JPWO2010032477A1 - 無線通信基地局、無線通信装置、及び無線通信システム - Google Patents

無線通信基地局、無線通信装置、及び無線通信システム Download PDF

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Abstract

無線通信基地局(10)は、複数のシステム情報メッセージを含むシステム情報を生成するシステム情報生成部(20)と、システム情報の変更の有無を示す変更フラグを含むページングメッセージを生成するページングメッセージ生成部(22)と、システム情報とページングメッセージとを送信する送信部(18)とを備える。システム情報生成部(20)は、緊急メッセージを記述したシステム情報メッセージを含むシステム情報を生成し、ページングメッセージ生成部(22)は、システム情報の中に緊急メッセージがあることを示す情報と、その緊急メッセージを記述したシステム情報メッセージを特定する識別子とをさらに含むページングメッセージを生成する。これにより、システム情報の変更をできる限り抑えつつ、報知すべきシステム情報の緊急度に応じた報知スケジュールで緊急の通知を行える無線通信基地局を提供する。

Description

関連する出願
本出願では、2008年9月22日に日本国に出願された特許出願番号2008−242393の利益を主張し、当該出願の内容は引用することによりここに組み込まれているものとする。
本発明は、無線通信装置に緊急でシステム情報を報知する無線通信基地局および無線通信システム等に関する。
標準化団体3GPP(The 3rd Generation Partnership Project)は、W-CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)方式の次世代の通信規格として、LTE(Long Term Evolution)の標準化を進めている。
LTEでは、ネットワーク(E-UTRAN : Evolved Universal Mobile Radio Access Network)の基地局(E-UTRAN NodeB、以下「eNB」という)は、通信セル(エリアともいう)内に存在する端末(例えば移動端末)を制御するために、システム情報を端末に対して報知する。システム情報は、端末の様々な動作の指標となる重要な情報であり、例えば、システムの帯域幅、送信アンテナ、通信セルの情報(セルの識別子、セルのアクセス禁止情報、セル選択情報、セル再選択情報)、システム情報メッセージの報知スケジュール情報、アクセスクラス制御情報、共通チャネルの設定などがある。
図19は、システム情報の分類を示す図である。図19に示すように、システム情報は、報知チャネル(BCH:Broadcast Channel)を使用して報知するマスター情報ブロック(Master Information Block、以下、「MIB」という)とダウンリンク共有チャネル(DL-SCH:Down Link Shared CHannel)を使用して報知する複数のシステム情報ブロック(System Information Block、以下、「SIB」という)に分けられる。SIBは、システム情報の内容に応じて種類が分けられ、非特許文献1(TS.36.331 v8.2.0)において、SIBは、SIB1からSIB8までの8種類が規定されている。また、SIBの中身が決まっていない代替用のSIB(以下、「SIB_spare」という)が用意されている。
これらのシステム情報を端末に報知する場合、メッセージ(RRC message : Radio Resource Control message)という形で端末に報知する。システム情報は、用途に応じて3種類のメッセージ(Master Information Block Message(以下、「MIB Message」という)、System Information Block Type1 Message(System Information Message 1ともいう、以下「SI-1」という)、通常のSystem Information Message)が定義されている。
MIB Messageは、MIBが、端末が他のシステム情報メッセージを受信するのに不可欠なパラメータを含んでおり、MIB自体で構成される。
SI-1は、SIB1がSI-1以外のシステム情報メッセージの報知スケジュール情報(各システム情報メッセージの報知周期、各システム情報メッセージの時間窓の長さ、各システム情報メッセージに含まれるSIBの種類)を含むため、予め報知周期を決められており、SIB1自体で構成される。
通常のシステム情報メッセージは、SIB2からSIB8までのそれぞれが単独で一つのシステム情報メッセージとして構成されることもあるし、報知される周期が同じ場合、複数で一つのシステム情報メッセージとして構成されることもある。
図20A及び図20Bは、SIB2からSIB8までで構成されるシステム情報メッセージの構成例を示す図である。図20Aに示すように、SIB2からSIB8までで構成されるシステム情報メッセージは、SIBの種類(sib-Type)を表す識別子とSIB自体(sib-Info)で構成される。
図20Bは、システム情報メッセージの具体例を示す。システム情報メッセージ2(以下、「SI-2」という)は、SIBの種類を表すsibType2とSIB2で構成される。システム情報メッセージ3(以下、「SI-3」という)は、SIBの種類を表すsibType3とSIB3、SIBの種類を表すsibType4とSIB4で構成される。システム情報メッセージ4(以下、「SI-4」という)は、SIBの種類を表すsibType5とSIB5、SIBの種類を表すsibType6とSIB6、SIBの種類を表すsibType7とSIB7で構成される。システム情報メッセージ5(以下、「SI-5」という)は、SIBの種類を表すsibType8とSIB8で構成される。上記構成は一例であり、システム情報メッセージを構成するSIBの組み合わせは変えることができる。
eNBは、通信セル内の端末に報知しているシステム情報の内容を変更する場合、変更周期(以下、「Modification Period」ともいう)の途中では変更しない。Modification Periodの期間に関する情報は、SIB2に含まれる。そして、eNBが端末にシステム情報の変更を通知する場合、eNBは、システム情報の変更を通知するフラグ(以下、「SystemInfoModification」ともいう)を含むページングメッセージ(Paging Message)をページングチャネル(PCH : Paging Channel)を使用して端末に報知することで、端末は、システム情報の変更を知ることができる。ページングメッセージは、端末の呼び出しのために使用する情報として、端末の識別子(UE-identity)、ページング理由(paging cause)を含み、報知するシステム情報メッセージの変更を通知するために使用される情報としてSystemInfoModificationを含められるように構成される。なお、端末の呼び出しを行うだけの目的の場合には、端末の識別子(UE-identity)、ページング理由(paging cause)のみが含まれ、報知するシステム情報メッセージの変更を通知するためだけの場合にはSystemInfoModificationのみがページングメッセージに含まれる。また、端末の呼び出しと報知するシステム情報メッセージの変更通知両方を行う場合には両方の情報が含まれる。
UE-identityフィールドには、端末ごとにネットワークから割り当てられるS-TMSI(SAE(System Architecture Evolution)Temporary Mobile Station Identifier)という一時的な識別子、またはIMSI(International Mobile Subscriber Identity)と呼ばれる端末固定の識別子が記載される。このS-TMSI、IMSIはネットワークが端末を管理するために用いられる。ページングメッセージの宛先が複数の端末宛の場合、UE-identityフィールドには、それらの端末全てのS-TMSIまたはIMSIが含まれる。
Paging Causeフィールドには、ページングの目的が記述される。例えば、電話着呼(Terminating Conversational Call)、ストリーミング着呼(Terminating Streaming Call)、対話型着呼(Terminating Interactive Call)、背景着呼(Terminating Background Call)、高優先度信号(Terminating High Priority Signaling)、低優先度信号(Terminating Low Priority Signaling)、理由不明(Terminating - cause unknown)が記載される。これらは端末毎に通知される。
SystemInfoModificationは、基地局が端末に報知するシステム情報の変更を通知するために用いられ、システム情報の変更がある場合、変更フラグ(SystemInfoModification)(オン)がページングメッセージに含まれる。
図21は、eNBが端末にシステム情報の変更を通知する説明図である。図21は、SI-3を変更する場合の例を示す。eNBは、システム情報の内容を変更する場合、次のModification Periodの開始時点から、変更フラグ(SystemInfoModification)(オン)を含むページングメッセージを端末に送信する。ページングメッセージを受信した端末は、ページングメッセージの中に、変更フラグ(SystemInfoModification)(オン)が含まれていると判断した場合、次のModification Periodにおいて、システム情報を受信する手順(以下、「System information acquisition」という)を実行する。
LTEでは、端末の状態として、アイドル状態(RRC_IDLE)の端末とコネクテッド状態(RRC_CONNECTED)の端末が存在する。そして、アイドル状態の端末とコネクテッド状態の端末で必要となるSIBの種類が異なるため、それぞれの状態の端末がSystem information acquisitionで受信するSIBの種類が規定されている。
図22は、System information acquisitionの説明図である。図22に示すように、eNBは、MIB Message、SI-1、他のシステム情報メッセージを報知する。端末は、MIB Message,及び、他のシステム情報メッセージの報知スケジュール情報を含むSI-1に基づいて、その端末に必要なシステム情報メッセージを受信する。
端末がeNBへ初期接続するときに、システム情報メッセージを受信する手順を説明する。端末は、eNBに接続すると、eNBと同期をとる。MIB Message及びSI-1は、報知されるスケジュールが予め規定されているため、端末は、予め規定された報知スケジュールに従ってMIB MessageとSI-1を受信する。そして、SI-1には、他のシステム情報メッセージの報知スケジュール情報が含まれるため、端末は、必要なシステム情報メッセージの報知スケジュール情報を受信することができる。端末は、SIB2を受信後、SIB2に含まれているページングメッセージの報知スケジュール情報(報知周期など)に基づいて、ページングメッセージを受信することができる。
以上の技術を用いて、端末は、eNBによって報知されるシステム情報のうち、MIB、SIB1、及び必要なSIBを受信することができる。
近年、端末(UE:User Equipment)に災害の発生を伝えるための地震津波警報システム(Earthquake and Tsunami Warning System、以下「ETWS」という)が求められている(例えば非特許文献2参照)。このETWSは、地震や津波など、100種類程度の災害の発生を知らせる第一報(以下、「Primary Notification」という)と、災害の詳細な情報を知らせる第二報(以下、「Secondary Notification」という)を報知する。eNBは、Primary Notificationを受信してから4秒以内に、第一報を端末に伝えることが要求されている。このPrimary Notificationの端末への緊急通知には、システム情報として報知することが考えられている。このような災害の緊急通知以外でも、通信セル内のトラフィックの急激な増加などによる緊急のアクセスクラス制御などのシステム情報に関してもModification period内で変更することにより、より端末のアクセス制御が細かく出来ると考えられる。
しかしながら、背景技術で述べたModification Periodの途中でeNBが報知するシステム情報を変更しない方法では、緊急でシステム情報を変更することができない。非特許文献3では、Modification Periodの途中でシステム情報を変更する方法が提案されている。
非特許文献3によると、eNBは、Primary Notification用のシステム情報ブロックを送るシステム情報メッセージとSecondary Notification用のシステム情報ブロックを送るシステム情報メッセージを用意し、それぞれの報知スケジュール情報を常にSI-1に含めて、端末に報知する。さらに、SI-1は、ETWSのシステム情報メッセージ用(Primary NotificationとSecondary Notification共通)のフラグを持つ。
平常時、eNBはETWSのシステム情報メッセージを送信しないため、SI-1に記載されているETWSのシステム情報メッセージ用のフラグをオフにすることで、ETWSのシステム情報メッセージを送信する期間を設けず、それ以外のシステム情報メッセージの報知スケジューリングが行われている。一方、緊急時、eNBが、ページングメッセージでETWSのシステム情報メッセージ用のフラグをオンにして端末に通知すると、端末は、以前受信したSI-1に記載されているETWSのシステム情報メッセージ用のフラグをオンにして、ETWSのシステム情報メッセージを送信する期間を設けた報知スケジュール情報に切り替え、ETWSのシステム情報メッセージを受信する。
しかしながら、この方法では、予め、緊急時のシステム情報メッセージの報知スケジューリングを行うので、eNBは、SI-1に普段は使用しない報知スケジュール情報を含めて送ることになる。従って、送信するSIB1のビット数が増え、無線資源(周波数資源)の余分な消費、無線基地局と端末の消費電力の余分な消費という課題が存在する。
また、ETWSには100種類程度の災害の発生に対応するため、災害によっては、緊急に変更するシステム情報の緊急度は高いものもあれば、低いものもあると考えられる。上記方法では、ETWSのシステム情報の緊急度の違いに関わらず、同じ報知スケジュールでシステム情報メッセージを報知するため、緊急度が高い場合に短い周期で通知を行えない、あるいは、緊急度が低い場合にも短い周期で通知を行ってしまい、既存のシステム情報メッセージの報知に影響を与えるという課題が発生する。無線資源(周波数資源)の余分な消費、無線基地局の消費電力の余分な消費という課題が発生する。
本発明は、上記背景に鑑み、eNBが緊急でシステム情報を端末に報知する方法において、システム情報の変更をできる限り抑えつつ、報知すべきシステム情報の緊急度に応じた報知スケジュールで緊急の通知を行えることを可能とする無線通信基地局、無線通信装置を提供することを目的とする。
本発明の無線通信基地局は、システム情報によって無線通信装置を制御する無線通信基地局において、複数のシステム情報メッセージを含むシステム情報であって前記複数のシステム情報メッセージの中の一つのシステム情報メッセージが他のシステム情報メッセージの報知スケジュールであるシステム情報を生成するシステム情報生成部と、前記システム情報の変更の有無を示す変更フラグを含むページングメッセージを生成するページングメッセージ生成部と、前記システム情報生成部にて生成したシステム情報と前記ページングメッセージ生成部にて生成したページングメッセージとを送信する送信部とを備え、前記システム情報生成部は、緊急メッセージを記述したシステム情報メッセージを含むシステム情報を生成し、前記ページングメッセージ生成部は、前記システム情報の中に前記緊急メッセージがあることを示す情報と、その緊急メッセージを記述したシステム情報メッセージを特定する識別子とをさらに含むページングメッセージを生成する。
このように緊急メッセージがあること、および、緊急メッセージを記述したシステム情報メッセージの識別子をページングメッセージによって報知するので、このページングメッセージを受けた無線通信装置は、識別子によって特定されたシステム情報メッセージだけを受信すればよい。従って、通常のシステム情報の変更の場合に報知スケジュールの受信から無線通信装置の状態に応じて必要とされるシステム情報メッセージを全て受信するのとは異なり、迅速に、緊急メッセージを取得できる。
本発明の無線通信装置は、無線通信基地局から送信されるシステム情報によって制御される無線通信装置において、複数のシステム情報メッセージを含むシステム情報であって前記複数のシステム情報メッセージの中の一つのシステム情報メッセージが他のシステム情報メッセージの報知スケジュールであるシステム情報を受信し、緊急メッセージの有無を示す緊急フラグと、前記緊急メッセージがある場合には前記緊急メッセージを記述したシステム情報メッセージを特定する識別子とを含むページングメッセージを受信する受信部と、前記受信部にて受信したページングメッセージを解析するページング管理部と、前記ページング管理部にて緊急メッセージがあると判定した場合、前記ページングメッセージに含まれる識別子にて特定されるシステム情報メッセージの報知タイミングを前記報知スケジュールに基づいて求め、前記報知タイミングに前記システム情報メッセージを受信するように前記受信部に指示する制御部とを備える。
このように緊急フラグ、および、緊急メッセージを記述したシステム情報メッセージの識別子を含むページングメッセージを受信し、識別子によって特定されたシステム情報メッセージを報知スケジュールに基づいて受信する。従って、通常のシステム情報の変更の場合に報知スケジュールの受信から無線通信装置の状態に応じて必要とされるシステム情報メッセージを全て受信するのとは異なり、迅速に、緊急メッセージを取得できる。
本発明の無線通信システムは、無線通信基地局と無線通信装置が接続された無線通信システムであって、前記無線通信基地局は、複数のシステム情報メッセージを含むシステム情報であって前記複数のシステム情報メッセージの中の一つのシステム情報メッセージが他のシステム情報メッセージの報知スケジュールであるシステム情報を生成するシステム情報生成部と、前記システム情報の変更の有無を示す変更フラグを含むページングメッセージを生成するページングメッセージ生成部と、前記システム情報生成部にて生成したシステム情報と前記ページングメッセージ生成部にて生成したページングメッセージとを送信する送信部とを備え、前記システム情報生成部は、緊急メッセージを記述したシステム情報メッセージを含むシステム情報を生成し、前記ページングメッセージ生成部は、前記システム情報の中に前記緊急メッセージがあることを示す情報と、その緊急メッセージを記述したシステム情報メッセージを特定する識別子とをさらに含むページングメッセージを生成し、前記無線通信装置は、前記システム情報と前記ページングメッセージを受信する受信部と、前記受信部にて受信したページングメッセージを解析するページング管理部と、前記ページング管理部にて緊急メッセージがあると判定した場合、前記ページングメッセージに含まれる識別子にて特定されるシステム情報メッセージの報知タイミングを前記報知スケジュールに基づいて求め、前記報知タイミングに前記システム情報メッセージを受信するように前記受信部に指示する制御部とを備える。
この構成により、上記した本発明の無線通信基地局および無線通信装置と同様に、無線通信基地局から無線通信装置に、迅速に、緊急メッセージを通知できる。
本発明の緊急メッセージ通知方法は、無線通信基地局が無線通信装置に緊急メッセージを通知する方法において、複数のシステム情報メッセージを含むシステム情報であって前記複数のシステム情報メッセージの中の一つのシステム情報メッセージが他のシステム情報メッセージの報知スケジュールであるシステム情報を生成するステップと、前記無線通信基地局が前記システム情報の変更の有無を示す変更フラグを含むページングメッセージを生成するステップと、前記無線通信基地局が前記システム情報を送信するステップと、前記無線通信基地局が前記ページングメッセージを送信するステップとを備え、前記システム情報を生成するステップでは、緊急メッセージを記述したシステム情報メッセージを含むシステム情報を生成し、前記ページングメッセージを生成するステップでは、前記システム情報の中に前記緊急メッセージがあることを示す情報と、その緊急メッセージを記述したシステム情報メッセージを特定する識別子とをさらに含むページングメッセージを生成する。
本発明の緊急メッセージ受信方法は、無線通信装置が無線通信基地局から送信される緊急メッセージを受信する方法において、前記無線通信装置が複数のシステム情報メッセージを含むシステム情報であって前記複数のシステム情報メッセージの中の一つのシステム情報メッセージが他のシステム情報メッセージの報知スケジュールであるシステム情報を受信するステップと、前記無線通信装置が緊急メッセージの有無を示す緊急フラグと、前記緊急メッセージがある場合に前記緊急メッセージを記述したシステム情報メッセージを特定する識別子とを含むページングメッセージを受信するステップと、前記無線通信装置が受信したページングメッセージを解析するステップと、前記ページングメッセージに基づいて、前記システム情報の中に緊急メッセージが含まれていると判定された場合、前記無線通信装置が前記ページングメッセージに含まれる識別子にて特定されるシステム情報メッセージの報知タイミングを前記報知スケジュールに基づいて求め、前記報知タイミングに前記システム情報メッセージを受信するように制御するステップとを備える。
本発明によれば、緊急メッセージがあること、および、緊急メッセージを記述したシステム情報メッセージの識別子をページングメッセージによって報知するので、このページングメッセージを受けた無線通信装置は、識別子によって特定されたシステム情報メッセージだけを受信すればよく、迅速に、緊急メッセージを取得できるというすぐれた効果を有する。
以下に説明するように、本発明には他の態様が存在する。したがって、この発明の開示は、本発明の一部の提供を意図しており、ここで記述され請求される発明の範囲を制限することは意図していない。
図1は、第1の実施の形態の基地局の構成を示す図 図2は、第1の実施の形態の端末の構成を示す図 図3は、基地局と端末の位置関係を示す図 図4Aは、緊急のシステム情報メッセージの構成例の説明図 図4Bは、緊急のシステム情報メッセージの別の構成例の説明図 図4Cは、緊急のシステム情報メッセージの別の構成例の説明図 図5Aは、平常時ページングメッセージの例を示す図 図5Bは、メッセージ変更時ページングメッセージの例を示す図 図5Cは、緊急時ページングメッセージの例を示す図 図5Dは、平常時ページングメッセージの例を示す図 図5Eは、メッセージ変更時ページングメッセージの例を示す図 図5Fは、緊急時ページングメッセージの例を示す図 図6Aは、平常時における基地局が端末に報知するページングメッセージとシステム情報メッセージの送信タイミングの説明図 図6Bは、緊急時における基地局が端末に報知するページングメッセージとシステム情報メッセージの送信タイミングの説明図 図7は、緊急時において基地局が端末に報知するページングメッセージとシステム情報メッセージの送信タイミングの別の例を示す説明図 図8は、第1の実施の形態の基地局の動作を示す図 図9は、緊急メッセージの報知タイミングの別の例を示す図 図10は、緊急メッセージの報知タイミングの別の例を示す図 図11は、第1の実施の形態の端末の動作を示す図 図12は、第2の実施の形態の基地局の構成を示す図 図13は、第2の実施の形態の端末の構成を示す図 図14Aは、第2の実施の形態における緊急時ページングメッセージの例を示す図 図14Bは、緊急時ページングメッセージの別の例を示す図 図15は、緊急時において基地局が端末に報知するページングメッセージとシステム情報メッセージの送信タイミングを示す説明図 図16は、緊急時において基地局が端末に報知するページングメッセージとシステム情報メッセージの送信タイミングの別の例を示す説明図 図17は、第2の実施の形態の基地局の動作を示す図 図18は、第2の実施の形態の端末の動作を示す図 図19は、システム情報の分類を示す図 図20Aは、SIB2からSIB8までで構成されるシステム情報メッセージの構成例を示す図 図20Bは、SIB2からSIB8までで構成されるシステム情報メッセージの具体例を示す図 図21は、eNBが端末にシステム情報の変更を通知する説明図 図22は、System information acquisitionの説明図
