JPS6394067A - 燃料こし器のエア抜き装置 - Google Patents

燃料こし器のエア抜き装置

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Publication number
JPS6394067A
JPS6394067A JP61240768A JP24076886A JPS6394067A JP S6394067 A JPS6394067 A JP S6394067A JP 61240768 A JP61240768 A JP 61240768A JP 24076886 A JP24076886 A JP 24076886A JP S6394067 A JPS6394067 A JP S6394067A
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JP
Japan
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fuel
air
valve
passage
outlet
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Application number
JP61240768A
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English (en)
Inventor
Takashi Go
郷 隆士
Yoshio Sugita
杉田 与志雄
Jiro Senda
二郎 千田
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Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Diesel Engine Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、内燃機関の燃料系統に混入したエアを、そ
の燃料系統に配設した燃料こし器から排出するようにし
たエア抜き装置に関するものである。
従来の技術 第8図は、従来のディーゼル機関等の内燃機関における
燃料系統の概略図を示している。図において、(1)は
燃料タンクを示し、この燃料タンク(1)から流出した
燃料は、燃料パイプ(2)を通って燃料こし器(3)へ
と送られる。その燃料こし器(3)には、燃料コック(
4)が一体に設けられており、その燃料コック(4)を
開いた状態において、中間部分に三方継手(5)を設置
した燃料パイプ(6)を通ってろ過済み燃料が燃料噴射
ポンプ(7)に供給されるようになっている。上記三方
継手(5)の残る継手部分には、エア抜きパイプ(8)
の一端側が接続されるとともに、そのエア抜きパイプ(
8)の他端側は、前記の燃料タンク(1)の上部側に接
続されている。
そして、エア抜き時においては、上記の燃料こし器(3
)の下流側の燃料パイプ(6)のエアが、三方継手(5
)及び上記のエア抜きパイプ(8)を介して燃料タンク
(1)へと排出されるとともに、燃料こし器(3)の未
ろ通例のエアも、その燃料こし器(3)に取り付けた前
記の燃料コック(4)の操作により、下流側の燃料パイ
プ(6)へバイパスされ、同様にして三方継手(5)及
びエア抜きパイプ(8)を介して燃料タンク(1)へと
排出される。
そこで、従来における燃料こし器(3)の細部構造を第
9図及び第10図に基づいて説明する。
図において、(9)は燃料こし器本体を示し、この燃料
こし器本体(9)には、その上部側に前記の燃料タンク
(1)からの燃料を導入するための燃料入口(10)と
、ろ過済み燃料を送出する燃料出口(11)とを備える
とともに、円筒形状のろ紙等からなるろ過材(12)を
収納したカップ(13)を、燃料こし器本体(9)の下
部側にリングナンド(14)を介して着脱可能に取り付
