JP5487970B2 - 特徴点配置照合装置及び画像照合装置、その方法及びプログラム - Google Patents

特徴点配置照合装置及び画像照合装置、その方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、照合される画像間の変動が幾何変換であると仮定でき、かつその変動の範囲が既知あるいは推定できる場合に、高精度かつ高速に照合結果を得ることができる特徴点配置画像照合装置及び画像照合装置、その方法及びプログラムに関する。
汎用の特徴点配置照合方法および、汎用の特徴点配置照合装置を利用した画像照合方法が非特許文献1に記載されている。非特許文献1には、英文文書の画像検索に画像照合装置を提供した例が掲載されている。
汎用の画像照合処理は、登録処理と照合処理の2つの処理に分けることができる。これらの処理をそれぞれ詳細に説明する。
前記登録処理においては、予め登録される複数の画像の各々に対して、次の処理が行われる。まず、登録画像特徴点抽出モジュールに登録画像の一つが入力されると、英文文書の単語領域の重心が特徴点として抽出される。
次に、前記抽出された特徴点から、順序付きの特徴点の組み合わせが計算され、複数の特徴点の配置が計算される。具体的には、次のような処理が行われる。(A)まず、登録画像の1つを取り出す。(B)次に、複数の特徴点のうちの一つ特徴点pを取り出す。次に、その特徴点pの近傍にあるn個の特徴点を取り出す。(C)次に、特徴点pの近傍にあるn個の特徴点からm点を取り出す。(D)次に、取り出されたm点の特徴点から適当な一つの特徴点をp0として選び、特徴点pを中心に据え特徴点p0を先頭として時計回りに並べて特徴点の列Lmを生成する。(E)次に、特徴点の列Lmから順序を保存してf点を選択するすべての特徴点の列Lfを求め、辞書式順序に並べる。前記(A)では、すべての登録画像についての処理を行うまで継続され、前記(B)では、すべての特徴点を前記特徴点pとして選択する処理を行うまで継続され、前記(C)では、n個の特徴点から得られるすべてのm点の特徴点の組み合わせについての処理を行うまで継続される。従って、得られる特徴点の列の数は一般には多数である。
さらに、特徴点の列Lfから、不変量の列が計算される。前記計算された不変量は図38に示すように、前記登録画像を一意に指定する番号(以下、登録画像番号と呼ぶ)と、特徴点を一意に指定する特徴点番号(以下、特徴点番号と呼ぶ)と共に、特徴量リストとして格納される。前記格納された特徴量リストは、後段の照合処理に用いられる。なお、非特許文献1中では、検索を高速化するために、前記不変量を離散化した後、ハッシュを用いて特徴量リストを格納する方法について提案しているが、この提案は本発明に無関係であるため省略する。
前記照合処理においては、先ず、検索画像が入力されると、英文文書の単語領域の重心が特徴点として抽出される。
次に、前記抽出された特徴点から、順序付きの特徴点の組み合わせが計算され、その組み合わせを巡回させたものが特徴点の配置となる。具体的には、次のような処理が行われる。(A)まず、登録画像の1つを取り出す。(B)次に、登録画像の特徴点のうちの一つを特徴点pとして取り出し、その特徴点pの近傍にあるn個の特徴点を取り出す。(C)次に、前記特徴点pの近傍にあるn個の点からm個の特徴点を取り出す。(D)次に、前記取り出されたm個の特徴点から適当な一つの点を特徴点p0として選び、特徴点pを中心に据え特徴点p0を先頭として時計回りに並べて特徴点の列Lmを生成する。(E)次に、特徴点の列Lmから順序を保存してf点を選択するすべての特徴点の列Lfを求め、これらを辞書式順序に並べる。前記(A)では、すべての検索画像について処理を行うまで処理が継続し、前記(B)では、すべての特徴点を特徴点pとして選択するまで処理が継続し、前記(C)はN個の点から得られるすべてのM点の組み合わせについて処理を行うまで処理が継続し、前記(D)では、m個の特徴点をすべて特徴点p0として選ぶまで処理が継続する。従って、得られる特徴点の列の数は一般には多数である。この処理は、前記(D)についてm個の特徴点をすべての特徴点p0として選ぶまで処理が継続することを除いて、登録処理において特徴点配置が計算される処理と同一である。
さらに、特徴点の列Lfから、不変量の列が計算される。前記計算された不変量の列は、登録処理において格納された特徴量リスト中の不変量の列と照合される。前記照合の結果、一致していた場合には、前記特徴量リストの登録画像番号に対する一致数(得票数)を1だけ増加させる(投票する)。なお、非特許文献1中では、その他の不変量の列の誤対応を防止する処理について提案しているが、その提案は本発明には無関係であるため説明を省略する。
最後に、各登録画像に対する一致数(各登録画像に投票された結果得られる得票数)から、
Figure 0005487970

なる計算式を用いて各登録画像のスコアを計算し、最大のスコアを持つ登録画像が照合結果として出力される。ここで、dは登録画像番号、V(d)は登録画像番号dの登録画像についての得票数、N(d)は登録画像番号dの登録画像に含まれる特徴点数、cは予備実験で定められる特徴点数と誤投票との比例定数である。
これらの登録処理と照合処理を行う際のfの値は、登録画像と検索画像との間に許容する変換の種類に依存して変わる。非特許文献1中では、f=4点から計算されるアフィン不変量を用いることで、登録画像と検索画像との間のアフィン不変量を許容する方式などが提案されている。アフィン不変量は、2つの画像間で任意のアフィン変換が起きた場合でも、対応する点の組み合わせから同一の値をとる性質がある。従って、登録画像と検索画像との間で任意のアフィン変換による変形が起きたとしても、アフィン不変量による特徴量を利用した照合を行うことにより、登録画像から得られた特徴点配置とそれに対応する検索画像から得られた特徴点配置の各々から計算された不変量の列は、原理上同一となる。従って、アフィン不変量を不変量として利用する特徴点照合装置および、この特徴点照合装置を利用する画像照合装置は、登録画像と検索画像との間の変形がアフィン変換で表せるとみなせる場合に、高精度な照合を行うことができる。
また特許文献1には、1つの登録画像と時系列で入力する複数の画像とを照合する方式が開示されている。
中居友宏、他2名、"デジタルカメラを用いた高速文書画像検索におけるアフィン不変量および相似不変量の利用"、電子情報通信学会技術研究報告(パターン認識・メディア理解、PRMU‐184〜201)、2006年2月16日、25−30頁 特開2006−309718号公報
第1の問題点は、非特許文献1の特徴点配置照合装置は、照合する画像を撮像する撮像系の仕様、前記画像を取得する条件などにより、登録画像と検索画像との間の変動の範囲が予め制限できる場合であっても、その制限を考慮した特徴点の配置照合を行えないということである。
その理由は、アフィン不変量を利用した特徴点配置照合装置は、任意のアフィン変換に関して不変な量を用いた照合であるため、実際の画像取得条件においては対応することがあり得ない不変量リストの組み合わせに対し、誤って対応したと判定されるためである。例えば、同一の撮像仕様をもつ撮像デバイスによって同一の条件で登録画像及び検索画像が撮像されている場合、一方の画像が他方に比べて2倍に拡大している画像は同一であるとは考えられない。しかしながら、2倍の拡大はアフィン変換の一つであるために、原理上同一の不変量が計算される。従って、不変量のみを利用した特徴点配置照合装置では、誤って対応したと判定されることになる。同様に、登録画像と検索画像との間で、本来は対応しないにもかかわらず、たまたまアフィン変換で変換可能な特徴点配置が得られた場合も、誤って対応したと判定されることになる。
第2の問題点は、非特許文献1の特徴点配置照合装置を応用した画像照合装置において、撮像系の仕様、画像取得条件などにより登録画像と検索画像との間の変動の範囲が予め制限できる場合であっても、その制限を考慮した画像照合を行えないということである。
その理由は、第1の問題点の理由で述べたような誤対応が生じる特徴点配置照合装置の出力を、画像照合に利用しているためである。
また、特許文献1では、時系列で入力される複数の画像と1つの画像とを照合するものであり、画像の照合処理を高速で行えないという問題がある。
本発明の目的は、登録画像と検索画像から得られる特徴点配置間の変形の大きさが実際の画像取得条件では仮定されない大きさであっても、誤って一致であると誤って判定されることを防止する特徴点配置照合装置及び画像照合装置、その方法及びプログラムを提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明の特徴点配置照合装置は、一方と他方の照合対象の画像から得られた特徴点に基づいて複数の特徴点の配置を計算し、その計算結果に基づいて幾何変換に関する不変量を要素とする特徴量を前記照合対象の画像毎にそれぞれ生成し、前記照合対象の画像の前記特徴量を用いて、前記照合対象の画像の特徴点配置同士が同一の特徴点配置であるかを照合する特徴点配置照合装置であって、
前記照合対象の画像毎の各特徴量を生成する元となった各々の特徴点配置に基づいて幾何変換に関するパラメータを局所的な特徴点配置対に関して計算するパラメータ推定モジュールと、
前記パラメータ推定モジュールで計算された前記パラメータが画像を撮像する撮像系の仕様や画像を取得する条件から予め定められる所定の範囲内にあるかどうかを検証し、当該所定の範囲内にあれば、前記一方と他方の照合対象の画像の特徴点配置が一致すると判定するパラメータ検証モジュールと、
を含むことを特徴とする。
本発明に係る画像照合装置は、一方と他方の照合対象の画像から得られた特徴点に基づいて複数の特徴点の配置を計算し、その計算結果に基づいて幾何変換に関する不変量を要素とする特徴量を前記照合対象の画像毎にそれぞれ生成し、前記照合対象の画像の前記特徴量を用いて、前記照合対象の画像の特徴点配置同士が同一の特徴点配置であるかを判定することで、前記画像同士を照合する画像照合装置であって、
前記照合対象の画像毎の各特徴量を生成する元となった各々の特徴点配置に基づいて幾何変換に関するパラメータを前記局所的な特徴点配置対に関して計算するパラメータ推定モジュールと、
前記パラメータ推定モジュールで計算された前記パラメータが画像を撮像する撮像系の仕様や画像を取得する条件から予め定められる所定の範囲内にあるかどうかを検証し、当該所定の範囲内にあれば、前記一方と他方の照合対象の画像の特徴点配置が一致すると判定するパラメータ検証モジュールと、
前記パラメータ検証モジュールで同一であると判定された前記特徴点配置の個数に基づいて画像照合結果を出力する画像照合結果計算モジュールと、
を含むことを特徴とする。
なお、以上の構成では、本発明をハードウェアの特徴点配置照合装置及び画像照合装置として構築したが、方法及びプログラムとして構築してもよいものである。
本発明によれば、アフィン変換であるとみなせる登録画像と検索画像との間の変動の範囲が予め制限できる場合に、高精度に照合できる。その理由は、その制限を照合に利用することにより高精度に照合できるためである。
次に、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る特徴点配置照合装置と、それを応用した画像照合装置とを示す構成図である。
(画像照合装置のハードウェア構成)
先ず、本実施の形態の画像照合装置の具体的構成について、前提となるハードウェア構成から説明し、続いて各モジュールの詳細構成について説明することとする。図37は、本発明の実施形態1による画像照合装置のハードウェアの全体構成の一例を示すブロック図である。
図37を参照すると、実施1形態における画像照合装置1は、制御手段としての制御モジュールの一部又は一例であるCPU2と、記憶媒体3と、記憶媒体4と、入力モジュール5と、出力モジュール6とから構成されている。
CPU2は、各種ソフトウェアプログラム(コンピュータプログラム)を実行することにより、画像照合装置1の全体的な動作を司る。ここで、制御モジュールとしては、例えば1又は複数のCPUの他、MPU、GPU、DSP等のいずれか1つ又は複数のプロセッサなどにより構成することができる。
記憶媒体3(コンピュータに読み取り可能な媒体)は、各種ソフトウェアプログラムとその実行に必要なデータを格納するための記憶媒体である。
記憶媒体4は、記憶媒体3を補完するための記憶媒体である。好適な例としては、記憶媒体3は高速に動作するメモリ、例えばRAMである。記憶媒体4は、ある程度大きい容量を持つ記憶媒体、例えば、ハードディスクである。ただし、記憶媒体3、記憶媒体4とも、これらに例に限られないことを述べておく。また、記憶媒体3が持つ機能と記憶媒体4が持つ機能を併せ持つ新たな記憶媒体ないしは記憶手段としての記憶モジュール(図示しない)を用いても良い。以下の実施の形態では、記憶媒体3、記憶媒体4を特に区別しない、すなわち、双方の機能を併せ持つ記憶媒体を用いるものとして説明する。
入力モジュール5は、ビデオカメラやデジタルカメラ、スキャナ、複写機、顕微鏡、望遠鏡、X線診断器、超音波診断器、レーダー、ソーナー、CCD等の画像情報取得手段としての画像情報取得モジュールから入力される画像情報入力インターフェイス機能や、キーボードやマウス、各種ボタン、タッチパネル等の操作入力手段としての操作入力モジュールから入力される操作入力インターフェイス機能などを備えてよい。又、入力モジュール5は、前述の画像情報取得モジュール、操作入力モジュールを含んでもよいし、含まなくても(インターフェイス機能のみ)よい。更に、入力モジュール5は、検索画像(第1の画像)を入力するための第1の画像入力モジュール、登録画像(第2の画像)を入力するための第2の画像入力モジュールなどを備えてよい。
入力モジュール5に入力されるものは、2次元の静止画像であってもよいし、3次元の空間データであってもよいし、動画であってもよいし、速度場や磁場などの様々な空間的時間的広がりを持つ物理量や、特定関数による畳み込みなど各種演算により得られた画像特徴量やその時間変化を高次元で表したものであってもよい。
又、記憶媒体3、4は、入力モジュール5から入力された画像(検索画像、登録画像)を記憶する画像記憶領域(検索画像情報格納部や登録画像情報格納部を含む画像情報格納部)や一時記憶領域(VRAMなど)を備えてよい。更に、記憶媒体3、4は、画像照合結果情報を記憶する画像照合結果記憶領域を備えてよい。更に、記憶媒体3、4は、制御モジュールや通信モジュールなどのワーク領域を備えてよい。更に、記憶媒体3、4は、画像照合装置1において処理途中の画像や処理結果の画像を保持する各種の記憶領域を備えてよい。又、記憶媒体4は、他の種々の外部接続によるコンピュータ、光ディスク、光磁気ディスク、磁気テープなどにより構成することもできる。
