JPWO2007129717A1 - ボーリングピン及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、ボールの強い衝撃が加わった場合に、破断せずに耐久性に優れ、かつ反発力のあるボーリングピンとその製造方法を提供する。ボーリングピンは、合成樹脂製の芯材3及び芯材の外表面を被覆する表皮部15を有する。芯材は、上中空部5aと下中空部5bを有し、上中空部には上キャップ9が、下中空部には下キャップ13が取り付けられている。さらに、強化芯3a及び/又は弾性帯4aが設けられている。該ボーリングピンは、芯材に上キャップを取り付けた状態で型に固定し、芯材の周囲に溶融樹脂を射出して表皮部を形成することにより製造する。強化芯を設ける場合には、芯材成形用金型に強化芯をセットし、強化芯の周囲に溶融樹脂を射出して鋳ぐるみした芯材を形成し、該芯材を用いる。弾性帯を設ける場合には、芯材の周囲に周溝を設けておき、該周溝に合成樹脂を充填して弾性帯を形成する。

Description

本発明はボーリングピン及びその製造方法に関し、特に、ボールの強い衝撃が加わった場合に、破断せずに耐久性に優れ、かつ反発力のあるボーリングピンとその製造方法に関するものである。
ボーリングは、手軽なレジャーとして広く楽しまれているだけでなく、競技としても一般的である。ボーリングに使用されるピンは、ボールやピン同士が衝突したときのピンアクションが重要で、衝突時の衝突力や衝突角度等の条件が同じであれば均一のピンアクションが求められる。そのために、ボーリングピンについては国際規格によって形状や重量等が厳密に規定されている。
また、ボーリングピンは、ボールやピン同士が衝突したときに発するピン独特の乾燥した音や、繰り返しの衝突に耐える耐久性も必要であり、従来木製の芯材の表面に合成樹脂を塗装したものが使用されていた。そしてこの木製のボールやピンの表面には、焼き付け塗装によって文字、模様等の表示部が形成されていた。例えば特許文献1には、木材で形成したボーリングピン本体の最大径部において周りに適当な幅と深さの周溝を設け、その周溝に合成樹脂製の環帯を嵌合し、最小径部の中心に縦長の空洞を設け、その空洞に合成樹脂製の心棒を嵌合し、外表面を合成樹脂の外被膜で覆ったボーリングピンが開示されている。しかし、特許文献1のボーリングピンは、本体が木材で構成されているので、いくつかの問題点がある。例えば、重いボールがピンに衝突するときには投球による速度も加わってそのエネルギーは非常に大きく、ピンはその使用頻度にもよるが数カ月程度で、使用できる期間が比較的短いという問題がある。
そこで近年はこのような木製の芯材に代えて、耐久性のある合成樹脂製のものが提案されている。例えば、特許文献2には、第1金型のキャビティに溶融樹脂を流し込み固化させて中芯部を形成しこの中芯部の周りに表皮を成形するいわゆる2層樹脂のボーリングピンが提案されている。
実開平6−77781号公報 特開2002−205316号公報
しかし、特許文献2のボーリングピンは、以下のような問題点があった。すなわち、表皮を形成する際に、中芯部を金型に固定するための上下に穴が設けられ、ボーリングピン製造の最終工程においてこの穴に樹脂製の蓋を圧入して完成するものであるが、合成樹脂製の硬い芯材をさらに硬い合成樹脂製の表皮で覆ったものであるため、ボールの強い衝突で発生するボーリングピンのピンアクションが、強すぎて、従来から用いられている木製のボーリングピンのピンアクションと異なるという問題があった。また、ボールやピン同士の衝突による強いアクションで、ボーリングピンが首部分で破断するという問題があった。
本発明は、上記した従来の問題点に鑑みてなされたものであり、ボーリングピンに要求される形状や重量、衝突時の発生音等の条件を満足するだけでなく、従来のボーリングピンのピンアクションに近くなるようにしたボーリングピンとその製造方法を提供することを目的とする。また、ボールやピン同士の衝突による強い衝撃が加わった場合でも首部分で破断せずに耐久性に優れたボーリングピンとその製造方法を提供することを目的とする。
本発明のボーリングピンの製造方法は、ボーリングピンの外形より小さい形状を有する芯材を成形する芯材製造工程と、その後、この芯材の外表面を被覆する表皮部形成工程とを有するボーリングピンの製造方法であって、芯材成形用金型に、上中子、下中子、及び上中子と下中子とによって挟持された強化芯をセットし、ゲートを介してキャビティに溶融状態の合成樹脂を射出して冷却後、前記上中子及び下中子とを抜いて、上側に開口する上側開口を有する上中空部と、下側に開口する下側開口を有する下中空部とを備え、前記強化芯を鋳ぐるみした芯材を成形し、前記上中空部に上キャップを取り付けるとともに下中空部に下キャップを取り付け、上キャップの突起部を上型の凹部に嵌入させて上係止部とし、下キャップの凹部に下型のピンを嵌入させて下係止部とし、芯材の周囲に間隙を保持しつつキャビティ内に上下方向で前記芯材を固定し、前記間隙に、ゲートを介して溶融樹脂を射出して表皮部を形成し、上キャップ及び下キャップを芯材と一体的に被覆することを特徴とする。
