JPS644741Y2 - - Google Patents

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JPS644741Y2
JPS644741Y2 JP11912385U JP11912385U JPS644741Y2 JP S644741 Y2 JPS644741 Y2 JP S644741Y2 JP 11912385 U JP11912385 U JP 11912385U JP 11912385 U JP11912385 U JP 11912385U JP S644741 Y2 JPS644741 Y2 JP S644741Y2
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vacuum pump
air
fish
tank
liquid
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【考案の詳細な説明】 A 産業上の利用分野 この考案は、密閉されたタンクに液体を吸入し
て、これを押し出すことにより魚を液体と一緒に
移送する装置の改良に関する。
B 従来の技術 本考案者は、第1図に示す構造の移送装置、即
ち、密閉タンク1の下部に開口された吸入口2と
吐出口3とに、逆止弁4,5を介してサクシヨン
ホース6と移送管7とを連結し、かつ密閉タンク
1の上部に4方切換弁8を介して水封式の真空ポ
ンプ9を連結した移送装置を開発した。ところで
この種の装置の用途として、液体の中に魚を混ぜ
て、液体と魚と一緒に送る移送装置がある。この
種の用途に於ては、魚と一緒に海水を吸入するの
で、4方切換弁8の故障が多く、この弁に耐久性
がない欠点があつた。というのは、4方切換弁8
が、密閉タンク1と真空ポンプ9との間に接続さ
れる為、密閉タンク内の空気を排出するときに、
塩分を含んだ空気が吸入され、また水封式の真空
ポンプは空気と一緒に水が通過するので、長期間
運転を休止して再起動するときに、4方切換弁の
機械的可動部分が錆びたり、固着して動かなくな
つたのである。
空気吸出用の真空ポンプと、空気圧入用の空気
ポンプとを別にして、両者を密閉タンクに接続す
ることによつて、4方切換弁は省略できる。しか
しながら、この構造では2台のポンプが必要であ
ると共に、常時片方のポンプしか使用せず、不経
済きわまりない。
密閉タンク内に、空気でなく、水を供給し、あ
るいは密閉タンクから排水することによつて、密
閉タンクにヘドロを吸入、排出する装置は提案さ
れている。(実開昭50−66390号公報)この装置
は、正逆運転可能な可逆水ポンプを使用して、1
台の水ポンプで、密閉タンクに給排水している。
C 従来の問題点 水ポンプを正逆運転することによつて、密閉タ
ンクに給排水して物を吸入、排出して移送するポ
ンプは、水ポンプを反転して、吸入工程から排出
工程に切り換えるときに、密閉タンクに連結され
た吸入弁と吐出弁とを切り換える必要がある。吸
入弁と吐出弁とに逆止弁を使用するなら、水ポン
プを反転して、密閉タンク内が加圧、減圧される
ことで吸入弁と吐出弁とは自動的に切り換えられ
る。ところが、この吸入弁と吐出弁とは、弁内に
ヘドロや固形物が通過する状態で切り換えられる
為、切換弁に物を挟むことになる。ヘドロのよう
に、吸入弁と吐出弁とで挟着され難く、又、万一
挟着されても幣害のない物の移送にあつては、吸
入、吐出弁の挟着閉弁状態は問題にならない。
しかしながら、魚のように、挟着されると商品
価値を失うような傷付き易い固形物の移送に於て
は、吸入、吐出弁での衝撃は可能な限り極減しな
ければならない。実際の魚市場に於ては、多数の
中に極めて小数の傷付いた魚が含まれていても、
魚全体の商品価値が著しく低下するのが実状であ
る。
