JPS636530Y2 - - Google Patents

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JPS636530Y2
JPS636530Y2 JP7614880U JP7614880U JPS636530Y2 JP S636530 Y2 JPS636530 Y2 JP S636530Y2 JP 7614880 U JP7614880 U JP 7614880U JP 7614880 U JP7614880 U JP 7614880U JP S636530 Y2 JPS636530 Y2 JP S636530Y2
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lubricating oil
differential
differential cage
gear
oil
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JP7614880U
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、後2軸駆動型大型トラツクの各軸間
に設けられたインターアクスルデイフアレンシヤ
ル(以下インターデフという)の潤滑装置に関す
るものである。
従来、インターデフの潤滑方式としては、イン
ターデフ後部のリングギヤの回転を利用して、同
インターデフを包むハウジング内に潤滑油を導入
し、インターデフのデフケージに設けた潤滑油供
給孔を介してインターデフ内に潤滑油を導入する
という装置が知られている。
しかしながら、このような方式では、デフケー
ジは低速から高速まで常時回転しているため、同
潤滑油供給孔を介して潤滑油がデフケージ内に入
りにくく、十分な潤滑が得られない場合が生じて
いた。
一方、オイルポンプを装着することによつて、
強制的に潤滑油を供給する方式も知られている
が、構造が複雑となり、更にコストアツプ、重量
増といつた大きな問題を伴なうもので、省エネル
ギー化という観点からも、満足すべき手段である
とはいい難い。
前記のようにインターデフは後2軸間に設けら
れるため、一般のデフ装置より一段と小径でコン
パクトなことが強く要求され、歯車機構も球又は
コロ軸受などは用いずスラストワツシヤで推力を
受けつつ直接デフケージに支えられている。しか
し小径である故内蔵する潤滑油量も少なく、その
上高速(2000〜3000rpm)で回転せしめられる。
従つてインターデフを構成する歯車機構への潤滑
は極めて難しく、従来のデフ装置で一般に行われ
ている上記ギヤによるはね上げ方式の潤滑のみで
は不充分である。
デフ装置で、例えば実公昭41−16816号公報に
示すように、主電動機23と副電動機25間に設
けられた差動歯車装置9の軸受16,17,21
及び内部歯車を潤滑するため、回転歯車箱(デフ
ケージ)8に同回転歯車箱に属するギヤ22とこ
れに噛み合う大歯車3との噛も合い部に向けて開
口する裁頭円錐管状の油うけ27をとりつけ、該
油うけ内でデフケージに給油口32をあけ、上記
ギヤ22と大歯車3の噛も合い時に飛散する潤滑
油を一旦デフケージで受けこれを上記油うけ27
に集めて、上記給油口32から軸受を21を介し
差動歯車装置の内部歯車に潤滑するものがある
が、a油うけ27に集められる潤滑油は、前記ギ
ヤ22と大歯車3の噛み合い部しかも片側にて飛
散する潤滑油のみであるから、油量が全く不充分
であるb給油口32は回転軸14に対して斜めに
開いているので、回転歯車箱8の回転による遠心
力による影響を受け、差動歯車装置の内部歯車へ
の潤滑が円滑に行われないc油うけ27の斜面部
は長く且つ一様に緩い斜面であり、油うけ27は
フランジ部28のみでデフケージに支持されるの
で安定性が悪くこのため大きなスペースをとり且
つ折角捉えた潤滑油が振動や傾斜などにより逸失
しやすく、前記のように厳しい条件のインターデ
フ用の潤滑装置としては使用できない。
本考案は、上記に鑑み考案されたもので、オイ
ルポンプ等の高価で重量増をまねくような装置を
用いず、簡単な構造により、速やかな潤滑効果の
得られるインターデフ用潤滑装置を提供すること
を目的とするもので、円筒部の一端から急角度で
半径方向内側に向かう潤滑油保持部が形成された
オイルキヤツチヤーを、前記円筒部を密着嵌合し
てデフケージの側面に固着するとともに、デフケ
ージの前記円筒部内周面に接近した部分に潤滑油
供給孔をデフケージの回転軸に並行に、且つギヤ
噛合面及びスラストワツシヤに向かうように形成
したことを要旨とする。
以下、その実施例を図面により説明する。
第1図において、1はインターデフ装置で、パ
ワーデバイダケース4と連結したインターデフカ
バー2内にデフケージ3が設けられている。前記
インターデフカバー2内には、ベアリング5を介
してインプツトシヤフト6が支持され、同シヤフ
ト6の端部はデフケージ3の前部を構成してい