本発明のボーリングピンは、ボーリングピンの外形より小さい形状を有する芯材と、この芯材の外表面を被覆する表皮部とを有する、ボーリングピンであって、前記芯材は、上側に開口する上側開口を有する上中空部と、下側に開口する下側開口を有する下中空部と、これらの上中空部と下中空部との間に強化芯を鋳ぐるみしてなり、前記上中空部に上キャップが取り付けられているとともに下中空部に下キャップが取り付けられており、上キャップ及び下キャップを芯材と一体的に表皮部で被覆形成されてなることを特徴とする。このようなボーリングピンは、前記下キャップの底面を表面に露出させた状態で表皮部で被覆形成されたものであることが好ましい。
本発明のボーリングピンの製造方法は、ボーリングピンの外形より小さい形状を有する芯材を成形する芯材製造工程と、その後、この芯材の外表面を被覆する表皮部形成工程とを有するボーリングピンの製造方法であって、芯材成形用金型に、上中子及び下中子をセットし、ゲートを介してキャビティに溶融状態の合成樹脂を射出して冷却後、上中子及び下中子を抜いて、上側に開口する上側開口を有する上中空部、下側に開口する下側開口を有する下中空部及び最大径部を周回する周溝を有する芯材を成形した後、周溝に芯材を構成する合成樹脂よりも軟らかい合成樹脂を充填して弾性帯を周回形成し、上中空部に上キャップを取り付けるとともに下中空部に下キャップを取り付け、上キャップの突起部を上型の凹部に嵌入させて上係止部とし、下キャップの凹部に下型のピンを嵌入させて下係止部とし、芯材の周囲に間隙を保持しつつキャビティ内に上下方向で芯材を固定し、間隙に、ゲートを介して溶融樹脂を射出して、上キャップ、下キャップ、弾性帯及び芯材を表皮部で被覆することを特徴とする。
本発明のボーリングピンの製造方法は、芯材成形用金型に、上中子及び下中子をセットし、ゲートを介してキャビティに溶融状態の合成樹脂を射出して冷却後、上中子及び下中子を抜いて、上側に開口する上側開口を有する上中空部、下側に開口する下側開口を有する下中空部及び最大径部を周回する周溝を有する芯材を成形した後、周溝に芯材を構成する合成樹脂よりも軟らかい合成樹脂を充填して弾性帯を周回形成し、上中空部に上キャップを取り付けるとともに上キャップの突起部を上型の凹部に嵌入させて上係止部とし、下中空部に下型のピンを嵌入させて下係止部とし、芯材の周囲に間隙を保持しつつキャビティ内に上下方向で芯材を固定し、間隙に、ゲートを介して溶融樹脂を射出して、上キャップ、弾性帯及び芯材を表皮部で被覆したのち下中空部に下キャップを取り付けることを特徴とする。
また、本発明のボーリングピンの製造方法は、芯材成形用金型に、上中子、下中子、及び上中子と下中子とによって挟持された強化芯をセットし、ゲートを介してキャビティに溶融状態の合成樹脂を射出して冷却後、上中子及び下中子を抜いて、上側に開口する上側開口を有する上中空部と下側に開口する下側開口を有する下中空部とを備え、強化芯を鋳ぐるみし最大径部を周回する周溝を有する芯材を成形した後、周溝に芯材を構成する合成樹脂よりも軟らかい合成樹脂を充填して弾性帯を周回形成し、上中空部に上キャップを取り付けるとともに下中空部に下キャップを取り付け、上キャップの突起部を上型の凹部に嵌入させて上係止部とし、下キャップの凹部に下型のピンを嵌入させて下係止部とし、芯材の周囲に間隙を保持しつつキャビティ内に上下方向で芯材を固定し、間隙に、ゲートを介して溶融樹脂を射出して、上キャップ、下キャップ、弾性帯及び芯材を表皮部で被覆することを特徴とする。
本発明のボーリングピンは、ボーリングピンの外形より小さい形状を有する芯材と、この芯材の外表面を被覆する表皮部とを有するボーリングピンであって、芯材は、上側に開口する上側開口を有する上中空部、下側に開口する下側開口を有する下中空部及び最大径部を周回する周溝を有し、上中空部に上キャップが取り付けられているとともに下中空部に下キャップが取り付けられており、周溝に芯材を構成する合成樹脂よりも軟らかい合成樹脂からなる弾性帯が周回形成されており、上キャップ、下キャップ、弾性帯及び芯材が表皮部で被覆されてなることを特徴とする。
本発明のボーリングピンは、芯材が、上側に開口する上側開口を有する上中空部、下側に開口する下側開口を有する下中空部及び最大径部を周回する周溝を有し、上中空部に上キャップが取り付けられているとともに下中空部に下キャップが取り付けられており、周溝に芯材を構成する合成樹脂よりも軟らかい合成樹脂からなる弾性帯が周回形成されており、上キャップ、弾性帯及び芯材が表皮部で被覆されてなることを特徴とする。
そして、このようなボーリングピンにおいては、芯材に強化芯が鋳ぐるみされたものであることが好ましい。
本発明に係るボーリングピンによれば、芯材のボールの衝突する箇所に周溝を設け、該周溝に軟らかい合成樹脂を充填した弾性帯を形成し、該弾性帯を表皮部で被覆したボーリングピンとすることにより、ボールの強い衝撃力を吸収して緩和し、ボーリングピンのピンアクションを従来から用いられている木製のボーリングピンのピンアクションに近づけることができる。また、ボーリングピンの首部分に強化芯を入れているので、ボールの強い衝撃が加わっておこるピンアクションが大きくても、破断しない耐久性に優れたボーリングピンを提供することができる。