以下に、本発明の詳細な説明を述べる。以下に説明する実施の形態は本発明の単なる例であり、本発明が様々な態様に変形することができる。従って、以下に開示する特定の構成および機能は、請求の範囲を限定するものではない。
以下、本発明の実施の形態の無線通信基地局及び無線通信装置について、図面を参照して詳細に説明する。以下では、無線通信基地局(以下、「基地局」という)と無線通信装置(以下、「端末」という)からなる無線通信システムを例として説明する。なお、1つの基地局は1つの通信セル(「エリア」ともいう)を構成するものとする。なお、以下の実施の形態において、同一機能を有する構成には、同一符号を付し、重複する説明は省略する。
なお、以下の各実施の形態では、3GPPで規格化されている移動通信技術であるLong Term Evolution (LTE)、System Architecture Evolution (SAE)に基づいて説明する。しかし、本発明は、3GPPで規定されている上記の規格に限らず、無線LAN(Wireless Local Area Network)、IEEE802.16、IEEE802.16eまたはIEEE802.16m等のWiMAX(Worldwide Interoperability for MicrowaveAccess)、3GPP2、あるいは第四世代移動通信技術等の無線アクセス技術に適用することができる。
本発明の実施の形態の説明に先立って、本実施の形態において緊急に端末30に報知する必要がある情報について説明する。緊急に端末30に報知する必要がある情報とは、例えば、上記したETWSのように、端末30のユーザに一刻も早く伝えることが必要な情報である。図21を参照して説明したとおり、LTEの規格では、システム情報は、変更しようとしたときにすぐに変更できるものではない。すなわち、次のModification Periodにページングメッセージによってシステム情報の変更を通知し、その次のModification Periodで変更したシステム情報を送信することにより初めてシステム情報の変更が可能となる。典型的と思われるModification Periodは10秒なので、新しいシステム情報を端末に送信し、システム情報を変更するまでに10秒以上はかかる。緊急に報知すべき情報は、このようなModification Periodの変更を待つことができない情報である。なお、このような緊急の通知には、ETWSのようにネットワーク側から通知されるメッセージだけではなく、基地局10自身が緊急で送信すべきと判断した情報も含む。
(第1の実施の形態)
図1は本実施の形態の基地局の構成を示す図、図2は本実施の形態の端末の構成を示す図、図3は本実施の形態の基地局と端末の位置関係の一例を示す説明図である。図3に示すように、基地局10の通信セルCには複数の端末30が位置している。基地局10は、無線資源(例えば、周波数領域、時間領域での周波数帯域)の割り当て及び管理を行い、端末30のための無線アクセスネットワークのアクセスポイントの役割を有する。端末30は、ダウンリンクを介して基地局10から送信された信号を受信する。
[基地局]
図1を参照して基地局10の構成について説明する。基地局10は、受信部12、判定部14、制御部16、送信部18、システム情報生成部20、ページングメッセージ生成部22を備えている。
送信部18は、制御部16から送られてくる報知スケジュール情報に基づいて、ページングメッセージやシステム情報メッセージなどを端末30に送信する。
受信部12は、ネットワーク(例えば、MME : Mobility Management Entity)から送られてきたページングメッセージ、ETWSメッセージ、システム情報などを受信し、判定部14へ出力する。
判定部14は、受信部12から入力されたページングメッセージ、ETWSメッセージ、システム情報などを解析し、ETWSメッセージなど緊急に端末30に報知する必要があるものは、そのシステム情報の緊急度を判定する。また、判定部14は、受信部12から入力された情報のほかに、基地局10自身が緊急で報知する必要があると判断したシステム情報(例えば、アクセスクラス制御)がある場合、その緊急度を判定する。そして、判定部14は、緊急度の判定をした場合には緊急度の判定結果と緊急のシステム情報を制御部16へ出力し、緊急度の判定をしていない場合には、入力された情報をそのまま制御部16へ出力する。
制御部16は、緊急のシステム情報及びその緊急度の判定結果が入力されると、緊急度の情報と現在報知しているシステム情報メッセージの報知スケジュール情報とに基づいて、緊急のシステム情報メッセージの報知周期を決定する。例えば、緊急度が高いシステム情報は、現在報知しているシステム情報メッセージの中で報知周期が短いものと同じ周期とする。すなわち、報知タイミングを、報知周期の短いシステム情報メッセージと同じとする。この際、システム情報メッセージの識別子を現在報知しているシステム情報メッセージの識別子と同じとしてもよい。ここで、システム情報メッセージの識別子とは、SI-1の場合は「1」、SI-2の場合は「2」、SI-3の場合は「3」というように、SIの後ろにつく番号のことをいう。
緊急度が低いシステム情報は、現在報知しているシステム情報メッセージが報知されない報知タイミングで報知され、予め端末30が報知周期と報知タイミングを推測できる方法を保持していてもよい。例えば、緊急度が低いシステム情報は、現在報知しているシステム情報メッセージの中で最も長い報知周期と同じ報知周期とし、報知タイミングは、その報知周期の最も長いシステム情報メッセージが送られた直ぐ後とする。システム情報メッセージの識別子は、現在報知しているシステム情報メッセージの中で報知周期が最も長いシステム情報メッセージの識別子、すなわち、識別子が一番大きい識別子に1を加えた識別子にしてもよい。この場合、緊急のシステム情報メッセージの報知に対応していない端末は、緊急のシステム情報メッセージが報知されていることに気付かないため、影響を受けない。
このように基地局10は、システム情報の緊急度に応じて、現在報知しているシステム情報メッセージの報知周期、あるいは、予め端末30に知らせておいた他の報知周期から適した報知周期を選択することができる。なお、緊急のシステム情報メッセージの報知周期をページングメッセージに含める機能を有する場合には、予め端末30に報知周期を知らせておかなくてもよい。
また、制御部16は、システム情報メッセージの構成を決定する。図4Aから図4Cは、緊急のシステム情報メッセージの構成例の説明図である。図4Aから図4Cでは、緊急のSIBとして、SIB9を用いた例を示している。
現在報知しているシステム情報メッセージと同じ識別子を利用する場合、図4Aに示すように、例えば、SIB3とSIB4で構成されているSI-3を、新規に送信するSIB9のみで構成するように、そのシステム情報メッセージを全部上書きしてもよい。また、図4Bに示すように、例えば、SIB5とSIB6とSIB7で構成されるSI-4をSIB5とSIB9で構成するように、そのシステム情報メッセージを一部上書きしてもよい。具体例としてはSIB6とSIB7は重要でなく、SIB5が重要な情報で新規に送信するSIB9と一緒に送るようなケースが考えられる。また、図4Cに示すように、SIB3とSIB4で構成されているSI-3をSIB3とSIB4と新規に送信するSIB9で構成するように、そのシステム情報メッセージに追加してもよい。このようにすることで、時間窓の長さに応じてシステム情報メッセージを生成することができる。時間窓の長さに余裕がある場合は、既存のシステム情報メッセージに追加することで、従来のシステム情報メッセージの報知に影響を与えないで緊急のシステム情報メッセージを短い周期で送ることができる。さらには、緊急のシステム情報メッセージに対応していない端末が、対応していないSIBを廃棄するという機能を有する場合にまったく影響を与えずに送ることができる。なお、現在報知しているシステム情報メッセージと同じ識別子を利用しない場合は、新規にシステム情報メッセージを生成してもよい。
また、制御部16は、システム情報生成部20に、システム情報メッセージの構成、システム情報メッセージの内容、システム情報メッセージの識別子、及び、報知タイミングを指示する。制御部16は、緊急のシステム情報メッセージの構成、報知する端末30、報知タイミングを決定すると、ページングメッセージの報知タイミングを決定する。
図5Aから図5Cは、本実施の形態のページングメッセージの例を示す図である。図5Aは、平常時のページングメッセージを示す。以下、このページングメッセージを「平常時ページングメッセージ」ともいう。平常時ページングメッセージには、ページングの対象の端末識別子(UE-identity)と、メールの到着、電話の到着などのページングの理由(Paging Cause)と、システム情報メッセージの変更フラグ(SystemInfoModification)と緊急で報知するシステム情報メッセージの有無を示す緊急フラグ(Emergency Flagと記載)が含まれる。平常時には、変更フラグと緊急フラグはオフされている。なお、端末識別子とページングの理由のフィールドは、必須のフィールドではなく、ない場合もある。
図5Bは、通常のシステム情報の変更時のページングメッセージを示す。以下、このページングメッセージを「変更時ページングメッセージ」ともいう。この場合、変更時ページングメッセージには、端末30の識別子、ページングの理由、変更フラグ(オン)と緊急フラグ(オフ)が含まれる。変更時ページングメッセージを受信した端末30は、変更フラグがオンされているので、システム情報の変更があることが分かると共に、緊急フラグがオフされているので緊急メッセージではないことが分かる。
図5Cは、緊急メッセージを通知する場合のページングメッセージを示す。以下、このページングメッセージを「緊急時ページングメッセージ」ともいう。緊急時ページングメッセージは、緊急フラグ(オン)と、SIの識別子を含む。SIの識別子は、緊急メッセージを書き込んだSIを識別する情報である。以下、緊急メッセージを書き込んだSIのことを「緊急のシステム情報メッセージ」ともいう。緊急時ページングメッセージを受信した端末30は、緊急フラグがオンされていることから緊急メッセージがあることが分かる。また、端末30は、SI識別子で識別されるSIメッセージが、あらかじめ報知されている報知スケジュールに基づいてどのタイミングで送信されるかを求めることにより、緊急メッセージを受信することができる。
制御部16は、ネットワーク側からページングメッセージが入力される場合、入力されたページングメッセージ、ページングメッセージの報知タイミング、ページングメッセージを生成するのに必要な情報(UE-identity, Paging Causeなど)、緊急のシステム情報メッセージがあること、およびその緊急メッセージを記述したシステム情報メッセージの識別子をページングメッセージ生成部22へ出力する。ページングメッセージが入力されない場合は、ページングメッセージの報知タイミング、ページングメッセージを生成するのに必要な情報、緊急のシステム情報メッセージがあること、そのシステム情報メッセージの識別子をページングメッセージ生成部22に出力する。
なお、図1では、制御部16からシステム情報生成部20とページングメッセージ生成部22に個別にシステム情報メッセージに関する情報を出力しているが、システム情報生成部20がシステム情報メッセージの識別子をページングメッセージ生成部22に出力してもよい。また、制御部16は、システム情報メッセージの識別子とその報知スケジュール情報(例えば、報知周期や時間窓の長さ、あるいは、報知タイミング)及びページングメッセージの報知スケジュール情報を送信部18に出力する。
また、制御部16は、通常のシステム情報の変更をネットワークから通知、あるいは、基地局10が通常のシステム情報の変更が必要だと判断する場合、システム情報メッセージの構成と報知スケジュールを決定し、システム情報メッセージの構成、構成するシステム情報、システム情報メッセージの識別子、及び、報知タイミングをシステム情報生成部20へ出力する。そして、報知するシステム情報メッセージの変更をページングメッセージで端末30に通知するため、ページングメッセージが入力される場合は、ページングメッセージ生成部22にシステム情報メッセージの変更を通知し、入力されたページングメッセージ、その報知タイミング、及び、ページングメッセージを生成するのに必要な情報を出力する。ページングメッセージが入力されない場合は、ページングメッセージ生成部22にシステム情報メッセージの変更を通知し、その報知タイミング、及び、ページングメッセージを生成するのに必要な情報を出力する。そして、システム情報メッセージとページングメッセージの報知スケジュール情報を送信部18へ出力する。
制御部16は、ページングメッセージが入力された場合、システム情報メッセージの変更がない場合、ページングメッセージの報知スケジュールを決定し、入力されたページングメッセージとその報知スケジュール情報を送信部18へ出力する。
なお、ページングメッセージがページングメッセージ生成部22に入力される場合、ページングメッセージを生成するための情報が不要な場合は、ページングメッセージを生成するための情報をページングメッセージ生成部22に入力しなくてもよい。
システム情報生成部20は、システム情報メッセージを構成するシステム情報とシステム情報メッセージの識別子とに基づいてシステム情報メッセージを生成し、入力された情報(システム情報メッセージの報知タイミングなど)に基づいて送信部18へシステム情報メッセージを出力する。
ページングメッセージ生成部22は、ページングメッセージと緊急のシステム情報メッセージの識別子が入力される場合、入力されたページングメッセージと緊急のシステム情報メッセージの識別子とページングメッセージを生成するのに必要な情報とに基づいて、ページングメッセージを変更する。例えば、入力されたページングメッセージに、システム情報において緊急のメッセージを記述したシステム情報メッセージの識別子を追加する。そして、ページングメッセージ生成部22は、入力された報知タイミングの情報に基づいて、変更したページングメッセージを送信部18へ出力する。
また、ページングメッセージ生成部22は、ページングメッセージが入力されず、緊急のシステム情報メッセージの識別子が入力される場合、入力された緊急のシステム情報メッセージの識別子とページングメッセージを生成するのに必要な情報とに基づいて、平常時のページングメッセージ(端末識別子とページングの理由などを含む)に緊急のメッセージを記述したシステム情報メッセージの識別子を追加したページングメッセージを生成し、生成したページングメッセージを入力された報知タイミングに従い、送信部18へ出力する。
また、ページングメッセージ生成部22は、ページングメッセージと通常のシステム情報メッセージの変更が入力された場合、入力されたページングメッセージ、ページングメッセージを生成するのに必要な情報に基づいて、変更フラグ(SystemInfoModification)(オン)を含むページングメッセージに変更し、報知タイミングに従い、送信部18へ出力する。また、ページングメッセージ生成部22は、ページングメッセージが入力されず、通常のシステム情報メッセージの変更が入力された場合、ページングメッセージを生成するのに必要な情報に基づいて、変更フラグ(SystemInfoModification)(オン)を含むページングメッセージを生成し、入力された報知タイミングに従い、送信部18へ出力する。
なお、ページングメッセージがページングメッセージ生成部22へ入力される場合において、ページングメッセージを生成するのに必要な情報が入力されない場合、その情報なしでページングメッセージを変更する。
[端末]
次に、本実施の形態の端末30の構成について図2を参照して説明する。端末30は、受信部32、システム情報管理部34、システム情報記憶部36、ページング管理部38、制御部40を備えている。
受信部32は、制御部40から入力されるページングメッセージとシステム情報メッセージの報知スケジュール情報(例えば、報知周期、時間窓、あるいは受信タイミングなど)とに基づいて、基地局10から報知されるページングメッセージとシステム情報メッセージを受信する。
なお、端末30は基地局10と同期した後、報知タイミングが予め規定されているMIBメッセージおよびSI-1を受信する。SI-1に他のシステム情報メッセージの報知スケジュール情報が含まれているため、端末30は、必要なシステム情報メッセージを受信することができる。このとき、SIB2にページングメッセージが送信される報知スケジュール情報が含まれているため、端末30は、ページングメッセージとシステム情報メッセージの報知スケジュール情報を手に入れることができる。
システム情報管理部34は、受信部32から入力されたシステム情報メッセージを解析し、システム情報をシステム情報記憶部36へ出力する。また、システム情報管理部34は、システム情報記憶部36に保持されているシステム情報に基づいて処理を行う。例えば、システム情報の有効期限が切れてシステム情報の更新が必要と判断した場合には、システム情報管理部34は、制御部40にそのシステム情報を受信するように指示する。なお、システム情報管理部34は、制御部40からシステム情報記憶部36に保持しているシステム情報を取得したいという要求がある場合、システム情報記憶部36からシステム情報を取得し、制御部40へ出力してもよい。また、システム情報管理部34は、制御部40からシステム情報記憶部36に保持しているシステム情報を廃棄するように要求がある場合、システム情報記憶部36からシステム情報を廃棄するという機能を有していてもよい。
システム情報記憶部36は、メモリなどで構成されており、システム情報管理部34から入力されたシステム情報を記憶し、必要な情報をシステム情報管理部34あるいは制御部40へ出力する。
ページング管理部38は、受信部32から入力されたページングメッセージを解析する。ページングメッセージ内の緊急フラグがオンされていると、ページング管理部38は、緊急のシステム情報メッセージの識別子を制御部40へ出力し、その受信を制御部40へ指示する。また、ページングメッセージ内の変更フラグがオンされていると、ページング管理部38は、その旨を制御部40へ通知する。
制御部40は、ページング管理部38あるいはシステム情報管理部34から指示された内容に基づいて、受信する必要のあるページングメッセージやシステム情報メッセージの報知スケジュール情報(例えば、報知周期や時間窓の長さ、あるいは、受信タイミング)を受信部32へ出力し、該当のメッセージの受信を指示する。このとき、制御部40は、システム情報記憶部36にある情報を必要とする場合、システム情報管理部34あるいはシステム情報記憶部36に必要な情報を要求し、必要な情報を取得する。例えば、システム情報の更新を示すvalue_tagに関する情報や報知スケジュール情報などの情報を取得する。また、システム情報の廃棄が必要と判断する場合、システム情報管理部34あるいはシステム情報記憶部36に該当のシステム情報の廃棄を指示する。
以上のように構成された基地局10と端末30を備えた無線通信システムにおいて、基地局10が端末30に、緊急にシステム情報を報知する方法について図6から図11を用いて説明する。最初に図6A及び図6Bを用いて概略を説明する。
図6A及び図6Bは、本実施の形態の基地局10が端末30に報知するページングメッセージとシステム情報メッセージの送信タイミングの説明図である。図6Aは緊急メッセージのない平常時の場合、図6Bは緊急メッセージのある場合の報知タイミングを示す。
基地局10は、緊急に報知するシステム情報メッセージがある場合、平常時のページングメッセージの内容に加え、緊急で報知するメッセージを記述したシステム情報メッセージの識別子を含むページングメッセージ(緊急時ページングメッセージ)を端末30に報知する。この例では、緊急時ページングメッセージは、緊急メッセージがSI-2に含まれていることを示している。図6Bに示す例では、基地局10は、緊急時ページングメッセージの報知を時刻t1から開始している。
基地局10は、緊急時ページングメッセージを報知すると共に、緊急メッセージを含んだシステム情報メッセージを報知する。図6Bに示す例では、時刻t2から緊急メッセージを含んだシステム情報を報知している。図6Bでは、時刻t2以降に報知されるSI-2を黒く塗り潰して示しているが、これはSI-2の内容が、時刻t2以前とは異なることを示している。
このように基地局10が、緊急のシステム情報メッセージの識別子を送ることにより、端末30は、ページングメッセージで指定された識別子と、以前受信したSI-1に記載されているシステム情報メッセージの報知スケジュール情報から、緊急のシステム情報メッセージが報知されるタイミングを知ることができ、緊急のシステム情報メッセージを受信することができる。
なお、同じ緊急時ページングメッセージを何度も受信する場合、端末30は、そのページングメッセージを受信するたびに、ページングメッセージで指定されたシステム情報メッセージを受信してもよいし、その緊急に報知されるシステム情報メッセージが同じであると判断し、ある期間中(例えば、1 Modification Periodあるいは10秒間)に、緊急で報知されるシステム情報メッセージの識別子が同じシステム情報メッセージを、決められた回数(例えば、1回)しか受信しない構成としてもよい。
基地局10は、緊急のシステム情報メッセージの報知を終了する場合、緊急時ページングメッセージを平常時のページングメッセージに戻す。図6Bに示す例では時刻t3にページングメッセージを元に戻している。その後、緊急で報知するシステム情報のシステム情報メッセージの報知を止めて、元のシステム情報メッセージを端末30に報知する。
なお、緊急でシステム情報メッセージを継続的に報知し続ける場合、基地局10は、そのシステム情報メッセージを報知する間、システム情報メッセージの識別子を含むページングメッセージを報知し続けてもよい。
また、緊急で報知されるシステム情報メッセージとして同じメッセージが継続して報知される場合、基地局10は、最初のModification Period(第1の期間)で、緊急時ページングメッセージ(図5C参照)を送信し、次のModification Period(第2の期間)において緊急フラグと変更フラグの両方をオンにしたページングメッセージを送信し、その次以降のModification Period(第3の期間)で、緊急のシステム情報を含む報知スケジュール情報をSI-1に含め、平常時ページングメッセージに戻してもよい。これにより、基地局10は、同じ内容の緊急時ページングメッセージを長期間報知する必要がなくなり、端末30は、同じ内容のシステム情報メッセージを何度も受信することがなくなる。なお、ページングメッセージの構成として、緊急フラグを変更フラグの配下に設定することも可能である。このときの例を図5Dから図5Fに示す。図5Dは平常時ページングメッセージ、図5Eは変更時ページングメッセージ、図5Fは緊急時ページングメッセージを示す。すなわち緊急フラグは変更フラグがオンになった場合にしか入らない。この場合の動作としては、緊急フラグに対応している端末はすぐさまSIの識別子を用いて報知情報を読むが、緊急フラグに対応していない端末は通常の変更フラグとして次のModification periodの先頭から報知情報を読むことになる。
図7は、本実施の形態のページングメッセージの別の報知方法を示す説明図である。図7に示すように、基地局10は、緊急で報知するシステム情報メッセージの対象となる端末30に対してのみ、緊急時ページングメッセージを報知し、対象ではない端末30に対しては、平常時ページングメッセージを報知してもよい。端末30がページングメッセージを受信するタイミングは、端末識別子により決定されるので、対象の端末30にのみ緊急時ページングメッセージを送ることができる。
この構成により、基地局10は、緊急のシステム情報メッセージを報知対象の端末30にのみ受信してもらうことができる。また、緊急時のシステム情報メッセージの対象外の端末30は、システム情報メッセージの報知に変更が起こったことに気付かないため、影響なく動作しつづけることができるし、消費電力を抑えることもできる。
図8は、本実施の形態の緊急のシステム情報を報知するときの基地局10の動作例を示す図である。基地局10は、緊急に報知するシステム情報をネットワークから指示される、あるいは、基地局10が緊急に報知する必要があるシステム情報を判断する(S10)。基地局10は、緊急のシステム情報メッセージの緊急度に応じて、そのシステム情報メッセージを報知する周期を決定する(S12)。例えば、システム情報の緊急度が高い場合は、端末30がより早くそのシステム情報メッセージを受信する機会を設けるために、システム情報メッセージを報知する周期を短くし、システム情報メッセージの緊急度が低い場合は、現在報知しているシステム情報メッセージに影響を与えないように、システム情報メッセージの報知する周期を長くしてもよい。
