JPS6359047B2

JPS6359047B2 -

Info

Publication number: JPS6359047B2
Application number: JP5753482A
Authority: JP
Priority date: 1982-04-06
Filing date: 1982-04-06
Publication date: 1988-11-17
Also published as: JPS58175719A

Description

【発明の詳細な説明】本発明はガス器具の点火時の安全制御装置に関
する。

一般にガス器具の自動点火方式として圧電素子
を用いた方式や、スパーク放電を発生させる方式
等がある。これらのものにおいて、ガス点火に関
する安全装置として熱電対を使用したものが主流
を占めている。すなわち、第３図に示すようにバ
ーナ２３の炎口近くに熱電対２４を配置し、炎温
度により熱電対２４に起電力を発生させ、前記起
電力によりガス供給回路中の電磁弁２５を開放し
てガス供給を保ち、バーナ２３における点火不良
や炎の立消え等の不測の事態が生じたときには、
前記熱電対２４が加熱されず、したがつて起電力
がなくなるので電磁弁２５を自動的に閉じ、ガス
もれ事故を未然に防ぐようになつている。

ところで、前記熱電対２４は熱に対する応答性
が遅いため、バーナ２３に点火した直後の数秒は
熱電対２４に電磁弁２５を開く起動力が生じな
く、したがつて、この点火直後の数秒間は手動に
て前記電磁弁２５を外部から強制的に開弁させな
ければならなく、その操作が面倒であることと、
機構が複雑になるという問題がある。

このようなことから第４図に示すように電源２
６によつてあらかじめコンデンサ２７に充電して
おき、バーナ２８の点火時にコンデンサ２７の充
電電流を前記電磁コイル３１との時定数で決まる
一定時間、電磁コイル３１に流して電磁弁３０の
開弁を保持し、前記熱電対２９の応答性の悪さを
カバーすることも考えられてきた。しかしながら
このものは次の始動に備えてスイツチ３２を切換
えてコンデンサ２７に充電するようにしなければ
ならなく、やはり操作の点で面倒である。なお第
４図中の３３は熱電対２９の起動力の閉ループ回
路、３４は逆止ダイオードである。

本発明は上記従来の問題に留意し、熱電対を使
用しながらも簡単な点火操作で確実な点火と、失
火時の安全がはかれる装置を提供することを目的
とするものである。この目的を達成するため、本
発明は直流電源と、自動開放復帰型の電源スイツ
チと、前記電源スイツチの短絡スイツチ回路と、
前記電源スイツチを介して給電されるガス点火装
置と、前記電源スイツチを介して給電されるダイ
オードとガスバーナ部に配置される熱電対とガス
供給路中の電磁弁の電磁コイルの直列回路と、前
記熱電対と電磁コイルの直列回路に並列に接続さ
れ、前記熱電対の起電力に順方向で直流電源に対
しては逆止方向のダイオードをもつ閉ループ回路
によりガス点火安全装置を構成したものである。

この構成によれば電源スイツチは投入されたの
ちに自動開放復帰するが、タイマー回路と短絡ス
イツチ回路の動作により一定時間、すなわち熱電
対がバーナの点火後、その熱で十分に起電力を発
生する時間まで電磁弁の電磁コイルに通電し、前
記熱電対の起電力によつて電磁コイルを励磁する
にいたつたときに直流電源の供給を断つものであ
り、したがつて、電源スイツチを一定時間手動で
押し続けるような操作を必要としなく、また、電
磁弁に特別な手動操作機構を連係しなくてもよ
く、構成が簡単になる。もちろん、直流電源が断
たれた後において、バーナにおける失火あるいは
立消えがあつたときは熱電対が起電せず、電磁弁
を閉成して所期の安全が保たれるものであり、そ
の価値は大きいものである。

以下本発明の一実施例を第１図および第２図に
もとづき説明する。

図において１は直流電源であり、自動開放復帰
型の電源スイツチ２を介してタイマー回路３と、
ガス点火装置４に給電するようになつており、さ
らに電源スイツチ２の後段よりダイオード５を介
して熱電対６と電磁弁７の電磁コイル８の直列回
路に給電するようになつている。

前記タイマー回路３はコンデンサ９とＮゲート
３端子サイリスタ（以下PUTと称す）１０とト
ランジスタ１１を主要素とし、電源スイツチ２に
並列に接続された短絡スイツチ回路１２のスイツ
チングトランジスタ１２′を開閉制御するように
なつている。