出力モジュール6は、コンピュータディスプレイやテレビモニタ(表示手段としての表示モジュール)、プロジェクタ、プリンタ(画像形成手段としての画像形成モジュール)等の画像情報を出力する画像情報出力手段としての画像情報出力モジュールへ各種の情報を出力する情報出力インターフェイス機能を備えてよい。又、出力モジュール6は、前述の画像情報出力モジュールを含んでもよいし、含まなくても(インターフェイス機能のみ)よい。更に、画像情報出力モジュールは、前記画像記憶領域に保存された画像をユーザの指示に従って表示させる表示制御モジュールを含んでよい。
画像照合装置1は、この他、他の装置と各種の通信ネットワークを通じて通信を行う通信手段(送受信手段)としての通信制御モジュール(モデム、通信用プロセッサなど)や通信インターフェイス機能などを備えてよい。通信インターフェイスとしては、IEEE1394やUSB(USB2.0等)などの高速のシリアルバスのデータ転送プロトコルを用いることができる。
又、画像照合装置1は、ユーザが利用可能な情報処理装置(コンピュータ)に備えてよく、プログラム制御により動作するものであり、ネットワーク関連の通信機能を有してよい。この場合、コンピュータは、プロセッサ(制御手段:CPUあるいはGPUなど)、メモリ(記憶媒体)、入力モジュール、及び出力モジュールなどを基本的な構成要素とする物理的装置をいう。このため、画像照合装置1は、デスクトップ、ラップトップコンピュータ、サーバコンピュータ、その他無線・有線通信機能を有する情報機器、情報家電機器、またはこれに類するコンピュータなどいかなるコンピュータに備えてもよく、移動式・固定式を問わない。
更に、画像照合装置1は、通信インターフェイス機能を有する場合、前述の入力モジュール5、出力モジュール6のない構成であってもよい。
本実施形態において、CPU2は、通信インターフェイス、入力インターフェイスなどからの画像照合開始要求に基づいて、記憶媒体3、4を適宜参照しながら、ソフトウェアプログラムを実行して、図1に示す各種のジュールの機能(登録処理、照合処理など)を行う。画像照合開始要求は、入力された操作入力データないしは操作入力信号であってもよいし、各種の装置など制御する制御データないしは制御信号であってもよい。この各種モジュールのプログラムは、一体構成、別体構成は問わない。このため、登録処理用プログラムと照合処理(検索処理)用プログラムとにより構成してもよいし、画像照合制御プログラムとして一体的に構成してもよい。このように、記憶媒体には、本実施形態の各手段(各モジュ−ル)としてコンピュータを機能させるためのプログラム(各モジュールの処理をコンピュータに実行させるためのプログラム)が記憶される。
図1において、本発明の実施形態1に係る特徴点配置照合装置10bは、照合対象の画像から得られた複数の特徴点に基づいて前記特徴点の配置を計算し、幾何変換に関する不変量を要素とする特徴量を生成し、前記特徴量を用いて照合対象の画像での特徴点の配置が同一の特徴点の配置であるかを照合するものであって、登録画像特徴点配置計算モジュール14と、登録画像不変量計算モジュール16と、登録画像不変量格納モジュール18bと、検索画像特徴点配置計算モジュール24と、検索画像不変量計算モジュール26と、不変量一致判定モジュール32とを有している。
さらに、本発明の実施形態1に係る特徴点配置照合装置10bは、前記構成に加えて、登録画像特徴点配置格納モジュール18aと、パラメータ推定モジュール34と、パラメータ検証モジュール36とを有している。
図1に示す本発明の実施形態1に係る画像照合装置10aは、前記特徴点配置照合装置10bに加えて、登録画像特徴点抽出モジュール12と、検索画像特徴点抽出モジュール22と、一致数格納モジュール42と、画像照合結果計算モジュール44とを有している。
図2を参照すると、登録画像特徴点配置格納モジュール18aは、登録画像特徴点座標格納モジュール18a−1と、登録画像特徴点組み合わせ格納モジュール18a−2とを含む。
前記登録画像特徴点抽出モジュール12は、入力される登録画像からその入力画像の特徴点を抽出し、その抽出した特徴点の座標を登録画像特徴点座標格納モジュール18a−1に格納する。前記登録画像特徴点抽出モジュール12が画像の特徴点を抽出する方法は、既存の方法を使えばよい。その既存の方法としては、例えば非特許文献1に述べられている英文文書の単語の重心を抽出する方法がある。また、これに類する方法として、入力画像を既知の方法で二値化し、二値化された画像から既知の方法により連結成分を求め、連結成分の領域の重心を抽出する方法がある。この場合、入力画像に対して、二値化する前にフィルタ処理などの画像処理や画像改善など、画像処理を行っても良い。入力画像の二値化における既知の方法とは、例えば、画素値に対して設定された固定閾値による二値化や、判別二値化など画像の統計的性質を利用して定めた閾値による二値化であるが、これ以外の方法を用いることもできる。また、記登録画像特徴点抽出モジュール12が画像の特徴点を求める別の方法として、入力画像、もしくは、入力画像に対して既知の方法で画像処理された画像に対し、既知の方法で、コーナーなど画像の局所領域において特徴的な点を抽出しても良い。以上、記登録画像特徴点抽出モジュール12が画像の特徴点を抽出する方法につき例示したが、これらに限定されるものではなく、登録画像と検索画像とから両者の間で対応する特徴点が多く抽出あるいは計算できる方法であれば、どのような手法を用いても良いことは言うまでもない。
前記登録画像特徴点配置計算モジュール14は、前記登録画像特徴点抽出モジュール12で計算された特徴点に基づいて、既知の方法により特徴点の配置を計算し、その計算された特徴点配置を登録画像特徴点組み合わせ格納モジュール18a−2に格納する。前記登録画像特徴点配置計算モジュール14が画像の特徴点配置を計算する方法としては、例えば非特許文献1に述べられている特徴点配置の計算方法、あるいはこれに準じた方法を用いて特徴点組み合わせを計算することができる。
前記登録画像不変量計算モジュール16は、非特許文献1に述べられている不変量計算方法あるいはそれに準じた方法に従って、前記登録画像特徴点配置計算モジュール14で計算された登録画像の特徴点組み合わせと、登録画像特徴点座標格納モジュール18a−1に格納された特徴点座標とに基づいて、不変量リスト(以下、特徴ベクトルと記述することがある。)を計算する。前記登録画像不変量計算モジュール16は、その計算した特徴ベクトルの各要素を、前記登録画像不変量格納モジュール18bに格納する。なお、前記登録画像特徴点座標格納モジュール18a−1に格納された特徴点座標は、前記登録画像特徴点抽出モジュール12で計算された特徴点座標と同一なので、前記登録画像特徴点配置計算モジュール14を通じて前記登録画像不変量計算モジュール16へ入力しても良い。
前記登録画像不変量格納モジュール18bには、前記登録画像不変量計算モジュール16で計算された特徴ベクトルが、登録画像を一意に指定できる登録画像番号と、登録画像中の特徴点を一意に指定できる特徴点番号とに対応させて格納される。この場合、前記特徴点番号に関連する特徴点配置を指定できる特徴点配置番号に対応させて格納しても良い。前記登録画像不変量格納モジュール18bに格納された前記情報は、不変量一致判定モジュール32により参照される。また、前記登録画像不変量格納モジュール18bには、各登録画像から抽出された特徴点の個数、各特徴点に関連する特徴点配置の個数を格納しても良い。
前記登録画像特徴点座標格納モジュール18a−1には、登録画像特徴点抽出モジュール12で計算された特徴点座標が格納される。前記登録画像特徴点座標格納モジュール18a−1に格納された情報は、前記登録画像不変量計算モジュール16とパラメータ推定モジュール34とに参照される。
前記登録画像特徴点組み合わせ格納モジュール18a−2には、前記登録画像特徴点配置計算モジュール14で計算された特徴点の組み合わせが格納される。前記登録画像特徴点組み合わせ格納モジュール18a−2に格納された情報は、パラメータ推定モジュール34に参照される。
前記検索画像特徴点抽出モジュール22は、入力される検索画像からその検索画像の特徴点を抽出すると共に特徴点座標を計算する。前記検索画像特徴点抽出モジュール22が検索画像の特徴点を抽出する方法としては、前記登録画像特徴点抽出モジュール12が入力画像の特徴点を抽出する方法と同様のものを用いることができるが、これに限られるものではない。前記検索画像特徴点抽出モジュール22が検索画像の特徴点を抽出する方法としては、例えば画像処理で得られる検索画像の性質もしくは、登録画像と検索画像との画質の違いなどから、前処理方式や特徴点抽出手法について変更してもよい。
ただし、検索画像から得られる特徴点に対応する特徴点が、登録画像からも計算されることが望ましいため、登録画像および検索画像を取得する条件が同一の場合は、登録画像特徴点抽出モジュール12と同一の方法を用いることが望ましい。
前記検索画像特徴点配置計算モジュール24は、前記検索画像特徴点抽出モジュール22で計算された特徴点に基づいて、既知の方法により特徴点配置を計算する。前記検索画像特徴点配置計算モジュール24が特徴点配置を計算する方法としては、例えば非特許文献1に述べられている特徴点配置計算方法、あるいはこれに準じた方法を用いて特徴点組み合わせを計算する方法を用いることができる。
前記検索画像不変量計算モジュール30は、非特許文献1に述べられている不変量計算方法あるいはそれに準じた方法に従って、検索画像特徴点抽出モジュール22により計算された特徴点座標と、検索画像特徴点配置計算モジュール24により計算された検索画像特徴点組み合わせとから、特徴ベクトルを計算する。
前記不変量一致判定モジュール32は、前記登録画像不変量格納モジュール18bに格納されている特徴ベクトルと、前記検索画像不変量計算モジュール26で計算された特徴ベクトルとが一致するかどうかを判定する。非特許文献1に述べられているように特徴ベクトルの各要素が離散化されているならば、前記不変量一致判定モジュール32は、単に特徴ベクトルの各要素が一致する場合に一致すると判定することができる。また、前記検索画像特徴点配置計算モジュール24は、特徴ベクトル対の類似度を、既知の類似度計算方法、例えば市街地距離、ユークリッド距離、誤差二乗和、ベクトル同士の内積、2つのベクトルがなす角度などにより計算し、その計算された類似度が予め定められる一定の範囲内にある場合に一致すると判定するようにしてもよいものである。
前記パラメータ推定モジュール34は、前記登録画像特徴点配置格納モジュール18a−1に格納された特徴点座標と前記登録画像特徴点の組み合わせと、格納モジュール18a−2に格納された特徴点組み合わせと、前記検索画像特徴点抽出モジュール22で計算された特徴点座標と前記検索画像特徴点配置計算モジュール24で計算された検索画像特徴点組み合わせとに基づいて、前記不変量一致判定モジュール32で一致すると判定された特徴ベクトルが生成される元となる特徴点配置間のパラメータを推定する。前記パラメータ推定モジュール34は、前記登録画像特徴点組み合わせ格納モジュール18a−2に格納された特徴点組み合わせと、前記検索画像特徴点配置計算モジュール24で計算された検索画像特徴点組み合わせとが順番を含めて対応付けられていると仮定して、最小二乗法などの既知の手法によりパラメータを計算する。
なお、以下の説明では、幾何変換としてアフィン変換を用いるために、以下の説明では前記パラメータ推定モジュール34をアフィンパラメータ推定モジュール34として表記している。前記幾何変換としては、アフィン変換に限られるものではなく、射影変換、相似変換などの既知の変換方法を用いてもよく、前記パラメータ推定モジュール34は、前記登録画像特徴点組み合わせ格納モジュール18a−2に格納された特徴点組み合わせと、前記検索画像特徴点配置計算モジュール24で計算された検索画像特徴点組み合わせとが順番を含めて対応付けられていると仮定して、最小二乗法などの既知の手法により、アフィン変換のパラメータ、射影変換のパラメータ、相似変換のパラメータなどを計算するようにしてもよい。
前記パラメータ検証モジュール36は、前記パラメータ推定モジュール34で計算されたパラメータが、画像を撮像する撮像系の仕様や画像を取得する条件などから予め定められる所定の範囲内にあるかどうかを検証し、所定の範囲内にあれば入力画像と登録画像との特徴点配置が一致すると判定する。なお、以下の説明では、前記アフィンパラメータ推定モジュール34で計算されたアフィンパラメータの検証を行うため、前記パラメータ検証モジュール36をアフィンパラメータ検証モジュール36として表記する。
前記アフィンパラメータ検証モジュール36は、後述するアフィンパラメータa、b、c、dで計算される値が所定の範囲内にあるかどうかによってアフィンパラメータを検証するようにしてもよい。その場合、前記アフィンパラメータ検証モジュール36は、例えば式(1)であるad−bcが登録画像と検索画像との間の面積に関する変動の大きさに相当するので、この値に関する所定の範囲を予め設定し、アフィンパラメータの検証に用いてもよい。
前記一致数格納モジュール42は、前記アフィンパラメータ検証モジュール36が一致すると判定した特徴点配置の個数を格納する。
前記画像照合結果計算モジュール44は、前記一致数格納モジュール42に格納された一致数をもとにスコアを計算し、最も高いスコアに対応する登録画像に関する登録画像番号など、結果となる登録画像を一意に指定できる情報を画像照合結果として出力する。
次に、図3、図4及び図4に示すフローチャートを参照して本実施形態1の全体の動作について詳細に説明する。
本実施形態の全体の動作は、登録処理と照合処理の2つの処理に分けることができる。まず、図3と、図4とを参照して登録処理について説明する。
先ず、登録画像格納モジュール18bに格納されている、登録画像番号z、特徴点番号rpid及び特徴点配置番号rdidの値を初期化する(図3のステップS101)。前記ステップS101の処理は、後段で説明するステップS103による処理がはじめて行われる前に実行されていれば良いので、後段で説明するステップS102の後、あるいは、ステップS102の中でステップS101の処理を行うようにしても構わない。