けている。また、燃料こし器本体(9)の上部側の燃料
コック挿入孔(15)には、前記の燃料コック(4)の
栓体部(4a)が回動自在に挿入されている。この栓体
部(4a)の先端部分には、軸方向の弁室(16)が形
成されている。又、この栓体部(4a)には、前記の燃
料入口(10)に通じる燃料人口通路(17)と連通ず
るように形成された横孔(18)と、前記のろ過材(1
2)まわりの未ろ過室(19)へ通じる連絡通路(20
)と連通ずるように形成された横孔(21)とが設けら
れており、これらの横孔(18)  (21)は上記の
弁室(16)を介して接続している。そして、上記の燃
料コック挿入孔(15)に嵌着された円筒状シール材(
22)が、上記の栓体部(4a)に対して摺動自在に外
嵌されている。
この燃料コック(4)は、外側に設けた開閉操作部材、
すなわち操作レバー(4b)を、第9図に示すように下
向きに配置した状態が開位置“0”となり、その操作レ
バー(4b)を反時計まわり略180@回動させた状態
が閉位置“C”となっている。又、操作レバー(4b)
を前記開位置“○”から、時計まわりに略15″′回動
させた状態がエア抜き位置“A”である。
そして、前記の操作レバー(4b)を開位置“0”に保
持した状態においては、前記の燃料入口(10)から流
入した燃料は、第11図(A)に示すように、燃料入口
通路(17)及び上記の栓体部(4a)に設けた横孔(
18)を経て弁室(16)に流入した後、その横孔(1
8)とは反対方向に位置する別の横孔(21)を及び前
記の連絡通路(20)を経て未ろ過室(19)へ流入す
るようになっている。
未ろ過室(19)の燃料は、ろ過材(12)を通る間に
不純物が除去された後、そのろ過材(12)内側のろ過
済み室(23)を経て、そのろ過済み室(23)に臨ん
で開口する燃料出口通路(24)を通って前記の燃料出
口(11)から吐出される。
一方、(25)は、燃料こし器本体(9)に設けたエア
抜きバルブを示し、このエア抜きバルブ(25)は、燃
料こし器本体(9)に設けられたエア抜きバルブ挿入孔
(26)に摺動自在に内挿されたスピンドル状弁部材(
27)によって構成されている。すなわち、上記のエア
抜きバルブ挿入孔(26)の中心軸と、前記の燃料コッ
ク挿入孔(15)の中心軸とは、互いに略90″ねじれ
た位置関係に配置されており、戻しばね(28)によっ
て押圧された上記のスピンドル状弁部材(27)に設け
た円錐形弁体部(29)が、上記のエア抜きバルブ挿入
孔(26)の中間部分に設けた円錐形弁座面(30)に
密着状態に当接するとともに、燃料コック挿入孔(15
)に内挿された前記の栓体部(4a)側壁部分に設けた
不完全周溝(31)に、前記スピンドル状弁部材(27
)の先端(27a )が突出して、その不完全周?#(
31)に設けたカム[(31a)に当接するようになっ
ている。上記のエア抜きバルブ挿入孔(26)の中間部
分には、前記の燃料出口通路(24)を分岐したエア出
口通路(32)の一端側が開口している。
すなわち、前記の操作レバー(4b)を、エア抜き位置
“A”に回動操作したときには、第11図(B)に示す
ように、燃料入口通路(17)と連絡iil路(20)
とは部分的に連通した状態を保ち、それによって流入す
る燃料の圧力により、ろ過済み室(23)のろ過済み燃
料が、そのろ過済み室(23)のエアとともに燃料出口
通路(24)を経由して燃料出口(11)から排出され
、その燃料出口(11)に接続された前記の燃料パイプ
(6)、三方継手(5)及びエア抜きパイプ(8)を経
て燃料タンク(1)へとエアのみ戻される。又、その操
作レバー(4b)の回動操作によって前記のカム面(3
1a)が円周方向に回動し、それによって上記のスピン
ドル状弁部材(27)が戻しばね(28)の付勢力に逆
らって軸方向に後退して、円錐形弁体部(29)が前記
