JPS6361063A - 塗料中に分散したマイクロカプセル殺虫製剤 - Google Patents

塗料中に分散したマイクロカプセル殺虫製剤

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JPS6361063A
JPS6361063A JP20430886A JP20430886A JPS6361063A JP S6361063 A JPS6361063 A JP S6361063A JP 20430886 A JP20430886 A JP 20430886A JP 20430886 A JP20430886 A JP 20430886A JP S6361063 A JPS6361063 A JP S6361063A
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JP
Japan
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insecticidal
dispersed
coating compound
microcapsules
ingredient
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JP20430886A
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English (en)
Inventor
Katsunobu Nakamura
中村 勝信
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Sumitomo Corp
Original Assignee
Sumitomo Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は殺虫製剤に関する。詳しくは殺虫成分を芯にし
たマイクロカプセル剤を、水性樹脂塗料に混入分散させ
た効力持続期間の長い殺虫製剤、及び殺虫成分を芯にし
て2種以上の夫々放出速度の異る高分子膜物質を用いた
マイクロカプセル剤を水性樹脂塗料に混入分散させ効力
持続期間を自由に調節した殺虫製剤に関する。
従来の技術及び発明が解決しようとする問題点現在使用
されている殺虫製剤には、水和剤、乳剤、粉剤、粒剤、
水ベースのマイクロカプセル剤等がある。これらのうち
前4者はいづれも散布後に有効殺虫成分が直接外部環境
に曝露されているため”効力持続期間が短いという欠点
を有し、効力持続性が比較的長い水ベースのマイクロカ
プセル剤でも膜物質が空気による被膜の劣化や紫外線、
微生物等による分解のため1年〜2年という長期間の効
力持続が困難であった。又、これらは全て展着性能が低
いため施用場所に長期間保持残留させることは困難であ
った。
一方、殺虫成分を施用場所に長期間保留させる目的で有
効成分をペイント等の塗膜形成材料だ混入させ船底、養
殖用器具、漁網、水中構築物等に塗布することも行なわ
れていた。(例えば、特公昭50−25927号、特公
昭50−31174号、特公昭51−34416号公報
)。然し、これら防汚塗料の有効期間は表刃層から有効
成分が水中に溶出する速度によシ決定されるものであシ
、効力持続期間を調節すbなどは望むべくもなかった。
たとえば、本製剤を殺虫製剤として用いたとしても、本
発明による製剤に比較してその効力持続期間は極めて短
〈従来の製剤である水和剤、乳剤等とほぼ同等である。
本発明の目的は効力持続期間の長い殺虫製剤を製造する
ことにある。又本発明の他の目的は効力持続期間を自由
に調節できる殺虫製剤を製造することにある。
問題点を解決するための手段 本発明者は殺虫成分を内包したマイクロカプセルを水性
樹脂塗料中に混入分散させた後、対象物に塗布し乾燥さ
せて得た塗膜中のマイクロカプセルの膜物質が時間の経
過とともに徐々に劣化破壊することを見出し本発明を完
成させるに至った。
