JPS637808B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 スクリーニングされる材料が収容される環状ス
ペースを形成するため内部に円筒状スクリーンプ
レートが装着されている円筒状ケーシングを含む
加圧されたスクリーンが当業界に良く知られてい
る。この種の装置では、スクリーンプレートの内
面か外面の近くに回転翼を設けることができまた
材料はスクリーンプレートを通りスクリーンプレ
ートの外面とケーシングの内面とにより形成され
た環状室内に外方にかまたは反対方向に内方に流
れることができる。この後者の形式の装置の例が
1965年３月23日付の米国特許第3174622号、1968
年７月30日付の米国特許第3394809号、1971年６
月１日付の米国特許第3581903号、1975年８月５
日付の米国特許第3898157号および1978年11月28
日付の米国特許第4127479号に示してある。

一般的に上記した形式の装置に伴う１つの困難
は材料がスクリーンプレートを通り内方に流れま
たパルプがケーシングの１つの壁を通り導入され
異物が別の開口を通り取り出されると、パルプが
先づスクリーンプレートを循環せずに入口から異
物出口に直接流れることがある短絡効果が生じる
ことがあるということである。このことは明かに
良品位の繊維を可成りの量損失することになる。

この形式のスクリーンに見られる別の欠点は製
紙パルプが入口から高速度で室に導入される際
に、パルプが円筒状スクリーンプレートに衝突し
て不都合な粒子をスクリーン孔に入らせてそれに
より不都合な粒子を力でスクリーンプレートを通
過させるかスクリーン孔を目詰まりするというこ
とである。

この形式の装置のあるものでは、スクリーンプ
レートの外面とケーシングの内面とにより形成さ
れた室はスクリーンのまわりで室内で渦流を生じ
一般に流体力学的に非能率となるような寸法形状
となる。米国特許第3394809号と第3898157号の装
置ではスクリーンプレートのまわりの個所におい
て流れと系統だてするためらせん状斜面を利用す
るが、その結果装置は不必要に複雑化しそれに伴
い製作と保守とが困難になる。

本発明は短絡流、流入パルプがスクリーンプレ
ートの表面に直接衝突、および送り室内の一般的
な流体力学的非能率といつた従来の問題を複雑な
製作および保守要件もなく除去する加圧された内
流スクリーンを目的とする。

特に、本発明のスクリーン装置では円筒状スク
リーンプレートとスクリーンプレートを包囲する
ケーシングとの軸線は互いに片寄りスクリーンプ
レートを包囲する環状室に拡大部を形成してい
る。流入口からこの流入口とほぼ正反対向きに位
置した異物排出口の付近にまで延びて拡大部には
仕切壁が装着されている。

遮蔽体が仕切壁とほぼ同じ長さに延びスクリー
ンプレートを螺旋状に取り巻いて異物排出口に近
付くに従い断面積が小さくなる通路を形成してい
る。

このような構造にすると、スクリーニングされ
るべく流入する材料は、流入口がほぼケーシング
に入る個所で流れが異物排出口に向かうに従い断
面積を減少する通路内に指向されるまで円筒状ス
クリーンプレートのまわりに指向される。これに
より材料は通路の塞がりを防止する好適な速度で
運動しまた大きく細長い粒子をスクリーンプレー
トと平行に配向することになる。

上記した構造では、パルプがスクリーンプレー
トのまわりを約１回半回るとパルプが流入口から
異物排出口に直接短絡するのを防止すると共にス
クリーニングを一層効果的にすると判明した。

流入口付近からほぼ異物排出口にまで延びて仕
切壁を設けると室に導入される材料が円筒状スク
リーンプレートの孔に押し込まれたりまたは孔を
押し通されるのを防止することも判明した。

断面積を減少する通路の１個所において希釈液
が加えられて材料のコンシステンシーを減少しそ
れによりこの個所におけるスクリーニングの効率
を増大する。希釈液をこの通路個所に加えると好
ましい粒子から不都合な異物の洗い落しを促進す
る。

最後に、異物が異物排出口に達する直前に、通
路にパージング液が導入される。パージング液を
導入するとさもない場合に沈澱する大きい異物が
通路から運び出されるよう排出流の流速を増大し
また搬送能力を増大する。

