JPS644847Y2 - - Google Patents

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JPS644847Y2
JPS644847Y2 JP1983086495U JP8649583U JPS644847Y2 JP S644847 Y2 JPS644847 Y2 JP S644847Y2 JP 1983086495 U JP1983086495 U JP 1983086495U JP 8649583 U JP8649583 U JP 8649583U JP S644847 Y2 JPS644847 Y2 JP S644847Y2
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JP
Japan
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pack
spinning
polymer
spinning pack
filament
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JP1983086495U
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JPS59193872U (ja
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  • Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ポリエステル、ポリアミド等の熱可
塑性重合体(以下ポリマーという。)の溶融紡糸
における多本取り紡糸パツクに関するものであ
る。
近年、溶融紡糸工程における効率化、合理化に
関する研究、開発は目覚ましく、特に紡糸速度の
高速化により生産性の向上を計るもの、また単一
紡糸パツクより多数の連続フイラメント群を溶融
紡糸する、いわゆる多本取り紡糸が上記目的の達
成手段として注目されている。本考案はこの多本
取り溶融紡糸装置における、特に改良された加熱
方式による多本取り紡糸パツクを提供することに
ある。
多本取り紡糸は紡糸装置のコンパクト化及び1
本取り紡糸に比較し、紡糸パツクの組立て、解体
の手間、さらに消耗品である各種の濾過材の消費
量の節減等の観点より極めて有利な紡糸方法であ
る。そして、この多本取り紡糸用の紡糸装置とし
ては、紡糸本数に対応した吐出孔群が穿孔された
紡糸口金を有する紡糸パツクが実用化されてい
る。
多数の吐出孔群を従来のパツク口金内に穿孔し
て、多本取り紡糸パツクを作成することは、紡出
糸条形成過程における糸条冷却、紡出フイラメン
ト間の密着及び糸条群の分割作業等において極め
て多く問題を発生する。
それゆえ、1本取り紡糸パツクと異なり、通常
多本取り紡糸パツクは口金面径を大きくし、ここ
に多数の吐出孔を穿孔する方式がとられている。
1本取り紡糸パツクは、比較的小型、軽量であ
るため、ポリマー供給口をスピン部下面の中央部
に、ポリマー導入口を紡糸パツク上面中央部にそ
れぞれ設け、該スピン部に前記パツクを該ポリマ
ー供給口とポリマー導入口とを合致させ、下方よ
り上方へ密着押しつけ、固定保持するスピン部へ
の垂直取付方法が一般的に採用されている。
しかしながら、多本取り紡糸パツクは大型化、
高重量化を伴い、上述のパツク取付方法の適用は
極めて困難となる。それゆえ、多本取り紡糸パツ
クでは、ポリマー供給口をスピン部側壁に、ポリ
マー導入口を紡糸パツクの側壁にそれぞれ設け、
該スピン部に該パツクを上方より落し込み挿入配
置し、該ポリマー供給口と該ポリマー導入口とを
合致させ、該ポリマー供給口と対向する側より水
平方向に密着押しつけ、固定・保持する方法が一
般的に採用されている。
この方法による取付けの概略に関しては、第1
図にその一例を示すものであるが、本考案者らは
かかる方法による多本取り紡糸を試験した結果、
長時間の安定紡糸、ノズル面内での孔間ポリマー
吐出変動率、さらには多糸条群の糸条間及び糸条
内フイラメント間での糸質性能上の均一性等の操
業性に極めて問題の多いことを見い出した。
従来、多本取り紡糸装置において、紡糸パツク
を隔壁を介して穿設されたパツク孔に各々取付
け、この金属体からなる隔壁が熱媒体からブロツ
ク内への熱伝導を向上させ、パツク内のポリマー
温度を均一に間接加熱する方式(例えば、実開昭
49−7211号公報)が提案された。しかしながら大
型化し、高重量化した、しかも大口径の多本取り
の紡糸装置のパツク内のポリマー温度の均一化、
口金中央上部でのポリマー流の滞留域の除去の問
題解決には至つていない。
本考案者らは、かかる問題に鑑み鋭意検討の結
果、特に改良された加熱方式による多本取り紡糸
パツクを考案するに至つたものである。
すなわち、本考案は多本取り溶融紡糸パツクに
おいて、該紡糸パツクの実質的な中央部に該紡糸
パツクを貫通した発熱体を配設したことを特徴と
する多本取り溶融紡糸パツクを要旨とするもので
ある。
本考案を図面によりさらに詳細に説明する。
第1図は、従来の多本取り紡糸パツクの一例の
内部構造と該パツクのスピン部への取付けを示す
縦断面図、第2図は、本考案の多本取り紡糸パツ
クの一実施態様であるパツク内部構造と該パツク
のスピン部への取付けを示す縦断面図である。第
1図及び第2図において1は加熱手段を有し、ス
ピン部に装着された紡糸パツクを一定の温度に加
熱保持するスピン部本体、2は紡糸パツクにポリ
マーを供給するスピン部ポリマー供給口、3′は
従来の多本取り紡糸パツク本体、3は本考案の多
本取り紡糸パツク本体、4は紡糸パツク内にポリ
マーを導入するポリマー導入口、5はポリマー供
給口2と実質的に対向した位置にある紡糸パツク
保持ボルトであり、スピン部に配置されたポリマ
ー供給口2と紡糸パツク部に配置されたポリマー
導入口4とが合致するごとく密着押しつけ、固
定・保持する役目を果している。6はポリマー供
給口2とポリマー導入口4とのポリマー流路を連
結、シールするシール部材、7は金網、濾過用サ
ンド、金属焼結フイルター等にて構成されるポリ
マー濾過部材、8は多数の分配孔を有するブレー