このとき、基地局10は、現在報知しているシステム情報メッセージの中から周期を決定してもよいし、現在報知しているシステム情報メッセージの報知スケジュール情報から、端末30が予測できる方法を予め決めておいてもよい。ここで、現在報知しているシステム情報メッセージと同じ識別子を利用しない場合は、新規にシステム情報メッセージを生成するという機能を有していてもよい。そして、基地局10は、決定した周期と構成で送るシステム情報メッセージを生成する。
例えば、図9に示すように、SI-1からSI-4が既に送られている場合において、SI-4と同じ報知周期で、報知タイミングはSI-4の直ぐ後に報知してもよい。また、システム情報メッセージの識別子は、SI-4のすぐ後ということがわかるようにSI-5としてもよい。報知周期は、現在報知しているシステム情報メッセージの報知スケジュールから推測できる方法を有している場合、現在報知しているシステム情報メッセージの中で一番長い報知周期の2倍の周期としてもよいし、他の報知周期でもよい。この場合、緊急のシステム情報メッセージの報知に対応していない端末は、緊急のシステム情報メッセージが報知されていることに気付かないため、影響を受けない。
また、基地局10が、ページングメッセージに含める緊急のシステム情報メッセージの識別子に加えて、その報知周期を含めてもよい。このようにすることで、端末30は、現在報知しているシステム情報メッセージの報知スケジュール情報(報知周期や時間窓の長さ)を用いて、緊急に報知するシステム情報メッセージの報知タイミングと報知周期を知ることができ、緊急に報知するシステム情報メッセージを受信することができる。また、システム情報の緊急度が低い場合、現在報知しているシステム情報メッセージに影響を与えないで、緊急のシステム情報メッセージを報知することができる。ここで入れる報知周期は現在報知されている最大の報知周期より長くてもよいし、短くてもよい。すなわち図9に示される最大報知周期であるSI-4より、長い周期が指定される場合には図9に示されるような動作となる。逆に図9に示される最大報知周期であるSI-4より短い周期が指定される場合には、図10に示されるようにSI-4よりも短い周期を設定することも可能である。ここでは、SI-2と同じ周期が指定された場合を示している。この場合には、新たに追加されたSIは、SI-2、SI-3、SI-4が送られる周期ではSI-4の直後に送信され、SI-2のみが送られる周期ではSI-2の直後に送信され、SI-2、SI-3が送られる周期ではSI-3の直後に送信されるようになる。
また、新たに送信する情報が多い場合には二つ分のSIを用いて送信することも考えられる。例えば、SI-2とSI-3が同じ報知周期で送信されていた場合に、ページングメッセージにおいてSI-2とSI-3の両方が新たな報知情報の送信に使われるというように指示することも可能である。これによりSI-2を送信するための時間とSI-3を送信するための時間を合わせた時間を新たなメッセージの送信に使うことができる。
基地局10は、緊急に報知するシステム情報メッセージの報知周期が決まると、そのシステム情報メッセージの識別子を決定し、生成するシステム情報メッセージの構成を決定する(S14)。例えば、現在報知しているシステム情報メッセージと同じ識別子を利用する場合は、そのシステム情報メッセージを全部上書きしてもよいし(図4A参照)、そのシステム情報メッセージを一部上書きしてもよいし(図4B参照)、そのシステム情報メッセージに追加してもよい(図4C参照)。このようにすることで、時間窓の長さに応じてシステム情報メッセージを生成することができる。時間窓の長さに余裕がある場合は、既存のシステム情報メッセージに追加することで、従来のシステム情報メッセージの報知に影響を与えないで緊急のシステム情報メッセージを短い周期で送ることができる。さらには、緊急のシステム情報メッセージに対応していない端末が、対応していないSIBを廃棄するという機能を有する場合に、まったく影響を与えずに送ることができる。
そして、基地局10は、緊急度に応じた緊急に報知するシステム情報メッセージの識別子を含むページングメッセージ(緊急時ページングメッセージ)を生成する(S16)。そして、システム情報メッセージとページングメッセージを端末30に報知する(S18)。
図11は、本実施の形態の緊急のシステム情報メッセージを受信するときの端末30の動作例を示す図である。端末30は、基地局10から送信される緊急のシステム情報メッセージの識別子を含むページングメッセージ(緊急時ページングメッセージ)を受信する(S20)。緊急時ページングメッセージを受信した端末30は、システム情報メッセージの報知スケジュール情報を保持しているかを確認する(S22)。報知スケジュール情報を保持していない場合は(S22で「いいえ」)、システム情報メッセージの報知スケジュール情報を含むシステム情報メッセージ(SI-1)を受信する(S24)。
端末30は、システム情報メッセージの報知スケジュール情報を保持している場合(S22で「はい」)、あるいはシステム情報メッセージを受信した後(S24)、緊急時ページングメッセージに含まれるシステム情報メッセージの識別子が、既に保持しているシステム情報メッセージの報知スケジュール情報に含まれているか否かを判定する(S26)。
緊急時ページングメッセージに含まれるシステム情報メッセージの識別子が、システム情報メッセージの報知スケジュール情報に記載されていない場合(S26で「いいえ」)、端末30は、あらかじめ保持している緊急のシステム情報メッセージの報知スケジュールを算出するアルゴリズムを用いて、保持しているシステム情報メッセージの報知スケジュール情報に基づいて、緊急のシステム情報メッセージの報知タイミングを求める(S28)。
具体的な計算方法としては、例えば、報知スケジュールに記載されていないシステム情報メッセージは、既に保持しているシステム情報メッセージの報知スケジュールに記載されている最後の識別子のシステム情報メッセージの報知スケジュールと同じ周期で送信され、報知タイミングはその最後の識別子のシステム情報メッセージが送られる直後という方法でもよいし、保持しているシステム情報メッセージのスケジュール情報に記載されている最後の識別子のシステム情報メッセージのスケジュールの2倍の周期で送信され、報知タイミングはその最後の識別子のシステム情報メッセージが送られる直後という方法でもよい。
ここでは、端末30が予め緊急のシステム情報メッセージの報知スケジュールを求めるアルゴリズムを記憶している例について説明したが、基地局10から端末30に緊急のシステム情報メッセージの報知スケジュールを通知してもよい。例えば、基地局10が、緊急時ページングメッセージに含める緊急のシステム情報メッセージの識別子(SI識別子)に加えて、その報知周期を含める。端末30は、その報知周期、及び、既に保持しているシステム情報メッセージの報知スケジュール情報の中で識別子が最後のシステム情報メッセージの直ぐ後に報知されるという報知タイミングに基づいて、緊急のシステム情報メッセージを受信してもよい。
端末30は、緊急時ページングメッセージに含まれるシステム情報メッセージの識別子と、あらかじめ受信しているシステム情報メッセージの報知スケジュールとに基づいて、緊急のシステム情報メッセージを受信する(S30)。
なお、基地局10は、緊急のシステム情報メッセージの識別子に加えて、報知周期を、緊急時ページングメッセージに含めて報知する機能を有していてもよい。また、端末30は、緊急時ページングメッセージに緊急のシステム情報メッセージの識別子と報知周期が含まれている場合、そのシステム情報メッセージがページングメッセージに含まれる報知周期で報知されると判断し、報知タイミングは、上記のようにシステム情報メッセージの識別子から判断する機能を有していてもよい。
なお、報知情報の端末側での受信合成を可能とするために、複数のsubframeからなるSI-windowと呼ばれる区間が、MIB、SI-1以外には設けられており、そのSI-window内で端末は合成処理を行うようになっている。図6などに示されているSI2、SI3、SI4の送信のためのボックスはそれぞれがSI-windowとなっている。このSI-windowはネットワークによって長さを変えられるようになっている。また、SI-windowのsubframe全てがSI2、3などの送信に用いることができるわけではなく、マルチキャスト用に異なる送信方法を用いているsubframe(MBSFN(Multicast Broadcast Single Frequency Network) subframe)、TDD(Time division duplex)システムでの上り送信用のsubframe、SI-1が送信されるsubframeでは送信ができないという制限がある。緊急の報知情報は、優先的に送ることが考えられるため、緊急の情報の送信の際には、上記の制限全て、または一部を無視して送信するということも考えられる。
第1の実施の形態の基地局10は、緊急時ページングメッセージに、緊急に報知するシステム情報メッセージの識別子を含めることにより、端末30に、緊急に報知するシステム情報メッセージの報知タイミングを伝えるため、SI-1の構成を変えずに、迅速に緊急メッセージを報知できる。また、Modification Period内でSI-1を変えないため、緊急メッセージの報知に対応していない端末に影響を与えにくい。緊急に報知するシステム情報メッセージを送らないときに発生していた無線資源(周波数帯域)の余分な消費と消費電力の余分な消費を抑えることもできる。
第1の実施の形態の基地局10は、緊急に報知するシステム情報の緊急度に応じて、緊急に報知するシステム情報メッセージの報知スケジューリングを行い、緊急度に応じて、周期の異なる複数のシステム情報メッセージの中からどのシステム情報メッセージを用いるか決めるので、緊急度が高い場合には、短い時間間隔で緊急のメッセージを報知可能であると共に、緊急度が低い場合には、他のシステム情報メッセージの報知に影響を与えずに報知することができる。また、緊急度に応じた無線資源しか使用しないため、無線資源の余分な消費と消費電力の余分な消費を抑えることもできる。
第1の実施の形態の端末30は、緊急時ページングメッセージにより、緊急に報知するシステム情報メッセージの識別子を指示されるため、受信する必要があるシステム情報メッセージのみを受信することができる。このことにより、消費電力の無駄な消費を抑えることができる。
第1の実施の形態のシステム情報報知方法は、ページングメッセージにより、緊急に報知するシステム情報メッセージの識別子を報知するため、ETWSメッセージに関わらず、どのようなメッセージでも緊急に報知することができる。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態を図12から図18を用いて説明する。図12は第2の実施の形態の基地局10aの構成を示す図、図13は第2の実施の形態の端末30aの構成を示す図である。第2の実施の形態の基地局10a及び端末30aの基本的な構成は、第1の実施の形態の基地局10及び端末30の構成と同じであるが、一部の構成の処理内容に違いがある。以下では、第1の実施の形態との相違点を中心に説明する。なお、以下において特に言及しない限り、第2の実施の形態の構成及び動作は、第1の実施の形態と同様である。
図12に示すように、基地局10aは、受信部12、判定部14a、制御部16a、送信部18、システム情報生成部20、ページングメッセージ生成部22aを備えている。
判定部14aは、受信部12から入力されたページングメッセージ、ETWSメッセージ、システム情報などを解析し、ETWSメッセージなど緊急に端末30aに報知する必要があるものは、そのシステム情報の緊急度を判定する。また、受信部12から入力された情報のほかに、基地局10a自身が緊急で報知する必要があると判断したシステム情報(例えば、アクセスクラス制御)がある場合、その緊急度を判定する。
判定部14aは、緊急度の判定をした場合、緊急度の判定結果と緊急のシステム情報を制御部16aへ出力し、緊急度の判定をしていない場合、入力された情報をそのまま制御部16aへ出力する。また、受信部12から入力された情報と一緒にその情報が一時的な情報であること(つまりその情報が所定の期間有効であるということ)の通知あるいは情報の有効期限などが送られてきた場合、判定部14aは、出力する情報と共に一時的な情報であることの通知あるいは有効期限の情報を制御部16aへ出力する。
制御部16aは、緊急のシステム情報及びその緊急度の判定結果が入力されると、それらの情報と、現在報知しているシステム情報メッセージの報知スケジュール情報とに基づいて、緊急のシステム情報メッセージを報知する周期を決定する。なお、緊急のシステム情報メッセージの報知周期の決定方法は、第1の実施の形態の場合と同じである。また、制御部16aは、第1の実施の形態と同様に、生成するシステム情報メッセージの構成を決定する。
制御部16aは、システム情報生成部20に、緊急のシステム情報メッセージの構成、構成するシステム情報、緊急メッセージを記述するシステム情報メッセージの識別子、及び報知タイミングを指示する。制御部16aは、緊急のシステム情報メッセージの構成、報知する端末30a、報知タイミングを決定すると、ページングメッセージの報知タイミングを決定する。なお、平常時及び通常のシステム情報の変更時のページングメッセージの内容は、第1の実施の形態の場合(図5A、図5B参照)と同じである。
図14Aは、第2の実施の形態において、緊急のシステム情報の変更時に用いられるページングメッセージの例を示す図である。図14Aに示すように、緊急時のページングメッセージは、端末識別子(UE-identity)、ページング理由(Paging Cause)、変更フラグ(SystemInfoModification)(オフ)、緊急フラグ(Emergency Flag)(オン)、SI識別子に加えて、一時的フラグを有する。一時的フラグは、緊急のシステム情報メッセージが端末30aにとって一時的なシステム情報であるかことを示すフラグである。一時的フラグ以外の構成は、第1の実施の形態のページングメッセージと同じである。なお、図14Bに示すように、ページングメッセージには、端末30aが緊急メッセージのシステム情報を使用する期限を示す情報として有効期限の情報を含めてもよい。
制御部16aは、システム情報が端末30aにとって一時的に有効であるということがネットワークから通知される、あるいは、制御部16aで緊急なシステム情報が端末30aにとって一時的に有効であると判断すると、緊急のシステム情報メッセージが一時的であることと、ページングメッセージの報知タイミング、ページングメッセージを生成するのに必要な情報、緊急のシステム情報メッセージの識別子をページングメッセージ生成部22aへ出力する。なお、ページングメッセージが制御部16aへ入力される場合、制御部16aは、そのページングメッセージをページングメッセージ生成部22aへ出力する。
制御部16aは、システム情報メッセージの識別子とその報知スケジュール情報(例えば、報知周期や時間窓の長さ、あるいは、報知タイミングなど)及びページングメッセージの報知スケジュール情報、及び、システム情報が一時的に有効であることを送信部18に出力する。制御部16aは、緊急のシステム情報が一時的な情報ではない場合、第1の実施の形態と同じ動作をする。
また、制御部16aは通常のシステム情報の変更をネットワークから通知、あるいは、基地局10aが通常のシステム情報の変更が必要だと判断する場合、第1の実施の形態と同じ動作をする。また、制御部16aはシステム情報の変更がない場合、第1の実施の形態と同じ動作をする。
なお、図12では、制御部16aからシステム情報生成部20とページングメッセージ生成部22aに個別にシステム情報メッセージに関する情報を出力しているが、制御部16aからシステム情報生成部20にシステム情報が一時的な情報であるかどうかを出力し、システム情報生成部20がシステム情報メッセージの識別子及びシステム情報が一時的な情報であるかどうかをページングメッセージ生成部22aに出力してもよい。
システム情報生成部20は、第1の実施の形態で説明したシステム情報生成部20と同じ動作をする。
ページングメッセージ生成部22aは、システム情報が一時的な情報であると制御部16aから入力された場合、システム情報メッセージが一時的であることを示すフラグを含めるページングメッセージを生成する。ページングメッセージ生成部22aのその他の動作は、第1の実施の形態と同じである。
次に、図13を参照して第2の実施の形態における端末30aの構成について説明する。図13に示すように、端末30aは、受信部32、システム情報管理部34a、システム情報記憶部36a、ページング管理部38a、制御部40aを備えている。
システム情報管理部34aは、受信部32から入力されたシステム情報を解析し、システム情報を、システム情報記憶部36aへ出力する。システム情報管理部34aは、システム情報記憶部36aに保持されているシステム情報に基づいて処理を行う。例えば、システム情報の有効期限が切れ、システム情報の更新が必要と判断すると、システム情報管理部34aは、制御部40aにそのシステム情報を受信するように指示をする。
なお、システム情報管理部34aは、制御部40aからシステム情報記憶部36aに保持しているシステム情報を取得したいという要求がある場合、システム情報記憶部36aからシステム情報を取得し、制御部40aへ出力してもよい。また、システム情報管理部34aは、制御部40aからシステム情報記憶部36aに保持しているシステム情報を廃棄するように要求がある場合、システム情報記憶部36aからシステム情報を廃棄するという機能を有していてもよい。
また、制御部40aからあるシステム情報が一時的なものであるという通知を受け取ると、システム情報記憶部36aに該当のシステム情報を記憶する際に、元のシステム情報を一時的に別の記憶域(例えばメモリの別空間)に保持する。システム情報管理部34aは、制御部40aから通知された時間、あるいは、予め決められた時間(例えば、ある期間、Modification Periodの終端)になると、システム情報記憶部36aに保持している一時的なシステム情報を破棄し、元のシステム情報に戻す。
システム情報記憶部36aは、メモリなどで構成されており、システム情報管理部34aから入力されたシステム情報を記憶し、必要な情報をシステム情報管理部34aあるいは制御部40aへ出力する。また、システム情報管理部34aからの指示に応じて、システム情報を一時的に別の記憶域(例えばメモリの別空間)に保持したり、システム情報を破棄したり、システム情報を元に戻したりする。
ページング管理部38aは、受信部32から入力されたページングメッセージを解析する。ページングメッセージ内に緊急のシステム情報メッセージの識別子が含まれていると、ページング管理部38aは、緊急のシステム情報メッセージの識別子を制御部40aへ出力し、その受信を制御部40aへ指示する。また、通常のシステム情報メッセージの変更通知が含まれている場合、そのことを制御部40aへ通知する。また、ページング管理部38aは、システム情報メッセージの受信を指示するページングメッセージにシステム情報が一時的であることを示すフラグが含まれている場合、そのことを制御部40aへ通知する。
制御部40aは、ページング管理部38aあるいはシステム情報管理部34aから指示された内容に基づいて、受信する必要のあるページングメッセージやシステム情報メッセージの報知スケジュール情報(報知周期や時間窓の長さなど、あるいは、受信タイミング)を受信部32へ出力し、該当のメッセージの受信を指示する。このとき、制御部40aは、システム情報記憶部36aにある情報を必要とする場合、システム情報管理部34aあるいはシステム情報記憶部36aに必要な情報を要求し、必要な情報を取得する。システム情報の廃棄が必要と判断する場合、システム情報管理部34aあるいはシステム情報記憶部36aに該当のシステム情報の廃棄を指示する。
制御部40aは、ページング管理部38aから受信を指示されたシステム情報が一時的な情報であることを知ると、システム情報管理部34aにその情報を伝える。なお、その際に保持期間に関する情報(例えば、ある期間、Modification Periodの終端)を伝えてもよい。
以上のように構成された基地局10aと端末30aを備えた無線通信システムにおいて、基地局10aが端末30aに、緊急にシステム情報を報知する方法について図15から図18を用いて説明する。
図15は、本実施の形態の基地局10aが端末30aに報知するページングメッセージとシステム情報メッセージの説明図である。緊急に報知するシステム情報メッセージが一時的なシステム情報メッセージである場合、基地局10aは、平常時のページングメッセージの内容に加え、緊急で報知するシステム情報メッセージの識別子、システム情報メッセージが一時的なシステム情報であることを示すフラグをオンにしたページングメッセージ(緊急時ページングメッセージ)を端末30aに報知する。図15に示す例では、時刻t1から緊急時ページングメッセージを送信している。
基地局10aは、緊急時ページングメッセージを送信すると、基地局10aから端末30aに報知されているシステム情報メッセージを緊急に報知するシステム情報メッセージに変更する。図15に示す例では、時刻t2からシステム情報メッセージを変更している。図15に示す例では、緊急のシステム情報メッセージをSI-2にて送信している。
このように、基地局10aが緊急のシステム情報メッセージの識別子と一時的なシステム情報であることを示すフラグをオンにした緊急時ページングメッセージを送ることにより、端末30aは、緊急時ページングメッセージで指定されたシステム情報メッセージの識別子と以前受信したSI-1に記載されているシステム情報メッセージの報知スケジュール情報から、緊急のシステム情報メッセージの報知タイミングを知ることができ、緊急のシステム情報メッセージを受信することができる。
基地局10aは、緊急のシステム情報メッセージの報知を終了する場合、緊急で報知するシステム情報メッセージの識別子と一時的なシステム情報メッセージであることを示すフラグをオンにしたページングメッセージを平常時のページングメッセージに戻す。図15に示す例では、時刻t4にて、ページングメッセージを元のページングメッセージに戻している。その後、緊急で報知するシステム情報のシステム情報メッセージの報知を止めて、元のシステム情報メッセージを端末30aに報知する。図15に示す例では、時刻t5にて、SI-2のシステム情報を緊急のシステム情報メッセージから元のシステム情報メッセージに戻している。
また、端末30aは、緊急メッセージが一時的なシステム情報メッセージであることを知り、保持している同じSIBを記憶域の別領域に保存してから、一時的なシステム情報メッセージに含まれるSIBを保存する。そして、端末30aは、予め決められたある時間(例えば、10秒、Modification Periodの終端)経つと、一時的なシステム情報メッセージに含まれていたSIBを廃棄し、記憶域の別領域に保存したSIBを元に戻して使用する。これにより、端末30aは、時刻t5から送信されるシステム情報を受信しなくても、一時的な期限が過ぎるとシステム情報を元に戻せる。
なお、図14Bに示すように、緊急時ページングメッセージに有効期限の情報が含まれている場合には、有効期限で示す期間が経過した後に記憶域の別領域に保存したSIBを元に戻して使用する。
このとき、同じ緊急時ページングメッセージを何度も受信する場合、端末30aは、そのページングメッセージを受信するたびに、ページングメッセージで指定されたシステム情報メッセージを受信する方法でもよいし、その緊急に報知されるシステム情報メッセージが同じであると判断し、ある期間中(例えば、1 Modification Periodあるいは10秒間)に、緊急で報知されるシステム情報メッセージの識別子が同じシステム情報メッセージを、決められた回数(例えば、1回)しか受信しない構成としてもよい。
なお、緊急でシステム情報メッセージを継続的に報知し続ける場合、基地局10は、そのシステム情報メッセージを報知する間、システム情報メッセージの識別子を含むページングメッセージを報知し続けてもよい。
また、緊急で報知されるシステム情報メッセージとして同じメッセージが継続して報知される場合、基地局10は、最初のModification Period(第1の期間)で、緊急時ページングメッセージ(図5C参照)を送信し、次のModification Period(第2の期間)において緊急フラグと変更フラグの両方をオンにしたページングメッセージを送信し、その次以降のModification Period(第3の期間)で、緊急のシステム情報を含む報知スケジュール情報をSI-1に含め、平常時ページングメッセージに戻してもよい。これにより、基地局10は、同じ内容の緊急時ページングメッセージを長期間報知する必要がなくなり、端末30は、同じ内容のシステム情報メッセージを何度も受信することがなくなる。
