JPS6357664A - 成形可能な組成物 - Google Patents

成形可能な組成物

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JPS6357664A
JPS6357664A JP20193786A JP20193786A JPS6357664A JP S6357664 A JPS6357664 A JP S6357664A JP 20193786 A JP20193786 A JP 20193786A JP 20193786 A JP20193786 A JP 20193786A JP S6357664 A JPS6357664 A JP S6357664A
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resin
phenol
novolac
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resol
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JP20193786A
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ルイス・エル・コーブ
フィリップ・エー・ウェートカス
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PLAST ENG CO
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PLAST ENG CO
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はフェノール−フルフルアルデヒドノボラックを
フェノール−アルデヒドレゾール樹脂に添加してなる新
規なガラス質炭素組成物に係る。
詳述すれば、本発明は、大きいサイズで成形されたガラ
ス質炭素、特に適当に圧縮、成形された製品を炭素化し
、ついで低い破損率又は低い変化拒絶率で良好なガラス
質炭素に黒鉛化されてなる大きい薄板の製造に係る。さ
らに詳述すれば、本発明はかかるガラス質炭素製品の製
法に係る。
従来の技術 ガラス質炭素は極めて不活性(非反応性)でありかつ孔
を有しないため、多数の分野及び各種の工業分野で使用
される構造体の重要かつ有用な材料である。研究及び開
発では、かかる材料はビーカー、深皿、ボート、反応管
等の製造に使用されており、一般的な用途では、半導体
の加工、フッ化物レーザ材料、金属のゾーン精製、化学
物質のゾーン精製、バイオメディカル用品、燃料電池の
電極等に使用されている。
しかしながら、ガラス質炭素の工業的利用は近年になっ
て始まったものである。ガラス質炭素は、亜鉛、銀、銅
、スズ、鉛、アルミニウム、金、白金等を含む広範な金
属に対するぬれ性を有しないため、これら金属及びそれ
らの合金の加工、たとえば塩素ガスによる溶融アルミニ
ウムの脱水素処理に利用されていた。腐食性液に浸漬さ
れるパイプをこの種の材料で製造することも、有効な応
用法の1つである。
この材料の工業的用途の発展は、従来の型又はダイスを
使用して、同等の効率及びコストで、適当に硬化された
所望形状の成形品又は押出成形品を製造することができ
ないため、非常に制限されていた。さらに、燃料電池で
の使用に適する太きいサイズの薄板の製造も困難であっ
た。
レゾール樹脂は、加熱される際にはなお溶融すると共に
、アセトンにはなお不溶である状態まで縮合(反応)さ
れたフェノールとアルデヒドとの間の樹脂状反応生成物
であり、この樹脂はなお充分な反応性を保有しており、
硬化材の添加なしでも加熱により硬化し、不溶及び非溶
融状態に達しうるちのである。レゾール樹脂は、架橋剤
の添加なしで硬化し得るため、Aステージフェノール樹
脂又はシングルステージ樹脂としても公知である。
レゾール樹脂は、モル比1/1以上でアルデヒド及びフ
ェノールを使用して調製される。不溶非溶融状態まで硬
化を行うに充分なアルデヒドがすでに存在するため、最
終的な硬化を行うためにヘキサメチレンテトラミン(以
後rhexaJと略称する)の如き硬化剤を添加する必
要はない。しかしながら、レゾール樹脂の調製では、よ
り硬くかつより容易に粉砕されるレゾールを得るために
少量のhexaを添加することが好ましい。この目的に
は、たとえばフェノール1モル当りhexaO,005
ないし0,03モル、好ましくは0.01モルを使用す
ることが有利である。いずれの場合にも、レゾールの調
製に使用されるhexaの量は、ノボラック−レゾール
混合物の硬化を促進するために添加される量には算入さ
れない。
これに対して、ノボラック樹脂はアルデヒドが欠乏した
状態で調製されたものであるため、hexaの如き硬化
剤を添加しないかぎり硬化されない。
従って、ノボラックは、いずれの用途においても、加熱
の際にも不溶、非溶融状態まで硬化又は変化せず、溶解
性及び溶融性を残すフェノール−アルデヒドの樹脂状反
応生成物として定義される。
樹脂粒を使用する場合、ノボラックがフェノール−フル
フルアルデヒド樹脂であることが特に重要である。ノボ
ラックがフルフルアルデヒドを使用するものである場合
、樹脂混合物を所望の形状に成形するには圧縮法が適し
ているが、この方法は、他のアルデヒドを使用して調製
されたノボラックに関しては適していない。
特許出願第182,755号、第358,893号及び
第502゜181号において、ノボラック及びレゾール
樹脂の反応に関して多数の文献か引用されている。これ
らには、米国特許第3,998,906号、第3,92
7,140号、第3,879,338号、第3,410
,718号、特開昭53−75294号及び英国特許第
1,098,029号が含まれる。これらの文献は樹脂
の硬化可能なガラス質混合物に関するものではあるが、
いずれも、ガラス質混合物から水を除去し、これにより
成形可能な組成物、特に、ガラス質炭素生成物に変質さ
れるようにグラファイトの如き炭素質充填剤と混合され
る組成物を生成する方法に関するものではない。
発明の概要 本発明によれば、フェノール−アルデヒドレゾール樹脂
の20−80重量%水溶液又は水性懸濁液に、好ましく
はレゾール樹脂生成の初期段階において、フェノール−
プルフルアルデヒドノボラック樹脂20−80重量%を
、適当な量のアミン(たとえばヘキサメチレンテトラミ
ン)と共に添加することによって優れた成形塑性の樹脂
組成物が得られる(%表示は2つの樹脂の総重量に対す
る値である)。
なお、1lexa及びノボラックは、レゾール樹脂の脱
水又は水の除去の完了前に別個に又は同時に添加される
。hexaは、1度に全量を又は2個以上に分けて、水
の90%が除去されるまで、好ましくは水の75%が除
去される前に添加される。ノボラックは、レゾール成分
が約90℃で約30分間反応された後で、有利には水の
実質的に全量が除去される前に添加される。レゾールに
添加されるノボラックの調製中、存在する水の少なくと
も25%が除去され、レゾールへのノボラックの添加で
は、有利には、水の少なくとも35%、好ましくは少な
くとも50%又は75%が除去され、さらに有利には、
水の実質的に全量が除去される。反応前におけるノボラ
ックの重量部/レゾールの重量部の好適な比は3G/7
0ないし50/ 5Gの範囲である。
樹脂中の水の除去及び樹脂の生成の際の水の除去に関し
て、この「水」には、成分中に存在する水、たとえばホ
ルムアルデヒド水溶液、又はカセイアルカリ水溶液等に
含まれる水、そのままの状態で添加された水、樹脂縮合
反応によって生成された水が包含される。水の量は、ま
ず水を完全に除去する反応を行ない、つづいて水の一部
のみを除去する反応を行なうことによって容易に決定さ
れる。
hexaO代りとしては、後により詳細に記述する如く
、各種の他のアミンが使用される。hexa又は他のア
ミンは2つの機能を果たす。第1に、レゾール成分を硬
化させ、時期尚早のゲル化を防止するよう機能し、ノボ
ラックが添加される際の時期尚早のゲル化の発生を回避
するよう機能する。時期尚早のゲル化の回避は、混合反
応生成物から水を完全に除去して、つづいで成形可能組
成物中で硬化される粉砕可能な生成物を生成することに
関して重要である。
有利には、特定量のhexaは、レゾール用成分に、好
ましくはレゾール成分の還流がホルムアルデヒドの実質
的にすべてが反応された段階まで行なわれた後に添加さ
れるか、あるいはノボラックの添加の前後でかつ始めに
存在する水の90%が除去されるまでに、好ましくは水
の75%が除去された後に添加される。
アミンの量は、フェノール成分の総重量に対して、有利
には1−15重量%、好ましくは2−10重量%である
。樹脂生成物の総重量に対しては、アミンの量は有利に
は0.5−6重量%、好ましくは1−5重量%である。
hexa及びノボラックの添加が完了した後、脱水又は
水の除去を、反応塊を冷却する際粉砕可能な樹脂が得ら
れるようになるまで実施する。得られた樹脂生成物は、
炭素質(たとえばグラファイト)を充填した成形可能な
組成物(特に応力を有さずかつくぼみ及び孔を有してい
ないガラス質炭素の生成を目的とする黒鉛化に適する)
に優れた流動性を付与するに特に適する成形塑性を有す
る。
ノボラック樹脂の硬化の際には、アルデヒド−架橋基の
欠乏を解消するため、特定量の硬化剤(fコとえばhe
xa)が使用される。添加されるこの種の硬化剤として
は、ホルムアルデヒドの如きアルデヒド、又は硬化のた
めにメチレン基を放出するヘキサメチレンテトラミンの
如きアルキレン放出化合物がある。しかしながら、最終
的にガラス質炭素の生成を目的とする硬化ノボラック樹
脂の調製の際に、このような特定量の硬化剤が使用され
る場合には、一般に多量のガスが副生され、樹脂加工の
後段階で、成形品内応力(molded−in  5t
ress)が発生する。いずれの場合にも、生成物は所
望の特性を有し得ない。
本発明の組成物及び方法によれば、フェノール基間の架
橋の少なくとも大部分又は実質的にすべてがレゾール樹
脂中に存在するメチロール基を介して行なわれ、優れた
成型塑性の樹脂を生成できるとの事実により、最終的に
非常に良好な特性を有するガラス質炭素を生成するため
の樹脂を調製できる。このようにして、ノボラック分子
用の架橋基を提供するために最終生成物へ架橋剤を添加
する必要性は回避又は低減される。本発明による組成物
から生成された炭化可能なフェノール樹脂は、フェノー
ル−フルフラールノボラック樹脂及びレゾール樹脂中h
exaの反応生成物である。この反応のいくぶんかはレ
ゾールの脱水の間に行なわれる。
この反応樹脂生成物は、グラファイトの如き微粉状の炭
素質充填剤との混合物として使用され、充分な成形塑性
を発揮して応力及び歪みの少ない成形品を提供出来るよ
うな塑性を有しており、この成形品は、黒鉛化の際、優
