JPWO2008123298A1 - 癌患者用輸液製剤 - Google Patents

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Abstract

進行癌末期から末期癌患者に対する腫瘍の発育・増殖抑制効果と、末期癌患者の低栄養状態を改善効果に優れた、副作用のない末期癌患者用のアミノ酸輸液製剤を提供するものであり、進行癌末期から末期癌患者の栄養管理に使用することを特徴とする高アミノ酸配合輸液であって、具体的には、高アミノ酸配合輸液が低糖/高アミノ酸配合輸液であり、特にL−グルタミン又はグリシンを高濃度で含有する上記の進行癌末期から末期癌患者の栄養管理に使用することを特徴とする高アミノ酸配合輸液であり、また、かかる高アミノ酸配合輸液の長期投与による進行癌末期及び/又は末期癌患者の栄養管理をすることからなることを特徴とする癌の治療方法である。

Description

本発明は癌患者、特に末期癌患者の栄養管理に使用し、その低栄養状態を改善し、癌の治療に使用する高アミノ酸配合輸液に関する。
詳細には、投与するアミノ酸を高濃度に含有し、且つアミノ酸の組成を変化させることによって、進行癌末期及び/又は末期癌患者の低栄養状態を改善し、それにより癌患者の腫瘍の発育・増殖を抑制する高アミノ酸含有輸液製剤に関する。
最近、投与するアミノ酸組成を変化させたり、特定のアミノ酸を欠乏させたり、或いは高濃度にするなどしてアミノ酸のインバランス状態を惹起させ、癌細胞の核酸合成とそれに伴う蛋白合成を抑制させ、腫瘍の発育・増殖を抑制するアミノ酸のインバランス療法の試みが行われている。
そのなかで、かかるアミノ酸インバランス療法において効果があるとされる、具体的処方も種々提案されている。
例えば、特許文献1には、L−アルギニンと分岐鎖アミノ酸であるL−ロイシン、L−イソロイシン及びL−バリンの含有量を相対的に多くし、L−アスパラギン酸とL−グルタミン酸の含有量を相対的に低くすると共に、含有する必須アミノ酸についてはL−アルギニン以外の必須アミノ酸を相対的に多くした癌用アミノ酸製剤が提案されている。
また、特許文献2には、L−アルギニンの含有量を相対的に多くし、L−メチオニンの含有量を相対的に少なくし、さらにL−グルタミン酸及びL−アスパラギン酸を含む非必須アミノ酸を無配合にした癌用アミノ酸製剤が提案されている。
これらの癌用アミノ酸製剤は、いずれも特定のアミノ酸の含有量を変化させたインバランス状態を惹起させており、癌患者の栄養状態を改善する効果を有しているものの、腫瘍の発育抑制効果については充分なものとはいえない。
そこで、かかる点を改良するものとして、腫瘍の発育抑制効果と栄養状態を改善する癌用アミノ酸輸液製剤が提案(特許文献3)されており、ある程度の効果を上げているが、癌患者のなかでも特に進行癌末期から末期癌患者の栄養状態を改善させると共に、腫瘍の発育・増殖を抑制させるには未だ不十分なものであった。
したがって、進行癌末期から末期癌患者の低栄養状態を改善させ、且つ腫瘍の発育抑制・増殖抑制を行い、進行癌末期から癌末期患者の治療、すなわち延命を効果的に行い得るアミノ酸輸液製剤の開発が望まれていた。
特公平5−79049号公報 特許第2537406号掲載公報 特許第3429327号掲載公報 国際公開WO 2006/043336号公報
本発明は上記の現状を鑑み、進行癌末期から末期癌患者に対する腫瘍の発育・増殖抑制効果と、末期癌患者の低栄養状態の改善効果に優れた、副作用のない末期癌患者用のアミノ酸輸液製剤を提供することを課題とする。