の円錐形弁座面(30)から離反し、エア抜きバルブ(
25)において、上記スピンドル状弁部材(27)片側
の空洞部(33)へ前記の未ろ過室(19)から通じる
エア入口通路(34)に始まり、前記円錐形弁体部(2
9)と円錐形弁座面(30)との隙間を経て、前記のエ
ア出口通路(32)を介して燃料出口通路(24)に至
るエア抜き通路が形成される。そして、同じく前記の連
絡通路(20)を通って流入する燃料圧力により、未ろ
過室(19)における未ろ過燃料が、その未ろ過室(1
9)のエアとともに、同様にして燃料出口(11〕から
排出される。エア抜き操作を終了するときには、前記の
操作レバー(4bンを手放すことにより、上記スピンド
ル状弁部材(27)が開放されて閉弁方向に移動する。
すなわち、スピンドル状弁部材(27)の円錐形弁体部
(29)が前記の円錐形弁座面(30)に再び密着する
ことにより、エア抜きバルブ(25)が閉弁して、未ろ
過室(19)の未ろ過燃料が、燃料出口通路(24)に
流出することがない。
なお、操作レバー(4b)を閉位置“C”に操作したと
きには、第11図(C)に示すように、燃料コック(4
)の栓体部(4a)により、燃料入口通路(17)と連
絡通路(20)とが遮断され、燃料の供給が停止される
このように、従来の燃料こし器(3)では、燃料コック
(4)の操作レバー(4b)を、第9図においてエア抜
き位置“A”に操作した状態のときに、エア抜きバルブ
(25)が連動して開き、それによってエア抜き操作が
自動的に行なえるとともに、操作レバー(4b)を手放
したときには、エア抜きバルブ(25)が自動的に閉ざ
されることになる。すなわち、燃料コック(4)の操作
レバー(4b)を、エア抜きバルブ(25)のものと兼
用させることにより、燃料系統のエア抜きがワンタンチ
で行なえることになる。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら、従来の燃料こし器では、燃料出口とろ過
済み室とが常時連通するとともに、その燃料出口と燃料
噴射ポンプとを接続する燃料パイプの途中に三方継手を
配設して、その三方犠手の残る継手部分にエア抜きパイ
プを接続するようにしていたため、燃料こし器に目詰ま
りが発生したときに、上記エア抜きパイプをエアが逆流
して燃料に混入し、機関停止を招来するという問題点が
あった。一方、燃料こし器の早期目詰まりを防ぐために
ろ過材の目をあらくすると、今度は燃料から不純物が充
分に除去されずに燃料噴射ポンプへと送られ、燃料噴射
ポンプのプランジャーや燃料弁等に摩耗が生じて性能劣
化を招来し、更には機関のピストンリングやシリンダラ
イチに早期摩耗が発生するという難点がある。又、燃料
こし器に目詰まりが生じなくても、燃料タンクの油面が
低下したときには、エア抜きパイプの油面も下がり油面
においてスピルや振動に起因して燃料に混入したエアが
、燃料とともに燃料噴射ポンプへと送られ、機関停止を
招来するおそれがあった。
この発明は、このような問題点に鑑みて、ワンタッチで
エア抜きを行なうことができるのみならず、なおかつ、
機関運転時において燃料こし器から燃料噴射ポンプへと
送られるろ過済み燃料にエアが混入することのないエア
抜き装置を提供することを目的として成されたものであ
る。
問題点を解決するための手段 上記目的を達成するための手段を、この発明の一実施例
に対応する第1図及び第2図を用いて説明する。すなわ
ち、燃料こし器本体(9)には、エア抜きバルブ(25
)の第1エア入口部(42)と、ろ過材(12)まわり
の未ろ過室(19)とを互いに連通させる第1エア入口
通路(43)を設けるとともに、同じく燃料こし器本体
(9)に、上記ろ過材(12)内側のろ過済み室(23
)から燃料出口(11)へ通じる燃料出口通路(24)
を分岐して、その燃料出口通路(24)と前記のエア抜
きバルブ(25)の第2エア入口部(50)とを互いに
