JPWO2009110410A1 - 画像照合装置、画像照合用特徴量格納記憶媒体、画像照合方法および画像照合用プログラム - Google Patents

画像照合装置、画像照合用特徴量格納記憶媒体、画像照合方法および画像照合用プログラム Download PDF

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Abstract

精度のよい照合を可能にする画像照合装置等を提供しなければならない。アフィン変換に関する別の不変量である、連結領域もしくはその和領域の累積画素値比を特徴量として用いるように画像照合装置を構成することによって、より高精度な照合が行えるようにする。加えて、領域の相対的な位置情報を利用することにより、さらに高精度な照合を実現する。

Description

本発明は、画像照合装置に関し、同一オブジェクトに関する画像を照合する画像照合技術に関するものである。
関連する画像照合方法が非特許文献1に記載されている。非特許文献1には、英文文書の画像検索に画像照合装置を提供した例が掲載されている。
関連する画像照合処理は、登録処理と照合処理の2つの処理に分けることができる。
登録処理においては、予め登録される複数の画像の各々に対して、次の処理が行われる。
まず、登録画像の一つが入力されると、
(登録手続きA)英文文書の単語領域の重心が特徴点として抽出される。
次に、抽出された特徴点から、順序付きの特徴点組み合わせが計算され、特徴点配置が計算される。具体的には、次のような処理が行われる。
(登録手続きC)次に、特徴点のうちの一つpを取り出す。次に、その特徴点の近傍にあるn個の点を取り出す。
(登録手続きD)次に、特徴点の近傍にあるn個の点からm点を取り出す。
(登録手続きE)次に、取り出されたm点から適当な一つの点をp0として選び、pを中心としてp0を先頭として時計回りに並べて特徴点の列Lmを生成する。
(登録手続きF)次に、Lmから順序を保存してf点を選択するすべての特徴点の列Lfを求め、辞書式順序に並べる。
(登録手続きC)はすべての特徴点をpとして選択するまで処理が継続し、(登録手続きD)はN個の点から得られるすべてのM点の組み合わせについて処理を行うまで処理が継続する。(登録手続きC)から(登録手続きF)までの手続きにより得られる特徴点の列の数は、一般には多数である。
さらに、
(登録手続きG)特徴点の列Lfから、不変量の列が計算される。当該の登録画像を一意に指定する番号(以下、登録画像番号と呼ぶ)と、特徴点を一意に指定する特徴点番号(以下、特徴点番号と呼ぶ)と共に、特徴量リストとして、格納される。
格納された特徴量リストは、後段の照合処理に用いられる。なお、非特許文献1中では、検索を高速化するために、不変量を離散化した後、ハッシュを用いて特徴量リストを格納する方法について提案しているが、本発明には無関係であるため当該部分の説明は省略する。
以上、登録画像の一つについての登録処理を説明した。この処理は、すべての登録画像に対して行われる。
照合処理においては、まず、検索画像が入力されると、
(検索手続きA)英文文書の単語領域の重心が特徴点として抽出される。
次に、抽出された特徴点から、順序付きの特徴点組み合わせが計算され、その組み合わせを巡回させたものが特徴点配置となる。具体的には、次のような処理が行われる。
(検索手続きC)次に、特徴点のうちの一つpを取り出す。次に、その特徴点の近傍にあるn個の点を取り出す。
(検索手続きD)次に、特徴点の近傍にあるn個の点からm点を取り出す。
(検索手続きE)次に、取り出されたM点から適当な一つの点をp0として選び、pを中心としてp0を先頭として時計回りに並べて特徴点の列Lmを生成する。
(検索手続きF)次に、Lmから順序を保存してf点を選択するすべての特徴点の列Lfを求め、辞書式順序に並べる。(検索手続きC)はすべての特徴点をpとして選択するまで処理が継続し、(検索手続きD)はN個の点から得られるすべてのM点の組み合わせについて処理を行うまで処理が継続し、(検索手続きE)はm個の点をすべてp0として選ぶまで処理が継続する。
(検索手続きC)から(検索手続きF)までの手続きにより得られる特徴点の列の数は、一般には多数である。
さらに、
(検索手続きG)特徴点の列Lfから、不変量の列が計算される。
(検索手続きH)計算された不変量の列は、登録処理において格納された特徴量リスト中の不変量の列と照合される。照合の結果一致していた場合には、当該特徴量リストの登録画像番号に対する一致数(得票数)を1だけ増加させる(投票する)。
なお、非特許文献1中では、その他の不変量の列の誤対応を防止する処理について提案しているが、本発明には無関係であるため当該部分の説明は省略する。これらの手続きは、すべての登録画像について処理を行うまで処理が継続する。
最後に、各登録画像に対する一致数(各登録画像に投票された結果得られる得票数)から、
Figure 2009110410
なる計算式を用いて各登録画像のスコアを計算し、最大のスコアを持つ登録画像が照合結果として出力される。ここでdiは登録画像番号、V(di)は登録画像番号diの登録画像についての得票数、N(di)は登録画像番号diの登録画像に含まれる特徴点数、cは予備実験で定められる特徴点数と誤投票の比例定数である。
これらの登録処理と照合処理を行う際のfの値は、登録画像と検索画像との間に許容する変換に関する不変量の計算方法に依存して変わる。
非特許文献1中では、f=4点から構成される2つの三角形の面積比(以下、特徴点三角形面積比と呼ぶ。)として計算される値をアフィン不変量として用いる例が示されている。アフィン不変量は、2つの画像間で任意のアフィン変換が起きた場合でも、対応する点の組み合わせから同一の値をとる性質がある。従って、登録画像と検索画像との間で任意のアフィン変換による変形が起きたとしても、登録画像から得られた特徴点配置とそれに対応する検索画像から得られた特徴点配置のおのおのから計算された不変量の列は、原理上同一となる。
つまり、アフィン不変量を不変量として利用する画像照合装置は、登録画像と検索画像との間の変形がアフィン変換で表せるとみなせる場合に、高精度な照合を行うことができるよう構成されている。
また、登録画像と検索画像との間のアフィン変換による変形が起きたとしても照合を可能にする別の技術として、特許文献1に開示されている技術がある。
特許文献1では、段落番号0076〜0080に開示されているように、入力濃淡画像と参照濃淡画像との相関値が大きくなるように、アフィン変換パラメータの決定と、そのパラメータを用いて入力濃淡画像からアフィン変換重畳入力濃淡画像を生成し、アフィン変換重畳入力濃淡画像で入力画像を置き換えることを、反復して行う技術が開示されている。
特開2000−259836号公報 中居友弘、他2名、"デジタルカメラを用いた高速文書画像検索におけるアフィン不変量および相似不変量の利用"、電子情報通信学会技術研究報告(パターン認識・メディア理解、PRMU‐184〜201)、2006年2月16日、25−30頁
第1の問題点は、ある画像Aに対して計算された特徴量リストと、本来画像Aとは一致しないが画像Aから得られる特徴点とほぼ同一な特徴点位置が得られる別の画像Bに対して計算された特徴量リストと、が、(特徴量リストの照合としては一致する場合であるが、本来画像として一致しないという意味で)誤って一致してしまうことがある。これにより、精度の良い画像照合ができない場合があるということである。
これは、特徴点三角形面積比を特徴量として用いていることが理由である。この問題は、特に、(1)異なる連結領域(文字)でもほぼ同じ位置に特徴点(重心)が得られてしまう場合や、(2)三角形を構成する3つの特徴点が直線上に配置している場合(特徴点三角形面積比を計算すると0または∞となる場合)に見られる。
(1)の場合の理由として、特徴量として重心からのみ計算できる値を用いて特徴量リストを生成していることが挙げられる。特に、ほぼ等間隔で文字が配置されている文字列画像の場合にこのような問題がおきやすい。
(2)の場合の理由として、特徴点三角形の面積比を特徴量リストの要素として用いていることが挙げられる。三角形を構成する3つの特徴点が直線上に配置している場合には、特徴点三角形面積比を計算する際の分子(または分母)が0となる。分子(分母)の値が0となる場合、分母(分子)の値にかかわらず、分子(分母)の値が0(∞)となる。これは特徴量リストの誤った一致を引き起こす原因となる。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたもので、精度のよい照合を可能にする画像照合装置、画像照合用特徴量格納記憶媒体、画像照合方法および画像照合用プログラムを提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために、本発明は、以下の特徴を有することとする。
本発明の画像照合装置は、画像の指定された領域から画素値の和である累積画素値を計算し、かつ、指定された2つの累積画素値からそれらの比を計算する累積画素値比計算手段を備え、累積画素値比を特徴量とする特徴量リスト(以下、特徴ベクトルと呼ぶ。)を計算するように動作する。このような構成を採用し、累積画素値比から計算される特徴量リストを計算し、登録画像から計算される特徴ベクトルと検索画像から計算される特徴ベクトルについて照合を行い、その照合された特徴ベクトル対の数を利用して画像照合を行うことにより、本発明の目的を達成することができる。
なお、同目的は、上記構成の画像照合装置に対応する画像照合方法によっても達成される。