れた特性を有し、くぼみ及び孔を有しておらず、しかも
亀裂及び微細亀裂を有しておらず、従って燃料電池にお
けるセパレータとしての適性を判定する際に、破損によ
る拒否あるいは透過性テストにおける不合格となること
が低減及び実質的に回避されるようなガラス質炭素生成
物を提供する。
フェノール−フルフラールノボラックは、反応したレゾ
ール樹脂について可塑化効果を有し、従って、得られる
粘稠塊状物は低圧下で均一かつ容易に流動し、高度のゲ
ル化及び架橋が生ずる前に型を完全に充満する。これに
対し、シングルステージ樹脂(レゾール)は、初期の硬
化速度が速く、ゲル化又は架橋された重合分子を多量生
成し、これにより、成形品内に局部的に応力を受けた区
域を形成する。この可塑化効果のため、実質的に成形品
内応力のない成形物品の生成が可能になるものと考えら
れる。さらに、成形品がガラス質炭素に炭化される場合
、この応力のない状態は最終製品まで持越され、その中
で優れた特性が発現される。
予じめ生成された微粉状フェノール−フルフルアルデヒ
ドノボラック(PFUN)と、予じめ生成された微粉状
フェノール−アルデヒドレゾール(PFR)との混合物
は、本願出願人に係る前述の先行特許出願第50,33
1号の方法においては、他の方法では困難であるガラス
質炭素成形品の製造に関して有効に使用されることが開
示されているが、発明者らは、新たに、生成物が完全に
は脱水されていない段階まで重合化されたフェノールア
ルデヒドレゾール樹脂の溶液に、予じめ生成されたフェ
ノール−フルフルアルデヒドノボラック樹脂を添加する
ことによって、この目的にさらに有効な組成物が得られ
ることを見出し、本発明に至った。ノボラック樹脂は、
かかる添加に先立って完全に脱水されるか、なお未脱水
の状態で予じめ生成される。
特に成形、炭化及び黒鉛化を有効に行なうことが困難で
ある成形品は、成形最終厚さ0.10ないし0.13c
m (0,04−0,05インチ)、好ましくは0.1
14cx(0,045インチ)のプレートである。上記
厚さ及び適当な他の寸法、たとえば約51−64cm 
(20−25インチ)x 64−76CI (25−3
0インチ)、さらに大きい場合には127 X 127
ci(50X 50インチ)を有するガラス質炭素プレ
ートは、ガス及び液不透過性である場合には、燃料電池
において有効に利用される。
上述の特許出願に記載された方法により、かかるプレー
トの不透過性が改善されている。しかしながら、亀裂が
プレート全体に亙って生じた場合には、プレートは透過
性となり、当然不合格となる。
脱水前に樹脂を混合し、脱水中に樹脂を反応させる改良
法では、厚さ0.114cm(0,045インチ)でも
優れた不透過性を示す生成物が生成される。このような
改善により、拒絶される頻度を実質的に回避し、これに
よってプレートのコストを低減できる。
ゲル浸透クロマトダラム及びCI3核磁核兵器共鳴”N
MR)スペクトルでは、脱水前に行なわれた混合におい
て、PFUNの高分子量分の分子量がわずかに低下し、
低分子量物質のPFUNへのグラフトが見られることを
示した。この低分子量物質は低分子量ヒドロキシメチル
フェノール及びビス(ヒドロキシメチル)フェノールで
あると思われる。
添付図面は、相互に重ねられた2つのゲル浸透クロマト
グラム曲線を示す。曲線Aは特許出願第50.531号
の方法に従って予じめ調製されたPFUN及びPPRに
よる混合物のゲル浸透クロマトグラムを示す。破線の曲
線Bは、後述の実施例5に記載の方法と同様にして行な
われる脱水前に、曲線Aで使用したものと同じPFUN
を同様のPFRに添加することによって得られた混合物
(ただしPPR65部に対しPFUN 35部を添加し
た)のゲル浸透クロマトグラムを示す。割合及び他の条
件はできるだけ同一にしである。曲線Bは高分子量ピー
クの左側にこぶを示す。これは上述の如く、物質がグラ
フトしたことを示すものと思われる。
C” NMRスペクトルは、5g −60ppmにおけ
る遊離ヒドロキシメチル基共鳴の低下及び152−15
7ppmの共鳴によって表されるフェノール基の置換パ
ターンの変化によって、グラフト現象を示している。
ノボラック及びレゾール樹脂は、Carleton E
llisにより「ザ・ケミストリー・オブ・シンセティ
ック・レジンズ(The  Chemistry  o
f  5yntheticResins )J(Rei
nhold Publishing Co、発行、ニュ
ーヨーク)Vol  1 、 p 315 (1935
)に記載された如く、各種のフェノールとアルデヒドと
の間の縮合によって調製される。この著者は第13−1
8章に多数のフェノール−アルデヒド樹脂を、第19章
に変性フェノール−アルデヒド樹脂を第20章に変性フ
ェノール−ホルムアルデヒド樹脂を開示している。
使用されるフェノールの代表的な例としては、フェノー
ル自体及びその各種の類似体(たとえば−一クレゾール
):各種のキシレノール、ヒドロキノン、ピロガロール
;レゾルシノール;アルデヒドとの縮合に使用される2
以上の部薇を残すフェノールのハロゲン化誘導体(たと
えばp−クロロフェノール、p−ブロモフェノール、p
−フロオロフェノール等):各種のナフトール、各種の
ヒドロキシ−安息香酸エステル; p、 p’ −ジヒ
ドロキシジフェニルメタン; p、 p’ −ジヒドロ
キシジフェニル−2,2’ −ジフェニルプロパン等が
ある。
〇−及びp−クレゾールも、オルト位及びパラ位の如き
架橋に利用される3つの反応性部位を有する他のフェノ
ール(たとえば−−フェノール)と混合される場合には
使用可能である。経済的理由及び入手容易性の点から、
フェノール自体の使用が好適である。
同様に、本発明で使用されるレゾール樹脂の調製の際、
広い範囲のアルデヒドが使用できる。代表的には、ホル
ムアルデヒド、パラホルムアルデヒド、アセトアルデヒ
ド、ブチルアルデヒド、グリオキサール、アクロレイン
、ベンズアルデヒド、テレフタルアルデヒド等である。
この場合にも、コスト及び入手容易性の点及び取扱いの
容易さの点から、ホルムアルデヒドが好適である。ここ
で「アルデヒド」とは、上述のアルデヒド、すなわち−
C10基を含有する化合物のみを詣称するものではなく
、反応条件下においてアルデヒドを発生しうる化合物、
又はアルデヒドによって生ずるものと同じ種類の架橋用
アルキレン基を放出しうる化合物をも含むものである。
たとえば、ヘキサメチレンテトラミンはメチレン架橋基
を放出し、適当な条件下におけるアセチレンはフェノー
ルと反応してフェノール及びアセトアルデヒドから生成
されるものと同様の樹脂を生成する。
ノボラックを調製する際及びレゾールを調製する際のア
ルデヒド/フェノールの最適モル比は、それぞれ、アル
デヒドの性質及びフェノールの性質及びこれらが反応さ
れる際の条件に左右される。
ノボラック用の縮合アルデヒドとしてフルフルアルデヒ
ド(フルフラール)を使用する場合、その量は有利には
フェノール1モル当り約0.8−0.9モル、好ましく
は約0.7−0.75モルである。フルフラールは1回
に全量を又は2回以上に分けて添加される。
ノボラックに関して重要な点は、ノボラックとして許容
される要件(すなわちフェノール−アルデヒド樹脂は加
熱される際、単に硬化するのみで、いかなる目的に関し
ても、不溶性、非溶融生成物に熱変化しないものである
こと)を満たすらのであることである。
ノボラックとしてさらに要求される点は、添加されたア
ルデヒド、たとえばホルムアルデヒドまたはhexaの
如き反応性アルデヒド化合物との熱反応によっては、不
溶性、非溶融生成物に変化しうるちのでなければならな
いことである(前記Ellisの文献、I) 327参
照)。このように、ノボラックは、hexa 10重量
%を添加し、加熱することによってテストされる。真の
ノボラックは、硬化されて不溶性、非溶融性樹脂となる
。材料がテストの際硬化しない場合には、さらにhex
aを添加し、テストを繰返す。それでもなお硬化しない
場合には、その物質はノボラックではないものとされる
。本発明の実施にあたっては、レゾールにより硬化して
不溶、非溶融状態となるものであることが必要とされる
ため、この硬化テストを満足するものでなければならな
い。
このように、本発明の実施の際には、ノボラックの架橋
のほとんどはレゾールによって形成される。ノボラック
と共に添加されたヘキサメチレンテトラミンは、レゾー
ルによって形成された架橋を補充する。しかしながら、
hexaの量は、所望の効果を達成するものではあるが
、上述の欠点を回避するよう充分に少ない量でなければ
ならない。
上述の如く、この量は、ノボラック樹脂の100重量部
当り有利には0.12ないし12重量部、好適には2な
いし8重量部である。
前記したように、hexaの代わりに、同様の機能を発
揮するような各種のアミンを使用できる。
これらアミンとしては、アンモニア、及び窒素原子に結
合する遊離の水素を有する各種のアミン、たとえばモノ
及びジアルキルアミン(メチルアミン、ジメチルアミン
、エチルアミン、ジエチルアミン、ブチルアミン、ジブ
チルアミン、デシルアミン等)、モノ及びジアリールア
ミン(アニリン、ジフェニルアミン、ベンジジン、メチ
レンジアニリン等)、モノアリール−モノアルキルアミ
ン(N−メチルアニリン、N−エチルアニリン、N−プ
ロピルートリールアミン等)がある。有利には、炭化水
素基は炭素数1ないし21.好ましくは1ないしlOの
ものである。
レゾールは、使用するフェノール及びアルデヒドの特殊
性に応じて広い゛モル比でフェノール及びアルデヒドを
使用して調製される。この場合にも、フェノール成分と
してフェノールを使用し、アルデヒド成分としてホルム
アルデヒドを使用することが一般的である。フェノール
−ホルムアルデヒドレゾールは、通常、いずれもアルデ
ヒドから誘導されるメチレン基と共に、多数の未反応メ
チロール基を有する樹脂状縮合生成物を生成するように
、アルカリ性又は塩基性条件下で調製される。
レゾールの調製に関してホルムアルデヒド/フェノール
の比は好ましくは1.Q5/ 1ないし1゜5/1であ
る。ある種の処方では、架橋基のいくぶんかはhexa
によって補充される。
レゾール中の有効な基は同様に、活性な官能基であり、
ノボラックと反応して架橋を生じ、これにより、つづく
炭化の際に使用されてガラス質炭素を生成する熱硬化樹
脂を生成する。
フルフラール−フェノールノボラックの調製では、制御
された縮合を行なうためアルカリ触媒を使用することが
好ましい。酸触媒の使用は、酸が環状ジエン−エーテル
構造を有するフラン環のエチレン系不飽和結合を介して
余分な重合反応を生じ易いため、回避されるべきである
これに対して、アル功す性条件下(たとえば炭酸ナトリ
ウムによる)、フルフラールを使用してノボラックを調
製する際には、フルフラール/フェノールのモル比0.