本発明のスクリーン装置１０は円筒状外側ケー
シング１２と、上記ケーシング１２を横切り延び
ボルト等１８によりケーシングのフランジ１６に
取り付けたカバー１４とを含んでいる。円筒状ス
クリーンプレート２０がその外面をケーシングの
内面から離間してケーシング１２内に配置されて
いる。底床２２がケーシング１２、スクリーンプ
レート２０およびカバー１４と共にスクリーンプ
レート２０を包囲する環状室２４を形成してい
る。

第２図から判るように、従来構造のもので良い
回転翼２６がスクリーンプレート２０内に回転し
てスクリーンプレートの孔をきれいに保つため装
着されている。翼２６が従来構造のもので良くま
たほぼ従来方法で機能するので、明確にするため
第２図以外ではこの翼は図示してない。

製紙パルプの如きスクリーニングされる材料を
環状室２４に供給するため流入口２８が設けてあ
りまた第２図と第４図とにおいて上から見て流入
口２８とほぼ正反対向きにしてスクリーン非通過
物排出口３０が設けてある。

スクリーン通過物排出口３２がスクリーンプレ
ート２０の内部に連通し、スクリーンプレート２
０を通過して下部室３３に入つた所定品位の材料
はスクリーン通過物排出口３２を通り引き出され
る。

特に第４図から、スクリーンプレート２０の軸
線３４がケーシング１２の軸線３６に対し片寄つ
ていることが認められよう。このようにすると流
入口２８とスクリーン非通過物排出口３０との中
間で環状室２４に拡大部３８を形成することにな
る。

この拡大部３８内にはケーシング１２の内面と
スクリーンプレート２０の外面との間の中間に軸
線３４，３６にほぼ平行に延びて仕切壁４０が装
着されている。第４図から判るように、仕切壁４
０は流入口２８の開口４２の上手側の１個所から
スクリーン非通過物排出口３０付近の１個所にま
で延びている。第１図を参照するとまた、仕切壁
４０が流入口２８の付近の個所４４における最高
の高さ部分から異物排出口３０付近の他端部４６
における最低高さ部分にまで延びていることが判
ろう。

遮蔽体５０が仕切壁４０の内面とスクリーンプ
レート２０の外面との間で仕切壁４０とほぼ同じ
長さに延びていて溶接等により仕切壁４０に固着
されている。遮蔽体５０は仕切壁４０の個所４４
からスクリーン非通過物排出口３０の上面にまで
下方にスクリーンプレート２０のまわりを螺旋状
に延びその結果、遮蔽体５０は仕切壁４０と、ス
クリーンプレート２０と底床２２との隣接した表
面と共に通路５２を形成し、この通路５２は個所
４４からスクリーン非通過物排出口３０にまで下
方に行くに従い断面積を減少し、この排出口３０
の個所で通路５２は第７図から判るように急激に
幅が広くなつている。

第２図と第４図とから、底床２２にはスクリー
ン非通過物排出口３０のすぐ上手に斜面５４が設
けてあることが認められよう、この斜面５４は上
方にある角度で延び次いで短かい部分５６が続
き、この短かい部分は第１図と第２図とにしてあ
るようにスクリーン非通過物排出口３０の上壁５
８に合体している。

マニホルド６０が第１図、第２図および第４図
に示した如く導管６２，６４を通る液体の２つの
添加源を形成している。第１の導管６２（第３図
にも示してある）は後記する目的のため希釈液を
底床２２を通り通路５２に供給し他方導管６４
（第６図にも示してある）は排出口３０を通りス
クリーン非通過物をスクリーン非通過物排出口３
０を通り取り出すのを容易にするため排出口３０
のすぐ上手の通路５２の拡大部分にパージング液
を導入するために利用される。

運転に際して、製紙パルプの如きスクリーニン
グされる材料が流入口２８と開口４２とを通り装
置に供給され環状室２４の拡大部３８に入る。仕
切壁４０があるため、流入する材料はスクリーン
プレート２０に直接衝突せずに必ず環状スペース
すなわち室２４のまわりを流れ、この流れの一部
分は仕切壁４０の上縁部とスクリーンプレート２
０の隣接面とを通る。更にまた、仕切壁４０と、
遮蔽体５０と斜面５４と短かい部分５６とによ
り、流入口２８から直接スクリーン非通過物排出
口３０にまで短絡流はない。その代りに、流れは
一度び仕切壁４０の下端部を過ぎると環状スペー
ス２４の全面積を占め最後に遮蔽体５０の下の通
路５２に入りスクリーンプレート２０のまわりを
流れ続ける。