水ポンプを反転して、密閉タンクに給排水する
装置は、非圧縮性で、圧力に対して体積がほとん
ど変化しない水の移動方向を反転して吸入弁と吐
出弁とを切り換えることになるので、水の移動方
向が変わつたときに、短時間で吸入弁と吐出弁が
切り換えられ、閉弁時に魚を挟む強い衝撃で、ほ
とんどの場合、魚を切断してしまう欠点があつ
た。
又、第1図に示すように、真空ポンプ9と密閉
タンク1との間に4方切換弁8を接続して、4方
切換弁8で吸入工程と吐出工程とを切り換えるも
のは、吐出工程から吸入行為に切り換えられると
きに、真空ポンプの吸入側が加圧状態の密閉タン
ク1に連結され、真空ポンプ9が多量の空気を吸
入して過負荷となり大きな騒音を発生する欠点が
ある。
この考案は、これ等の欠点を除去すべく、密閉
タンクに給気および排気する真空ポンプに水封式
のロータリー真空ポンプを使用すると共に、これ
を反転することによつて、密閉タンクと真空ポン
プとの連結を変えることなく、密閉タンク内の空
気を吸引し、あるいは密閉タンクに空気を圧入す
るように構成したもので、この考案の重要な目的
は、吸入工程と吐出工程との切換時に、逆止弁が
魚を挟む衝撃を弱くでき、移送される魚の傷付き
を減少できる、魚を液体と一緒に送る移送装置を
提案するにある。
又、この考案の他の重要な目的は、4方切換弁
が不要で、構造が簡単にして故障が少なく、耐久
性があつて保守が容易である魚を液体と一緒に送
る移送装置を提案するにある。
又、本考案の他の重要な目的は、吸入および吐
出の切換手段が簡単で、全体が安価にできる魚を
液体と一緒に送る装置を提案するにある。
更に又、本考案の他の重要な目的は、長期間使
用せずに放置しても錆び付く箇所がなく、直ちに
再使用できる魚を液体と一緒に送る移送装置を提
案するにある。
更に又、本考案の他の重要な目的は、4方切換
弁を使用せずに1台の真空ポンプを使用するにも
かかわらず、実際の使用状態にあつては、4方切
換弁を有する従来の移送装置とほとんど同様に魚
が吸入、圧送できる魚を液体と一緒に送る移送装
置を提供するにある。
更に又、本考案の他の重要な目的は、吐出工程
から吸入工程に切り換えられたときに真空ポンプ
が過負荷となつて大きな騒音を発することがな
く、スムーズに切り換えできる魚を液体と一緒に
送る移送装置を提供するにある。
D 従来の問題点を解決する為の手段 魚を液体と共に吸入、排出して移送する密閉タ
ンクに、吸入口と吐出口とが開口され、これに真
空ポンプが連結されている。吸入口と吐出口に
は、逆止弁である吸入弁と吐出弁とが連結されて
いる。
真空ポンプは、3相モータで駆動される水封式
のロータリー真空ポンプで、切換手段によつて駆
動用の3相モータの回転方向が反転され、1台の
真空ポンプが真空ポンプと空気圧入用のポンプと
に併用される。
真空ポンプの切換手段は、遅延手段を有し、遅
延手段は、モータの通電を切つた後、一定時間後
にモータに通電して反転させる。
E 作用 吸入工程から吐出工程に切り換えられるとき、
真空ポンプが反転され、密閉タンク内は減圧状態
から加圧状態となる。この時、真空ポンプは一旦
回転が停止され、あるいは回転が遅くなつた後再
び通電されて反転駆動される。従つて真空ポンプ
の反転時間が長くなり、密閉タンク内の圧力変化
が緩やかになる。更に、密閉タンク内は非圧縮性
の水ではなく、圧縮性の空気を介して減圧、加圧
される為、真空ポンプの回転方向が反転して、密
閉タンク内に空気が供給される状態となつても、
密閉タンク内の圧力上昇は極めて遅く、真空ポン
プ反転時に急激な圧力変化は起こらない。
逆止弁である吸入弁は、密閉タンク内の圧力変
化で閉弁される。この為、密閉タンク内が減圧状
態からゆつくりと加圧される状態にあつては、急
激に閉弁するこがなく、ゆつくりと閉弁される。
従つて、例え吸入弁が魚を挟む状態にあつても、