かかる課題を解決するべく本発明者は鋭意検討した結果、末期癌患者に対して行っている中心静脈栄養法療法(IVH)による栄養補給において、IVHの問題点とされるカテーテル感染予防のため、IVHから末梢静脈栄養法(PPN)に代えたところ、末期癌患者が顕著に延命する事実に遭遇した。このことは、腫瘍細胞が利用しやすいブドウ糖の供給が制限され、腫瘍へのエネルギー供給が制限されたためと考えられた。
更に、本発明者は、培養培地中のブドウ糖濃度を減じるとラット正常胃粘膜細胞株では変化しないが、ラット及びヒト胃癌細胞株では腫瘍細胞内の蛋白量が濃度依存的に低下しており、腫瘍細胞の活性が低下することを見出した。
また、本発明者は、腫瘍ではミトコンドリアでの酸化的リン酸化によるエネルギー産生が障害されていることを見出した。ミトコンドリア内にあるTCAサイクルなどを構成する代謝酵素によりエネルギー産生が可能なアミノ酸をエネルギー源として十分量供給すれば、これらのアミノ酸は正常な宿主のエネルギー源として利用できる一方で、腫瘍ではこれをエネルギー源として利用することができず、腫瘍の発育・増殖を抑え得るものと考えた。
これらのことから、進行癌末期及び/又は末期癌患者に対して、低糖であってアミノ酸を高配合に組み合わせた組成の輸液は、癌患者の腫瘍の発育・増殖を抑制しつつ栄養状態の維持、改善ができ得るものと考えた。
しかして本発明は、その基本的態様として、進行癌末期から末期癌患者の栄養管理に使用することを特徴とする高アミノ酸配合輸液である。
より具体的な本発明は、高アミノ酸配合輸液が低糖/高アミノ酸配合輸液であり、特にL−グルタミン又はグリシンを高濃度で含有する上記の進行癌末期から末期癌患者の栄養管理に使用することを特徴とする高アミノ酸配合輸液である。
さらに好ましい本発明は、前記の低糖/高アミノ酸配合輸液であって、低糖配合が、糖を含有しないものである末期癌患者の栄養管理に使用することを特徴とする高アミノ酸配合輸液である。
すなわち本発明は、進行癌末期から末期癌患者の栄養管理が、癌患者の低栄養状態を改善し、腫瘍の発育・増殖抑制を行うものである高アミノ酸配合輸液であり、かかる高アミノ酸配合輸液からなる癌治療剤である。
また本発明は別の態様として、高アミノ酸配合輸液の長期投与による進行癌末期から末期癌患者の栄養管理をすることからなることを特徴とする癌の治療方法である。
より具体的には、高アミノ酸配合輸液が低糖/高アミノ酸配合輸液であり、特にL−グルタミン又はグリシンを高濃度で含有する上記の進行癌末期から末期癌患者の栄養管理をすることからなる癌の治療方法であり、さらに好ましくは、低糖/高アミノ酸配合輸液であって、かかる低糖配合が、糖を含有しないものである高アミノ酸配合輸液を進行癌末期から末期癌患者の栄養管理に使用することからなる末期癌の治療方法である。
すなわち、かかる本発明の別の態様においては、進行癌末期から末期癌患者の低栄養状態を改善し、腫瘍の発育・増殖抑制を、低糖/高アミノ酸配合輸液により行う癌の治療方法である。
本発明が提供する高アミノ酸配合輸液、すなわち、低糖/高アミノ酸配合輸液を進行癌末期及び/又は末期癌患者に投与することにより、進行癌末期から末期癌患者の低栄養状態が改善され、腫瘍の発育・増殖を抑制し、それにより末期癌患者の延命を図ることができる。
これまで提案されている癌用アミノ酸製剤は、腫瘍の発育・増殖を抑制しうるが、癌患者の栄養状態を改善しうるものではなかった。また、提案されている癌用アミノ酸輸液製剤は、末期癌患者を対象とするものではなく、進行癌末期から末期癌患者の延命を図るには不十分なものであった。