また、同目的は、上記の各構成を有する画像照合方法、ならびに対応する装置をコンピュータによって実現するコンピュータ・プログラム、及びそのコンピュータ・プログラムが格納されている、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体によっても達成される。
本発明によれば、関連する画像照合装置において、特徴点三角形面積比を特徴量として用いる場合に高精度に照合が行えない場合においても、高精度な照合ができる。
その理由は、累積画素値の比を特徴量として用いているので、異なる領域であるにもかかわらずほぼ同じ位置の特徴点が得られたり、特徴点三角形の面積が0となったりする場合の影響を受けないためである。
図1を参照すると、本発明の第1の実施の形態は、登録モジュールにおける連結領域計算モジュールR11と、登録モジュールにおける領域組み合わせ計算モジュールR12と、登録モジュールにおける累積画素値比計算モジュールR13と、登録モジュールにおける累積画素値比格納モジュールR14、検索モジュールにおける連結領域計算モジュールQ11と、検索モジュールにおける領域組み合わせ計算モジュールQ12と、検索モジュールにおける累積画素値比計算モジュールQ13と、検索モジュールにおける累積画素値比一致判定モジュールQ14とから構成されている。
これらはそれぞれ概略つぎのように動作する。
登録モジュールにおける連結領域計算モジュールR11は、入力される画像から既存の手法を用いて、入力された登録画像から連結領域を抽出する。例えば、入力画像に対して、既存の手法で二値化を行い、既存のラベリング手法を用いて、連結領域のラベリングを行うことで抽出できる。既存の画質改善処理を二値化の前後に行っても良い。これは、連結成分重心が連結成分から計算されることを考慮すれば、背景技術で記載した登録処理の(登録手続きA)に相当する処理となる。
登録モジュールにおける領域組み合わせ計算モジュールR12は、登録モジュールにおける連結領域計算モジュールR11で計算された連結領域から、連結領域の組み合わせを計算する。連結成分重心が1つの連結成分につき1つ定められることを考慮すると、背景技術で説明した(登録手続きC)、(登録手続きD)、(登録手続きE)、(登録手続きF)と同様の手続きで、領域の組み合わせ列が計算できる。ただし(登録手続きF)においては、f=2であるものとする。(登録手続きD)に相当する処理において、n個の領域からm個の領域を取り出す際に、必ずしもn個の領域からm個の領域を選択しなくてもよい。例えば、あらかじめ得られている連結領域のうち、いくつか連結領域の和領域を新たな領域として生成し、その領域をm個の領域の中に含めることも可能である。
登録モジュールにおける累積画素値比計算モジュールR13は、登録モジュールにおける領域組み合わせ計算モジュールR12にて計算された領域の組み合わせ(列)から、特徴ベクトル(特徴量リスト)を計算する。各領域の組み合わせに含まれる2つの領域の面積比を計算することを、領域組み合わせ列に含まれるすべての領域の組み合わせに対して行う。結果として、入力画像が濃淡画像の場合は、領域の組み合わせ列1つにつき、1つの特徴ベクトルが計算される。
登録モジュールにおける累積画素値比格納モジュールR14は、登録モジュールにおける累積画素値比計算モジュールR13にて計算された特徴ベクトルを、少なくともその特徴ベクトルが計算された元となる登録画像を一意に指定できる情報とともに、格納する。
検索モジュールにおける連結領域計算モジュールQ11は、登録モジュールにおける連結領域計算モジュールR11と同様の処理を行う。
検索モジュールにおける領域組み合わせ計算モジュールQ12は、登録モジュールにおける領域組み合わせ計算モジュールR12と同様の処理を行う。処理中の(登録手続きE)に相当する処理では、背景技術で説明した(検索手続きE)のように、m個の点をすべてp0として選ぶまで処理が継続させてもよい。
検索モジュールにおける累積画素値比計算モジュールQ13は、登録モジュールにおける累積画素値比計算モジュールR13と同様の処理を行う。
検索モジュールにおける累積画素値比計算モジュールQ14は、検索モジュールにおける累積画素値比計算モジュールQ13により計算された特徴ベクトルと、登録モジュールにおける累積画素値比格納モジュールR14に格納された特徴ベクトルとを比較し、一致するかどうかを判定する。一致するかどうかを判定する手法としては、既存の判定手法、例えば、ベクトル間の相違度(あるいは類似度)を、市街地距離、誤差二乗和、ユークリッド距離、2つのベクトルのなす角度、内積などにより計算し、それらをある閾値よりも相違度が小さい(あるいは類似度が大きい)場合に一致すると判定するようにすればよい。
次に、図2及び図4のフローチャートを参照して本実施の形態の全体の動作について詳細に説明する。
処理全体は、登録処理と、検索処理とから構成される。画像照合装置のCPUによりこれらの処理がなされてもよい。
最初に、登録処理について説明する。
まず、登録モジュールにおける連結領域計算モジュールR11が、入力される画像から連結領域を計算する(図2のステップSR11:背景技術の(登録手続きA)に相当。)。次に、登録モジュールにおける領域組み合わせ計算モジュールR12は、計算された連結領域の中から注目連結領域pを1つ選択し(ステップSR12:背景技術の(登録手続きC)に相当。)、特徴点の近傍にあるn個の連結領域からm個の連結領域を取り出し(ステップSR13:背景技術の(登録手続きD)に相当)、取り出されたm個の連結領域から、その重心が最も注目連結領域pの重心に近くなるような連結領域を注目連結領域p0として選んだ上で、pの重心を中心とし、p0を先頭として、各連結領域の重心が時計回りに並ぶように連結領域の列Lmを生成し、(ステップSR14:ほぼ背景技術の(登録手続きE)に相当)、Lmから順序を保存してf点を選択するすべての連結領域の列Lfを求め、辞書式順序に並べる。(ステップSR15:背景技術の(登録手続きF)に相当)。
ここで計算されるLfの列は、
Figure 2009110410
であり、各
Figure 2009110410
は、
Figure 2009110410
で表される。ここで
Figure 2009110410
は、連結領域である。連結領域は、連結領域を一意に指定できる番号で表現することとする。図3は領域とその領域の累積画素値の様子を表す図である。なお、簡単のために、上記の説明においては連結領域を利用した方法について述べたが、これは必ずしも連結領域でなくても良い。例えば、2つ以上の連結領域の和領域を
Figure 2009110410
としても良い。
さらに、登録モジュールにおける累積画素値比計算モジュールR13は、計算されたLfの列から特徴ベクトルを計算する(ステップSR16)。これは、例えば、Lfの列に対して、
Figure 2009110410
を計算することにより実現される。S(i)は、連結領域iに関する累積画素値である。累積画素値とは、連結領域iに属すすべての画素の画素値の和である。画素値が二値で表現されている場合、累積画素値は面積となる。
また、当然であるが、特徴ベクトルの累積画素値比は、上記で表現される特徴ベクトルの各要素を逆数とするように計算することも可能である。
さらに、登録モジュールにおける累積画素値比格納モジュールR14は、登録モジュールにおける累積画素値比計算モジュールR13で計算された特徴ベクトルを、その登録画像を一意に指定できる情報とともに格納する。
次に、検索処理について説明する。
まず、検索モジュールにおける連結領域計算モジュールQ11が、入力される画像から連結領域を計算する(図4のステップSQ11)。次に、検索モジュールにおける領域組み合わせ計算モジュールQ12が、登録処理と同様に連結領域の列を計算する。図4における各ステップ、SQ12、SQ13、SQ14、SQ15は、それぞれ登録処理における各ステップ、SR12、SR13、SR14、SR15と同じ動作を行う。ここで計算された連結領域の列をLfBで表すこととすると、LfBは、
Figure 2009110410
であり、各
Figure 2009110410
は、
Figure 2009110410
で表される。ここで
Figure 2009110410
は、連結領域である。連結領域は、連結領域を一意に指定できる番号で表現することとする。
さらに、検索モジュールにおける累積画素値比計算モジュールQ13は、登録モジュールにおける累積画素値比計算モジュールR13と同様に、計算されたLfBから特徴ベクトルを計算する(ステップSQ16)。これは、例えば、LfBの列に対して、
Figure 2009110410
を計算することにより実現される。
次に、検索モジュールにおける累積画素値比計算モジュールQ14が、計算された特徴ベクトルと、登録モジュールにおける累積画素値比格納モジュールR14に格納されたすべての特徴ベクトルのそれぞれとの照合を行い、登録モジュールにおける累積画素値比格納モジュールR14に格納されたそれぞれの特徴ベクトルがQ13により計算された特徴ベクトルと一致しているかどうかの判定結果を出力する(ステップSQ17)。
以下に、本実施の形態の効果について説明する。
まず、累積画素値比が持つ性質について説明する。例えば、非特許文献2には次のような事実が記載されている。
(非特許文献2)
池山保、平山豊一著「理工系のための微分積分」、裳華房、2006年3月25日、p.137
(ここから非特許文献2を引用。)
Figure 2009110410
(引用はここまで。)
Figure 2009110410
となる。したがって、
Figure 2009110410
の値は、アフィン変換に拠らない量、すなわちアフィン不変量となる。