図16は、本実施の形態のページングメッセージの別の報知方法の説明図である。図16に示すように、基地局10aは、緊急で報知するシステム情報メッセージの対象となる端末30aに対してのみ、緊急時ページングメッセージを報知し、対象ではない端末30aに対しては、平常時ページングメッセージを報知してもよい。端末30aがページングメッセージを受信するタイミングは、端末識別子により決定されるので、対象の端末30aにのみ緊急時ページングメッセージを送ることができる。
この構成により、基地局10aは、緊急のシステム情報メッセージの報知を対象の端末30aにのみ受信してもらうことができる。また、緊急時のシステム情報メッセージの対象外の端末30aは、システム情報メッセージの報知に変更が起こったことに気付かないため、影響なく動作をしつづけることができるし、消費電力を抑えることもできる。
なお、一時的なシステム情報メッセージを示すフラグがない場合、基地局10aと端末30aの動作は、第1の実施の形態と同じである。
図17に本実施の形態の緊急のシステム情報を報知するときの基地局10aの動作例を示す。基地局10aは、緊急に報知するシステム情報をネットワークから指示される、あるいは、基地局10aが緊急に報知する必要があるシステム情報を判断する(S40)。基地局10aは、緊急のシステム情報の緊急度に応じて、そのシステム情報を報知する周期を決定する(S42)。例えば、システム情報の緊急度が高い場合は、より多くの端末30aがそのシステム情報を受信する機会を設けるために、システム情報を報知する周期を短くし、システム情報の緊急度が低い場合は、現在報知しているシステム情報メッセージに影響を与えないように、システム情報の報知する周期を長くしてもよい。
このとき、基地局10aは、現在報知しているシステム情報メッセージの中から周期を決定してもよいし、現在報知しているシステム情報メッセージの報知スケジュール情報から、端末30aが予測できる方法を予め決めておいてもよい。例えば、報知周期は、現在報知しているシステム情報メッセージの報知スケジュールから推測できる方法を有している場合、現在報知しているシステム情報メッセージの中で一番長い報知周期と同じとしてもよいし、その2倍の周期としてもよいし、他の報知周期でもよい。
また、基地局10aが、ページングメッセージに含める緊急のシステム情報メッセージの識別子に加えて、その報知周期を含めてもよい。このようにすることで、現在報知しているシステム情報メッセージの報知スケジュール情報(報知周期や時間窓の長さ)を用いることで、緊急に報知するシステム情報メッセージのスケジュールを知ることができるし、システム情報の緊急度の低い場合、現在報知しているシステム情報メッセージに影響を与えないで、緊急のシステム情報メッセージを報知することができる。
基地局10aは、緊急に報知するシステム情報メッセージの周期が決まると、そのシステム情報メッセージの識別子を決定し、生成するシステム情報メッセージの構成を決定する(S44)。例えば、現在報知しているシステム情報メッセージと同じ識別子を利用する場合は、そのシステム情報メッセージを全部上書きしてもよいし、そのシステム情報メッセージを一部上書きしてもよいし、そのシステム情報メッセージに追加してもよい。
現在報知しているシステム情報メッセージと同じ識別子を利用しない場合は、新規にシステム情報メッセージを生成してもよい。そして、基地局10aは、決定した周期と構成で送るシステム情報メッセージを生成する。
基地局10aは、そのシステム情報が一時的な情報ということをネットワークから指示される、あるいは、基地局10a自身がそのシステム情報を一時的な情報であるか否かを判定する(S46)。一時的な情報であると判定した場合(S46で「一時的」)、基地局10aは、平常時のページングメッセージの内容に加え、緊急度に応じた緊急に報知するシステム情報メッセージの識別子と一時的なシステム情報メッセージであることを示すフラグをオンにした緊急時ページングメッセージを生成する(S48)。一時でないと判定した場合(S46で「一時的ではない」)、基地局10aは、第1の実施の形態の場合と同様に、平常時のページングメッセージの内容に加え、緊急度に応じた緊急に報知するシステム情報メッセージの識別子を含む緊急時ページングメッセージを生成する(S52)。
緊急時ページングメッセージを生成した後、基地局10aは、システム情報メッセージとページングメッセージを端末30aに報知する(S52)。
図18は、本実施の形態の緊急のシステム情報を受信するときの端末30aの動作例を示す図である。端末30aは、緊急時ページングメッセージを受信する(S60)。緊急時ページングメッセージを受信した端末30aは、システム情報メッセージの報知スケジュール情報を保持しているか否かを判定する(S62)。報知スケジュール情報を保持していない場合は(S62で「いいえ」)、システム情報メッセージの報知スケジュール情報を含むシステム情報メッセージ(SI-1)を受信する(S64)。
端末30aは、システム情報メッセージの報知スケジュール情報を保持している場合(S62で「はい」)、あるいはシステム情報メッセージを受信した場合、緊急のシステム情報メッセージの識別子が、既に保持しているシステム情報メッセージの報知スケジュール情報に含まれているか否かを判定する(S66)。
緊急のシステム情報メッセージの識別子がシステム情報メッセージの報知スケジュール情報に記載されていない場合(S66で「いいえ」)、端末30aは、あらかじめ保持している緊急のシステム情報メッセージの報知スケジュールを算出するアルゴリズムを用いて、保持しているシステム情報メッセージの報知スケジュール情報に基づいて、緊急のシステム情報メッセージの報知スケジュールを求める(S68)。
具体的には、例えば、報知スケジュール情報に記載されていないシステム情報メッセージは、既に保持しているシステム情報メッセージの報知スケジュール情報に記載されている最後の識別子のシステム情報メッセージの報知スケジュールと同じ周期で送信され、報知タイミングはその最後の識別子のシステム情報メッセージが送られる直後という方法でもよいし、保持しているシステム情報メッセージのスケジュール情報に記載されている最後の識別子のシステム情報メッセージのスケジュールの2倍の周期で送信され、報知タイミングはその最後の識別子のシステム情報メッセージが送られる直後という方法でもよい。
端末30aは、緊急時ページングメッセージに含まれるシステム情報メッセージの識別子と、あらかじめ受信しているシステム情報メッセージの報知スケジュールとに基づいて、緊急のシステム情報メッセージを受信する(S70)。
次に、端末30aは、ページングメッセージにシステム情報が一時的なシステム情報であること示すフラグが立っているか否かを判定する(S72)。一時的なシステム情報であることを示すフラグが立っている場合(S72で「はい」)、端末30aは、緊急のシステム情報メッセージに含まれるSIBと同じSIBを保持しているか否かを判定する(S74)。同じ種類のSIBを保持している場合(S74で「はい」)、端末30aは、その保持していたシステム情報を記憶域の別領域に保存し、緊急のシステム情報を保持する。端末30aは、事前に決められていたある時間(例えば、10秒)経過、あるいは、ある時間(例えば、modification periodの終端)になると、緊急のシステム情報を廃棄する。端末30aは、記憶域の別領域保存していたシステム情報を記憶域の元の領域に戻し、使用する(S76)。
また、緊急のシステム情報メッセージに含まれるSIBと同じSIBを保持していない場合(S74で「いいえ」)、端末30aは、そのシステム情報を保持し、事前に決められていたある時間(例えば、10秒)経過、あるいは、ある時間(例えば、modification periodの終端)になると、緊急のシステム情報を廃棄する(S78)。一時的なシステム情報であるとのフラグが立っていない場合(S72で「いいえ」)、緊急のシステム情報メッセージの受信を継続する。
第2の実施の形態の端末30aは、ページングメッセージにより、緊急に報知されるシステム情報メッセージが一時的なシステム情報である場合、元のシステム情報を記憶域の別領域に保存するため、元に戻す際に、システム情報を再受信するという手順を省くことができ、消費電力の余分な消費を抑えることができる。
第2の実施の形態のシステム情報報知方法は、基地局10aが緊急に報知するシステム情報メッセージを一時的なシステム情報メッセージにすることができるため、短期間だけ端末30aのシステム情報を変更したい場合、例えばアクセスクラス制御を短時間だけ設定したい場合に有効である。
なお、本実施の形態では、基地局10aは、ページングメッセージにシステム情報が一時的なシステム情報であると示すフラグを立てる例を示したが、システム情報メッセージ自体にシステム情報メッセージが一時的なシステム情報であることを示すフラグを立ててもよい。
なお、本実施の形態では、ページングメッセージに、システム情報メッセージが一時的なシステム情報であることを示すフラグを立てる例を示したが、システム情報メッセージが一時的なシステム情報である場合、その有効期限(たとえば、ある期間、次のModification Periodの終端)をフラグの代わりにページングメッセージに含めてもよいし、フラグと共に有効期限を含めてもよい(図14B参照)。
また、本実施の形態では、一時的フラグをページングメッセージに含める例について説明したが、一時的フラグはシステム情報メッセージに含めてもよい。上述のように一時的フラグに代えて有効期限の情報を用いる場合には、システム情報メッセージに有効期限の情報を含めてもよい。さらに、一時的フラグと共に有効期限の情報を用いる場合には、(1)ページングメッセージに一時的フラグを含めると共にシステム情報メッセージに有効期限の情報を含めたり、(2)ページングメッセージに有効期限の情報を含めると共にシステム情報メッセージに一時的フラグを含めたり、(3)システム情報メッセージに一時的フラグと有効期限の情報の両方を含めたりすることができる。
なお、緊急のシステム情報メッセージを報知後、緊急のシステム情報メッセージを普通のシステム情報メッセージの変更のように扱う場合、システム情報メッセージの更新を端末30aに知らせるため、SI-1に含まれているシステム情報の更新を示す値(以下、「value_tag」という)の更新が行われるが、端末30aは、緊急なシステム情報メッセージを受信する際にSI-1を受信しないで済むため、value_tagを受信しない。
そこで、基地局10aは、緊急にシステム情報メッセージを報知する際にvalue_tagの更新をする場合、ページングメッセージに更新されるvalue_tagの値を含める機能を有していてもよいし、予め、端末30aが保持している現在のvalue_tagを1増やすという方法を決めておき、基地局10aが、ページングメッセージにvalue_tagを1増やすというフラグを立てて、端末30aに報知する機能を有していてもよい。この構成により、緊急のシステム情報メッセージを送信したときに、基地局10aと端末30aとの間でvalue_tagの値にずれが生じない。従って、value_tagの値の相違に起因して、端末30aがシステム情報をすべて読み出すという無駄な動作をしなくなる。
また、端末30aは、ページングメッセージから得た情報を元に自身が保持しているシステム情報のvalue_tagを更新する機能を有していてもよい。また、基地局10aは、ページングメッセージではなく、SIBにvalue_tagに関する情報を含める機能を有していてもよい。また、端末30aは、SIBに含まれているvalue_tagに関する情報から自身が保持しているシステム情報のvalue_tagを更新する機能を有していてもよい。このようにすることで、端末30aが同じシステム情報を受信することを防ぐことができる。
以上、本発明の基地局および端末について、実施の形態を挙げて詳細に説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではない。
上記した実施の形態において、端末30,30aは、自身が判別できないSIBあるいはメッセージを受信すると破棄する機能を有していてもよいし、判別できる部分のみ判別して利用する機能を有していてもよい。
上記した実施の形態では、緊急のシステム情報メッセージを報知する場合、ページングメッセージには、システム情報メッセージの識別子だけではなく、そのシステム情報メッセージの報知周期を含めてもよい。その場合、端末30,30aは、そのシステム情報メッセージの識別子が以前に受信したSI-1に含まれている報知スケジュール情報に該当するかを判断する。そのシステム情報メッセージの識別子が以前に受信したSI-1に含まれている報知スケジュール情報に該当する場合、端末30,30aは、報知タイミングは同じで、報知周期が変更されたと判断し、そのシステム情報メッセージを受信する機能を有する。また、端末30,30aは、そのシステム情報メッセージの識別子が以前に受信したSI-1に含まれている報知スケジュール情報に該当しない場合、端末30,30aは、そのシステム情報メッセージの報知タイミングは、保持しているシステム情報メッセージの報知スケジュールの中で最後に送られるシステム情報メッセージの直ぐ後だと判断し、報知周期は、ページングメッセージに含まれる報知周期だと判断し、そのシステム情報メッセージを受信する機能を有していてもよい。
上記した実施の形態においては、LTEにおける例を挙げたが、本発明は、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)にも利用することが可能である。UMTSでは、LTEの場合とは異なり、SIBの報知スケジュールがMIBとSB(Scheduling Block)あるいは、MIBのみに含まれており、端末30,30aは、MIBとSBあるいはMIBより、SIBの報知スケジュールを知ることができる。
UMTSでは、あるフレーム数(以下、「SIB_REP」という)ごとにSIBを報知するスケジュールが繰り返される。SIB_REPは、1フレーム10ミリ秒で構成されるフレーム数を示している。端末30,30aが保持しているSFN(System Frame Number)とSIB_REPにより、端末30,30aは、SIB_REPの中のどのフレーム番号が現在報知されているかを知ることができる。具体的には、SFNのmodulo SIB_REPが、SIB_REPの中の報知されているフレーム番号となる。SIBの報知スケジュールは、SIB_REPの中のフレーム番号(以下、「SIB_POS」という)で示されている。従って、緊急に報知するSIBのSIB_POSを端末30,30aに伝えることで、端末30,30aはSIB_REPとSIB_POSから緊急に報知されるSIBを受信することができる。
また、SIBが分割されて報知される場合、分割数(以下、「SEG_COUNT」という)もスケジュール情報に含まれるため、SIBを分割して報知する場合、その分割数も端末30,30aに伝えることで、端末30,30aは、分割されたSIBも受信することができる。
以上のようにUMTSでは、LTEにおけるシステム情報メッセージの識別子の代わりに、SIB_POS、あるいはSIB_POSとSEG_COUNTを使用することで、端末30,30aは、緊急の報知情報を受信することができる。従って、端末30,30aに緊急にシステム情報を報知する場合、基地局10,10aは、Pagingに端末30,30aに変更するSIBの報知フレーム番号(SIB_POS)を含めて報知する機能を有している。
端末30,30aは、受信したPagingに含まれるSIB_POSと事前に保持しているSIB_REPから、緊急に報知されるシステム情報の報知スケジュールを知り、緊急に報知されるシステム情報を受信する機能を有する。
なお、UMTSでは、端末30,30aの状態は、LTEとは異なり、Pagingを受信しない端末30,30aも存在する。しかしながら、Pagingを受信しない状態の端末30,30aにシステム情報の変更を通知するために、基地局10,10aは、Pagingの代わりにSystem Information Change Indicationを報知し、端末30,30aは受信する。従って、端末30,30aに緊急にシステム情報を報知する場合、基地局10,10aは、PagingとSystem Information Change Indicationに端末30,30aに変更するSIBのSIB_POSを含めて報知する機能を有している。端末30,30aは、受信したPagingあるいはSystem Information Change Indicationに含まれるSIB_POSと事前に保持しているSIB_REPから、緊急に報知されるシステム情報の報知スケジュールを知り、緊急に報知されるシステム情報を受信する機能を有する。
なお、基地局10,10aは、緊急に変更するシステム情報を分割して報知する場合、SEG_COUNTをPagingに含めて報知する機能を有していてもよい。また、基地局10,10aは、緊急に変更するシステム情報を分割して報知する場合、SEG_COUNTをpagingとSystem Information Change Indicationに含めて報知する機能を有していてもよい。また、端末30,30aは、受信したPagingあるいは、System Information Change IndicationにSEG_POS2とSEG_COUNTが含まれている場合、分割されたシステム情報を受信する機能を有していてもよい。
なお、上記基地局10,10aは、PagingのみあるいはSystem Information Change IndicationのみにSIB_POSあるいはSIB_POSとSEG_COUNTを含める機能を有していてもよい。また、上記基地局10,10aはPagingとSystem Information Change Indicationだけではなく、端末30,30aに報知できる他のメッセージを使用して、緊急に報知するシステム情報のSIB_POS、あるいはSIB_POSとSEG_COUNTを報知する機能を有していてもよい。また、上記端末30,30aは、PagingとSystem Information Change Indicationだけではなく、他のメッセージにより、緊急の報知情報を指示されると受信する機能を有していてもよい。
なお、UMTSにおいて、一時的にシステム情報を変更する場合は、LTEと同様の機能を有する。ただし、pagingを受信できない端末30,30a用に、system change information indicationにpagingに追加した情報と同じ情報を追加してもよい。
以上では、LTEの場合SIB1に、UMTSの場合MIBに他のSIBの報知スケジュール情報が含まれると記載したが、MIBや他のSIBなどに報知スケジュール情報が含まれていてもよいし、MIB,SIBと同様の役割を果たすシステム情報に報知スケジュール情報が含まれていてもよい。また、報知スケジュール情報として、LTEの場合、報知周期と時間窓の長さが含まれ、UMTSの場合SIB_REPとSIB_POSが含まれるとしたが、報知スケジュール情報は、システム情報が報知されるタイミングが分かる情報であればなんでもよい。
本実施の形態では、システム情報メッセージは、構成されるSIBの種類とSIB自身で構成されるとしたが、端末が、システム情報メッセージを受信した際にその中身を知ることができるならば、どのような構成でもよい。LTEではページングメッセージを、UMTSではページングメッセージとSystem Information Change Indicationを用いて報知するシステム情報メッセージの識別子を、あるいは、さらに報知周期を加えて端末に通知したが、ページングメッセージやSystem Information change Indicationと同様に端末に報知されるメッセージであれば、他のメッセージを用いてもよい。
以上に現時点で考えられる本発明の好適な実施の形態を説明したが、本実施の形態に対して多様な変形が可能であり、そして、本発明の真実の精神と範囲内にあるそのようなすべての変形を添付の請求の範囲が含むことが意図されている。
以上説明したように、本発明によれば、迅速に、緊急メッセージを通知できるというすぐれた効果を有し、緊急なシステム情報の報知、あるいは、変更を要する状況などにおいて有用である。
10,10a 基地局
12 受信部
14,14a 判定部
16,16a 制御部
18 送信部
20 システム情報生成部
22,22a ページングメッセージ生成部
30,30a 端末
32 受信部
34,34a システム情報管理部
36,36a システム情報記憶部
38,38a ページング管理部
40,40a 制御部
関連する出願
本出願では、2008年9月22日に日本国に出願された特許出願番号2008−242393の利益を主張し、当該出願の内容は引用することによりここに組み込まれているものとする。
本発明は、無線通信装置に緊急でシステム情報を報知する無線通信基地局および無線通信システム等に関する。
標準化団体3GPP(The 3rd Generation Partnership Project)は、W-CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)方式の次世代の通信規格として、LTE(Long Term Evolution)の標準化を進めている。
LTEでは、ネットワーク(E-UTRAN : Evolved Universal Mobile Radio Access Network)の基地局(E-UTRAN NodeB、以下「eNB」という)は、通信セル(エリアともいう)内に存在する端末(例えば移動端末)を制御するために、システム情報を端末に対して報知する。システム情報は、端末の様々な動作の指標となる重要な情報であり、例えば、システムの帯域幅、送信アンテナ、通信セルの情報(セルの識別子、セルのアクセス禁止情報、セル選択情報、セル再選択情報)、システム情報メッセージの報知スケジュール情報、アクセスクラス制御情報、共通チャネルの設定などがある。
図19は、システム情報の分類を示す図である。図19に示すように、システム情報は、報知チャネル(BCH:Broadcast Channel)を使用して報知するマスター情報ブロック(Master Information Block、以下、「MIB」という)とダウンリンク共有チャネル(DL-SCH:Down Link Shared CHannel)を使用して報知する複数のシステム情報ブロック(System Information Block、以下、「SIB」という)に分けられる。SIBは、システム情報の内容に応じて種類が分けられ、非特許文献1(TS.36.331 v8.2.0)において、SIBは、SIB1からSIB8までの8種類が規定されている。また、SIBの中身が決まっていない代替用のSIB(以下、「SIB_spare」という)が用意されている。
これらのシステム情報を端末に報知する場合、メッセージ(RRC message : Radio Resource Control message)という形で端末に報知する。システム情報は、用途に応じて3種類のメッセージ(Master Information Block Message(以下、「MIB Message」という)、System Information Block Type1 Message(System Information Message 1ともいう、以下「SI-1」という)、通常のSystem Information Message)が定義されている。
MIB Messageは、MIBが、端末が他のシステム情報メッセージを受信するのに不可欠なパラメータを含んでおり、MIB自体で構成される。
SI-1は、SIB1がSI-1以外のシステム情報メッセージの報知スケジュール情報(各システム情報メッセージの報知周期、各システム情報メッセージの時間窓の長さ、各システム情報メッセージに含まれるSIBの種類)を含むため、予め報知周期を決められており、SIB1自体で構成される。
通常のシステム情報メッセージは、SIB2からSIB8までのそれぞれが単独で一つのシステム情報メッセージとして構成されることもあるし、報知される周期が同じ場合、複数で一つのシステム情報メッセージとして構成されることもある。
図20A及び図20Bは、SIB2からSIB8までで構成されるシステム情報メッセージの構成例を示す図である。図20Aに示すように、SIB2からSIB8までで構成されるシステム情報メッセージは、SIBの種類(sib-Type)を表す識別子とSIB自体(sib-Info)で構成される。