本発明の進行癌末期から末期癌患者の栄養管理に使用する高アミノ酸配合輸液は、進行癌末期から末期癌患者の低栄養状態が改善され、かつ腫瘍の発育・増殖を抑制し、それにより進行癌末期から末期癌患者の延命を図る点で、特異的なものである。
本発明の実施例1に従う、腫瘍の増殖ラット由来胃粘膜細胞株(非腫瘍細胞)及びラット由来胃癌細胞株(腫瘍細胞)を培養培地中のグルコース濃度を変えて24時間培養した後のBrdUの取り込み量を示す図である。 3g/Lのグルコース濃度で培養したときの、各細胞のBrdUの取り込み量を1としたときの相対値を示した。 本発明の実施例2に従う、ラット由来胃粘膜細胞株(非腫瘍細胞)及び各種胃癌細胞株(腫瘍細胞)の酸素消費能を示す図である。 ラット由来胃粘膜細胞の酸素消費速度を1としたときの相対値で示した。 本発明の実施例3に従う、ラット由来胃粘膜細胞株(非腫瘍細胞)及び各種胃癌細胞株(腫瘍細胞)の培養培地中にミトコンドリアの電子伝達系の阻害剤であるRotenone(電子伝達系I阻害剤)またはAntimytin Aを培養培地中に添加し、12〜24時間培養後のミトコンドリア活性を示す図である。 TC−1を用いた細胞生存率にて測定し、各阻害剤添加前の生存率を100としたときの相対値を示した。 本発明の実施例4に従う、腫瘍の増殖ラット由来胃粘膜細胞株(RGM/非腫瘍細胞)を、3%グルタミン添加グルコース非含有培地にて120時間培養後の顕微鏡写真である。 本発明の実施例4に従う、腫瘍の増殖ラット由来胃癌細胞株(RGK−37/腫瘍細胞)を、3%グルタミン添加グルコース非含有培地にて120時間培養後の顕微鏡写真である。
符号の説明
第1図〜第3図における統計検定はダネット型の検定を用い、優位水準は5%とし、P値が5%未満のとき「統計学的に有意差あり」とした。
各群とも、平均±標準偏差で示した。
本発明の末期癌患者を対象とする高アミノ酸配合輸液は、低栄養状態にある手術不可能な進行癌末期及び末期癌患者であって、栄養源の経口的な摂取が不可能或いは困難な患者に適用し、蛋白源の補給による低蛋白・低アルブミン血症及びN−バランスの改善を行い、優れた栄養補給を行い得るものである。またそのカロリー源を糖に求めるのではなく、正常細胞に対して利用性の良いアミノ酸をカロリー源として供給する点に特徴を有するものである。
本発明者の検討により、腫瘍細胞はエネルギー産生において正常細胞とは異なる特異的な特徴を持つことが明らかとなった。末期癌患者ではしばしば悪液質状態となり栄養を補給しても、栄養状態の改善することは難しく低栄養状態に陥る。末期癌患者の多くはインスリン抵抗性の状態にあり、患者自身は糖の取り込みが抑制され糖がエネルギー源として利用されにくく、必要なカロリーを投与しても低栄養状態は改善しにくい環境にある。
逆に、多くの腫瘍細胞ではグルコーストランスポーターの1つであるGLUT1のmRNAの発現が亢進していることや、陽電子放射断層撮影装置(PET)による診断により、腫瘍細胞への糖の取りこみが亢進していること、乳酸脱水酵素(LDH)が亢進していることが報告されており、解糖系を介した糖の嫌気的代謝が極めて高い状態にあるものと考えられる。解糖系にて産生された乳酸は、主に肝臓で再びブドウ糖に構成され、再び腫瘍細胞にブドウ糖が供給される、いわゆるコリサイクルを利用していることが知られている。