すなわち、本発明は殺虫成分を芯にして高分子膜で被覆
したマイクロカプセル剤を、水性樹脂塗料中に混入分散
させたことを特徴とする殺虫製剤、および殺虫成分を芯
にして放出速度の異なる高分子膜物質で被覆して得た少
なくとも2種以上のマイクロカプセル剤を、水性樹脂塗
料中に混入分散させたことを特徴とする殺虫製剤である
本発明で用い得る殺虫成分は有機リン剤、ピレスロイド
剤等殺虫性を有する薬剤であれば、液体であれ粉末であ
れ特に制限されることなく用いられる。
本発明で用い得るマイクロカプセルの高分子膜物質は天
然物、合成高分子物質いづれも特に制限されずに用いら
れ、一般には前者としてはゼラチン、カゼイン、寒天、
ペクチン、魚膠などのゲル化しつる親水性物質、後者と
しては一般にエチルセルロース、カルボキシメチルセル
ロース、アクリル酸−イタフン酸共重合体、ポリビニー
ルアルコール、カプロラクタム等が工業的に最も広く使
用すれる。水溶性についていえば、一般だ前者は水に易
溶性であり、後者は水に難溶性のものが多く、殺虫成分
の放出速度については、一般に、前者は速く、後者は遅
い。放出速度の異なるカプセル剤を混合する場合には、
速効性カプセル剤の膜物質トしてゲルタールアルデヒド
等を不溶化剤としたアクリル酸、イタフン酸共重合体を
用いることが好ましい。
本発明で用いつる水性樹脂塗料は水溶液型でも水性エマ
ルジョン型でも特に制限されずに用いられる。
本発明だおいて使用できる殺虫有効成分の水性樹脂塗料
中での濃度範囲は殺虫性の強弱等により一概に限定され
ないが、通常0.1〜3重量%である。
本発明の殺虫製剤は目的、性能に応じて殺虫成分人シマ
イクロカプセル剤を予め水性樹脂塗料中に混入分散させ
ておいても、又は使用直前に混合分散させてもどちらで
も所望の方法を選択できる。
作  用 本発明ておいて殺虫効力が長期間持続することの作用機
構自体は明らかでない。しかし外から、マイクロカプセ
ルの粒子界面は水性塗料中の樹脂成分にf2われでおシ
、これが乾燥されることによって架橋された被膜を形成
し、殺虫成分を二重に包接被覆していると考えられる。
この樹脂皮膜の分子間隙を浸透してきた空気及び紫外線
等によるマイクロカプセル膜物質の劣化、破壊、又、環
境中の微生物による分、解等の結果マイクロカプセル中
の成分がペイント樹脂皮膜を通過して大気中へ徐々に放
出されるためであると考えられる。従って例えば、マイ
クロカプセルの高分子膜物質に殺虫成分の放出速度の速
いものを選ぶか、遅いものを選ぶかによって効力持続期
間が左右される。また放出速度が異なるマイクロカプセ
ル剤を2種以上配合し、かつ、その配合比率を変えるこ
とによって、例え単一の有効殺虫成分を用いても効力持
続期間が自由に調節できるのである。
発明の効果 本殺虫製剤は従来の殺虫製剤に比べ効力持続性を飛躍的
に高めることができるので、同一効力持続期間を保持さ
せようとすれば有効成分量は1/10乃至それ以下にで
きるので極めて経済的である。
しかも従来の殺虫製剤では到底望むべくもなかつた効力
持続期間の調節が実用的使用場面に応じ思いの−1まに
行える。
更に、殺虫成分はマイクロカプセルの高分子膜で被覆さ
れているので、殺虫成分特有の臭気がほぼ完全く封じ込
められているため使用者は殺虫成分の毒性に対し安全性
が確保され、且つ殺虫成分固有の悪臭に悩まされること
なく、使用上大きな利点となる。
実施例 以下、本発明の実施例を示すが、本発明はこれに限定さ
れるものでない。なお、%表示は全て重量%を意味する
実施例1〜3及び比較例1 クロロピリホスエチル(有効殺虫成分)を不溶化剤とし
てゲルタールアルデヒドを添加した水不溶性ゼラチンを
用い常法によってマイクロカプセル化し、有効成分とし
て1%を水性アクリル樹脂ペイントに混入分散させ、杉
板表面に1回はけで塗装した。(実施例1) 同成分をアクリル酸・イタコン酸共重合体(日本純薬製
ジュリマーAC30F)にゲルタールアルデヒドを添加
して水不溶性に変性させたものでマイクロカプセル化し
