JPS645094Y2 - - Google Patents

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JPS645094Y2
JPS645094Y2 JP1982060828U JP6082882U JPS645094Y2 JP S645094 Y2 JPS645094 Y2 JP S645094Y2 JP 1982060828 U JP1982060828 U JP 1982060828U JP 6082882 U JP6082882 U JP 6082882U JP S645094 Y2 JPS645094 Y2 JP S645094Y2
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JP
Japan
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suction
chamber
discharge
hole
cylinder
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JP1982060828U
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JPS58162288U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は冷媒圧縮用の多気筒圧縮機に関し、例
えば自動車用空調装置に用いて有効である。
この種の圧縮機では、従来より脈動音が問題と
されていた。特に吸入圧力の脈動は車室内に配設
された蒸気器に伝達され、室内の乗員に不快感を
与えるという問題があつた。本考案者等がこの原
因を究明すべく種々の実験を行なつたところ、こ
の種の圧縮機では、吸入通路に対する各吸入孔の
位置が、上下方向でシリンダごとに異なつてお
り、それが原因となつて各シリンダの吸入冷媒量
が異なり、それにより吸入圧力が脈動することが
つきとめられた。即ち、従来の圧縮機は各シリン
ダの吸入弁形状、吸入弁ピツチ、吸入弁リフトは
全て同一となつており、その為、第1図に模式的
に示すように、シリンダ41がシリンダ42より
も高い位置にあるので冷媒中潤滑油は密度差によ
りシリンダ42の方へ流れ易く、逆にシリンダ4
1へは流れにくく、その結果シリンダ間で吸入冷
媒の密度差が生じそれが圧力脈動の原因となる。
この場合、各吸入孔43,44の高さを等しく
すれば問題はないのであるが、そのような構造を
採用することは非常に困難である。
本考案は上記点に鑑みて案出されたもので、圧
縮機の体格をさほど変更することなく、吸入圧力
脈動の発生を減少させることを目的とする。従つ
て本考案は、各シリンダへ冷媒を均一に分配供給
するための手段を提供するものである。
以下本考案を自動車用空気調和装置の圧縮機と
して用いたものを図に示す一実施例について説明
する。
第2図および第3図において、1はシヤフトで
あり、図示されない電磁クラツチを介して駆動源
をなす自動車走行用エンジンに連結し、エンジン
の駆動力により回転するものである。2は鉄系金
属を楕円形に成形してなる斜板で、シヤフト1に
キー止めにより固定されシヤフト1と一体に揺動
回転するようになつている。そして、この斜板2
の揺動回転はシユー3、ボール4を介してピスト
ン5を往復運動させる。6はこのピストン5の往
復連動を支持するシリンダ部5aを有するハウジ
ングで、図中左右に分割してダイカスト成形され
たものをOリングを介して密着結合して形成した
ものである。7は図示しない蒸発器に連通してハ
ウジング6内の吸入通路室6bへ冷媒ガスを導入
する吸入サービスバルブである。
8,8はそれぞれハウジング6の両側端面に位
置するサイドハウジングで、ガスケツト21,2
1、バルブプレート9,9および吸入弁板22,
22を介してハウジング6にボルト止めされてい
る。そして、このサイドハウジング8の内吸入通
路室6bと吸入通路穴9aを介して連通する部分
には吸入室8bが形成されており、さらにこのサ
イドハウジング8中この吸入室8bの外方側には
吐出室8aが形成されている。(第4、第5、第
6、第7図図示)吸入室8b内のうち吸入連通穴
9aの近傍には吸入冷媒の案内壁8cが設けてあ
り、この案内壁8cによつて吸入冷媒は上下の各
吸入孔26にほぼ均等に振りわけられるようにな
つている。そして、吐出室8aおよび吸入室8b
