅延量を小さくして、エクセスループディレイに起因するデルタシグマ変調器の安定性を向上させることとする。
すなわち、請求項1記載の発明のデルタシグマ変調器は、アナログフィルタと、前記アナログフィルタの出力をデジタル信号に変換し、第1のデジタル信号として出力する量子化器と、前記量子化器からの第1のデジタル信号を所定のデジタル処理し、この処理結果を第1のテーブル制御信号として出力するデジタルフィルタと、前記デジタルフィルタからの第1のテーブル制御信号に基づいてDAC選択信号を生成するDEMアドレス生成部と、前記量子化器からの第1のデジタル信号及び前記デジタルフィルタからの第1のテーブル制御信号並びに前記DEMアドレス生成部のDAC選択信号に対応した第2のデジタル信号を予め記憶しているテーブルと、前記テーブルからの前記第2のデジタル信号をアナログ帰還信号として変換するデジタルアナログ変換器と、入力アナログ信号と前記デジタルアナログ変換器の出力信号との差を減算し、この減算結果の信号を前記アナログフィルタに出力する減算器とを備えることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、前記請求項1記載のデルタシグマ変調器において、前記テーブルは、このテーブルの出力ゲインを調整する調整手段を備えることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、前記請求項1記載のデルタシグマ変調器において、前記デジタルフィルタは、任意の次数の再帰型フィルタ回路であることを特徴とする。
請求項4載の発明の無線通信装置は、前記請求項1〜3の何れか1項に記載のデルタシグマ変調器を有する受信部と、送信信号を変調する送信部と、アンテナと、前記送信部から前記アンテナへの送信信号の供給と前記アンテナから前記受信部への受信信号の供給とを切り替える送受切替部とを備えることを特徴とする。
以上により、本発明のデルタシグマ変調器では、量子化器からのデジタル信号と、任意の次数の再帰型フィルタ回路などのデジタルフィルタによって量子化器からのデジタル信号をデジタル処理した結果のテーブル制御信号との両者に応じて、エクセスループディレイが生じた場合にもアナログフィルタの伝達関数が変化しないような補償値(第2のデジタル信号)が、予め、テーブルに記憶されている。従って、フィードバック経路での信号の遅延量を小さくすることができ、結果としてエクセスループディレイに起因するデルタシグマ変調器の安定性が向上し、また、出力信号の精度低下を回避することが可能となる。更に、テーブルには予め補償値が記憶されているので、適切な補償値を毎回演算することなく出力でき、小規模な回路を実現できる。
特に、本発明では、DEM回路を適用した場合においても、フィードバック経路での信号の遅延量を小さくすることができ、エクセスループディレイに起因するデルタシグマ変調器の安定性を向上させることが可能となる。
また、本発明では、高速・広帯域の信号についても、受信信号の品質を保ったまま無線通信装置を実現することが可能となる。
以上説明したように、請求項1〜4記載の発明によれば、フィードバック経路での信号の遅延量を小さくすることができ、結果としてエクセスループディレイに起因するデルタシグマ変調器の安定性を向上できると共に、出力信号の精度低下を回避することができる効果を奏する。
本発明の実施形態1に係るデルタシグマ変調器の構成を示すブロック図である。 同デルタシグマ変調器に備えるLUTの具体例を示す図である。 量子化器、補正信号生成部及びDACの接続関係を示す図である。 量子化器、補正信号生成部及びDACの具体例を示す図である。 本発明の実施形態2に係るデルタシグマ変調器の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態3に係るデルタシグマ変調器の構成を示すブロック図である。 同デルタシグマ変調器に備えるLUTの具体例を示す図である。 DEMの動作モデルの説明図である。 本発明の実施形態4に係る無線受信装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態5に係る無線通信装置の構成を示すブロック図である。 従来のデルタシグマ変調器の構成を示すブロック図である。 