JPS642235Y2 - - Google Patents

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JPS642235Y2
JPS642235Y2 JP1982029060U JP2906082U JPS642235Y2 JP S642235 Y2 JPS642235 Y2 JP S642235Y2 JP 1982029060 U JP1982029060 U JP 1982029060U JP 2906082 U JP2906082 U JP 2906082U JP S642235 Y2 JPS642235 Y2 JP S642235Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、火災に伴つて発生する熱又は煙の検
出やガス漏れ等を検出する検出器において、検出
領域の環境変化による物理的変化に応じて多段階
に変化する信号を送出する多段階信号送出検出器
に関する。
従来、この種の多段階信号を送出する機能を有
する検出器としては、例えば火災感知器を例にと
ると特開昭54−159199公報に開示されたものがあ
る。
この火災感知器は第1図に示すように、イオン
化式煙検出部1の検出状態により導通抵抗が変化
する電界効果トランジスタ(以下「FET」とい
う)2のドレイン端子電圧を検出電圧としてコン
パレータ3のマイナス入力端子に入力し、コンパ
レータ3のプラス入力端子に対する定常監視状態
での基準電圧を、抵抗R1とR2の分圧電圧で設定
し、更に煙濃度の増加に応じて基準電圧を変更す
るため、抵抗R2と並列に、抵抗Rt1,Rt2,……
RtoとサイリスタSCR1,SCR2,……SCRoの各々
を直列接続し、サイリスタSCR1〜SCRoを順次タ
ーンオンすることで、基準電圧を段階的に下げる
回路を設けている。このようなサイリスタSCR1
〜SCRoの順次制御は、コンパレータ3の出力を
ダイオードD1,D2,……,Doを介して接続した
ゲート回路で行なわれ、ゲート回路に設けた抵抗
R4及びコンデンサC1,C2,……,Coでなる各時
定数回路の時定数をR4C1<R4C2<…<R4Coに定
めておくと、コンパレータ3の出レベル出力でサ
イリスタSCR1〜SCRoが順次ターンオンしてコン
パレータ3の基準電圧を段階的に下げる。
すなわち、イオン化式煙検出部1の検出状態に
応じFET2の検出電圧が低下し、抵抗R1とR2
分割電圧で設定されている基準電圧を下回るとコ
ンパレータ3が反転してHレベル出力を生じ、抵
抗R3を介してトランジスタ4をオンすることで
図示されていない受信機に信号を送出する。同時
にサイリスタSCR1〜SCRoのゲート回路に設けた
コンデンサC1〜Coの充電を抵抗R4を介して開始
し、時定数が最も小さいコンデンサC1の充電に
よりサイリスタSCR1が最初にターンオンする。
サイリスタSCR1がターンオンすると、抵抗R2
抵抗Rt1が並列接続され、そのためコンパレータ
3の基準電圧がFET2の検出電圧以下に下り、
このためコンパレータ3の出力は再びLレベルに
戻る。更に、煙濃度が増えてFET2の検出電圧
が下り、抵抗R2とRt1との並列接続による基準電
圧を下回ると再びコンパレータ3が反転してHレ
ベル出力を生じ、サイリスタSCR1はすでにター
ンオンしているので、コンデンサC2の充電でサ
イリスタSCR2がターンオンし、同様にして基準
電圧を下げ、煙濃度の増加に応じ順次サイリスタ
SCR3〜SCRoをターンオンすることで、検出濃度
に応じた段階的な信号送出を行う。
ところで、上記の火災感知器では煙濃度が増加
しているときには、コンパレータ3のHレベル出
力に基づいたサイリスタSCR1〜SCRoの順次制御
で基準電圧を下げ、煙濃度の増加に応じた段階的
な信号送出を行なうことができるが、途中で煙濃
度が下つても基準電圧はターンオンしているサイ
リスタで定まる基準電圧のままとなつているの