弁体が魚を強く叩いて傷付けることがなく、魚体
の衝撃は著しく減少できる。
更に水封式のロータリー真空ポンプは、運転を
停止するかあるいは回転が遅くなると、内部を空
気が通過する。従つて、吐出工程から吸入工程に
切り換えるときに、真空ポンプの運転を停止し、
あるいは回転数を低下させると、密閉タンク内の
加圧空気は真空ポンプを通つて大気に放出され、
密閉タンクの圧力が低下する。圧力が低下した
後、真空ポンプが運転されると、真空ポンプは高
圧の空気を多量に吸入せず、過負荷となることは
ない。
更に、水封式のロータリー真空ポンプは、回転
方向が一定で、しかも空気吸引専用に設計されて
いるので、真空ポンプとして使用するのに比べる
と、空気加圧用ポンプとして使用すると能率が多
少悪くなる。ところが、好都合なことに、この種
の魚移送装置は、実際の使用状態に於ては、漁船
から魚の吸い上げに使用されることが多く、吸入
揚程に比べると、吐出揚程はそれ程要求されな
い。吸入揚程は、漁船が潮の干満差で上下するの
で十分に高いことが要求されるが、吐出はほとん
ど決まつた箇所に移送することが多く、高い吐出
揚程は要求されない。
F 好ましい実施例 以下、この考案の実例を図面に基づいて説明す
る。
第2図に示す移送装置は、魚を含む液体を移送
するもので、全体が円筒状で、下部が下窄円錘状
に形成され、下端に液体と魚の吸入口2と吐出口
3とが開口された密閉タンク1と、この密閉タン
ク1の吸入口2および吐出口3に連結された逆止
弁4,5と、密閉タンク1の上部に連結去れた水
封式のでロータリー真空ポンプ9、この真空ポン
プの回転方向を反転する切換手段とを備える。
密閉タンク1は、内部にレベル検出器10を備
え、このレベル検出器10で、密閉タンク1内に
吸入された水の液面レベルを検出し、密閉タンク
1内に水が満たされたかあるいは排出を完了した
かを検出する。よつて、このレベル検出器10で
もつて、真空ポンプ9の切換手段を制御する。即
ち、真空ポンプ9が密閉タンク1内の空気を吸引
する工程において、密閉タンク1が水で満たされ
ると、このことをレベル検出器10が検出し、切
換手段を作動させて切換手段で真空ポンプ9を逆
転方向に切り換え、真空ポンプ9が密封タンク1
に空気を圧入して密封タンク内の水を圧送し、排
出が完了すると、このことをレベル検出器10が
検出し、切換手段でもつて真空ポンプ9を反転さ
せ、再び密閉タンク1内に水を吸入し、以後この
工程を繰り返す。
レベル検出器10は、密閉タンク1内の液面レ
ベルを検出する全てのものが使用可能であり、又
レベル検出器10がなくとも、真空ポンプを正転
および逆転させる時間をタイマで設定することも
可能である。
真空ポンプは、三相の交流モータにより駆動さ
れ、三相モータは切換手段によつて逆転される。
三相モータは、電源に接続される2相の結線を
変えることによつて反転できる。第3図は、切換
手段の回路図を示す。
第3図の切換手段は、三相の電源とモータ11
との間に接続された2組の電磁スイツチ12,1
3で、片方の電磁スイツチ13は、一方の電磁ス
イツチ12に対して2相の結線が逆に接続されて
おり、どちらか一方の電磁スイツチを閉状態にし
てモータを正転あるいは逆転させる。例えば、電
磁スイツチ12が閉の状態でモータ11が正転す
るとすれば、電磁スイツチ13が閉でモータ11
は逆転する。
電磁スイツチの切換は、一方の電磁スイツチを
開にした瞬間に、他方の電磁スイツチを閉にする
と、モータおよび電磁スイツチに過大電流が流れ
モータの反転時間が短縮されるので、片方の電磁
スイツチ開の後、モータの回転が止まるか、ある
いは相当に遅くなつた後、他方の電磁スイツチを
閉とする。又、一方の電磁スイツチを開とした
後、所定時間経過後、他方のモータをスター結線
し、所定の回転数になつたところでデルタ結線に