連通させる第2エア入口通路(51)を設けている。燃
料入口通路(17)を開閉する燃料コック(4)の開閉
操作部材(4a)のエア抜き位置において、その開閉操
作部材(4a)に連動して開動作する上記のエア抜きバ
ルブ(25)の弁部材(27)  (38)を介して、
上記第1及び第2エア入口部(42)  (50)と互
いに連通状態となるエア出口部(54)をエア抜きバル
ブ(25)に設けるとともに、そのエア出口部(54)
と、燃料こし器本体(9)のエア出口(52)とを互い
に連通させるエア出口通路(55)を、前記の燃料出口
通路(24)と独立して設けている。
作  用 燃料コック(4)の開閉操作部材(4a)をエア抜き位
置にすることにより、エア抜きバルブ(25)が開弁状
態となり、ろ過済み室(23)及び未ろ過室(19)が
エア出口(52)に対してそれぞれ連通状態になり、エ
ア出口通路(55)を通ってエアが排出される。一方、
エア抜き位置以外のときには、上記のエア抜きバルブ(
25)は閉弁状態となり、エア出口通路(55)が第1
エア入口通路(43)及び第2エア入口通路(51)に
対して遮断されて、エア出口通路(55)のエアが燃料
出口通路(24)に逆流することがない。
実施例 以下、この発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
なお、以下の叙述において、従来例と基本的に変わらな
い部材等に使用する符号については、差支えがない限り
同一符号を用いることにする。
第1図及び第2図において、従来と略同様な構造をした
燃料こし器(3)の燃料こし器本体(9)には、その上
部側に燃料入口(10)が斜め上方に突出して設けられ
ている。一方、燃料こし器本体(9)の下部側には、従
来と同様にして、円筒形状のろ紙等からなるろ過材(1
2)を収納したカップ(13)が、リングナツト(14
)を介して着脱可能に取り付けられている。また、燃料
こし器本体(9)に設けた燃料コック挿入孔(15)に
は、燃料コック(4)の栓体部(4a)が回動自在に挿
入されている。この場合においても、栓体部(4a)の
先端部分には、軸方向の弁室(16)が形成されており
、燃料こし器本体(9)の外側に配置された開閉操作部
材、すなわち操作レバー(4b)を軸まわりに回動操作
することにより、上記の栓体部(4a)が円周方向に回
動して、前記の燃料入口(lO)に通じる燃料入口通路
(17)と栓体部(4a)に設けた横孔(18)との連
通状態が変化するとともに、前記のろ過材(12)まわ
りの未ろ過室(19)へ通じる連絡通路(20)と、上
記弁室(16)を介して上記の横孔(18)に通じる別
の横孔(21)との連通状態が変化し、それによって燃
料入口通路(17)を開閉するようになっている。
一方、前記のろ過済み室(23)に面して開口する上下
方向の燃料出口通路(24)の上端部分は、この実施例
においては略90”屈折して水平方向に向きを変え、燃
料こし器本体(9)の側壁部分においで側方に突設した
燃料出口(11)に通じている。
上記燃料コック(4)は、この実施例においても、前記
操作レバー(4b)を、第1図に示すように下向きに配
置した状態が開位置“0”となり、その操作レバー(4
b)を反時計まわりに略1800回動させた状態が開位
置“C″となっている。
又、操作レバー(4b)を前記開位置“O”から時計ま
わりに略15°回動させた状態が、エア抜き位置“A”
となっている。
すなわち、前記の操作レバー(4b)を開位置“Q”に
保持した状態においては、前記の燃料人口(10)から
流入した燃料は、燃料入口通路(17)を経て栓体部(
4a)に設けた弁室(16)に流入した後、前記の連絡
通路(20)を経て未ろ過室(19)へ流入し、ろ過材
(12)を通る間に不純物が除去された後、そのろ過材
(12)内側のろ過済み室(23)に流入し、上記の燃