コンピュータ上で扱う画像は、座標として離散的な値をとる。したがって、二重積分で表される項は、対応する領域における累積画素値の比で近似することが自然である。つまり、累積画素値比は、アフィン不変量(の近似)である。このような量を用いると、登録画像と検索画像との間にアフィン変換が起きたとしても、登録画像のある領域の組み合わせ(列)Lfから計算されたある特徴ベクトルに対して、検索画像中からLfに対応する領域の組み合わせ(列)から計算された特徴ベクトルは、理想的には同じ値をとるはずである。
ここで、
Figure 2009110410
なる定数関数を考えると、左辺が検索画像における2つの閉領域D1、D2の面積比、右辺が登録画像における2つの閉領域A1、A2の面積比となる。したがって、2つの連結成分の面積比は、アフィン変換に関する不変量(の近似)となる。
図5は、一般の濃淡画像の場合(a)、二値画像の場合について(b)、領域A、領域Bが得られた場合の累積画素値比の計算の様子を示した図である。
ここで、
Figure 2009110410
とすると、画素値が多値の場合(a)、
累積画素値比=(領域Aの画素値の和)/(領域Bの画素値の和)
=28/12
となり、
画素値が二値の場合(b)、
(画素値の和は面積となるので、)
累積画素値比=(領域Aの面積の和)/(領域Bの面積の和)
=7/4
となる。
本実施の形態では、登録画像と検索画像との双方からアフィン不変量の近似である累積画素値比を要素として特徴ベクトルが構成され、それらの特徴ベクトルが一致するかどうかを判定するというように構成されているため、登録画像と検索画像との間にアフィン変換で記述できる変形が起こっていたとしても、精度良く画像の照合が行える。特に、上述したような、特徴点三角形面積比を用いる関連技術では精度良い認識が行えない場合であっても、累積画素値比を用いることにより精度良く認識することが可能である。
次に、本発明の第2の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図6を参照すると、本発明の第2の実施の形態は、本発明の第1の実施の形態における構成に加えて、登録モジュールにおける特徴点配置計算モジュールR15、登録モジュールにおける特徴点配置格納モジュールR16、検索モジュールにおける特徴点配置計算モジュールQ15、アフィンパラメータ推定部A1、アフィンパラメータ検証部A2から構成される。
登録モジュールにおける特徴点配置計算モジュールR15は、登録モジュールにおける領域組み合わせ計算モジュールR12が計算する登録画像連結領域の列Lmに対して、特徴点配置を計算する。例えば、Lm=(i1、i2、…、im)であるとする。ここで、i1は対応する連結領域を一意に指定する番号である。このとき、登録モジュールにおける特徴点配置計算モジュールR15は、次のような特徴点配置Fmを計算する。
Figure 2009110410
登録モジュールにおける特徴点配置格納モジュールR16は、登録モジュールにおける特徴点配置計算モジュールR15で計算された特徴点配置Fmを、特徴点配置Fmを計算する元となった領域組み合わせLmを一意に指定できる指標とともに格納する。
検索モジュールにおける特徴点配置計算モジュールQ15は、登録モジュールにおける特徴点配置計算モジュールR15と同様に、検索モジュールにおける領域組み合わせ計算モジュールQ12が計算する連結領域の列LmBに対して、特徴点配置を計算する。計算される特徴点配置FmBを
Figure 2009110410
とする。
図7は、領域とその領域から計算される特徴点の様子を表す図である。なお、本実施の形態においては、1つの(連結)領域から、特徴点として重心を計算するように説明しているが、必ずしも重心でなくてもよい。また、1つの領域から1つの特徴点を抽出するように限る必要はなく、登録画像から計算される特徴点の数と、検索画像から計算される特徴点の数が同じになる方法であればそれを適用することが可能である。
アフィンパラメータ推定部A1は、登録モジュールにおける特徴点配置格納モジュールR16に格納されている特徴点配置の1つを取得し、それと検索モジュールにおける特徴点配置計算モジュールQ15により計算された特徴点配置の1つとから、アフィンパラメータを求める。アフィンパラメータを求めるには、例えば、次のような方法を用いる。
Figure 2009110410
を用いると、α=Xβとあらわすことができる。アフィンパラメータを推定する問題は、βを推定する問題となる。
βの推定値
Figure 2009110410
は、最小二乗法を用いれば、
Figure 2009110410
で求めることができる。
Figure 2009110410
また、
Figure 2009110410
のように、各kに対して計算された市街地距離の和で求められる値であってもよい。また、より一般に各kに対して計算される何らかの相違度(類似度)を引数とする関数値がある閾値よりも小さい(大きい)場合に一致すると判定することもできる。
また、検索モジュールにおける累積画素値比一致判定モジュールQ4にて計算された相違度(あるいは類似度)とこれらの値を合わせて利用する照合を行っても良い。
次に、図8及び図9、図10のフローチャートを参照して本発明の第2の実施の形態の全体の動作について詳細に説明する。
処理全体は、登録処理と、検索処理とから構成される。画像照合装置のCPUによりこれらの処理がなされてもよい。
最初に、登録処理について説明する。本発明の第2の実施の形態における登録処理は、本発明の第1の実施の形態における登録処理とほぼ同じである。従って、本発明の第1の実施の形態と相違する処理のみ、すなわち図8におけるステップSRB14およびSRB17を説明する。
ステップSRB14では、本発明の第1の実施の形態におけるステップSR14における処理が行われた後、登録モジュールにおける特徴点配置計算モジュールR15が、Lmから特徴点配置Fmを計算する。計算されたFmは、登録モジュールにおける特徴点配置計算モジュールR16に格納される。
ステップSRB17では、本発明の第1の実施の形態におけるステップSR17における処理が行われた後、特徴ベクトルが計算される元となったLmを一意に指定できる情報があわせて格納される。
次に、検索処理について説明する。本発明第2の実施の形態における検索処理は、本発明の第1の実施の形態における検索処理とほぼ同じである。従って、本発明の第1の実施の形態と相違する処理のみ、すなわち図9におけるステップSQB17のみ説明する。
ステップSQB17の処理について、図10を用いて説明する。
まず、ステップSQB171では、検索モジュールにおける累積画素値比一致判定モジュールQ14が登録画像から計算された特徴ベクトルと検索画像から計算された特徴ベクトルとの間の類似度を計算する。
ステップSQB172では、ステップSQB171にて計算された相違度(あるいは類似度)があらかじめ定められる範囲内にあるかを判定する。この場合、相違度(類似度)がある値より小さい(大きい)場合に一致すると判定できるように範囲を決めておくことが一つの方法である。あらかじめ定められる範囲内にある場合はステップSQB173へ、そうでない場合にはステップSQB177へ進む。
ステップSQB173では、検索モジュールにおける特徴点配置計算モジュールQ15が特徴点配置FmBを計算する。
ステップSQB174では、アフィンパラメータ推定部A1が、現在照合を行っている登録画像から計算された特徴ベクトルを生成する元となった領域組み合わせLmから計算した特徴点配置Fmを取得する。
ステップSQB175では、アフィンパラメータ検証部A2が、FmとFmBとからアフィンパラメータを推定する。
ステップSQB176では、アフィンパラメータ検証部A2が、最終的に一致するかどうかの判定を判定し、その結果を出力する。
ステップSQB177では、検索モジュールにおける累積画素値比一致判定モジュールQ14が、最終結果として不一致を出力する。
次に、本発明の第2の実施の形態の効果について説明する。
本発明の第2の実施の形態では、累積画素値比を要素とする特徴ベクトルを照合に加えて、特徴ベクトルを構成する元の領域組み合わせから特徴点配置を構成し、特徴点配置をも利用して照合が行えるように構成されているため、より高精度な照合が可能である。
特に、図11のような画像Iが登録画像として、画像IBが検索画像として与えられており、ある特徴ベクトルを計算する元となった領域の組み合わせが、図中に図示されたように、ある領域が個々に移動して得られている場合を考える。(m=6の例に相当する。)この場合、累積画素値比を要素とする特徴ベクトルは、登録画像Iと検索画像IBとで同じ値をとるため、一致と判定される。しかしながら、これらの画像は一致しないと考えるのが自然である。このような誤りが起こる要因は、特徴ベクトルとして各領域の面積の情報から計算される値のみを利用しているためである。
本発明の第2の実施の形態においては、面積だけでなく、図12に図示されているような画像Iと画像IBの双方から抽出された特徴点を利用することにより、領域の位置に関する情報をも照合に利用できるため、図11のような場合においても、高精度な照合が可能となる。
次に、本発明の第3の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図13を参照すると、本発明の第3の実施の形態は、本発明の第1の実施の形態における構成に加えて、登録モジュールにおける三角形面積比計算モジュールR17、登録モジュールにおける三角形面積比格納モジュールR18、検索モジュールにおける特徴点三角形面積比計算モジュールQ16、不変量検証部Q17から構成される。
登録モジュールにおける三角形面積比計算モジュールR17は、背景技術における(登録手続きG)と同様の手続きで、登録画像から計算された特徴点の列Lfから不変量の列を計算する。