切り換えるのもよい。両電磁スイツチの切換時
間、およびスター、デルタ結線の切換時間は遅延
手段あるタイマにより設定する。
第3図において、タイマ14,15は一方の電
磁スイツチ13,12が開の状態でカウントを開
始し、所定時間経過に電磁スイツチ12,13を
閉状態とする。モータに、機械的あるいは電気的
なブレーキを備えるものを使用することによつ
て、反転時間を短縮できる。
真空ポンプ9は、密閉タンク1内の空気の吐出
と圧入とに兼用される。ところで、水封式のロー
タリー真空ポンプは、本来、回転方向が決まつた
真空ポンプとして設計されたものであるから、こ
れを反転して空気ポンプに使用すると能率が4分
の1程度に低下し、吐出圧が0.75Kg/cm2以下で、
大気開放時の最大風量が正転時の約4分の1程度
に低下する。従つて、密閉タンク1に液体を吸入
する場合真空ポンプを正転し、圧送する場合逆転
させるのがよい。ところで、第4図に示すよう
に、1軸に2個の羽根車16,17が固定された
2段式真空ポンプは、まず1段目のより大きな羽
根車16で空気を吸収し、更に小さい2段目の羽
根車17で1段目の羽根車で吸引された空気を吸
引する。この構造の2段ポンプの吐出時の性能特
性を第5図に示す。第5図において、細線Aは1
段逆転時の吐出特性を示し、鎖線Bは同馬力のモ
ータで駆動された同口径の2段ポンプ逆転時の吐
出特性を示し、2点鎖線Cは、2段目の羽根車を
入れ変えた2段ポンプ逆転時の吐出特性を示し、
1点鎖線Dは2段目の羽根車を入れ変えた2段ポ
ンプ正転時の吐出特性を示し、更に、太実線Eは
2段ポンプ正転時の吐出特性を示す。
この特性曲線からもわかるように、2段ポンプ
は逆転時における特性が1段ポンプに比べて、吐
出圧力および風量の両者で著しく増大し、しかも
2段目の羽根車を入れ変えたものは更にその特性
が向上する。
2段目の羽根車を入れ変えたものとは、2段目
の羽根車17を回転軸から抜き出して、軸方向を
反対にして、即ち、回転方向に対する羽根の傾斜
方向が反対となるように軸に挿入することであ
る。このことによつて吐出特性が変わるのは、第
6図に示すように、この種の真空ポンプは、正転
即ち真空ポンプとして使用するときに、1段目お
よび2段目の羽根16,17が、外周に向つて半
径方向には延長されず、半径方向から多少回転方
向に傾斜されるが、2段目の羽根車17を入れ変
えることによつて、2段目の羽根を正転時に、回
転方向とは反対方向に傾斜する。そうすると、反
転時において最良の吐出特性を得る。というの
は、2段目の羽根17が1段目と反対方向に傾斜
するので、逆転時においては、2段目(正確には
空気の移動方向が反対になるので、空気が先に通
るものを1段目と定義するなら、この2段目は1
段目となるが)の羽根が回転方向に傾斜して吐出
特性を向上する。ただ、本発明者の実測による限
り、2段目の羽根車を入れ変えないものも、理論
的な説明はともかくとして、入れ変えたものに対
して著しく特性が低下するものではなく、用途に
よつては充分すぎる吐出特性を備えている。
更に、図示しないが、真空ポンプを2段に連結
する場合、2台の真空ポンプを直列2段に連結す
ることも可能である。
第7図は、ふたつの密閉タンク1A,1Bとこ
のふたつの密閉タンク1A,1Bに別々に連結さ
れた2台の真空ポンプ9A,9Bとを備え、ふた
つの密閉タンクは、逆止弁4A,4B,5A,5
Bを介して吐出例と吸引側とが連結され、一方の
密閉タンク1Aに液体を吸入するときに、他方の
密閉タンク1Bから液体を搬出する。この場合、
両真空ポンプ9A,9Bを同時に切り換えるより
は、吸入あるいは吐出が先に終わつた密閉タンク
に連結された側の真空ポンプの運転を停止し、両
密閉タンクが吸入と吐出を完了したところで両真
空ポンプを逆転起動させるのがよい。
第8図は、ひとつの真空ポンプ9を両密閉タン