料出口通路(24)を通って燃料出口(11)から吐出
される。
次に、この実施例におけるエア抜きバルブ(25)は、
燃料こし器本体(9)に、その中間部分に円錐形弁座面
(30)を有するエア抜きバルブ挿入孔(26)を水平
状態に設けて、その円錐形弁座面(30)の右方に連続
した小径部(35)に、従来と略同様なスピンドル状弁
部材(27)の小ピストン部(36)を軸方向進退自在
に内挿するとともに、そのスピンドル状弁部材(27)
の左方において、前記円錐形弁座面(30)に連続した
大径部(37)に球状弁部材(38)を収容することに
よって基本的に構成されている。すなわち、エア抜きバ
ルブ挿入孔(26)の上記大径部(37)中程に設けた
ばね受け(39)と、上記スピンドル状弁部材(27)
中程の円錐形弁体部(29)との間に介装した戻しぽね
(40)により、スピンドル状弁部材(27)が右方へ
付勢され、それによって円錐形弁体部(29)が上記の
円錐形弁座面(30)に密着状態に当接するとともに、
燃料コック挿入孔(15)に内挿された前記栓体部(4
a)側壁部分に設けた不完全周溝(31)に、スピンド
ル状弁部材(27)の先端(27a)が突出して、その
不完全周溝(31)に設けたカム面(31a)に当接す
るようになっている。
エア抜きバルブ挿入孔(26)の前記小径部(35)に
は、スピンドル状弁部材(27)の上記円錐形弁体部(
29)と先端側の小ピストン部(36)との間に位置す
る右弁室(41)に臨んで開口する第1エア人口部(4
2)が設けられている。(43)は、この第1エア入口
部(42)と前記の未ろ過室(19)とを互いに連通さ
せる第1エア人口通路を示している。一方、エア抜きパ
ルプ挿入孔(26)の開口部分を塞ぐ盲プラグ(44)
と、前記のばね受け(39)との間の左弁室(45)に
は、前記の球状弁部材(38)が収容されており、その
球状弁部材(38)と上記盲プラグ(44)との間に介
装した戻しばね(46)の付勢力により、前記ばね受け
(39)中央を内外に貫通する通孔(47)外側の円形
弁座面(48)に上記球状弁部材(38)が常時密着し
ている。そして、上記円錐形弁体部(29)から後方に
延出したプッシュロンド部(49)が、上記の通孔(4
7)を貫通して球状弁部材(38)に当接するようにな
っている。(50)は、上記の左弁室(45)に臨んで
開口した第2エア入口部を示し、(51)は、前記の燃
料出口通路(24)から分岐して、上記の第2エア入口
部(50)へ通じる水平方向の第2エア入口通路を示し
ている。
一方、(52)は、燃料こし器本体(9)の上部におい
て上方に突出するエア出口を示し、前記エア抜きバルブ
挿入孔(26)の中間部分において、前記の円錐形弁座
面(30)とばね受け(39)の間の中央弁室(53)
に臨んで開口するエア出口部(54)が、前記の燃料出
口通路(24)とは独立して設けたエア出口通路(55
)を介して上記のエア出口(52)へ通じている。
第3図は、この発明における燃料こし器(3)を用いた
燃料系統の概略図を示している。すなわち、燃料入口(
10)には従来と同様に燃料タンク(1)からの燃料パ
イプ(2)が接続されるとともに、燃料出口(11)に
は燃料噴射ポンプ(7)に通じる燃料パイプ(6)が接
続されている。そして、上記したように燃料出口(11
)とは独立したエア出口(52)には、燃料タンク(1
)に通じるエア抜きパイプ(8)が接続されている。
この場合において、前記の操作レバー(4b)をエア抜
き位置“A”に回動操作したときには、栓体部(4a)
に設けた前記のカム面(31a )が、第4図に示すよ
うに円周方向に回動し、それによって上記のスピンドル
状弁部材(27)が戻しばね()の付勢力に逆らって軸
方向に後退して、その円錐形弁体部(29)が前記の円
錐形弁座面(30)から離反するとともに、前記の球状
弁部材(38)がスピンドル状弁部材(27)のプッシ