で、濃度低下に応じた段階的な信号送出を行なう
ことができず、そのため、増加及び減少する煙濃
度の変化に追従した段階的な信号送出ができない
という問題点があつた。
本考案は、このような従来の問題点に着目して
なされたもので、検出領域の物理的変化に応じて
段階的な信号送出を行なえるようにするため、基
準レベルの異る複数の比較器を設け、検出信号に
応じた比較器の出力数に対応して段階的に変化す
る信号電圧を送出することにより上記問題点を解
決することを目的とする。
以下、本考案を図面に基づいて説明する。
第2図は本考案の一実施例を示した回路ブロツ
ク図である。
まず構成を説明すると、1はイオン化式煙検出
部で内部電極、中間電極及び外部電極から構成さ
れ、中間電極を負荷抵抗R9と直列接続したFET
2のゲートに接続し、煙濃度に応じてFET2の
導通抵抗を制御することにより、煙濃度の増加に
応じて減少する検出電圧VsをFET2のドレイン
端子より取り出している。
FET2の検出電圧Vsはコンパレータ10,1
2,14の各マイナス入力端子に与えられ、この
コンパレータ10,12,14のプラス入力端子
には、R10,R11,R12及びR13の分圧電圧で定ま
る基準電圧Vr1,Vr2,Vr3,Vr1>Vr2>Vr3が入
力されている。従つてコンパレータ10,12,
14は、FET2の検出電圧Vsが基準電圧Vr1
Vr3のそれぞれを下回る毎に反転してHレベル出
力を生じ、煙濃度の増加に対し三段階に亘つて順
次出力するようになる。
ここで、コンパレータ10,12,14を用い
て三段階の煙濃度検出感度を設定しているのは、
コンパレータ10がHレベル出力を生ずる一段階
目の煙濃度検出感度(一種)では火災の予備的警
報を行ない、コンパレータ12がHレベル出力を
生ずる二段階目の煙濃度検出感度(二種)では、
火災と判断して火災警報を行ない、更にコンパレ
ータ14がHレベル出力を生ずる三段階目の煙濃
度検出感度(三種)では、消火システムや防排煙
扉等の機器を連動して作動させる火災検出機能を
持たせるためである。
又、コンパレータ10〜14に対する電源供給
は、消費電力を低減するために発振回路16の発
振パルスKにより間歇的な電源供給が行なわれて
おり、従つてコンパレータ10,12,14は発
振パルスKが加えられる毎に検出電圧Vsの比較
判別動作を行なう。
コンパレータ10,12,14の各出力は、デ
レイフリツプフロツプ回路(以下〓D−FF〓と
いう)20,22,24のデータ端子Dに入力さ
れ、D−FF20,22,24のクロツク端子CL
のそれぞれには遅延回路18を介して発振回路1
6よりの発振パルスKを入力している。このD−
FF20,22,24の動作は、発振パルスKに
同期して行なわれ、データ端子DにHレベル入力
がある時に発振パルスKが入力するとD−FF2
0,22,24がセツトされてQ出力をHレベル
とし、このセツト数にデータ端子DがLレベルと
なつた状態で発振パルスKが入力するとD−FF
20,22,24はリセツトされてQ出力をLレ
ベルにする。又、D−FF20,22,24のク
ロツク端子CLに供給する発振パルスKを所定時
間遅延させる遅延回路18は、発振パルスKによ
る電源供給でコンパレータ10,12,14がパ
ルス駆動されて検出電圧Vsの比較判別出力を生
ずるまでの時間遅れに対し、発振パルスKの同期
を取るために設けており、インバータN1,N2
と、抵抗R14,R15及びコンデンサC10でなる時定
数回路で構成されている。
D−FF20,22,24の各出力Qは、逆流
防止用のダイオードD10,D12及びD14のそれぞれ
を介して抵抗R20,R22及びR24の一端に接続さ
れ、この抵抗R20,R22,R24の他端は、共通接続
され、更に抵抗R26と直列接続されている。
この抵抗R20,R22,R24,R26でなる回路部が
コンパレータ10,12,14の三段階に亘る煙
濃度検出出力に応じて段階的に変化する電圧を発
生するための電圧発生回路部を構成しており、抵