さらに、本発明に係るボーリングピンによれば、上下に中空部を設け、この中空部を接続する部分に強化芯を鋳ぐるみした芯材とすることによって、ボーリングゲーム中において繰り返し受ける強い衝突でも、ボーリングピンが破断することがない。また、本発明のボーリングピンは、強化芯を有する芯材の表面から表皮部の圧縮力が作用した鋳ぐるみ状態としているのでボールの強い衝撃を受けても破断することがない。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1に係るボーリングピン及びその製造方法について図面を参照しながら説明する。図1は、実施の形態1のボーリングピンの構成を示す縦断面図である。図2はその内部の芯材の構成を示す縦断面図である。図3は、芯材の製造方法について説明する縦断面図である。図4は、芯材の最大径部外周を周回するようにして周溝に弾性帯を形成する方法を説明した縦断面図である。図5は、芯材の表面に表皮部を形成する方法を説明した縦断面図である。図1、図2において、芯材3の上部には上中空部5aが、下部には下中空部5bが、それぞれ形成されている。上中空部5aと下中空部5bとの間には、芯材が介在しているが、上中空部5aと下中空部5bとが連通状態にあってもよい。また、上中空部5aと下中空部5bとの間に強化芯(実施の形態3で後述する)が介在されていてもよい。上中空部5aは芯材3の上端が開口した上側開口7を有し、また下中空部5bは芯材3の下端が開口した下側開口11を有している。また、上中空部5aの上側開口7には変形防止材としての上キャップ9が、下中空部5bの下側開口11には下キャップ13が、それぞれ嵌合されている。
図においては、芯材3、上キャップ9及び下キャップ13は、表皮部15によって覆われており、この表皮部15の欠落部分には、2本のライン部17及び表示部109が表皮部15から露出するように形成されているが、本発明では、特にこれらは必須ではなく表皮部15に印刷することもできる。
本発明において、芯材3は、ボーリングピンの外形よりも小さい形状を有し、その素材としての合成樹脂の種類は特に限定されるものではないが、好適な素材としてポリプロピレン樹脂が挙げられる。ポリプロピレン樹脂は、軽量であり、耐熱性・射出成形性が良く、剛性、衝撃強さ、硬さがあるので芯材として好適である。また、低価格、リサイクル性の点でも好適に用いられる。芯材3としてはその特性が、アイゾット衝撃強さ(ノッチ付き、20℃、ASTM D253)で200J/m以上、ロックウエルR硬度で80(20℃、ASTM D785)以上あることが望ましい。また、ポリプロピレン樹脂は、その組成により、ホモポリマー(単独重合体)と、共重合体であるランダムコポリマー、ブロックコポリマーがあるが、芯材としては、耐衝撃強度に優れたブロックコポリマーを用いることが好ましい。市販のポリプロピレン樹脂としては、例えば、出光石油化学(社)製の商品名「J−750HP」などが挙げられる。また、ポリプロピレン樹脂に他の樹脂をブレンドすることで、さらに優れた特性を付与することもできる。例えば、ポリプロピレン樹脂にポリアミド樹脂をブレンドした合成樹脂を挙げることができる。
さらに、芯材3の素材として再生ペレツト等も使用できる。この再生ペレットは例えば次の組成のものが使用される。
アドマー(商標) 9〜15%(重量、以下同じ)
6ナイロン(商標) 0〜46%
666ナイロン(商標) 0〜33%
12ナイロン(商標) 0〜8%
EVOH樹脂 0〜21%
エバー(商標) 0〜39%
PE(ポリエチレン) 0〜53%
PP(ポリプロピレン) 0〜45%
これらは、トータル100%に調整されて配合される。
芯材3には、その下方の最大径部の外表面に周溝4aが周回するように形成されており、この周溝4aには表皮部15を形成する合成樹脂よりも軟らかい合成樹脂が弾性帯4として嵌合されている。硬い表皮部15の下層にそれよりも軟らかい弾性帯4を存在させることにより、ボールの衝突時の衝撃を和らげボーリングピンの反発力を緩和させる。このような弾性帯4の素材としては、弾力性のある素材であれば差し支えないが、例えば、塩化ビニル、PVC(ポリ塩化ビニル)、TPE(サーモプラスチックエラストマー)、シリコンゴム、ウレタン、ポリプロピレンなどを単独又は混合したものが用いられる。中でも、ウレタン、ポリプロピレン、ウレタンとポリプロピレンを混合したものが好適に用いられる。ウレタンとしては、大日本精化工業(株)のレサミンP−4580など、ポリプロピレンとしては、プライムポリマー社のJ−750HPなどが挙げられる。なお、凹部4aが形成される位置、すなわち弾性帯4が嵌合される位置は、ボールの高さ位置にその中心がくるように設けられる。例えば、ボーリングピンの最大径部に、50〜60mm程度の幅で周回するように形成される。また、弾性帯4の厚みとしては、反発力を緩和できる厚みが適当であるが、3〜6mm程度が好適である。