次に、図4のステップS102の処理を行う。図3及び図4を参照すると、ステップS102の処理として、まず、登録画像特徴点抽出モジュール12は、登録画像番号zの登録画像RIzから、その特徴点を抽出し、その特徴点の座標を登録画像特徴点座標格納モジュール18a−1に格納する(図3のステップS102a)。前記登録画像特徴点抽出モジュール12は、登録画像RIzの特徴点の個数NFP(z)を格納しておいても良い(図3のステップS102b)。
次に、登録画像特徴点配置計算モジュール14は、前記登録画像特徴点抽出モジュール12からの情報、或いは前記登録画像特徴点座標格納モジュール18a−1に格納された情報を得て、登録画像RIzの特徴点番号rpidから特徴ベクトル生成の元となる特徴点配置の一つである特徴点配置i(rpid,rdid)を計算する(図3のステップS103)。前記登録画像特徴点配置計算モジュール14が特徴点配置を計算する方法としては、例えば非特許文献1に述べられている特徴点配置計算方法、あるいはこれに準じた方法を用いることができる。もちろん、この手法に限らず、登録画像と検索画像とで対応する特徴点配置が計算できると考えられる手法であれば、適用することが可能である。前記登録画像特徴点配置計算モジュール14で計算された特徴点配置i(rpid,rdid)は登録画像特徴点組み合わせ格納モジュール18a−2に格納される(図3のステップS104)。
次に、登録画像不変量計算モジュール16は、前記登録画像特徴量配置計算モジュール14で計算された登録画像RIzの特徴点配置i(rpid,rdid)に基づいて不変量リストすなわち特徴ベクトルpi(rpid,rdid)を計算する(図3のステップS105)。前記登録画像不変量計算モジュール16は、ステップS105にて計算された特徴ベクトルpi(rpid,rdid)を登録画像不変量格納モジュール18aに格納する(図3のステップS106)。
以上説明したステップ101〜106までの処理は、図3のステップS107、図3のステップS109、図3のステップS110の過程において、すべての登録画像番号zの特徴点についての特徴点配置i(rpid、rdid)に基づく特徴ベクトル(不変量リスト)pi(rpid,rpid)の計算処理が終了するまで継続される。なお、ステップS107の終了後、登録画像RIzのrpidに関する特徴点配置生成の個数をNRDID(z,rpid)として、登録画像不変量格納モジュール18bに格納してもよい(図3のステップS108)。
次に、図4を参照して照合処理について説明する。先ず、初期化処理を行う。具体的には、すべての登録画像番号zについて、登録画像RIzに関する一致数を0とする(図5のステップS201a)。加えて、検索画像の特徴点番号qpid、検索画像の特徴点配置番号qdid、巡回配置を一意に指定する検索画像の巡回配置番号qcidを初期化する(図5のステップ201b)。
次に、検索画像特徴抽出モジュール22は検索画像から特徴点を抽出し、その特徴点の個数と特徴点の座標とを計算する(図5のステップS202)。その際、前記検索画像特徴抽出モジュール22は、合わせて、全ての特徴点の個数NFQをも計算する(図5のステップS202)。
次に、検索画像特徴点配置計算モジュール24は、検索画像RIzの特徴点番号qpidから特徴ベクトル性性の元となる特徴点配置の一つである特徴点配置j(qpid,qdid)を計算する(図5のステップS203)。前記検索画像特徴点配置計算モジュール24が特徴点配置を計算する方法としては、例えば非特許文献1に述べられている特徴点配置計算方法、あるいはこれに準じた方法を用いて特徴点組み合わせを用いることができる。
次に、登録画像番号z、特徴点番号rpid、特徴点配置番号rdidを1で初期化する(図5のステップS204)。このステップS204は、ステップS203の直前に行うようにしても良い。
次に、検索画像不変量計算モジュール26は、前記検索画像特徴点配置計算モジュール24で計算された検索画像の特徴点配置j(qpid,qdid,qcid)に基づいて不変量リストすなわち特徴ベクトルq(qpid,qdid,qcid)を計算する。
次に、不変量一致判定モジュール32は、前記検索画像不変量計算モジュール26で計算された検索画像の特徴点配置j(qpid,qdid,qcid)に関する特徴ベクトルと、前記登録画像不変量計算モジュール16で計算された登録画像RIzの特徴点配置i(rpid,rdid)に関する特徴ベクトルとが一致しているかが判定される(図5のステップS206)。
前記不変量判定モジュール32は、前記特徴ベクトル同士が一致していると判断した場合、その判断結果がアフィンパラメータ推定モジュール34に出力する(図5のステップ206;YES)。
前記不変量判定モジュール32が一致していないと判断した場合、処理を図5のステップS210に移行させる。
前記アフィンパラメータ推定モジュール34は、登録画像RIzの特徴点配置i(rpid,rdid)と登録画像特徴点座標格納モジュール18a−1に格納されている特徴点座標と、検索画像の特徴点配置j(qpid,qdid,qcid)と検索画像特徴点抽出モジュール22で計算された特徴点座標から、アフィンパラメータを推定する(図5のステップ207)。前記アフィンパラメータ推定モジュール34は、その推定結果をアフィンパラメータ検証モジュール36に出力する。
前記アフィンパラメータ検証モジュール36は、前記アフィンパラメータ推定モジュール34で推定されたアフィンパラメータまたは、アフィンパラメータから計算される値が、画像を撮像する撮像系の仕様や画像を取得する条件などから予め定められた所定の変動の範囲内にあるかどうかが検証する(図5のステップS208)。
前記アフィンパラメータ検証モジュール36が前記所定の変動の範囲内にあることを検証した場合には、図示しない制御部は、図5のステップS209の処理を行う。前記アフィンパラメータ検証モジュール36が前記所定の変動の範囲内にないことを検証した場合には、図示しない制御部は、図5のステップS210の処理を行う。
図5のステップS209では、登録画像RIzの一致数を1増加させる。ステップS209が終了すると、ステップS210の処理が行われる。ステップS210からステップS215までの判定、およびステップS217からステップS222までの処理は、すべての登録画像番号、特徴点番号、特徴点配置番号に関する特徴点配置を、検索画像のすべての特徴点番号、特徴点配置番号、巡回配置番号に関する特徴点配置と照合するための反復処理を行うための処理である。
前記反復処理が終了した後、各登録画像の一致数が一致数格納モジュール42に格納される。画像照合結果計算モジュール44は、一意数格納モジュール44に格納されている一致数を利用してスコアを計算し、最も良いスコアの登録画像を同定・検索結果として出力する(図5のステップS216)。画像照合結果計算モジュール44が前記スコアを計算する方法としては、非特許文献1に記載の方法を用いても良いし、単に一致数をスコアとして計算する方法であってもよい。
次に、本実施形態1の効果について説明する。本実施形態1は、汎用方式と同等である不変量一致判定モジュールによる特徴点配置の一致判定結果と、アフィンパラメータ推定モジュールで推定されたアフィンパラメータをアフィンパラメータ検証モジュールによる検証結果とを併用するように構成されているため、高精度な特徴点配置照合および画像照合を行うことができる。
また、本実施形態1では、汎用方式と同等である不変量一致判定モジュールによる特徴点配置の一致判定の結果、一致と判定された特徴点配置に対してのみアフィンパラメータ検証モジュールを行うように構成されている。不変量による一致判定は、アフィンパラメータを推定し、アフィンパラメータに関する検証するよりも高速であるため、すべての特徴点配置についてアフィンパラメータを推定し、アフィンパラメータに関する検証を行うよりも高速な特徴点配置照合および画像照合を行うことができる。
(実施形態2)
次に、本発明を実施するための最良の実施形態2について図6を参照して詳細に説明する。
図6に示す本発明の実施形態2に係る特徴点配置照合装置110bは図1の特徴点配置照合装置10bに相当するものであって、この特徴点配置照合装置110bを応用した画像照合装置110aは図1の画像照合装置10aに相当するものである。
図6に示す本発明の実施形態2に係る特徴点配置照合装置110bと図1に示す特徴点配置照合装置110b、図6に示す本発明の実施形態2に係る画像照合装置110aと図1に示す画像照合装置10aとを比較すると、本実施形態2は、図1のアフィンパラメータ検証モジュール34として、特徴点配置一致判定モジュール136を用いている点が図1の実施形態1と異なっている。その他の構成はは図1に示す実施形態1と同様であり、図6の構成を示す符号のみが図1の構成を示す符号と異なっているのみである。
前記特徴点配置一致判定モジュール136は、不変量一致判定モジュール132で計算された特徴ベクトル対の類似度と、アフィンパラメータ推定モジュール34で計算されたアフィンパラメータ値との双方を用いて、特徴点配置の一致判定を行う。
次に、図7のフローチャートを参照して本実施形態2の全体の動作について詳細に説明する。本実施形態2の動作は、図1の実施形態1での照合処理におけるステップS208の処理がステップS308で置き換わっている点である。
図6の実施形態2の動作を説明する図7のステップS308では、特徴点配置一致判定モジュール136は、不変量一致判定モジュール132で計算された特徴ベクトル対の類似度、図7のステップS307にてアフィンパラメータ推定モジュール134で推定されたアフィンパラメータ値またはアフィンパラメータから計算される値、あるいは、これらの値から計算される値が、画像を撮像する撮像系の仕様や画像を取得する条件などから予め定められた所定の変動の範囲内にあるかどうかを検証している。この場合、図7のステップS307で行われる不変量に関する一致判定は、図7のステップS308で行われる一致判定において不変量が満たすべき要件よりも緩和するか、あるいは異なる類似度による一致判定を行うことが望ましい。なぜならば、図7のステップS307で行われる不変量に関する一致判定が、不変量に関する同一の類似度に関して、図7のステップS308で行われる一致判定における一致判定において不変量が満たすべき要件よりも厳しい場合には、図7のステップS308で行われる一致判定において不変量が満たすべき要件を必ず満たさないことになり、当該部分に関して無駄な判定処理となるためである。また、図7のステップS307にて行われる不変量に関する一致判定の特別な場合として、すべての特徴ベクトル対を一致すると判定(例えば、類似度に関する一致判定閾値を無限大にすることに相当)する場合には、すべての特徴点配置についてアフィンパラメータ値が推定される。
特徴点配置一致判定モジュール136は、推定されたアフィンパラメータもしくはアフィンパラメータ値と、特徴ベクトル対の類似度とから特徴点配置について一致判定を行う。
以上説明したように本発明の実施形態2によれば、上述した実施形態1と同様な効果を享受できるのに加えて、本実施形態での特徴的なステップS308の処理によって不必要な処理実行時間を回避できるので、より高速な特徴点配置照合及び画像照合を実現することができる。
(実施形態3)
次に、本発明を実施するための最良の実施形態3について図8を参照して詳細に説明する。図8に示す本発明の実施形態3は、図1に示すハードウェアで構築した実施形態1の構成をソフトウエアで構築した場合の例を示すものである。
本発明の実施形態3に係るプログラムはコンピュータに読み込まれ、コンピュータが読み込んだプログラムを実行することにより、コンピュータは、図8に示す特徴点配置照合装置202及び画像照合装置201の機能、すなわち、登録画像特徴点抽出装置212の機能、登録画像特徴点配置計算装置214の機能、登録画像不変量計算装置216の機能、検索画像特徴点抽出装置222の機能、検索画像特徴点配置計算装置224の機能、検索画像不変量計算装置226の機能、不変量一致判定装置232の機能、アフィンパラメータ推定装置234の機能、アフィンパラメータ検証装置236の機能、画像照合結果計算装置244の機能をそれぞれ実行する。
なお、一致数格納装置242、登録画像不変量格納装置218b、登録画像特徴点配置格納装置218aは、コンピュータに付属するハードディスクなどの記録媒体を利用している。
前記登録画像特徴点抽出装置212は登録画像特徴点抽出用プログラムの制御により、実施形態1における登録画像特徴点抽出モジュール12と同一の機能を実行する。前記登録画像特徴点配置計算装置214は登録画像特徴点配置計算用プログラムの制御により、実施形態1における登録画像特徴点配置計算モジュール14と同一の機能を実行する。前記登録画像不変量計算装置216は登録画像不変量計算用プログラムの制御により、実施形態1における登録画像不変量計算モジュール16と同一の機能を実行する。前記検索画像特徴点抽出装置222は検索画像特徴点抽出用プログラムの制御により、実施形態1における検索画像特徴点抽出モジュール22と同一の機能を実行する。前記検索画像特徴点配置計算装置224は検索画像特徴点配置計算用プログラムの制御により、実施形態1における検索画像特徴点計算モジュール22と同一の機能を実行する。
前記検索画像不変量計算装置226は検索画像不変量計算用プログラムの制御により、実施形態1における検索画像不変量計算モジュール26と同一の機能を実行する。前記不変量一致判定装置232は不変量一致判定用プログラムの制御により、実施形態1における不変量一致判定モジュール32と同一の機能を実行する。前記アフィンパラメータ推定装置234はアフィンパラメータ推定用プログラムの制御により、実施形態1におけるアフィンパラメータ推定モジュール34と同一の機能を実行する。前記アフィンパラメータ検証装置236はアフィンパラメータ検証用プログラムの制御により、実施形態1におけるアフィンパラメータ検証モジュール36と同一の機能を実行する。前記画像照合結果計算装置244は画像照合結果計算用プログラムの制御により、実施形態1における画像照合結果計算モジュール44と同一の機能を実行する。
前記登録画像特徴点抽出装置212、前記登録画像特徴点配置計算装置214、前記登録画像不変量計算装置216、前記検索画像特徴点抽出装置222、前記検索画像特徴点配置計算装置224、前記検索画像不変量計算装置226、前記不変量一致判定装置232、前記アフィンパラメータ推定装置234、前記アフィンパラメータ検証装置236、前記画像照合結果計算装置244は必ずしも独立したコンピュータにより構成する必要はなく、2つ以上の装置を統合して1つの装置で構成することができる。このとき、読み込まれるプログラムは統合前に組み込まれている装置による処理が行われるように制御するプログラムである。