仕切壁４０を設けることとまた通路５２が容積
を減少する結果として、大きく細長い粒子をスク
リーンプレートと平行に配向するに十分な高速度
で材料の系統だてた流れが生じ、それによりスク
リーンプレート２０の孔の目詰まりを防止しスク
リーンプレートの孔を長い粒子が通る可能性を少
くする。

更にまた、スクリーンプレート２０に沈積する
望ましくない粒子は回転翼２６の振動作用により
はねのけられ比較的に高速度でスクリーンプレー
ト２０のまわりを運動している材料により取り上
げられスクリーン非通過物排出口に向け運ばれ
る。

スクリーン非通過物排出口付近で通路５２に拡
大部を設けこの拡大部に液体を導入することによ
り望ましくないスクリーン非通過物の分離を容易
にし、製紙パルプの場合には僅かな良好な繊維し
かスクリーン非通過物と共に除去されない。

スクリーニングされる材料をケーシング１２の
内面と仕切壁４０の外面との間の個所に導入する
と低いコンシステンシーの材料の一部分が既に部
分的にスクリーニングされ従つて高いコンシステ
ンシーの他の材料と混合されることになる。これ
によりこの一般形式の従来装置に一般に見られる
脱水効果を補償する。

以上の説明により、本発明がこの一般形式のス
クリーンの欠点を除去するが複雑な製作および保
守手続の必要のない改良されたスクリーン装置を
提供することが明かと思う。

以上説明した形式の装置が本発明の好実施例を
構成するものであるが、本発明が正確にこの実施
にのみ限定されるものでなく本発明の範囲を逸脱
することなくこの実施例を種々変更できることは
理解されるはずである。