従来のデルタシグマ変調器の伝達関数を示す線形モデルを示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の実施形態1に係るデルタシグマ変調器の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、デルタシグマ変調器は、特定の周波数を通過させるアナログフィルタ部100、アナログ信号をデジタル信号に量子化する量子化器110、量子化器110からのデジタル信号S1101に応じて補正したデジタル出力信号を生成する補正信号生成部120、補正信号生成部120から出力されたデジタル出力信号をアナログ帰還信号として受け取ってデジタル−アナログ変換してアナログ信号S1300をアナログフィルタ部100へ出力する任意ビットのDAC(デジタルアナログ変換器)130から構成される。
前記アナログフィルタ部100は、アナログ入力信号からDAC130からのフィードバック信号S1300を減算して出力する減算器101と、ループフィルタ(アナログフィルタ)102とを備えている。
更に、補正信号生成部120は、LUT(テーブル)121、減算器122、可変ゲイン123、遅延素子124を備えている。前記減算器122、可変ゲイン123及び遅延素子124は、1次の再帰型フィルタ回路(デジタルフィルタ)125を構成し、前記減算器122は、前記量子化器110から出力されたデジタル信号S1101から可変ゲイン123の出力信号を減算し、その減算結果を前記LUT21へのLUT制御信号(テーブル制御信号)S1200として出力する。また、前記遅延素子124は、前記減算器122からのLUT制御信号S1200を遅延させて出力し、前記可変ゲイン123は前記遅延素子124から出力された信号に所定ゲインを与えて出力する。この可変ゲイン123の所定ゲインは、外部のマイコン(CPU)6000により制御される。
ここで、1次の再帰型フィルタ回路125を用いた補正の原理について説明する。先ず、初めに、エクセスループディレイが生じた場合に伝達関数が変化しないよう、遅延を予め考慮したループフィルタを作成する。
手順は次の通りである。先ず、ループフィルタ102の伝達関数H(z)を1クロックサイクル遅延させた場合の伝達関数はH(z)・z−1となる。
次に、1クロックサイクル遅延させても元の伝達関数と同じ伝達関数になるように、元の伝達関数H(z)を、下記式2に示す関係を満たすように変更し、H(z)’とする。
Figure 2010058492
ここで作成されたループフィルタH(z)’は、遅延z−1が生じた場合においても、補正係数αを加えることにより、元の伝達関数H(z)とほぼ同じ伝達関数を実現できる。これらの伝達関数の具体例を3次のループフィルタで示す。
3次のループフィルタの伝達関数を下記式3とすると、前記式2を満たす伝達関数H(z)’は、下記式4で示される。
Figure 2010058492
Figure 2010058492
実際の回路でこれらの伝達関数を実現するには、フィードバックパスにαのゲインを持つパスを追加すれば良い。この部分の伝達関数は、1次のフィルタを例示すると、下記式5のようになる。これは1次の再帰型フィルタの伝達関数である。
Figure 2010058492
図1に戻って、前記LUT121は、量子化器110から出力されたデジタル信号(第1のデジタル信号)S1101と、前記減算器122から出力されたLUT制御信号S1200とを入力する。このLUT121は、図2に示すように、量子化器110からデジタル入力信号と、前記減算器122からのLUT制御信号S1200とに対応した出力デジタル信号が予め保持される。この出力デジタル信号は、LUT121への入力デジタル信号をX、LUT121からの出力信号をYとし、可変ゲイン123のゲインをa、LUT121のゲインをkとすると、下記式6の伝達関数を実現するような対応関係の信号である。
Figure 2010058492
この式6で表現される伝達関数が、デルタシグマ変調器の帰還経路の伝達関数として追加される。そして、LUT121からの出力デジタル信号Yが補正デジタル信号(第2のデジタル信号)であって、デルタシグマ変調器1000のデジタル出力信号となる。
次に、本実施形態1に係るデルタシグマ変調器1000の動作について説明する。
上述したように、量子化器110から出力されたデジタル信号S1101に基づいて補正信号生成部120が生成したデジタル出力信号が帰還部のDAC130に入力される。このとき、LUT制御信号1200は、量子化器110から出力された信号に対して、いわゆる1次の再帰型フィルタ処理されたデジタル信号として出力される。