例えば、登録画像特徴点抽出装置212、登録画像特徴点配置計算装置214、登録画像不変量計算装置216、検索画像特徴点抽出装置222、検索画像特徴点配置計算装置224、検索画像不変量計算装置226、不変量一致判定装置232、アフィンパラメータ推定装置234、アフィンパラメータ検証装置236、画像照合結果計算装置244を統合した画像照合装置201は、画像照合用プログラムの制御により、実施形態1における画像処理装置10aと同一の機能を実行する。
また、登録画像特徴点配置計算装置214、登録画像不変量計算装置216、検索画像特徴点配置計算装置224、検索画像不変量計算装置226、不変量一致判定装置232、アフィンパラメータ推定装置234、アフィンパラメータ検証装置236を統合した画像照合装置202は、特徴点配置照合用プログラムの制御により、実施形態1における特徴点配置装置10bと同一の機能を実行する。
(実施形態4)
次に、本発明を実施するための最良の実施形態4について図9を参照して詳細に説明する。図9に示す本発明の実施形態4は、図8に示す実施形態3のアフィンパラメータ検証装置236として、特徴点配置一致判定装置336を用いている点が異なっている。その他の構成は図8に示す実施形態3の構成と同様であり、図8に示す構成と符号が異なっているのみである。
前記特徴点配置一致判定装置336はコンピュータにより構成される装置であり、特徴点配置一致判定用プログラムの制御により、図6に示す実施形態2の特徴点配置一致判定モジュール136と同一の機能実行する。
2つ以上の装置を統合して1つの装置で構成することができるのは、本発明の実施形態3と同様である。この場合、読み込まれるプログラムは統合前に組み込まれている装置による処理が行われるように制御するプログラムである。
例えば、登録画像特徴点抽出装置312、登録画像特徴点配置計算装置314、登録画像不変量計算装置316、検索画像特徴点抽出装置322、検索画像特徴点配置計算装置324、検索画像不変量計算装置326、不変量一致判定装置332、アフィンパラメータ推定装置334、特徴点配置一致判定装置336、画像照合結果計算装置344を統合した画像照合装置301は、画像照合用プログラムの制御により、実施形態1における画像処理装置10aと同一の機能を実行する。
また、登録画像特徴点配置計算装置314、登録画像不変量計算装置316、検索画像抽出装置322、画面検索画像特徴点配置計算装置324、検索画像不変量計算装置326、不変量一致判定装置332、アフィンパラメータ推定装置334、特徴点配置一致判定装置336を統合した特徴点配置照合装置302は、特徴点配置照合用プログラムの制御により、実施形態1における特徴点配置装置10bと同一の機能を実行する。
(実施形態5)
次に、本発明の実施形態を具体例を用いて更に詳細に説明する。
本実施形態5では、図10に示す登録画像RI1と図11に示す登録画像RI2との2つの登録画像と、図12に示す検索画像QIとを用いて説明する。図11に示す登録画像RI2は図10に示す登録画像RI1をほぼ2倍に拡大し、かつ平行移動した画像である。また、図10に示す登録画像RI1と検索画像QIとは、平行移動されているが、大きさはほぼ同一の画像である。これを条件として、先ず、登録画像に関する登録処理を行う。
図3のステップS101にて初期化を行う。ここでは、登録画像番号z=1、特徴点番号rpid=1、特徴点配置番号rdid=0で初期化する。
次に図3のステップ102a、102bの処理を行う。登録画像番号z=1であるので、図10に示す登録画像RI1についての処理が行われる。登録画像特徴点抽出モジュール12は、登録画像RI1から特徴点を抽出し、その特徴点の座標を抽出する。前記登録画像特徴点抽出モジュール12が登録画像の特徴点を抽出する方法としては、例えば固定二値化による二値化を行った後、それらの連結成分を求め、その重心を特徴点として抽出する。前記登録画像特徴点抽出モジュール12は、例えば図13に示すように登録画像から8個の特徴点を抽出下とする。図9中の番号1から8は、特徴点番号rpidにそれぞれ相当する。特徴点番号rpidと特徴点の座標(平面座標でのX座標とY座標)とは図10に示すように対応させて特徴点座標格納モジュール18a−1に格納される。
次に、図3のステップS103から図3のステップS109までの処理を行う。これらの処理は、登録画像RI1から、計算しうるすべての特徴点配置および特徴ベクトルを計算するための処理である。具体的に説明する。
すなわち図3のステップS103において、登録画像特徴点配置計算モジュール14は、(A)登録画像の1つを取り出す処理を行う。
次に、登録画像特徴点配置計算モジュール14は、(B)特徴点の集合から1点を取り出して特徴点pとし、その特徴点pの近傍のn個の点を取り出して特徴点Pnとする処理を行う。
登録画像特徴点配置計算モジュール14は、(C)特徴点の近傍にあるn個の特徴点Pnからm点を取り出し、特徴点Pmとする処理を行う。
次に、登録画像特徴点配置計算モジュール14は、(D)取り出されたm点の特徴点Pmの要素に対して適当な一つの点を特徴点p0として選び、特徴点pを中心に据え特徴点p0を先頭として時計回りに並べて特徴点の列Lmを生成する処理を行う。
次に、登録画像特徴点配置計算モジュール14は、(E)特徴点の列Lmから順序を保存してf点を選択するすべての特徴点の列Lfを求め、辞書式順序に並べる処理を行う。
登録画像特徴点配置計算モジュール14は、例えば、m=7、f=5のときには、
[(Lf(0)、・・・、Lf(γC5―1))として、
[(p0、p1、p2、p3、p4)、(p0、p1、p2、p3、p5)、・・・、(p2、p3、p4、p5、p6)]を得る。
登録画像特徴点配置計算モジュール14は、前記(A)〜(E)の処理において、(A)の処理では、すべての登録画像について処理を行うまで処理が継続するよう制御する。また、登録画像特徴点配置計算モジュール14は、前記(A)〜(E)の処理において、(B)の処理では、すべての特徴点をpを選択するまで処理が継続するよう制御する。さらに、登録画像特徴点配置計算モジュール14は、前記(A)〜(E)の処理において、(C)の処理では、n個の点から得られるすべてのm点の組み合わせについて処理を行うまで処理が継続するよう制御する。
ここで、登録画像特徴点配置計算モジュール14では、広い範囲の近傍点から複数の点の組み合わせを作成し、そこから複数の特徴量を計算する。これは、射影歪みの影響があっても、ある程度広い範囲の近傍のn点のうち、m点までは同じ点が含まれるという仮定に基づいている。近傍n点のうちm点が同一であるならば、n点からすべてのm点の組み合わせPm(0)、Pm(1)、・・・、Pm(nCm−1)を作成し、それぞれの特徴量を計算することで、少なくとも1つは同じ特徴量が得られる。m点の配置の表現方法としては、m点から得られるすべてのf点の組み合わせから計算される不変量の列r(0)、r(1)、・・・、r(mCf−1)を用いる。
登録画像特徴点配置計算モジュール14は、n=7、m=6とするので、例えば特徴点番号rpid=3、特徴点配置番号rdid=1に関する特徴点の組み合わせとして、(2,5,6,8,4,1)を得る。そして、登録特徴点配置計算モジュール14は図15に示すように、特徴点番号、特徴点配置番号とともに、前記特徴点の組合せを対応させて登録画像特徴点配置格納モジュール18aに格納する。
登録画像不変量計算モジュール16は、同一平面上の4点ABCD(f=4)の座標からP(A、C、D)/P(A、B、C)で計算<ここで、P(A、B、C)は、頂点A、B、Cが成す三角形の面積>されるアフィン不変量などによる不変量計算方法あるいはそれに準じた方法に従って、登録画像特徴点配置計算モジュール14により計算された登録画像特徴点組み合わせと、登録画像特徴点座標格納モジュール18a―1に格納された特徴点座標とから、不変量リスト(以下、特徴ベクトルと記述することがある。)を計算する。計算された特徴ベクトルの各要素は、登録画像不変量格納モジュール18bに格納される。
図3のステップS105において、登録画像不変量計算モジュール16は特徴ベクトルを計算する。ここでは、登録画像不変量計算モジュール16は非特許文献1に記載した、登録処理に関する処理(E)に準じる方法として、特徴点組み合わせからある一定の規則で特徴ベクトルを計算する。ここで、m=6かつf=4としているので、登録画像不変量計算モジュール16は、15個の要素からなる特徴ベクトルを生成する。具体的には登録画像不変量計算モジュール16は、前記各要素について図16に示す組み合わせから不変量を計算するための特徴点番号fv1、fv2、fv3、fv4を取得し、図14を参照することにより、特徴点fv1の座標(fv1x,fv1y)、特徴点fv2の座標(fv2x,fv2y)、特徴点fv3の座標(fv3x,fv3y)、特徴点fv4の座標(fv4x,fv4y)の座標を獲得し、獲得された座標値から、値
Figure 0005487970
によりアフィン不変量(特徴ベクトル)を計算することにより得る。この式で計算される値がアフィン変換に関し不変量であることは、(非特許文献2)中に記載されているアフィン不変量から容易に計算できる。結果として、図15に示すように、特徴ベクトルが格納される。例えば、特徴点番号rpid=3、特徴点配置番号rdid=1に対する特徴ベクトルは(0.398…,0.294…,0.408…,1.024…,1.317…,12.927…,0.760…,0.977…,13.456…,13.088…,0.036…,0.034…,0.916…,2.770…,2.016…)となる。
(非特許文献2)佐藤淳著、コンピュータビジョン、コロナ社、1999年、56〜59頁
登録画像RI1について、図3のステップS102からステップS109の処理が終了すると、図11に示すように不変量、特徴点組み合わせが計算される。その後、図3のステップS110の処理へ進む。
図3のステップS110において、不変量一致判定モジュール32は、登録画像の数が2であるので、NOである判定結果を出力する。従って、登録画像番号z=2、特徴点番号rpid=1、特徴点配置番号rdid=1として、図17に示す登録画像RI2について図3のステップS102以降の処理が行われる。登録画像RI2に関する図3のステップS102からステップS109までの処理は、登録画像RI1における処理と同様なので、説明を省略する。
登録画像RI2について、登録画像特徴点抽出モジュール12は、図18に示すような特徴点8個を抽出し、図19に示す特徴ベクトル、特徴点組み合わせと、図20に示す特徴点座標を計算する。例えば、特徴点番号rpid=3、特徴点配置番号rdid=1に対する特徴ベクトルは(0.398…,0.294…,0.408…,1.024…,1.317…,12.927…,0.760…,0.977…,13.456…,
13.088…,0.036…,0.034…,0.916…,2.770…,2.016…)となる。なお、図18には、特徴点番号があわせて表記されている。
次に、検索画像QIに関する照合処理について説明する。まず、図5のステップS201a、ステップS201bの処理を行う。すべての検索画像番号zに関して登録画像RIzの一致数を0とする。また、特徴点番号qpid,特徴点配置番号qdid,巡回配置番号qcidの値を初期化する。ここでは、特徴点番号qpid=1、特徴点配置番号qdid=0、巡回配置番号qcid=0で初期化する。
次に、図5のステップS202のいて、検索画像特徴点抽出モジュール22による処理を行う。この処理は図3のステップS102での登録画像特徴点抽出モジュール12による処理と同様であるため、処理内容の詳細は省略する。検索画像特徴点抽出モジュール22は、図16に示すような検索画像から特徴点8個を抽出し、特徴ベクトル、特徴点組み合わせと、図20に示す特徴点座標を計算する。なお、図21には、特徴点番号があわせて表記されている。
次に、図5のステップS203からステップS215およびステップS217からステップS222までの処理を行う。これらの処理は、検索画像QIから、計算しうるすべての特徴点配置および特徴ベクトルを計算し、特徴ベクトルによる照合とアフィンパラメータによる照合を行うための処理である。
図5のステップS203においては、検索画像特徴点配置計算モジュール24は、登録画像特徴点抽出モジュール14と同様の上述した(A)、(B)、(C)及び(D)の処理を行う。図5のステップS205では、検索画像不変量計算モジュール26は、不変量すなわち特徴ベクトルを計算する。検索画像不変量計算モジュール26が実行する特徴ベクトルの計算は、図3のステップS105で登録画像不変量計算モジュール16が行う特徴点ベクトルの計算方法と同一の方法を用いるため、説明を省略する。検索画像不変量計算モジュール26が計算した、例えば、特徴点番号qpid=3、特徴点配置番号qdid=1、巡回配置番号qcid=0に対する特徴ベクトルは、(0.398…,0.294…,0.408…,1.024…,1.317…,12.927…,0.760…,0.977…,13.456…,13.088…,0.036…,0.034…,0.916…,2.770…,2.01671)となる。
次に、図5のステップS206にて、不変量一致判定モジュール32は、前記検索画像の特徴ベクトルと、登録画像不変量格納モジュール18aに格納されている登録画像RIzの特徴点配置i(rpid,rdid)に関する特徴ベクトルとの照合を行う。この例では、不変量一致判定モジュール32は、照合に関する判定基準として、特徴ベクトルの誤差二乗和が閾値0.001を超えない場合に前記特徴ベクトルが一致したと判定する。例えば、登録画像の登録画像番号z=1、登録画像の特徴点番号rpid=3、登録画像の特徴点は一番号rqid=1である場合、登録画像の登録画像番号z=1(つまり登録画像RI1)、登録画像の特徴点番号rpid=3、登録画像番号の特徴点配置番号rqid=1に対する特徴ベクトルは、(0.398…,0.294…,0.408…,1.024…,1.317…,12.927…,0.760…,0.977…,13.456…,13.088…,0.036…,0.034…,0.916…,2.770…,2.016…)であるので、誤差二乗和の値は、0.0000…となり、不変量一致判定モジュール32は、前記特徴ベクトルが一致したとして判定する。また、登録画像の登録画像番号z=2(つまり登録画像RI2)、登録画像の特徴点番号rpid=3、登録画像の特徴点配置番号rqid=1に対する特徴ベクトルとの誤差二乗和も、0.0000…となるので、不変量一致判定モジュール32は前記特徴ベクトルが一致したとして判定する。