は、それぞれその一部が前記ピストン5と対向す
るようになつており、ピストン5対向位置ではパ
ルププレート9に吐出孔25および吸入孔26が
開口している。また、第8図に示すように、前記
吸入弁板22は吸入孔26対向位置でピストン5
側に屈曲成形されて吸入弁27を形成するように
なつている。また、ハウジング6にはこの吸入弁
27のストツパ20が切欠き形成されている。
また、ハウジング6のうち前記吐出室8aと吐
出室通路穴9bを介して連通する部分には吐出通
路室が前記吸入通路室6bとは隔離形成されてお
り、また吸入通路室6bや吐出通路室の下方部に
は貯油室10が形成されている。なお、この貯油
室10は斜板2を囲む覆い壁23によつて吸入通
路室6bや吐出通路室の冷媒とは隔離されてい
る。
そして貯油室10はハウジング6側方端面に設
けたフイルタ室11および連通穴12,13を介
してサイドハウジング8の導油室14に連通して
おり、導油室14内に配設されたオイルポンプ1
5によつて、貯油室10内に貯つた潤滑油が汲み
上げられるようになつている。そして、オイルポ
ンプ15によつて汲み上げられた潤滑油は回転軸
1内に穿設された給油穴16を介してラジアル軸
受17a,17b、スラスト軸受18a,18b
および軸封装置19等の被給油部分に供給される
ようになつている。
また、軸封装置19は、前記サイドハウジング
8のうち駆動源よりに位置するサイドハウジング
8内に、前記吸入室8bとは隔壁8dによつて隔
てられて配設され、圧縮機内部の潤滑油が外部へ
漏れないようシールを行なつている。
次に上記構成によりなる斜板式圧縮機の作用を
説明する。
図示しない電磁クラツチが入りシヤフト1およ
び斜板2が回転し始めると、図示しない蒸発器で
気化された冷媒ガスは、吸入サービスバルブ7よ
りハウジング6の吸入通路室6bへ噴出し、吸入
通路室6b内を左右へ分流し、吸入通路穴9aよ
りサイドハウジング8の吸入室8bへ流入する。
そして斜板2の回転に伴ないシリンダ部6a内を
往復運動するピストンが吸入行程となつたとき、
冷媒ガスはバルブプレート9中の吸入孔26よ
り、吸入弁板22に形成された吸入弁を経てシリ
ンダ部6a内へ吸い込まれる。このとき、従来の
吸入室形状では、吸入通路9aと各吸入孔26と
の上下位置の差により、各シリンダ6aの吸入冷
媒量にばらつきが生ずる。しかしながら本例では
吸入室8bに設けた案内壁8cによつて各吸入孔
26への冷媒流れが規制されるため、上記の吸入
冷媒量のばらつきは抑えられる。このように壁8
cは吸入室8b内での冷媒不均一流れを抑制する
効果を有する。
次にピストン5が圧縮行程に移ると、吸入弁2
7によつて吸入孔26が閉じられ、シリンダ部6
a内の冷媒ガスは、バルブプレート9中の吐出孔
25および吐出弁30を経てサイドハウジング8
内の吐出室8aへ吐出し、再びバルブプレート9
の吐出通路穴9bよりハウジング6内の吐出通路
室へ流出し、その後高温・高圧になつた冷媒ガス
は吐出サービスバルブ、連通管等の吐出通路を介
して図示しない凝縮器へ送られる。
また、斜板2、シユー8、ボール4間の潤滑、
およびスラスト軸受18a,18bの潤滑等は、
貯油室10内に貯つている潤滑油を斜板2の回転
によりかき上げて各部へ飛散させて行なう。
さらにまた、ラジアル軸受17a,17b、ス
ラスト軸受18a,18bおよび軸封装置19の
溶接摺動面等の潤滑は、オイルポンプ15よりの
給油穴16を介して強制的に供給された潤滑油に
よつて行なう。
そして、本構成の圧縮機では上述したように吸
入側の吸入冷媒量を各シリンダでほぼ同一とした
ため、圧縮機の圧力脈動を大幅に低減することが
できる。
第8図はこの効果を示す吸入圧力脈動のシンク
ロ波形図であるが、この第8図に示すように本構
成の圧縮機Bでは従来のものAに比べ脈動が大幅
に減少している。また、本考案者等の実験によれ
ば、この吸入圧力脈動の減少は幅広い周波数で達
成されることが確かめられた。第9図はその実験
結果を示す圧力脈動の周波数分析図である。
そして、この様に吸入圧力の脈動が減少できた
結果、圧力脈動に起因する蒸発器の振動が抑えら
れ、室内の騒音も大幅に低減する。更に、余分な
圧力脈動を除いた結果、圧縮機の馬力あたりの性
能も向上する。
尚、上述の例は本考案の望しい態様を示した
が、本考案は上記例以外にも種々の態様がある。
即ち、案内壁8cを第10図に示す様に外周側
より突出させてもよく、第11図の様に内、外周