ク1A,1Bの吸入と吐出の両方に併用するもの
で、ふたつの密閉タンク1A,1Bには、1台の
真空ポンプ9の吸入側と吐出側とが連結され、一
方の密閉タンク1A,1Bから空気を吸引して他
方の密閉タンク1B,1Aに圧入する。例えば、
真空ポンプ9が密閉タンク1Aから空気を吸引し
て密閉タンク1Bに圧入する場合、密閉タンク1
Aが先に所定レベルまで吸引すると、真空ポンプ
9と密閉タンク1Aとの間に接続された弁18A
を開き、また密閉タンク1Bが先に排出を終える
と弁18Bを開き、両密閉タンク1A,1Bが吸
入と排出を完了したところで、真空ポンプ9を逆
転起動するのがよい。
第7図および第8図において、両密閉タンク1
A,1Bに逆止弁19,20を介して連結された
吐出調整弁21は、これの開度を調整することに
よつて、密閉タンク1内に圧入する空気量を調整
する。即ち、この吐出調整弁21を開くことによ
つて、真空ポンプから吐き出される空気を大気に
開放し、密閉タンク1へ圧入される空気量を減少
される。
密閉タンクの吸入側には、サクシヨンホース6
が連結され、吐出側は移送管7が連結されて、水
切セパレータ23、あるいは液体を移送したい箇
所に移送する。
第7図において、水切セパレータ23のネツト
コンベア24上方に配設されたリミツトスイツチ
25は、ネツトコンベア24の上に載せられた搬
送物の量を検出し、必要以上に多量の被搬送物が
ネツトコンベア24上に移送されると、このリミ
ツトスイツチ25が吐出調整弁21を制御してこ
れの開度を大きくし、密閉タンク1からの吐出量
を制限する。
G 効果 この考案の移送装置は、前にも述べたように、
圧縮性の空気を介して魚体と液体を吸排出し、し
かも真空ポンプの切換時間を遅延手段で遅らせて
いるので、真空ポンプは反転時における密閉タン
ク内の圧力変動を緩やかにできる。この為、逆止
弁である吸入、排出弁の閉弁をおだやかにでき、
閉弁時に激しく魚体を挟んで傷付けるのを防止で
きる。従つて移送途中に傷が付き易く、しかも傷
付くと著しく商品価値が低下する魚を、傷付少な
く移送できるというこの種の装置にとつて極めて
重要な特性が実現できる。
更に、本考案に係る移送装置は、真空ポンプに
水封式のロータリー真空ポンプが使用されると共
に、この真空ポンプの回転方向を変えることによ
つて密閉タンク内の空気の吸引と圧入を切り換え
る。この為、真空ポンプと密閉タンクとの間に4
方切換弁を接続する必要がなく、構造がいとも簡
単で安価にできると共に、4方切換弁が省略でき
て、これに起因する故障を皆無にでき、保守点検
が簡素化され、装置自体の耐久性が著しく延長さ
れ、しかも密閉タンクの吸入および吐出の切換手
段が簡単にでき、更に、真空ポンプの反転は、単
にこれを駆動するモータの結線を切り換えるだけ
で実現できるので、長期間使用しないで休止して
も、4方切換弁のように錆び付いたり固着して動
かなくなることがなく、いつまでも確実にしかも
正確に作動する等、この種の装置にとつて極めて
重要な数々の卓効を奏する。
更に又、空気移送用のポンプに水封式のロータ
リー真空ポンプを使用し、これを反転して吸入、
吐出工程に切り換える為、吐出工程が吸入工程に
切り換るとき、真空ポンプが加圧された密閉タン
ク内の空気を一時に多量に吸入して過負荷となら
ず、吸入工程切換時の無理な運転と大きな騒音と
を解消できる。
更に又、この考案は、1台の真空ポンプを正逆
運転して空気の吸入用と圧入用に併用するにもか
かわらず、実際の使用状態においては、従来の、
真空ポンプの回転方向を一定として吸入、吐出工
程を4方切換弁で切り換える装置とほとんど変わ
らない状態で使用できる。というのは、前にも述
べたように、この種の魚移送装置は、実際の使用
状態においては、密閉タンクに空気を圧入しない
で密閉タンクから魚水を自然流下式に排出する装