次に、図5のステップS207にて、アフィンパラメータ推定モジュール34は、不変量一致判定モジュール32が一致したとして判定した特徴ベクトルを生成する元となった特徴点配置から、アフィンパラメータを推定する。アフィンパラメータ推定モジュール34が実行するアフィンパラメータの推定方法は、例えば、以下で説明するような方法である。すなわち、アフィンパラメータ推定モジュール34は図5のステップS206で不変量一致判定モジュール32が一致と判定された特徴ベクトルを生成した元となる特徴点組み合わせを、順番も含めて一致すると仮定する。つまり、登録画像に関する特徴点組み合わせ中の各特徴点idk(1≦k≦6)の座標を(xk,yk)、検索画像に関する特徴点組み合わせ中の各特徴点の座標を(xk’,yk’)とすると、(xk,yk)と(xk’,yk’)との間に、

Figure 0005487970
なる関係がある。ここで、a,b,c,d,e,fは、アフィンパラメータである。これを変形すると、
Figure 0005487970
Figure 0005487970

Figure 0005487970
を用いて
α=Xβ
となる。これから、βを最小二乗法により推定すると、その推定値は、

Figure 0005487970
として求められる。これに基づいてアフィンパラメータ推定モジュール34は、計算を行うと、登録画像RI1のrpid=3、rqid=1に関する特徴点配置と、検索画像のqpid=3、qdid=1、qcid=0に関する特徴点配置の場合、a = 1.00…, b = -0.00…, c = -0.00…, d = 1.00…, e = -51.00…, f=40.00… を得る。
次に、図5のステップS208において、アフィンパラメータ検証モジュール36は、図5のステップS207でアフィンパラメータ推定モジュール34が推定したアフィンパラメータ値が所定の範囲内にあるかどうかを検証する。所定の範囲をどのように定めるかは、画像を取得する条件により定めることができる。例えば、

Figure 0005487970
であると仮定する。これは、(xk、yk)をθだけ回転させたものを、x方向にA倍、y方向にB倍し、(e,f)だけ平行移動した変形を表している。本実施例では、1/1.3≦A≦1.3、1/1.3≦B≦1.3、−30°≦θ≦30°を所定の範囲とする。このとき、a,b,c,dのとりうる範囲は、次のようになる。

Figure 0005487970
アフィンパラメータ検証モジュール36は、アフィンパラメータ推定モジュール34で計算したa、b、c、dの値のすべてが、これらの範囲内に収まっていれば、所定の範囲内にあると判定する。a = 1.00…, b = -0.00…, c = -0.00…, d = 1.00…, e = -51.00…, f=40.00…の場合は、これを満たしているので、アフィンパラメータ検証モジュール36は、所定の範囲を満たしていると判定する。従って、図5のステップS209で、登録画像RI1に関する一致数を1増加させる処理を行う。
登録画像RI2のrpid=3、rqid=1に関する特徴点配置と、検索画像のqpid=3、qdid=1、qcid=0に関する特徴点配置の場合は、アフィンパラメータ推定モジュール32での計算により、a = 0.50…, b = -0.00…, c = -0.00…, d = 0.50…, e = -3.75…, f = 49.25…
となる。これは、aとdの値が満たすべき所定の範囲にないので、アフィンパラメータ検証モジュール36は、一致していないと判定する。従って、図5のステップS209にて、登録画像RI2に関する一致数を1増加させる処理は行われない。
図5のステップS203からステップS215およびステップS217からステップS222までの処理が終了すると、ステップS216での画像照合結果計算モジュール44による処理が行われる。ここでは、画像照合結果計算モジュール44は、単に各登録画像に対する一致数をそのままスコアとして利用し、最もスコアの高い登録画像番号を出力する。本例では、登録画像RI1に関するスコアが74、登録画像RI2に関するスコアが0となるので、画像照合結果計算モジュール44は登録画像番号1を出力する。
以上のように本発明の実施形態によれば、予め合理的な画像を取得する条件が仮定できる場合、前記画像取得条件などから予め定められる所定の範囲を定め、それを利用することにより、汎用技術である不変量を要素とした特徴ベクトルの照合のみによる照合と比較して、より精度の良い照合が可能である。
さらに本発明の実施形態によれば、アフィン変換であるとみなせる登録画像と検索画像との間の変動の範囲が予め制限できる場合に、高精度に照合できる特徴点配置照合装置を提供することにある。その理由は、その制限を照合に利用することにより高精度に照合できるためである。
さらに本発明の実施形態によれば、アフィン変換であるとみなせる登録画像と検索画像との間の変動の範囲が予め制限できる場合に、高精度に、かつ、高速に照合できる特徴点配置照合装置を提供することができる。その理由は、その制限を照合に利用することにより高精度に照合できるため、また、汎用の方式と同等である不変量一致判定モジュールによる特徴点配置の一致判定の結果、一致と判定された特徴点配置に対してのみアフィンパラメータ検証モジュールを行うように構成されているである。
さらに本発明の実施形態によれば、アフィン変換であるとみなせる登録画像と検索画像との間の変動の範囲が予め制限できる場合に、高精度に照合できる画像照合装置を提供することができる。その理由は、本発明の実施形態に係る特徴点配置照合装置を利用しているためである。
さらに本発明の実施形態によれば、アフィン変換であるとみなせる登録画像と検索画像との間の変動の範囲が予め制限できる場合に、高精度に、かつ、高速に照合できる画像照合装置を提供することができる。その理由は、本発明の実施形態に係る特徴点配置照合装置を利用しているためである。
(実施形態6)
次に、本発明の実施形態6について、図22を用いて説明する。図22に示す実施形態6の構成は、図1に示す実施形態1の構成に対して、パラメータ空間投票数格納モジュール446と、一致数計算モジュール448を付加したものである。パラメータ空間投票数格納モジュール446と、一致数計算モジュール448以外の各構成要素は、実施形態1の構成で説明したものと同一のものであって、その構成とは符号が異なるのみである。
パラメータ空間投票数格納モジュール446は、アフィンパラメータ検証モジュール436にて一致すると判定された特徴点配置の個数を、複数の投票数格納領域を持ち、おおよそ同様の値をもつアフィンパラメータの組ごとに分類して格納する。ここで、第1の特徴点群と第2の特徴点群から推定されるアフィンパラメータの値に応じて格納する領域を定めるために用意されている。具体的にどのように投票数が格納されるかは、後述する、パラメータ空間投票数格納モジュール446、一致数計算モジュール448の動作を説明する際に詳述する。
一致数計算モジュール448は、パラメータ空間投票数格納モジュール446に格納された一つ以上の投票数格納領域に格納された投票数から、一致数格納モジュール442に格納される一致数を計算する。具体的にどのように複数の一致数が格納されるかは、後述する、パラメータ空間投票数格納モジュール446、一致数計算モジュール448の動作の説明の際に述べる。
次に、実施形態6の処理の流れを説明する。実施形態6の処理の流れは、実施形態1の処理の流れを示した図(図5)から、照合処理が一部変更されているのみである。変更された箇所は次の通りである。ステップS205とステップS206の間にステップS4051(図23参照)が追加されること、ステップS209の処理がステップS409(図24参照)により置き換えられること、および、ステップS211とステップS212の間にステップS4111(図25参照)が追加されることの3点である。
以下、ステップS4051、ステップS409、ステップS4111の動作について説明する。
[登録画像毎に一度行う前処理:ステップS4051]
ステップS4051の動作を、図26を用いて説明する。あらかじめパラメータa、b、c、dが取り得る値の範囲と、登録画像上の点(x,y)、検索画像上の点(xq,yq)のとりうる値の範囲を定める(ステップS40511)。
例えば、アフィンパラメータ検証モジュール436が検証する際に利用するa、b、c、dの値に関する所定の範囲をa、b、c、dについて取り得る値と定めることができる。例えば、aの取り得る値は、amin≦a≦amax、bの取り得る範囲をbmin≦b≦bmax、cの取り得る範囲をcmin≦c≦cmax、dの取り得る範囲をdmin≦d≦dmaxであるとする。
また、1≦x≦xmax、1≦y≦ymaxで定義される領域を持つ画像となるような、xmax、ymaxを取得する。これは、登録画像のサイズ(幅もしくは高さ)を用いればよい。同様に、(xq,yq)についても、検索画像のサイズ(幅もしくは高さ)から、1≦xq≦xqmax、1≦yq≦yqmaxで定義される領域を持つ画像となるようにxqmax、yqmaxを取得する。
次に、e、fの取り得る値の範囲を定める(ステップS40512)。
例えば、次のような方法がある。登録画像上の点(x,y)と検索画像上の点(xq,yq)(1≦xq≦xqmax、1≦yq≦yqmaxで定義される領域を持つ画像とする。)とは、
xq=ax+by+e
yq=cx+dy+f
なる関係がある。
これは、
e=xq−(ax+by)
f=yq−(cx+dy)
と書き換えられる。
従って、eの取り得る値の範囲をemin≦e≦emax、fmin≦f≦fmaxとすると、
emin=min(xq−(ax+by))
emax=max(xq−(ax+by))
fmin=min(yq−(cx+dy))
fmax=max(yq−(cx+dy))
となる。ここで、min(・)は、すべてのa、b、c、d、x、y、xq、yqがとりうるすべての値の組み合わせについて、カッコ内の数式を最小にする値を示している。同様に、max(・)は、すべてのa、b、c、d、x、y、xq、yqがとりうるすべての値の組み合わせについて、カッコ内の数式を最大にする値を示している。
なお、a≒1、b≒0、c≒0、d≒1であるような場合には、a、dは正の値のみを、b、cは正の値も負の値もとりうると考えるのが自然である。言い換えれば、amin、amax、bmax、cmax、dmin、dmaxは正の値、bmin、cminは負の値をとることが自然である。
emin=xqmax−(amax・xmax+bmax・ymax)
emax=xqmin−(bmin・ymax)
fmin=yqmin−(cmax・xmax+dmax・ymax)
fmax=yqmax−(cmin・xmax)
と定めることができる。
もちろん、あらかじめ得られている他の条件を考えて、e、fが取り得る値の範囲を別途定めてもよいし、あらかじめ定めておいたe、fの取り得る値の範囲を定めてもよいし、上記2つの範囲を組み合わせて最終的な取り得る値の範囲を定めてもよい。
次に、パラメータごとに定められた取り得る値の範囲を分割する(ステップS40513)。
例えば、[amin,amax]の区間をNa個に分割してできた区間を、区間a1、a2、、、aNaとする。同様に、区間b1、、、bNb、区間c1、、、cNc、区間d1、、、dNd、区間e1、、、eNe、区間f1、、、fNfを求める。ここで、Na、Nb、Nc、Nd、Ne、Nfはあらかじめ定めておいた値を用いてもよいし、区間に要求される性質(区間の大きさに関する制約など)などから定めてもよい。以下では、Na、Nb、Nc、Nd、Ne、Nfの数はあらかじめ定められているものとする。
次に、各区間の組み合わせに対応する格納領域に対して投票数を0で初期化する(ステップS40514)。
[アフィンパラメータ検証モジュール36により一致されたと判定された場合毎に行われる処理:ステップS409]
ステップS409は、各区間の組み合わせに対応する格納領域に関する投票数を更新する手続きを行う。図27を参照して、ステップS409の動作を説明する。まず、アフィンパラメータ検証モジュール436により一致したと判定された際に推定された第1の特徴点群と第2の特徴点群との間のアフィンパラメータの値の組が、ステップS40513で計算された区間の分割のうちどれに該当するかを判定する(ステップS4091)。該当する区間の分割に対応する格納領域の投票数を1増加させるステップS4092)。
このように、各区間の組み合わせごとに独立した格納領域を用意しておき、推定されたアフィンパラメータが該当する区間の組み合わせの格納領域毎に投票数を計数することが可能になる。例えば、あらかじめすべての格納領域が0で初期化された格納領域に対して、アフィンパラメータ検証モジュール436における検証により一致と判定されたアフィンパラメータ毎に、該当する区間の組み合わせに対応する格納領域を1増加させる処理を行うことにより実現できる。
なお、[登録画像毎に一度行う処理:前処理]のステップS40514以外の処理は、投票数を更新する手続きの前に毎回行うことも可能である。もちろん、この場合には、一度行えばよい処理を複数回行うこととなるので、第12の実施の形態のように、登録画像毎に一度だけ行うよう構成することが望ましい。
(登録画像ごとに一度行う処理:後処理:ステップS4111)
図28を参照すると、ステップS4111は、次のような処理を行うステップである。すなわち、一致数計算モジュール448は、パラメータ空間投票数格納モジュール446に格納された区間の組み合わせごとの投票数を用いて一致数格納モジュール442に格納する一致数を計算(ステップS41111)した後に、一致数格納モジュール442に格納する(ステップS41112)。
例えば、パラメータ空間投票数格納モジュール446に格納された各区間の組み合わせごとの一致数のうち最大の一致数を一致数格納モジュール442に格納する一致数とすることができる。
一致数格納モジュール442に格納する一致数の別の計算方法として、注目する区間の組み合わせの一致数と注目する区間の組み合わせに隣接する区間の組み合わせの一致数との総和を取る方法もある。