芯材の外表面を被覆する表皮部15は、芯材3よりもさらに耐摩擦摩耗性・耐衝撃性のある硬い合成樹脂から形成されていることが好ましい。例えば、熱可塑性エンジニアリングプラスチックであるアミド基結合を持つポリアミド樹脂が好適に挙げられる。ポリアミド樹脂は、耐摩擦摩耗性、耐衝撃性に優れ、ボーリングピンの表皮部の材料として好適である。表皮部としてはその特性が、アイゾット衝撃強さ(ノッチ付き、23℃、ASTM D253)で600J/m以上、ロックウエルR硬度(23℃、ASTM D785)で110以上あることが望ましく、芯材よりも、耐摩擦摩耗性、耐衝撃性、硬度とも高いこと必要とされる。すなわち、表皮部は、ボーリングのボールによって直接衝撃を受け止める部分であり、少しでも割れや傷などが入ってはならず、極めて厳しい特性が要求されているからである。
ポリアミド樹脂は、その組成により、ホモポリマー(単独重合体)と、共重合体である共重合ナイロンがあるが、表皮部の素材としては、いずれの素材も用いることができるが、ポリε−カプロアミド樹脂([NH(CH)5CO]n、ナイロン6)を好適に用いることができる。さらに、ポリε−カプロアミド樹脂にエラストマーを微量ブレンドすることにより、外観に光沢性、柔軟性を付与させることができるので、表皮部の素材として更に好ましく用いることができる。ポリε−カプロアミド樹脂にエラストマーを微量ブレンドした市販の樹脂としては、例えば、東レ(株)製の商品名「アミランU141」などが挙げられる。また、ポリアミド樹脂に他の樹脂や顔料をブレンドすることで、さらに別の特性を付与することもできる。例えば、顔料をブレンドして表皮部をアイボリー系に着色することもできる。
本発明においては、表皮部15の上層には、プライマーやクリア塗装などは施す必要がない。上記表皮部の合成樹脂が極めて硬質である上、耐傷つき性、耐摩擦摩耗性、耐衝撃性等に優れているので、表皮部の表面には何も施さなくても綺麗さが保たれるが、表皮部の表面にマークや模様などを印刷することも可能である。
表示部109を設ける場合は、湾曲した透明プレートなどによって構成される。透明プレートは、ボーリングピンの円周方向に沿う形状になるように湾曲させて形成させてあり、その裏側には、文字や模様を印刷した表示体が透明接着剤を介して貼付されている。透明プレートを形成する素材としては、ポリカーボネイトのような透明樹脂が挙げられる。
なお、本発明においては、表示部109を設けることは必須ではなく、印刷などの手段でも対応できる。
次に、実施の形態1のボーリングピンの製造方法について説明する。まず、第1段階として、芯材3を予め製造する。即ち、図3に示すように、芯材成形用金型21に、上中空部5a、下中空部5bを形成する上中子25、下中子23をセットし、ゲート26を介してキャビティ27に溶融状態の合成樹脂を射出して芯材3を成形する。成形された芯材3は、上側に開口する上側開口7を有する上中空部5aと、下側に開口する下側開口11を有する下中空部5bとを備えている。
図2に示したように、芯材3には、上下に上中空部5a及び下中空部5bが形成されており、この芯材3の上中空部5aに上キャップ9、下中空部5bに下キャップ13を取り付ける。上キャップ9の上面は半球状の頭部が設けられており、この頭部の中心には上方に突起部37が形成されており、この突起部37が後述する表皮部形成用金型への芯材3の上係止部となる。
次に、下キャップ13を芯材3の下側開口11から下中空部5bに取り付ける。また、下キャップ13の下部側壁は傾斜しており、下方ほど径寸法が小さくなっている傾斜面13bが形成されており、下中空部5bへ嵌入された場合に、芯材3の下端周縁と面一状態になる。なお、下キャップ13の下面中央には底に開口した円筒形状の凹部13aが設けられており、この凹部13aが後述する表皮部形成用金型への芯材3の下側係止部となる。
次に、図4に示すように、芯材3を、弾性帯形成用金型22内に固定し、芯材3と弾性帯形成用金型22とで形成される間隙に、ゲート26aを通して弾性帯用樹脂(例えばウレタン樹脂)を射出して、芯材3の最大径部外周を周回するようにして形成された周溝4aに弾性帯4を充填する。
そして、次には図5に示すように、上キャップ9及び下キャップ13が打ち込まれ最大径部に弾性帯4が充填された芯材3を、表皮部形成用金型である上型39及び下型31で形成される空間であるキャビティ28内に固定する。そして、芯材3とキャビティ28とで形成される間隙28aに、ゲート51を通してポリアミド樹脂を射出して表皮部15を形成する(図1参照)。
芯材3をキャビティ28内に固定するには、上キャップ9の突起部37を上型39の凹部37aに嵌入させて上係止部とし、下キャップ13の凹部13aに下型31のピン31aを嵌入させて下係止部とし、芯材3の周囲に間隙28aを保持しつつキャビティ28内に上下方向で固定する。このようにして、上キャップ9、下キャップ13及び弾性帯4は、表皮部15によって被覆されたボーリングピンが形成される。
場合によっては、凹部52に赤色のポリアミド樹脂を射出して、所謂2色成形により2本のライン部17を形成することができる(図1参照)。しかし、このライン部17の形成は表皮部15に印刷等で形成することもでき、本発明では必須ではない。
