JPS6395281A

JPS6395281A - 芯地仮止用水溶性ホツトメルト接着剤

Info

Publication number: JPS6395281A
Application number: JP24053586A
Authority: JP
Inventors: Toshio Tamura; 敏雄田村; Takashi Nakajima; 隆中島; Takatsugu Matsuzawa; 松沢　孝嗣
Original assignee: Unitika Chemical Co Ltd
Current assignee: Unitika Chemical Co Ltd
Priority date: 1986-10-09
Filing date: 1986-10-09
Publication date: 1988-04-26

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、簡単なスチーミングにより、あるいはスチー
ミングとホットプレスとの組合せ（以下スチーミングプ
レスという。）により、容易に糊抜きができる芯地仮止
用水溶性ホウトメルト接着剤に関するものである。

（従来の技術）近年、シャツやブラウスの縫製において、その作業効率
を高めるため、芯地と表地とを一時的に接着でき、縫製
後に水洗いすることによって簡単に糊抜きができる水溶
性ホットメルト接着剤が使用されてきた。そして、その
ような接着剤としては、アクリル系接着剤やポリビニル
アルコール（以下ＰＶＡという、）系接着剤等が使用さ
れている。

アクリル系接着剤は、濃度が２０〜４０重量％の粘稠な
水溶液であり、芯地表面に塗布後乾燥して芯地に固着さ
れる（特公昭５０−１６４５６号）。

しかし、芯地に塗布した際に芯地へ埋没しやすいため、
芯地を予め撥水処理等の処理をしておく必要があるので
、工程が多くなり、能率が低下すると共に接着力が変動
しやすい欠点がある。

これに対し、粉末状のＰＶＡ系接着剤は、水溶液タイプ
にみられるような欠点がなく、粉末を芯地に散布し、加
熱して固着後、ヒートプレスで節単に表地と一時的な接
着ができるという利点がある（特開昭５４−７６６３５
号、特開昭５９−６６４７４号）。

一方、従来の水溶性ホットメルト接着剤を使用した場合
、縫製後の糊抜きは水洗いによる方法が−ｉ的であり、
水洗い後は縫製品を乾燥することが必要である。したが
って、製品の特性上、型崩れ等が発生するために水洗い
ができない衣料分野。

たとえば高級紳士服等の重衣料分野には使用できないと
いう問題があった。

その点、スチームアイロン等によるスチーミングプレス
法で糊抜きができれば、製品の特性上。

水洗いによる糊抜きができなかった分野への使用が可能
となり、また、従来使用している分野においても、水洗
いと乾燥の２工程が必要であったものが、スチーミング
プレスの１工程が済むことになり９作業の合理化がはか
れる。

しかしながら、従来のＰＶＡ系接着剤、アクリル系接着
剤を使用した場合、家庭用のスチームアイロン等による
スチーミングプレスでは糊抜きをすることができず、糊
抜きをするためには、かなり高圧なスチームで、長時間
のプレスが必要となる。しかし、この条件下では、縫製
品に熱収縮や変色が起こるなどの問題がある。

（発明が解決しようとする問題点）本発明は、家庭用アイロンや縫製プレス等で簡単に熱接
着ができ、かつ家庭用のスチームアイロン等の簡単なス
チーミングプレスにより容易に糊抜きができることによ
り、糊抜きの際に製品の型崩れ、熱収縮、変色等を起こ
さない芯地仮止用水溶性ホットメルト接着剤を提供する
ことを目的とするものである。

（問題点を解決するための手段）本発明者らは、上記の目的を達成すべく鋭意研究を重ね
た結果、平均重合度５０〜６００．平均ケン化度５０モ
ル％以上の水溶性ＰＶＡ、ソルビトール及びペンタエリ
スリトールを特定割合で混合したものが上記の目的を達
成しうろことを見出し９本発明に到達した。

すなわち０本発明は、平均重合度５０〜６００゜平均ケ
ン化度５０モル％以上の水溶性ＰＶＡ（Ａ）。

ソルビトール（Ｂ）及びペンタエリスリトール（Ｃ）を
主成分としてなり、かつ上記成分の混合比が重量比で（
Ａ）／（Ａ＋Ｂ＋Ｃ）＝０．１５〜０．１５〜０．５、
（Ｂ）／（Ｃ）＝０．１〜３．０であることを特徴とす
る芯地仮止用水溶性ホットメルト接着剤を要旨とするも
のである。