抗R20,R22,R24が第1の抵抗であり、抵抗R26
が第2の抵抗となる。この電圧発生回路部の発生
電圧は、抵抗R20,R22,R24と抵抗R26との接続
点Pより取出されてインピーダンス変換手段とし
て作動するボルテージホロワ26のプラス入力端
子に入力しており、ボルテージホロワ26は帰還
抵抗R28を負帰還接続したオペアンプでなり、P
点の入力電圧をインピーダンス変換してそのまま
信号電圧Vscとして受信機に送出する。又各回路
部に対する電源供給は、定電圧回路28により一
定電圧+Vccが供給されている。
ここで抵抗R20,R22,R24,R26でなる電圧発
生回路部の発生電圧としては、まずコンパレータ
10がHレベル出力を生ずる一段階目の煙濃度検
出状態においては、D−FF20のQ=Hレベル
出力によりダイオードD10を介して抵抗R20とR26
の直列回路に電源電圧+Vccが供給され、そのた
めボルテージホロワ26を介して出力するP点の
電圧Vsc1は、 Vsc1=Vcc×R26/R20+R26 ……(1) で与えられる。
次にコンパレータ10,12がHレベル出力を
生ずる二段階目の煙濃度検出状態においては、D
−FF20及び22のQ=Hレベル出力によりダ
イオードD10,D12のそれぞれを介して抵抗R20
R22のそれぞれを介して抵抗R26に電源電圧+Vcc
が供給され、この時ボルテージホロワ26より出
力されるP点の電圧Vsc2は、 Vsc2=Vcc×R26/R26+R20R22/R20+R22 ……(2) となる。更に、コンパレータ10,12,14の
それぞれがHレベル出力を生ずる三段階目の煙濃
度検出状態では、D−FF20,22,24のQ
=Hレベル出力に基づいて抵抗R20,R22,R24
それぞれを介して電源電圧+Vccが抵抗R26に供
給され、この時ボルテージホロワ26を介して送
出される電圧Vsc3は、 Vsc3=Vcc×
R26/R26+R20R22R24/R20R22+R22+R24+R24R20 ……(3) となる。すなわち、前記第(1)式〜第(3)式から明ら
かなように、Vsc1>Vsc2>Vsc3となることから、
煙濃度の増加に対し段階的に増加する信号電圧
Vsc1,Vsc2及びVsc3を順次送出し、一方、信号
電圧Vsc3を送出した後に煙濃度が低下した時に
は段階的に減少する信号電圧Vsc3,Vsc2及び
Vsc1を送出するように構成している。
更に、信号電圧Vscを段階的に切換えるD−
FF20,22,24において、D−FF20の
出力は、次段のD−FF20のリセツト端子Rに
接続され、又D−FF20の出力は最終段のD
−FF24のリセツト端子Rに接続されており、
このようなリセツト接続により前段に位置するD
−FFがセツトされない限り後段のD−FFはデー
タ端子にHレベル入力があつてもセツトされず。
例えば煙濃度が急激に増加してコンパレータ1
0,12のそれぞれがHレベル出力を生じた時に
も、まずD−FF20がセツトされて第1段階の
信号電圧Vsc1を送出させ、この第1段階の信号
電圧Vsc1の送出後にD−FF22がセツトされて
第2段階の信号電圧Vsc2を送出するようになり、
そのため第2段階は第3段階に達するようなノイ
ズによりコンパレータ10,12,14が同時に
作動しても第1段目のD−FF20しか作動せず、
ノイズによる誤動作に対しては第1段階目の火災
の予備的警報しか行なわないように構成してい
る。
次に第3図の信号波形図を参照して第2図の実
施例の動作を説明する。
今、火災によりイオン化式煙検出部1の煙濃度
が第3図に示すように徐々に増加し、その後に減
少したとすると、FET2の検出電圧Vsは煙濃度
の変化に反比例した検出電圧Vsとなる。このよ
うな検出電圧Vsの変化に対し、コンパレータ1
0,12,14の基準電圧Vr1〜Vr3は段階的に
減少するように設定されており、各基準電圧Vr1
〜Vr3を下回る時刻t1,t2,t3のそれぞれでコンパ
レータ10,12,14が反転して順次Hレベル