60/lないし0.90/l、好ましくは0.70/1
ないし0.75/1では、通常の加熱では硬化しないが
、ホルムアルデヒド又はhexaを添加する場合には硬
化するノボラックが生成される。しかし、初期縮合の間
に酸が存在するか又はその後に添加される場合には、樹
脂はさらに反応を受けるが、得られる樹脂は性質的には
レゾールであると判断される。たとえば、フルフラール
ノボラックを強酸で処理する場合には、ビニル形の付加
反応が促進され、その結果、さらに重合反応を生じて重
合体分子間の架橋を生ずる。
本発明の炭化樹脂は、電気化学システム(たとえば塩素
電池)、溶融アルミニウムシステム、電気メツキシステ
ム、燃料としてメタン及び空気、水素及び酸素又は塩素
等と共に硫酸及びリン酸の如き強電解性酸を使用する直
流電力発生システムにおける電極として、原子炉のバー
ン捕獲装置又は制御棒として、航空宇宙システムの部材
として、触媒システムの支持体又は壁として、冶金用る
つぼとして、拡散装置における拡散シート又は拡散板と
して、ゾーン精製ユニット等としての使用に適している
本発明によるノボラック−レゾール反応組成物からの成
形品の製造は、公知の技術手段、たとえば圧縮成形、射
出成形、トランスファー成形及びインパルス成形等によ
って行なわれる。いずれの場合にも、樹脂混合物は、少
なくとも型のあらゆる部位まで混合物を充満するに足る
圧力下で熱い型に導入され、樹脂組成物は硬化されて不
溶、非溶融状態となる。
温度は、ノボラックの組成及び反応されるレゾールの組
成、補助架橋剤又は反応性可塑剤として添加されるフル
フラールの有無、炭素質充填剤及び他の非発泡性充填剤
の量及び種類等に応じて広い範囲で変られる。しかしな
がら、これらの組成 1物の多くは、100ないし16
6℃の範囲で成形される。
特定の場合には、180℃程度の温度が利用される。
好適範囲は149°−166℃である。
温度自体と同様に、使用する成形温度に影響を及ぼすも
のと同じ前述のファクターが、多くの場合、所望の形状
に成形する際の圧力の選択にも影響を及ぼす。しかしな
がら、グラファイト充填剤60%を含有する混合物を成
形するためには、グラファイト40%、20%又は0%
を含むものに関する場合よりも高い圧力が要求される。
さらに、成形部品の形状も適当な成形圧力の選択に影響
を及ぼす。圧縮成形について必要な圧力を基準とすると
、トランスファー成形では、より高い圧力が要求され、
射出成形ではさらに高い圧力が必要とされる。一般にト
ランスファー成形では2800に?/ am”(20(
米)トン/インチリであり、圧縮成形では700に91
0x’(5)ン/フィンチリある。
圧力の一般的範囲は35ないし3500に9/cm’(
0,25ないし25トン/インチリ、好適範囲は35−
2800に97cm”(0,25−20)ン/インチ3
)であり、圧縮成形に関しては56−700に9/cx
’c0.4−5 トン/インチつである。
本発明の成形品の抽出性テストでは、非反応性添加剤(
たとえば可塑剤)が存在しないとすれば、生成物の樹脂
含量に対して、アセトンで抽出される物質は2%以下、
一般的には1%以下であることを示した。事実、多くの
場合、成形品は、強い溶媒(たとえばジメチルホルムア
ミド)が使用される場合でも、抽出可能な物質を極めて
少量含有するのみである。なお、抽出性テストはAST
M D 494−46に従って行なわれる。
反応前におけるノボラック樹脂とレゾール樹脂との間の
重量比は、補助硬化剤(たとえばhexa)、反応性可
塑剤(フルフラール)、加工助剤、たとえば成形可塑剤
(ステアリン酸亜鉛又はステアリルアルコール)及び各
種の充填剤(グラファイト)等の如き各種の添加剤又は
変性剤の有無と同様に、ガラス質炭素の用途に左右され
る。ここで検討するように、本発明の生成物の用途は極
めて多彩であり、たとえば化学抵抗性を有する配管及び
装置、燃料電池用の壁及び電極等の用途を有する。
多くの用途に関しては、PFUN: PFR比は80:
20ないし20:80である。アミン(たとえばhex
a)は、上述の如く、フェノール成分の総重量に対しh
exal−15%、好ましくは2−10%の量で、又は
樹脂の総重量に対し0.5−6%、好ましくは!−5%
の量で添加される。上述の如(、hexaの代わりに、
同量の他のアミンを使用できる。塑性を高めるためには
、樹脂100重量部当りフルフラール5重量%以下を添
加できる。
樹脂中に離型剤が配合されてもよい。好適な離型剤とし
ては、炭素数14−22の脂肪酸、炭素数1−22のア
ルコールとのエステル及び金属塩(たとえばCa、 Z
n及びMg塩)がある。これらの中でも代表的なものは
、オレイン酸、ステアリン酸、Montanワックス、
ステアリン酸ステアリル、モノオレイン酸グリセリル、
モノステアリン酸グリセリル、Acrawaxの名称で
販売されているワックス、ステアリン酸亜鉛、カルシウ
ム又はマグネシウム等である。バイオメディカルの分野
では、金属又は金属化合物でない離型剤が使用される。
離型剤は樹脂組成物全体の0.5−3重量%の割合で使
用される。
非常に有効な種類の充填剤は、ガラス質炭素自体が高接
着力を発揮しうるような炭素質充填剤である。このよう
な物質としては、熱分解グラファイト、普通のグラファ
イト (ファンデルワース力によって相互に保持された
炭素の平らでかつ平行なうメラによって形成されたもの
)、炭素化セルロース等がある。経済性の点から、一般
的には、通常のグラファイトが、ガラス質炭素において
他の充填剤より多く使用される。
通常のグラファイトの場合を参考にして述べれば、本発
明による成形用粉末組成物中におけるかかる充填剤の割
合は、顕著な効果を得るためには5%程度であるが有利
には成形用組成物の35ないし65重量%、好ましくは
約40−60重量%である。
h e x a s離型剤、フルフラール等の使用と共
に混合物中のノボラックの量を調節することによって、
グラファイトの割合は成形用組成物の30ないし76%
に調節される。しかしながら、グラファイトの相溶性は
、目のあらいものと比較して、細かい粒状のグラファイ
トを使用することによって改善される。特定の場合には
、グラファイトの各種の目のあらさの異なるものを組合
せて使用することが望ましい。各種の粒子サイズのグラ
ファイトを組合せて使用することにより、混合物の緻密
性及び比重に富むものを生成できる。たとえば、好適な
混合物では、最大粒子サイズが好ましくは300μを越
えず、そのうち一部は60ないし160μ のサイズで
あり、一部は60μ以下のサイズを有する。他の充填剤
についても同様である。
炭素質充填剤の量は、樹脂100重量部当りの重量部に
よっても表示される。このように、本発明の成形可能な
組成物は、ノボラック80−20重量部及びレゾール2
0−80重量部(相互に反応される際の割合で、ノボラ
ック及びレゾールの合計は100重量部である)に、炭
素質充填剤230重量部以下、好ましくは150重量部
以下、フルフルアルデヒド5重量部以下、hexao、
5−6重量部、好ましくは1ないし5重量部及び離型剤
3重量部以下を配合してなる熱硬化性、圧縮成形可能な
ブレンドで構成される(なお、各添加剤の割合はノボラ
ック及びレゾールの合計100重量部に対するものであ
る)。
ボールミルにより極めて細かい粒子サイズに注意深く粉
砕する場合の如く、格別の分散法を利用する場合には、
グラファイトの量は上述の量を多少越えるものであって
もよい。
代表的なグラファイト含有組成物は、グラファイト60
%、フェノール−フルフラールノボラック(PFUN)
13.0%と反応せしめたフェノール−ホルムアルデヒ
ドレゾール(PFR)22.1%、he++a 1.4
8%、ステアリン酸ステアリル0.6%、ステアリン酸
亜鉛1.25%及びフルフラール1.25%を含有する
他の代表的な組成物は、グラファイト40%、フェノー
ル−フルフラールノボラック20.17%と反応せしめ
たフェノール−ホルムアルデヒドレゾール34.75%
、ステアリン酸ステアリル0.1%、ステアリン酸亜鉛
1%及びフルフラール0.6%を包含する。数値は組成
物全体に対する重量%である。
さらに他の代表的なグラファイト含有組成物は、グラフ
ァイト49.9重量%、PFUN 16.6%と反応せ
しめたPFR29,2%、hexa 1.9%、ステア
リン酸ステアリル0.4%及びフルフラール1゜0%を
含有する。
この組成物について、後述するトランスファー成形後、
粉砕して、アセトン溶解成分含量を測定した。これらの
テストの平均は溶解物質含鷺が0゜48%あることを示
し、分析結果では、溶解物質がステアリン酸系可塑剤及
び未反応フルフラールの混合物で構成されていることを
示した。
特殊な用途では、異方性のため、ガラス質炭素に特別な
熱特性及び機械特性を持たせることが可能となるので、
充填剤として普通のグファイトよりも、微細に分散され
る熱分解グラファイトを使用することが好適である。熱
分解グラファイトは、2000℃以上の温度において炭
素含有ガスから析出された純粋な結晶性グラファイトで
ある。
本発明の組成物において充填剤として熱分解グラファイ
トが使用される際には、ガラス質炭素は、グラファイト
状層の小形積層体の中に分散された多量のグラファイト
(又はダイヤモンド)結晶域を有するようになる。この
理由は明らかではないが、核生成効果によるものであろ
う。グラファイト結晶域が点存するグラファイト状層の
小形積層体の比を、ある程度まで変化させ得る。
本発明のブレンドは、成形及び成形品の硬化の中間工程
を経てガラス質炭素に変化される。通常、炭化の間に硬
化中の粒子は亀裂を生ずるため、硬化を適正に行なうこ
と(すなわち、硬化温度及び時間の選択)が極めて重要
である。硬化の度合は、アセトン抽出物の量を測定する
ことによりチェックされる。ASTM D 494−4
6に従って測定して、アセトン抽出物含量が樹脂成分の
重量に対して2%以下、好ましくは1%以下である場合
に、満足できる生成物が得られる。
成形にあたっては多数の方法が使用される。すでに述べ