置も使用されるように、吐出揚程はそれ程要求さ
れず、真空ポンプを反転して空気の吐出圧が多少
低下しても充分に実用できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、従来の吸引圧送式移送装置の概略断
面図、第2図は本発明の一実施例を示す移送装置
の断面図、第3図は、切換回路の一例を示すブロ
ツク線図、第4図は、2段ポンプの一例を示す断
面図、第5図は、ロータリー式真空ポンプの特性
曲線、第6図は水封ロータリー式真空ポンプの断
面図、第7図および第8図は他の実施例を示す移
送装置の概略断面図である。 1……密閉タンク、2……吸入口、3……吐出
口、4……逆止弁、5……逆止弁、6……サクシ
ヨンホース、7……移送管、8……4方切換弁、
9……真空ポンプ、10……レベル検出器、11
……モータ、12……電磁スイツチ、13……電
磁スイツチ、14……タイマ、15……タイマ、
16……羽根車、17……羽根車、18……弁、
19……逆止弁、20……逆止弁、21……吐出
調節弁、23……水切セパレータ、24……ネツ
トコンベア、25……リミツトスイツチ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 吸入口と吐出口とが開口された密閉タンク
    と、この密閉タンクの吸入口および吐出口に連
    結された逆止弁と、前記密閉タンクに連結され
    た真空ポンプと、この真空ポンプの切換手段と
    を備え、該真空ポンプでもつて密閉タンク内の
    空気を排出して、吸入口から逆止弁を通つて液
    体を吸入し、切換手段でもつて真空ポンプの吐
    出側を密閉タンクに連結して、真空ポンプでも
    つて密閉タンクに空気を圧入し、密閉タンク内
    の液体を逆止弁を通つて圧送するように構成さ
    れた魚の移送装置に於て、該真空ポンプが水封
    式のロータリー真空ポンプで、この真空ポンプ
    は三相モータで回転駆動され、前記切換手段
    が、三相モータの接続を切り換える切換スイツ
    チで、切換スイツチは遅延手段に制御され、遅
    延手段は、切換スイツチが三相モータへの通電
    を停止した後、時間遅れして、切換スイツチを
    制御して三相モータに再通電し、これによつて
    三相モータを反転させ、真空ポンプが反転され
    て密閉タンク内の空気の吸引と圧入とに併用さ
    れるように構成されたことを特徴とする魚を液
    体と一緒に送る移送装置。 (2) 遅延手段がタイマで、モータへの通電を停止
    してから、逆転起動時までの時間をタイマで設
    定し、モータが停止あるいは回転速度が遅くな
    つたときに逆転起動する実用新案登録請求の範
    囲第(1)項記載の魚を液体と一緒に送る移送装
    置。 (3) モータがブレーキ付モータである実用新案登
    録請求の範囲第(1)項記載の魚を液体と一緒に送
    る移送装置。 (4) 真空ポンプの吐出側に、一端が外気に開放さ
    れた吐出調整弁を備え、この吐出調整弁の開度
    を調整して密閉タンクに圧入する空気量を調整
    する実用新案登録請求の範囲第(1)項記載の魚を
    液体と一緒に送る移送装置。
JP11912385U 1985-08-01 1985-08-01 魚を液体と一緒に送る移送装置 Granted JPS6141130U (ja)

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JPS644741Y2 true JPS644741Y2 (ja) 1989-02-07

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