例えば、注目する区間の組み合わせが、ai(1≦ai≦Na)、bi(1≦bi≦Nb)、ci(1≦ci≦Nc)、di(1≦di≦Nd)、ei(1≦ei≦Ne)、fi(1≦fi≦Nf)とすると、ajとして{max(1,ai−1)、ai、min(ai+1,Na)}、bjとして{max(1,bi−1)、bi、min(bi+1,Nb)}・・・fjとして{max(1,fi−1)、fi、min(fi+1,Nf)}から生成されるすべての区間の組み合わせの一致数の総和を取ればよい。
もちろん、その他の区間の組み合わせ、例えば、一部のパラメータのみの隣接区間を考えても良いし、あるパラメータについては2つ隣りの区間まで許容して総和を計算する対象の区間の組み合わせとしてもよい。また、単なる総和でなく、区間の組み合わせの一致数を重み付けして足し合わせることにより一致数を計算することも可能である。
上記で述べた複数の種類の一致数を中間一致数として、中間一致数から一致数を計算することにより判定を行うこともできる。これは、複数の中間一致数から画像照合結果を計算できることを意味する。従って、必ずしも一つの一致数を計算することは本質ではないことを述べておく。なお、同様の機能は、複数の種類の一致数を複数格納する手段と、複数の一致数から画像照合結果をする手段とから構成することも可能であるが、原理的に同一であるので記載は省略する。
また、対象に関して定められる条件から、一致数、または中間一致数を補正した値を用いて画像照合結果を計算することもできる。
実施形態6では、登録画像z毎に初期化することにより、すべての登録画像について区間の組み合わせの一致数を格納する領域が不要となる構成となっている。もちろん、すべての登録画像について区間の組み合わせの一致数を格納する領域を用意する構成も可能であるが、それと比較すると、第12の実施の形態では必要となる領域が少なくなる利点がある。
実施形態6によれば、次のような特有の効果を得ることができる。
汎用の方法は、登録画像と検索画像との間で、本来は対応しないにもかかわらず、たまたまアフィン変換で変換可能な特徴点配置が得られた場合も、誤って対応した(画像検索結果が一致した)と判定され、正確な画像検索、画像照合を行うことができない、という不具合があった。
これに対し、本発明の実施形態に係る特徴点照合装置の基本的構成の働きにより、汎用の問題を改善できることはすでに述べたとおりである。しかしながら、推定されたアフィンパラメータを検証する方法が、適切なパラメータを持つ特徴点群のみを一致すると判定できない場合には、依然として同様の課題が残る。例えば、あらかじめ設定された特定範囲が比較的広い場合が、それに相当する。
実施形態6は、登録画像と検索画像とがほぼ一様にアフィン変換で記述できるという前提条件のもとで、この課題を解決するための手法である。登録画像と検索画像とがほぼ一様なアフィン変換で記述できる関係にある場合は、第1の特徴点群と第2の特徴点群から推定されるパラメータは、ほぼ同様の値を持つことが容易に想像される。そうであれば、ある特定の値をもつパラメータの組み合わせの周辺に、推定されたパラメータ群が分布すると考えられる。逆に、パラメータが多く分布しない領域に存在するパラメータは、本来は対応しないにもかかわらず、たまたまアフィン変換で変換可能な特徴点配置が得られた場合と考えられる。従って、相対的にパラメータが多く分布する領域と考えられる、ある1つの格納領域に格納された一致数もしくはある1つの格納領域とその近傍の格納領域に格納された一致数の総和を出力すべき特徴点配置一致数とすることにより、本来対応しないにもかかわらず、たまたまアフィン変換で変換可能な特徴点配置が得られることが、特徴点配置の基本的な構成の場合より少なくなると考えられる。
以上より、実施形態6によって、登録画像と検索画像とがほぼ一様にアフィン変換で記述できるという前提条件のもとでは、より改善されることが期待できる。
その他の構成およびその他のステップ並びにその作用効果については、前述した実施形態1の場合と同一となっている。また、上記の説明において、上述した各ステップの動作内容及び各部の構成要素をプログラム化し、コンピュータに実行させてもよい。または、上述した各ステップの動作内容及び各部の構成要素の全部をハードウェアで構成し、ハードウェアに実行させても良い。上述した各ステップの動作内容及び各部の構成要素の一部をハードウェアで構成すると共に、残りの構成要素をプログラム化し、ハードウェアとコンピュータを強調させて実行することも可能である。
(実施形態7)
次に、本発明の実施形態7について説明する。実施形態7は、これまでに述べてきた本発明の実施形態において、照合のための手段としてアフィンパラメータ(幾何変換パラメータ)が求められていることに着目する。登録画像と検索画像との間のアフィンパラメータが求められるとすると、一方の画像をアフィンパラメータにより変形することにより、理想的には同じ画像が得られるはずである。この画像を利用して、例えば、一方の画像を他方の画像上に投影した結果を利用して、画像の照合を行うことが考えられる。
実際、このようなアプローチによる画像照合装置はすでに提案されている。例えば、特開2001−092963号公報には、画像中の顔領域に対する画像照合方法および装置について開示がされている。前記特許文献においては、画像中の局所領域(窓)画像に対して、窓データおよび入力窓データの特徴空間内での対応関係に基づいて幾何変換パラメータの推定を行い、その幾何変換パラメータを用いて入力画像の補正処理を行い、画像照合の類似度を計算する方法が開示されている。
これまでに述べてきた特徴ベクトルの一致数による照合原理(特徴点の局所的な配置の利用)は、画像を投影することを手段とする画像照合装置の照合原理(特徴点に限定されない画像情報の利用)と組み合わせて利用することにより、さらに高精度化されることが期待される。この組み合わせは、特徴ベクトルの一致数による画像照合装置が含む構成を利用すると、投影を行うために必要なアフィンパラメータを求めるための構成を効率的に構成することができる利点がある。第13の実施の形態はこのような考え方に基づき提案する形態である。
図29は、実施形態7の簡単な一例を示す構成図である。図29を参照すると、汎用の構成に対して、投影用アフィンパラメータ計算モジュール560、画像投影モジュール562、投影画像照合モジュール564が追加されている。また、画像照合処理結果計算モジュール544が持つ機能は、一部追加されている。これら以外の構成要素は実施形態6の構成と同一のものである。
投影用アフィンパラメータ計算モジュール560は、パラメータ空間投票数格納モジュール546の一つ以上の投票数格納領域に可能された投票数から、画像投影モジュール562が検索画像を登録画像に投影するための、あるいは登録画像を検索画像に投影するための、一つ以上の投影用アフィンパラメータを求める。以下、検索画像を登録画像に投影する場合を例にとり説明を続けるが、登録画像を検索画像に投影する場合も原理的には同一であり、ほぼ同様の手続きで実現されることをあらかじめ述べておく。
投影用アフィンパラメータをap、bp、cp、dp、ep、fpで表す。投影用パラメータは、画像が定義されている領域全体で共通の値を用いても良いし、画像の領域に応じて異なる値を用いても良い。画像の領域に応じて異なる値を計算することは、例えば、アフィンパラメータ推定モジュール534にて計算されたアフィンパラメータと、それが計算された特徴ベクトル対を生じさせた特徴点配置の登録画像上の位置や検索画像上の位置などの関係を調べることにより実現される。以下、画像が定義されている領域全体で共通の値を用いるものとして説明を続ける。また、特徴点照合装置502に対してパラメータ空間投票数格納モジュール546と投影用アフィンパラメータ計算モジュール560を追加した構成550は、アフィンパラメータ推定機能を構成する要素群として機能していることについて述べておく。
画像投影モジュール562は、投影用アフィンパラメータ計算モジュール560にて計算された投影用アフィンパラメータを用いて、検索画像を登録画像に投影する。ここで述べた投影とは、下記の対応付けにより登録画像を変形することである。すなわち、投影後の画像(投影登録画像)の座標(xp、yp)と、検索画像上の座標(xq、yq)は、次の式で関連付けられるものとする。
Figure 0005487970
投影画像照合モジュール564は、投影登録画像と登録画像とを照合して、照合に関する類似度に関する一つ以上の指標を計算する。画像照合の類似度に関しては、既存の方法で求めることができる。
画像照合処理結果計算モジュール544は、特徴ベクトルの一致数に加えて、投影画像照合モジュール564から計算された類似度をも利用して、画像照合結果を計算する。
次に、実施形態7の簡単な一例の動作について、実施形態6の動作との相違点について説明することにより、説明する。
実施形態7は、実施形態6の動作と異なるのは、図30に示すように投影用アフィンパラメータを求める処理(ステップS5112)が追加されていることと、図31に示すようにステップS216の処理がステップS516に置き換えられていることである。
ステップS5112は、S4111の処理の後に動作する処理である。ステップS5112は、投影用アフィンパラメータ計算モジュール560が、パラメータ空間投票数格納モジュール546の一つ以上の投票数格納領域に可能された投票数から、画像投影モジュールモジュール562が検索画像を登録画像に投影するための、あるいは登録画像を検索画像に投影するための、一つ以上の投影用アフィンパラメータを求める処理である。例えば、ステップS41111にて、一致数格納モジュール442に格納する一致数を計算する際に利用した一つ以上の格納領域に投票した各アフィンパラメータの値の平均、am、bm、cm、dm、em、fmを計算する。その後、これらの値に対して、次のような計算により、ap、bp、cp、dp、ep、fpを計算する。
Figure 0005487970
これは、求められているam、bm、cm、dm、em、fmが、登録画像から検索画像への変換を表すパラメータであることにより必要な処理である。(従って、登録画像を検索画像に投影する場合にはこの計算は行わず、単に、ap=am、bp=bm、cp=cm、dp=dm、ep=em、fp=fmとすればよい。)このように求められる投影用アフィンパラメータの組み合わせは、1つの登録画像に対して複数用意してもよい。例えば、一致数格納モジュール442に格納する一致数が計算される格納領域(の組み合わせ)が2つ以上存在する場合に、それぞれの格納領域の組み合わせに対応する投影用アフィンパラメータを格納しておいてもよい。
図32を参照すると、ステップS516の処理は、検索画像を登録画像上に投影し(ステップS5161)、投影登録画像と登録画像とを照合して、照合に関する類似度に関する一つ以上の指標を計算し(ステップS5162)、一致数格納モジュール442に格納される一致数と類似度に関する一つ以上の指標を用いて同定・検索結果を求めて出力する処理(ステップS5163)である。
ステップS5161においては、画像投影モジュール562が検索画像を登録画像に投影する。
ステップS5162においては、例えば、次のような手続きにより類似度(あるいは相違度)を計算する。まず、登録画像と投影検索画像の共通領域を求める。共通領域とは、図36に示すような登録画像と投影検索画像との共通部分のこととする。(一般に、登録画像と投影検索画像とは、投影用アフィンパラメータ推定誤差、切り出し領域の違いなどにより、完全に同一とはならない。)次に、この共通領域に属す画素に関して、類似度(相違度)を計算する。例えば、(登録画像の画素値−対応する投影検索画像の画素値)の2乗値を足し合わせた類似度(相違度)を計算する。また、共通領域をn×n個の領域にブロック化し、それぞれブロックに関して画素から得られる量について差の2乗値をブロックに関して足し合わせて類似度(相違度)としてもかまわない。もちろん、類似度(相違度)を求める方法はこれらに限らず、既存の方法を用いることができる。また、2つ以上の値を類似度としてもかまわない。
ステップS5163においては、一致数格納モジュール442に格納される一致数と、ステップS5162により計算された類似度とから、出力すべき登録画像を決定し、出力する。定性的には一致数が多いよどよく、類似度(相違度)は大きい(小さい)ほど良いことを利用して出力すべき登録画像を決定する。
次に、実施形態7の別の一例を説明する。この一例は、実施形態7の簡単な一例をより詳細化した一例となっている。
まず、図33を参照して、構成の概略について説明する。実施形態7の別の一例は、画像投影モジュール662を、部分領域計算モジュール672、部分領域特徴量計算モジュール674、部分領域特徴量格納モジュール676、投影領域計算モジュール678で構成している。また、投影画像照合モジュール664を、投影領域画像特徴量計算モジュール680、部分領域一致判定モジュール682で構成している。これら以外の構成要素は実施形態7の簡単な一例の構成と同一のものである。
次に、各構成要素の機能について説明する。なお、以下では、検索画像を登録画像に投影する場合を例に説明するが、登録画像を検索画像に投影する場合でも本質的に同一である。
部分領域計算モジュール672は、登録画像から一つ以上の部分領域を計算する。例えば、登録画像を二値化した後に、連結領域を求めて、その連結領域、もしくはその外接矩形などを部分画像とすることができる。登録画像特徴点抽出モジュール612において、二値化処理、連結領域を求める処理などが行われている場合には、登録画像特徴点抽出モジュール612の計算結果あるいは計算過程でえられる値の少なくとも一部を再利用することができるので、特に好適である。なお、文字列画像からは、通常、複数の連結領域が求められるので、一部もしくは全部の連結領域が部分領域として計算される。
部分領域特徴量計算モジュール674は、登録画像中から計算された部分領域に関する特徴量(部分領域特徴量)を計算する。部分領域として、連結領域を採用している場合には、連結領域を構成する画素の数、連結領域を構成する画素に関する二値化前の画素値の和などが特徴量として考えられる。ここでも、連結領域を構成する画素の数の和が、登録画像特徴点抽出モジュール612で計算されている場合は、その結果を再利用することができる。また、部分領域として、連結成分の外接矩形を採用している場合は、外接矩形内の黒画素の存在比率(黒画素数/外接矩形の画素数)や、文字認識で用いられる既知の特徴量を特徴量として用いることができる。