登録モジュールにおける三角形面積比格納モジュールR18は、登録モジュールにおける三角形面積比計算モジュールR15にて計算された不変量の列を、画像番号および不変量の列を計算する元となった連結領域の列Lmを一意に指定できる指標とともに、格納する。
検索モジュールにおける特徴点三角形面積比計算モジュールQ16は、背景技術における(登録手続きG)と同様の手続きで、検索画像から計算された特徴点の列Lfから不変量の列を計算する。
不変量検証部Q17は、登録モジュールにおける三角形面積比計算モジュールR15にて計算された不変量の列と、検索モジュールにおける特徴点三角形面積比計算モジュールQ16にて計算された不変量の列を特徴ベクトルとみなし、検索モジュールにおける累積画素値比計算モジュールQ14が持つ機能において説明した相違度(または類似度)を計算し、その値を利用して一致しているかどうかを判定する。例えば、Q17にて計算される相違度(類似度)があらかじめ定められた範囲内の値をとる場合に一致したとみなし、それ以外の場合は不一致であると判定すればよい。また、Q14にて計算された相違度(類似度)を合わせて照合に利用することもできる。
次に、図14及び図15、図16のフローチャートを参照して本発明の第3の実施の形態の全体の動作について詳細に説明する。
処理全体は、登録処理と、検索処理とから構成される。画像照合装置のCPUによりこれらの処理がなされてもよい。
最初に、登録処理について説明する。本発明の第3の実施の形態における登録処理は、本発明の第1の実施の形態における登録処理とほぼ同じである。従って、本発明の第1の実施の形態と相違する処理のみ、すなわち図14におけるステップSRC14およびSRC17を説明するについて説明する。
ステップSRC14では、本発明の第1の実施の形態におけるステップSR14における処理が行われた後、登録モジュールにおける特徴点配置計算モジュールR15が、Lmから不変量の列を計算する。計算された不変量の列は、登録モジュールにおける三角形面積比格納モジュールR18に格納される。
ステップSRC17では、本発明の第1の実施の形態におけるステップSR17における処理が行われた後、特徴ベクトルが計算される元となったLmから計算される不変量の列を一意に指定できる情報があわせて格納される。
次に、検索処理について説明する。本発明の第3の実施の形態における検索処理は、本発明の第1の実施の形態における検索処理とほぼ同じである。従って、本発明の第1の実施の形態と相違する処理のみ、すなわち、図15におけるステップSQC17のみ説明する。
図16を参照して、ステップSQC17について説明する。
まず、ステップSQC171は、ステップSQB171の処理と同一である。
ステップSQC172は、ステップSQC171にて計算された相違度(あるいは類似度)があらかじめ定められる範囲内にあるかを判定する。この場合、相違度(類似度)がある値より小さい(大きい)場合に一致すると判定できるように範囲を決めておくことが一つの方法である。あらかじめ定められる範囲内にある場合はステップSQC173へ、そうでない場合にはステップSQC177へ進む。
ステップSQC173では、検索モジュールにおける特徴点三角形面積比計算モジュールQ16が不変量の列を計算する。この処理にはこれまでの手法を用いることができる。なお、これまでの手法の説明においては、1つの(連結)領域から、特徴点として重心を計算するように説明しているが、必ずしも重心でなくてもよい。また、1つの領域から1つの特徴点を抽出するように限る必要はなく、登録画像から計算される特徴点の数と、検索画像から計算される特徴点の数が同じになる方法であればそれを適用することが可能である。
ステップSQC174では、不変量検証部Q17が、現在照合を行っている登録画像から計算された特徴ベクトルを生成する元となった領域組み合わせLmから計算した不変量の列を取得する。
ステップSQC175では、不変量検証部Q17が、一致しているかどうかの判定結果を出力する。
ステップSQC177では、不変量検証部Q17が、最終結果として一致であるか不一致であるかを出力する。
次に、本発明の第3の実施の形態の効果について説明する。
本発明の第3の実施の形態では、累積画素値比を要素とする特徴ベクトルを照合に加えて、特徴ベクトルを構成する元の領域組み合わせから特徴点配置を構成し、特徴点配置から特徴点三角形面積比を不変量として計算される不変量の列を用いて照合が行えるように構成されている。
本発明の第2の実施の形態と同様に、面積だけでなく、領域の位置に関する情報をも照合に利用できるため、より高精度な照合が可能となる。
なお、第2の実施の形態におけるアフィンパラメータの推定および検証と、第3の実施の形態における不変量による検証は独立して付加することができる処理である。したがって、第1の実施の形態にアフィンパラメータの推定及び検証と、不変量による検証の双方を付加することにより、新たな実施の形態が構成可能であることを付記しておく。
以上の説明は、入力画像が(二値を含む)濃淡画像の場合についての説明である。
入力画像がカラー画像の場合は、画像中の各画素について、色空間上の点から濃淡値を計算する手続きにより、カラー画像から1枚の濃淡画像を作成する方法を構成すれば、本発明が適用できるようになる。
また、既存の手法でカラー画像から複数の濃淡画像を作成し、それらを利用した照合を行うこともできる。
例えば、次のような手法が可能である。
まず、登録モジュールにおける累積画素値比計算モジュールR13、検索モジュールにおける累積画素値比計算モジュールQ13、登録モジュールにおける特徴点配置計算モジュールR15、検索モジュールにおける特徴点配置計算モジュールQ15、登録モジュールにおける三角形面積比計算モジュールR17、検索モジュールにおける特徴点三角形面積比計算モジュールQ15では、それぞれの濃淡画像から計算が行われる。
登録モジュールにおける累積画素値比格納モジュールR14、登録モジュールにおける特徴点配置格納モジュールR16、登録モジュールにおける三角形面積比格納モジュールR18では、複数の画像から計算された値が格納される。
そうしておけば、検索モジュールにおける累積画素値比計算モジュールQ14、アフィンパラメータ推定部A1、アフィンパラメータ検証部A2、不変量検証部Q17が持つ機能を複数回動作させることで、同じ領域組み合わせについて、複数の画像における照合が可能となる。
例えば、RGB空間における、R値が表す濃淡画像R、G値が表す濃淡画像G、B値が表す濃淡画像Bの3画像を用いる場合は、濃淡画像Rから計算された特徴ベクトル同士による照合と、濃淡画像Gから計算された特徴ベクトル同士による照合と、濃淡画像Bから計算された特徴ベクトル同士による照合を行うことができる。照合結果としては、すべての濃淡画像において計算された特徴ベクトル同士が一致であった場合に、最終的に一致したと判定する。また、あらかじめ定められた数以上の濃淡画像における特徴ベクトル同士が一致した場合に、最終的に一致したとすることもできる。あらかじめ定められた数が2の場合は、例えば、濃淡画像Rにおける特徴ベクトル同士が一致し、かつ、濃淡画像Bにおける特徴ベクトル同士が一致した場合に、最終的に一致したとすることになる。ここでは、色空間から複数の濃淡画像を生成する方法として、RGB各成分が表す濃淡画像を例に取ったが、これに限る必要はない。
複数の濃淡画像を作る方法としては、入力される画像がカラー画像の場合は、RGB空間、XYZ空間、LAB空間、LUV空間、YIQ空間など既存の色空間における各成分についての濃淡画像を利用することができる。もちろん、これに限らず、色空間における画素値の組を1次元の濃淡値に変換する関数を複数用意しておけば、複数の濃淡画像が得られる。
複数の濃淡画像は、画像が入力された時点で計算しておいてもよいし、特徴ベクトルあるいは不変量リストの列が計算される直前に計算するのでもよい。
次に、具体的な実施例を用いて本発明を実施するための最良の形態の動作を説明する。
図17に示すように、第1の実施例においては、本発明の第1の実施の形態の画像照合装置、もしくは、本発明の第2の実施の形態の画像照合装置、もしくは、本発明の第3の実施の形態の画像照合装置に加えて、最終一致判定部Q3から構成される。なお、図17中の結果出力部Q2は、本発明の第1の実施の形態の画像照合装置においては検索モジュールにおける累積画素値比一致判定モジュールQ14、本発明の第2の実施の形態の画像照合装置においてはアフィンパラメータ検証部A2、本発明の第3の実施の形態の画像照合装置においては不変量検証部Q17のことを指す。いずれも、登録画像から計算された領域の組み合わせと検索画像から計算された領域の組み合わせ1対に対し、一致または不一致1回を1回出力する点で共通である。
最終一致判定部Q3は、まず、結果出力部Q2から一致が出力された数を、登録画像に応じて別々に計数する。例えば、登録画像RIrのある領域の組み合わせと検索画像のある領域の組み合わせが一致であった場合に、一致数Crを1だけ増加させる。照合開始前に各Crをすべて0で初期化しておけば、結果として、登録画像RIrに対して、一致数がCr個であるというように計数される。次に、この値を用いて、最終的に検索画像に対応する登録画像がどの画像であるかを判定し、登録画像を一意に指定できる情報を出力する。例えば、Crの値が最も大きい登録画像RIrを用いることもできるし、背景技術で説明したような計算式を使って、各画像のスコアを求め、その値を利用して照合を行ってもよい。もちろん、Crあるいはスコアが同点のものがあれば結果を棄却としてもよい。また、Crの数があらかじめ定めた値よりも小さい場合、スコアがあらかじめ定めた範囲に入っていない場合について結果を棄却とすることも考えられる。
