JPS6364239B2

JPS6364239B2 -

Info

Publication number: JPS6364239B2
Application number: JP56128536A
Authority: JP
Priority date: 1981-08-17
Filing date: 1981-08-17
Publication date: 1988-12-09
Also published as: JPS5829492A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は発熱源からの熱風を回転ドラム内に導
き、かつこの回転ドラム内に生じた高温多湿空気
を熱交換器内に送り込んで除湿し、被乾燥物を乾
燥させる除湿式衣類乾燥機に関するもので、詳し
くは、前記熱交換器を冷却するための冷却用空気
を通過させる冷却経路の改良に係るものである。

この種従来の除湿式衣類乾燥機においては、回
転ドラム内に生じた高温多湿空気を熱交換器に送
り込み、内部に発熱体を配した加熱風胴を介して
循環を行う循環空気経路を備えているが、その循
環空気経路を構成する機能部品の摺動部や接続部
の気密性は、シールの劣化や、機能部品の寸法上
のばらつき等により、完壁でないのが現状であ
る。気密性を完壁化するには、摺動部や接続部の
大幅な構造的改良、特殊な部材の使用、機能部品
のばらつき解消等が必要となり、これを行えば非
常に高価なものになり、しかも、多くの困難を伴
なう。一方、微少の隙間があつても、商品的機能
は十分に果たしているため、前述したように気密
性は完壁ではないのが現状である。ここでいう完
壁というのは、100％気密化するということであ
る。

よつて、この様な循環空気経路のもとでは、運
転中、微量の循環空気が機体内空間に洩れ、高温
多湿空気が機体内壁に露結したり、電装部品の絶
縁性低下や機体の温度を上昇させる等の悪影響を
及ぼしていた。

本発明は上記従来の問題を解消するもので、熱
交換器を冷却するために本体内に設けた冷却用送
風装置の空気吸入開口部と、本体に設けた外気吸
気口とを本体内空間を介して連絡し、上記熱交換
器に送風した空気を本体外に排出することによ
り、本体内に洩れ出た微量の高温多湿空気をすみ
やかに機外に排出し、本体内での露結防止、機体
の温度上昇の阻止を図るものである。

以下、本発明の実施例を添付図面を参照して説
明する。

図において、１は乾燥機の本体、２は本体１内
に回転自在に軸支した回転ドラム、３は循環空気
経路途中に設けた発熱体であるところのヒータ、
４はヒータ３によつて加熱された熱風を回転ドラ
ム２内に導く循環フアンで、この循環フアン４の
回転によつて、回転ドラム２内を通過した高温多
湿空気は、送風ダクト５を通り、さらに、露結パ
イプ６とプレートフイン７からなる熱交換器８の
露結パイプ６内に送り込まれる。露結パイプ６内
を通過した空気は排水ダクト９を経てヒータ３に
より再加熱され、回転ドラム２内に再吸入され
る。

上記したように、乾燥空気の循環空気経路は、
主として、回転ドラム２内、送風ダクト５、熱交
換器８の露結パイプ６、排水ダクト９によつて形
成されており、これら部材相互間をシール部材等
によつて気密的に保つことにより、乾燥空気は外
部に漏洩することなく矢印ａ方向に流れる。

１０は駆動用モータで、回転ドラム２及び循環
フアン４をベルト１１，１２を介して回転駆動さ
せている。駆動モータ１０の同軸芯上、即ち、回
転シヤフト１０ａ端部には、冷却用送風フアン１
３を設けている。この冷却用送風フアン１３はフ
アンケーシング１４とともに冷却用装置を構成す
る。冷却用送風フアン１３は遠心フアン等で構成
し、そのフアンケーシング１４に設けた空気吸入
開口部１４ａは本体１内に開放し、フアンケーシ
ング１４によつて、冷却用送風フアン１３の回転
による送風を熱交換器８のプレートフイン７に案
内する。１５は熱交換器８を包囲してなるカバー
で、一端側はフアンケーシング１４の空気吐出側
と連通しており、このカバー１５の他端は、本体
１底面に形成した排気口１６を介し、機外に連通
している。

１７は本体１に形成した外気吸気口１７で、こ
れには着脱可能な吸気フイルター１８を取り付け
ている。そして、上記の空気吸入開口部１４ａと
外気吸気口１７とは本体１内空間を介して連絡
し、これらによつて吸気経路を形成している。す
なわち、冷却用送風フアン１３の回転により、本
体１内の空気を減圧させて外気吸気口１７から外
気を吸気するようになつている。矢印ａは乾燥空
気の流れを、矢印ｂは冷却用空気の流れをそれぞ
れ示す。また、１９は排水ダクト９の底部に設け
た排水口である。