部分領域特徴量格納モジュール676は、部分領域計算モジュール672が計算された部分領域情報と、部分領域特徴量計算モジュール674が計算した部分領域特徴量とを格納する。
投影領域計算モジュール678は、投影用アフィンパラメータ推定モジュール660が計算した投影用アフィンパラメータと、部分領域特徴量格納モジュール676に格納された部分領域情報とを用いて、登録画像中に投影するべき検索画像中の部分領域を計算する。例えば、部分領域として連結成分からなる画像そのものを用いる場合には、登録画像中の部分領域を検索画像中に投影した領域が、登録画像に投影される領域として決定される。部分領域として外接矩形を採用している場合には、登録画像中の部分領域画像中の画素すべてを投影する代わりに、外接矩形情報のみを投影することも可能である。投影される領域が、登録画像の外にはみ出る場合も考えられるが、この場合は当該部分領域を後述の部分領域の一致判定の対象としないことも可能である。
投影領域画像特徴量計算モジュール680は、投影領域計算モジュール678が計算した登録画像に投影すべき部分領域内の特徴量(投影領域画像特徴量)を計算するための処理である。一般には、投影領域計算モジュール678により求められた検索画像中の部分領域画像を登録画像に投影した後に、その投影された画像に対する画像特徴量を計算する手続きで実現される。ただし、登録画像と検索画像との間にアフィン変換があることを考慮すれば、実際に検索画像中の部分領域画像を登録画像に投影することなく特徴量を計算することも可能である。例えば、部分領域として連結領域の外接矩形、特徴量として外接矩形内の黒画素の存在比率を用いている場合は、前述のように登録画像上の外接矩形をアフィン変換で変形した領域(四角形領域)内で、外接矩形内の黒画素の存在比率を計算すればよい。
以上のような投影領域画像特徴量計算モジュール680の働きにより、部分領域特徴量格納モジュール676に格納されている特徴量が計算された登録画像の各部分領域に対応する検索画像上の部分領域についての特徴量が求められたことになる。
部分領域一致判定モジュール682は、部分領域特徴量格納モジュール676に格納された登録画像に関する部分領域特徴量と、投影領域画像特徴量計算モジュール680で計算された検索画像に関する投影領域画像特徴量とを照合し、部分領域が一致するかどうかを判定する。その後、一致した数を利用して、例えば、(部分領域のうち一致判定された数)/(一致判定を行った回数)など類似度として計算し、その値を出力する。部分領域が一致するかどうかは、既存の方法で比較を行えばよく、例えば、特徴量がスカラーで表現される場合は、両者の差、あるいは、(登録画像から計算された部分領域特徴量)/(検索画像から計算された投影領域画像特徴量)が、あらかじめ定められた範囲にある場合に一致するとすることができる。特徴量がベクトルで表現される場合には、両ベクトルの誤差二乗和、距離(市街地距離、ユークリッド距離など)、内積などがあらかじめ定められた範囲にある場合に一致することもできるし、照合対象の性質を勘案してあらかじめその他の一致条件を定めておくこともできる。一致した部分領域の数についても部分領域一致判定モジュール682により計算される。
次に動作について説明する。第13の実施の形態の簡単な一例と比較すると、図34に図示したようにステップS516の処理がステップS616に置き換えられているところのみが異なっている。以下、ステップS616について説明する。
次に、図35を参照して、ステップS616の動作を説明する。まず、初期化が行われる。具体的には、登録画像RIz毎の部分領域がいくつ一致したかを計数するために、登録画像RIzに対応する部分領域の一致数格納用カウンタを0で初期化する(ステップS61600)。
ステップS61601では、部分領域計算モジュール672が、登録画像RIzから、部分領域を計算する。次に、部分領域特徴量計算モジュール674が、登録画像RIzから計算された部分領域rridについて、特徴量を計算し(ステップS61602)、計算された領域は部分領域特徴量格納モジュール676に格納される(ステップS61603)。ステップS61602およびステップS61603の処理は、登録画像RIzから計算されるすべての部分領域について計算される必要があるため、ステップS61604にて登録画像RIzから計算されるすべての部分領域について特徴量が計算・格納できたかを判定する。すべての部分領域についての特徴量が計算されていなければステップS61602へ、計算されていればステップS61605へ進む。ステップS61605は、すべての登録画像に関して部分領域特徴量が計算されたかを判定する。計算されていなければステップS61602へ、計算されていればステップS61606へ進む。
ステップS61606では、投影領域計算モジュール678が、登録画像RIzから計算された部分領域rridに対応する検索画像中の部分領域を求める。次に、ステップS61607で、投影領域画像特徴量計算モジュール680が、ステップS61606にて計算された検索画像中の部分領域内の画像を登録画像に投影する。なお、先の投影領域画像特徴量計算モジュール680についての説明で述べたように、ステップS61607の処理は省略されることもありうる。次に、ステップS61608で、S61606にて計算された検索画像中の部分領域、もしくは、S61607にて計算された検索画像中の部分領域内の画像を登録画像に投影した画像から、特徴量を計算する。
ステップS61609では、部分領域一致判定モジュール682が、部分領域特徴量と投影領域画像特徴量とが一致するかどうかを判定する。一致すると判定した場合は、ステップS61610にて、登録画像RIzに対応する部分領域の一致数格納用カウンタを1増加させた後、ステップS61611に進む。一致しないと判定した場合には、直接S61611に進む。
ステップS61611にて登録画像RIzから計算されるすべての部分領域について部分領域特徴量が一致するかどうかの判定が終了したかを判定する。すべての部分領域についての特徴量が計算されていなければステップS61606へ、計算されていればステップS61612へ進む。ステップS61612は、すべての登録画像に関して部分領域特徴量が一致したかの判定が終了したかを判定する。計算されていなければステップS61606へ、計算されていればステップS61613へ進む。
ステップS61613では、部分領域一致判定モジュール682が、登録画像毎に類似度を計算する。
最後にステップS61614では、一致数格納モジュール642に格納された一致数と、部分領域一致判定モジュール682により計算された類似度を利用して、最終的に同定結果とすべき登録画像を求め、一意に指定できる情報を出力する。
以上、説明してきた実施形態7の別の一例の動作は、必ずしもこの順番で行う必要はない。例えば、ステップS61601、ステップS61602、ステップS61603、ステップS61604、ステップS61605の処理は、図4で示される登録処理の中で行うこともできる。あるいは、ステップS61611、ステップS61612によるループ内で行われる処理をステップS61606、ステップS61607、ステップS61608、ステップS61609、ステップS61610、ステップS61604、ステップS61605のループの中でまとめて行ってもよい。逆に、ステップS61606からステップS61608までの処理と、ステップS61609からステップS61610までの処理を分割して、それぞれをステップS61611、ステップS61612に相当するループ処理することにより、一連の処理を行っても良い。
以上述べてきた実施形態7の別の一例として、検索画像を登録画像に投影する形態について説明した。前述のように、登録画像を検索画像に投影するようにすることもできるし、両方法を合わせて利用することもできる。両方法を合わせて利用する場合は、例えば、画像照合処理結果計算モジュール544が、両方法から得られるそれぞれの類似度と、一致数とから最終結果を判定するようにすれば良い。
実施形態7によれば、すでに述べてきたように、次のような効果がある。すなわち、これまでに述べてきた特徴ベクトルの一致数による照合原理は、画像を投影することを手段とする画像照合装置の照合原理と組み合わせて利用することにより、さらに高精度な照合を行うことが期待される。特に、特徴ベクトルの一致数による画像照合装置が含む構成を第一の照合原理として利用すると、投影を行うために必要なアフィンパラメータを求めるための構成を効率的に構成することができるため、第2の照合原理を低資源で導入できる利点がある。
さらに、既に述べたように、実施形態7の別の一例によれば、部分領域計算モジュールが、登録画像特徴点抽出モジュールの計算過程で得られる値の少なくとも一部を利用して、部分領域計算モジュールが行うべき計算の一部をも省略できる効果もある。また、アフィンパラメータ推定部が行うアフィンパラメータ推定は、すでに述べてきたように局所的な特徴点の配置を基に推定される。従って、本実施の形態は、全体を均一なアフィンパラメータで表現できないような場合において、局所的なアフィンパラメータによる局所的な画像の投影が可能になるため、効果的である。一方で、均一なアフィンパラメータで表現できる場合でも、計算誤差など何らかの影響で局所的なアフィンパラメータが求まらない場合について、その領域以外の領域で求められているアフィンパラメータから推定することができるため、効果的である。
その他の構成およびその他のステップ並びにその作用効果については、前述した第1の実施の形態の場合、もしくは第12の実施の形態と同一となっている。また、上記の説明において、上述した各ステップの動作内容及び各部の構成要素をプログラム化し、コンピュータに実行させてもよい。または、上述した各ステップの動作内容及び各部の構成要素の全部をハードウェアで構成し、ハードウェアに実行させても良い。上述した各ステップの動作内容及び各部の構成要素の一部をハードウェアで構成すると共に、残りの構成要素をプログラム化し、ハードウェアとコンピュータを協業させて実行することも可能である。
本発明によれば、画像中から得られた特徴量配置、または画像そのものを照合することが可能になるので、画像検索・同定用途に適用できる。特に、比較的特徴点が多く、かつ安定に得られる文書(文字列)画像検索・同定用途に適用できる。
本発明の特徴点照合装置を画像照合装置に適用した実施形態1による全体構成の一例を示すブロック図である。 図1に示す画像照合装置の一部の詳細構成を示すブロック図である。 本発明の特徴点照合装置を画像照合装置に適用した実施形態1において、前記画像照合装置の登録処理手順の一例を示すフローチャートである。 図3に示す登録処理手順の一部の詳細処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の特徴点照合装置を画像照合装置に適用した実施形態1において、前記画像照合装置の検索処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の特徴点照合装置を画像照合装置に適用した実施形態2による全体構成の一例を示すブロック図である。 本発明の特徴点照合装置を画像照合装置に適用した実施形態2において、前記画像照合装置の検索処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の特徴点照合装置を画像照合装置に適用した実施形態3による全体構成の一例を示すブロック図である。 本発明の特徴点照合装置を画像照合装置に適用した実施形態4による全体構成の一例を示すブロック図である。 図1の画像照合装置において登録される登録画像RI1の一例を説明するための説明図である。 図1の画像照合装置において登録される登録画像RI2の一例を説明するための説明図である。 図1の画像照合装置において検索される検索画像QIの一例を説明するための説明図である。 図1の画像照合装置において登録される登録画像RI1に関する特徴点の抽出の一例を説明するための説明図である。 図1の画像照合装置において登録される登録画像RI1に関する特徴点座標の一例を説明するための説明図である。 図1の画像照合装置において登録される登録画像RI2に関する特徴点の組み合わせ結果と、前記特徴点のアフィン不変量である特徴ベクトルの格納結果の一例を説明するための説明図である。 図1の画像照合装置において、特徴ベクトル生成に関して、特徴ベクトルの要素番号と、アフィン不変量の計算に使われる特徴点の番号との関連の一例を説明するための説明図である。 図1の画像照合装置において登録される登録画像RI1に関する特徴点の組み合わせ結果と、前記特徴点のアフィン不変量である特徴ベクトルの格納結果の一例を説明するための説明図である。 図1の画像照合装置において登録される登録画像RI2に関する特徴点抽出の一例を説明するための説明図である。 図1の画像照合装置において登録される登録画像RI2に関する特徴点座標の一例を説明するための説明図である。 図1の画像照合装置において、検索画像QIに関する特徴点座標の一例を説明するための説明図である。 図1の画像照合装置において検索される検索画像QIに関する特徴点抽出の一例を説明するための説明図である。 本発明の特徴点照合装置を画像照合装置に適用した第12の実施の形態における全体構成の一例を示すブロック図である。 本発明の特徴点照合装置を画像照合装置に適用した第12の実施の形態において、前記画像照合装置の検索処理手順の詳細処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の特徴点照合装置を画像照合装置に適用した第12の実施の形態において、前記画像照合装置の検索処理手順の詳細処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の特徴点照合装置を画像照合装置に適用した第12の実施の形態において、前記画像照合装置の検索処理手順の詳細処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の特徴点照合装置を画像照合装置に適用した第12の実施の形態において、前記画像照合装置の検索処理手順の詳細処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の特徴点照合装置を画像照合装置に適用した第12の実施の形態において、前記画像照合装置の検索処理手順の詳細処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の特徴点照合装置を画像照合装置に適用した第12の実施の形態において、前記画像照合装置の検索処理手順の詳細処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の特徴点照合装置を画像照合装置に適用した第13の実施の形態における全体構成の簡単な一例を示すブロック図である。 本発明の特徴点照合装置を画像照合装置に適用した第13の実施の形態において、投影用アフィンパラメータを求める処理の動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の特徴点照合装置を画像照合装置に適用した第13の実施の形態における処理の動作の一例の概略を示すフローチャートである。 本発明の特徴点照合装置を画像照合装置に適用した第13の実施の形態における処理の動作の一例の詳細を示す別のフローチャートである。 本発明の特徴点照合装置を画像照合装置に適用した第13の実施の形態の別の一例における全体構成の一例を示すブロック図である。 本発明の特徴点照合装置を画像照合装置に適用した第13の実施の形態の別の一例における処理の動作の一例の概略を示すフローチャートである。 本発明の特徴点照合装置を画像照合装置に適用した第13の実施の形態の別の一例における処理の動作の一例の詳細を示すフローチャートである。 本発明の特徴点照合装置を画像照合装置に適用した第13の実施の形態において共通領域について説明するための説明図である。 本発明の実施形態に係る画像照合装置の構成を示すブロック図である。 特徴量リストの一例を説明するための説明図である。