最終一致判定部Q3は、すべての登録画像に対するすべての領域組み合わせと、検索画像に対するすべての領域組み合わせについての一致判定が終了した後に動作する。
このような画像照合装置は、図18のような一つの計算機で構成することができることを説明した。すなわち、計算機上のメモリ(RAM2)に本発明の画像照合機能を搭載したプログラムを搭載し、動作させるような構成として説明した。
つまり、上述した各実施形態を例に説明した本発明は、上述した画像照合装置に対して、その説明において参照したフローチャートの機能を実現可能なコンピュータ・プログラムを供給した後、そのコンピュータ・プログラムを、当該装置のCPU1に読み出して実行することにより達成される。
また、当該装置内に供給されたコンピュータ・プログラム、特徴を含むデータ、画像データは、読み書き可能なRAM2またはハードディスク3等の記憶媒体に格納すれば良い。そして、このような場合において、本発明は、係るコンピュータ・プログラムのコード或いは記憶媒体によって構成される。
もちろん、本発明の画像照合機能をハードウェア化した計算機を構成することも可能である。また、一部の機能をハードウェアで実現し、それらのハードウェアとソフトウェア・プログラムの協調動作により同様の機能を実現してもよい。登録画像および検索画像は、あらかじめ撮像手段で撮像した画像を計算機内のメモリあるいはハードディスク3に蓄えておいても良いし、(図示しない)別の計算機との通信回線により取得してもよい。また、入力装置として1つ以上の撮像装置と、撮像装置と計算機とをつなぐ通信線を付け加えることも可能である。
また、本発明の機能は、図19のように、複数の計算機上に分散させて構成することも可能である。例えば、第1の実施の形態の画像照合装置を用いた第1の実施例においては、計算機ComAが、登録モジュールにおける連結領域計算モジュールR11、登録モジュールにおける領域組み合わせ計算モジュールR12、登録モジュールにおける累積画素値比計算モジュールR13を、計算機ComCが登録モジュールにおける累積画素値比格納モジュールR14を、計算機ComBが、検索モジュールにおける連結領域計算モジュールQ11、検索モジュールにおける領域組み合わせ計算モジュールQ12、検索モジュールにおける累積画素値比計算モジュールQ13、検索モジュールにおける累積画素値比一致判定モジュールQ14、最終一致判定部Q3を含むよう構成すればよい。第2の実施の形態の画像照合装置を用いた本発明の第1の実施例においては、計算機ComAが、登録モジュールにおける連結領域計算モジュールR11、登録モジュールにおける領域組み合わせ計算モジュールR12、登録モジュールにおける累積画素値比計算モジュールR13、登録モジュールにおける特徴点配置計算モジュールR15を、計算機ComCが登録モジュールにおける累積画素値比格納モジュールR14、登録モジュールにおける特徴点配置格納モジュールR16を、計算機ComBが検索モジュールにおける連結領域計算モジュールQ11、検索モジュールにおける領域組み合わせ計算モジュールQ12、検索モジュールにおける累積画素値比計算モジュールQ13、検索モジュールにおける累積画素値比一致判定モジュールQ14、検索モジュールにおける特徴点配置計算モジュール15、アフィンパラメータ推定部A1、アフィンパラメータ検証部A2、最終一致判定部Q3を含むように構成すればよい。第3の実施の形態の画像照合装置を用いた本発明の第1の実施例においては、計算機ComAが、登録モジュールにおける連結領域計算モジュールR11、登録モジュールにおける領域組み合わせ計算モジュールR12、登録モジュールにおける累積画素値比計算モジュールR13、登録モジュールにおける三角形面積比計算モジュールR17を、計算機ComCが登録モジュールにおける累積画素値比格納モジュールR14、登録モジュールにおける三角形面積比格納モジュールR18を、計算機ComBが検索モジュールにおける連結領域計算モジュールQ11、検索モジュールにおける領域組み合わせ計算モジュールQ12、検索モジュールにおける累積画素値比計算モジュールQ13、検索モジュールにおける累積画素値比一致判定モジュールQ14、検索モジュールにおける特徴点三角形面積比計算モジュールQ16、不変量検証部Q17、最終一致判定部Q3を含むように構成すればよい。
このようにすれば、例えば、次のような動作が可能である。
まず、登録画像は撮像装置ScAを用いて撮像される。
撮像された登録画像は計算機ComAにより計算され、計算されたデータが計算機ComCに格納される
次に、検索画像は撮像装置ScBを用いて撮像され、撮像された検索画像は計算機ComBにより計算される。
最後に計算機ComBは、計算機ComCに格納されたデータと比較照合することにより画像照合を行う。
この例においては、登録処理を行う計算機、検索処理を行う計算機、格納を行う計算機はそれぞれ1台ずつで構成されているが、必ずしも1台に限らず、複数用意してもよい。また、格納を行う装置は、必ずしも計算機である必要は無く、ハードディスク、CD、DVD、フラッシュメモリなど、データを格納する機能を有していればよい。また、登録処理と検索処理の双方を行うような計算機を用いても良い。また、登録処理を行う計算機と、検索処理を行う計算機とは必ずしも接続される必要なない。例えば、一方の計算機で計算されたデータを別の計算機にデータを利用するために、特徴量データを含む情報が格納された記憶媒体などを利用して、データのコピーを行っても良い。
以上、発明について詳細に説明した。ここで説明したのは、あくまで一例である。したがって、構成や動作などに一部に異なるところがあっても、本質的に同様に照合を行う場合は本発明と同一であるとみなすべきである。
なお、この出願は、2008年3月4日に出願した、日本特許出願番号2008−053925号を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
本発明は、例えば、一般の画像、特に文書画像に関する画像照合装置、あるいは画像照合用プログラムといった用途に適用できる。また、文書に検索するために特徴的な領域を入力画像とするように構成することによる画像照合装置の応用、例えば、郵便物画像における住所等の文字列画像を入力とする画像検索、あらかじめ画像検索のために設計された識別子をあらかじめ付与した画像に対する検索といった用途にも適用可能である。
本発明の第1の実施の形態におけるモジュール構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における登録処理を説明するためのフローチャートである。 領域とその領域の累積画素値の様子の一例を表す図である。 本発明の第1の実施の形態における検索処理を説明するためのフローチャートである。 累積画素値比の計算の様子の一例を示した図である。 本発明の第2の実施の形態におけるモジュール構成を示す図である。 領域とその領域から計算される特徴点の様子の一例を表す図である。 本発明の第2の実施の形態における登録処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態における検索処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態における検索処理中のステップSQB17の処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態における特有の効果を説明するための登録画像および検索画像の例である。 2つの画像について、領域とその領域から計算される特徴点の様子の一例を表す図である。 本発明の第3の実施の形態におけるモジュール構成を示す図である。 本発明の第3の実施の形態における登録処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態における検索処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態における検索処理中のステップSQC17の処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の第1の実施例の構成を示すための図である。 本発明の第1の実施の形態を実行するためのハードウェア資源の例を表した図である。 本発明の機能を複数の計算機上に分散させて構成した例である。
【0005】
合には、特徴点三角形面積比を計算する際の分子(または分母)が0となる。分子(分母)の値が0となる場合、分母(分子)の値にかかわらず、分子(分母)の値が0(∞)となる。これは特徴量リストの誤った一致を引き起こす原因となる。
[0035]
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたもので、精度のよい照合を可能にする画像照合装置、画像照合用特徴量格納記憶媒体、画像照合方法および画像照合用プログラムを提供することを目的とする。
課題を解決するための手段
[0036]
かかる目的を達成するために、本発明は、以下の特徴を有することとする。
[0037]