図20Bは、システム情報メッセージの具体例を示す。システム情報メッセージ2(以下、「SI-2」という)は、SIBの種類を表すsibType2とSIB2で構成される。システム情報メッセージ3(以下、「SI-3」という)は、SIBの種類を表すsibType3とSIB3、SIBの種類を表すsibType4とSIB4で構成される。システム情報メッセージ4(以下、「SI-4」という)は、SIBの種類を表すsibType5とSIB5、SIBの種類を表すsibType6とSIB6、SIBの種類を表すsibType7とSIB7で構成される。システム情報メッセージ5(以下、「SI-5」という)は、SIBの種類を表すsibType8とSIB8で構成される。上記構成は一例であり、システム情報メッセージを構成するSIBの組み合わせは変えることができる。
eNBは、通信セル内の端末に報知しているシステム情報の内容を変更する場合、変更周期(以下、「Modification Period」ともいう)の途中では変更しない。Modification Periodの期間に関する情報は、SIB2に含まれる。そして、eNBが端末にシステム情報の変更を通知する場合、eNBは、システム情報の変更を通知するフラグ(以下、「SystemInfoModification」ともいう)を含むページングメッセージ(Paging Message)をページングチャネル(PCH : Paging Channel)を使用して端末に報知することで、端末は、システム情報の変更を知ることができる。ページングメッセージは、端末の呼び出しのために使用する情報として、端末の識別子(UE-identity)、ページング理由(paging cause)を含み、報知するシステム情報メッセージの変更を通知するために使用される情報としてSystemInfoModificationを含められるように構成される。なお、端末の呼び出しを行うだけの目的の場合には、端末の識別子(UE-identity)、ページング理由(paging cause)のみが含まれ、報知するシステム情報メッセージの変更を通知するためだけの場合にはSystemInfoModificationのみがページングメッセージに含まれる。また、端末の呼び出しと報知するシステム情報メッセージの変更通知両方を行う場合には両方の情報が含まれる。
UE-identityフィールドには、端末ごとにネットワークから割り当てられるS-TMSI(SAE(System Architecture Evolution)Temporary Mobile Station Identifier)という一時的な識別子、またはIMSI(International Mobile Subscriber Identity)と呼ばれる端末固定の識別子が記載される。このS-TMSI、IMSIはネットワークが端末を管理するために用いられる。ページングメッセージの宛先が複数の端末宛の場合、UE-identityフィールドには、それらの端末全てのS-TMSIまたはIMSIが含まれる。
Paging Causeフィールドには、ページングの目的が記述される。例えば、電話着呼(Terminating Conversational Call)、ストリーミング着呼(Terminating Streaming Call)、対話型着呼(Terminating Interactive Call)、背景着呼(Terminating Background Call)、高優先度信号(Terminating High Priority Signaling)、低優先度信号(Terminating Low Priority Signaling)、理由不明(Terminating - cause unknown)が記載される。これらは端末毎に通知される。
SystemInfoModificationは、基地局が端末に報知するシステム情報の変更を通知するために用いられ、システム情報の変更がある場合、変更フラグ(SystemInfoModification)(オン)がページングメッセージに含まれる。
図21は、eNBが端末にシステム情報の変更を通知する説明図である。図21は、SI-3を変更する場合の例を示す。eNBは、システム情報の内容を変更する場合、次のModification Periodの開始時点から、変更フラグ(SystemInfoModification)(オン)を含むページングメッセージを端末に送信する。ページングメッセージを受信した端末は、ページングメッセージの中に、変更フラグ(SystemInfoModification)(オン)が含まれていると判断した場合、次のModification Periodにおいて、システム情報を受信する手順(以下、「System information acquisition」という)を実行する。
LTEでは、端末の状態として、アイドル状態(RRC_IDLE)の端末とコネクテッド状態(RRC_CONNECTED)の端末が存在する。そして、アイドル状態の端末とコネクテッド状態の端末で必要となるSIBの種類が異なるため、それぞれの状態の端末がSystem information acquisitionで受信するSIBの種類が規定されている。
図22は、System information acquisitionの説明図である。図22に示すように、eNBは、MIB Message、SI-1、他のシステム情報メッセージを報知する。端末は、MIB Message,及び、他のシステム情報メッセージの報知スケジュール情報を含むSI-1に基づいて、その端末に必要なシステム情報メッセージを受信する。
端末がeNBへ初期接続するときに、システム情報メッセージを受信する手順を説明する。端末は、eNBに接続すると、eNBと同期をとる。MIB Message及びSI-1は、報知されるスケジュールが予め規定されているため、端末は、予め規定された報知スケジュールに従ってMIB MessageとSI-1を受信する。そして、SI-1には、他のシステム情報メッセージの報知スケジュール情報が含まれるため、端末は、必要なシステム情報メッセージの報知スケジュール情報を受信することができる。端末は、SIB2を受信後、SIB2に含まれているページングメッセージの報知スケジュール情報(報知周期など)に基づいて、ページングメッセージを受信することができる。
以上の技術を用いて、端末は、eNBによって報知されるシステム情報のうち、MIB、SIB1、及び必要なSIBを受信することができる。
近年、端末(UE:User Equipment)に災害の発生を伝えるための地震津波警報システム(Earthquake and Tsunami Warning System、以下「ETWS」という)が求められている(例えば非特許文献2参照)。このETWSは、地震や津波など、100種類程度の災害の発生を知らせる第一報(以下、「Primary Notification」という)と、災害の詳細な情報を知らせる第二報(以下、「Secondary Notification」という)を報知する。eNBは、Primary Notificationを受信してから4秒以内に、第一報を端末に伝えることが要求されている。このPrimary Notificationの端末への緊急通知には、システム情報として報知することが考えられている。このような災害の緊急通知以外でも、通信セル内のトラフィックの急激な増加などによる緊急のアクセスクラス制御などのシステム情報に関してもModification period内で変更することにより、より端末のアクセス制御が細かく出来ると考えられる。
しかしながら、背景技術で述べたModification Periodの途中でeNBが報知するシステム情報を変更しない方法では、緊急でシステム情報を変更することができない。非特許文献3では、Modification Periodの途中でシステム情報を変更する方法が提案されている。
非特許文献3によると、eNBは、Primary Notification用のシステム情報ブロックを送るシステム情報メッセージとSecondary Notification用のシステム情報ブロックを送るシステム情報メッセージを用意し、それぞれの報知スケジュール情報を常にSI-1に含めて、端末に報知する。さらに、SI-1は、ETWSのシステム情報メッセージ用(Primary NotificationとSecondary Notification共通)のフラグを持つ。
平常時、eNBはETWSのシステム情報メッセージを送信しないため、SI-1に記載されているETWSのシステム情報メッセージ用のフラグをオフにすることで、ETWSのシステム情報メッセージを送信する期間を設けず、それ以外のシステム情報メッセージの報知スケジューリングが行われている。一方、緊急時、eNBが、ページングメッセージでETWSのシステム情報メッセージ用のフラグをオンにして端末に通知すると、端末は、以前受信したSI-1に記載されているETWSのシステム情報メッセージ用のフラグをオンにして、ETWSのシステム情報メッセージを送信する期間を設けた報知スケジュール情報に切り替え、ETWSのシステム情報メッセージを受信する。
しかしながら、この方法では、予め、緊急時のシステム情報メッセージの報知スケジューリングを行うので、eNBは、SI-1に普段は使用しない報知スケジュール情報を含めて送ることになる。従って、送信するSIB1のビット数が増え、無線資源(周波数資源)の余分な消費、無線基地局と端末の消費電力の余分な消費という課題が存在する。
また、ETWSには100種類程度の災害の発生に対応するため、災害によっては、緊急に変更するシステム情報の緊急度は高いものもあれば、低いものもあると考えられる。上記方法では、ETWSのシステム情報の緊急度の違いに関わらず、同じ報知スケジュールでシステム情報メッセージを報知するため、緊急度が高い場合に短い周期で通知を行えない、あるいは、緊急度が低い場合にも短い周期で通知を行ってしまい、既存のシステム情報メッセージの報知に影響を与えるという課題が発生する。無線資源(周波数資源)の余分な消費、無線基地局の消費電力の余分な消費という課題が発生する。
本発明は、上記背景に鑑み、eNBが緊急でシステム情報を端末に報知する方法において、システム情報の変更をできる限り抑えつつ、報知すべきシステム情報の緊急度に応じた報知スケジュールで緊急の通知を行えることを可能とする無線通信基地局、無線通信装置を提供することを目的とする。
本発明の無線通信基地局は、システム情報によって無線通信装置を制御する無線通信基地局において、複数のシステム情報メッセージを含むシステム情報であって前記複数のシステム情報メッセージの中の一つのシステム情報メッセージが他のシステム情報メッセージの報知スケジュールであるシステム情報を生成するシステム情報生成部と、前記システム情報の変更の有無を示す変更フラグを含むページングメッセージを生成するページングメッセージ生成部と、前記システム情報生成部にて生成したシステム情報と前記ページングメッセージ生成部にて生成したページングメッセージとを送信する送信部とを備え、前記システム情報生成部は、緊急メッセージを記述したシステム情報メッセージを含むシステム情報を生成し、前記ページングメッセージ生成部は、前記システム情報の中に前記緊急メッセージがあることを示す情報と、その緊急メッセージを記述したシステム情報メッセージを特定する識別子とをさらに含むページングメッセージを生成する。
このように緊急メッセージがあること、および、緊急メッセージを記述したシステム情報メッセージの識別子をページングメッセージによって報知するので、このページングメッセージを受けた無線通信装置は、識別子によって特定されたシステム情報メッセージだけを受信すればよい。従って、通常のシステム情報の変更の場合に報知スケジュールの受信から無線通信装置の状態に応じて必要とされるシステム情報メッセージを全て受信するのとは異なり、迅速に、緊急メッセージを取得できる。
本発明の無線通信装置は、無線通信基地局から送信されるシステム情報によって制御される無線通信装置において、複数のシステム情報メッセージを含むシステム情報であって前記複数のシステム情報メッセージの中の一つのシステム情報メッセージが他のシステム情報メッセージの報知スケジュールであるシステム情報を受信し、緊急メッセージの有無を示す緊急フラグと、前記緊急メッセージがある場合には前記緊急メッセージを記述したシステム情報メッセージを特定する識別子とを含むページングメッセージを受信する受信部と、前記受信部にて受信したページングメッセージを解析するページング管理部と、前記ページング管理部にて緊急メッセージがあると判定した場合、前記ページングメッセージに含まれる識別子にて特定されるシステム情報メッセージの報知タイミングを前記報知スケジュールに基づいて求め、前記報知タイミングに前記システム情報メッセージを受信するように前記受信部に指示する制御部とを備える。
このように緊急フラグ、および、緊急メッセージを記述したシステム情報メッセージの識別子を含むページングメッセージを受信し、識別子によって特定されたシステム情報メッセージを報知スケジュールに基づいて受信する。従って、通常のシステム情報の変更の場合に報知スケジュールの受信から無線通信装置の状態に応じて必要とされるシステム情報メッセージを全て受信するのとは異なり、迅速に、緊急メッセージを取得できる。
本発明の無線通信システムは、無線通信基地局と無線通信装置が接続された無線通信システムであって、前記無線通信基地局は、複数のシステム情報メッセージを含むシステム情報であって前記複数のシステム情報メッセージの中の一つのシステム情報メッセージが他のシステム情報メッセージの報知スケジュールであるシステム情報を生成するシステム情報生成部と、前記システム情報の変更の有無を示す変更フラグを含むページングメッセージを生成するページングメッセージ生成部と、前記システム情報生成部にて生成したシステム情報と前記ページングメッセージ生成部にて生成したページングメッセージとを送信する送信部とを備え、前記システム情報生成部は、緊急メッセージを記述したシステム情報メッセージを含むシステム情報を生成し、前記ページングメッセージ生成部は、前記システム情報の中に前記緊急メッセージがあることを示す情報と、その緊急メッセージを記述したシステム情報メッセージを特定する識別子とをさらに含むページングメッセージを生成し、前記無線通信装置は、前記システム情報と前記ページングメッセージを受信する受信部と、前記受信部にて受信したページングメッセージを解析するページング管理部と、前記ページング管理部にて緊急メッセージがあると判定した場合、前記ページングメッセージに含まれる識別子にて特定されるシステム情報メッセージの報知タイミングを前記報知スケジュールに基づいて求め、前記報知タイミングに前記システム情報メッセージを受信するように前記受信部に指示する制御部とを備える。
この構成により、上記した本発明の無線通信基地局および無線通信装置と同様に、無線通信基地局から無線通信装置に、迅速に、緊急メッセージを通知できる。
本発明の緊急メッセージ通知方法は、無線通信基地局が無線通信装置に緊急メッセージを通知する方法において、複数のシステム情報メッセージを含むシステム情報であって前記複数のシステム情報メッセージの中の一つのシステム情報メッセージが他のシステム情報メッセージの報知スケジュールであるシステム情報を生成するステップと、前記無線通信基地局が前記システム情報の変更の有無を示す変更フラグを含むページングメッセージを生成するステップと、前記無線通信基地局が前記システム情報を送信するステップと、前記無線通信基地局が前記ページングメッセージを送信するステップとを備え、前記システム情報を生成するステップでは、緊急メッセージを記述したシステム情報メッセージを含むシステム情報を生成し、前記ページングメッセージを生成するステップでは、前記システム情報の中に前記緊急メッセージがあることを示す情報と、その緊急メッセージを記述したシステム情報メッセージを特定する識別子とをさらに含むページングメッセージを生成する。
本発明の緊急メッセージ受信方法は、無線通信装置が無線通信基地局から送信される緊急メッセージを受信する方法において、前記無線通信装置が複数のシステム情報メッセージを含むシステム情報であって前記複数のシステム情報メッセージの中の一つのシステム情報メッセージが他のシステム情報メッセージの報知スケジュールであるシステム情報を受信するステップと、前記無線通信装置が緊急メッセージの有無を示す緊急フラグと、前記緊急メッセージがある場合に前記緊急メッセージを記述したシステム情報メッセージを特定する識別子とを含むページングメッセージを受信するステップと、前記無線通信装置が受信したページングメッセージを解析するステップと、前記ページングメッセージに基づいて、前記システム情報の中に緊急メッセージが含まれていると判定された場合、前記無線通信装置が前記ページングメッセージに含まれる識別子にて特定されるシステム情報メッセージの報知タイミングを前記報知スケジュールに基づいて求め、前記報知タイミングに前記システム情報メッセージを受信するように制御するステップとを備える。
本発明によれば、緊急メッセージがあること、および、緊急メッセージを記述したシステム情報メッセージの識別子をページングメッセージによって報知するので、このページングメッセージを受けた無線通信装置は、識別子によって特定されたシステム情報メッセージだけを受信すればよく、迅速に、緊急メッセージを取得できるというすぐれた効果を有する。
以下に説明するように、本発明には他の態様が存在する。したがって、この発明の開示は、本発明の一部の提供を意図しており、ここで記述され請求される発明の範囲を制限することは意図していない。
図1は、第1の実施の形態の基地局の構成を示す図 図2は、第1の実施の形態の端末の構成を示す図 図3は、基地局と端末の位置関係を示す図 図4Aは、緊急のシステム情報メッセージの構成例の説明図 図4Bは、緊急のシステム情報メッセージの別の構成例の説明図 図4Cは、緊急のシステム情報メッセージの別の構成例の説明図 図5Aは、平常時ページングメッセージの例を示す図 図5Bは、メッセージ変更時ページングメッセージの例を示す図 図5Cは、緊急時ページングメッセージの例を示す図 図5Dは、平常時ページングメッセージの例を示す図 図5Eは、メッセージ変更時ページングメッセージの例を示す図 図5Fは、緊急時ページングメッセージの例を示す図 図6Aは、平常時における基地局が端末に報知するページングメッセージとシステム情報メッセージの送信タイミングの説明図 図6Bは、緊急時における基地局が端末に報知するページングメッセージとシステム情報メッセージの送信タイミングの説明図 図7は、緊急時において基地局が端末に報知するページングメッセージとシステム情報メッセージの送信タイミングの別の例を示す説明図 図8は、第1の実施の形態の基地局の動作を示す図 図9は、緊急メッセージの報知タイミングの別の例を示す図 図10は、緊急メッセージの報知タイミングの別の例を示す図 図11は、第1の実施の形態の端末の動作を示す図 図12は、第2の実施の形態の基地局の構成を示す図 図13は、第2の実施の形態の端末の構成を示す図 図14Aは、第2の実施の形態における緊急時ページングメッセージの例を示す図 図14Bは、緊急時ページングメッセージの別の例を示す図 図15は、緊急時において基地局が端末に報知するページングメッセージとシステム情報メッセージの送信タイミングを示す説明図 図16は、緊急時において基地局が端末に報知するページングメッセージとシステム情報メッセージの送信タイミングの別の例を示す説明図 図17は、第2の実施の形態の基地局の動作を示す図 図18は、第2の実施の形態の端末の動作を示す図 図19は、システム情報の分類を示す図 図20Aは、SIB2からSIB8までで構成されるシステム情報メッセージの構成例を示す図 図20Bは、SIB2からSIB8までで構成されるシステム情報メッセージの具体例を示す図 図21は、eNBが端末にシステム情報の変更を通知する説明図 図22は、System information acquisitionの説明図
以下に、本発明の詳細な説明を述べる。以下に説明する実施の形態は本発明の単なる例であり、本発明が様々な態様に変形することができる。従って、以下に開示する特定の構成および機能は、請求の範囲を限定するものではない。
以下、本発明の実施の形態の無線通信基地局及び無線通信装置について、図面を参照して詳細に説明する。以下では、無線通信基地局(以下、「基地局」という)と無線通信装置(以下、「端末」という)からなる無線通信システムを例として説明する。なお、1つの基地局は1つの通信セル(「エリア」ともいう)を構成するものとする。なお、以下の実施の形態において、同一機能を有する構成には、同一符号を付し、重複する説明は省略する。
なお、以下の各実施の形態では、3GPPで規格化されている移動通信技術であるLong Term Evolution (LTE)、System Architecture Evolution (SAE)に基づいて説明する。しかし、本発明は、3GPPで規定されている上記の規格に限らず、無線LAN(Wireless Local Area Network)、IEEE802.16、IEEE802.16eまたはIEEE802.16m等のWiMAX(Worldwide Interoperability for MicrowaveAccess)、3GPP2、あるいは第四世代移動通信技術等の無線アクセス技術に適用することができる。
本発明の実施の形態の説明に先立って、本実施の形態において緊急に端末30に報知する必要がある情報について説明する。緊急に端末30に報知する必要がある情報とは、例えば、上記したETWSのように、端末30のユーザに一刻も早く伝えることが必要な情報である。図21を参照して説明したとおり、LTEの規格では、システム情報は、変更しようとしたときにすぐに変更できるものではない。すなわち、次のModification Periodにページングメッセージによってシステム情報の変更を通知し、その次のModification Periodで変更したシステム情報を送信することにより初めてシステム情報の変更が可能となる。典型的と思われるModification Periodは10秒なので、新しいシステム情報を端末に送信し、システム情報を変更するまでに10秒以上はかかる。緊急に報知すべき情報は、このようなModification Periodの変更を待つことができない情報である。なお、このような緊急の通知には、ETWSのようにネットワーク側から通知されるメッセージだけではなく、基地局10自身が緊急で送信すべきと判断した情報も含む。
(第1の実施の形態)
図1は本実施の形態の基地局の構成を示す図、図2は本実施の形態の端末の構成を示す図、図3は本実施の形態の基地局と端末の位置関係の一例を示す説明図である。図3に示すように、基地局10の通信セルCには複数の端末30が位置している。基地局10は、無線資源(例えば、周波数領域、時間領域での周波数帯域)の割り当て及び管理を行い、端末30のための無線アクセスネットワークのアクセスポイントの役割を有する。端末30は、ダウンリンクを介して基地局10から送信された信号を受信する。
[基地局]
図1を参照して基地局10の構成について説明する。基地局10は、受信部12、判定部14、制御部16、送信部18、システム情報生成部20、ページングメッセージ生成部22を備えている。
送信部18は、制御部16から送られてくる報知スケジュール情報に基づいて、ページングメッセージやシステム情報メッセージなどを端末30に送信する。
受信部12は、ネットワーク(例えば、MME : Mobility Management Entity)から送られてきたページングメッセージ、ETWSメッセージ、システム情報などを受信し、判定部14へ出力する。
判定部14は、受信部12から入力されたページングメッセージ、ETWSメッセージ、システム情報などを解析し、ETWSメッセージなど緊急に端末30に報知する必要があるものは、そのシステム情報の緊急度を判定する。また、判定部14は、受信部12から入力された情報のほかに、基地局10自身が緊急で報知する必要があると判断したシステム情報(例えば、アクセスクラス制御)がある場合、その緊急度を判定する。そして、判定部14は、緊急度の判定をした場合には緊急度の判定結果と緊急のシステム情報を制御部16へ出力し、緊急度の判定をしていない場合には、入力された情報をそのまま制御部16へ出力する。
制御部16は、緊急のシステム情報及びその緊急度の判定結果が入力されると、緊急度の情報と現在報知しているシステム情報メッセージの報知スケジュール情報とに基づいて、緊急のシステム情報メッセージの報知周期を決定する。例えば、緊急度が高いシステム情報は、現在報知しているシステム情報メッセージの中で報知周期が短いものと同じ周期とする。すなわち、報知タイミングを、報知周期の短いシステム情報メッセージと同じとする。この際、システム情報メッセージの識別子を現在報知しているシステム情報メッセージの識別子と同じとしてもよい。ここで、システム情報メッセージの識別子とは、SI-1の場合は「1」、SI-2の場合は「2」、SI-3の場合は「3」というように、SIの後ろにつく番号のことをいう。