本発明において（Ａ）成分として使用される水溶性ＰＶ
Ａは、平均重合度が５０〜６００．平均ケン化度が５０
モル％以上のものである。このような水溶性ＰＶＡとし
ては、現在工業的に製造されているものが利用可能であ
るが、特に低重合度のものとしては、エタノール、イソ
プロパツール溶媒系の重合により得られたポリ酢酸ビニ
ルのケン化物が好ましく用いられる０本発明にいうＰｖ
Ａには、その他のモノマー、たとえば高級脂肪酸のビニ
ルエステル、無水マレイン酸、無水イタコン酸、アクリ
ル酸、スルホン酸ビニル、アクリルアミド、酢酸アリル
、アルキルビニルエーテル。

ヒドロキシアルキルビニルエーテル等のようなＰＶＡの
改質に用いられるものとの共重合変性品も含まれ、これ
らも本発明の効果を減じないものであれば利用可能であ
る。

ＰＶＡの平均重合度は、５０未満では熱接着した際に接
着力が弱＜、６００を超えるとアイロン等で節単に熱接
着ができなかったり、スチームアイロン等のスチーミン
グプレスで簡単に糊抜きができなくなるので、５０〜６
００．好ましくは１００〜４００である。ＰＶＡの平均
ケン化度は。

５０モル％以上、好ましくは６５〜９５モル％である。

本発明において（Ｂ）成分として使用されるソルビトー
ル及び（Ｃ）成分として使用されるペンタエリスリトー
ルは、市販品が利用可能である。

本発明のホットメルト接着剤における（Ａ）。

（Ｂ）及び（Ｃ）成分の混合比は１重量比で（Ａ）／　
（Ａ＋Ｂ＋Ｃ）＝０．１５〜０．５、　　（Ｂ）／（Ｃ
）＝０．１〜３．０である。（Ａ）／（Ａ　＋　Ｂ　＋
　Ｃ）　　は。

０．１５未満では熱接着した際の接着力が弱く。

０．５を越えるとスチームアイロン等のスチーミングプ
レスで簡単に糊抜きすることが困難になるので、０．１
５〜０．１５〜０．５、好ましくは０．２〜０．４０で
ある。また、　　（Ｂ）／（Ｃ）は、０．１未満ではス
チームアイロン等によるスチーミングプレスで簡単に糊
抜きすることが困難になり、３．０を越えると接着剤の
粒子同士のブロッキング又は芯地を巻き取った際の芯地
同士のブロッキングにより巻き戻しが困難になってしま
うので、０．１〜３．０．好ましくは０．３〜２．０で
ある。

本発明の接着剤を製造するための（Ａ）、　（Ｂ）及び
（Ｃ）成分の混合方法は、各成分を実質的に均一に混合
しうる方法であれば特に限定されず。

従来公知の方法を適宜選択して採用することができるが
９本発明の効果を十分発揮するためには。

エクストルーダー等で溶融混合する方法が好ましい。

゛　本発明の接着剤は９本発明の効果が損なわれない範
囲で、上記（Ａ）、　（Ｂ）及び（Ｃ）成分以外に、た
とえばデンプン類、セルロース誘導体、ポリアクリル酸
のアルカリ金属塩、ポリエチレングリコール、ポリアク
リルアミド等の水溶性高分子や、グルセリン、ジエチレ
ングリコール、尿素。

尿素誘導体、マンニトール等の可塑剤を少量添加したも
のであっても差し支えない。

本発明の接着剤は、水溶液として使用することもできる
が９作業性と効果の点からみて、粉末状として使用する
のが好ましい、粉末状の接着剤の場合は１本発明の効果
を十分に発揮するためには。