上記のようにして、表皮部15を被覆した芯材3を上型39及び下型31から外して、上キャップ9の頭部の突起部37を切断して、表皮部15の外面と面一状態にする。なお、上キャップ9、下キャップ13、弾性帯4及び芯材3は、表皮部15によって完全に鋳ぐるみ(被覆)された状態となり、ボーリングピンの使用中に、上キャップ9、下キャップ13、弾性帯4が抜ける落ちることはない。
(実施の形態2)
図6は、下キャップを表皮部によって鋳ぐるみ(被覆)しない場合を示す実施の形態2のボーリングピンの断面図であり、図7は、その製造過程を示す断面図である。実施の形態2のボーリングピンは、下キャップ13が表皮部15で被覆されていない点で、実施の形態1のボーリングピンと異なる。実施の形態2のボーリングピンは、図7に示すように、芯材成形用金型に、上中子及び下中子をセットし、ゲートを介してキャビティに溶融状態の合成樹脂を射出して冷却後、上中子及び下中子とを抜いて、上側に開口する上側開口を有する上中空部5a、下側に開口する下側開口を有する下中空部5b及び最大径部を周回する周溝4aを有する芯材3を成形した後、周溝4aに芯材を構成する合成樹脂よりも軟らかい合成樹脂を充填して弾性帯4を周回形成する。そして、図6に示すように、上中空部に上キャップ9を取り付けるとともに上キャップの突起部37を上型38の凹部37aに嵌入させて上係止部とし、下中空部に下型31のピン31aを嵌入させて下係止部とし、芯材3の周囲に間隙を保持しつつキャビティ28内に上下方向で芯材3を固定し、間隙28aに、ゲートを介して溶融樹脂を射出して、上キャップ9、弾性帯4及び芯材3を表皮部15で被覆したのち、下中空部5bに下キャップ13を取り付けてボーリングピンとする。
なお、下キャップ13の材質を軟質の素材(例えば、ウレタン、ウレタンとポリプロピレン、ウレタンとABS、ウレタンとナイロン、などの混合物)などとすることにより、ボールの衝突時にボーリングピンが横滑りしないなどの効果を付与することもできる。
さらに、下キャップの底面に模様を付すなどして摩擦係数を大きくすることによっても同じ効果を付与することができる。このような軟質の素材の下キャップは、後述する強化芯を用いたボーリングピンにも適用できる。
さらに、下キャップ13の一部を表皮部によって鋳ぐるみ(被覆)する場合もある。この場合ボーリングピンは、図8に示すように、下キャップ13は、底面を表面に露出させた状態で表皮部で被覆形成されている。このボーリングピンは、図9に示すように、下キャップ13を、前記軟質の素材(例えば、ウレタンなど)からなる底面に露出する部分となる露出部材13x、露出部材13xの上部に嵌合される取付け部材13z、露出部材13x及び取付け部材13zの側面を巻くようにして一体化して補強する補強部材13yとで構成される。露出部材13x、取付け部材13z、補強部材13yは分離せずに1の部材として構成することも可能であるが、この場合には下キャップの肉厚が厚くなり、成形時のヒケによる変形が起こりやすくなり、肉厚が厚いため樹脂が硬化する時間がかかり、生産性が悪くなる。このため、部材を分割して組み立てる方式にする。この場合においても、露出部材13xは、軟質の素材が表面に露出しているのでボーリングピンを床面上に設置したときに床面との滑りが防止できる。また、このような下キャップ13は、下方部を表皮部15によって鋳ぐるみ(被覆)されているので、ボール衝突の衝撃などによってボーリングピンから離脱することはない。
なお、このような下キャップ13の一部を露出させたボーリングピンは、弾性帯4を設けていないボーリングピンにも適用できる。
(実施の形態3)
図10は、強化芯を鋳ぐるみ(被覆)した実施の形態3のボーリングピンの断面図であり、図11は、その芯材を示す断面図である。実施の形態3のボーリングピンは、強化芯が芯材に鋳ぐるみされている点で、実施の形態1のボーリングピンと異なる。実施の形態3のボーリングピンは、図10に示すように、芯材成形用金型に、上中子、下中子、及び上中子と下中子とによって挟持された強化芯3aをセットし、ゲートを介してキャビティに溶融状態の合成樹脂を射出して冷却後、上中子及び下中子とを抜いて、上側に開口する上側開口を有する上中空部5aと下側に開口する下側開口を有する下中空部5bとを備え、強化芯3aを鋳ぐるみし最大径部を周回する周溝4aを有する芯材3を成形する(図11参照)。そして、図10に示すように、周溝4aに芯材3を構成する合成樹脂よりも軟らかい合成樹脂を充填して弾性帯4を周回形成し、上中空部5aに上キャップ9を取り付けるとともに下中空部5bに下キャップ13を取り付け、上キャップ9の突起部を上型の凹部に嵌入させて上係止部とし、下キャップ13の凹部に下型のピンを嵌入させて下係止部とし、芯材3の周囲に間隙を保持しつつキャビティ内に上下方向で芯材3を固定し、間隙に、ゲートを介して溶融樹脂を射出して、上キャップ9、下キャップ13、弾性帯4及び芯材3を表皮部15で被覆してボーリングピンとする。