緊急度が低いシステム情報は、現在報知しているシステム情報メッセージが報知されない報知タイミングで報知され、予め端末30が報知周期と報知タイミングを推測できる方法を保持していてもよい。例えば、緊急度が低いシステム情報は、現在報知しているシステム情報メッセージの中で最も長い報知周期と同じ報知周期とし、報知タイミングは、その報知周期の最も長いシステム情報メッセージが送られた直ぐ後とする。システム情報メッセージの識別子は、現在報知しているシステム情報メッセージの中で報知周期が最も長いシステム情報メッセージの識別子、すなわち、識別子が一番大きい識別子に1を加えた識別子にしてもよい。この場合、緊急のシステム情報メッセージの報知に対応していない端末は、緊急のシステム情報メッセージが報知されていることに気付かないため、影響を受けない。
このように基地局10は、システム情報の緊急度に応じて、現在報知しているシステム情報メッセージの報知周期、あるいは、予め端末30に知らせておいた他の報知周期から適した報知周期を選択することができる。なお、緊急のシステム情報メッセージの報知周期をページングメッセージに含める機能を有する場合には、予め端末30に報知周期を知らせておかなくてもよい。
また、制御部16は、システム情報メッセージの構成を決定する。図4Aから図4Cは、緊急のシステム情報メッセージの構成例の説明図である。図4Aから図4Cでは、緊急のSIBとして、SIB9を用いた例を示している。
現在報知しているシステム情報メッセージと同じ識別子を利用する場合、図4Aに示すように、例えば、SIB3とSIB4で構成されているSI-3を、新規に送信するSIB9のみで構成するように、そのシステム情報メッセージを全部上書きしてもよい。また、図4Bに示すように、例えば、SIB5とSIB6とSIB7で構成されるSI-4をSIB5とSIB9で構成するように、そのシステム情報メッセージを一部上書きしてもよい。具体例としてはSIB6とSIB7は重要でなく、SIB5が重要な情報で新規に送信するSIB9と一緒に送るようなケースが考えられる。また、図4Cに示すように、SIB3とSIB4で構成されているSI-3をSIB3とSIB4と新規に送信するSIB9で構成するように、そのシステム情報メッセージに追加してもよい。このようにすることで、時間窓の長さに応じてシステム情報メッセージを生成することができる。時間窓の長さに余裕がある場合は、既存のシステム情報メッセージに追加することで、従来のシステム情報メッセージの報知に影響を与えないで緊急のシステム情報メッセージを短い周期で送ることができる。さらには、緊急のシステム情報メッセージに対応していない端末が、対応していないSIBを廃棄するという機能を有する場合にまったく影響を与えずに送ることができる。なお、現在報知しているシステム情報メッセージと同じ識別子を利用しない場合は、新規にシステム情報メッセージを生成してもよい。
また、制御部16は、システム情報生成部20に、システム情報メッセージの構成、システム情報メッセージの内容、システム情報メッセージの識別子、及び、報知タイミングを指示する。制御部16は、緊急のシステム情報メッセージの構成、報知する端末30、報知タイミングを決定すると、ページングメッセージの報知タイミングを決定する。
図5Aから図5Cは、本実施の形態のページングメッセージの例を示す図である。図5Aは、平常時のページングメッセージを示す。以下、このページングメッセージを「平常時ページングメッセージ」ともいう。平常時ページングメッセージには、ページングの対象の端末識別子(UE-identity)と、メールの到着、電話の到着などのページングの理由(Paging Cause)と、システム情報メッセージの変更フラグ(SystemInfoModification)と緊急で報知するシステム情報メッセージの有無を示す緊急フラグ(Emergency Flagと記載)が含まれる。平常時には、変更フラグと緊急フラグはオフされている。なお、端末識別子とページングの理由のフィールドは、必須のフィールドではなく、ない場合もある。
図5Bは、通常のシステム情報の変更時のページングメッセージを示す。以下、このページングメッセージを「変更時ページングメッセージ」ともいう。この場合、変更時ページングメッセージには、端末30の識別子、ページングの理由、変更フラグ(オン)と緊急フラグ(オフ)が含まれる。変更時ページングメッセージを受信した端末30は、変更フラグがオンされているので、システム情報の変更があることが分かると共に、緊急フラグがオフされているので緊急メッセージではないことが分かる。
図5Cは、緊急メッセージを通知する場合のページングメッセージを示す。以下、このページングメッセージを「緊急時ページングメッセージ」ともいう。緊急時ページングメッセージは、緊急フラグ(オン)と、SIの識別子を含む。SIの識別子は、緊急メッセージを書き込んだSIを識別する情報である。以下、緊急メッセージを書き込んだSIのことを「緊急のシステム情報メッセージ」ともいう。緊急時ページングメッセージを受信した端末30は、緊急フラグがオンされていることから緊急メッセージがあることが分かる。また、端末30は、SI識別子で識別されるSIメッセージが、あらかじめ報知されている報知スケジュールに基づいてどのタイミングで送信されるかを求めることにより、緊急メッセージを受信することができる。
制御部16は、ネットワーク側からページングメッセージが入力される場合、入力されたページングメッセージ、ページングメッセージの報知タイミング、ページングメッセージを生成するのに必要な情報(UE-identity, Paging Causeなど)、緊急のシステム情報メッセージがあること、およびその緊急メッセージを記述したシステム情報メッセージの識別子をページングメッセージ生成部22へ出力する。ページングメッセージが入力されない場合は、ページングメッセージの報知タイミング、ページングメッセージを生成するのに必要な情報、緊急のシステム情報メッセージがあること、そのシステム情報メッセージの識別子をページングメッセージ生成部22に出力する。
なお、図1では、制御部16からシステム情報生成部20とページングメッセージ生成部22に個別にシステム情報メッセージに関する情報を出力しているが、システム情報生成部20がシステム情報メッセージの識別子をページングメッセージ生成部22に出力してもよい。また、制御部16は、システム情報メッセージの識別子とその報知スケジュール情報(例えば、報知周期や時間窓の長さ、あるいは、報知タイミング)及びページングメッセージの報知スケジュール情報を送信部18に出力する。
また、制御部16は、通常のシステム情報の変更をネットワークから通知、あるいは、基地局10が通常のシステム情報の変更が必要だと判断する場合、システム情報メッセージの構成と報知スケジュールを決定し、システム情報メッセージの構成、構成するシステム情報、システム情報メッセージの識別子、及び、報知タイミングをシステム情報生成部20へ出力する。そして、報知するシステム情報メッセージの変更をページングメッセージで端末30に通知するため、ページングメッセージが入力される場合は、ページングメッセージ生成部22にシステム情報メッセージの変更を通知し、入力されたページングメッセージ、その報知タイミング、及び、ページングメッセージを生成するのに必要な情報を出力する。ページングメッセージが入力されない場合は、ページングメッセージ生成部22にシステム情報メッセージの変更を通知し、その報知タイミング、及び、ページングメッセージを生成するのに必要な情報を出力する。そして、システム情報メッセージとページングメッセージの報知スケジュール情報を送信部18へ出力する。
制御部16は、ページングメッセージが入力された場合、システム情報メッセージの変更がない場合、ページングメッセージの報知スケジュールを決定し、入力されたページングメッセージとその報知スケジュール情報を送信部18へ出力する。
なお、ページングメッセージがページングメッセージ生成部22に入力される場合、ページングメッセージを生成するための情報が不要な場合は、ページングメッセージを生成するための情報をページングメッセージ生成部22に入力しなくてもよい。
システム情報生成部20は、システム情報メッセージを構成するシステム情報とシステム情報メッセージの識別子とに基づいてシステム情報メッセージを生成し、入力された情報(システム情報メッセージの報知タイミングなど)に基づいて送信部18へシステム情報メッセージを出力する。
ページングメッセージ生成部22は、ページングメッセージと緊急のシステム情報メッセージの識別子が入力される場合、入力されたページングメッセージと緊急のシステム情報メッセージの識別子とページングメッセージを生成するのに必要な情報とに基づいて、ページングメッセージを変更する。例えば、入力されたページングメッセージに、システム情報において緊急のメッセージを記述したシステム情報メッセージの識別子を追加する。そして、ページングメッセージ生成部22は、入力された報知タイミングの情報に基づいて、変更したページングメッセージを送信部18へ出力する。
また、ページングメッセージ生成部22は、ページングメッセージが入力されず、緊急のシステム情報メッセージの識別子が入力される場合、入力された緊急のシステム情報メッセージの識別子とページングメッセージを生成するのに必要な情報とに基づいて、平常時のページングメッセージ(端末識別子とページングの理由などを含む)に緊急のメッセージを記述したシステム情報メッセージの識別子を追加したページングメッセージを生成し、生成したページングメッセージを入力された報知タイミングに従い、送信部18へ出力する。
また、ページングメッセージ生成部22は、ページングメッセージと通常のシステム情報メッセージの変更が入力された場合、入力されたページングメッセージ、ページングメッセージを生成するのに必要な情報に基づいて、変更フラグ(SystemInfoModification)(オン)を含むページングメッセージに変更し、報知タイミングに従い、送信部18へ出力する。また、ページングメッセージ生成部22は、ページングメッセージが入力されず、通常のシステム情報メッセージの変更が入力された場合、ページングメッセージを生成するのに必要な情報に基づいて、変更フラグ(SystemInfoModification)(オン)を含むページングメッセージを生成し、入力された報知タイミングに従い、送信部18へ出力する。
なお、ページングメッセージがページングメッセージ生成部22へ入力される場合において、ページングメッセージを生成するのに必要な情報が入力されない場合、その情報なしでページングメッセージを変更する。
[端末]
次に、本実施の形態の端末30の構成について図2を参照して説明する。端末30は、受信部32、システム情報管理部34、システム情報記憶部36、ページング管理部38、制御部40を備えている。
受信部32は、制御部40から入力されるページングメッセージとシステム情報メッセージの報知スケジュール情報(例えば、報知周期、時間窓、あるいは受信タイミングなど)とに基づいて、基地局10から報知されるページングメッセージとシステム情報メッセージを受信する。
なお、端末30は基地局10と同期した後、報知タイミングが予め規定されているMIBメッセージおよびSI-1を受信する。SI-1に他のシステム情報メッセージの報知スケジュール情報が含まれているため、端末30は、必要なシステム情報メッセージを受信することができる。このとき、SIB2にページングメッセージが送信される報知スケジュール情報が含まれているため、端末30は、ページングメッセージとシステム情報メッセージの報知スケジュール情報を手に入れることができる。
システム情報管理部34は、受信部32から入力されたシステム情報メッセージを解析し、システム情報をシステム情報記憶部36へ出力する。また、システム情報管理部34は、システム情報記憶部36に保持されているシステム情報に基づいて処理を行う。例えば、システム情報の有効期限が切れてシステム情報の更新が必要と判断した場合には、システム情報管理部34は、制御部40にそのシステム情報を受信するように指示する。なお、システム情報管理部34は、制御部40からシステム情報記憶部36に保持しているシステム情報を取得したいという要求がある場合、システム情報記憶部36からシステム情報を取得し、制御部40へ出力してもよい。また、システム情報管理部34は、制御部40からシステム情報記憶部36に保持しているシステム情報を廃棄するように要求がある場合、システム情報記憶部36からシステム情報を廃棄するという機能を有していてもよい。
システム情報記憶部36は、メモリなどで構成されており、システム情報管理部34から入力されたシステム情報を記憶し、必要な情報をシステム情報管理部34あるいは制御部40へ出力する。
ページング管理部38は、受信部32から入力されたページングメッセージを解析する。ページングメッセージ内の緊急フラグがオンされていると、ページング管理部38は、緊急のシステム情報メッセージの識別子を制御部40へ出力し、その受信を制御部40へ指示する。また、ページングメッセージ内の変更フラグがオンされていると、ページング管理部38は、その旨を制御部40へ通知する。
制御部40は、ページング管理部38あるいはシステム情報管理部34から指示された内容に基づいて、受信する必要のあるページングメッセージやシステム情報メッセージの報知スケジュール情報(例えば、報知周期や時間窓の長さ、あるいは、受信タイミング)を受信部32へ出力し、該当のメッセージの受信を指示する。このとき、制御部40は、システム情報記憶部36にある情報を必要とする場合、システム情報管理部34あるいはシステム情報記憶部36に必要な情報を要求し、必要な情報を取得する。例えば、システム情報の更新を示すvalue_tagに関する情報や報知スケジュール情報などの情報を取得する。また、システム情報の廃棄が必要と判断する場合、システム情報管理部34あるいはシステム情報記憶部36に該当のシステム情報の廃棄を指示する。
以上のように構成された基地局10と端末30を備えた無線通信システムにおいて、基地局10が端末30に、緊急にシステム情報を報知する方法について図6から図11を用いて説明する。最初に図6A及び図6Bを用いて概略を説明する。
図6A及び図6Bは、本実施の形態の基地局10が端末30に報知するページングメッセージとシステム情報メッセージの送信タイミングの説明図である。図6Aは緊急メッセージのない平常時の場合、図6Bは緊急メッセージのある場合の報知タイミングを示す。
基地局10は、緊急に報知するシステム情報メッセージがある場合、平常時のページングメッセージの内容に加え、緊急で報知するメッセージを記述したシステム情報メッセージの識別子を含むページングメッセージ(緊急時ページングメッセージ)を端末30に報知する。この例では、緊急時ページングメッセージは、緊急メッセージがSI-2に含まれていることを示している。図6Bに示す例では、基地局10は、緊急時ページングメッセージの報知を時刻t1から開始している。
基地局10は、緊急時ページングメッセージを報知すると共に、緊急メッセージを含んだシステム情報メッセージを報知する。図6Bに示す例では、時刻t2から緊急メッセージを含んだシステム情報を報知している。図6Bでは、時刻t2以降に報知されるSI-2を黒く塗り潰して示しているが、これはSI-2の内容が、時刻t2以前とは異なることを示している。
このように基地局10が、緊急のシステム情報メッセージの識別子を送ることにより、端末30は、ページングメッセージで指定された識別子と、以前受信したSI-1に記載されているシステム情報メッセージの報知スケジュール情報から、緊急のシステム情報メッセージが報知されるタイミングを知ることができ、緊急のシステム情報メッセージを受信することができる。
なお、同じ緊急時ページングメッセージを何度も受信する場合、端末30は、そのページングメッセージを受信するたびに、ページングメッセージで指定されたシステム情報メッセージを受信してもよいし、その緊急に報知されるシステム情報メッセージが同じであると判断し、ある期間中(例えば、1 Modification Periodあるいは10秒間)に、緊急で報知されるシステム情報メッセージの識別子が同じシステム情報メッセージを、決められた回数(例えば、1回)しか受信しない構成としてもよい。
基地局10は、緊急のシステム情報メッセージの報知を終了する場合、緊急時ページングメッセージを平常時のページングメッセージに戻す。図6Bに示す例では時刻t3にページングメッセージを元に戻している。その後、緊急で報知するシステム情報のシステム情報メッセージの報知を止めて、元のシステム情報メッセージを端末30に報知する。
なお、緊急でシステム情報メッセージを継続的に報知し続ける場合、基地局10は、そのシステム情報メッセージを報知する間、システム情報メッセージの識別子を含むページングメッセージを報知し続けてもよい。
また、緊急で報知されるシステム情報メッセージとして同じメッセージが継続して報知される場合、基地局10は、最初のModification Period(第1の期間)で、緊急時ページングメッセージ(図5C参照)を送信し、次のModification Period(第2の期間)において緊急フラグと変更フラグの両方をオンにしたページングメッセージを送信し、その次以降のModification Period(第3の期間)で、緊急のシステム情報を含む報知スケジュール情報をSI-1に含め、平常時ページングメッセージに戻してもよい。これにより、基地局10は、同じ内容の緊急時ページングメッセージを長期間報知する必要がなくなり、端末30は、同じ内容のシステム情報メッセージを何度も受信することがなくなる。なお、ページングメッセージの構成として、緊急フラグを変更フラグの配下に設定することも可能である。このときの例を図5Dから図5Fに示す。図5Dは平常時ページングメッセージ、図5Eは変更時ページングメッセージ、図5Fは緊急時ページングメッセージを示す。すなわち緊急フラグは変更フラグがオンになった場合にしか入らない。この場合の動作としては、緊急フラグに対応している端末はすぐさまSIの識別子を用いて報知情報を読むが、緊急フラグに対応していない端末は通常の変更フラグとして次のModification periodの先頭から報知情報を読むことになる。
図7は、本実施の形態のページングメッセージの別の報知方法を示す説明図である。図7に示すように、基地局10は、緊急で報知するシステム情報メッセージの対象となる端末30に対してのみ、緊急時ページングメッセージを報知し、対象ではない端末30に対しては、平常時ページングメッセージを報知してもよい。端末30がページングメッセージを受信するタイミングは、端末識別子により決定されるので、対象の端末30にのみ緊急時ページングメッセージを送ることができる。
この構成により、基地局10は、緊急のシステム情報メッセージを報知対象の端末30にのみ受信してもらうことができる。また、緊急時のシステム情報メッセージの対象外の端末30は、システム情報メッセージの報知に変更が起こったことに気付かないため、影響なく動作しつづけることができるし、消費電力を抑えることもできる。
図8は、本実施の形態の緊急のシステム情報を報知するときの基地局10の動作例を示す図である。基地局10は、緊急に報知するシステム情報をネットワークから指示される、あるいは、基地局10が緊急に報知する必要があるシステム情報を判断する(S10)。基地局10は、緊急のシステム情報メッセージの緊急度に応じて、そのシステム情報メッセージを報知する周期を決定する(S12)。例えば、システム情報の緊急度が高い場合は、端末30がより早くそのシステム情報メッセージを受信する機会を設けるために、システム情報メッセージを報知する周期を短くし、システム情報メッセージの緊急度が低い場合は、現在報知しているシステム情報メッセージに影響を与えないように、システム情報メッセージの報知する周期を長くしてもよい。
このとき、基地局10は、現在報知しているシステム情報メッセージの中から周期を決定してもよいし、現在報知しているシステム情報メッセージの報知スケジュール情報から、端末30が予測できる方法を予め決めておいてもよい。ここで、現在報知しているシステム情報メッセージと同じ識別子を利用しない場合は、新規にシステム情報メッセージを生成するという機能を有していてもよい。そして、基地局10は、決定した周期と構成で送るシステム情報メッセージを生成する。
例えば、図9に示すように、SI-1からSI-4が既に送られている場合において、SI-4と同じ報知周期で、報知タイミングはSI-4の直ぐ後に報知してもよい。また、システム情報メッセージの識別子は、SI-4のすぐ後ということがわかるようにSI-5としてもよい。報知周期は、現在報知しているシステム情報メッセージの報知スケジュールから推測できる方法を有している場合、現在報知しているシステム情報メッセージの中で一番長い報知周期の2倍の周期としてもよいし、他の報知周期でもよい。この場合、緊急のシステム情報メッセージの報知に対応していない端末は、緊急のシステム情報メッセージが報知されていることに気付かないため、影響を受けない。
また、基地局10が、ページングメッセージに含める緊急のシステム情報メッセージの識別子に加えて、その報知周期を含めてもよい。このようにすることで、端末30は、現在報知しているシステム情報メッセージの報知スケジュール情報(報知周期や時間窓の長さ)を用いて、緊急に報知するシステム情報メッセージの報知タイミングと報知周期を知ることができ、緊急に報知するシステム情報メッセージを受信することができる。また、システム情報の緊急度が低い場合、現在報知しているシステム情報メッセージに影響を与えないで、緊急のシステム情報メッセージを報知することができる。ここで入れる報知周期は現在報知されている最大の報知周期より長くてもよいし、短くてもよい。すなわち図9に示される最大報知周期であるSI-4より、長い周期が指定される場合には図9に示されるような動作となる。逆に図9に示される最大報知周期であるSI-4より短い周期が指定される場合には、図10に示されるようにSI-4よりも短い周期を設定することも可能である。ここでは、SI-2と同じ周期が指定された場合を示している。この場合には、新たに追加されたSIは、SI-2、SI-3、SI-4が送られる周期ではSI-4の直後に送信され、SI-2のみが送られる周期ではSI-2の直後に送信され、SI-2、SI-3が送られる周期ではSI-3の直後に送信されるようになる。
また、新たに送信する情報が多い場合には二つ分のSIを用いて送信することも考えられる。例えば、SI-2とSI-3が同じ報知周期で送信されていた場合に、ページングメッセージにおいてSI-2とSI-3の両方が新たな報知情報の送信に使われるというように指示することも可能である。これによりSI-2を送信するための時間とSI-3を送信するための時間を合わせた時間を新たなメッセージの送信に使うことができる。
基地局10は、緊急に報知するシステム情報メッセージの報知周期が決まると、そのシステム情報メッセージの識別子を決定し、生成するシステム情報メッセージの構成を決定する(S14)。例えば、現在報知しているシステム情報メッセージと同じ識別子を利用する場合は、そのシステム情報メッセージを全部上書きしてもよいし(図4A参照)、そのシステム情報メッセージを一部上書きしてもよいし(図4B参照)、そのシステム情報メッセージに追加してもよい(図4C参照)。このようにすることで、時間窓の長さに応じてシステム情報メッセージを生成することができる。時間窓の長さに余裕がある場合は、既存のシステム情報メッセージに追加することで、従来のシステム情報メッセージの報知に影響を与えないで緊急のシステム情報メッセージを短い周期で送ることができる。さらには、緊急のシステム情報メッセージに対応していない端末が、対応していないSIBを廃棄するという機能を有する場合に、まったく影響を与えずに送ることができる。
そして、基地局10は、緊急度に応じた緊急に報知するシステム情報メッセージの識別子を含むページングメッセージ(緊急時ページングメッセージ)を生成する(S16)。そして、システム情報メッセージとページングメッセージを端末30に報知する(S18)。
図11は、本実施の形態の緊急のシステム情報メッセージを受信するときの端末30の動作例を示す図である。端末30は、基地局10から送信される緊急のシステム情報メッセージの識別子を含むページングメッセージ(緊急時ページングメッセージ)を受信する(S20)。緊急時ページングメッセージを受信した端末30は、システム情報メッセージの報知スケジュール情報を保持しているかを確認する(S22)。報知スケジュール情報を保持していない場合は(S22で「いいえ」)、システム情報メッセージの報知スケジュール情報を含むシステム情報メッセージ(SI-1)を受信する(S24)。