たように、圧縮成形、トランスファー成形、押出成形又
は射出成形により、成形品が生成される。本発明のブレ
ンドを使用し、多空胴型でトランスファー成形又は射出
成形することにより高生産率が容易に得られる。特定の
場合には、他の成形品又は押出成形品から加工して成形
体が調製される。
代表的な操作法では、粉砕した成形用組成物をまず予備
成形して、包含される空気を除去し、電気的に110℃
に予熱する。ついで、ライン圧力35kg/ cx”(
500psi)で作動される直径14.0ci(5,5
インチ)のラムを使用する型プレス内で予備成形体を成
形する。得られた成形体を空胴圧力約105&9/C貫
”(1500psi)で、149℃において4−5分間
硬化させる。明らかなように、各種の他の方法を利用で
きる。
このようにして得られた成形品を、炉内において、不活
性雰囲気中で、最高加熱処理温度に達するまで、正確に
制御しながら熱炭化することによって、成形ガラス質炭
素製品に変化させる。ついで、ガラス質炭素製品を、閉
止した炉において不活性雰囲気下で冷却する。通常、多
数個の成形品を1回の加熱操作で処理する。
多くの場合、温度対時間の最適焼成サイクルは、成形品
の幾何学的要因(特に壁厚)が速度に直接関係するため
、成形品の各々について経験的に定められる。時間−温
度の関係は、最終硬化樹脂の劣化特性にも左右される。
製品の壁寸法が異なれば、焼成サイクルの変化も大きく
なる。
一般に、代表的な焼成サイクルでは、温度は連続的に上
昇されるが、その上昇速度はサイクルの各時点で異なる
。焼成の間に、製品の体積収縮が生ずる。炭素質充填剤
又は他の充填剤を含有しない成形品では、通常、15な
いし25%である。収縮度は、樹脂、成形法及び成形条
件、及び焼成サイクルによっても左右される。これらの
収縮は再現可能であり、製造誤差±0.013cm(0
,005インヂ)内に収めるように充分に予測される。
このような充填剤を含有しない成形品の焼成の間では、
成形品の約30−35重量%が揮発性ガスとして失われ
る。樹脂混合物に炭素質充填剤が配合されている場合に
は、収縮及び重量損失は、充填剤の含量に比例して低減
される。ガラス質炭素生成の間に発生された多量のガス
を除去するため、窒素、ヘリウム又はアルゴンの如き不
活性パージガス流を使用するか、又は別法として、減圧
(10−”トル以下)をかけてもよい。ガス放出は特定
の温度範囲において活発である。たとえば、室温から2
60−371’C(500−TOOoF)まででは、温
度の上昇速度は代表的には0.6−2.8℃/時間(l
−5°F/時間)である。371’C(70O°F)以
上では、温度は、5.6ないし27.8℃/時間(10
−50°F/時間)の如くかなり急速に上昇される。一
般に、多くの成形品ニ関しテl!、371℃(700’
 F )以上テハ、温度ハ5 、6℃/時間(10°F
/時間)の速度で427−455℃(goo−850°
F)まで上昇され、その後、11.1−27.8℃/時
間(2G−50°F/時間)で最高温度(一般に、98
2℃(1800°F)以上とする必要はない)まで上昇
される。
特定の場合には、最大温度は538℃(tooooF)
を越える必要はない。成形ガラス質炭素製品に高度の熱
安定性が要求される場合には、加熱は少なくとも109
3℃(2000°F)まで、ある場合には少なくとも1
649℃(3000°F)まで続けられ、この温度に少
なくとも24時間維持される。ついで、温度を5.6−
11.1℃/時間(10−20@F /時間)の速度で
徐々に低下させる。
場合によっては、温度約149−482℃(300−9
00°F)までの加熱を炭化と称し、温度約1149℃
(2100°F)以上までの加熱を黒鉛化と称する。い
ずれの場合の加熱も上述の如く徐々に行なわれる。
必要な場合には、臨界温度レジーム(r6gime)は
熱重量分析法(TGA)及び示差熱分析(DTA)によ
って測定される。このようにして測定された熱レジーム
は、成形フェノール樹脂製品の化学的及び熱的履歴の特
性である。
本発明のノボラック−レゾール反応樹脂がガラス質炭素
への変質以外の目的で成形される際には、上述の炭素質
充填剤以外の各種充填剤、たとえば木粉、石綿、石灰、
炭酸カルシウム、MgO、ガラス繊維等が使用され、こ
れらのもの又は他の公知の変性剤の各種混合物も成形用
組成物の調製にあたって使用される。
上記の如く調製された反応ノボラック−レゾール樹脂は
、ガラス質炭素製品の製造以外の目的の成形用組成物を
調製するためにも使用され、これにより得られた成型品
はノボラック及びレゾール樹脂の応力を生じない相互効
果のため、各種の改善された特性を有する。このような
場合、充填剤と添加剤との割合は、ガラス質炭素に変質
される組成物での使用に関して上述したものに実質に相
当する。
レゾールの脱水が開始又は実質的に終了する前に、レゾ
ール溶液に予じめ生成したノボラックを添加するにあた
り、このノボラックを完全に、又は部分的に脱水してお
いてもよい。有利には初めに存在する水の少なくとも2
5%、好ましくは少なくとも50%を、レゾールへの添
加前に除去する。
混合物の脱水が完了された後に得られた生成物はグラフ
ト重合生成物である。
本発明の樹脂は、予じめ生成されたフェノール系−フル
フルアルデヒドノボラック、好ましくはフェノール−フ
ルフルアルデヒドノボラックをフェノール系−アルデヒ
ド、好ましくはフェノール−ホルムアルデヒドレゾール
の水溶液又は水性懸濁液に、このレゾール樹脂の脱水前
に添加することによって調製される。レゾールへの添加
の際、ノボラックは完全に又は部分的に脱水される。一
方、レゾールは、添加の際、部分的に脱水されるが、好
ましくは、添加は脱水の開始前に行なわれる。
添付図面に関する記載の部分で述べた如く、この方法で
得られる生成物は改善された物理特性を有するグラフト
重合生成物である。この事実は、これから生成されたガ
ラス質炭素の特性についても同じである。これらの新し
い生成物は、他の方法に従って得られたものをかなり改
良するものである。この改良の結果は、ガラス質炭素プ
レートの物理特性に良好な影響を及ぼす°だけでなく、
具体的には、かかるプレートの使用が透過性であること
を理由として拒否されることを回避している。
添付図面に関連する組成物において、ノボラックは後述
の実施例1の方法によって生成されたPFUNであり、
レゾールは実施例3の方法で生成された    −PF
Rであり、グラフト重合生成物は実施例5に従って得ら
れたものである。いずれの場合も、割合はPFR65部
に対してPFUN35部であり、充填剤及び変性剤は前
述の量で使用されている。本発明によれば、127X 
127X 0.11cm(50X 50X O,045
インチ)程度の大きさの薄いガラス質炭素プレートを製
造できる。
本発明を下記の実施例によって説明するが、これらの実
施例は単に本発明を説明するためのものであって、本発
明の精神又は実施の態様を制限するものではない。特に
示さないかぎり、部及び%は重量部及び重量%である。
実施例I フェノール−フルフルアルデヒドノボラック(PFUN
)の調製 撹拌機、蒸留冷却器、加熱マントル及び温度計を具備す
る樹脂容器(4g)に、[ISPフェノール20009
(21,28モル)及びフルフラール14809 (1
5,25モル)を充填した。この混合物を66℃に加熱
し、炭酸ナトリウム30.09(0,36モル)を添加
した。ついで、内容物をゆっくりと121’Cまで加熱
し、この温度で加熱し、この温度で加熱マントルを除去
した。
反応は発熱反応となり、135℃で沸騰が始まるまで温
度は上昇を続けた。蒸留物を別の装置で集め、フルフラ
ール相を定期的に取出し、反応の進行の間、バッチに戻
した。蒸留を、バッチの温度を133℃ないし139℃
の間に維持しながら、3時間40分続けた。ついで、容
器から樹脂を排出し、冷却して融点89℃(192°F
)及びガラス転移温度330°K(134,6℃)を有
する固状物(収量32309)を得た。この生成物は、
165.5℃(330°F)のホットプレート上でのテ
ストから明らかな如く非硬化性のノボラック樹脂であり
、ただしhexa  10 pphと混合する際には、
186℃(330°F)での硬化時間65−69秒を示
す。
実施例2 実施例1と同様に操作し、ただし蒸留の途中でモノオレ
イン酸グリセリル309を添加し、よく混合し、蒸留を
続けた。得られた樹脂は融点85.5℃(186°F)
、ガラス転移温度327’ K を有していた。
この樹脂も非硬化性であり、hexa 10ppmを添
加した場合の硬化時間は67−68秒である。
実施例3 フェノール−ホルムアルデヒドレゾール樹脂(PFR)
の調製 (a)  実施例1で使用したものと同様の容器に、U
SPフェノール1500g(15,96モル)、ホルム
アルデヒド水溶液(52%)11979(20,75モ
ル)、hexa 239(0,16モル)及び水酸化ナ
トリウム(97%)79(0,170モル)を充填した
。この混合物を90℃に加温し、この温度に1時間維持
した。この時間の経過後、還流冷却器を減圧蒸留冷却器
及び受容器と交換した。ついで、バッチを減圧度66C
JI(26″)Hgに維持し、バッチの温度が90℃(
194°F)に達するまで熱を供給した。ついで、減圧
度を71CJl(28″)Hgに調節し、蒸留を1時間
続けた。その後、反応を停止し、生成物を容器から排出
した。集められた蒸留水の量は940gであった。秤量
したところ生成物18559が得られた。この生成物は
、グラディエンド・バー(gradient  bar
 )法によるmp79℃(175°F)、ガラス転移点
(示差走査熱分析法で測定)321″K (118,4
°F)及び166℃(330°F)でのホットプレート
硬化時間17−18秒を存する。
(b)  30%アンモニア水3B、39(NH30,
64モル、1o、gg9)を使用し、ただしhexaを
省略して、上記操作を繰返した。生成物のサンプルは、
融点が79°C(175°F)であることを示した。こ
の生成物も、前記(a)で生成されたレゾールと同様、