本発明の画像照合装置は、照合対象となる第1の画像と第2の画像について、第1および第2の画像中の部分領域から複数の部分領域を領域の組として求め、組から計算される特徴量を用いて第1の画像と第2の画像を照合する画像照合装置であって、部分領域として、第1の画像および第2の画像を二値化してそれぞれの画像中の連結領域を求める連結領域計算手段と、組として、同一画像中で互いに近傍に存在する、連結領域もしくは2つ以上の連結領域の和領域、の組を求める領域組み合わせ計算手段と、特徴量として、組に属する2つの部分領域における画素値の和である累積画素値を計算し、計算された累積画素値の比を計算する、累積画素値比計算手段と第1の画像から得られた特徴量と第2の画像から得られた特徴量とが一致するかどうかを判定する累積画素値比一致判定手段とを含む。このような構成を採用し、累積画素値比から計算される特徴量リストを計算し、登録画像から計算される累積画素値比を特徴量とする特徴量リスト(以下、特徴ベクトルと呼ぶ。)と検索画像から計算される特徴ベクトルについて照合を行い、その照合された特徴ベクトル対の数を利用して画像照合を行うことにより、本発明の目的を達成することができる。
[0038]
なお、同目的は、上記構成の画像照合装置に対応する画像照合方法によっても達成される。
[0039]
また、同目的は、上記の各構成を有する画像照合方法、ならびに対応する装置をコンピュータによって実現するコンピュータ・プログラム、及びそのコンピュータ・プログラムが格納されている、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体によっても達成される。
発明の効果
[0040]
本発明によれば、関連する画像照合装置において、特徴点三角形面積比を特徴量として用いる場合に高精度に照合が行えない場合においても、高精度な照合ができる。
その理由は、累積画素値の比を特徴量として用いているので、異なる領域であるにもかかわらずほぼ同じ位置の特徴点が得られたり、特徴点三角形の面積が0となったりする場合の影響を受けないためである。
発明を実施するための最良の形態
【0007】
み合わせに対して行う。結果として、入力画像が濃淡画像の場合は、領域の組み合わせ列1つにつき、1つの特徴ベクトルが計算される。
[0045]
登録モジュールにおける累積画素値比格納モジュールR14は、登録モジュールにおける累積画素値比計算モジュールR13にて計算された特徴ベクトルを、少なくともその特徴ベクトルが計算された元となる登録画像を一意に指定できる情報とともに、格納する。
[0046]
検索モジュールにおける連結領域計算モジュールQ11は、登録モジュールにおける連結領域計算モジュールR11と同様の処理を行う。
[0047]
検索モジュールにおける領域組み合わせ計算モジュールQ12は、登録モジュールにおける領域組み合わせ計算モジュールR12と同様の処理を行う。処理中の(登録手続きE)に相当する処理では、背景技術で説明した(検索手続きE)のように、m個の点をすべてp0として選ぶまで処理が継続させてもよい。
[0048]
検索モジュールにおける累積画素値比計算モジュールQ13は、登録モジュールにおける累積画素値比計算モジュールR13と同様の処理を行う。
[0049]
検索モジュールにおける累積画素値比一致判定モジュールQ14は、検索モジュールにおける累積画素値比計算モジュールQ13により計算された特徴ベクトルと、登録モジュールにおける累積画素値比格納モジュールR14に格納された特徴ベクトルとを比較し、一致するかどうかを判定する。一致するかどうかを判定する手法としては、既存の判定手法、例えば、ベクトル間の相違度(あるいは類似度)を、市街地距離、誤差二乗和、ユークリッド距離、2つのベクトルのなす角度、内積などにより計算し、それらをある閾値よりも相違度が小さい(あるいは類似度が大きい)場合に一致すると判定するようにすればよい。
[0050]
次に、図2及び図4のフローチャートを参照して本実施の形態の全体の動作について詳細に説明する。
処理全体は、登録処理と、検索処理とから構成される。画像照合装置のCPUによりこれらの処理がなされてもよい。
[0051]
最初に、登録処理について説明する。
まず、登録モジュールにおける連結領域計算モジュールR11が、入力される画像
【0010】
Figure 2009110410
であり、各
[0064]
[数9]
Figure 2009110410
は、
[0065]
[数10]
Figure 2009110410
で表される。ここで
[0066]
[数11]
Figure 2009110410
は、連結領域である。連結領域は、連結領域を一意に指定できる番号で表現することとする。
[0067]
さらに、検索モジュールにおける累積画素値比計算モジュールQ13は、登録モジュールにおける累積画素値比計算モジュールR13と同様に、計算されたLfBから特徴ベクトルを計算する(ステップSQ16)。これは、例えば、LfBの列に対して、
[0068]
[数12]
Figure 2009110410
を計算することにより実現される。
[0069]
次に、検索モジュールにおける累積画素値比一致判定モジュールQ14が、計算された特徴ベクトルと、登録モジュールにおける累積画素値比格納モジュールR14に格納されたすべての特徴ベクトルのそれぞれとの照合を行い、登録モジュールにおける累積画素値比格納モジュールR14に格納されたそれぞれの特徴ベクトルがQ13により計算された特徴ベクトルと一致しているかどうかの判定結果を出力する(ステップ
【0014】
=28/12
となり、
画素値が二値の場合(b)、
(画素値の和は面積となるので、)
累積画素値比=(領域Aの面積の和)/(領域Bの面積の和)
=7/4
となる。
[0080]
本実施の形態では、登録画像と検索画像との双方からアフィン不変量の近似である累積画素値比を要素として特徴ベクトルが構成され、それらの特徴ベクトルが一致するかどうかを判定するというように構成されているため、登録画像と検索画像との間にアフィン変換で記述できる変形が起こっていたとしても、精度良く画像の照合が行える。特に、上述したような、特徴点三角形面積比を用いる関連技術では精度良い認識が行えない場合であっても、累積画素値比を用いることにより精度良く認識することが可能である。
[0081]
次に、本発明の第2の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
[0082]
図6を参照すると、本発明の第2の実施の形態は、本発明の第1の実施の形態における構成に加えて、登録モジュールにおける特徴点配置計算モジュールR15、登録モジュールにおける特徴点配置格納モジュールR16、検索モジュールにおける特徴点配置計算モジュールQ15、アフィンパラメータ推定モジュールA1、アフィンパラメータ検証モジュールA2から構成される。
[0083]
登録モジュールにおける特徴点配置計算モジュールR15は、登録モジュールにおける領域組み合わせ計算モジュールR12が計算する登録画像連結領域の列Lmに対して、特徴点配置を計算する。例えば、Lm=(i1、i2、…、im)であるとする。ここで、i1は対応する連結領域を一意に指定する番号である。このとき、登録モジュールにおける特徴点配置計算モジュールR15は、次のような特徴点配置Fmを計算する。
[0084]
[数18]
Figure 2009110410
【0018】
Figure 2009110410
の値、あるいはこれらから計算される値があらかじめ定められた範囲内の値にある場合に一致すると判定する。例えば、Bxをx方向の伸縮率、Byをy方向の伸縮率、θを回転角として
Figure 2009110410
なるモデルを仮定する。この場合、撮像系から得られる条件などによりBx、By、θの値の範囲が定められると、a、b、c、dの値の範囲も定められる。したがって、
Figure 2009110410
の当てはまりがよい場合に、特徴点配置が一致すると判定をすることが可能になる。
Figure 2009110410
に仮定できる条件から定められる範囲内に入っているかどうかを検証することにしても良い。例えば、各kに対して計算される
Figure 2009110410
Figure 2009110410
いは類似度)を、市街地距離、誤差二乗和、ユークリッド距離、2つのベクトルのなす角度、内積などにより計算し、それらをある閾値よりも相違度が小さい(あるいは類似度が大きい)場合に一致すると判定するようにすればよい。
[0095]
また、
[0096]
[数24]
Figure 2009110410
のように、各kに対して計算された市街地距離の和で求められる値であってもよい。また、より一般に各kに対して計算される何らかの相違度(類似度)を引数とする関数値がある閾値よりも小さい(大きい)場合に一致すると判定することもできる。
[0097]
また、検索モジュールにおける累積画素値比一致判定モジュールQ14にて計算された相違度(あるいは類似度)とこれらの値を合わせて利用する照合を行っても良い。
【0021】
図13を参照すると、本発明の第3の実施の形態は、本発明の第1の実施の形態における構成に加えて、登録モジュールにおける特徴点三角形面積比計算モジュールR17、登録モジュールにおける特徴点三角形面積比格納モジュールR18、検索モジュールにおける特徴点三角形面積比計算モジュールQ16、不変量検証モジュールQ17から構成される。
[0115]
登録モジュールにおける特徴点三角形面積比計算モジュールR17は、背景技術における(登録手続きG)と同様の手続きで、登録画像から計算された特徴点の列Lfから不変量の列を計算する。
[0116]
登録モジュールにおける特徴点三角形面積比格納モジュールR18は、登録モジュールにおける特徴点三角形面積比計算モジュールR17にて計算された不変量の列を、画像番号および不変量の列を計算する元となった連結領域の列Lmを一意に指定できる指標とともに、格納する。
[0117]
検索モジュールにおける特徴点三角形面積比計算モジュールQ16は、背景技術における(登録手続きG)と同様の手続きで、検索画像から計算された特徴点の列Lfから不変量の列を計算する。
[0118]