ュロンド部(49)に押されて、同じく戻しばね(40
)の付勢力に逆らって軸方向に後退し、前記の円形弁座
面(48)から離反する。すなわち、未ろ過室(19)
上部のエアは、第1エア入口通路(43)及び第1エア
入口部(42)を経て右弁室(41)に入り、上記円錐
形弁体部(29)と円錐形弁座面(3o)との隙間を通
り、中央弁室(53)に臨むエア出口部(54)を経て
エア出口通路(55)に流出する。又、ろ過済み室(2
3)及び燃料出口通路(24)のエアは、その燃料出口
通路(24)から分岐した第2エア入口通路(51)を
通って第2エア入口部(5o)から左弁室(45)に入
り、球状弁部材(38)と円形弁座面(48)との隙間
を経て中央弁室(53)を移動して、同じくエア出口部
(54)を経てエア出口通路(55)に流出する。この
エア出口通路(55)においてエアが合流して、エア出
口(52)からエア抜きパイプ(8)を介して燃料タン
ク(1)へと排出される。更に、エア抜き時に燃料が外
部に漏れない。
エア抜き操作を終了するときには、従来と同様に前記の
操作レバー(4b)を手放すことにより、スピンドル状
弁部材(27)が開放され、圧縮状態の戻しばね(40
)の伸張作用により、そのスピンドル状弁部材(27)
の先端(27a)が、前記栓体部(4a)に設けた不完
全周溝(31)のカム面(31a)を押しながら右方に
移動し、それによって操作レバー(4b)を開位置“0
”に自動的に復帰させると同時に、円錐形弁体部(29
)が円錐形弁座面(30)に密着して閉弁する。それ同
時に、球状弁部材(38)も戻しばね(46)の伸張作
用によって右方へ移動し、前記の円形弁座面(48)に
密着して閉弁する。
このようにエア出口通路(55)は燃料出口通路(24
)と全(独立し、しかも、前記操作レバー(4b)のエ
ア抜き位置“A″以外おいては、上記のエア出口通路(
55)に通じるエア抜きパルプ(25)のエア出口部(
54)が、そのエア抜きパルプ(25)のスピンドル状
弁部材(27)及び球状弁部材(38)により、未ろ過
室(19)に通じる第1エア入口部(42)及びろ過済
み室(23)に通じる第2エア入口部(50)に対して
完全に遮断されることになるから、機関運転時に前記の
ろ過材(12)に目詰まりが生じても、上記のエア出口
通路(55)からのエアの逆流が完全に防止されて、燃
料にエアが混入することがなく、機関停止を生じること
がない。
第5図〜第7図は、この発明の別の実施例を示している
。この実施例においても、前記の燃料こし器本体(9)
に、その中央部分において円錐形弁座面(30)を有す
るエア抜きバルブ挿入孔(26)を形成して、その円錐
形弁座面(30)の右方の小径部(35)に、前記と同
じようなスピンドル状弁部材(27)の小ピストン部(
36)を摺動自在に内挿するとともに、同じく円錐形弁
座面(30)の左方の大径部(37)に、前記の円錐形
弁体部(29)にステム状連結部(56)を介して一体
に連続した有底筒状の大ピストン部(57)を摺動自在
に内挿している。その大ピストン部(57)に設けた凹
入底部と、エア抜きバルブ挿入孔(26)の開口部分に
挿入した盲プラグ(44)との間に形成される空洞部(
58)に戻しばね(59)を介装し、その戻しばね(5
9)の付勢力によってスピンドル状弁部材(27)を軸
方向に押圧している。
この実施例では、前記の栓体部(4a)から未ろ過室(
19)へ通じる連絡通路(20)の略反対側の位置にお
いて、未ろ過室(19)の上部に第1エア入口通路(4
3)の下端側を開口するとともに、閉弁時において前記
の大ピストン部(57)によって第5図のように閉ざさ
れた状態となるように、エア抜きバルブ挿入孔(26)
の大径部(37)の側壁面に第1エア入口部(42)を
開口し、この第1エア入口部(42)に上記の第1エア
入口通路(43)の上端を接続している。一方、ろ過済
