JPS647562Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、充電装置に係り、さらに詳しく言
えば、携帯用無線機等の電子機器に着脱自在に取
付けられる電池収納体に好適な充電装置に関する
ものである。

この種の充電装置の多くは、電子機器の筐体を
挿嵌し得る大きさであつて、その底壁部に給電用
端子が設けられている凹部を有し、電池収納体を
機器筐体に取付けた状態のままでも、また、電池
収納体単体でも充電し得るように構成されてい
る。ところで、電池収納体を機器筐体から取外し
て単体で充電する場合には、その電池収納体が上
記凹部内で傾いたり倒れてしまう虞れがあるた
め、従来では、上記凹部の余剰空間内に適当な大
きさのアダプタを差込むようにしている。しかし
ながら、これによると、電池収納体が機器筐体に
取付けられているか否かに応じてその都度アダプ
タを上記凹部に対して着脱しなければならず、操
作が面倒である。また、往々にしてそのアダプタ
を紛失する虞れがある。

この考案は、上記した従来の欠点に鑑みなされ
たもので、その目的は、電池収納体を機器筐体か
ら取外して単体で充電するに際し、その傾きや倒
伏を防止する取扱いが便利なアダプタを備えた充
電装置を提供することにある。

以下、この考案を添付図面に示された実施例を
参照しながら詳細に説明する。

まず、第１図を参照しながら、この充電装置に
て充電される電池収納体について簡単に説明す
る。この電池収納体１は、例えば携帯用無線機２
の一側面に形成されている切欠部３に対して着脱
自在に取付けられるようになつている。すなわ
ち、電池収納体１と無線機２の各々には、互いに
協働して蟻継を形成する雄形摺動ガイド面４，４
と雌形摺動ガイド面５，５とが設けられており、
電池収納体１は、これらのガイド面４，４，５，
５を介して無線機２の底面側から上記切欠部３内
に取付けられる。この場合、電池収納体１はデザ
イン的に無線機２の外形形状の一部を補完するよ
うに形成されており、その底面部には１対の充電
用端子６，６が設けられ、また、上面部には無線
機２側に設けられている電源入力端子７，７に対
応する図示しない電源出力端子が配置されてい
る。なお、参照符号８は、電池収納体１の脱落を
防止するための係止片である。

この充電装置は、第２図および第３図に示され
ているように、上記無線機２を挿嵌し得る大きさ
に形成された凹部１１を有するハウジング１０を
備えている。凹部１１の底壁部には電池収納体１
が取付けられている無線機２を挿嵌した場合、そ
の電池収納体１の充電用端子６と接触し得る位置
に給電用端子１２が設けられている。したがつ
て、無線機２を上記凹部１１内に挿嵌することに
よりそれに取付けられている電池収納体１の充電
用端子６と上記給電用端子１２とが自動的に接触
して充電可能状態となるが、電池収納体１単体の
場合でも、充電用端子６を給電用端子１２上にの
せるようにすれば充電することができる。そし
て、この考案においては、電池収納体１を上記の
如く単体で充電する場合、その電池収納体１が傾
いたり、倒れたりするのを防止するアダプタ１５
を備えている。このアダプタ１５は、第４図に例
示されているように、電池収納体１の側面を押え
るように形成された押え板１６と、この押え板１
６の上端部からほぼ直角に折曲がるように連設さ
れた操作板１７とからなる。この場合、操作板１
７の両側辺１８，１８は一段低くなるように形成
されており、一方、ハウジング１０の上壁部に
は、第５図に示されているように、上記凹部１１
に連設されていて、かつ、操作板１７を摺動可能
に受け入れる大きさに形成されたアダプタ取付用
凹部１９が設けられており、このアダプタ取付用
凹部１９の両側には、上記操作板１７の両側辺１
８，１８を摺動可能に案内するガイド溝２０，２
０が形成されている（第６図参照）。また、上記
凹部１１の側壁部には、アダプタ１５の押え板１
６を不使用位置に収納するための切欠部２１が形
成されており、さらに、凹部１１の底部には、押
え板１６の下端に当接してアダプタ１５を使用状
態に位置決めするストツパ２２が突設されている
（第３図参照）。