不変量検証モジュールQ17は、登録モジュールにおける特徴点三角形面積比計算モジュールR17にて計算された不変量の列と、検索モジュールにおける特徴点三角形面積比計算モジュールQ16にて計算された不変量の列を特徴ベクトルとみなし、検索モジュールにおける累積画素値比一致判定モジュールQ14が持つ機能において説明した相違度(または類似度)を計算し、その値を利用して一致しているかどうかを判定する。例えば、Q17にて計算される相違度(類似度)があらかじめ定められた範囲内の値をとる場合に一致したとみなし、それ以外の場合は不一致であると判定すればよい。また、Q14にて計算された相違度(類似度)を合わせて照合に利用することもできる。
[0119]
次に、図14及び図15、図16のフローチャートを参照して本発明の第3の実施の形態の全体の動作について詳細に説明する。
処理全体は、登録処理と、検索処理とから構成される。画像照合装置のCPUによりこれらの処理がなされてもよい。
【0022】
[0120]
最初に、登録処理について説明する。本発明の第3の実施の形態における登録処理は、本発明の第1の実施の形態における登録処理とほぼ同じである。従って、本発明の第1の実施の形態と相違する処理のみ、すなわち図14におけるステップSRC14およびSRC17を説明するについて説明する。
[0121]
ステップSRC14では、本発明の第1の実施の形態におけるステップSR14における処理が行われた後、登録モジュールにおける特徴点配置計算モジュールR15が、Lmから不変量の列を計算する。計算された不変量の列は、登録モジュールにおける特徴点三角形面積比格納モジュールR18に格納される。
[0122]
ステップSRC17では、本発明の第1の実施の形態におけるステップSR17における処理が行われた後、特徴ベクトルが計算される元となったLmから計算される不変量の列を一意に指定できる情報があわせて格納される。
[0123]
次に、検索処理について説明する。本発明の第3の実施の形態における検索処理は、本発明の第1の実施の形態における検索処理とほぼ同じである。従って、本発明の第1の実施の形態と相違する処理のみ、すなわち、図15におけるステップSQC17のみ説明する。
[0124]
図16を参照して、ステップSQC17について説明する。
まず、ステップSQC171は、ステップSQB171の処理と同一である。
[0125]
ステップSQC172は、ステップSQC171にて計算された相違度(あるいは類似度)があらかじめ定められる範囲内にあるかを判定する。この場合、相違度(類似度)がある値より小さい(大きい)場合に一致すると判定できるように範囲を決めておくことが一つの方法である。あらかじめ定められる範囲内にある場合はステップSQC173へ、そうでない場合にはステップSQC177へ進む。
[0126]
ステップSQC173では、検索モジュールにおける特徴点三角形面積比計算モジュールQ16が不変量の列を計算する。この処理にはこれまでの手法を用いることができる。なお、これまでの手法の説明においては、1つの(連結)領域から、特徴点として重心を計算するように説明しているが、必ずしも重心でなくてもよい。また、1つの領域から1つの特徴点を抽出するように限る必要はなく、登録画像から計算される特徴点の数と、検索画像から計算される特徴点の数が同じになる方法
【0023】
であればそれを適用することが可能である。
[0127]
ステップSQC174では、不変量検証モジュールQ17が、現在照合を行っている登録画像から計算された特徴ベクトルを生成する元となった領域組み合わせLmから計算した不変量の列を取得する。
[0128]
ステップSQC175では、不変量検証モジュールQ17が、一致しているかどうかの判定結果を出力する。
[0129]
ステップSQC177では、不変量検証モジュールQ17が、最終結果として一致であるか不一致であるかを出力する。
[0130]
次に、本発明の第3の実施の形態の効果について説明する。
本発明の第3の実施の形態では、累積画素値比を要素とする特徴ベクトルを照合に加えて、特徴ベクトルを構成する元の領域組み合わせから特徴点配置を構成し、特徴点配置から特徴点三角形面積比を不変量として計算される不変量の列を用いて照合が行えるように構成されている。
[0131]
本発明の第2の実施の形態と同様に、面積だけでなく、領域の位置に関する情報をも照合に利用できるため、より高精度な照合が可能となる。
[0132]
なお、第2の実施の形態におけるアフィンパラメータの推定および検証と、第3の実施の形態における不変量による検証は独立して付加することができる処理である。したがって、第1の実施の形態にアフィンパラメータの推定及び検証と、不変量による検証の双方を付加することにより、新たな実施の形態が構成可能であることを付記しておく。
[0133]
以上の説明は、入力画像が(二値を含む)濃淡画像の場合についての説明である。
入力画像がカラー画像の場合は、画像中の各画素について、色空間上の点から濃淡値を計算する手続きにより、カラー画像から1枚の濃淡画像を作成する方法を構成すれば、本発明が適用できるようになる。
[0134]
また、既存の手法でカラー画像から複数の濃淡画像を作成し、それらを利用した照合を行うこともできる。
[0135]
例えば、次のような手法が可能である。
[0136]
まず、登録モジュールにおける累積画素値比計算モジュールR13、検索モジュ
【0024】
ールにおける累積画素値比計算モジュールQ13、登録モジュールにおける特徴点配置計算モジュールR15、検索モジュールにおける特徴点配置計算モジュールQ15、登録モジュールにおける特徴点三角形面積比計算モジュールR17、検索モジュールにおける特徴点三角形面積比計算モジュールQ16では、それぞれの濃淡画像から計算が行われる。
[0137]
登録モジュールにおける累積画素値比格納モジュールR14、登録モジュールにおける特徴点配置格納モジュールR16、登録モジュールにおける特徴点三角形面積比格納モジュールR18では、複数の画像から計算された値が格納される。
[0138]
そうしておけば、検索モジュールにおける累積画素値比一致判定モジュールQ14、アフィンパラメータ推定モジュールA1、アフィンパラメータ検証モジュールA2、不変量検証モジュールQ17が持つ機能を複数回動作させることで、同じ領域組み合わせについて、複数の画像における照合が可能となる。
[0139]
例えば、RGB空間における、R値が表す濃淡画像R、G値が表す濃淡画像G、B値が表す濃淡画像Bの3画像を用いる場合は、濃淡画像Rから計算された特徴ベクトル同士による照合と、濃淡画像Gから計算された特徴ベクトル同士による照合と、濃淡画像Bから計算された特徴ベクトル同士による照合を行うことができる。照合結果としては、すべての濃淡画像において計算された特徴ベクトル同士が一致であった場合に、最終的に一致したと判定する。また、あらかじめ定められた数以上の濃淡画像における特徴ベクトル同士が一致した場合に、最終的に一致したとすることもできる。あらかじめ定められた数が2の場合は、例えば、濃淡画像Rにおける特徴ベクトル同士が一致し、かつ、濃淡画像Bにおける特徴ベクトル同士が一致した場合に、最終的に一致したとすることになる。ここでは、色空間から複数の濃淡画像を生成する方法として、RGB各成分が表す濃淡画像を例に取ったが、これに限る必要はない。
[0140]
複数の濃淡画像を作る方法としては、入力される画像がカラー画像の場合は、RGB空間、XYZ空間、LAB空間、LUV空間、YIQ空間など既存の色空間における各成分についての濃淡画像を利用することができる。もちろん、これに限らず、色空間における画素値の組を1次元の濃淡値に変換する関数を複数用意してお
【0025】
けば、複数の濃淡画像が得られる。
[0141]
複数の濃淡画像は、画像が入力された時点で計算しておいてもよいし、特徴ベクトルあるいは不変量リストの列が計算される直前に計算するのでもよい。
[0142]
次に、具体的な実施例を用いて本発明を実施するための最良の形態の動作を説明する。
図17に示すように、第1の実施例においては、本発明の第1の実施の形態の画像照合装置、もしくは、本発明の第2の実施の形態の画像照合装置、もしくは、本発明の第3の実施の形態の画像照合装置に加えて、最終一致判定部Q3から構成される。なお、図17中の結果出力部Q2は、本発明の第1の実施の形態の画像照合装置においては検索モジュールにおける累積画素値比一致判定モジュールQ14、本発明の第2の実施の形態の画像照合装置においてはアフィンパラメータ検証モジュールA2、本発明の第3の実施の形態の画像照合装置においては不変量検証モジュールQ17のことを指す。いずれも、登録画像から計算された領域の組み合わせと検索画像から計算された領域の組み合わせ1対に対し、一致または不一致1回を1回出力する点で共通である。
[0143]
最終一致判定部Q3は、まず、結果出力部Q2から一致が出力された数を、登録画像に応じて別々に計数する。例えば、登録画像RIrのある領域の組み合わせと検索画像のある領域の組み合わせが一致であった場合に、一致数Crを1だけ増加させる。照合開始前に各Crをすべて0で初期化しておけば、結果として、登録画像RIrに対して、一致数がCr個であるというように計数される。次に、この値を用いて、最終的に検索画像に対応する登録画像がどの画像であるかを判定し、登録画像を一意に指定できる情報を出力する。例えば、Crの値が最も大きい登録画像RIrを用いることもできるし、背景技術で説明したような計算式を使って、各画像のスコアを求め、その値を利用して照合を行ってもよい。もちろん、Crあるいはスコアが同点のものがあれば結果を棄却としてもよい。また、Crの数があらかじめ定めた値よりも小さい場合、スコアがあらかじめ定めた範囲に入っていない場合について結果を棄却とすることも考えられる。