、有効成分として1%を上記ペイントに分散させ実施例
1と同様に杉板表面に1回塗装した。(実施例2) 同成分を上記水不溶性ゼラチン又は上記水不溶性アクリ
ル酸・イタコン酸共重合体で夫々マイクロカプセル化し
、有効成分として各0.5%、合計1%を上記ペイント
に混入分散さ1せ実施例1と同様に杉板表面に1回塗装
した。(実施例3)同成分1%をそのまま上記ペイント
に分散させ実施例1と同様に杉板表面に1回塗装した。
(比較例1) 上記の手順で作製した4種類の試料を屋内放置10日間
、屋外曝1130日間、ウエザオメータσ二O−M)2
00時間、同400時間の4段階の耐久試験後杉板表面
を削ジアセトンで常温にて2時間有効成分を抽出し、ガ
スクロマトグラフィーによシ定量を行って、マイクロカ
プセルの高分子膜の有無、殺虫成分の放出速度の相異に
よる殺虫有効成分の残存度への影響を調査し、第1表の
値を得た。
第  1  表 有効成分の残存度 残存度は塗装乾燥直後を100としての相対信性1)W
−0−Mサンシャインカーボン促進耐候試験機200時
間は約1ケ年間の耐候条件に相当する。
注2)同上400時間は約2ケ年間の耐候条件に相当す
る。
第1表の残存度浬定結果から比較例1を標準として、実
施例1の試料は屋外30日間学I!までは充分な有効取
分の残存が認められるが、屋外曝露1ケ年間に相当する
W−0−M200時間後ではマイクロカプセルの波膜が
破壊され有効取分は殆んど放散消滅していることがわか
る。
これに比べ実施例2及び3の試料はともに同条件で相当
量の有効成分の残存が認められ、マイクロカプセル膜が
極めて長時間劣化破壊されることなく、しかも高分子膜
の劣化分散性と残存度との間に相関関係があることは明
らかである。
応用例 実施例1〜3及び比較例1で作製した4種類の試料上に
イエシロアIJ Q蟻を試料1枚当、D20匹接触させ
18時間後の致死率を調査した。またゴキブリも同様の
方法でチャバネゴキブリ成虫を20匹接触させ致死率を
調査し、イエシロアリとゴキブリに対する殺虫効果を観
察して第2表の結果を得た。
第2表の致死率調査結果から下記のことがいえる。イエ
シロアリ、ゴキブリに対する殺虫効果ニついては、比較
例1の試料は即効的効果を示すだけだが、実施例1〜3
の試料ではマイクロカプセル膜による有効成分の徐放効
果が認められた。実施例1の試料はW−0−M200時
間後はイエシロアリ、ゴキブリの両方に対し殺虫効果は
可成シ減少したが、実施例2及び3の試料はと4KW−
0−M400時間後も有効性が認められた。特に実施例
3の試料では全マイクロカプセル剤(有効成分)の50
%を占めるゼラチン膜マイクロカプセル剤が即効的効果
を示し、更に残シ50%のアクリル酸・イタフン酸共重
合体膜マイクロカプセル剤が長期の持続効果を示し、殺
虫、殺蟻剤として実用上極めて有効性の高い殺虫材料で
あることが明らかとなった。従って、例え単一の殺虫有
効成分を使用しても持続性(劣化分解性)の異なる膜物
質でマイクロカプセル化した2種以上の混合体を水性樹
脂塗料中に混入分散させた殺虫製剤は良好な展着性とと
もだ有効成分の放出速度の調節が十分可能となシ、殺虫
剤、防蟻剤としての実月上の性能を飛躍的に向上せしめ
ることができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)殺虫成分を芯にして高分子膜物質で被覆したマイ
    クロカプセル剤を、水性樹脂塗料中に混入分散させたこ
    とを特徴とする殺虫製剤。
  2. (2)殺虫成分を芯にして放出速度の異る高分子膜物質
    で被覆した2種以上のマイクロカプセル剤を水性樹脂塗
    料中に混入分散させたことを特徴とする殺虫製剤。
JP20430886A 1986-08-30 1986-08-30 塗料中に分散したマイクロカプセル殺虫製剤 Pending JPS6361063A (ja)

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