加えて、LUT121は、量子化器110の出力信号S1101のゲインを調整するために、任意のビット幅を選択して出力するようなデータ(調整手段)が記憶されている。このデータは、前記式6における係数kである。例えば、LUT121を含む補正信号生成部120、量子化器110、DAC130を含め、全体として前記式6の伝達関数を実現するような構成をとる場合には、図3及び図4に示すように、量子化器110の分解能をNビット、DACの分解能をMビットとすると、補正信号生成部120のLUT121では、係数k=M/Nを選択する。このLUT121を用いて、補正信号生成部120はエクセスループディレイの補正に対応する伝達関数を決定する。従って、量子化器110とDAC130とをつなぐ補正信号生成部120において、伝達関数を最適にするような数値の対応関係を保持することにより、誤差を最小限に抑えることが可能となる。
また、予め計算した補償値がLUT121に格納されているので、毎回演算することなく出力信号を得ることが可能となり、かつ小規模な回路で実現できる。
以上、本実施形態によると、エクセスループディレイの補正信号生成処理による追加の遅延量を最小限にして、高速・広帯域の信号に対しても出力信号の精度を保つことができる。
また、LUT121は、SRAMにより構成できるので、情報を書き換えることが可能である。従って、遅延量の変動に対応してLUT121の内容を必要に応じて変更すれば、出力信号の精度を保つことが可能となる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の実施形態2について図面を参照して説明する。
図5は、本発明の実施形態2に係るデルタシグマ変調器2000の構成を示すブロック図である。
本発明の実施形態2においては、本発明の実施形態1と同じ構成要素には同じ参照符を付してその説明を省略する。
図5に示すように、本実施形態2に係るデルタシグマ変調器2000は、本発明の実施形態1に係るデルタシグマ変調器1000において、補正信号生成部120におけるLUT制御信号S1500が2次の再帰型フィルタ回路158で生成される構成が異なる。
前記補正信号生成部150は、LUT151、2個の減算器152、153、2個の遅延素子156、157、2個の可変ゲイン154、155を備えている。
第1の遅延素子157は、第2の減算器153からのLUT制御信号S1500を遅延させて出力する。第1の可変ゲイン155は前記第1の遅延素子157から出力された信号に所定ゲインを与えて出力する。また、第2の遅延素子156は前記第1の遅延素子157から出力された信号を遅延させて出力する。第2の可変ゲイン154は、前記第2の遅延素子156から出力された信号に所定ゲインを与えて出力する。第1の減算器152は、量子化器110から出力されたデジタル信号S1101と第2の可変ゲイン154の出力信号との差分を減算して出力する。第2の減算器153は、前記第1の減算器152の出力信号から第1の可変ゲイン155の出力を減算してLUT制御信号S1500としてLUT151と前記第1の遅延素子157とに出力する。
前記LUT151は、図示しないが、前記第1の実施形態と同様に、量子化器110から出力されたデジタル信号S1101と、第2の減算器153から出力されたLUT制御信号S1500とに対応した出力デジタル信号を予め記憶しており、この両信号に対応した出力デジタル信号を出力する。この出力デジタル信号は、LUT151への入力デジタル信号をX、LUT151からの出力デジタル信号をYとし、第2の可変ゲイン154のゲインをa、第1の可変ゲイン155のゲインをb、LUT121のゲインをkとすると、下記式7の伝達関数を実現するような対応関係の信号である。
Figure 2010058492
この伝達関数はデルタシグマ変調器の帰還経路の伝達関数として追加される。
このように、本実施形態では、補正信号生成部150におけるLUT制御信号S1500が2次の再帰型フィルタ回路158で生成されるので、1次の再帰型フィルタ回路と比べて、量子化誤差をより一層に少なくできる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の実施形態3について図面を参照して説明する。
図6は、本発明の実施形態3に係るデルタシグマ変調器3000の構成を示すブロック図である。