一方、本発明者はヒト胃癌組織が蛍光を発することを蛍光内視鏡でしばしば確認している。これは腫瘍細胞内にポルフィリンが多量に含まれるためと考えられる。ポルフィリンはミトコンドリア膜上に存在するフェロキレテースの働きによりFe2+を取り込んでヘム鉄となりミトコンドリア内膜の電子伝達系に組み込まれる。しかし、腫瘍細胞内ではNO合成酵素の発現が亢進しており、癌細胞の細胞質内に発生するNOラジカル等の酸化的障害によってフェロキレテースは障害を受け、酵素活性が阻害されるため、細胞内にポルフィリンが蓄積しているものと考えられる。
このため本発明者は、腫瘍細胞においてはチトクロムの供給が不十分となり、電子伝達系でのプロトンの受け渡しがうまく行われないために好気的酸化によるATP産生が障害され、エネルギー産生を解糖系に依存した特異的な代謝状態にあるものと考えた。
したがって、腫瘍細胞が電子伝達系を利用したATP産生が十分できない特徴を有することを利用し、糖の補給を制限すれば腫瘍細胞のATP産生は抑制され、腫瘍の増殖を抑制することが可能となる。また、替わりに1日に必要なカロリーのほとんどをアミノ酸またはペプチドで補給することにより、宿主の細胞ではこれを利用してクエン酸サイクル(TCAサイクル)介したATP産生を行うことができる。腫瘍の増殖を抑えた宿主の環境を作ることは、効果的な抗癌剤治療をも可能にするものであると考えられる。
本発明の高アミノ酸配合輸液に使用するアミノ酸は、遊離型のみならず、その薬理学的に許容される塩、例えば、ナトリウム、カリウム塩等の金属塩、塩酸、硫酸塩などの無機塩又は酢酸塩、クエン酸などの有機酸塩の形で使用することができる。
また、アミノ酸は、その一部又は全部をN−アシル誘導体、例えばN−アセチル誘導体として使用することもできる。
さらには、2種以上のアミノ酸同士が互いにペプチド結合したペプチドの形態で使用することもできる。
本発明の高アミノ酸配合輸液にあっては、非腫瘍細胞において利用性が高く、かつ腫瘍細胞では利用されにくいアミノ酸を多く含有することが好ましい。そのアミノ酸組成としては特にL−グルタミンを高濃度で含有することが重要であることが判明した。L−グルタミンは侵襲ストレス時に要求量が高まる条件的必須アミノ酸としても知られるが、最も効率的にエネルギー産生に利用されやすいアミノ酸種である。また、特許文献4にはヘリコバクター・ピロリ感染ラットの胃癌様病変の発現において、L−グルタミンが抑制効果を認めることが報告されており、さらに本発明者もL−グルタミンの培地への添加がラット由来胃粘膜細胞の化学発癌を抑制すること、無糖/L−グルタミン高添加培地において非腫瘍細胞では生存するが、腫瘍細胞では細胞死が誘導されることを見出しており、L−グルタミンがエネルギー産生と発癌抑制の面で最も癌患者に適したアミノ酸であると考えられる。
また、グリシンはミトコンドリアで内膜に存在するグリシン切断酵素によって代謝され、ATP産生に利用されることから、ミトコンドリア機能障害のある癌種においては利用されにくいアミノ酸であると考えられる。
患者の栄養状態の維持、改善には必須アミノ酸を中心としたアミノ酸がバランスよく配合されることが重要である。栄養バランスを維持した上で、上記のL−グルタミンやグリシンの配合バランスを高めることが好ましい。
それに併せ、そのアミノ酸組成として、より好ましい具体的アミノ酸組成の範囲を示せば、以下の表1のとおりである。
Figure 2008123298
本発明の末期進行癌及び末期癌患者の栄養管理に使用する高アミノ酸配合輸液にあっては、アミノ酸含有量として高アミノ酸を配合し、電解質をバランスよく配合し必要に応じてブドウ糖を少量配合した輸液である。好ましくは、
L−イソロイシン 0.8〜5.0g/L
L−ロイシン 1.0〜9.0g/L
L−バリン 1.0〜10.0g/L
L−リジン 0.8〜6.0g/L
L−メチオニン 0.1〜3.0g/L