粉砕可能である。
(c)  上記(a)と同様に、ただし、ホルムアルデ
ヒド水溶液IQ5g!11(18,34モル)を使用し
て反応を行った。生成物は粉砕可能なレゾールであった
(d)  ホルムアルデヒド水溶液1197gの代わり
に13359(23,15モル)を使用して、上記(a
)の反応を行った。生成物は粉砕可能なレゾールであっ
た。
実施例4 フェノール−ホルムアルデヒドノボラック樹脂(PPM
)の調製 撹拌機、還流冷却器及び温度計を具備する樹脂製フラス
コ(,4(1)に、USPフェノール2000g(21
,28モル)、ホルムアルデヒド水溶液(52%)88
29(15,28モル)、水2009及びリン酸(85
%)129(0,10モル)を充填した。得られた混合
物のpHは1.05であった。
ついで、この混合物を加熱して還流させ、計5時間還流
を行った。この時点での混合物における遊離ホルムアル
デヒド含量は0.84%であった。ここで還流冷却器を
蒸留冷却器に取換え、バッチの温度が160℃に達する
まで大気圧下で1時間蒸留を行った。その後、水709
と混合した51%ホルムアルデヒド水溶液1739(:
(,0モル)の混合物を36分間で徐々に添加した。添
加の間にバッチの温度は142℃に低下した。すべての
ホルムアルデヒド水溶液を添加したところで、バッチを
142−150°Cに15分間維持した。ついで、蒸留
冷却器の受容器を、バッチを減圧下に維持できるように
真空受容器を交換した。ついで、減圧度71cx(2g
インチ]Igにおいて温度165℃に加熱して樹脂を脱
水した。減圧を解放し、樹脂を容器から取出したところ
、生成物20279が得られた。この生成物はグラディ
エンド・バー法によるmp106℃(223°F)及び
ガラス転移温度(示差走査熱分析法で測定)70℃(1
58°F)を有している。この樹脂は、166℃(33
0°F)のホットプレート上でテストする際に示す如く
非硬化性ノボラックである。しかしながら、hexa 
10 pphと混合する場合には、166℃(330°
F)で加熱する際、硬化時間24−25秒を有する。
実施例5 温度計、還流冷却器、撹拌機及びストッパを具備する4
頚樹脂フラスコ(4e)に、フェノール1712g(1
8,21モル)、ホルムアルデヒド1199g(20,
78モル)を充填した。この混合物を39℃に冷却し、
この時点で水酸化ナトリウム8.09(0,2モル)及
びヘキサメチレンテトラミン8.09(0,2モル)を
添加した。この混合物を30分間で90℃に加熱し、9
0℃に30分間維持した。ついで、還流冷却器に代えて
減圧蒸留装置を装着し、バッチを減圧度66cm(26
インチ)Hgにおいて減圧蒸留することによって温度6
3℃に急速に冷却させた。加熱マントル可変抵抗器を5
6にセットして、60メツシユのふるいを通過するよう
微細に粉砕したフェノール−フルフラールノボラック(
実施例1で調製したもの)2509を添加した。添加時
間の合計は2分間である。添加の間に、温度がゆっくり
と64℃に上昇した。添加終了時、容器を閉止し、減圧
度66cx(26″)Hgにおいて温度92℃まで減圧
蒸留を行った。この時点で、ドライブモータに取付けた
連続読取り電力計は、速度設定5において110ワツト
を示した。樹脂を、皿に排出し、冷却した。冷却後、か
かる樹脂は融点(グラディエンド・バー法による)=8
4℃、硬化時間(ストローク硬化法)=165℃におい
て30.5秒を有していた。グラフト共重合体の収量は
24599であった。
上述の反応生成物を60メツシユのふるいを通過するよ
うに粉砕し、差動2−ロール混合ミル(前部ロールは1
21℃に維持され、後部ロールは27℃に維持されてい
る)に導入した。ついで、この樹脂を溶融し、添加剤を
加えることなく計17分間混合し、グラベンダー(Br
abender)最小トルク及び持続時間、それぞれ2
700m−g及び40.5秒の生成物を得た。このグラ
ベンダー測定を、ハーフサイズヘッド及びローラブレー
ドを具備する標準のグラベンダー粘度計を使用して実施
した。測定温度は、コネクター設定1.5、感度(トル
クの抑制なし)45(X 5 )で、60rpmにおい
て125℃である。
ついで、ライン圧力42に97cm”(600psi)
を使用する標準トランスファープレスにおいて生成物を
成形し、標準ASTM圧縮強さ、引張強さ、曲げ強さ、
Izod衝撃強さ及び絶縁耐力の試料を調製した。
これら成形物をテストしたところ、以下の結果を示した
比重     1.28 圧縮強さ   2242.8に97cm” (32,0
40psi)曲げ強さ   1005.6&9/CI’
 (14,366psi)lzod衝撃強さ 0.01
32kg−x/cm(0,24ft−1b/1n)(ノ
ツチ付き) 引張強さ    519.4&9/cff” (7,4
20psi)絶縁耐力   170  V/Km  (
272V/n1l)18.5に9/cm”(264ps
i)におけるゆがみ温度186℃(367°F) 実施例5で明らかなように、還流後、好ましくは所望の
冷却効果、有利には31−39℃(55−70°Iパ)
が達成されるように充分に水を除去した後、ノボラック
を添加することが有利である。必要によっては、冷却を
他の手段によって行なうこともでき、還流後及び水の除
去前にノボラックの添加が開始される。いずれの場合に
も、ノボラックの添加後に水の除去が行なわれる。
実施例6 ポリヒドロキンメチルフェノール−グラフト化フェノー
ル−フルフラールノボラック (グラフト化しゾール/
フェノールーフルフラールノボフェノール1522g(
16,19モル)、ホルムアルデヒド(52%溶液)1
066g(18,48モル)、水酸化ナトリウム7.1
09(0,178モル)、ヘキサメチレンテトラミン7
6.1g(0,54モル)及び実施例1のフェノール−
フルフラールノボラック2509を使用し、前記実施例
5と同様に操作を行った。添加時間は3分であり、温度
をゆっくりと81”Cに上昇させた。減圧度63.0c
m(24,8インチ) Hgで温度93℃まで減圧蒸留
を行った。速度設定5における電力計の読みは120ワ
ツトであった。回収された樹脂は、融点= 183.8
℃及び硬化時間=165℃において30.5秒であった
グラフト共重合体の収量は24689であった。混合を
21分間行い、グラベンダー最小トルク及び持続時間そ
れぞれ2200m−g及び73.5秒の生成物を得た。
成形物のテストの結果は以下のとおりであった。
比重     1.28 圧縮強さ   2126.6に?/cm″(30、38
0ps i)曲げ強さ   878.1に9/cm” 
 (12,544psi)Izod衝撃強さ 0.01
3に9す7cm(0,24ft’lb/インチ)ノツチ
付き) 引張強さ   469  kg/cff” (6,70
0psi)絶縁耐力   171.9  V/Km  
(275V/mi+)185kg/cm″(264ps
 i)におけるゆがみ温度160℃(320°F) 実施例7 フェノール1332g(14,17モル)、ホルムアル
デヒド(52%溶液)9329(16,15モル)、水
酸化ナトリウム6.209(0,156モル)、ヘキサ
メチレンテトラミン66.69(0,48モル)及び実
施例1のフェノール−フルフラールノボラック7509
を使用し、前記実施例5と同様に操作を行った。添加時
間は12分であり、温度をゆっくりと68℃に上昇させ
た。減圧度64cz(25インチ)Hgで温度92℃ま
で減圧蒸留を行った。速度設定5における電力計の読み
は120ワツトであった。回収された樹脂は、融点=8
2℃及び硬化時間=165℃において31.5秒であっ
た。グラフト共重合体の収量は24809であった。混
合を20分間行い、グラベンダー最小トルク及び持続時
間それぞれ2000IIl−g及び73.5秒の生成物
を得た。
成形物のテストの結果は以下の通りであった。
比重     1.28 圧縮強さ   2059.4に9/cyr″(29,4
20psi)曲げ強さ    681.0&2/cm’
 (9,728psi)I zod衝撃強さ O,ot
3に9す7cm(0,24ft−1b/インチ)(ノツ
チ付き) 引張強さ    433.1&9/cm” (6,18
7psi)絶縁耐力   190  V/Km  (3
04V/m1l)185に9/ cx’(264psi
)におけるゆがみ温度147℃(297°F) 実施例8 フェノール11429(12,15モル)、ホルムアル
デヒド(52%溶液)799y(13,85モル)、水
酸化ナトリウム5.(39(0,133モル)、ヘキサ
メチレンテトラミン57.19(0,41モル)及び実
施例2のフェノール−フルフラールノボラック1000
9を使用し、前記実施例5と同様に操作を行った。添加
時間は5分であり、温度をゆっくりと77℃に上昇させ
た。減圧度61cR(24インチ)Hgで温度93℃ま
で減圧蒸留を行った。速度設定5における電力計の読み
は120ワツトであった。回収された樹脂は、融点=8
6℃及び硬化時間=165℃において28.5秒であっ
た。グラフト共重合体の収量は24889であった。混
合を19゜5分間行い、グラベンダー最小トルク及び持
続時間それぞれ220011−g及び45秒の生成物を
得た。成形物のテストの結果は以下の通りであった。
比重     1.28 圧縮強さ   1874.ly/cm’ (26,78
0psi)曲げ強さ   864.6に97c1(12
,351psi)Izod衝撃強さ o、ot3に9す
/cjI(0,24ft・lb/インチ)(ノツチ付き
) 引張強さ   331.5 kfl/ax” (4,7
36psi)絶縁耐力   200  V/Km  (
320V/ff1il)18.5&9/c11”(26
4psi)におけるゆがみ温度127℃(261°F) 実施例9 フェノール15009 (15,96モル)、ホルムア
ルデヒド(52%溶液)1050g(18,2モル)、
水酸化ナトリウム7 g(0,175モル)、ヘキサメ
チレンテトラミン759(0,54モル)及び実施例1
のフェノール−フルフラニルノボラック19339を使