[0144]
最終一致判定部Q3は、すべての登録画像に対するすべての領域組み合わせと、検索画像に対するすべての領域組み合わせについての一致判定が終了した後に動
【0027】
3を含むよう構成すればよい。第2の実施の形態の画像照合装置を用いた本発明の第1の実施例においては、計算機ComAが、登録モジュールにおける連結領域計算モジュールR11、登録モジュールにおける領域組み合わせ計算モジュールR12、登録モジュールにおける累積画素値比計算モジュールR13、登録モジュールにおける特徴点配置計算モジュールR15を、計算機ComCが登録モジュールにおける累積画素値比格納モジュールR14、登録モジュールにおける特徴点配置格納モジュールR16を、計算機ComBが検索モジュールにおける連結領域計算モジュールQ11、検索モジュールにおける領域組み合わせ計算モジュールQ12、検索モジュールにおける累積画素値比計算モジュールQ13、検索モジュールにおける累積画素値比一致判定モジュールQ14、検索モジュールにおける特徴点配置計算モジュール15、アフィンパラメータ推定モジュールA1、アフィンパラメータ検証モジュールA2、最終一致判定部Q3を含むように構成すればよい。第3の実施の形態の画像照合装置を用いた本発明の第1の実施例においては、計算機ComAが、登録モジュールにおける連結領域計算モジュールR11、登録モジュールにおける領域組み合わせ計算モジュールR12、登録モジュールにおける累積画素値比計算モジュールR13、登録モジュールにおける特徴点三角形面積比計算モジュールR17を、計算機ComCが登録モジュールにおける累積画素値比格納モジュールR14、登録モジュールにおける特徴点三角形面積比格納モジュールR18を、計算機ComBが検索モジュールにおける連結領域計算モジュールQ11、検索モジュールにおける領域組み合わせ計算モジュールQ12、検索モジュールにおける累積画素値比計算モジュールQ13、検索モジュールにおける累積画素値比一致判定モジュールQ14、検索モジュールにおける特徴点三角形面積比計算モジュールQ16、不変量検証モジュールQ17、最終一致判定部Q3を含むように構成すればよい。
[0150]
このようにすれば、例えば、次のような動作が可能である。
まず、登録画像は撮像装置ScAを用いて撮像される。
撮像された登録画像は計算機ComAにより計算され、計算されたデータが計算機ComCに格納される
[0151]
次に、検索画像は撮像装置ScBを用いて撮像され、撮像された検索画像は計算機

Claims (22)

  1. 照合対象となる第1の画像と第2の画像について、前記第1および第2の画像中の部分領域から複数の部分領域を領域の組として求め、前記組から計算される特徴量を用いて前記第1の画像と前記第2の画像を照合する画像照合装置であって、
    前記特徴量として、前記組に属する2つの部分領域における画素値の和である累積画素値を計算し、計算された前記累積画素値の比を計算する、累積画素値比計算手段を含むことを特徴とする画像照合装置。
  2. 前記累積画素値比計算手段は、累積画素値を計算する際に、画素値として二値を利用することを特徴とする請求項1に記載された画像照合装置。
  3. 前記累積画素値比計算手段は、累積画素値を計算する際に、画素値として濃淡画像における画素値を利用することを特徴とする請求項1に記載された画像照合装置。
  4. 前記累積画素値比計算手段は、累積画素値を計算する際に、画素値としてカラー画像中の各画素における画素情報を基に計算された値を画素値として利用することを特徴とする請求項1に記載された画像照合装置。
  5. 前記カラー情報を表す画素情報を元に画素値を計算する手段を1つ以上備え、カラー画像から計算される1つ以上の種類の濃淡画像のそれぞれに対して前記累積画素値比計算手段を利用した照合を行い、あらかじめ定められた数の濃淡画像について画像照合結果が一致と判定された場合に、画像として一致したと判定することを特徴とする請求項1に記載された画像照合装置。
  6. 前記累積画素値比計算手段により計算された特徴量を計算するために用いた前記領域の組から特徴点配置を計算する特徴点配置計算手段と、
    前記特徴点配置計算手段により計算された特徴点配置を用いてアフィンパラメータを推定するアフィンパラメータ推定手段と、
    前記アフィンパラメータにより計算された値を用いて特徴点配置の当てはまりのよさを検証するアフィンパラメータ検証手段と
    を含むことを特徴とする請求項1に記載された画像照合装置。
  7. 前記累積画素値比計算手段により計算される前記特徴量を用いた照合により特徴量が一致したと判定された場合に、アフィンパラメータ推定手段と、アフィンパラメータ検証手段とが動作することを特徴とする請求項6に記載された画像照合装置。
  8. 前記累積画素値比計算手段により計算された特徴量を計算するために用いた前記領域の組から特徴点配置を計算し、特徴点配置から特徴点三角形面積比である不変量の組を計算する特徴点三角形面積比計算手段と、
    少なくとも前記特徴点三角形面積比計算手段により計算された特徴点三角形面積比である不変量を用いて検証を行う不変量検証手段と
    を含むことを特徴とする請求項1に記載された画像照合装置。
  9. 前記累積画素値比計算手段により計算される前記特徴量を用いた照合により特徴量が一致したと判定された場合に、不変量検証手段が動作することを特徴とする請求項8に記載された画像照合装置。
  10. 検索される画像に対応する登録画像を検索または同定するための結果を出力する最終一致判定手段を備えることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の画像照合装置。
  11. 請求項1乃至10のいずれか1項に記載の画像照合装置により計算される特徴量を含むデータを格納した画像照合用特徴量格納記憶媒体。
  12. 照合対象となる第1の画像と第2の画像について、前記第1および第2の画像中の部分領域から複数の部分領域を領域の組として求め、前記組から計算される特徴量を用いて前記第1の画像と前記第2の画像を照合する画像照合方法であって、
    前記特徴量として、前記組に属する2つの部分領域における画素値の和である累積画素値を計算し、計算された前記累積画素値の比を計算することを特徴とする画像照合方法。
  13. コンピュータに、
    照合対象となる第1の画像と第2の画像について、前記第1および第2の画像中の部分領域から複数の部分領域を領域の組として求め、前記組から計算される特徴量を用いて前記第1の画像と前記第2の画像を照合する処理を実行させるプログラムであって、
    前記特徴量として、前記組に属する2つの部分領域における画素値の和である累積画素値を計算し、計算された前記累積画素値の比を計算する、累積画素値比計算処理を実行させることを特徴とするプログラム。
  14. 前記累積画素値比計算処理で、累積画素値を計算する際に、画素値として二値を利用することを特徴とする請求項13に記載されたプログラム。
  15. 前記累積画素値比計算処理で、累積画素値を計算する際に、画素値として濃淡画像における画素値を利用することを特徴とする請求項13に記載されたプログラム。
  16. 前記累積画素値比計算処理で、累積画素値を計算する際に、画素値としてカラー画像中の各画素における画素情報を基に計算された値を画素値として利用することを特徴とする請求項13に記載されたプログラム。
  17. 前記カラー情報を表す画素情報を元に画素値を計算する処理を実行させ、カラー画像から計算される1つ以上の種類の濃淡画像のそれぞれに対して前記累積画素値比計算処理を利用した照合を行い、あらかじめ定められた数の濃淡画像について画像照合結果が一致と判定された場合に、画像として一致したと判定する処理を実行させることを特徴とする請求項13に記載されたプログラム。
  18. 前記累積画素値比計算処理により計算された特徴量を計算するために用いた前記領域の組から特徴点配置を計算する特徴点配置計算処理と、
    前記特徴点配置計算処理により計算された特徴点配置を用いてアフィンパラメータを推定するアフィンパラメータ推定処理と、
    前記アフィンパラメータにより計算された値を用いて特徴点配置の当てはまりのよさを検証するアフィンパラメータ検証処理と
    を実行させることを特徴とする請求項13に記載されたプログラム。
  19. 前記累積画素値比計算処理により計算される前記特徴量を用いた照合により特徴量が一致したと判定された場合に、アフィンパラメータ推定処理と、アフィンパラメータ検証処理とが実行されることを特徴とする請求項18に記載されたプログラム。
  20. 前記累積画素値比計算処理により計算された特徴量を計算するために用いた前記領域の組から特徴点配置を計算し、特徴点配置から特徴点三角形面積比である不変量の組を計算する特徴点三角形面積比計算処理と、
    少なくとも前記特徴点三角形面積比計算処理により計算された特徴点三角形面積比である不変量を用いて検証を行う不変量検証処理と
    を実行させることを特徴とする請求項13に記載されたプログラム。
  21. 前記累積画素値比計算処理により計算される前記特徴量を用いた照合により特徴量が一致したと判定された場合に、不変量検証処理を実行させることを特徴とする請求項20に記載されたプログラム。
  22. 検索される画像に対応する登録画像を検索または同定するための結果を出力する最終一致判定処理を実行させることを特徴とする請求項13乃至21のいずれか1項に記載のプログラム。
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