L−フェニルアラニン 0.5〜5.0g/L
L−スレオニン 0.1〜5.0g/L
L−トリプトファン 0.05〜1.0g/L
L−アラニン 1.0〜20.0g/L
L−アルギニン 0.01〜10.0g/L
L−アスパラギン酸 0.08〜2.0g/L
L−システイン 0.02〜1.2g/L
L−グルタミン酸 0.04〜2.0g/L
L−グルタミン 2.0〜30.0g/L
L−ヒスチジン 0.3〜3.0g/L
L−プロリン 0.4〜5.0g/L
L−セリン 0.1〜1.0g/L
L−チロジン 0.0〜0.5g/L
グリシン 1.0〜20.0g/L
Na 20〜150mEq/L
2〜50mEq/L
Ca2+ 0〜20mEq/L
Mg2+ 0〜20mEq/L
Cl 20〜150mEq/L
P 0〜20mmol/L
Zn2+ 0〜50mmol/L
ブドウ糖 0〜50g/L
である。
本発明の高アミノ酸配合輸液を末梢より投与する場合(PPN)には、血管痛・静脈炎の発生リスクがあるため、浸透圧比が3以下にて調製することが望ましい。具体的な好ましい範囲としては、
表1に示した組成のアミノ酸 40〜60g/L
Na 20〜60mEq/L
2〜30mEq/L
Ca2+ 0〜10mEq/L
Mg2+ 0〜10mEq/L
Cl 20〜40mEq/L
P 0〜20mmol/L
Zn2+ 0〜50μmol/L
ブドウ糖 0〜50g/L
である。
また本発明輸液は、1室に連通後混合可能な隔離手段で区画された複数の空間をもつ容器に分離封入されてもよく、第1室に糖を含有する溶液が充填され、第2室にアミノ酸を含有する溶液が充填される場合、一部の電解質が、第1室と第2室以外の空間に分離して収容される場合、ビタミン類が、第1室と第2室以外の空間に分離して収容される場合なども含む。
本発明の進行癌末期から末期癌患者の栄養管理に使用する高アミノ酸配合輸液は、これらのアミノ酸又はその誘導体若しくはペプチドを遊離アミノ酸として配合することによって調製される。その調製方法は、特に限定されるものではなく、通常の栄養輸液製剤、アミノ酸輸液製剤の調製と実質的に代わるものではない。例えば、代表的には、注射用蒸留水等の水溶液に上記のアミノ酸又はその誘導体等を混合溶解させ、さらに必要に応じて亜硫酸水素ナトリウム等の安定化剤、pH調整剤(例えば、塩酸、酢酸、乳酸、リンゴ酸、クエン酸又は水酸化ナトリウム等)、及びその他の添加剤を加え、得られる水溶液を加熱滅菌又は無菌濾過する方法により調製することができる。
上記で調製されるアミノ酸高配合輸液製剤は、そのpHは4.0〜7.0、好ましくは5.5〜7.0であり、アミノ酸濃度としては高配合であることから、3〜10重量%、好ましくは5〜10重量%であるのがよい。
進行癌末期から末期癌患者の栄養管理に使用する高アミノ酸配合輸液は、これまで提案されているアミノ酸輸液と異なり、エネルギー源としてグルコース等の糖類の含有量を低濃度にし、かかるエネルギー源をアミノ酸自体に求めていることを特徴とする。したがって、グルコース等の糖類の含有量は低濃度か、或いは全く含有しないことが重要である。
なお糖であるグルコースを含有する場合には、その含有量は、水分補給の意味合いから5重量%以下にとどめることが必要である。
また、アミノ酸輸液に配合される各種成分、例えば、各種ビタミン、電解質成分、微量元素を任意に適宜配合することができる。
本発明の進行癌末期から末期癌患者の栄養管理に使用することを特徴とする高アミノ酸配合輸液は、末梢静脈内、または中心静脈内などの経静脈内投与によって投与される。その投与量は、通常のアミノ酸輸液製剤の投与量と同様にすれば良く、一般的には、1日成人当たり200〜2000mLを目安にしてこれを投与される末期癌患者の病態、栄養状態、年齢、体重等に応じて適宜増減させることができる。