符号の説明
1 画像照合装置
10a、110a、410a、510a、610a 画像照合モジュール
10b、110b、410b、510b、610b 特徴点配置照合モジュール
12、112、412、512、612 登録画像特徴点抽出モジュール
14、114、414、514、614 登録画像特徴点配置計算モジュール
16、116、416、516、616 登録画像不変量計算モジュール
18a、118a、418a、518a、618a 登録画像特徴点配置格納モジュール
18a―1 登録画像特徴点座標格納モジュール
18a―2 登録画像特徴点組み合わせ格納モジュール
18b、118b、418b、518b、618b 登録画像不変量格納モジュール
22、122、422、522、622 検索画像特徴点抽出モジュール
24、124、424、524、624 検索画像特徴点配置計算モジュール
26、126、426、526、626 検索画像不変量計算モジュール
32、132、432、532、632 不変量一致判定モジュール
34、134、434、534、634 アフィンパラメータ推定モジュール
36、136、436、536、636 アフィンパラメータ検証モジュール
42、142、442、542、642 一致数格納モジュール
44、144、444、544、644 画像照合結果計算モジュール
136 特徴点配置一致判定モジュール
446、546、646 パラメータ空間投票数格納モジュール
448、548、648 一致数計算モジュール
560、660 投影用アフィンパラメータ計算モジュール
562、662 画像投影モジュール
564、664 投影画像照合モジュール
672 部分領域計算モジュール
674 部分領域特徴量計算モジュール
676 部分領域特徴量格納モジュール
678 部分画像投影モジュール
680 投影画像部分領域特徴量計算モジュール
682 部分領域一致判定モジュール
RI1 登録画像
RI2 登録画像
RI1,RI2 登録画像
QI 検索画像

Claims (26)

  1. 一方と他方の照合対象の画像から得られた特徴点に基づいて複数の特徴点の配置を計算し、その計算結果に基づいて幾何変換に関する不変量を要素とする特徴量を前記照合対象の画像毎にそれぞれ生成し、前記照合対象の画像の前記特徴量を用いて、前記照合対象の画像の特徴点配置同士が同一の特徴点配置であるかを照合する特徴点配置照合装置であって、
    前記照合対象の画像毎の各特徴量を生成する元となった各々の特徴点配置に基づいて幾何変換に関するパラメータを局所的な特徴点配置対に関して計算するパラメータ推定モジュールと、
    前記パラメータ推定モジュールで計算された前記パラメータが画像を撮像する撮像系の仕様や画像を取得する条件から予め定められる所定の範囲内にあるかどうかを検証し、当該所定の範囲内にあれば、前記一方と他方の照合対象の画像の特徴点配置が一致すると判定するパラメータ検証モジュールと、
    を含むことを特徴とする特徴点配置照合装置。
  2. 前記パラメータ推定モジュールは、
    前記幾何変換に関する不変量を要素とする特徴量を用いた特徴点配置照合の結果が同一であった場合に動作する請求項1に記載の特徴点配置照合装置。
  3. 前記パラメータ検証モジュールは、
    前記計算された幾何変換に関するパラメータに、前記幾何変換に関する不変量である特徴ベクトル対の類似度を加えて前記照合対象の画像の特徴点配置同士が同一の特徴点配置であるかを検証する請求項1に記載の特徴点配置照合装置。
  4. 前記幾何変換がアフィン変換である請求項1に記載の特徴点配置照合装置。
  5. 一方と他方の照合対象の画像から得られた特徴点に基づいて複数の特徴点の配置を計算し、その計算結果に基づいて幾何変換に関する不変量を要素とする特徴量を前記照合対象の画像毎にそれぞれ生成し、前記照合対象の画像の前記特徴量を用いて、前記照合対象の画像の特徴点配置同士が同一の特徴点配置であるかを判定することで、前記画像同士を照合する画像照合装置であって、
    前記照合対象の画像毎の各特徴量を生成する元となった各々の特徴点配置に基づいて幾何変換に関するパラメータを局所的な特徴点配置対に関して計算するパラメータ推定モジュールと、
    前記パラメータ推定モジュールで計算された前記パラメータが画像を撮像する撮像系の仕様や画像を取得する条件から予め定められる所定の範囲内にあるかどうかを検証し、当該所定の範囲内にあれば、前記一方と他方の照合対象の画像の特徴点配置が一致すると判定するパラメータ検証モジュールと、
    前記パラメータ検証モジュールで同一であると判定された前記特徴点配置の個数に基づいて画像照合結果を出力する画像照合結果計算モジュールと、
    を含むことを特徴とする画像照合装置。
  6. 前記パラメータ推定モジュールは、
    前記幾何変換に関する不変量を要素とする特徴量を用いた特徴点配置照合の結果が同一であった場合に動作する請求項5に記載の画像照合装置。
  7. 前記パラメータ検証モジュールは、
    前記計算された幾何変換に関するパラメータに、前記幾何変換に関する不変量である特徴ベクトル対の類似度を加えて前記照合対象の画像の特徴点配置同士が同一の特徴点配置であるかを検証する請求項5に記載の画像照合装置。
  8. 前記幾何変換がアフィン変換である請求項5に記載の画像照合装置。
  9. 前記パラメータ検証モジュールで同一であると判定された前記特徴点配置の個数を、前記パラメータの値に対応付けられた領域に分類して格納する格納モジュールと、
    前記領域毎に分類された前記特徴点配置の個数に基づいて、前記特徴点配置の一致数を計算し、その計算結果を前記画像照合結果計算モジュールに出力する一致数計算モジュールとを含む請求項5に記載の画像照合装置。
  10. 前記照合対象の一の画像を他の画像に投影する画像投影モジュールと、
    前記投影した画像の類似度を計算する投影画像照合モジュールとを含み、
    前記画像照合結果計算モジュールは、前記特徴点の一致数に前記計算された類似度を加えて前記画像照合結果を出力する請求項9に記載の画像照合装置。
  11. 一方と他方の照合対象の画像から得られた特徴点に基づいて複数の特徴点の配置を計算し、その計算結果に基づいて幾何変換に関する不変量を要素とする特徴量を前記照合対象の画像毎にそれぞれ生成し、前記照合対象の画像の前記特徴量を用いて、前記照合対象の画像の特徴点配置同士が同一の特徴点配置であるかを照合する特徴点配置照合方法であって、
    前記照合対象の画像毎の各特徴量を生成する元となった各々の特徴点配置に基づいて幾何変換に関するパラメータを局所的な特徴点配置対に関して計算し、
    計算された前記パラメータが画像を撮像する撮像系の仕様や画像を取得する条件から予め定められる所定の範囲内にあるかどうかを検証し、当該所定の範囲内にあれば、前記一方と他方の照合対象の画像の特徴点配置が一致すると判定する
    ことを特徴とする特徴点配置照合方法。
  12. 前記計算された幾何変換に関するパラメータに、前記幾何変換に関する不変量である特徴ベクトル対の類似度を加えて前記照合対象の画像の特徴点配置同士が同一の特徴点配置であるかを検証する請求項11に記載の特徴点配置照合方法。
  13. 前記幾何変換としてアフィン変換を用いる請求項11に記載の特徴点配置照合方法。
  14. 一方と他方の照合対象の画像から得られた特徴点に基づいて複数の特徴点の配置を計算し、その計算結果に基づいて幾何変換に関する不変量を要素とする特徴量を前記照合対象の画像毎にそれぞれ生成し、前記照合対象の画像の前記特徴量を用いて、前記照合対象の画像の特徴点配置同士が同一の特徴点配置であるかを判定することで、前記画像同士を照合する画像照合方法であって、
    前記照合対象の画像毎の各特徴量を生成する元となった各々の特徴点配置に基づいて幾何変換に関するパラメータを局所的な特徴点配置対に関して計算し、
    計算された前記パラメータが画像を撮像する撮像系の仕様や画像を取得する条件から予め定められる所定の範囲内にあるかどうかを検証し、当該所定の範囲内にあれば、前記一方と他方の照合対象の画像の特徴点配置が一致すると判定し、
    前記同一であると判定された前記特徴点配置の個数に基づいて画像照合結果を出力することを特徴とする画像照合方法。
  15. 前記計算された幾何変換に関するパラメータに、前記幾何変換に関する不変量である特徴ベクトル対の類似度を加えて前記照合対象の画像の特徴点配置同士が同一の特徴点配置であるかを検証する請求項14に記載の画像照合方法。
  16. 前記幾何変換としてアフィン変換を用いる請求項14に記載の画像照合方法。
  17. 記同一であると判定された前記特徴点配置の個数を、前記パラメータの値に対応付けられた領域に分類して格納し、
    前記領域毎に分類された前記特徴点配置の個数に基づいて、前記特徴点配置の一致数を計算し、その計算結果に基づいて前記画像照合結果を出力する請求項14に記載の画像照合方法。
  18. 前記照合対象の一の画像を他の画像に投影し、
    前記投影した画像の類似度を計算し、
    前記特徴点の一致数に前記計算された類似度を加えて前記画像照合結果を出力する請求項17に記載の画像照合方法。
  19. 一方と他方の照合対象の画像から得られた特徴点に基づいて複数の特徴点の配置を計算し、その計算結果に基づいて幾何変換に関する不変量を要素とする特徴量を前記照合対象の画像毎にそれぞれ生成し、前記照合対象の画像の前記特徴量を用いて、前記照合対象の画像の特徴点配置同士が同一の特徴点配置であるかを照合する制御を行う特徴点配置照合プログラムであって、
    コンピュータに、
    前記照合対象の画像毎の各特徴量を生成する元となった各々の特徴点配置に基づいて幾何変換に関するパラメータを局所的な特徴点配置対に関して計算する機能と、
    計算された前記パラメータが画像を撮像する撮像系の仕様や画像を取得する条件から予め定められる所定の範囲内にあるかどうかを検証し、当該所定の範囲内にあれば、前記一方と他方の照合対象の画像の特徴点配置が一致すると判定する機能とを実行させることを特徴とする特徴点配置照合プログラム。
  20. 前記コンピュータに、
    前記計算された幾何変換に関するパラメータに、前記幾何変換に関する不変量である特徴ベクトル対の類似度を加えて前記照合対象の画像の特徴点配置同士が同一の特徴点配置であるかを検証する機能を実行させる請求項19に記載の特徴点配置照合プログラム。
  21. 前記幾何変換としてアフィン変換を用いる請求項19に記載の特徴点配置照合プログラム。
  22. 一方と他方の照合対象の画像から得られた特徴点に基づいて複数の特徴点の配置を計算し、その計算結果に基づいて幾何変換に関する不変量を要素とする特徴量を前記照合対象の画像毎にそれぞれ生成し、前記照合対象の画像の前記特徴量を用いて、前記照合対象の画像の特徴点配置同士が同一の特徴点配置であるかを判定することで、前記画像同士を照合する制御を行う画像照合プログラムであって、
    コンピュータに、
    前記照合対象の画像毎の各特徴量を生成する元となった各々の特徴点配置に基づいて幾何変換に関するパラメータを局所的な特徴点配置対に関して計算する機能と、
    計算された前記パラメータが画像を撮像する撮像系の仕様や画像を取得する条件から予め定められる所定の範囲内にあるかどうかを検証し、当該所定の範囲内にあれば、前記一方と他方の照合対象の画像の特徴点配置が一致すると判定する機能と、
    前記同一であると判定された前記特徴点配置の個数に基づいて画像照合結果を出力する機能とを実行させることを特徴とする画像照合プログラム。
  23. 前記コンピュータに、
    前記計算された幾何変換に関するパラメータに、前記幾何変換に関する不変量である特徴ベクトル対の類似度を加えて前記照合対象の画像の特徴点配置同士が同一の特徴点配置であるかを検証する機能を実行させる請求項22に記載の画像照合プログラム。
  24. 前記幾何変換としてアフィン変換を用いる請求項22に記載の画像照合プログラム。
  25. 前記コンピュータに、
    記同一であると判定された前記特徴点配置の個数を、前記パラメータの値に対応付けられた領域に分類して格納させる機能と、
    前記領域毎に分類された前記特徴点配置の個数に基づいて、前記特徴点配置の一致数を計算し、その計算結果に基づいて前記画像照合結果を出力する機能とを実行させる請求項22に記載の画像照合プログラム。
  26. 前記コンピュータに、
    前記照合対象の一の画像を他の画像に投影する機能と、
    前記投影した画像の類似度を計算する機能と、
    前記特徴点の一致数に前記計算された類似度を加えて前記画像照合結果を出力する機能とを実行させる請求項25に記載の画像照合プログラム。
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