端末30は、システム情報メッセージの報知スケジュール情報を保持している場合(S22で「はい」)、あるいはシステム情報メッセージを受信した後(S24)、緊急時ページングメッセージに含まれるシステム情報メッセージの識別子が、既に保持しているシステム情報メッセージの報知スケジュール情報に含まれているか否かを判定する(S26)。
緊急時ページングメッセージに含まれるシステム情報メッセージの識別子が、システム情報メッセージの報知スケジュール情報に記載されていない場合(S26で「いいえ」)、端末30は、あらかじめ保持している緊急のシステム情報メッセージの報知スケジュールを算出するアルゴリズムを用いて、保持しているシステム情報メッセージの報知スケジュール情報に基づいて、緊急のシステム情報メッセージの報知タイミングを求める(S28)。
具体的な計算方法としては、例えば、報知スケジュールに記載されていないシステム情報メッセージは、既に保持しているシステム情報メッセージの報知スケジュールに記載されている最後の識別子のシステム情報メッセージの報知スケジュールと同じ周期で送信され、報知タイミングはその最後の識別子のシステム情報メッセージが送られる直後という方法でもよいし、保持しているシステム情報メッセージのスケジュール情報に記載されている最後の識別子のシステム情報メッセージのスケジュールの2倍の周期で送信され、報知タイミングはその最後の識別子のシステム情報メッセージが送られる直後という方法でもよい。
ここでは、端末30が予め緊急のシステム情報メッセージの報知スケジュールを求めるアルゴリズムを記憶している例について説明したが、基地局10から端末30に緊急のシステム情報メッセージの報知スケジュールを通知してもよい。例えば、基地局10が、緊急時ページングメッセージに含める緊急のシステム情報メッセージの識別子(SI識別子)に加えて、その報知周期を含める。端末30は、その報知周期、及び、既に保持しているシステム情報メッセージの報知スケジュール情報の中で識別子が最後のシステム情報メッセージの直ぐ後に報知されるという報知タイミングに基づいて、緊急のシステム情報メッセージを受信してもよい。
端末30は、緊急時ページングメッセージに含まれるシステム情報メッセージの識別子と、あらかじめ受信しているシステム情報メッセージの報知スケジュールとに基づいて、緊急のシステム情報メッセージを受信する(S30)。
なお、基地局10は、緊急のシステム情報メッセージの識別子に加えて、報知周期を、緊急時ページングメッセージに含めて報知する機能を有していてもよい。また、端末30は、緊急時ページングメッセージに緊急のシステム情報メッセージの識別子と報知周期が含まれている場合、そのシステム情報メッセージがページングメッセージに含まれる報知周期で報知されると判断し、報知タイミングは、上記のようにシステム情報メッセージの識別子から判断する機能を有していてもよい。
なお、報知情報の端末側での受信合成を可能とするために、複数のsubframeからなるSI-windowと呼ばれる区間が、MIB、SI-1以外には設けられており、そのSI-window内で端末は合成処理を行うようになっている。図6などに示されているSI2、SI3、SI4の送信のためのボックスはそれぞれがSI-windowとなっている。このSI-windowはネットワークによって長さを変えられるようになっている。また、SI-windowのsubframe全てがSI2、3などの送信に用いることができるわけではなく、マルチキャスト用に異なる送信方法を用いているsubframe(MBSFN(Multicast Broadcast Single Frequency Network) subframe)、TDD(Time division duplex)システムでの上り送信用のsubframe、SI-1が送信されるsubframeでは送信ができないという制限がある。緊急の報知情報は、優先的に送ることが考えられるため、緊急の情報の送信の際には、上記の制限全て、または一部を無視して送信するということも考えられる。
第1の実施の形態の基地局10は、緊急時ページングメッセージに、緊急に報知するシステム情報メッセージの識別子を含めることにより、端末30に、緊急に報知するシステム情報メッセージの報知タイミングを伝えるため、SI-1の構成を変えずに、迅速に緊急メッセージを報知できる。また、Modification Period内でSI-1を変えないため、緊急メッセージの報知に対応していない端末に影響を与えにくい。緊急に報知するシステム情報メッセージを送らないときに発生していた無線資源(周波数帯域)の余分な消費と消費電力の余分な消費を抑えることもできる。
第1の実施の形態の基地局10は、緊急に報知するシステム情報の緊急度に応じて、緊急に報知するシステム情報メッセージの報知スケジューリングを行い、緊急度に応じて、周期の異なる複数のシステム情報メッセージの中からどのシステム情報メッセージを用いるか決めるので、緊急度が高い場合には、短い時間間隔で緊急のメッセージを報知可能であると共に、緊急度が低い場合には、他のシステム情報メッセージの報知に影響を与えずに報知することができる。また、緊急度に応じた無線資源しか使用しないため、無線資源の余分な消費と消費電力の余分な消費を抑えることもできる。
第1の実施の形態の端末30は、緊急時ページングメッセージにより、緊急に報知するシステム情報メッセージの識別子を指示されるため、受信する必要があるシステム情報メッセージのみを受信することができる。このことにより、消費電力の無駄な消費を抑えることができる。
第1の実施の形態のシステム情報報知方法は、ページングメッセージにより、緊急に報知するシステム情報メッセージの識別子を報知するため、ETWSメッセージに関わらず、どのようなメッセージでも緊急に報知することができる。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態を図12から図18を用いて説明する。図12は第2の実施の形態の基地局10aの構成を示す図、図13は第2の実施の形態の端末30aの構成を示す図である。第2の実施の形態の基地局10a及び端末30aの基本的な構成は、第1の実施の形態の基地局10及び端末30の構成と同じであるが、一部の構成の処理内容に違いがある。以下では、第1の実施の形態との相違点を中心に説明する。なお、以下において特に言及しない限り、第2の実施の形態の構成及び動作は、第1の実施の形態と同様である。
図12に示すように、基地局10aは、受信部12、判定部14a、制御部16a、送信部18、システム情報生成部20、ページングメッセージ生成部22aを備えている。
判定部14aは、受信部12から入力されたページングメッセージ、ETWSメッセージ、システム情報などを解析し、ETWSメッセージなど緊急に端末30aに報知する必要があるものは、そのシステム情報の緊急度を判定する。また、受信部12から入力された情報のほかに、基地局10a自身が緊急で報知する必要があると判断したシステム情報(例えば、アクセスクラス制御)がある場合、その緊急度を判定する。
判定部14aは、緊急度の判定をした場合、緊急度の判定結果と緊急のシステム情報を制御部16aへ出力し、緊急度の判定をしていない場合、入力された情報をそのまま制御部16aへ出力する。また、受信部12から入力された情報と一緒にその情報が一時的な情報であること(つまりその情報が所定の期間有効であるということ)の通知あるいは情報の有効期限などが送られてきた場合、判定部14aは、出力する情報と共に一時的な情報であることの通知あるいは有効期限の情報を制御部16aへ出力する。
制御部16aは、緊急のシステム情報及びその緊急度の判定結果が入力されると、それらの情報と、現在報知しているシステム情報メッセージの報知スケジュール情報とに基づいて、緊急のシステム情報メッセージを報知する周期を決定する。なお、緊急のシステム情報メッセージの報知周期の決定方法は、第1の実施の形態の場合と同じである。また、制御部16aは、第1の実施の形態と同様に、生成するシステム情報メッセージの構成を決定する。
制御部16aは、システム情報生成部20に、緊急のシステム情報メッセージの構成、構成するシステム情報、緊急メッセージを記述するシステム情報メッセージの識別子、及び報知タイミングを指示する。制御部16aは、緊急のシステム情報メッセージの構成、報知する端末30a、報知タイミングを決定すると、ページングメッセージの報知タイミングを決定する。なお、平常時及び通常のシステム情報の変更時のページングメッセージの内容は、第1の実施の形態の場合(図5A、図5B参照)と同じである。
図14Aは、第2の実施の形態において、緊急のシステム情報の変更時に用いられるページングメッセージの例を示す図である。図14Aに示すように、緊急時のページングメッセージは、端末識別子(UE-identity)、ページング理由(Paging Cause)、変更フラグ(SystemInfoModification)(オフ)、緊急フラグ(Emergency Flag)(オン)、SI識別子に加えて、一時的フラグを有する。一時的フラグは、緊急のシステム情報メッセージが端末30aにとって一時的なシステム情報であるかことを示すフラグである。一時的フラグ以外の構成は、第1の実施の形態のページングメッセージと同じである。なお、図14Bに示すように、ページングメッセージには、端末30aが緊急メッセージのシステム情報を使用する期限を示す情報として有効期限の情報を含めてもよい。
制御部16aは、システム情報が端末30aにとって一時的に有効であるということがネットワークから通知される、あるいは、制御部16aで緊急なシステム情報が端末30aにとって一時的に有効であると判断すると、緊急のシステム情報メッセージが一時的であることと、ページングメッセージの報知タイミング、ページングメッセージを生成するのに必要な情報、緊急のシステム情報メッセージの識別子をページングメッセージ生成部22aへ出力する。なお、ページングメッセージが制御部16aへ入力される場合、制御部16aは、そのページングメッセージをページングメッセージ生成部22aへ出力する。
制御部16aは、システム情報メッセージの識別子とその報知スケジュール情報(例えば、報知周期や時間窓の長さ、あるいは、報知タイミングなど)及びページングメッセージの報知スケジュール情報、及び、システム情報が一時的に有効であることを送信部18に出力する。制御部16aは、緊急のシステム情報が一時的な情報ではない場合、第1の実施の形態と同じ動作をする。
また、制御部16aは通常のシステム情報の変更をネットワークから通知、あるいは、基地局10aが通常のシステム情報の変更が必要だと判断する場合、第1の実施の形態と同じ動作をする。また、制御部16aはシステム情報の変更がない場合、第1の実施の形態と同じ動作をする。
なお、図12では、制御部16aからシステム情報生成部20とページングメッセージ生成部22aに個別にシステム情報メッセージに関する情報を出力しているが、制御部16aからシステム情報生成部20にシステム情報が一時的な情報であるかどうかを出力し、システム情報生成部20がシステム情報メッセージの識別子及びシステム情報が一時的な情報であるかどうかをページングメッセージ生成部22aに出力してもよい。
システム情報生成部20は、第1の実施の形態で説明したシステム情報生成部20と同じ動作をする。
ページングメッセージ生成部22aは、システム情報が一時的な情報であると制御部16aから入力された場合、システム情報メッセージが一時的であることを示すフラグを含めるページングメッセージを生成する。ページングメッセージ生成部22aのその他の動作は、第1の実施の形態と同じである。
次に、図13を参照して第2の実施の形態における端末30aの構成について説明する。図13に示すように、端末30aは、受信部32、システム情報管理部34a、システム情報記憶部36a、ページング管理部38a、制御部40aを備えている。
システム情報管理部34aは、受信部32から入力されたシステム情報を解析し、システム情報を、システム情報記憶部36aへ出力する。システム情報管理部34aは、システム情報記憶部36aに保持されているシステム情報に基づいて処理を行う。例えば、システム情報の有効期限が切れ、システム情報の更新が必要と判断すると、システム情報管理部34aは、制御部40aにそのシステム情報を受信するように指示をする。
なお、システム情報管理部34aは、制御部40aからシステム情報記憶部36aに保持しているシステム情報を取得したいという要求がある場合、システム情報記憶部36aからシステム情報を取得し、制御部40aへ出力してもよい。また、システム情報管理部34aは、制御部40aからシステム情報記憶部36aに保持しているシステム情報を廃棄するように要求がある場合、システム情報記憶部36aからシステム情報を廃棄するという機能を有していてもよい。
また、制御部40aからあるシステム情報が一時的なものであるという通知を受け取ると、システム情報記憶部36aに該当のシステム情報を記憶する際に、元のシステム情報を一時的に別の記憶域(例えばメモリの別空間)に保持する。システム情報管理部34aは、制御部40aから通知された時間、あるいは、予め決められた時間(例えば、ある期間、Modification Periodの終端)になると、システム情報記憶部36aに保持している一時的なシステム情報を破棄し、元のシステム情報に戻す。
システム情報記憶部36aは、メモリなどで構成されており、システム情報管理部34aから入力されたシステム情報を記憶し、必要な情報をシステム情報管理部34aあるいは制御部40aへ出力する。また、システム情報管理部34aからの指示に応じて、システム情報を一時的に別の記憶域(例えばメモリの別空間)に保持したり、システム情報を破棄したり、システム情報を元に戻したりする。
ページング管理部38aは、受信部32から入力されたページングメッセージを解析する。ページングメッセージ内に緊急のシステム情報メッセージの識別子が含まれていると、ページング管理部38aは、緊急のシステム情報メッセージの識別子を制御部40aへ出力し、その受信を制御部40aへ指示する。また、通常のシステム情報メッセージの変更通知が含まれている場合、そのことを制御部40aへ通知する。また、ページング管理部38aは、システム情報メッセージの受信を指示するページングメッセージにシステム情報が一時的であることを示すフラグが含まれている場合、そのことを制御部40aへ通知する。
制御部40aは、ページング管理部38aあるいはシステム情報管理部34aから指示された内容に基づいて、受信する必要のあるページングメッセージやシステム情報メッセージの報知スケジュール情報(報知周期や時間窓の長さなど、あるいは、受信タイミング)を受信部32へ出力し、該当のメッセージの受信を指示する。このとき、制御部40aは、システム情報記憶部36aにある情報を必要とする場合、システム情報管理部34aあるいはシステム情報記憶部36aに必要な情報を要求し、必要な情報を取得する。システム情報の廃棄が必要と判断する場合、システム情報管理部34aあるいはシステム情報記憶部36aに該当のシステム情報の廃棄を指示する。
制御部40aは、ページング管理部38aから受信を指示されたシステム情報が一時的な情報であることを知ると、システム情報管理部34aにその情報を伝える。なお、その際に保持期間に関する情報(例えば、ある期間、Modification Periodの終端)を伝えてもよい。
以上のように構成された基地局10aと端末30aを備えた無線通信システムにおいて、基地局10aが端末30aに、緊急にシステム情報を報知する方法について図15から図18を用いて説明する。
図15は、本実施の形態の基地局10aが端末30aに報知するページングメッセージとシステム情報メッセージの説明図である。緊急に報知するシステム情報メッセージが一時的なシステム情報メッセージである場合、基地局10aは、平常時のページングメッセージの内容に加え、緊急で報知するシステム情報メッセージの識別子、システム情報メッセージが一時的なシステム情報であることを示すフラグをオンにしたページングメッセージ(緊急時ページングメッセージ)を端末30aに報知する。図15に示す例では、時刻t1から緊急時ページングメッセージを送信している。
基地局10aは、緊急時ページングメッセージを送信すると、基地局10aから端末30aに報知されているシステム情報メッセージを緊急に報知するシステム情報メッセージに変更する。図15に示す例では、時刻t2からシステム情報メッセージを変更している。図15に示す例では、緊急のシステム情報メッセージをSI-2にて送信している。
このように、基地局10aが緊急のシステム情報メッセージの識別子と一時的なシステム情報であることを示すフラグをオンにした緊急時ページングメッセージを送ることにより、端末30aは、緊急時ページングメッセージで指定されたシステム情報メッセージの識別子と以前受信したSI-1に記載されているシステム情報メッセージの報知スケジュール情報から、緊急のシステム情報メッセージの報知タイミングを知ることができ、緊急のシステム情報メッセージを受信することができる。
基地局10aは、緊急のシステム情報メッセージの報知を終了する場合、緊急で報知するシステム情報メッセージの識別子と一時的なシステム情報メッセージであることを示すフラグをオンにしたページングメッセージを平常時のページングメッセージに戻す。図15に示す例では、時刻t4にて、ページングメッセージを元のページングメッセージに戻している。その後、緊急で報知するシステム情報のシステム情報メッセージの報知を止めて、元のシステム情報メッセージを端末30aに報知する。図15に示す例では、時刻t5にて、SI-2のシステム情報を緊急のシステム情報メッセージから元のシステム情報メッセージに戻している。
また、端末30aは、緊急メッセージが一時的なシステム情報メッセージであることを知り、保持している同じSIBを記憶域の別領域に保存してから、一時的なシステム情報メッセージに含まれるSIBを保存する。そして、端末30aは、予め決められたある時間(例えば、10秒、Modification Periodの終端)経つと、一時的なシステム情報メッセージに含まれていたSIBを廃棄し、記憶域の別領域に保存したSIBを元に戻して使用する。これにより、端末30aは、時刻t5から送信されるシステム情報を受信しなくても、一時的な期限が過ぎるとシステム情報を元に戻せる。
なお、図14Bに示すように、緊急時ページングメッセージに有効期限の情報が含まれている場合には、有効期限で示す期間が経過した後に記憶域の別領域に保存したSIBを元に戻して使用する。
このとき、同じ緊急時ページングメッセージを何度も受信する場合、端末30aは、そのページングメッセージを受信するたびに、ページングメッセージで指定されたシステム情報メッセージを受信する方法でもよいし、その緊急に報知されるシステム情報メッセージが同じであると判断し、ある期間中(例えば、1 Modification Periodあるいは10秒間)に、緊急で報知されるシステム情報メッセージの識別子が同じシステム情報メッセージを、決められた回数(例えば、1回)しか受信しない構成としてもよい。
なお、緊急でシステム情報メッセージを継続的に報知し続ける場合、基地局10は、そのシステム情報メッセージを報知する間、システム情報メッセージの識別子を含むページングメッセージを報知し続けてもよい。
また、緊急で報知されるシステム情報メッセージとして同じメッセージが継続して報知される場合、基地局10は、最初のModification Period(第1の期間)で、緊急時ページングメッセージ(図5C参照)を送信し、次のModification Period(第2の期間)において緊急フラグと変更フラグの両方をオンにしたページングメッセージを送信し、その次以降のModification Period(第3の期間)で、緊急のシステム情報を含む報知スケジュール情報をSI-1に含め、平常時ページングメッセージに戻してもよい。これにより、基地局10は、同じ内容の緊急時ページングメッセージを長期間報知する必要がなくなり、端末30は、同じ内容のシステム情報メッセージを何度も受信することがなくなる。
図16は、本実施の形態のページングメッセージの別の報知方法の説明図である。図16に示すように、基地局10aは、緊急で報知するシステム情報メッセージの対象となる端末30aに対してのみ、緊急時ページングメッセージを報知し、対象ではない端末30aに対しては、平常時ページングメッセージを報知してもよい。端末30aがページングメッセージを受信するタイミングは、端末識別子により決定されるので、対象の端末30aにのみ緊急時ページングメッセージを送ることができる。
この構成により、基地局10aは、緊急のシステム情報メッセージの報知を対象の端末30aにのみ受信してもらうことができる。また、緊急時のシステム情報メッセージの対象外の端末30aは、システム情報メッセージの報知に変更が起こったことに気付かないため、影響なく動作をしつづけることができるし、消費電力を抑えることもできる。
なお、一時的なシステム情報メッセージを示すフラグがない場合、基地局10aと端末30aの動作は、第1の実施の形態と同じである。
図17に本実施の形態の緊急のシステム情報を報知するときの基地局10aの動作例を示す。基地局10aは、緊急に報知するシステム情報をネットワークから指示される、あるいは、基地局10aが緊急に報知する必要があるシステム情報を判断する(S40)。基地局10aは、緊急のシステム情報の緊急度に応じて、そのシステム情報を報知する周期を決定する(S42)。例えば、システム情報の緊急度が高い場合は、より多くの端末30aがそのシステム情報を受信する機会を設けるために、システム情報を報知する周期を短くし、システム情報の緊急度が低い場合は、現在報知しているシステム情報メッセージに影響を与えないように、システム情報の報知する周期を長くしてもよい。
このとき、基地局10aは、現在報知しているシステム情報メッセージの中から周期を決定してもよいし、現在報知しているシステム情報メッセージの報知スケジュール情報から、端末30aが予測できる方法を予め決めておいてもよい。例えば、報知周期は、現在報知しているシステム情報メッセージの報知スケジュールから推測できる方法を有している場合、現在報知しているシステム情報メッセージの中で一番長い報知周期と同じとしてもよいし、その2倍の周期としてもよいし、他の報知周期でもよい。
また、基地局10aが、ページングメッセージに含める緊急のシステム情報メッセージの識別子に加えて、その報知周期を含めてもよい。このようにすることで、現在報知しているシステム情報メッセージの報知スケジュール情報(報知周期や時間窓の長さ)を用いることで、緊急に報知するシステム情報メッセージのスケジュールを知ることができるし、システム情報の緊急度の低い場合、現在報知しているシステム情報メッセージに影響を与えないで、緊急のシステム情報メッセージを報知することができる。
基地局10aは、緊急に報知するシステム情報メッセージの周期が決まると、そのシステム情報メッセージの識別子を決定し、生成するシステム情報メッセージの構成を決定する(S44)。例えば、現在報知しているシステム情報メッセージと同じ識別子を利用する場合は、そのシステム情報メッセージを全部上書きしてもよいし、そのシステム情報メッセージを一部上書きしてもよいし、そのシステム情報メッセージに追加してもよい。
現在報知しているシステム情報メッセージと同じ識別子を利用しない場合は、新規にシステム情報メッセージを生成してもよい。そして、基地局10aは、決定した周期と構成で送るシステム情報メッセージを生成する。
基地局10aは、そのシステム情報が一時的な情報ということをネットワークから指示される、あるいは、基地局10a自身がそのシステム情報を一時的な情報であるか否かを判定する(S46)。一時的な情報であると判定した場合(S46で「一時的」)、基地局10aは、平常時のページングメッセージの内容に加え、緊急度に応じた緊急に報知するシステム情報メッセージの識別子と一時的なシステム情報メッセージであることを示すフラグをオンにした緊急時ページングメッセージを生成する(S48)。一時でないと判定した場合(S46で「一時的ではない」)、基地局10aは、第1の実施の形態の場合と同様に、平常時のページングメッセージの内容に加え、緊急度に応じた緊急に報知するシステム情報メッセージの識別子を含む緊急時ページングメッセージを生成する(S52)。
緊急時ページングメッセージを生成した後、基地局10aは、システム情報メッセージとページングメッセージを端末30aに報知する(S52)。
図18は、本実施の形態の緊急のシステム情報を受信するときの端末30aの動作例を示す図である。端末30aは、緊急時ページングメッセージを受信する(S60)。緊急時ページングメッセージを受信した端末30aは、システム情報メッセージの報知スケジュール情報を保持しているか否かを判定する(S62)。報知スケジュール情報を保持していない場合は(S62で「いいえ」)、システム情報メッセージの報知スケジュール情報を含むシステム情報メッセージ(SI-1)を受信する(S64)。