用し、前記実施例5と同様に操作を行った。添加時間は
46分であり、温度をゆっくりと77℃に上昇させた。
減圧度48G2(19インチ)Hgで温度89℃まで減
圧蒸留を行った。
速度設定5における電力計の読みは90ワツトであった
。回収された樹脂は、融点=84℃及び硬化時間=16
5℃において34.5秒であった。グラフト共重合体の
収量は3904gであった。混合を23分間行い、グラ
ベンダー最小トルク及び持続時間それぞれ2400m・
g及び120秒の生成物を得た。成形物のテストの結果
は以下のとおりであった。
比重     1.28 圧縮強さ   1810.2&9/cm’ (25,8
60psi)曲げ強さ    766.1&9/cm″
(10,944psi)Izod衝撃強さ 0.014
&9す7cm(0,26rllb/インチ)(ノツチ付
き) 引張強さ    534.8ky/cm” (7,64
0psi)絶縁耐力   175  V/Km  (2
80V/m1l)18.8に9/ax″(264psi
)におけるゆがみ温度108℃(228°F) 実施例IO フェノール5719 (6,08モル)、ホルムアルデ
ヒド(52%溶液)3999(6,93モル)、水酸化
ナトリウム2.669 (0,066モル)、ヘキサメ
チレンテトラミン28.549(0,204モル)及び
実施例2のフェノール−フルフラールノボラック175
01Fを使用し、ml記実施例5と同様に操作を行った
。添加時間は22分であり、温度をゆっくりと66℃に
低下させた。減圧度61ci(24インチ)Hgで温度
90℃まで減圧蒸留を行った。速度設定4.5における
電力計の読みは100ワツトであった。回収された樹脂
は、融点=87℃及び硬化時間=165℃において41
.5秒であった。グラフト共重合体の収量は2497g
であった。混合を37分間行い、グラベンダー最小トル
ク及び持続時間それぞれ19(10a+−g及び105
秒の生成物を得た。
成形物のテストの結果は以下の通りであった。
比重     l、28 圧縮強さ   1216.6&9/cm” (17,3
80psi)曲げ強さ   457.0kg/cm″(
6,528psi)Izod衝撃強さ 0.0135&
9゜x/cx(0,25ft4b/インチ)(ノツチ付
き) 引張強さ   216.5&g/cm’  (3,09
3psi)絶縁耐力   178.1 V/KI11(
285V/n+1l)18.5kg/cm”(264p
si)におけるゆがみ温度86℃(187°F) 実施例11 フェノール380.59(4,05モル)、ホルムアル
デヒド(52%溶液)266.49(4,62モル)、
水酸化ナトリウム1.789(0,045モル)、ヘキ
サメチレンテトラミン19.039(0,136モル)
及び実施例1のフェノール−フルフラールノボラック2
0009を使用し、前記実施例5と同様に操作を行った
。添加時間は30分であり、温度をゆっくりと78℃に
低下させた。減圧度48cj+(19インチ) Hgで
温度80℃まで減圧蒸留を行った。速度設定4における
電力計の読みは150ワツトであった。回収された樹脂
は、融点=11O℃及び硬化時間=165°Cにおいて
33.5秒であった。
グラフト共重合体の収量は27959であった。混合を
5.5分間行い、グラベンダー最小トルク及び持続時間
それぞれ2500m−g及び52.5秒の生成物を得た
。成形物のテストの結果は以下の通りであった。
比重     1.28 圧縮強さ   L948.8kg/ax” (27,8
40psi)曲げ強さ    631.1に97ax″
(9,024psi)Izod衝撃強さ O,O12に
9す/cm(0,24ft・lb/インチ)(ノツチ付
き) 引張強さ    320.6&9/cm” (4,58
0psi)絶縁耐力   158.1  V/I[m 
(253V/m1l)lLs&g/Cm”(264ps
i)におけるゆがみ温度168℃(334°F) 実施例12 グラファイト充填剤配合組成物の調製 実施例1及び3(a)の樹脂を、0.13ci(0,0
5インチ)のふるいを通過するように、別々に粉砕し、
以下の如く配合した。
実施例1の樹脂(PFUN)     850(9)実
施例3(a)の樹脂(PFR)     1500グラ
フアイト粉末       2560ヘキサメチレンテ
トラミン粉末 100ステアリン酸ステアリル    
 20フルフラール          50ステアリ
ン酸          50リボンブレンダーで1時
間混合した後、得られた混合物を差動20−ルミル(前
部ロールは93°C(200°F)に維持され、後部ロ
ールは149°C(300°F)に維持される)で混合
した。樹脂が完全に溶融した後のミル時間は15秒であ
る。ついで、ロールからシートをはがし、冷却し、粒子
サイズ6−80メツシュCU、S標準ふるい)に粉砕し
た。この粉末について、実施例5に記載のグラベンダー
粘度計で塑性及び硬化特性をテストしたところ、最小塑
性=500111−g及び流動持続時間=125℃にお
いて285秒を有することを示した。
ついで、この配合物を、トランスファー成形法により、
57.2x 69.9x O,114(厚さ)cm(2
2,5x 27.5X O,045インチ)のシートに
成形した。この配合物を使用する場合、流動持続時間が
充分ではないため、通常のトランスファー成形法では必
ずしも再現性よ〈実施できない。しかしながら、5. 
lcス(2インチ)の予備成形体(各々の重!621F
)868gを使用し、大きな600トン圧縮プレスで行
う場合には、良好かつ再現性よく成形できる。この成形
の際の空胴圧力は105kg/ cm’(1500ps
ig)であり、各プレートは149℃(300°F)、
3−4分間で成形される。
これらプレートは、後述の実施例14の方法によって、
許容される特性を有するグラファイト充填ガラス質炭素
に効果的に変質される。
実施例13 実施例7の樹脂を、0.13cx(0,05インチ)の
ふるいを通過するように粉砕し、下記の成分と配合した
実施例7の樹脂        2350(9)グラフ
ァイト粉末       2560ヘキサメチレンテト
ラミン粉末 100ステアリン酸ステアリル     
20フルフラール          50ステアリン
酸          50リボンブレンダーで1時間
混合した後、得られた混合物を差動20−ルミル(前部
ロールは93°C(200°F)に維持され、後部ロー
ルは149℃(300°F)に維持される)で混合した
。樹脂が完全に溶融した後のミル時間は15秒である。
ついで、ロールからシートをはがし、冷却し、粒子サイ
ズ6−80メツシユ(U、S標準ふるい)に粉砕した。
この粉末について、実施例5に記載のグラベンダー粘度
計で塑性及び硬化特性をテストしたところ、最小塑性=
400111−g及び流動持続時間−125℃において
435秒を有することを示した。
同一組成において同じ種類及び量の充填剤を配合したシ
ングルステージ樹脂及び2ステージ樹脂の従来の混合物
では、グラベンダー値500m−g及び流動持続時間2
85秒を示した。これは、流動持続時間及び流動性が増
大されたこれらの樹脂か所望の特性及び予想されなかっ
た特性を有することを示している。これらの特性によっ
て、ゲル化前にかかる混合物が複雑な形状の型の隅々ま
で充分に行き渡るようになり、このため、高圧下での硬
化が可能となり、緻密でボイドのない部品が得られる。
流動性及び物理的均一性における改善により、本発明の
グラフト化ノボラックは同様の樹脂の混合物よりも優れ
ているものと考えられる。
ついで、この配合物を、トランスファー成形法により、
57.2X 69.9X O,114(厚さ)cR(2
2,5x 27.5X O,045インチ)のシートに
成形した。別法として、5、ICI(2インチ)の予備
成形体(各々の重量629)868gを使用し、大きな
600トン圧縮プレスを使用して圧縮成形を行う場合に
も、各シートを同様のプレートに成形できる。この成形
の際の空胴圧力は105kg/cm’(1500psi
g )であり、各プレートは149°C(300°F’
)、3−4分間で成形される。これらプレートは、後述
の実施例14の方法によって、許容される特性を有する
グラファイト充填ガラス質炭素に効果的に変質される。
実施例14 実施例12及び13の成形品の炭化 これら物質の炭化可能性を評価するため、実施例12及
び13のプレートを、窒素雰囲気を有する炉内のグラフ
ァイト容器内に配置した。使用した炭化サイクルは、T
hornbury及びMorganにより記載されたと
おりである(rsoc、 Plast、 Eng、 P
ACTEC1975J9月16−18.1975. p
 47 )。炉の温度を、徐々に、1.1−1.7℃(
2−3°F)7時間の速度で温度3716C(700°
F)まで上昇させ、この時点で、温度上昇速度を、42
7−454℃(800−850°F)までは約5.6℃
(10°F)7時間に調節し、その後982℃(180
0°F)までは約16.7℃(30°F)7時間に調節
し、その後、この温度に約25時間維持した。ついで、
閉止した炉内の窒素雰囲気の温度を維持しながら、温度
を約5.6−11.1℃(10−20°F)の速度で徐
々に室温まで低下させた。いずれの場合にも、優れた品
質の不透過性のガラス質炭素プレートが得られた。
実施例15 それぞれ実施例6.8及び9の反応樹脂(PFR/PF
tlN比=80/2G、6G/ 40及び5(1150
) (実施例13に従ってグラファイトと混合したもの
)を使用して、実施例14と同様の操作を行ったところ
、それぞれ満足できる結果が得られた。
実施例16 (a)実施例5で使用されたノボラック及びレゾールの
調製の際、フェノールの代わりに同量のm−クレゾール
を使用し、 (b)実施例5で使用されるノボラックの調製の際、フ
ェノールの代わりに同量のp、 p’ −ジフェニロー
ルメタンを使用し、 (C)実施例5でPFUNと共に使用されるレゾールの
調製の際、フェノールの代わりに同量のβ−ナフトール