る。
デフケージ3内には、インターデフのギヤ群を
構成する複数個のピニオン7、及び一対のサイド
ギヤ8及び9が設けられているが、ピニオン7及
びサイドギヤ8,9はデフケージ内面とスラスト
ワツシヤ17,18,19を介して接触してい
る。
また、ピニオン7はデフケージ3に嵌合したピ
ニオンシヤフト20に支承され、又サイドギヤ9
はその内歯スプライン9aで後記スルードライブ
シヤフト12先端の外歯スプライン12aと、サ
イドギヤ8はその内歯スプライン8aで後記トラ
ンスフアギヤ11の外歯スプライン11aと各々
噛合つている。
前記パワデバイダーケース4には、ベアリング
10を介してトランスフアギヤ11が支持され、
前記のようにサイドギヤ8とスプライン結合して
いる。このトランスフアギヤ11内にはスルード
ライブシヤフト12が貫通支持され、その一端は
前記の如くサイドギヤ9とスプライン結合されて
いる。
従つてインプツトシヤフト6の動力は、ピニオ
ン7によりその一部はサイドギヤ8及びトランス
フアギヤ11を介して後二軸のフロント側へ、ま
た、他の一部はサイドギヤ9及びスルードライブ
シヤフト12を介してリヤ側へ、それぞれ伝達さ
れる。本考案は以上のような公知のインターデフ
装置 におけるデフケージ3内の前記スラストワツシヤ
17,18,19及びピニオン7、サイドギヤ
8,9などのギヤ群の潤滑が十分行なわれるよう
な装置を提供しようとするもので、この例では、
デフケージ3の両側面にオイルキヤツチヤー13
及び14が固定されている。
オイルキヤツチヤー13は、第2図及び第3図
に示すように、円筒部13aと、該円筒部の一端
より急角度で半径方向内側に向かう潤滑油保持部
13bと、前記円筒部13aの他端より半径方向
外側に向つて延びる取付用フランジ13cとより
構成されている。尚、13dは取付孔である。
上記オイルキヤツチヤー13の円筒部13aは
デフケージ3の円柱部3aに密に嵌合する内径と
該円柱部3aの端部よりやゝ突出する長さをもつ
ている。又前記潤滑油保持部13bは前記デフカ
バー2の内面と前記円柱部3a側面との間隙及び
必要潤滑油量とを勘案して、実験等によりその傾
斜角度及び直径方向の深さを決定する。(この際
前記円筒部13aの長さ、殊に前記円柱部3a端
部よりの突出量も同時に考慮される。) このようなオイルキヤツチヤー13は、デフケ
ージ3の一側面に、その取付フランジ13cをボ
ルト締めすることにより固着される。第1図の例
では、デフケージ3を固定する締付ボルト15に
より共締めされるがこの際、その円筒部13aを
デフケージの円柱部3aに密着嵌合して取付けら
れる。
30は潤滑油供給孔で、デフケージ3の前記円
柱部3aの外周面に接近した部分に、前記スラス
トワツシヤ17,18及び前記ピニオン7とサイ
ドギヤ9の噛合い面に沿つてデフケージ3の回転
軸にほゞ平行にあけられている。この潤滑油供給
孔30が開口するデフケージ3の側面とオイルキ
ヤツチヤー13の前記潤滑油保持部13bとの間
には前述の如く必要な潤滑油量を溜めるに充分な
スキマSが形成される。
デフケージ3の他の側面にも他のオイルキヤツ
チヤー14をボルト16により固定して設ける
が、該オイルキヤツチヤー14の形状は、実質的
には、前記オイルキヤツチヤー13と同一であ
り、また、これに対応するデフケージ3の側面の
形状、潤滑油供給孔31、前記デフケージ側面と
オイルキヤツチヤー14の潤滑油保持部間のスキ
マ等についてもほゞ同一である。従つて以下、本
考案の作用の説明は、オイルキヤツチヤー13に
関してのみ行い、オイルキヤツチヤー14に関し
ては、重複を避けるため、説明は省略する。
インターデフカバー2内には適量の潤滑油を常
時確保するため、走行時にはインターデフ後部の
リングギヤの回転を利用するなどして、潤滑油が
絶えず導入されるようになつている。インターデ
フカバー2内底部に溜められた潤滑油は、デフケ
ージ3と共に回転するオイルキヤツチヤー13の
円筒部13aの一部と潤滑油保持部13bで囲ま
れる前記スキマS内にキヤツチされ、回転に伴う
遠心力により全周にわたり保持される。
この潤滑油の層は、回転数に応じた圧力を有し
ており、一方デフケージ3に形成された前記潤滑
油供給孔30の一端は、この潤滑油の層に開口す
るので、この潤滑油は同供給孔30から遠心力の
影響なしに容易にデフケージ3内に流入し、前記
スラストワツシヤ17,18及びピニオン7とサ
イドギヤ9の噛合面を連続して潤滑する。
以上の作用は、オイルキヤツチヤー14に関し
てもほゞ同様である。
尚、本考案は、第1図に示すようにデフケージ
3の両側に同時に実施しても、片側だけであつて
も成立するものである。
本考案は上記の如く、円筒部の一端から急角度
で半径方向に向かう潤滑油保持部が形成されたオ
イルキヤツチヤーを前記円筒部を密着嵌合してデ
フケージの側面に固着するとともに、デフケージ
の前記円筒部内周面に接近した部分に潤滑油供給
孔をデフケージの回転軸に並行に且つギヤ噛合面