前記ガス点火装置４は放電電極１３をもち、第
２図に示すようにバーナ１４に点火するように位
置づけられている。また熱電対６は第２図に示す
ようにバーナ１４の熱を受けるように前記バーナ
１４に近接して配置される。そして前記熱電対６
と電磁コイル８の直列回路については熱電対６の
起電力には順方向で、直流電源１には逆止方向の
ダイオード１５をもつループ回路１６が並列に接
続されている。なお、図示において、熱電対６は
＋側を電磁コイル８に接続している。

上記構成において、いま電源スイツチ２を閉じ
ると、直流電源１よりタイマー回路３、ガス点火
装置４に電源が供給されるとともに、ダイオード
５を通じ熱電対６、電磁弁７の電磁コイル８に電
流が流れ電磁弁７が開弁される。そしてガス点火
装置４に接続された放電電極５より放電電流を飛
ばし、ガスバーナ１４にガス点火を行う。

前記タイマー回路３に給電されると、トランジ
スタ１１がスイツチオンし、電源スイツチ２に並
列接続されたスイツチングトンジスタ１２′が、
抵抗１７，１８に電流が流れることによりスイツ
チオンする。そしてスイツチ２の接点が自動的に
開放されたときでもスイツチングトンジスタ１
２′により電気的に導通した状態を保持する。

タイマー回路３における抵抗１９を通じコンデ
ンサ９が充電されていくに従いＡ点の電位が上昇
し、抵抗２０，２１，２２で設定されたＢ点の電
位にまで達すると、PUT１０がスイツチオンす
る。PUT１０がスイツチオンすると、Ｂ点の電
位がゼロ電位近くまで下り、トランジスタ１１は
オフ状態となる。その結果スイツチングトランジ
スタ１２′もオフ状態となるため、電源スイツチ
２の端子間は、電気的にも不導通となり直流電源
１より電流が供給されなくなる。

以上の動作説明から判断できるように抵抗１
９，２０，２１、コンデンサ９の定数設定より、
任意の時間だけ電源スイツチ２をオンさせた後、
スイツチングトンジスタ１２′をスイツチオンさ
せることが可能となる。

前述したようにガスバーナ１４にガス点火され
ると、熱電対６が熱せられた起電力が発生する。
熱電対６のプラス端子を電磁コイル８側に、マイ
ナス端子をダイオード５のアノード側に接続して
いることから電源スイツチ２をオンし、すぐに指
等をはなして電源オフとなつてもスイツチングト
ランジスタ１２′がある設定時間、直流電源１を
接続することになる。その設定時間内に、ガス点
火装置４、電磁弁７が作動しガスが点火するとと
もに、熱電対６が十分に熱せられることになる。
そして設定時間経過後直流電源１が切りはなされ
ても、熱電対６によりダイオード１５を通じて起
電力が流れ、電磁弁７を開弁し続けることができ
る。

いま一度ガスが立消えすると、熱電対６が冷却
され起電力がなくなるのでやがて電磁弁７は閉弁
しガスもれを防止できるのである。

以上説明したように従来のようにある一定時間
電磁弁を手動にて閉弁しつづけなくてよく、電源
スイツチを時間的に入れる操作を行うだけで確実
にガス点火を行うだけでなく、ガス点火不良や立
消え時には電磁弁を閉弁し、ガスもれ事故を未然
に防止できるガス点火安全装置を簡単な構成で実
現することができた。

なお本発明におけるタイマー回路および短絡ス
イツチ回路は前記実施例回路に限られるものでな
く、他の電気的回路によつてもよい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の１実施例のガス点火安全装置
の回路図、第２図は第１図に示す放電電極と熱電
対および電磁弁と、ガスバーナとの取付関係図を
示す構成図、第３図および第４図は従来のガス点
火安全装置の回路図である。１……直流電源、２……電源スイツチ、３……
タイマー回路、４……ガス点火装置、６……熱電
対、７……電磁弁、８……電磁コイル、１２……
短絡スイツチ回路、１３……放電電極、１４……
バーナ。

Claims

【特許請求の範囲】

１直流電源と、自動開放復帰型の電源スイツチ
と、前記電源スイツチの短絡スイツチ回路と、前
記電源スイツチを介して給電され、前記短絡スイ
ツチ回路を一定時間閉成するタイマー回路と、前
記電源スイツチを介して給電されるガス点火装置
と、前記電源スイツチを介して給電されるダイオ
ードとガスバーナ部に配置される熱電対とガス供
給路中の電磁弁の電磁コイルの直列回路と、前記
熱電対と電磁コイルの直列回路に並列に接続さ
れ、前記熱電対の起電力に順方向で直流電源に対
しては逆止方向のダイオードを有する閉ループ回
路よりなるガス点火安全装置。