上記構成において、駆動モータ１０を回転させ
るとともにヒータ３に通電することにより、循環
フアン４の回転によつて、ヒータ３にて加熱され
た乾燥空気が矢印ａのように回転ドラム２内に入
り込み、ここで生じた高温多湿空気は、熱交換器
８の露結パイプ６内を通過する。

一方、冷却用送風フアン１３の回転により、矢
印ｂで示すように、本体１の外気吸気口１７、冷
却用送風フアン１３を覆つたフアンケーシング１
４の空気吸入開口部１４ａおよびフアンケーシン
グ１４を介してカバー１５内に案内された外気
は、熱交換器８のプレートフイン７間を通過す
る。これにより熱交換器８が全体的に冷却され、
露結パイプ６内の高温多湿の空気は冷却され、露
結パイプ６内の内壁には、水滴が露結する。この
水滴は露結パイプ６内から循環空気が通過する方
向における風圧と引力によつて押し出され、排水
ダクト９に設けた排水口１９より機外へ排出され
る。熱交換作用に供された冷却空気は、カバー１
５から出るとともに本体１下面に設けた排気口１
６を通つて機外に排出される。

上記したように、冷却用送風フアン１３の吸気
経路は、空気吸入開口部１４ａと外気吸気口１７
とを本体１内空間を介し連絡して構成したため、
冷却用送風フアン１３の回転により、本体１内の
空気は減圧され、外気吸気口１７より外気を吸気
する。このとき、空気吸入開口部１４ａからは、
循環空気経路の微少な隙間から本体１内に洩れ出
た微量の乾燥空気、即ち、高温多湿空気をも吸気
し、機外へ排出してしまう。

また、外気吸気口１７と空気吸入開口部１４ａ
とを本体１内の空間を介し連絡することで吸気経
路を形成できるため、外気吸気口１７は、排気口
１６と異なる壁面であれば、本体１の壁面のどの
位置に形成しても良く外気吸気口１７から排気し
た空気が再度吸入されるのを防止して冷却効率の
向上を図るとともに、露結の発生も効果的に防止
できる。また、空気吸入開口部１４ａについても
本体１内であればどのような位置に配しても良
く、従つて、設計する上での自在性を発揮でき、
例えば、製品をコンパクト化するのに有利な設計
が可能となる。

以上のように本発明によれば、特に、除湿用の
熱交換器の冷却構造において、冷却用送風装置の
空気吸入開口部と本体に設けた外気吸気口とを本
体内空間を介して連絡し、上記送風装置の作動に
より、本体内空気を減圧させるとともに外気吸気
口より外気を吸気する吸気経路を形成したことに
より、本体内に洩れ出た微量の乾燥空気（高温多
湿空気）をすみやかに機外へ排出でき、本体内壁
の露結防止および機体の温度上昇の低減が図れ、
しかも冷却用送風装置の空気吸入開口部と外気吸
気口との間の連結ダクト等の部材が不要で構造の
簡略化、組立の合理化が図れる。さらに、冷却空
気の取入口である外気吸気口は、排気口と異なる
本体の壁面のどの位置でも設けることが可能であ
り、また、空気吸入開口部にあつては本体内のい
ずれの位置に配設しても良く、設計上の合理化が
図れる等、多大な効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例における衣類乾燥機
の縦断面図、第２図はその冷却空気経路部分を主
として示す縦断面図、第３図はその背断面図であ
る。１……乾燥機の本体、２……回転ドラム、３…
…ヒータ（発熱体）、４……循環フアン、８……
熱交換器、１３……冷却用送風フアン、１４ａ…
…空気吸入開口部、１６……排気口、１７……外
気吸気口。

Claims

【特許請求の範囲】

１本体内に回転自在に配した回転ドラムと、こ
の回転ドラムの内外を熱交換器および内部に発熱
体を配した加熱風胴を介して連通した循環空気経
路と、前記熱交換器を冷却するために本体内に設
けた冷却用送風装置とを備え、前記冷却用送風装
置の空気吸入開口部と本体の壁面側に設けた外気
吸気口とを本体内の空間を介して連絡し、前記冷
却用送風装置の作動により、本体内空気を減圧す
るとともに前記外気吸気口より外気を吸気する吸
気経路を形成し、かつ前記熱交換器に送風した空
気は、前記外気吸気口と異なる壁面側へ放出する
ように構成した除湿式衣類乾燥機。