JPS638655Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、物流関係設備の自動倉庫などに使用
される台車格納棚、とくに台車を安定良く格納お
よび移載し得る台車格納棚に関する。

従来の台車格納棚は、第１図および第２図に示
すごとく棚本体ａの上部に所要数の荷受台ｂ（第
２図では４個）を立設し、荷受台ｂの上部に台車
ｃを載置して台車ごと荷物を格納するようになつ
ている。

しかし、一般に台車の車輪ｄは、台車ｃを安定
良く走行させるため台車ｃの外幅いつぱいに台車
ｃに取り付けられている。従つて荷受台ｂは両側
の車輪ｄ，ｄの内側に配置せざるを得ず、荷受台
ｂ，ｂ間隔が大きくとれないため横方向（矢印
ｅ）の安定が損われる欠点があつた。

また、移載フオークｆの荷受け幅ｇは、さらに
狭く制限され、台車移載時はますます不安定にな
る欠点があつた。

本考案は前述の欠点を解消するためになしたも
ので、入口側は台車車輪を介して台車を支持し、
奥側は荷受台を介して台車下面を支持するように
した台車格納棚に係わるものであり、従来のもの
に比べて荷受け幅の大きい移載フオークを使用で
きるので、安定した姿勢で台車を移載でき、また
格納中も横方向の支持スパンが大きくとれるの
で、台車の安定が良いなどの利点を有するもので
ある。

以下、本考案の実施例を図面にもとづいて説明
する。第３図ないし第６図は本考案の一実施例を
示すもので、本考案の台車格納棚は、入口側の棚
本体１上に取り付けられ、台車２を移載フオーク
３を用いて格納棚に移載した際（矢印ｈ参照）、
台車２の後部に位置する車輪４，４を支持するよ
うに配置した２つの平板状の前側受台５，５およ
び奥側の棚本体１上に立設され、台車２を移載し
た際、台車下面６を受け止めるように配置した２
つの柱状の奥側受台７，７などからなり、各奥側
受台７，７の頂部には頂板８，８から上方に突出
したピン９，９が設けられ、このピン９，９は、
台車２格納中台車フレーム１０に設けた２つのピ
ン孔１１，１１（第６図参照）にそれぞれ嵌入し
て台車２の横移動（矢印ｉ）を防止する。なおピ
ン９，９の代りに頂板８，８上に図示しないゴム
板などを貼りつけ、ゴム板などの摩擦力を利用し
て台車２の横移動を防止するようにしても良い。

移載フオーク３の平面形状は、第４図に示すご
とく先端部１２の幅ｊは、奥側受台７，７の間隔
より小さく、また先端部１２以外の部分の幅ｋは
車輪４，４の内側に挿入できる範囲で、出来るだ
け幅広に構成したものを使用すると移載時の台車
２の安定がよく好都合である。

本考案の台車格納棚は、前記受台５，５が台車
２の車輪４，４を受け止める位置に設けてあるの
で、従来よりも荷受け幅が大きい移載フオークを
使用でき、安定した状態で台車２を移載すること
ができる。

また、台車格納中、台車２は２つの車輪４，４
を支持する前側受台５，５と、台車下面に当接す
る２つの奥側受台７，７とによつて支持されるの
で、奥側受台７，７の間隔に等しい間隔を有する
４つの荷受台で構成される従来の台車格納棚に較
べて横方向の安定がよい。

なお、本考案は前述の実施例にのみ限定される
ものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲に
おいて種々変更を加え得ることは勿論である。

本考案の台車格納棚は前述の構成を有するので
次の優れた効果を発揮する。

(i) 前側荷受台は、台車車輪を支持するので、荷
受け幅の大きい移載フオークを使用でき、移載
中の台車の安定がよい。

(ii) 第(i)項と同じ理由により、格納中の台車の横
方向の安定がよい。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は従来の台車格納棚を示
し、第１図は正面図、第２図は第１図における
−方向からの矢視図、第３図ないし第６図は本
考案の実施例を示し、第３図は台車格納棚の正面
図、第４図および第５図はいずれも第３図におけ
る−方向および−方向からの矢視図、第
６図は第５図における−方向からの矢視図で
ある。 図中、２は台車、４は車輪、５は前側受台、６
は台車下面、７は奥側受台を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 台車に載せた荷物を移載フオークにより台車ご
   と格納棚に格納する台車格納棚において、入口側
   に台車の車輪を支持する受台を、また、奥側に台
   車の下面を支持する受台を設けたことを特徴とす
   る台車格納棚。