強化芯3aの形状としては、棒、パイプなどが好適に挙げられる。横断面形状としては、丸、楕円、四角などが挙げられるが、特に規定するものではない。強化芯3aは、耐衝撃性や強度のある合成樹脂などから形成されていることが好ましい。すなわち、強化芯は、ピンアクション時のボーリングピンの強度を向上させる部材であり、極めて厳しい特性が要求されているからである。例えば、ポリカーボネイト樹脂が好適に挙げられる。ポリカーボネイト樹脂は、耐衝撃性、強度に優れ、ボールの衝突を受けたときの衝撃に耐えられる芯材の首部の強化材料として好適である。また、樹脂に、カーボン繊維やガラス繊維などを混合したものも強度向上に寄与するので、好ましく適用出来る。さらに、樹脂以外の材料としては、金属なども適用可能である。強化芯としてはその特性が、アイゾット衝撃強さ(ノッチ付き、23℃、ASTM D253)で700J/m以上あることが望ましく、耐衝撃性、強度ともに優れていること必要とされる。この強化芯を入れたものと入れないものとで曲げ試験を行ったところ次のような結果が得られた。すなわち、ボーリングピンを横置きにして、ボーリングピンの頭部の下部に28mmの金属製の台を置き、ボーリングピンの首部を速度5mm/minで下方に押した(圧縮試験装置:(株)島津製作所オートグラフAG25TD)。その結果、強化芯を入れたものは最大荷重15.8kNであり、入れなかったものは最大荷重13.1kNであった。
(実施の形態4)
図12は、実施の形態4に係るボーリングピンの断面図であり、図13は実施の形態4のボーリングピンの内部に鋳込まれている芯材の構成を示す縦断面図である。
実施の形態4のボーリングピンは、芯体内に強化芯を有する点で実施の形態3のボーリングピンと同一であるが、芯材の最大径部外周を周回するようにして周溝に弾性帯が形成されていない点で異なる。図12、13において、実施の形態4に係るボーリングピンは、上中空部5aと下中空部5bとの間に強化芯3aが介在している。
次に、実施の形態4のボーリングピンの製造方法について、図14〜15を用いて説明する。まず、第1段階として、芯材3を予め製造する。即ち、図14に示すように、芯材成形用金型21に、上中空部5a、下中空部5bを形成する上中子25、下中子23を強化芯3aを挟持するようにセットし、ゲート26を介してキャビティ27に溶融状態の合成樹脂を射出して芯材3を成形する。成形された芯材3は、上側に開口する上側開口7を有する上中空部5aと、下側に開口する下側開口11を有する下中空部5bとを備えている。
図13に示したように、芯材3には、上下に上中空部5a及び下中空部5bが形成されており、図15に示すように、この芯材3の上中空部5aに上キャップ9、下中空部5bに下キャップ13を取り付ける。上キャップ9の上面は半球状の頭部が設けられており、この頭部の中心には上方に突起部37が形成されており、この突起部37が後述する表皮部形成用金型への芯材3の上係止部となる。
次に、下キャップ13を芯材3の下側開口11から下中空部5bに取り付ける。また、下キャップ13の下部側壁は傾斜しており、下方ほど径寸法が小さくなっている傾斜面13bが形成されており、下中空部5bへ嵌入された場合に、芯材3の下端周縁と段差がない面一状態になる。なお、下キャップ13の下面中央には底に開口した円筒形状の凹部13aが設けられており、この凹部13aが後述する表皮部形成用金型への芯材3の下側係止部となる。
また、表示部109のボスを芯材3の***にそれぞれ嵌入させて、表示部109を芯材3に固定する。なお、芯材成形用金型21には、芯材3の外周面に***を形成するための凸部がキャビティ27内に突出するように形成されている。
そして、図15に示すように、上キャップ9、下キャップ13、表示板109を打ち込んだ芯材3を、表皮部形成用金型である上型39及び下型31で形成される空間であるキャビティ28内に固定する。そして、芯材3とキャビティ28とで形成される間隙28aに、ゲート51を介してポリアミド樹脂を射出して表皮部15を形成する(図12参照)。
芯材3をキャビティ28内に固定するには、上キャップ9の突起部37を上型39の凹部37aに嵌入させて上係止部とし、下キャップ13の凹部13aに下型31のピン31aを嵌入させて下係止部とし、芯材3の周囲に間隙28aを保持しつつキャビティ28内に上下方向で固定する。このようにして、上キャップ9及び下キャップ13は、表皮部15によってほぼ完全に被覆され、芯材3のくびれ部分(強化芯3aの外周部分に相当)には表皮部15が薄い凹部52が上下2カ所形成される。
次に、凹部52に赤色のポリアミド樹脂を射出して、所謂2色成形により2本のライン部17を形成する(図12参照)。このライン部17は凹部52に充填された合成樹脂によって形成されるので、塗装によって形成したライン部のように磨耗して消えてしまうことはない。なお、ライン部は2本に限らず、1本、3本、あるいは図形でも構わない。例えば、ブランズウィック社の王冠のようなデザインなども前記凹部52に射出して模様部17を形成することもできる。
表皮部15が形成されると表示部109が露出(表示体が表皮部から露出する露出部となる)する。上記のようにして、表皮部15、ライン部17等を被覆させた芯材3を下型39及び下型31から外して、上キャップ9の頭部の突起部37を切断して、表皮部15の外面と面一状態にする。なお、上キャップ9及び下キャップ13は、芯材3と一体的に被覆された表皮部15によって、完全に鋳ぐるみされた状態となり、ボーリングピンの使用中に上キャップ9及び下キャップ13が抜ける落ちることはない。