端末30aは、システム情報メッセージの報知スケジュール情報を保持している場合(S62で「はい」)、あるいはシステム情報メッセージを受信した場合、緊急のシステム情報メッセージの識別子が、既に保持しているシステム情報メッセージの報知スケジュール情報に含まれているか否かを判定する(S66)。
緊急のシステム情報メッセージの識別子がシステム情報メッセージの報知スケジュール情報に記載されていない場合(S66で「いいえ」)、端末30aは、あらかじめ保持している緊急のシステム情報メッセージの報知スケジュールを算出するアルゴリズムを用いて、保持しているシステム情報メッセージの報知スケジュール情報に基づいて、緊急のシステム情報メッセージの報知スケジュールを求める(S68)。
具体的には、例えば、報知スケジュール情報に記載されていないシステム情報メッセージは、既に保持しているシステム情報メッセージの報知スケジュール情報に記載されている最後の識別子のシステム情報メッセージの報知スケジュールと同じ周期で送信され、報知タイミングはその最後の識別子のシステム情報メッセージが送られる直後という方法でもよいし、保持しているシステム情報メッセージのスケジュール情報に記載されている最後の識別子のシステム情報メッセージのスケジュールの2倍の周期で送信され、報知タイミングはその最後の識別子のシステム情報メッセージが送られる直後という方法でもよい。
端末30aは、緊急時ページングメッセージに含まれるシステム情報メッセージの識別子と、あらかじめ受信しているシステム情報メッセージの報知スケジュールとに基づいて、緊急のシステム情報メッセージを受信する(S70)。
次に、端末30aは、ページングメッセージにシステム情報が一時的なシステム情報であること示すフラグが立っているか否かを判定する(S72)。一時的なシステム情報であることを示すフラグが立っている場合(S72で「はい」)、端末30aは、緊急のシステム情報メッセージに含まれるSIBと同じSIBを保持しているか否かを判定する(S74)。同じ種類のSIBを保持している場合(S74で「はい」)、端末30aは、その保持していたシステム情報を記憶域の別領域に保存し、緊急のシステム情報を保持する。端末30aは、事前に決められていたある時間(例えば、10秒)経過、あるいは、ある時間(例えば、modification periodの終端)になると、緊急のシステム情報を廃棄する。端末30aは、記憶域の別領域保存していたシステム情報を記憶域の元の領域に戻し、使用する(S76)。
また、緊急のシステム情報メッセージに含まれるSIBと同じSIBを保持していない場合(S74で「いいえ」)、端末30aは、そのシステム情報を保持し、事前に決められていたある時間(例えば、10秒)経過、あるいは、ある時間(例えば、modification periodの終端)になると、緊急のシステム情報を廃棄する(S78)。一時的なシステム情報であるとのフラグが立っていない場合(S72で「いいえ」)、緊急のシステム情報メッセージの受信を継続する。
第2の実施の形態の端末30aは、ページングメッセージにより、緊急に報知されるシステム情報メッセージが一時的なシステム情報である場合、元のシステム情報を記憶域の別領域に保存するため、元に戻す際に、システム情報を再受信するという手順を省くことができ、消費電力の余分な消費を抑えることができる。
第2の実施の形態のシステム情報報知方法は、基地局10aが緊急に報知するシステム情報メッセージを一時的なシステム情報メッセージにすることができるため、短期間だけ端末30aのシステム情報を変更したい場合、例えばアクセスクラス制御を短時間だけ設定したい場合に有効である。
なお、本実施の形態では、基地局10aは、ページングメッセージにシステム情報が一時的なシステム情報であると示すフラグを立てる例を示したが、システム情報メッセージ自体にシステム情報メッセージが一時的なシステム情報であることを示すフラグを立ててもよい。
なお、本実施の形態では、ページングメッセージに、システム情報メッセージが一時的なシステム情報であることを示すフラグを立てる例を示したが、システム情報メッセージが一時的なシステム情報である場合、その有効期限(たとえば、ある期間、次のModification Periodの終端)をフラグの代わりにページングメッセージに含めてもよいし、フラグと共に有効期限を含めてもよい(図14B参照)。
また、本実施の形態では、一時的フラグをページングメッセージに含める例について説明したが、一時的フラグはシステム情報メッセージに含めてもよい。上述のように一時的フラグに代えて有効期限の情報を用いる場合には、システム情報メッセージに有効期限の情報を含めてもよい。さらに、一時的フラグと共に有効期限の情報を用いる場合には、(1)ページングメッセージに一時的フラグを含めると共にシステム情報メッセージに有効期限の情報を含めたり、(2)ページングメッセージに有効期限の情報を含めると共にシステム情報メッセージに一時的フラグを含めたり、(3)システム情報メッセージに一時的フラグと有効期限の情報の両方を含めたりすることができる。
なお、緊急のシステム情報メッセージを報知後、緊急のシステム情報メッセージを普通のシステム情報メッセージの変更のように扱う場合、システム情報メッセージの更新を端末30aに知らせるため、SI-1に含まれているシステム情報の更新を示す値(以下、「value_tag」という)の更新が行われるが、端末30aは、緊急なシステム情報メッセージを受信する際にSI-1を受信しないで済むため、value_tagを受信しない。
そこで、基地局10aは、緊急にシステム情報メッセージを報知する際にvalue_tagの更新をする場合、ページングメッセージに更新されるvalue_tagの値を含める機能を有していてもよいし、予め、端末30aが保持している現在のvalue_tagを1増やすという方法を決めておき、基地局10aが、ページングメッセージにvalue_tagを1増やすというフラグを立てて、端末30aに報知する機能を有していてもよい。この構成により、緊急のシステム情報メッセージを送信したときに、基地局10aと端末30aとの間でvalue_tagの値にずれが生じない。従って、value_tagの値の相違に起因して、端末30aがシステム情報をすべて読み出すという無駄な動作をしなくなる。
また、端末30aは、ページングメッセージから得た情報を元に自身が保持しているシステム情報のvalue_tagを更新する機能を有していてもよい。また、基地局10aは、ページングメッセージではなく、SIBにvalue_tagに関する情報を含める機能を有していてもよい。また、端末30aは、SIBに含まれているvalue_tagに関する情報から自身が保持しているシステム情報のvalue_tagを更新する機能を有していてもよい。このようにすることで、端末30aが同じシステム情報を受信することを防ぐことができる。
以上、本発明の基地局および端末について、実施の形態を挙げて詳細に説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではない。
上記した実施の形態において、端末30,30aは、自身が判別できないSIBあるいはメッセージを受信すると破棄する機能を有していてもよいし、判別できる部分のみ判別して利用する機能を有していてもよい。
上記した実施の形態では、緊急のシステム情報メッセージを報知する場合、ページングメッセージには、システム情報メッセージの識別子だけではなく、そのシステム情報メッセージの報知周期を含めてもよい。その場合、端末30,30aは、そのシステム情報メッセージの識別子が以前に受信したSI-1に含まれている報知スケジュール情報に該当するかを判断する。そのシステム情報メッセージの識別子が以前に受信したSI-1に含まれている報知スケジュール情報に該当する場合、端末30,30aは、報知タイミングは同じで、報知周期が変更されたと判断し、そのシステム情報メッセージを受信する機能を有する。また、端末30,30aは、そのシステム情報メッセージの識別子が以前に受信したSI-1に含まれている報知スケジュール情報に該当しない場合、端末30,30aは、そのシステム情報メッセージの報知タイミングは、保持しているシステム情報メッセージの報知スケジュールの中で最後に送られるシステム情報メッセージの直ぐ後だと判断し、報知周期は、ページングメッセージに含まれる報知周期だと判断し、そのシステム情報メッセージを受信する機能を有していてもよい。
上記した実施の形態においては、LTEにおける例を挙げたが、本発明は、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)にも利用することが可能である。UMTSでは、LTEの場合とは異なり、SIBの報知スケジュールがMIBとSB(Scheduling Block)あるいは、MIBのみに含まれており、端末30,30aは、MIBとSBあるいはMIBより、SIBの報知スケジュールを知ることができる。
UMTSでは、あるフレーム数(以下、「SIB_REP」という)ごとにSIBを報知するスケジュールが繰り返される。SIB_REPは、1フレーム10ミリ秒で構成されるフレーム数を示している。端末30,30aが保持しているSFN(System Frame Number)とSIB_REPにより、端末30,30aは、SIB_REPの中のどのフレーム番号が現在報知されているかを知ることができる。具体的には、SFNのmodulo SIB_REPが、SIB_REPの中の報知されているフレーム番号となる。SIBの報知スケジュールは、SIB_REPの中のフレーム番号(以下、「SIB_POS」という)で示されている。従って、緊急に報知するSIBのSIB_POSを端末30,30aに伝えることで、端末30,30aはSIB_REPとSIB_POSから緊急に報知されるSIBを受信することができる。
また、SIBが分割されて報知される場合、分割数(以下、「SEG_COUNT」という)もスケジュール情報に含まれるため、SIBを分割して報知する場合、その分割数も端末30,30aに伝えることで、端末30,30aは、分割されたSIBも受信することができる。
以上のようにUMTSでは、LTEにおけるシステム情報メッセージの識別子の代わりに、SIB_POS、あるいはSIB_POSとSEG_COUNTを使用することで、端末30,30aは、緊急の報知情報を受信することができる。従って、端末30,30aに緊急にシステム情報を報知する場合、基地局10,10aは、Pagingに端末30,30aに変更するSIBの報知フレーム番号(SIB_POS)を含めて報知する機能を有している。
端末30,30aは、受信したPagingに含まれるSIB_POSと事前に保持しているSIB_REPから、緊急に報知されるシステム情報の報知スケジュールを知り、緊急に報知されるシステム情報を受信する機能を有する。
なお、UMTSでは、端末30,30aの状態は、LTEとは異なり、Pagingを受信しない端末30,30aも存在する。しかしながら、Pagingを受信しない状態の端末30,30aにシステム情報の変更を通知するために、基地局10,10aは、Pagingの代わりにSystem Information Change Indicationを報知し、端末30,30aは受信する。従って、端末30,30aに緊急にシステム情報を報知する場合、基地局10,10aは、PagingとSystem Information Change Indicationに端末30,30aに変更するSIBのSIB_POSを含めて報知する機能を有している。端末30,30aは、受信したPagingあるいはSystem Information Change Indicationに含まれるSIB_POSと事前に保持しているSIB_REPから、緊急に報知されるシステム情報の報知スケジュールを知り、緊急に報知されるシステム情報を受信する機能を有する。
なお、基地局10,10aは、緊急に変更するシステム情報を分割して報知する場合、SEG_COUNTをPagingに含めて報知する機能を有していてもよい。また、基地局10,10aは、緊急に変更するシステム情報を分割して報知する場合、SEG_COUNTをpagingとSystem Information Change Indicationに含めて報知する機能を有していてもよい。また、端末30,30aは、受信したPagingあるいは、System Information Change IndicationにSEG_POS2とSEG_COUNTが含まれている場合、分割されたシステム情報を受信する機能を有していてもよい。
なお、上記基地局10,10aは、PagingのみあるいはSystem Information Change IndicationのみにSIB_POSあるいはSIB_POSとSEG_COUNTを含める機能を有していてもよい。また、上記基地局10,10aはPagingとSystem Information Change Indicationだけではなく、端末30,30aに報知できる他のメッセージを使用して、緊急に報知するシステム情報のSIB_POS、あるいはSIB_POSとSEG_COUNTを報知する機能を有していてもよい。また、上記端末30,30aは、PagingとSystem Information Change Indicationだけではなく、他のメッセージにより、緊急の報知情報を指示されると受信する機能を有していてもよい。
なお、UMTSにおいて、一時的にシステム情報を変更する場合は、LTEと同様の機能を有する。ただし、pagingを受信できない端末30,30a用に、system change information indicationにpagingに追加した情報と同じ情報を追加してもよい。
以上では、LTEの場合SIB1に、UMTSの場合MIBに他のSIBの報知スケジュール情報が含まれると記載したが、MIBや他のSIBなどに報知スケジュール情報が含まれていてもよいし、MIB,SIBと同様の役割を果たすシステム情報に報知スケジュール情報が含まれていてもよい。また、報知スケジュール情報として、LTEの場合、報知周期と時間窓の長さが含まれ、UMTSの場合SIB_REPとSIB_POSが含まれるとしたが、報知スケジュール情報は、システム情報が報知されるタイミングが分かる情報であればなんでもよい。
本実施の形態では、システム情報メッセージは、構成されるSIBの種類とSIB自身で構成されるとしたが、端末が、システム情報メッセージを受信した際にその中身を知ることができるならば、どのような構成でもよい。LTEではページングメッセージを、UMTSではページングメッセージとSystem Information Change Indicationを用いて報知するシステム情報メッセージの識別子を、あるいは、さらに報知周期を加えて端末に通知したが、ページングメッセージやSystem Information change Indicationと同様に端末に報知されるメッセージであれば、他のメッセージを用いてもよい。
以上に現時点で考えられる本発明の好適な実施の形態を説明したが、本実施の形態に対して多様な変形が可能であり、そして、本発明の真実の精神と範囲内にあるそのようなすべての変形を添付の請求の範囲が含むことが意図されている。
以上説明したように、本発明によれば、迅速に、緊急メッセージを通知できるというすぐれた効果を有し、緊急なシステム情報の報知、あるいは、変更を要する状況などにおいて有用である。
10,10a 基地局
12 受信部
14,14a 判定部
16,16a 制御部
18 送信部
20 システム情報生成部
22,22a ページングメッセージ生成部
30,30a 端末
32 受信部
34,34a システム情報管理部
36,36a システム情報記憶部
38,38a ページング管理部
40,40a 制御部

Claims (15)

  1. システム情報によって無線通信装置を制御する無線通信基地局において、
    複数のシステム情報メッセージを含むシステム情報であって前記複数のシステム情報メッセージの中の一つのシステム情報メッセージが他のシステム情報メッセージの報知スケジュールであるシステム情報を生成するシステム情報生成部と、
    前記システム情報の変更の有無を示す変更フラグを含むページングメッセージを生成するページングメッセージ生成部と、
    前記システム情報生成部にて生成したシステム情報と前記ページングメッセージ生成部にて生成したページングメッセージとを送信する送信部と、
    を備え、
    前記システム情報生成部は、緊急メッセージを記述したシステム情報メッセージを含むシステム情報を生成し、
    前記ページングメッセージ生成部は、前記システム情報の中に前記緊急メッセージがあることを示す情報と、その緊急メッセージを記述したシステム情報メッセージを特定する識別子とをさらに含むページングメッセージを生成する無線通信基地局。
  2. 前記システム情報を構成する複数のシステム情報メッセージの報知周期は、システム情報メッセージによって異なっており、
    前記システム情報生成部は、前記緊急メッセージの緊急度に応じて、複数のシステム情報メッセージのうちのどのシステム情報メッセージに前記緊急メッセージを記述するかを決定し、決定されたシステム情報メッセージに前記緊急メッセージを記述する請求項1に記載の無線通信基地局。
  3. 前記ページングメッセージ生成部は、前記緊急メッセージが一時的に有効であることを示す情報をさらに含むページングメッセージを生成する請求項1または2に記載の無線通信基地局。
  4. 前記ページングメッセージ生成部は、前記緊急メッセージが有効である期間を示す情報をさらに含むページングメッセージを生成する請求項3に記載の無線通信基地局。
  5. 前記送信部は、第1のグループの無線通信装置がページングを受信するタイミングで、前記緊急メッセージがあることを示す情報を含むページングメッセージを送信し、前記第1のグループとは異なる第2のグループの無線通信装置がページングを受信するタイミングで、緊急メッセージがあることを示す情報を含まないページングメッセージを送信する請求項1から4のいずれかに記載の無線通信基地局。
  6. 前記ページングメッセージ生成部は、前記緊急メッセージがあるか否かを示す緊急フラグを有するページングメッセージを生成し、前記緊急フラグをオンにすることによって前記緊急メッセージがあることを示す請求項1から5のいずれかに記載の無線通信基地局。
  7. 前記ページングメッセージ生成部は、前記緊急メッセージを通知する際に、第1の期間において、前記変更フラグをオフ、前記緊急フラグをオンにしたページングメッセージを生成し、前記第1の期間に続く第2の期間において、前記変更フラグをオン、前記緊急フラグをオンにしたページングメッセージを生成し、前記第2の期間に続く第3の期間において、前記変更フラグをオフ、前記緊急フラグをオフにしたページングメッセージを生成する請求項6に記載の無線通信基地局。
  8. 前記システム情報生成部は、LTE(Long Term Evolution)によって規定されるSI(System Information)メッセージからなるシステム情報を生成する請求項1から7のいずれかに記載の無線通信基地局。
  9. 無線通信基地局から送信されるシステム情報によって制御される無線通信装置において、
    複数のシステム情報メッセージを含むシステム情報であって前記複数のシステム情報メッセージの中の一つのシステム情報メッセージが他のシステム情報メッセージの報知スケジュールであるシステム情報を受信し、緊急メッセージの有無を示す緊急フラグと、前記緊急メッセージがある場合には前記緊急メッセージを記述したシステム情報メッセージを特定する識別子とを含むページングメッセージを受信する受信部と、
    前記受信部にて受信したページングメッセージを解析するページング管理部と、
    前記ページング管理部にて緊急メッセージがあると判定した場合、前記ページングメッセージに含まれる識別子にて特定されるシステム情報メッセージの報知タイミングを前記報知スケジュールに基づいて求め、前記報知タイミングに前記システム情報メッセージを受信するように前記受信部に指示する制御部と、
    を備える無線通信装置。
  10. 前記ページング管理部は、前記ページングメッセージを解析して前記緊急メッセージが一時的に有効であるか否かを判定し、
    前記制御部は、前記緊急メッセージが一時的に有効であると判定された場合には、前記緊急メッセージが送信される前のシステム情報を退避しておく請求項9に記載の無線通信装置。
  11. 前記ページング管理部は、前記ページングメッセージを解析して前記緊急メッセージが有効である一時的な期間を求め、
    前記制御部は、前記期間が経過したときに、退避しておいたシステム情報を読み出す請求項10に記載の無線通信装置。
  12. 前記受信部は、LTE(Long Term Evolution)によって規定されるSI(System Information)メッセージからなるシステム情報を受信する請求項9から11のいずれかに記載の無線通信装置。
  13. 無線通信基地局と無線通信装置が接続された無線通信システムであって、
    前記無線通信基地局は、
    複数のシステム情報メッセージを含むシステム情報であって前記複数のシステム情報メッセージの中の一つのシステム情報メッセージが他のシステム情報メッセージの報知スケジュールであるシステム情報を生成するシステム情報生成部と、
    前記システム情報の変更の有無を示す変更フラグを含むページングメッセージを生成するページングメッセージ生成部と、
    前記システム情報生成部にて生成したシステム情報と前記ページングメッセージ生成部にて生成したページングメッセージとを送信する送信部と、
    を備え、
    前記システム情報生成部は、緊急メッセージを記述したシステム情報メッセージを含むシステム情報を生成し、
    前記ページングメッセージ生成部は、前記システム情報の中に前記緊急メッセージがあることを示す情報と、その緊急メッセージを記述したシステム情報メッセージを特定する識別子とをさらに含むページングメッセージを生成し、
    前記無線通信装置は、
    前記システム情報と前記ページングメッセージを受信する受信部と、
    前記受信部にて受信したページングメッセージを解析するページング管理部と、
    前記ページング管理部にて緊急メッセージがあると判定した場合、前記ページングメッセージに含まれる識別子にて特定されるシステム情報メッセージの報知タイミングを前記報知スケジュールに基づいて求め、前記報知タイミングに前記システム情報メッセージを受信するように前記受信部に指示する制御部と、
    を備える無線通信システム。
  14. 無線通信基地局が無線通信装置に緊急メッセージを通知する方法において、
    前記無線通信基地局が、複数のシステム情報メッセージを含むシステム情報であって前記複数のシステム情報メッセージの中の一つのシステム情報メッセージが他のシステム情報メッセージの報知スケジュールであるシステム情報を生成するステップと、
    前記無線通信基地局が、前記システム情報の変更の有無を示す変更フラグを含むページングメッセージを生成するステップと、
    前記無線通信基地局が、前記システム情報を送信するステップと、
    前記無線通信基地局が、前記ページングメッセージを送信するステップと、
    を備え、
    前記システム情報を生成するステップでは、緊急メッセージを記述したシステム情報メッセージを含むシステム情報を生成し、
    前記ページングメッセージを生成するステップでは、前記システム情報の中に前記緊急メッセージがあることを示す情報と、その緊急メッセージを記述したシステム情報メッセージを特定する識別子とをさらに含むページングメッセージを生成する緊急メッセージ通知方法。
  15. 無線通信装置が、無線通信基地局から送信される緊急メッセージを受信する方法において、
    前記無線通信装置が、複数のシステム情報メッセージを含むシステム情報であって前記複数のシステム情報メッセージの中の一つのシステム情報メッセージが他のシステム情報メッセージの報知スケジュールであるシステム情報を受信するステップと、
    前記無線通信装置が、緊急メッセージの有無を示す緊急フラグと、前記緊急メッセージがある場合に前記緊急メッセージを記述したシステム情報メッセージを特定する識別子とを含むページングメッセージを受信するステップと、
    前記無線通信装置が、受信したページングメッセージを解析するステップと、
    前記ページングメッセージに基づいて、前記システム情報の中に緊急メッセージが含まれていると判定された場合、前記無線通信装置が、前記ページングメッセージに含まれる識別子にて特定されるシステム情報メッセージの報知タイミングを前記報知スケジュールに基づいて求め、前記報知タイミングに前記システム情報メッセージを受信するように制御するステップと、
    を備える緊急メッセージ受信方法。
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