JPS6377612A - スクロ−ル流体機械の製造法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、スクロール流体機械、ことに、コーティン
グ層を有する一対のスクロールの研磨仕上げ処理を行う
ようにしたスクロール流体機械の製造法に関する。

（従来の技術〕 この秤の流体機械は、一対の固定スクロールと旋回スク
ロールとが互いに立設したラップの噛合偏心旋回に基づ
く相対通な公転円運動を行うため、ラップ面は勿論のこ
と隣り合うラップ間の溝面の焼付、カジリ岸耗などを防
止するため、研磨材を塗布した研磨用のスクロールを用
いて両スクロールの金属表面を研磨仕上を施したり、或
は合成樹脂などによるコーティング層形成によって対応
しているのが現状である。

例えば、前者の研磨材を用いて表面什−トげを行ってい
るのが特開昭５９−２０８１８７号公報に示された発明
の提案であり、後者のコーティング材被覆処理は実開昭
６１−２３４８６号公報に開示された考案の提案である
。

（発明が解決しようとする問題点） 然しながら、上述の従来例において前者のスクロール表
面の研磨仕上げにあっては、硬度の高い金属表面の精密
加工仕上げであるため、研磨作業に時間が掛かり非能率
であるばかりでなく、研磨前のスクロール素材の精度を
可成り十分に確保して置かないと能率的かつ精密な研磨
加工を行えないという問題点かあワた。また、後者のコ
ーティング層を備えたスクロールも金属製のスクロール
素材の精度を予め十分確保して置かないと正確なす法粒
度が得られず、コーティング層のエンドミ　２ル等によ
る再仕上加工が必要となるなど、工程数が増えて手間か
掛かり非能率であると共にコスト高を避けられない。

Ｃ問題点を解決するための手段〕 この発明は、以上の点に着目してして成されたもので、
一対の固定スクロールおよび旋回スクロールをまず比較
的簡単な粗動ト「であまり精度を要しない状態の金属製
の固定スクロール素材および旋回スクロール素材を形成
し、ついで之等両スクロール素材の各表面にコーティン
グ材を被覆加工し、別途研磨剤を表面に有する固定スク
ロール用マスター刃部材と同じく旋回スクロール用マス
ター刃部材とにより前記各スクロール素材の各コーティ
ング層を適正も１度に研磨仕上げ処理し、こ九により得
られた一対の固定スクロールおよび旋回スクロールを他
の機構と共に組み込んでスクロール流体機械を製造する
ようにしたものであって、精度良く仕上げられる固定ス
クロール用マスター刃部材および旋回スクロール用マス
ター刃部材を用いて、加工工数の低減並びに製造コスト
の低減化を図ることにより上記問題点を解決したもので
ある。

（作用） ダイキャストで製作後、切削加工などで得られる固定ス
クロール素材および旋回用スクロール素材の表面に、コ
ーティング材を所望の厚さを以って被覆し、このコーテ
ィング材の表面を全域に亘りそれぞれに対応する固定ス
クロール用マスター刃部材および旋回スクロール用マス
ター刃部材によって快適かつ能率よく研磨加工して表面
を通正精度に仕上げることができる。

（実施例） 以下に、この発明の一実施例に係る製造法を説明する。

まず、アルミニウム、焼結金属、鋳鉄、鋼材などの金属
材料により直接または予備成形されたものをＮＣ旋盤な
どを用いて端板１，１上に渦巻状のラップ２．２を立設
した一組一対の固定スクロール素材ａおよび旋回スクロ
ール素材すを製造する。

この画素材ａ、ｂは、高鯖密加丁を必要とせず、一定の
許容範囲内の精度を保持するのみで差支えない。

ついで、之等画素材ａ、ｂの対設側に沿って浸漬または
吹付なとの手段により熱硬化性合成樹脂などのコーティ
ング層３．３を被覆形成する。

このコーティング層３．３は、ラップ２．２の全域は勿
論のこと隣り合うラップ２．２間に形成される溝面４，
４の全域に亘って緻密に被覆され、爾後工程の研磨仕上
げ処理に適する層厚を形成させる。

他方、面記固定スクロール素材ａ、旋回スクロールｂの
コーティング層３，３を研磨する固定スクロール用マス
ター刃部材５および旋回スクロール用マスター刃部材６
を精密加工によって形成して置く。