出力を生じ、一方、時刻t3を過ぎて検濃度が減少
することにより検出電圧Vsが基準電圧Vr3〜Vr1
を順次上回る時刻t4,t5,t6のそれぞれにおいて
Hレベル出力を生じていたコンパレータ14,1
2,10は順次反転してLレベル出力に戻る。こ
のようなコンパレータ10,12,14の動作は
発振回路16の発振パルスKに同期して行なわ
れ、時刻t1で検出電圧Vsが基準電圧Vr1を下回つ
た後に最初に出力される発振パルスKに同期して
コンパレータ10がHレベル出力を生じ、遅延回
路18を介して与えられる発振パルスKと共にD
−FF20に入力され、そのためD−FF20がセ
ツトされてQ=Hレベル出力を生ずる。D−FF
20のQ=Hレベル出力によりダイオードD10
介して抵抗R20と抵抗R26の直列回路に電源電圧
+Vccが印加され、P点の電圧は前記第(1)式で与
えられ、ボルテージホロワ26を介して信号電圧
Vsc1を送出する。
次に時刻t2で検出電圧Vsが基準電圧Vr2を下回
つて最初に発振パルスKが印加されると、この発
振パルスKの供給によりコンパレータ10及び1
2が反転してHレベル出力を生じ、遅延回路18
を介して得られる発振パルスKに同期してD−
FF22がセツトされ、D−FF20のQ=Hレベ
ル出力によりすでに電源電圧+Vccを供給してい
る抵抗R20に加えて抵抗R22を介しても電源電圧
+Vccが供給され、そのため前記第(2)式で与えら
れるP点の電圧がボルテージホロワ26を介して
信号電圧Vsc2として送出される。更に、時刻t3
検出電圧Vsが基準電圧Vr3を下回ると時刻t3以後
の最初の発振パルスKに同期してコンパレータ1
0,12,14のそれぞれがHレベル出力を生
じ、コンパレータ14のHレベル出力によりD−
FF24もセツトされ、抵抗R20,R22,R24のそれ
ぞれを介して電源電圧+Vccが供給されることで
ボルテージホロワ26は前記第(3)式で与えられる
信号電圧Vsc3を送出するようになる。
このように、煙濃度の増加に対してVsc1
Vsc3のように段階的に増加する信号電圧の送出
が行なわれ、受信機側においては信号電圧Vsc1
の受信に基づいて火災の予備的な警報を行ない、
次に受信される信号電圧Vsc2に基づいて火災警
報を行ない、更に信号電圧Vsc3の受信に基づい
て消火設備あるいは防火扉等を連動作動させるよ
うになる。
次に時刻t3を過ぎて煙濃度が減少を始めると、
検出電圧Vsが基準電圧Vr3〜Vr1を順次上回る時
刻t4〜t6以降における最初の発振パルスKに同期
して順次D−FF24,22,20がリセツトさ
れ、煙濃度の低下に応じてVsc3,Vsc2,Vsc1
順に段階的に減少する信号電圧を送出するように
なる。
このように第2図の実施例においては、検出領
域の火災により発生する煙の濃度変化に見合つた
信号を段階的に送出することができ、又煙濃度を
多段階で判別する複数のコンパレータをパルス駆
動していることから消費電流を少くすることがで
き、煙濃度の増加に応じて動作するコンパレータ
の数が増えることで消費電流は多くなるが、コン
パレータに供給する駆動パルスのパルス幅を短く
することにより消費電流の大幅な増加は防止でき
る。更にコンパレータをパルス駆動していても受
信機側への信号送出はD−FFのセツト出力に基
づいて継続的に行なわれることからコンパレータ
を駆動する発振パルスのパルス幅を短くしても受
信機に送出する信号電圧に何らの影響も及ぼさな
い。
第4図は、本考案の他の実施例を示した回路ブ
ロツク図であり、この実施例は、煙検出部として
散乱光式煙検出部を使用し、煙濃度の変化に比例
する検出電圧を得るようにしたことを特徴とす
る。
まず、構成を説明すると、火災感知器の検煙領
域に向けて配置された発光ダイオード30及び受
光ダイオード32を有し、発光ダイオード30は
抵抗R30を介して発振回路16に接続して発振パ
ルスKによりパルス駆動するようにしており、検