図6に示すように、本発明の実施形態3に係るデルタシグマ変調器3000は、前記実施形態1に係るデルタシグマ変調器1000において、補正信号生成部におけるDEMアドレス生成部165が追加された構成が異なる。
ここで、DAC130にDEM機構を備えた場合のDEM動作について説明する。多ビットのDACにおいて、素子ばらつきがある場合、出力信号が歪み、結果としてSNRが低下する。このような場合にDACのばらつきを補償する手法としてDEM機構が一般的に用いられる。ここでは、代表的なDEMアルゴリズムであるDWA方式について説明すると、このDWA方式は、DAC130を構成する複数個のDAC素子を順番に選択することにより、各素子の使用回数を平均化する方法である。例えば、DEM制御信号が3ビットの場合を例に挙げて説明すると、図8に示すように7個のDAC素子が円形に配置されている場合に、最初にDACへの制御信号が4だとすると、DAC1、2、3、4が選択され、次に、制御信号が5だとすると、DAC5、6、7、1、2が選択される。このように、全てのDAC素子を順番に選択して、使用するDAC素子を平均化するのである。
図6では、補正信号生成部160は、LUT161、減算器162、可変ゲイン163、遅延素子164、及びDEMアドレス生成部165を備えている。前記減算器162、可変ゲイン163及び遅延素子164は、前記第1の実施形態と同様に1次の再帰型フィルタ回路(デジタルフィルタ)166を構成する。前記DEMアドレス生成部165は、減算器162からのLUT制御信号(第1のテーブル制御信号)S1600を受けて、このLUT制御信号に応じてDEMアドレス制御信号S1601を出力する。
前記LUT161は、量子化器110から出力されたデジタル信号(第1のデジタル信号)S1101と、前記減算器162から出力されたLUT制御信号(第1のテーブル制御信号)S1600と、前記DEMアドレス生成部165からのDEMアドレス制御信号(DAC選択信号)S1601とを入力する。このLUT161は、図7に示すように、量子化器110からデジタル入力信号と、前記減算器122からのLUT制御信号S1600と、前記DEMアドレス生成部165からのDEMアドレス制御信号(DAC選択信号)S1601とに対応した出力デジタル信号(第2のデジタル信号)が予め保持される。この出力デジタル信号は、LUT161への入力デジタル信号をX、LUT161からの出力デジタル信号をYとし、可変ゲイン163のゲインをa、LUT161のゲインをkとして、前記式6の伝達関数を実現するような対応関係の信号である。
次に、本実施形態3に係るデルタシグマ変調器3000の動作について説明する。
本実施形態3では、LUT161から出力されるデジタル出力信号によって駆動されるDAC130の個数それ自体は変化せず、フィードバックされるトータルの電流値は同じである。しかし、駆動されるDAC130の位置は異なる。このため、補正信号生成部160は前記式2に示したものと同一の伝達関数を実現する。
従って、本実施形態によれば、DAC130にDEM機構を追加した構成においても、エクセスループディレイの補正信号生成処理による追加の遅延量を最小限にし、高速・広帯域の信号に対しても出力信号の精度を保つことができる。
(第4の実施形態)
次に、本発明の実施形態4について図面を参照して説明する。
図9は、本発明の実施形態4に係る無線受信装置の構成を示す。
図9に示すように、本実施形態4に係る無線受信装置4000は、上述した実施形態1〜3の何れかに係るデルタシグマ変調器205と、低雑音増幅器(LNA)202、ミキサ203、自動利得制御回路(AGC)204、デジタルベースバンド処理部206を有する受信部201と、アンテナ200とを備えている。
以上の構成とすることにより、広帯域の信号に対して精度を保った無線受信装置を実現することが可能となる。
(第5の実施形態)
次に、本発明の実施形態5について、図面を参照して説明する。
図10は、本発明の実施形態5に係る無線通信装置5000の構成を示す。
図10に示すように、本実施形態5に係る無線通信装置は、上述した実施形態1〜3の何れかに係るデルタシグマ変調器205と、低雑音増幅器(LNA)202、ミキサ203、自動利得制御回路(AGC)204、デジタルベースバンド処理部206を有する受信部201と、送信信号に対して変調処理を含む所定の送信処理を施す送信部207と、送信信号と受信信号との切り替えを行う送受切替部208と、アンテナ200とを備えている。