特にエクストルーダー等で溶融混合したものであること
が好ましい、粉末の粒度は特に限定されないが、４８〜
２００メツシユであることが望ましい。

本発明の接着剤を使用する場合の芯地への好ましい塗布
量は、５〜３０　ｇ／ｒｄである。

芯地と表地との好ましい熱接着の条件は、アイロン温度
１２０〜１８０℃、アイロン荷重５０〜５００　ｇ　／
ｃｄ、プレス時間３〜１０秒間である。

さらに、熱プレス前に１〜２秒間スチーミングする温熱
接着がより効果的である。

糊抜きは、家庭用スチームアイロンや縫製工程でのスチ
ームプレス等を使用して行うことができる。スチーミン
グプレスの時間は、５〜２０秒間程秒間型ましい。

（実施例）次に、実施例及び比較例によって本発明を具体的に説明
する。

なお０例中の「部」は、特に指定しない限り「重量部」
を意味する。

実施例１平均重合度１８０．平均ケン化度９３モル％のＰＶＡ３
５部、ソルビトール２８部及びペンタエリスリトール３
７部をエクストルーダーで溶融混合したものを粉砕し１
粒子径が６０メツシユ以下の微粉末を得た。

得られた粉末をポリエステル／綿（６５／３５　）混紡
芯地に２０　ｇ　／　ｒｒｉとなるように散布し、１４
０℃のオープンに５秒間放置して芯地に固着した。

この芯地を巻き上げて、室温下に１週間放置後巻き戻し
ても、芯地同士のブロッキングはほとんどなかった。ま
た、この芯地にポリエステル／綿（６５／３５）混紡ブ
ロードを表地として、スチームアイロンで２秒間スチー
ミング後、１４０℃のアイロンを当て、１００ｇ／ａＪ
の荷重下、５秒間プレスして温熱接着した。接着強度は
８０ｇ／寡ンであった。

得られた接着物に家庭用スチームアイロンを使用して１
０秒間スチーミングプレスした後、前記の温熱接着条件
と同じ条件で再度アイロンプレスしても接着せず、糊抜
きが十分行われていた。

実施例２〜１５〜０．５、比較例１〜６ＰＶＡの種類又
はＰＶＡ、ソルビトール及びペンタエリス１１トールの
混合比を表１に示すごとくに変えた以外は実施例１と同
様にして９粒子径が６０メツシユ以下の微粉末を得、こ
のものを用いて芯地への固着、芯地と表地の温熱接着及
び糊抜きを行った。

実施例の接着剤を用いた場合は、いずれも得られた芯地
同士のブロッキングがなく、また、接着物の接着強度が
実用レベルにあり、さらに、糊抜きを十分に行うことが
可能であった。

一方、比較例の接着剤を用いた場合は、得られた芯地同
士のブロッキングがあったり、また、接着物の接着強度
が実用レベル以下であったり、又は糊抜きが十分行えな
かった。

これらの結果を表２に示した。

表１　　接着剤の内容表２　評価結果〔評価方法〕一：慣看不艮のため：ｆ’Ｊ疋せ丁（発明の効果）本発明の接着剤は、アイロン等で簡単に熱接着ができ、
家庭用スチームアイロン等で簡単に糊抜きができること
から、製品の特性上、水洗いによる糊抜きができないた
めに、従来の接着剤が使用できなかった分野に好適に用
いられる。また、従来の接着剤を使用している分野でも
、糊抜きの際の水洗いと乾燥の２工程をスチーミングプ
レスの１工程に簡略化できること等、工業的に極めて有
効な芯地仮止用のホットメルト接着剤である。

また９本発明の接着剤は、接着剤の粒子同士のブロッキ
ングや、芯地の巻き取りにおける芯地同士のブロッキン
グの問題がないという利点を有する。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）平均重合度５０〜６００、平均ケン化度５０モル
％以上の水溶性ポリビニルアルコール（Ａ）、ソルビト
ール（Ｂ）及びペンタエリスリトートル（Ｃ）を主成分
としてなり、かつ上記成分の混合比が重量比で（Ａ）／
（Ａ＋Ｂ＋Ｃ）＝０．１５〜０．５、（Ｂ）／（Ｃ）＝
０．１〜３．０であることを特徴とする芯地仮止用水溶
性ホットメルト接着剤。