カープレート、9は多数の吐出孔が穿孔され、複
数の紡糸本数に分割された紡糸口金、10は紡糸
口金9を下方より上方へボルト等(図示せず。)
により締付け保持する外口金締付け板、11は外
口金締付け板と同じ働きをする内口金締付け板、
そして12は紡糸パツクの実質的な中央部に該紡
糸パツクを貫通した発熱体である。
第3図は第2図(本考案の多本取り紡糸パツ
ク)のA−A′面より見たスピン部本体を除いた
紡糸パツク部の下部横断面図であり、ポリマー導
入口4に導入されたポリマー流のパツク本体3内
での分配とパツク中での発熱体12の配置とを示
す一例であり、図中の矢印はポリマーの流れ方向
を示すものである。
さて、第1図に示されたごとき、従来の多本取
り紡糸パツクにおいては、操業性、糸質性能上等
に極めて問題が多いことはすでに詳述した。そし
て、その原因の一つは、多本取り紡糸のごとき多
フイラメント糸の紡糸においては、紡出後の多糸
条の冷却を均一に行い、しかも糸条分割を容易に
するため、口金面中央部分に吐出孔の無い紡糸口
金を、第1図に示した如く用い、しかも口金中央
上部にポリマーガ充填されるので、該口金面中央
上部にポリマー流の滞留域が生じ、前述のごとき
問題を惹起していることが判明した。
本考案者らは、その欠点を解消するため、特に
図示しないが、従来の多本取り紡糸パツク内のポ
リマー流の滞留域が生じた口金面中央上部にポリ
マー流路を配さない非加熱系の部材を挿入して紡
糸を行つたが、前述のごとき種々の問題の十分な
解消には至らなかつた。
さらに、本考案者らは検討を重ね、従来の大口
径パツクの場合、加熱体に近いパツク外周部と加
熱体に遠いパツク中心部との温度分布は、パツク
中心部が低くなり、さらに第1図のごときパツク
取付方法による場合、パツク押し付け側とそれと
対向する側での各々パツク、加熱体間のクリアラ
ンスが不均一であつたりすると、パツク中心部と
パツク外周部とにはさらに激しい温度勾配を呈し
ていることを見い出した。
すなわち、第2図に示した紡糸パツクを貫通し
た中央発熱体12を有する本考案の多本取り紡糸
パツク3を用いることにより、パツク外周部と中
心部の温度を均一に制御できるため、前述の口金
中央部のポリマー流の滞留域が低減し、しかも紡
糸パツク中央発熱体12により紡糸パツクの中心
部加熱が可能となるため、紡糸パツク内の温度分
布が極めて均一なものとなり、前述した従来の多
本取り紡糸パツクの種々の問題を一気に解消する
こととなつた。
なお、本考案における紡糸パツク本体及び口金
形状は、円形、長円形、長方形のいずれでもよ
く、さらに紡糸パツク内に複数個の口金が配され
てもよい。中央発熱体は、加熱ヒータを伝熱体中
に内包する形式のもので、例えば一般的にアルミ
鋳込ヒータと称されるものでよく、またその形状
が円筒体であつても、あるいはほぼ正多角断面を
有する角柱体であつてもよい。
以上詳述のごとき本考案によれば、多本取り紡
糸において、操業上極めて安定に、さらには多本
取り紡糸糸条間及び糸条内フイラメント間に斑の
ない高品位の紡糸糸条を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の多本取り紡糸パツクの一例の内
部構造と該パツクのスピン部への取付けを示す縦
断面図、第2図は本考案の多本取り紡糸パツクの
一実施態様のパツク内構造及び該パツクのスピン
ブへの取付けを示す縦断面図、第3図は第2図の
A−A′面より見たスピン部本体を除いた紡糸パ
ツク部の下部横断面図である。 1−スピン部本体、2−スピン部ポリマー供給
口、3−パツク本体、4−ポリマー導入口、9−
紡糸口金、12−中央発熱体。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 多本取り溶融紡糸パツクにおいて、該紡糸パツ
    クの実質的な中央部に該紡糸パツクを貫通した発
    熱体を配設したことを特徴とする多本取り溶融紡
    糸パツク。
JP8649583U 1983-06-06 1983-06-06 多本取り溶融紡糸パツク Granted JPS59193872U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8649583U JPS59193872U (ja) 1983-06-06 1983-06-06 多本取り溶融紡糸パツク

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8649583U JPS59193872U (ja) 1983-06-06 1983-06-06 多本取り溶融紡糸パツク

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59193872U JPS59193872U (ja) 1984-12-22
JPS644847Y2 true JPS644847Y2 (ja) 1989-02-07

Family

ID=30216423

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8649583U Granted JPS59193872U (ja) 1983-06-06 1983-06-06 多本取り溶融紡糸パツク

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JP (1) JPS59193872U (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4844512A (ja) * 1971-10-12 1973-06-26

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4844512A (ja) * 1971-10-12 1973-06-26

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JPS59193872U (ja) 1984-12-22

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