煙領域に煙が流入すると発光ダイオード30より
のパルス光による散乱光が受光ダイオード32に
入射するようになる。受光ダイオード32の発光
信号はオペアンプ34で増幅され、コンデンサ
C30及び抵抗R32でなる微分回路で微分され、抵抗
R31を介してコンパレータ10,12,14のプ
ラス入力端子に検出電圧Vsとして入力されてい
る。ここで検出電圧Vsは煙濃度の増加に比例す
る電圧であることから、検出電圧Vsが基準電圧
を上回つたときに各コンパレータ10,12,1
4がHレベル出力を生ずるように、プラス入力端
子のそれぞれに検出電圧Vsを入力し、マイナス
入力端子に抵抗R10〜R13の分圧電圧で定まる基
準電圧Vr1〜Vr3,Vr1<Vr2<Vr3を入力してい
る。
すなわち、最も小さい基準電圧Vr1を入力した
コンパレータ10が一段階目の煙濃度検出を行な
い、次に大きい基準電圧Vr2を設定したコンパレ
ータ12が2段階目の煙濃度検出を行ない、最も
大きい基準電圧Vr3を設定したコンパレータ14
が三段階目の煙濃度検出を行なうようになる。コ
ンパレータ10,12,14の出力側に設けられ
たD−FF20,22,24及び抵抗R20,R22
R26でなる電圧発生回路部は、第2図の実施例と
同様でありP点の発生電圧をインピーダンス変換
して受信機に送出する手段としては、トランジス
タ40を用いている。従つて、P点における発生
電圧は前記第(1)〜(3)式による発生電圧Vsc1
Vsc3であるが、トランジスタ40より送出され
る電圧としてはトランジスタ40のベースエミツ
タ間電圧VBEをP点の発生電圧Vscから差し引い
た電圧となる。
次に第4図の実施例の動作を説明するに、発光
ダイオード30は発振回路16の発振パルスKに
より間欠的に発光しており、煙の流入がないとき
には受光ダイオード32に光の入射はなく検出電
圧Vsはゼロボルトとなり、コンパレータ10〜
14の出力もLレベルでトランジスタ40はオフ
している。この状態で火災による煙が流入する
と、受光ダイオード32で受光される散乱光が増
加し煙濃度の増加に応じて検出電圧Vsも増加す
る。
従つて検出電圧Vsがコンパレータ10,12,
14の基準電圧Vr1〜Vr3を順次上回ると発振パ
ルスKに同期したタイミングでコンパレータ1
0,12,14が順次Hレベル出力を生じ、D−
FF20,22,24が順次セツトされることで
トランジスタ40は段階的に増加する信号電圧を
受信機に送出し、一方、煙濃度が減少したときに
は煙濃度の減少に応じてコンパレータ14,1
2,10が順次Lレベル出力に戻るので、D−
FF24,22,20の順に順次リセツトされ、
トランジスタ40は段階的に減少する信号電圧を
送出するようになる。
勿論、タバコの煙等の流入により一時的に検出
電圧Vsが増加した場合には、検出電圧Vsが二段
階目あるいは三段階目の煙濃度検出を行なう基準
電圧Vr2,Vr3を上回つてコンパレータ10,1
2もしくはコンパレータ10,12,14が同時
にHレベル出力を生じても、第一段階目の煙検出
に応じてセツトされるD−FF20がセツトされ
ない限り二段階目及び三段階目のD−FF22,
24のリセツト解除が行なわれないのでD−FF
20のセツト出力のみによる信号電圧を送出し、
非火災報に対しては予備的な警報のみを行なうよ
うになる。
この第4図の実施例においても煙濃度の変化に
見合つた信号電圧を段階的に送出することがで
き、又発光ダイオード及びコンパレータをパルス
駆動していることから消費電流が大幅に低減さ
れ、発光ダイオード及びコンパレータの駆動パル
ス幅を短くしてもD−FF20,22,24のセ
ツト出力により信号送出を行なつているので、送
出する信号電圧に何らの影響も及ぼさない。
尚、上記の実施例においては、煙濃度の検出段
階を三段階として信号送出を行なうようにしてい
るが、信号送出の段階は、三段階に限定されず、
必要に応じて三段階以上の任意の段階数に設定す
ることができる。又上記の実施例は、火災感知器