また、これ等両マスター刃部材５．６は、いづ九も、研
磨する素材ａ、ｂと互いに噛合対設できる形状を保つ必
要があるため、固定スクロール素材ａには、旋回スクロ
ール構成を、また旋回スクロール素材すには、固定スク
ロール構成をそれぞれ備えた渦巻状のラップに相当する
渦巻起立部７と満面に相当する溝部８を！−板９に形成
して、全表面に亘り、例えば、カーボマチックまたはダ
イヤモンドバ５ウダなどの研磨材１０を均一に塗着して
高開度のものとして予め製造して置くのか好ましい。

つぎに、コーティング層３，３を有する一対の固定スク
ロール素材ａおよび旋回スクロール素材すに対し、固定
スクロール用マスター刃部材５および旋回スクロール用
マスター刃部材６を用いてコーティング層３．３を研磨
加工仕上げ処理を施し、適正な精度が得られた時点で研
磨を終了する。

なお、この研磨加工仕上げ処理は、一般には素材ａ、ｂ
を固定し、刃部材５，６を偏心旋回させて行うのが好ま
しいが、その逆に行フても差支えない。

この研磨仕上げ処理によって固定スクロール素材ａ、旋
回スクロール素材すのラップ２，２面、満面４．４は高
精度に什トリ、ここに固定スクロールＡ、旋回スクロー
ルＢが得られ、さらに図示しないが必要なケーシング、
駆動機構などを組み合せてスクロール流体機械を得るこ
とができる。

また、固定スクロール用マスター刃部材５、および旋回
スクロール用マスター刃部材６は５反覆使用によって連
続して固定スクロールＡ、旋回スクロールＢを製造でき
る。

（発明の効果〕 この発明によれば、一対の対設される固定スクロールと
旋回スクロールとを予めコーティング層で被覆した状態
の構成のものとし、ついで、このコーティング層を筒ｍ
な研磨仕上げ処理により表面精度を得るようにしたので
固定スクロール素材と旋回スクロール素材の加工は格別
高精度を必要とすることなく、しかも研磨手段は、それ
ぞれ固定スクロール用マスター刃部材および旋回スクロ
ール用マスター刃部材を以って連続量産加工できるので
コーティング後に必要なエンドミル等による再仕上の不
必要なことと相俟って、工程数の低減が可能となり、製
造コストの低減効果を有する。

【図面の簡単な説明】

図はこの発明に係るスクロール流体機械の製造法の一実
施例を示すもので、第１図は固定スクロール素材と旋回
スクロール素材にそれぞわコーティング層を形成した一
組一対を並列して示す縦断面図、第２図は固定スクロー
ル用マスター刃部材または旋回スクロール用マスター刃
部材に相当するマスター刃部材の斜面図、第３図は同上
のマスター刃部材が、固定スクロール素材または旋回ス
クロール素材のコーティング層を研磨仕上げ処理を行っ
ている要部の拡大断面図である。 ａ−・・・・・・・・・・・端板１上に渦巻状のラップ
２を立設した固定スクロール素材 ｂ　−−−・−・”　””　端板１上に渦巻状のラップ
２を立設した旋回スクロール素材 ３．３−・・・・・コーティング層 ４−−−−−−−・・・・溝面 ５・・・・・・・・・・・・固定スクロール用マスター
刃部材６・・・・・・・・・・・・旋回スクロール用マ
スター刃部材１０・・・・・・・・・研磨材

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 端板に渦巻状のラップを立設した一対の固定スクロール
   と旋回スクロールを互いに対設し、前記固定スクロール
   に対し前記旋回スクロールを噛合偏心旋回させて複数の
   密閉空間の容積を減少させて取り込まれた流体の圧力を
   高めて吐出できるようにしたスクロール流体機械におい
   て、前記固定スクロールの固定スクロール素材および前
   記旋回スクロールの旋回スクロール素材のそれぞれの表
   面をコーティング材で予め被覆加工を施してコーティン
   グ層を形成し、ついで、研磨剤を表面に有し、かつ、前
   記コーティング層を形成した固定スクロールと旋回スク
   ロールと噛合偏心旋回可能の渦巻状のラップを備えてな
   る固定スクロール用マスター刃部材と同じく旋回用スク
   ロール用マスター刃部材とにより、前記両スクロールの
   各コーティング層をそれぞれ通正精度に研磨仕上げ処理
   して固定スクロールおよび旋回スクロールを得ることを
   特徴とするスクロール流体機械の製造法。