【図面の簡単な説明】

第１図は明確にするため一部分を省略した本発
明のスクリーン装置の立面図、第２図はカバー部
分を省略したスクリーン装置の平面図、第３図は
第２図の３−３線に沿い切断して示した断面図、
第４図は第３図の４−４線に沿い切断して示した
断面図、第５図は第２図の５−５線に沿い切断し
て示した断面図、第６図はスクリーン非通過物排
出口とパージ送りとを示す室の底部の断面図、第
７図は第２図の７−７線に沿い切断して示した断
面図である。 １２……ケーシング、１４……カバー、２０…
…スクリーン、２４……環状室、２２……底床、
２８……流入口、３０……スクリーン非通過物排
出口、３２……スクリーン通過物排出口、３４，
３６……軸線、３８……拡大部、４０……仕切
壁、４４……端部、５０……遮蔽体、５２……通
路、６４……パージング液を導入する手段。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 外側ケーシング１２と、上記ケーシングを横
   切り延びているカバー１４と、外面が上記ケーシ
   ングの内面から離間して該ケーシング内に配置し
   た円筒状スクリーン２０と、上記ケーシングとス
   クリーンとの間に延びそれらと共に環状室２４を
   形成する底床２２と、固型物と液体との懸濁物を
   上記環状室に送入する流入口２８と、上記円筒状
   スクリーンの内部に連通し該スクリーンを通過す
   るスクリーン通過物を引き出すスクリーン通過物
   排出口３２と、上記スクリーンを通過しないスク
   リーン非通過物を取り出すスクリーン非通過物排
   出口３０とを含むスクリーン装置１０において、
   上記ケーシングの内面と上記スクリーンの外面と
   の中間で上記室内に装着した仕切壁４０と、上記
   流入口とスクリーン非通過物排出口との間に配置
   され材料が上記流入口から上記スクリーン非通過
   物排出口にまで直接流れるのを防止する遮蔽体５
   ０とをそなえ、上記仕切壁が上記流入口に向かい
   合う位置から上記スクリーンの全周より短い距離
   を部分的に上記底床から上方に延び材料が上記流
   入口から上記スクリーンに直接流れるのを防止す
   ることを特徴とするスクリーン装置。 ２ 請求範囲１記載の装置において、上記ケーシ
   ングとスクリーンとの軸線３４，３６が互いに片
   寄り上記環状室に拡大部３８を形成すること。 ３ 請求範囲２項記載の装置において、上記仕切
   壁が上記軸線にほぼ平行に延びていること。 ４ 請求範囲３項記載の装置において、上記遮蔽
   体が上記仕切壁と上記スクリーンの向かい合う面
   との間に延び上記流入口の付近から上記スクリー
   ン非通過物排出口の上方の１個所にまで上記スク
   リーンのまわりに螺旋状に傾斜していて上記スク
   リーン、上記仕切壁および上記底床と共に上記流
   入口付近から上記スクリーン非通過物排出口にま
   で面積を減少する通路５２を形成していること。 ５ 請求範囲１項記載の装置において、上記遮蔽
   体が上記仕切壁と上記スクリーンの向かい合う面
   との間に延び上記流入口から上記スクリーン非通
   過物排出口の上方の１個所にまで該スクリーンの
   まわりに螺旋状に傾斜し上記スクリーン、仕切壁
   および底床と共に上記流入口から上記スクリーン
   非通過物排出口にまで面積を減少する通路５２を
   形成すること。 ６ 請求範囲４項記載の装置において、上記流入
   口とスクリーン非通過物排出口とが互いにほぼ正
   反対向きに配列されていること。 ７ 請求範囲４項記載の装置において、上記仕切
   壁が上記流入口から上記スクリーン非通過物排出
   口の付近にまで高さを減少していること。 ８ 請求範囲５項記載の装置において、更に上記
   底床を通り上記通路内に希釈液を導く手段６２を
   そなえている上記装置。 ９ 請求範囲５項記載の装置において、スクリー
   ン非通過物をスクリーン非通過物排出口から除去
   するのを助けるため該排出口のすぐ上手で上記通
   路内にパージング液を導く手段６４を更にそなえ
   ている上記装置。 １０ 請求範囲１項記載の装置において、上記流
   入口とスクリーン非通過物排出口とが互いにほぼ
   正反対向きに配列されていること。 １１ 請求範囲１項記載の装置において、上記仕
   切壁が上記流入口付近における最大の高さから上
   記スクリーン非通過物排出口付近の最小の高さに
   まで高さを減少していること。 １２ 請求範囲１項記載の装置において、上記流
   入口とスクリーン非通過物排出口との間に配置さ
   れた上記遮蔽体が上記スクリーンのまわりに上記
   仕切壁とほぼ同じ長さで延びていること。 １３ 円筒状の外側ケーシング１２と、上記ケー
   シングを横切り延びているカバー１４と、外面を
   上記ケーシングの内面から離間して該ケーシング
   内に配置された円筒状スクリーン２０と、上記ケ
   ーシングとスクリーンとの間に延び上記ケーシン
   グ、カバーおよびスクリーンと共に環状室２４を
   形成している底床２２と、上記環状室に固形物と
   液体との懸濁物を送入するため上記ケーシングに
   設けた流入口２８と、上記スクリーンを通るスク
   リーン通過物を引き出するためのスクリーン通過
   物排出口３２と、上記スクリーンを通らないスク
   リーン非通過物を除去するスクリーン非通過物排
   出口３０とを含むスクリーン装置において、上記
   流入口とスクリーン非通過物排出口とが上記ケー
   シングのまわりに互いにほぼ正反対向きにして配
   列され、上記ケーシングとスクリーンとの軸線３
   ４，３６が互いに片寄り上記流入口とスクリーン
   非通過物排出口との間で上記環状通路に拡大部３
   ８を形成し、上記ケーシングの内面と上記スクリ
   ーンの外面との中間で該ケーシングとスクリーン
   との軸線に平行関係にして延びて上記拡大部に仕
   切壁４０が装着され、上記仕切壁の一端部が上記
   流入口に向かい合わせて配置され該流入口から上
   記スクリーンに材料が直接流れるのを防止し、上
   記仕切壁がその一端部４４における最大高さから
   高さを減少し、上記流入口付近から上記スクリー
   ン非通過物排出口の上方の１個所にまで上記仕切
   壁と上記スクリーンの向かい合わせ面との間で該
   仕切壁と同じ長さに延び上記スクリーン、仕切壁
   および底床と共に上記流入口から上記スクリーン
   非通過物排出口にまで面積を減少する通路５２を
   形成し、上記流入口とスクリーン非通過物排出口
   との中間で上記底床を通り上記通路内に希釈液を
   導入する手段６２が設けてあり、上記スクリーン
   非通過物排出口を通りスクリーン非通過物の除去
   を助けるため該排出口のすぐ上手で上記ケーシン
   グを通り上記通路内にパージング液を導入する手
   段６４が設けてあることを特徴とするスクリーン
   装置。