以上の構成とすることにより、広帯域の信号に対して精度を保った無線通信装置を実現することが可能となる。従って、例えば携帯電話に適用すれば、高品質な送受話をすることが可能となる。
以上、各種の実施形態について説明したが、本発明は、既述した実施形態1、2、3の構成に限定されない。例えば、補正信号生成部120の可変ゲイン123については、固定ゲインとしても良い。また、補正信号生成部150のLUT制御信号S1500は任意の次数の再帰フィルタ処理で生成しても良い。更に、DEMアドレス生成部165は、1次再帰型フィルタ回路166に代えて、2次再帰型フィルタ回路と共に備えても良い。
以上説明したように、本発明は、フィードバック経路での信号の遅延量を小さくして、結果としてエクセスループディレイに起因するデルタシグマ変調器の安定性を向上できるので、高速・広帯域の信号に対して出力信号の精度を保つことができ、データ変換回路、無線通信装置、音声機器、映像機器等の電子機器に有用である。
100 アナログフィルタ部
102、502、602 ループフィルタ(アナログフィルタ)
101、122、152、
153、501、601 減算器
110、503 量子化器
120、150、160 補正信号生成部
121、151、161 LUT(テーブル)
123、154、
155、163 可変ゲイン
124、156、
157、164 遅延素子
125、166 1次の再帰型フィルタ(デジタルフィルタ)
158 2次の再帰型フィルタ(デジタルフィルタ)
130、504、605 デジタルアナログ変換器(DAC)
165 DEMアドレス生成部
k 係数(調整手段)
200 アンテナ
201 受信部
207 送信部
208 送受切替部
5000 無線通信装置

Claims (5)

  1. アナログフィルタと、
    前記アナログフィルタの出力をデジタル信号に変換し、第1のデジタル信号として出力する量子化器と、
    前記量子化器からの第1のデジタル信号を所定のデジタル処理し、この処理結果をテーブル制御信号として出力するデジタルフィルタと、
    前記量子化器からの第1のデジタル信号及び前記デジタルフィルタからのテーブル制御信号に対応した第2のデジタル信号を予め記憶しているテーブルと、
    前記テーブルからの前記第2のデジタル信号をアナログ帰還信号として変換するデジタルアナログ変換器と、
    入力アナログ信号と前記デジタルアナログ変換器の出力信号との差を減算し、この減算結果の信号を前記アナログフィルタに出力する減算器とを備える
    ことを特徴とするデルタシグマ変調器。
  2. アナログフィルタと、
    前記アナログフィルタの出力をデジタル信号に変換し、第1のデジタル信号として出力する量子化器と、
    前記量子化器からの第1のデジタル信号を所定のデジタル処理し、この処理結果を第1のテーブル制御信号として出力するデジタルフィルタと、
    前記デジタルフィルタからの第1のテーブル制御信号に基づいてDAC選択信号を生成するDEMアドレス生成部と、
    前記量子化器からの第1のデジタル信号及び前記デジタルフィルタからの第1のテーブル制御信号並びに前記DEMアドレス生成部のDAC選択信号に対応した第2のデジタル信号を予め記憶しているテーブルと、
    前記テーブルからの前記第2のデジタル信号をアナログ帰還信号として変換するデジタルアナログ変換器と、
    入力アナログ信号と前記デジタルアナログ変換器の出力信号との差を減算し、この減算結果の信号を前記アナログフィルタに出力する減算器とを備える
    ことを特徴とするデルタシグマ変調器。
  3. 前記請求項1又は2記載のデルタシグマ変調器において、
    前記テーブルは、このテーブルの出力ゲインを調整する調整手段を備える
    ことを特徴とするデルタシグマ変調器。
  4. 前記請求項1又は2記載のデルタシグマ変調器において、
    前記デジタルフィルタは、任意の次数の再帰型フィルタ回路である
    ことを特徴とするデルタシグマ変調器。
  5. 前記請求項1〜4の何れか1項に記載のデルタシグマ変調器を有する受信部と、
    送信信号を変調する送信部と、
    アンテナと、
    前記送信部から前記アンテナへの送信信号の供給と前記アンテナから前記受信部への受信信号の供給とを切り替える送受切替部と
    を備えることを特徴とする無線通信装置。
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