み室(23)の上部に連続して上方へ延びる燃料出口通
路(24)は、その上端部分の屈折部(60)において
屈折した後、第5図に示すように、その屈折部(60)
からやや左斜め下がりに傾斜しながら、燃料こし器本体
(9)から左斜め下方に突出する燃料出口(11)に通
じている。そして、この実施例では、第2エア入口通路
(51)が、前記の屈折部(60)を分岐点として略水
平前方に延び、エア抜きバルブ挿入孔(26)の小径部
(35)に、閉弁状態においてスピンドル状弁部材(2
7)の円錐形弁体部(29)と小ピストン部(36)と
の間に形成される右弁室(41)に臨んで開口する第2
エア入口部(50)へ通じている。又、この実施例では
、同じく閉弁状態においてのスピンドル状弁部材(27
)のステム状連結部(56)まわりに形成される中央弁
室(53)に臨んでエア出口通路(55)に通じるエア
出口部(54)を形成している。(61)は、前記の空
洞部(58)からエア出口通路(55)へ通じる逃がし
穴を示している。
すなわち、この実施例においても、燃料コック(4)の
前記操作レバー(4b)を、第7図のようにエア抜き位
置“A”に操作することにより、スピンドル状弁部材(
27)が軸方向に移動して、そのスピンドル状弁部材(
27)の円錐形弁体部(29)とエア抜きバルブ挿入孔
(26)の円錐形弁座面(30)との間に隙間が出来る
とともに、大ピストン部(57)が軸方向に移動して、
第1エア入口部(42)が前記の中央弁室(53)に面
して開口することになる。したがって、この場合におい
ても、未ろ過室(19)のエアが、第1エア入口通路(
43)を経由して中央弁室(53)へ流入し、同じくそ
の中央弁室(53)に臨んで開口するエア出口部(54
)を経由してエア出口通路(55)に流出する。
一方、ろ過済み室(23)及び燃料出口通路(24)の
エアは、同じく燃料出口通路(24)を分岐した第2エ
ア入口通路(51)を通り、第2エア入口部(50)か
ら右弁室(41)に入った後、円錐形弁体部(29)と
円錐形弁座面(30)との隙間を経て、エア出口部(5
4)からエア出口通路(55)へと流出する。そして、
エア出口通路(55)において合流したエアが、この場
合においてもエア出口(52)から排出されることにな
る。なお、この実施例では、前記の燃料出口(11)を
斜め下がりに傾斜さ垂たことにより、燃料噴射ポンプ(
7)へ通じる燃料パイプ(6)のエアが、燃料出口通路
(24)を経由して前記の屈折部(60)に集まり安く
、エア抜き効率が良くなるという利点がある。
又、この実施例においても、燃料コック(4)の操作レ
バー(4b)を手放すことにより、エア抜きパルプ(2
5)が自動的に閉弁状態となる。
発明の効果 以上のように、この発明では、燃料こし器本体に、その
燃料こし器本体に設けた燃料入口通路を開閉する燃料コ
ックを設けるとともに、同じく燃料こし器本体に、上記
燃料コックの開閉操作部材をエア抜き位置に操作したと
きにのみ、その開閉操作部材と連動して開動作する常時
閉状態のエア抜きパルプを設けた燃料こし器において、
前記燃料こし器本体に、上記のエア抜きパルプの第1エ
ア入口部と、ろ過材まわりの未ろ過室とを互いに連通さ
せる第1エア入口通路を設けるとともに、同じく燃料こ
し器本体に、上記ろ過材内側のろ過済み室から燃料出口
へ通じる燃料出口通路を分岐して、その燃料出口通路と
前記のエア抜きパルプの第2エア入口部とを互いに連通
させる第2エア入口通路を設ける一方、前記燃料コック
の開閉操作部材のエア抜き位置において、その開閉操作
部材に連動して開動作する上記のエア抜きパルプの弁部
材を介して上記第1及び第2のエア入口部と互いに連通
状態となるエア出口部をエア抜きパルプに設けるととも
に、そのエア出口部と、燃料こし器本体のエア出口とを
互いに連通させるエア出口通路を、前記の燃料出口通路
と独立して設けたことにより、燃料噴射ポンプへ至る燃