及びスラストワツシヤに向かうように形成したの
でインタデフ内のスラストワツシヤ及びピニオ
ン、サイドギヤ等のギヤ群に常時十分な量の潤滑
油を速やかに供給することができ、その潤滑性能
を著しく向上させることができる。
即ち、本考案によればオイルキヤツチヤーの前
記スキマ内には、該オイルキヤツチヤーがデフカ
バー内に溜つた潤滑油をすくいとつたもののほ
か、デフカバーの内側から跳ね返り或は滴下する
潤滑油もキヤツチされることになり、またオイル
キヤツチヤーの円筒部と急角度で半径方向に向か
う潤滑油保持部は、これと一体の円筒部がデフケ
ージの円柱部に確実に支持されることによつてオ
イルキヤツチヤーはその剛性を高め、振動による
影響を回避できるので、潤滑油は逸失することな
く前記スキマに保留されるから、その量も多く確
保できる。しかも、急角度の潤滑油保持部により
遠心力による潤滑油の供給圧を増大するととも
に、遠心力による影響を受けない潤滑油供給孔に
よつて前記デフケージ内のスラストワツシヤ及び
ピニオン、サイドギヤ等のギヤ噛合面に十分な油
を速やかに確実に供給できる効果がある。
しかも、ポンプ等特別な装置を必要とせず、簡
単な構造で既存の装置をほとんど変更することな
く容易に実施できるなど、本考案による実用的効
果は大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を備えたインターデ
フ装置の断面図、第2図は、本考案の一部を構成
するオイルキヤツチヤーの一例を示す正面図、第
3図は第2図の−矢視断面図である。 符号、1……インターデフ装置、2……インタ
ーデフカバー、3……デフケージ、3a……円柱
部、7……ピニオン、8,9……サイドギヤ、1
3,14……オイルキヤツチヤー、13a……円
筒部、13b……潤滑油保持部、13c……フラ
ンジ、17,18,19……スラストワツシヤ、
30……潤滑油供給孔。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 円筒部の一端から急角度で半径方向内側に向か
    う潤滑油保持部が形成されたオイルキヤツチヤー
    を、前記円筒部を密着嵌合してデフケージの側面
    に固着するとともに、デフケージの前記円筒部内
    周面に接近した部分に潤滑油供給孔をデフケージ
    の回転軸に並行に且つギヤ噛合面及びスラストワ
    ツシヤに向かうように形成して成るインターアク
    スルデイフアレンシヤル装置の潤滑装置。
JP7614880U 1980-05-30 1980-05-30 Expired JPS636530Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7614880U JPS636530Y2 (ja) 1980-05-30 1980-05-30

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7614880U JPS636530Y2 (ja) 1980-05-30 1980-05-30

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Publication Number Publication Date
JPS57157U JPS57157U (ja) 1982-01-05
JPS636530Y2 true JPS636530Y2 (ja) 1988-02-24

Family

ID=29438804

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7614880U Expired JPS636530Y2 (ja) 1980-05-30 1980-05-30

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Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106068409B (zh) * 2014-03-10 2018-03-27 本田技研工业株式会社 差速装置的润滑结构
WO2016158059A1 (ja) * 2015-03-27 2016-10-06 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 デファレンシャル装置
DE102020128331A1 (de) * 2020-10-28 2022-04-28 Deere & Company Differential mit Schmierstoffkanal

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JPS57157U (ja) 1982-01-05

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