を使用して、 実施例1.5.13及び14の操作を行ったところ、ガ
ラス質炭素の生成において、満足できる結果が得られた
フェノール−ホルムアルデヒドノボラックの使用と本発
明によるフェノール−フルフルアルデヒドノボラックの
使用との間の差異を明確にするため、レゾールの脱水前
にフェノール−ホルムアルデヒドノボラック(PFN)
を一連のフェノール−ホルムアルデヒドレゾール(PF
l’l)添加して行ったテストを、下記の実施例17に
示す。これらのテストは、レゾール/ノボラック(すな
わちPFR/ PFN)の重潰比40/ 60ないし8
0/ 20の一連の混合物について実施したものである
。なお、PPMは実施例4に記載の方法によって得られ
たものである。本発明による調製では、脱水は、撹拌機
にかけられる電力が、樹脂生成物における所望の融点に
相関するワット数に達するまで、減圧下で実施した。実
施例5で示される如く、この場合には、撹拌機のモータ
ー速度設定5で110ワツトが必要であった。
反応の完了は、相関する蒸留水の量によっても示される
。ホルムアルデヒド溶液中に添加された水の11 + 
CH,Oとフェノールとの反応によって放出される水の
量に基いて算定される。蒸留物は主として遊離アルデヒ
ド5重量%及び遊離フェノール5重量%を含有する水で
ある。実施例17で示す反応では、これらの測定値は、
いずれも、各々の場合に生ずるゲル化萌に反応が完了し
たことを示さなかった。さらに、標準法によって調製さ
れたレゾールは粉砕可能ではなく、レゾールに粉砕可能
性を付与するためには、実施例3(a)、(b)、(c
)及び(d)に示す如< hexa又はアンモニアの存
在が必要であった。実施例17のうち、hexaを使用
していないものでは、生成物はゴム状のゲルであった。
粉砕可能な樹脂を生成する試みでは、操作Cにおいてh
exaを使用しているが、操作A、B及びDで生成され
たものよりはゲル化がかなり速いとの結果を示した。
実施例17 PFR−PFNグラフト化樹脂の調製 撹拌機(該撹拌機のモータに供給された電力を読み取る
ための電力計を有する)、温度計及び還流冷却器を具備
する樹脂フラスコ(4000m12)において、4種の
実験を行った。このフラスコに、適当量のUSPフェノ
ール、ホルムアルデヒド(52%水溶液)及び触媒とし
てのNaOHを充填した。いずれの場合にも、フェノー
ルとホルムアルデヒド水溶液との混合物を40℃に冷却
し、NaOHを添加した。
ついで、温度を90℃に上昇させ、この温度に約172
時間維持した。その後、減圧蒸留用の部材を装着し、微
粉末状のフェノール−ホルムアルデヒドノボラック(P
FN)を添加した。減圧度約68cm(26インチ)H
gとしたが、ワット数の読み又は集められた蒸留水の量
によって示される如く、反応の完了までは達していなか
った。反応体の割合、反応の条件及び得られた結果を表
Aに示す。
本発明による方法は、前記特許出願第50,531号に
記載された樹脂混合物を使用して行う場合よりも、かな
り簡単であり、かつ良好な再現性を与える。
フェノール−フルフラールノボラックに関して、これは
、樹脂の調製にあたりフルフルアルデヒドの少量の代わ
りに他のアルデヒドを使用してなるノボラックを含むも
のである。このようにフェノール−フルフラールノボラ
ックとは、フェノールとの縮合に使用されるアルデヒド
の大部分がフルフラールであるノボラックを含むもので
ある。換言すれば、この目的に関してはフルフラール1
00%が好適であるが、縮合するアルデヒドの少なくと
も50モル%がフルフラールであるかぎり、得られるノ
ボラックは本発明の目的に関して満足できる結果を与え
る。
成形の間、塑性が乏しい場合には、一般に、より高い圧
力を使用する必要がある。上述の実施例で示される如く
、PFUN反応PFR−グラフアイ)・配合混合物を使
用する場合には、圧力的105に97cm″(1500
psi)で満足できる結果が得られ、多くの場合、成形
時の塑性が改善されるため、低い圧力、好ましくは56
−105 kg/ am″(800−1500psi)
が可能となる。105 kg/ cm”(1500ps
i)以上、特に140kg/ cm”(2000psi
)以上の圧力では、成形品内に及びこれから得られるガ
ラス質炭素製品内に応力及びひずみを生ずる。これらの
応力及びひずみは、しばしば、生成物内に亀裂、特に微
細亀裂を生ずる。こられの応力及びこれに伴う亀裂及び
微細亀裂は、本発明のPFUN−PPR反応物の改善さ
れた成形塑性によって可能となったより低い成形圧力の
使用により、回避又は少なくとも低減される。
上述の如く、フェノール−フルフルアルデヒドノボラッ
クとレゾールとの間の反応生成物は、粘稠な塊状物が均
一かつ容易に流動し、型を完全に充満しうるような成形
塑性を有する。これは、特に、樹脂がグラファイトの如
き充填剤を含有する場合に明らかである。この改善され
た塑性により、127 x 127cm(50x 50
インチ)の如く大きくかつ厚さ0.10−0.13cm
(0,04−0,05インチ)及び良好な透過抵抗性を
有し、亀裂及びくぼみのないガラス質炭素PFUN反応
PFR−グラファイト配合プレートへの成形及び変質が
可能となる。これに対し、PFN −PFR−グラファ
イト配合混合物は、この目的に適する満足できる塑性及
び流動性を持たない。好適なPFtlN/ PFR比は
20/ 80ないし50/ 50である。
上述の反応生成物から製造されたガラス質炭素は、くぼ
み及び孔を有していないことに関して非常に改善されて
いる。本発明のガラス質炭素製品におけるくぼみ及び孔
及び亀裂を有していないことに関する改良は、改善され
た透過抵抗によって、さらに大きい薄板の如きガラス質
炭素が、燃料電池での使用の際にさらされる条件に適合
するか否かを決定するための各種のテストを受ける際に
、拒絶される頻度が低下することからも明らかである。
本願の親出願において、審査官は米国特許第3゜998
.906号及び特開昭53−75294号を引用した。
これらの発明は結合用樹脂及び金属鋳造用の鋳型を製造
するための粒体の調製に関するものである。
しかしながら、これらは、ここに述べた混合物における
フェノール−フルフラールノボラック樹脂の予期し得な
い優秀性を教示しておらず、またノボラックの添加に先
立って、レゾールにヘキサメチレンテトラミンの如きア
ミンを添加することにより得られる利点についてはいず
れも示唆していない。
以下に示す例は、実施例1.2及び6−14に示すフェ
ノール−フルフラールノボラック(PFUN)に比べて
、フェノール−ホルムアルデヒドノボラック(PFN 
’)混合物が劣っていることを示すものである。これら
の例は、ゲル化を防止し、改善された成形塑性を与える
ためには、レゾール−ノボラック反応混合物へのhex
aの添加が重要であることを明示している。これら例で
は、比較のため、フェノール−ホルムアルデヒドレゾー
ル/ PFN又はPFUNの比を60/40とした(こ
の比の値が最適比であるため)。
これらの例で生成された各樹脂を実施例3の方法に従っ
てグラファイトと混合し、ライン圧力140 kg/C
x’(2000psi)で作動する600トンプレスを
使用し、149℃(300°F)で3−4分間成形して
、57.2X 69.9X 0.114c訳(22,5
x 27.5x O,045インチ)のサイズのプレー
トを調製した。各プレートを欠陥及びきず等の有無につ
いて注意深く検査し、下記の基準で等級を定めた。すな
わち、膨れあり(B)、編目すじ(Knitlines
)(KL)、中心に孔あり、(IIC)、多孔性(P)
、充填不足の角部あり(SC)、やや充填不足の角部あ
り(SSC) 、充填不足の側部あり(SS)及び目視
可能なきずなしくNF)である。
下記の比較例1ないし7はグラフト操作に先立って一定
量のhexaが添加されると共に、レゾールへの添加前
に各種の量の水がノボラックから除去されてなるPFR
/ PPN混合物の使用に関するものである。hexa
の添加量は、レゾールの改善のためにのみ必要な少ない
量である。比較例8及び9は、グラフト操作前又はグラ
フト操作中に多量のhexaが添加されると共に、レゾ
ール成分への添加前に各種の量の水がノボラックから除
去されてなるPFR/ PPN混合物の使用に関する。
これら比較例におけるrhexaなし」とは、レゾール
用の少量のhexa以外には添加されないことを意味し
、rhexaあり」とは、グラフト反応において作用す
る充分な量のhexaが添加されることを意味する。
明確に理解されると思うが、これら比較例の操作では、
満足できるプレートを製造できない。
比較例! この例は、特開昭53−75294号の実施例3に記載
された操作を追試したものである。
還流冷却器を具備する反応器に、フェノール9409(
10モル)、42%ホルマリン(ホルムアルデヒド水溶
液) 1214g(17モル)及びリン酸三ナトリウム
419を充填して、レゾール予縮合物を調製した。
混合物を1.5時間還流した。得られた干柿合物(21
96g)は樹脂含量50%及び揮発成分含量50%を有
していた。
別に、同じ反応器に、フェノール940g、42%ホル
マリン571g及びシュウ酸9.49を充填し、この混
合物を2時間還流させたところ、ノボラック樹脂予縮合
物15189が得られた。
レゾール予縮合物の全量(2196g)をノボラック予
縮合物844gに添加し、得られた混合物を減圧下で反
応せしめ、温度が90℃に達するまで水及び未反応フェ
ノールを除去した。この時点で反応混合物はゲル化した
。ついで、反応混合物を反応器から取出し、冷却したと
ころ、半固状ゲル2896gが得られた。
この樹脂を、前記と同様にして、プレートに成形した。
このプレートは充填不足の角部、充填不足の側部、編目
すじ及び中心部の孔を有しているため、つづくガラス質
炭素への加工には全く不満足のものである。
比較例2 特開昭53−75294号の実施例4に記載された操作
を追試した。
比較例1と同様に操作し、生成したノボラック樹脂15
139にレゾール樹脂725gを添加した。混合物を比