上記した構成において、アダプタ１５は、その
両側辺１８，１８をガイド溝２０，２０に差込む
ようにしてアダプタ取付用凹部１９内に摺動可能
に装着される。そして、電池収納体１を無線機２
に取付けた状態で充電する場合には、操作板１７
をアダプタ取付用凹部１９の後方にスライドさせ
て、押え板１６を無線機２の挿嵌に邪魔にならな
いように上記切欠部２１内に納める。すなわち、
この状態において押え板１６は凹部１１の側壁部
の一部を構成することになる。一方、電池収納体
１を無線機２から取外して単体で充電する場合に
は、操作板１７を介して押え板１６を第２図およ
び第３図想像線で示す位置にスライドさせて、こ
の押え板１６とこれと対向する凹部１１の側壁部
との間に電池収納体１を挿嵌すれば、その電池収
納体１は傾いたり、倒れたりすることなくほぼ直
立した状態に保持される。

なお、第７図に例示する如く、操作板１７とア
ダプタ取付用凹部１９との間に、半球状の突起２
３と、これに適当なクリツク力を発生しながら係
合する半球状の係合凹部２４とを設けて、アダプ
タ１５を不使用位置と使用位置に保持するように
してもよい。また、第８図に例示する如く、上記
ガイド溝２０，２０の部分を開放し、操作板１７
の両側辺にその開放端縁２５，２５に係合する鉤
形のフランジ２６，２６を設けてもよく、これに
よれば、アダプタ１５を図示左右方向にガタ付く
ことなく摺動させることができる。

上記した実施例の説明から明らかなように、こ
の考案によれば、アダプタ１５をスライドさせる
だけで、電池収納体を無線機に取付けたままの状
態、もしくは電池収納体単体のいずれに対しても
対処することができ、きわめて便利である。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の充電装置に適用される電池
収納体を無線機から取外した状態の斜視図、第２
図はこの考案に係る充電装置の斜視図、第３図は
第２図に示されているハウジングの縦断面図、第
４図はアダプタの斜視図、第５図はハウジングに
形成されているアダプタ取付部分の斜視図、第６
図はアダプタを取付けた状態における第５図の
−線断面図、第７図および第８図は変形実施例
を示す断面図である。 図中、１は電池収納体、２は無線機、６は充電
用端子、１０はハウジング、１１は凹部、１２は
給電用端子、１５はアダプタ、１６は押え板、１
７は操作板、１９はアダプタ取付用凹部、２０は
ガイド溝、２１は切欠部、２２はストツパ、２３
は突起、２４は係合凹部、２６はフランジであ
る。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 携帯用無線機等の電子機器に着脱自在に連結
   され、かつ、その機器筐体の外形形状の１部を
   補完するように形成されている電池収納体を、
   単体もしくは前記機器筐体に取付けた状態のい
   ずれにおいても充電し得る充電装置であつて、 前記電池収納体を機器筐体とともに挿嵌し得
   る大きさに開口されていて、その底壁部には前
   記電池収納体の充電用端子と対応する給電用端
   子が配設されている凹部を有するハウジングを
   備え、該ハウジングには、前記凹部の側壁の一
   部を形成する押え板を含むアダプタと、該押え
   板を対向する側壁に向けてスライドさせるよう
   に前記アダプタを案内するガイド溝とが設けら
   れており、前記電池収納体を単体で前記凹部内
   に挿嵌する際には、前記アダプタをスライドさ
   せて、その電池収納体を前記押え板とこれに対
   向する前記凹部側壁との間で保持することを特
   徴とする充電装置。 (2) 実用新案登録請求の範囲(1)において、前記凹
   部の底壁部には、前記押え板の下端に当接し
   て、その押え板を使用位置に位置決めするため
   のストツパが突設されていることを特徴とする
   充電装置。 (3) 実用新案登録請求の範囲(1)において、前記ア
   ダプタの押え板の上端には、前記ガイド溝にて
   案内される操作板がほぼ直角に連設されている
   ことを特徴とする充電装置。 (4) 実用新案登録請求の範囲(3)において、前記操
   作板とハウジングとの間には、前記アダプタの
   不使用位置と使用位置とにおいて適当なクリツ
   ク力をもつて係合する半球状の突起と半球状の
   係合凹部とが形成されていることを特徴とする
   充電装置。