以下に実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例1:培地中のグルコース濃度の制限が腫瘍細胞の増殖に及ぼす影響について比較検討
ラット由来胃粘膜細胞株(RGM)をGibco#11330−032 DMEM/F12培地にて、またラット由来胃癌細胞株(RGK−37)をSigma#D6421 DMEM/F12、L−グルタミン無添加の培地にて、10%FBS添加条件下にて対数増殖期の状態に培養した。それぞれの培地中のグルコース糖濃度を0、0.3、1、3g/Lとし、1%FBS及び1%L−グルタミンを添加した培地に変えて24時間培養後、BrdU(ブロモデオキシウリジン)を添加し2時間後のBrdUの取り込み量をELISA法にて測定した。3g/Lのグルコース濃度における取り込み量を1としたときの相対値を図1に示した。
非腫瘍細胞のRGMではグルコースの濃度に依存せずBrdUが取り込まれており細胞増殖に変化は認められなかったが、胃癌細胞であるRGK−37ではグルコースの濃度低下に依存してBrdUの取りこみ量が相対的に減少し、細胞増殖が低下したことが示された。
非腫瘍細胞ではグルコースに替わって培地中のアミノ酸をエネルギー源として利用できるが、胃癌細胞ではアミノ酸をカロリー源としては利用しにくく、糖を制限したことで細胞の増殖能が低下することが明らかとなった。
実施例2:非腫瘍細胞と各種胃癌細胞の酸素消費能を比較検討
ラット由来胃粘膜細胞株(RGM)をGibco#11330−032 DMEM/F12培地にて、またラット由来胃癌細胞株(RGK−37)をSigma#D6421 DMEM/F12、L−グルタミン無添加の培地にて、ヒト由来胃癌細胞株(AGS)をSigma#N6658 F12培地にて、及びヒト由来胃癌細胞株(MKN45)をGibco#11875−093 RPM1640培地にて、10%FBS添加条件下にて対数増殖期の状態に培養した。トリプシン処理して得た各細胞について10個をリン酸緩衝液(Phosphate-Buffered Saline)に懸濁し、酸素電極(YSI5300A)を用いて5〜10分間における酸素消費量を測定し、酸素消費速度を算出した。RGMの酸素消費速度を1としたときの相対値を図2に示した。
各胃癌細胞は非腫瘍細胞であるRGMに比べて酸素消費能が低く、有酸素エネルギー産生への依存率が低いことが示唆された。
実施例3:非腫瘍細胞と各種胃癌細胞の電子伝達系の阻害剤によるミトコンドリア活性への影響について比較検討
ラット由来胃粘膜細胞株(RGM)をGibco#11330−032 DMEM/F12培地にて、またラット由来胃癌細胞株(RGK−37)をSigma#D6421 DMEM/F12、L−グルタミン無添加の培地にて、ヒト由来胃癌細胞株(AGS)をSigma#N6658 F12培地にて、及びヒト由来胃癌細胞株(MKN45)をGibco#11875−093 RPM1640培地にて、10%FBS添加条件下にて対数増殖期の状態に培養した。ミトコンドリアの電子伝達系の阻害剤であるRotenone(電子伝達系I阻害剤)を100μM、またはAntimytin A(電子伝達系III阻害剤)を1μMとなるよう培地中に添加し、12〜24時間後の各細胞のミトコンドリア活性についてTC−1(トキシカラー)を用いた生存率にて測定した。各阻害剤添加前の生存率を100とした場合の相対値を図3に示した。
