JPS637941Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ストツパ付板ばねに係るものであ
る。

テープレコーダでは、メイン・シヤーシに、各
種の磁気ヘツドを備えたヘツド・シヤーシが、
出・入移動自在に設けられ、これが再生釦等の操
作により作動されるようになつている。

ヘツド・シヤーシは、通常、小さな板体であ
り、円滑な移動を得るためにボールを介してメイ
ン・シヤーシへと装着される。具体的には、例え
ば、第１図、第２図に示すように、メイン・シヤ
ーシＡ上にボール受溝Ｂ…を形成して、該溝にボ
ールＣ…を転動自在に配し、該ボールの上にヘツ
ド・シヤーシＤを載せ、該ヘツド・シヤーシＤの
上面をメイン・シヤーシＡに固定の板ばねＥ…で
ボールＧ…を介して抑え、該ボールＧ…は板ばね
の作用端内面に形成のボール受溝Ｆ…で転動自在
に支え、板ばなの固定はこれの取付け基部Ｈ…に
おいて透孔Ｉ…を穿設してビスＪ…によりメイ
ン・シヤーシＡへ固定する。

斯様に装着されたヘツド・シヤーシＤは、ボー
ルにより円滑に出・入移動し甚だ具合よい。しか
し、反面において、板ばねＥ…を用いているた
め、落下等により過度にシヨツクが加わると、板
ばねが撓んでヘツド・シヤーシＤが浮き、ボール
Ｃ…，Ｇ…が飛び出してしまう欠点がある。そこ
で、場合によつては、別にストツパを取付けるこ
ともあるが、コスト高となつてしまう。

本考案は斯る従来の欠点を除去しようとするも
のである。

以下、第３図乃至第６図に示す実施例について
説明する。

第３図乃至第５図は、その一例であり、前述の
従来の板ばねＥにおいて、取付け基部Ｈの近傍、
即ち、剛性が高く撓みの少ない箇所で、側縁から
ヘツド・シヤーシＤの上面に向け折曲突出した舌
片状のストツパ１，１を、一体に突設し、その先
端がヘツド・シヤーシＤの上面にわずかな間隙で
対面するよう長さを設定している。

従つて、これを従来同様に使用すると、落下等
により過度のシヨツクが加わつて板ばねが撓んで
も、ストツパ１，１の箇所ではその撓み量が極め
て少なく、且つ剛性が高いので、該ストツパ１，
１によりヘツド・シヤーシＤの浮きが十分に阻止
される。また、シヨツクが加わつた際に板ばねが
撓むのは、主として重量のあるヘツド・シヤーシ
Ｄからの力によるものであり、ストツパ１，１に
よつてヘツド・シヤーシＤの浮きが阻止されれ
ば、板ばね自体でほとんど撓まないから、下層の
ボールＣ…も上層のボールＧ…も飛び出ることが
ない。

第６図は、板ばねＥの他の例を示すものであ
り、この場合は、上記ストツパ１，１に変え、側
縁をヘツド・シヤーシＤ上面に対峙させるように
したストツパ２，２を、一体に突設している。こ
の場合も、前例と実質的に同じである。

なお、ストツパを取付け基部Ｈから突設しても
よい。

本考案によれば、板ばねＥがストツパを一体に
具有するので、該ストツパにより移動部材の落下
等シヨツクによる浮きを阻止でき、浮き阻止専用
の別体のストツパを取付ける必要もなければ、該
ストツパ取付けのためのスペース上の問題を生ず
ることもなく、組立が簡単で、コスト高になるこ
ともない。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例を示す斜視図、第２図はその断
面図、第３図は本案実施例の斜視図、第４図はそ
の断面図、第５図はその要部の拡大斜視図、第６
図は同要部の他の例の拡大斜視図である。 Ａ……メイン・シヤーシ、Ｄ……ヘツド・シヤ
ーシ、Ｅ……板ばね、Ｂ，Ｆ……ボール受溝、
Ｃ，Ｇ……ボール、Ｈ……取付け基部、１，２…
…ストツパ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 移動部材を弾性支持する板ばねの取付け基部乃
   至その近傍に、その移動部材のシヨツクによる浮
   きを阻止するストツパを一体に突設したことを特
   徴とするストツパ付板ばね。