JPH066458U - 溶融紡糸用パック - Google Patents

溶融紡糸用パック

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Publication number
JPH066458U
JPH066458U JP4498692U JP4498692U JPH066458U JP H066458 U JPH066458 U JP H066458U JP 4498692 U JP4498692 U JP 4498692U JP 4498692 U JP4498692 U JP 4498692U JP H066458 U JPH066458 U JP H066458U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polymer
filter
pack
flow path
hole
Prior art date
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Pending
Application number
JP4498692U
Other languages
English (en)
Inventor
雅信 木下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Teijin Ltd filed Critical Teijin Ltd
Priority to JP4498692U priority Critical patent/JPH066458U/ja
Publication of JPH066458U publication Critical patent/JPH066458U/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 パック内のポリマー流動容積を大幅に減少し
ポリマーのパック内滞留時間を著しく減少することが可
能な装置を提供する。 【構成】 導入板1の供給孔2から導入したポリマーは
分岐する流路3によって放射状に分配され、流路3の出
口と分配孔7の入口間に脱着可能に設けた金属不織布製
定形フィルター5を通って分配孔7に至るが、フィルタ
ー5はポリマーの流路孔内に挿着されているので従来の
ような大容積の均圧室がなく、ポリマーのパック内滞留
時間は大幅に減少し、ポリマーの不良滞留や熱劣化を著
しく抑えることができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はポリエステル、ナイロン等の熱可塑性合成繊維の溶融紡糸用パックに 関するものである。
【0002】
【従来の技術】
溶融紡糸方法による繊維製造設備の重要な要素の一つである溶融紡糸用パック (以下パックと称す)に関しては長年にわたり多方面からの研究がなされている 。パックは繊維の品質、製糸性を左右する重要な要素であり、通常パックでは紡 糸口金にポリマーを供給する前にパック内に設けられたフィルターによって十分 濾過されるように配慮されている。
【0003】 フィルターは金網あるいは金属組織不織布マットを焼結した平板状のものが一 般的に用いられており、パックポリマー導入部より供給されたポリマーは前記フ ィルターを通過した後で多数のポリマー流路に分配されるように構成されている ことが多い。
【0004】 また、フィルター上方にはポリマーが均一にフィルターを通過できるように均 圧室として十分な空間を有している。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
パック内に供給されたポリマーは紡糸口金から吐出される間、高温状態で流動 するため熱影響を受けて劣化が促進される。特に前述のようにフィルター上方に 設けられた均圧室は十分な容積を有しており、ポリマーは均圧室内で一定時間滞 留した後フィルターを通過するため、この滞留している間にポリマーの劣化が促 進されることになる。
【0006】 さらに、均圧室内においては任意の流線について比較すると、ポリマーの流動 速度に大きな差があり、速度の遅い流線をたどるポリマーについては、特に劣化 が顕著であり均圧室内でのポリマーの不均一が生じる。
【0007】 最近のように繊維のさらなる高性能化が要求される今日においてはパック通渦 中にポリマーの劣化を極力抑制し、かつ均質な状態で紡糸口金から吐出させるこ とが急務となっている。
【0008】 ところが、平板上のフィルターを用いた従来のパック構造では均圧室を縮小す ることが困難であり、パック内でのポリマー熱劣化及びポリマーの不均一を余儀 なくされているといった問題があった。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案はこのような従来の問題を解決するためになされたものであり、ポリマ ー導入板、フィルター、中間板及び紡糸口金等を含んで構成される溶融紡糸用パ ックにおいて、ポリマー導入板に複数個に分岐したポリマーの流路を設けるとと もに、該流路に対応する分配孔を中間板に穿設し、該中間板と導入板との間に前 記流路と分配孔を介して金網もしくは金属不織布からなる定形フィルターを脱着 可能に挿着したことを特徴とする溶融紡糸用パックである。
【0010】
【作用】
導入板から供給されたポリマーは分岐する流路によって放射状に分配され、流 路の出口と分配孔の入口間に脱着可能に設けた定形フィルターを通って分配孔に 至るが、フィルターはポリマーの流路孔内に挿着されているので従来のような大 容積の均圧室がなく、ポリマーのパック内滞留時間は大幅に減少し、ポリマーの 不良滞留や熱劣化を著しく抑えることができる。
【0011】
【実施例】
以下、本考案を図面に基いて説明する。図1は本考案の実施例を示す断面図、 図2は図1のフィルター部の拡大斜視図である。