の両側より突出させてもよい。また、第12,1
3図に示す様に案内壁8cを径方向の全長にわた
つて形成し、その高さhを吸入室8b高さの半分
程度としてもよい。
以上説明したように本考案圧縮機では、複数の
シリンダを有する斜板式圧縮機に於て、各シリン
ダの吸入側の圧力脈動を減少するようにしたた
め、脈動に伴なう振動、騒音が大幅に低減できる
という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の圧縮機の吸入通路を模式的に示
す構成図、第2図及び第3図は本考案圧縮機の一
実施例を示す断面図、第4図乃至第7図は夫々第
2図の−,−,−,−矢視断面
図、第8図及び第9図は第2図図示圧縮機の効果
例を示す説明図、第10図乃至第13図は夫々本
考案圧縮機の他の実施例を示す断面図である。 1……シヤフト、5……ピストン、6……ハウ
ジング、6a……シリンダ、8a……吐出室、8
b……吸入室、8c……壁、9a……吸入通路
穴、9b……吐出通路穴、25……吐出孔、26
……吸入孔、27……吸入弁。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 シヤフトより駆動力を受けて往復動する複数の
    ピストンと、この複数のピストンの往復動を支持
    するシリンダを有するハウジングと、このハウジ
    ングに連接し、前記複数のシリンダに対向した部
    位に吸入孔及び吐出孔を有するバルブプレート
    と、前記吸入孔を開閉する吸入弁と、前記吐出孔
    を開閉する吐出弁と、前記複数の吸入孔と連通
    し、各シリンダへ冷媒を分配供給する吸入室と、
    この吸入室に冷媒を導く吸入通路と、前記複数の
    吐出孔と連通し、各シリンダより吐出された冷媒
    を集合する吐出室と、この吐出室より冷媒を導出
    する吐出通路とを備え、 前記吸入孔を前記吸入通路開口位置より上方及
    び下方にそれぞれ開口させ、かつ、前記吸入室の
    うち、前記吸入通路開口位置と、前記下方に開口
    する吸入孔の位置との間であつて、前記吸入通路
    開口位置近傍に吸入冷媒を上下の吸入孔へ分配す
    る案内壁を形成した多気筒圧縮機。
JP6082882U 1982-04-26 1982-04-26 多気筒圧縮機 Granted JPS58162288U (ja)

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JP6082882U JPS58162288U (ja) 1982-04-26 1982-04-26 多気筒圧縮機

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Publication Number Publication Date
JPS58162288U JPS58162288U (ja) 1983-10-28
JPS645094Y2 true JPS645094Y2 (ja) 1989-02-08

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5033328B2 (ja) * 1972-09-19 1975-10-29
JPS54140202A (en) * 1978-04-21 1979-10-31 Toyoda Autom Loom Works Ltd Inclined-plate type compressor

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5033328U (ja) * 1973-07-20 1975-04-10

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5033328B2 (ja) * 1972-09-19 1975-10-29
JPS54140202A (en) * 1978-04-21 1979-10-31 Toyoda Autom Loom Works Ltd Inclined-plate type compressor

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JPS58162288U (ja) 1983-10-28

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