非腫瘍細胞であるRGMでは各阻害剤の培地への添加により顕著に生存率が低下したが、各胃癌細胞では顕著な変化を認めなかった。
このことは、非腫瘍細胞では電子伝達系による酸化的リン酸化反応が潤沢に行われ、ATP産生がなされているのに対し、胃癌細胞は電子伝達系を介した有酸素エネルギー産生への依存率が低く、無酸素呼吸によりエネルギーを得ていることを示している。すなわち、胃癌細胞は主に解糖系を介してエネルギーを得ていることが明らかとなった。
実施例4:
ラット由来胃粘膜細胞株(RGM)をGibco#11330−032 DMEM/F12培地にて、またラット由来胃癌細胞株(RGK−37)をSigma#D6421 DMEM/F12培地にて、グルコースを含まず、3%グルタミンを添加した条件下にて120時間培養し、顕微鏡下にて細胞の状態を観察した。非腫瘍細胞であるRGMでは細胞の生存を認めたがRGK−37では細胞死が誘導された。糖を制限した培養条件下ではL−グルタミンを高配合とすることで、非腫瘍細胞の生存には影響は少ないが、腫瘍細胞は生存できないことが明らかとなった。
本発明が提供する高アミノ酸配合輸液、すなわち、L−グルタミン及びグリシンをアミノ酸として高配合とした低糖/高アミノ酸配合輸液を進行癌末期から末期癌患者投与することにより、腫瘍の発育・増殖を抑制し、かつ低栄養状態が改善できることにより末期癌患者の延命を図ることができるものと考えられる。
さらに、低栄養状態の改善は生活の質の改善にも資するものであると考えられる。また、従来の抗癌療法は癌特異的に細胞障害を惹起する手段としていわゆる細胞毒を投与する方法が用いられているが、副作用が強くこの解決は急務である。特に消化器症状の副作用は癌患者の栄養状態を悪化させ、抗癌療法の継続を困難にする。
本発明が提供する低糖/高アミノ酸配合輸液は癌患者の栄養状態を改善しつつ、抗癌療法の効果を引き出し、最大限に発揮しうる輸液として用いることも可能である。

Claims (11)

  1. 進行癌末期及び/又は末期癌患者の栄養管理に使用することを特徴とする高アミノ酸配合輸液。
  2. 高アミノ酸配合輸液が、低糖/高アミノ酸配合輸液である請求項1に記載の高アミノ酸配合輸液。
  3. L−グルタミン又はグリシンを高濃度で含有する請求項1又は2に記載の高アミノ酸配合輸液。
  4. 低糖配合が、糖を含有しないものである請求項1、2又は3に記載の高アミノ酸配合輸液。
  5. 進行癌末期及び/又は末期癌患者の栄養管理が、癌患者の低栄養状態を改善し、腫瘍の発育・増殖抑制を行うものである請求項1、2、3又は4に記載の高アミノ酸配合輸液。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の高アミノ酸配合輸液からなる癌治療剤。
  7. 高アミノ酸配合輸液の長期投与による進行癌末期及び/又は末期癌患者の栄養管理をすることからなることを特徴とする癌の治療方法。
  8. 高アミノ酸配合輸液が、低糖/高アミノ酸配合輸液である請求項7に記載の癌の治療方法。
  9. 高アミノ酸配合輸液がL−グルタミン又はグリシンを高濃度で含有するものである請求項7又は8に記載の癌の治療方法。
  10. 低糖配合が、糖を含有しないものである請求項8に記載の癌の治療方法。
  11. 進行癌末期及び/又は末期癌患者の栄養管理が、癌患者の低栄養状態を改善し、腫瘍の発育・増殖抑制を行うものである請求項7に記載の癌の治療方法。
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