【0012】 図において、上から順にポリマーの供給孔2を有する導入板1、分配孔7を多 数個穿設した中間板(分配板)6及び口金押え13が図示しないボルトによって 組み付けられており、中間板6と口金押え13との間に同心円状に小孔11を穿 孔した多孔板10を介して紡糸口金12が装着されている。
【0013】 導入板1には中央部に供給孔2が設けられ、その下方位置からそれぞれ独立し た複数個の流路3に分配されている。この分配流路3はポリマーの流動性を考慮 して垂直軸とのなす角度θがθ≦60度となるように傾斜し、円周方向に放射状 に配列するのが好ましいが、これに限定されるものではない。なお、分配流路3 の断面積の総和は供給孔の断面積と同等かそれ以上とするのが望ましい。
【0014】 流路3の出口下方には後述する円柱状のフィルター5が挿着されるようなほぼ 同径の凹部4が設けられている。円柱状のフィルター5は金網あるいは金属繊維 の不織布等を円筒内に充填した、あるいは成形した定形体(外形として一定の形 状を保持可能なものをいう)からなり、使用後洗浄することによって繰り返し使 用が容易に可能なごとくされている。
【0015】 中間板6に設けた分配孔7の入口上方には前記凹部4と対応するように凹部8 が設けられ、円柱状のフィルター5が嵌合するごとく挿着されている。すなわち 、円柱状フィルター5は中間板6と導入板1とで挟持されるように保持されると ともに、その上面が中間板6の上面より僅かに突出するごとく配されており、パ ック分解時等で容易にフィルター5が脱着できるようになされている。
【0016】 また、中間板6の分配孔7の入口の内面は漏斗状の形状9を有しており、分配 孔7へポリマーが不良滞留することなく導入されるようにされている。
【0017】 ここで、前記凹部4,8の内径dとフィルター5の外径Dとは該フィルター5 を通過するポリマーのショートパスあるいはフィルターの脱着性を考慮して、d ≦D+0.1mmとすることが望ましい。
【0018】 このようなパックを使用した場合、供給孔2から導入されたポリマーは流路3 によって放射状に分配されて、流路3の出口に設けたフィルター5を通って分配 孔7に至る。次いで分配孔7からその出口に対応して穿設した多孔板10の小孔 11を経て口金12から吐出されるが、従来のパックにみられるような大きな容 積を有する均圧室がなく、ポリマーのパック内滞留時間は1/5以下と大きく減 少することができ、ポリマーの不良滞留や熱劣化を著しく抑えることが可能にな る。
【0019】 以上はフィルターとして円柱状のものを使用した例について説明したが、角柱 状などのこの他の任意の形状を利用してもよい。
【0020】
【考案の効果】
以上に説明の如く、本考案によればパック内のポリマー流動容積を大幅に減少 でき、ポリマーのパック内滞留時間を従来の1/5以下にすることが可能となり 、パック内でのポリマーの熱劣化を大幅に抑制することができる。さらに、従来 のように大きな容積を有する均圧室がなくなることでポリマー不良滞留による不 均一性を生じることがなく、均質なポリマーを効率よく紡糸口金から吐出させる ことが可能となる。
【0021】 このように、本願考案によってポリマーの熱劣化や不均一を生じることがなく 均質でかつ高品位のポリマーが紡糸口金から安定して吐出でき、繊維の高品質化 並びに製糸性の向上が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す断面図である。
【図2】図1のフィルター部の拡大斜視図である。
【符号の説明】
1 導入板 2 供給孔 3 流路 4 凹部 5 フィルター 6 中間板 7 分配孔 8 凹部 10 多孔板 12 紡糸口金 13 口金押え

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリマー導入板、フィルター、中間板及
    び紡糸口金等を含んで構成される溶融紡糸用パックにお
    いて、ポリマー導入板に複数個に分岐したポリマーの流
    路を設けるとともに、該流路に対応する分配孔を中間板
    に穿設し、該中間板と導入板との間に前記流路と分配孔
    を介して金網もしくは金属不織布からなる定形フィルタ
    ーを脱着可能に挿着したことを特徴とする溶融紡糸用パ
    ック。
JP4498692U 1992-06-29 1992-06-29 溶融紡糸用パック Pending JPH066458U (ja)

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JP4498692U JPH066458U (ja) 1992-06-29 1992-06-29 溶融紡糸用パック

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JP4498692U JPH066458U (ja) 1992-06-29 1992-06-29 溶融紡糸用パック

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Publication Number Publication Date
JPH066458U true JPH066458U (ja) 1994-01-28

Family

ID=12706784

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4498692U Pending JPH066458U (ja) 1992-06-29 1992-06-29 溶融紡糸用パック

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JP (1) JPH066458U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100426058B1 (ko) * 2002-03-08 2004-04-06 주식회사 효성 축광성 복합 섬유의 제조장치

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