を例に取るものであつたが、イオン化式煙検出部
もしくは光電式煙検出部をガス濃度に応じた検出
電圧を生ずるガス漏れ検出部におき換えることに
より、ガス濃度に応じて段階的に変化する信号送
出を行なうことができる。
以上説明してきたように、本考案によれば、基
準レベルの異なる複数の比較器を設けて火災もし
くはガス漏れ検出信号を比較判別し、検出信号の
変化に応じた比較器の出力数に対応したフリツプ
フロツク回路のセツト、リセツト動作により信号
電圧を発生する抵抗回路の抵抗値を切換えて検出
信号の変化に応じて段階的に変化する信号電圧を
送出するようにしたため、検出領域における環境
の物理的変化に見合つた信号を受信機側に送出す
ることができるので受信機側で検出領域で生じた
火災もしくはガス漏れがどのような状態又はどの
程度であるかが容易に判別できる。例えば火災に
ついては段階的な信号送出において予備的警報、
火災警報更に消火設備との連動制御を行なわせる
ことができ、検出領域における異常事態の発生に
対し、適確な措置を効ずることができるという効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の火災感知器の回路図、第2図は
本考案の一実施例を示した回路図、第3図は第2
図の実施例における各部の信号波形を示した波形
図、第4図は本考案の他の実施例を示した回路図
である。 R1〜R32……抵抗、D10〜D14……ダイオード、
1……イオン化式煙検出部、2……FET、10,
12,14……コンパレータ、16……発振回
路、18……遅延回路、20,22,24……D
−FF、26……ボルテージホロワ、28……定
電圧回路、30……発光ダイオード、32……受
光ダイオード、34……オペアンプ、40……ト
ランジスタ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 検出領域の環境の物理的変化を検出し、該物理
    的変化に応じた検出信号を出力する検出回路と、 該検出回路の検出信号を入力する判別基準レベ
    ルの異なつた複数の比較器を有する比較回路と、 該比較回路の各比較器出力毎に一端を接続し他
    端を共通接続した第1の抵抗と、該第1の抵抗に
    直列接続した第2の抵抗でなる電圧発生回路と、 該電圧発生回路における第1の抵抗と第2の抵
    抗との接続点を入力して検出信号に応じ多段階的
    に変化する信号を出力するインピーダンス変換手
    段と により構成したことを特徴とする多段階信号送出
    検出器。
JP2906082U 1982-03-02 1982-03-02 多段階信号送出検出器 Granted JPS58133890U (ja)

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JP2906082U JPS58133890U (ja) 1982-03-02 1982-03-02 多段階信号送出検出器

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JP2906082U JPS58133890U (ja) 1982-03-02 1982-03-02 多段階信号送出検出器

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JPS642235Y2 true JPS642235Y2 (ja) 1989-01-19

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JPS5323999U (ja) * 1976-08-07 1978-02-28
JPS5472000A (en) * 1977-11-19 1979-06-08 Nittan Co Ltd Fire alarm

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