料パイプに従来のように三方継手を設けて、燃料タンク
に通じるエア抜きパイプを接続する必要がないから、機
関運転時においてエア抜きパイプから逆流したエアが燃
料に混入することがなく、機関停止が防止できるという
効果が得られる。しかも、エア抜きパイプに通じるエア
出口通路が、エア抜きパルプの弁部材によって完全に遮
断されているから、燃料こし器に目詰まりが生じること
により機関運転時に負圧が高まっても、燃料出口通路に
エアが逆流することがなく、燃料こし器のろ過材の目を
細かくすることができ、プランジャー、燃料弁等の噴射
系部品やピストンリング・シリンダライナなどの摩耗を
防いで、性能劣化を防止するという顕著な効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の一実施例を示す一部切欠正面図、
第2図は、第1図の1−1線断面図、第3図は、この発
明に係る燃料こし器を用いた燃料系統の概略図、第4図
は、エア抜き操作時におけるエア抜きパルプの状態を示
す一部切欠正面図、第5図は、この発明の別の実施例を
示す要部断面図、第6図は、第5図の■−■線断面図、
第7図は、同じくエア抜き操作時におけるエア抜きパル
プの状態を示す要部断面図、第8図は、従来の燃料こし
器を用いた燃料系統を示す概略図、第9図は、同じ〈従
来の燃料こし器の一部切欠正面図、第10図は、第9図
のII[−1線断面図、第11図(A)(B)(C)は
、第10図における■−1’V線断面図であって、同図
(A)は燃料コックの操作レバーが開位置の状態、同図
(B)はエア抜き位置の状態、同図(C)は閉位置の状
態を、示している。 く4)・・・燃料コック、(4a)・・・代作レバー、
(9)・・・燃料こし器本体、(11)・・・燃料出口
、(12)・・・ろ過材、(17)・・・燃料入口通路
、(19)・・・未ろ過室、(23)・・・ろ過済み室
、(24)・・・燃料出口通路、(25)・・・エア抜
きパルプ、(27)・・・スピンドル状弁部材、 (38)・・・球状弁部材、(42)・・・第1エア入
口部、(43)・・・第1エア入口通路、 (50)・・・第2エア入口部、 (51)・・・第2エア入口通路、(54)・・・エア
出口部、(52)・・・エア出口、(55)・・・エア
出口通路。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 燃料こし器本体に、その燃料こし器本体に設けた燃料入
    口通路を開閉する燃料コックを設けるとともに、同じく
    燃料こし器本体に、上記燃料コックの開閉操作部材をエ
    ア抜き位置に操作したときにのみ、その開閉操作部材と
    連動して開動作する常時閉状態のエア抜きバルブを設け
    た燃料こし器において、 前記燃料こし器本体には、上記のエア抜きバルブの第1
    エア入口部と、ろ過材まわりの未ろ過室とを互いに連通
    させる第1エア入口通路を設けるとともに、同じく燃料
    こし器本体に、上記ろ過材内側のろ過済み室から燃料出
    口へ通じる燃料出口通路を分岐して、その燃料出口通路
    と前記のエア抜きバルブの第2エア入口部とを互いに連
    通させる第2エア入口通路を設ける一方、前記燃料コッ
    クの開閉操作部材のエア抜き位置において、その開閉操
    作部材に連動して開動作する上記のエア抜きバルブの弁
    部材を介して、上記第1及び第2のエア入口部と互いに
    連通状態となるエア出口部をエア抜きバルブに設けると
    ともに、そのエア出口部と、燃料こし器本体のエア出口
    とを互いに連通させるエア出口通路を、前記の燃料出口
    通路と独立して設けたことを特徴とする燃料こし器のエ
    ア抜き装置。
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