以上、本発明の実施の形態について詳述してきたが、具体的構成は、この実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計の変更などがあっても発明に含まれる。例えば、前記凹部52にはライン部を形成するとしたが、凹部の形状の金型を用意することで、様々な模様のデザインを形成することもできる。
図面において、符号の説明は、下記のとおりである。1:ボーリングピン、3:芯材、3a:強化芯、4:弾性帯、4a:周溝、5a:上中空部、5b:下中空部、7:上側開口、9:上キャップ、11:下側開口、13:下キャップ、13a:凹部、13b:傾斜面、13x:露出部材、13y:補強部材、13z:取付け部材、15:表皮部、17:ライン部(模様部)、21:芯材成形用金型、23:下中子、25:上中子、26,26a:ゲート、27:キャビティ、28:キャビティ、28a:間隙、31:下型、31a:ピン、37:突起部、37a:凹部、39:上型、51:ゲート、52:凹部、109:表示部
以上説明したように、本発明のボーリングピンは、ボールの衝突する位置に弾力性を有する弾性帯を鋳ぐるみ状態として設けているので、ボールの強い衝撃を受けたときのボーリングピンのピンアクションを緩和することができるだけでなく、ボーリングゲームに用いる場合においてそれらが分離することなく産業上極めて利用可能性が高い。
本発明の実施の形態1のボーリングピンの構成を示す縦断面図である。 実施の形態1のボーリングピンの内部に鋳込まれている芯材の構成を示す縦断面図である。 実施の形態1の芯材の製造方法について説明する縦断面図である。 実施の形態1の芯材の最大径部外周を周回するようにして周溝に弾性帯を形成する方法を説明した縦断面図である。 実施の形態1の芯材の表面に表皮部を形成する方法を説明した縦断面図である。 下キャップを表皮部によって鋳ぐるみ(被覆)しない場合を示す実施の形態2のボーリングピンの断面図である。 実施の形態2のボーリングピンの製造過程を示す断面図である。 下キャップの底面を表面に露出させた状態で表皮部で被覆形成されているボーリングピンについての説明図である。 下キャップ13を構成する部材を取り付ける状態を示す説明図である。 強化芯を鋳ぐるみ(被覆)した実施の形態3のボーリングピンの断面図である。 実施の形態3のボーリングピンの芯材を示す断面図である。 実施の形態4のボーリングピンの構成についての縦断面図である。 実施の形態4のボーリングピンの内部に鋳込まれている芯材の構成を示す縦断面図である。 実施の形態4のボーリングピンの製造方法についての説明図である。 実施の形態4のボーリングピンの製造方法についての説明図である。

Claims (10)

  1. ボーリングピンの外形より小さい形状を有する芯材を成形する芯材製造工程と、その後、この芯材の外表面を被覆する表皮部形成工程とを有するボーリングピンの製造方法であって、芯材成形用金型に、上中子、下中子、及び上中子と下中子とによって挟持された強化芯をセットし、ゲートを介してキャビティに溶融状態の合成樹脂を射出して冷却後、前記上中子及び下中子を抜いて、上側に開口する上側開口を有する上中空部と、下側に開口する下側開口を有する下中空部とを備え、前記強化芯を鋳ぐるみした芯材を成形し、前記上中空部に上キャップを取り付けるとともに下中空部に下キャップを取り付け、
    上キャップの突起部を上型の凹部に嵌入させて上係止部とし、下キャップの凹部に下型のピンを嵌入させて下係止部とし、前記芯材の周囲に間隙を保持しつつキャビティ内に上下方向で前記芯材を固定し、前記間隙に、ゲートを介して溶融樹脂を射出して表皮部を形成し、上キャップ及び下キャップを芯材と一体的に被覆することを特徴とするボーリングピンの製造方法。
  2. ボーリングピンの外形より小さい形状を有する芯材と、この芯材の外表面を被覆する表皮部とを有するボーリングピンであって、前記芯材は、上側に開口する上側開口を有する上中空部と、下側に開口する下側開口を有する下中空部と、これらの上中空部と下中空部との間に強化芯を鋳ぐるみしてなり、前記上中空部に上キャップが取り付けられているとともに下中空部に下キャップが取り付けられており、上キャップ及び下キャップを芯材とが一体的に表皮部で被覆形成されてなることを特徴とするボーリングピン。
  3. 前記下キャップの底面を表面に露出させた状態で表皮部で被覆形成された請求項2のボーリングピン。
  4. ボーリングピンの外形より小さい形状を有する芯材を成形する芯材製造工程と、その後、この芯材の外表面を被覆する表皮部形成工程とを有するボーリングピンの製造方法であって、芯材成形用金型に、上中子及び下中子をセットし、ゲートを介してキャビティに溶融状態の合成樹脂を射出して冷却後、前記上中子及び下中子を抜いて、上側に開口する上側開口を有する上中空部、下側に開口する下側開口を有する下中空部及び最大径部を周回する周溝を有する芯材を成形した後、前記周溝に前記芯材を構成する合成樹脂よりも軟らかい合成樹脂を充填して弾性帯を周回形成し、前記上中空部に上キャップを取り付けるとともに下中空部に下キャップを取り付け、上キャップの突起部を上型の凹部に嵌入させて上係止部とし、下キャップの凹部に下型のピンを嵌入させて下係止部とし、前記芯材の周囲に間隙を保持しつつキャビティ内に上下方向で前記芯材を固定し、前記間隙に、ゲートを介して溶融樹脂を射出して、上キャップ、下キャップ、弾性帯及び芯材を表皮部で被覆することを特徴とするボーリングピンの製造方法。
  5. ボーリングピンの外形より小さい形状を有する芯材を成形する芯材製造工程と、その後、この芯材の外表面を被覆する表皮部形成工程とを有するボーリングピンの製造方法であって、芯材成形用金型に、上中子及び下中子をセットし、ゲートを介してキャビティに溶融状態の合成樹脂を射出して冷却後、前記上中子及び下中子を抜いて、上側に開口する上側開口を有する上中空部、下側に開口する下側開口を有する下中空部及び最大径部を周回する周溝を有する芯材を成形した後、前記周溝に前記芯材を構成する合成樹脂よりも軟らかい合成樹脂を充填して弾性帯を周回形成し、前記上中空部に上キャップを取り付けるとともに上キャップの突起部を上型の凹部に嵌入させて上係止部とし、下中空部に下型のピンを嵌入させて下係止部とし、前記芯材の周囲に間隙を保持しつつキャビティ内に上下方向で前記芯材を固定し、前記間隙に、ゲートを介して溶融樹脂を射出して、上キャップ、弾性帯及び芯材を表皮部で被覆したのち、下中空部に下キャップを取り付けることを特徴とするボーリングピンの製造方法。
  6. ボーリングピンの外形より小さい形状を有する芯材を成形する芯材製造工程と、その後、この芯材の外表面を被覆する表皮部形成工程とを有するボーリングピンの製造方法であって、芯材成形用金型に、上中子、下中子、及び上中子と下中子とによって挟持された強化芯をセットし、ゲートを介してキャビティに溶融状態の合成樹脂を射出して冷却後、前記上中子及び下中子を抜いて、上側に開口する上側開口を有する上中空部と下側に開口する下側開口を有する下中空部とを備え、前記強化芯を鋳ぐるみし最大径部を周回する周溝を有する芯材を成形した後、前記周溝に前記芯材を構成する合成樹脂よりも軟らかい合成樹脂を充填して弾性帯を周回形成し、前記上中空部に上キャップを取り付けるとともに下中空部に下キャップを取り付け、上キャップの突起部を上型の凹部に嵌入させて上係止部とし、下キャップの凹部に下型のピンを嵌入させて下係止部とし、前記芯材の周囲に間隙を保持しつつキャビティ内に上下方向で前記芯材を固定し、前記間隙に、ゲートを介して溶融樹脂を射出して、上キャップ、下キャップ、弾性帯及び芯材を表皮部で被覆することを特徴とするボーリングピンの製造方法。
  7. ボーリングピンの外形より小さい形状を有する芯材を成形する芯材製造工程と、その後、この芯材の外表面を被覆する表皮部形成工程とを有するボーリングピンの製造方法であって、芯材成形用金型に、上中子、下中子、及び上中子と下中子とによって挟持された強化芯をセットし、ゲートを介してキャビティに溶融状態の合成樹脂を射出して冷却後、前記上中子及び下中子を抜いて、上側に開口する上側開口を有する上中空部と下側に開口する下側開口を有する下中空部とを備え、前記強化芯を鋳ぐるみし最大径部を周回する周溝を有する芯材を成形した後、前記周溝に前記芯材を構成する合成樹脂よりも軟らかい合成樹脂を充填して弾性帯を周回形成し、前記上中空部に上キャップを取り付けるとともに上キャップの突起部を上型の凹部に嵌入させて上係止部とし、下中空部に下型のピンを嵌入させて下係止部とし、前記芯材の周囲に間隙を保持しつつキャビティ内に上下方向で前記芯材を固定し、前記間隙に、ゲートを介して溶融樹脂を射出して、上キャップ、弾性帯及び芯材を表皮部で被覆したのち、下中空部に下キャップを取り付けることを特徴とするボーリングピンの製造方法。
  8. ボーリングピンの外形より小さい形状を有する芯材と、この芯材の外表面を被覆する表皮部とを有するボーリングピンであって、前記芯材は、上側に開口する上側開口を有する上中空部、下側に開口する下側開口を有する下中空部及び最大径部を周回する周溝を有し、前記上中空部に上キャップが取り付けられているとともに下中空部に下キャップが取り付けられており、前記周溝に前記芯材を構成する合成樹脂よりも軟らかい合成樹脂からなる弾性帯が周回形成されており、前記上キャップ、下キャップ、弾性帯及び芯材が表皮部で被覆されてなることを特徴とするボーリングピン。
  9. ボーリングピンの外形より小さい形状を有する芯材と、この芯材の外表面を被覆する表皮部とを有するボーリングピンであって、前記芯材は、上側に開口する上側開口を有する上中空部、下側に開口する下側開口を有する下中空部及び最大径部を周回する周溝を有し、前記上中空部に上キャップが取り付けられているとともに下中空部に下キャップが取り付けられており、前記周溝に前記芯材を構成する合成樹脂よりも軟らかい合成樹脂からなる弾性帯が周回形成されており、前記上キャップ、弾性帯及び芯材が表皮部で被覆されてなることを特徴とするボーリングピン。
  10. 前記芯材に強化芯が鋳ぐるみされたものである請求項8又は9に記載のボーリングピン。
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