較例1の如く処理したところ、固状樹脂1452gが得
られた。この樹脂のグラディエンド・バー融点は82℃
(180″F)であり、166℃(330°F)におい
て30秒でゴム状硬化を示した。
この樹脂を上述の如くプレートに成形する場合には、比
較例1と同じ不満足な結果が得られた。
比較例3 Rice特許第3,998,906号の実施例1に記載
の操作を追試した。
温度制御装置及び還流装置を具備する反応器において、
USPSエフール1177部、95%パラホルムアルデ
ヒド(5%水)395部、パラホルムアルデヒドを水性
ホルムアルデヒドと同等なものにするための水1759
部及び50%Na0Il水溶液200部を混合した。ま
ず、初めの3種の成分を混合し、NaOH水溶液の少量
を添加してパラホルムアルデヒドを溶解させた。温度を
50−55℃に上げ、Na0l+水溶液の残部を添加し
た。ついで、温度を90℃に上げ、混合物を30分間反
応させ、その後、温度を80−85°Cに低下させ、6
0分間反応を続けた。ついで、生成物を室温に冷却した
予電合体B(レゾール)を、同様の反応器において、U
SPSエフール1177部、95%パラホルムアルデヒ
ド925部、水2177部及び50%NaOH水溶液1
809を使用して調製した。前述の操作と同様にして、
ただし、最初の過熱を80−65℃で行ない、残余のN
aOH溶液の添加後、温度を50−55℃に低下させ、
反応を120分間続けることとして、操作を行なった。
ついで、反応生成物を室温に冷却する前に、反応を45
−50℃でさらに60分間続けた。
予電合体A (938部)及び予電合体B (938部
)を、50%NaO■溶液33.8部と共に、同様の反
応器に添加し、反応混合物の粘度(25℃で測定)が2
160−2520Kg/m−h (600−700ce
ntipoise)に達するに充分な時間、温度を85
−87℃に維持した。ついで、反応温度を75−80℃
に低下させ、50%NaOH水溶液90.2部を添加し
、得られる樹脂の粘度(25℃で1剣定)が1440−
1800 K9/ m−h(400−500centi
poise)に達するまで75−110℃で反応させ、
この時点で樹脂を室温に冷却せしめた。
この樹脂から、上述の操作法を利用して3個のプレート
を形成した。これらはいずれも満足できるものではなか
った。すなわち、これらのうち3個のプレートはいずれ
も充填不足の角度及び多孔性を有するものであり、2個
は充填不足の側部及び編目すじ又は孔を有していた。
比較例4 (a)実施例1で使用した如き装置にUSPフェノール
20009(21,28モル)、ホルムアルデヒド水溶
液(52%’) 8229(15,28−F−ル)、水
200B及びリン酸(85%)29 (0,10モル)
を充填した。
ついで、この混合物を加熱して還流させ、計5時間還流
した。この時点で、還流冷却器を蒸留冷却器に取換え、
バッチをバッチ温度が160℃に達するまで蒸留した。
この混合物に、水70yと混合した51%ホルムアルデ
ヒド水溶液1739(3,0モル)を36分間でゆっく
りと添加した。添加の間に、バッチ温度は142℃に低
下した。ホルムアルデヒド水溶液の全量を添加した後、
バッチを142−150℃に15分間維持した。ついで
、蒸留冷却器上の受容器を、水の連続除去が可能となる
ように減圧受容器と取換えた。減圧度を71cx(28
インチ)Hgに調節し、水の25%(除去率100%の
際に集められる水の量に対して)が集められるまで蒸留
を続けた。このPFN生成物は、その後、下記の如く使
用される。
(b)温度計、還流冷却器、撹拌機及びストッパを具備
する4頚樹脂フラスコ(4σ)に、USPフェノール1
142g(12,15モル)及び中ルムアルデヒド水溶
液(52%) 7999(13,85モル)を充填した
。これを39℃に冷却し、hexa 51.7g及び水
酸化ナトリウム5,339(0,133モル)を添加し
た。
この混合物を30分間で90℃に加熱し、90℃に30
分間維持した。ついで、還流冷却器を減圧蒸留装置に取
換え、バッチを減圧度66cm(26インチ)Hgでの
減圧蒸留によって温度63℃まで急激に冷却した。加熱
マントルの可変抵抗器を56にセットし、前記(a)で
調製したフェノール−ホルムアルデヒドノボラック(P
FN)2180?を添加した。添加の間、温度をゆっく
りと64℃に上昇させた。添加が完了した後、容器を閉
止し、減圧度66cm(26″](gで温度92℃まで
減圧蒸留を行なった。この時点における駆動モータに取
付けた連続読取り電力計の読みは、速度設定5で110
ワツトであった。
この樹脂から上述の如く成形して、プレート3個を調製
した。3個のプレートはいずれも各種の欠点を有してい
た。すなわち、これら3個はいずれも孔を有しかつ多孔
性であり、2個は充填不足の側部を有し、これら2個の
うちの一方は充填不足の側部をも有していた。
比較例5 比較例4と同様にして、ただし、工程(b)でのレゾー
ルへの添加に先立ってノボラック(PFN)から水41
09 (50%)を除去することとして操作を行なった
。得られた樹脂を同様に成形して5個のプレートを調製
した。5個のうち4個は不満足なものであった。このう
ち3個は多孔性を有し、残りは孔及び充填不足の角部を
有し、3個のうちの2側は充填不足の側部を有し、残り
の1個は充填不足の角部を有していた。
比較例6 比較例4と同様にして、ただし、工程(b)でのレゾー
ルへの添加に先立ってノボラック(PPN)から水70
59(75%)を除去することとして操作を行なった。
得られた樹脂を同様に成形してプレートを調製したが、
充填不足の角部及び充填不足の側部があり、不満足なも
のであった。
比較例7 比較例4と同様にして、ただし、工程(b)でのレゾー
ルへの添加に先立ってノボラック(PFN)から水94
0g(100%)を除去することとして操作を行なった
。得られた樹脂は粉砕可能であるが、前述の如く成形し
て2個のプレートを調製したところ、これらは中心部に
孔を有し、充填不足の角部、充填不足の側部を有し、多
孔性であるため、全く不満足なものであった。
比較例8 (a)実施例1で使用した如き装置にUSPフェノール
15009、水1669、hexa 1009、水18
009及びパラホルムアルデヒド(95%)364gを
充填した。少量のか性溶液を添加したところ、熱が発生
した。残部のか性溶液をゆっくりと添加し、混合物を9
0℃に加熱し、この温度に30分間維持した。この時点
で混合物を85℃に冷却し、この温度に60分間維持し
た。ついで、大気圧下で、水2649(すべての水が除
去される場合に収集される水の量に対して25%に相当
)が収集されるまで蒸留を行い、この時点で生成物(固
形分45.5%)を冷却し、下記工程(b)で使用した
(b)温度計、還流冷却器、撹拌機及びストッパを具備
する4頚樹脂フラスコ(4Q)に、USPフェノール1
1429(12,15モル)及びホルムアルデヒド水溶
液(52%) 799g(13,85モル)を充填した
。これを39℃に冷却し、hexa 51.7g及びフ
レーク状の水酸化ナトリウム5,33g(0,133モ
ル)を添加した。この混合物を30分間で90℃に加熱
し、90℃に30分間維持した。ついで、還流冷却器を
減圧蒸留装置に取換え、バッチを減圧度66cx(26
インチ)Hgでの減圧蒸留によって温度63℃まで急激
に冷却した。この混合物に、上記工程(a)で調製した
フェノール−ポルムアルデヒドノボラック(PFN) 
20459を添加した。添加が完了した後、容器を閉止
し、減圧度61cx(24″)Hgで温度70℃まで減
圧蒸留を行なった。この時点における駆動モータに取付
けた連続読取り電力計の読みは、速度設定5で110ワ
ツトであった。樹脂を皿に取出し、冷却した。
得られたグラフト化樹脂を、上述の方法に従って、配合
、成形して4個のプレートを調製したが、いずれも満足
できるものではなかった。いずれも孔を有し、さらに2
個は編目すじ、中心部の孔及びやや充填不足の角部を有
していた。
比較例9 比較例8と同様にして、ただし、工程(b)でレゾール
成分へ添加される前にノボラックから水50%を除去す
ることとして操作を行なった。得られたグラフト化樹脂
を上述の方法に従って配合せしめ、成形することにより
、プレート3個を調製したが、これらはいずれも満足で
きるものではなかった。3個はいずれも充填不足の角部
及び孔を有し、1個はさらに充填不足の側部をも有して
いた。
下記の比較例IOないし13は、レゾール成分への添加
前に、ノボラックから除去される水の量が異なるととも
に、レゾールに影響を与えるが、グラフト化には影響を
及ぼさない量のhexaが添加されてなるPFR/ P
FUNの使用に関するものである。これら例のいずれに
おいてら、満足できるプレートトは製造されない。
比較例10 (a)撹拌機、蒸留冷却器、加熱マントル及び温度計を
具備する樹脂容器(412)に、USPフェノール20
009(21,28モル)及びフルフラール1480g
(15,25モル)を充填した。この混合物を65℃に
加熱し、炭酸ナトリウム3Q、Q9(0,36モル)を
添加した。ついで、充填物をゆっくりと 120℃に加
熱し、この温度で加熱マントルを排除した。反応は発熱
性であり、温度は沸騰が135℃で始まるまで上昇を続
けた。水64.79(水の25%)が収集されるまで、
反応混合物に戻されるフルフラールと共に、蒸留物を分
別装置で集めた。温度を低下させ、エメリーオイル20
9を添加し、5分間撹拌した。得られた樹脂を容器から
排出し、下記工程(b)での使用まで保存した。
(b)温度計、還流冷却器、撹拌機及びストッパを具備
する4頚樹脂フラスコ(412)に、フェノール114
29(12,15モル)及びホルムアルデヒド(52%
) 7999(13,1115モル)を充填した。この
混合物を80分間で90℃に加熱し、90℃に30分間
帷持した。ついで、還流冷却器を減圧蒸留装置に取換え
、66cz(26″))Igで減圧蒸留することによっ
て温度63℃までパッチを急激に冷却させた。加熱マン
トルの可変抵抗器を56にセットし、工程(a)からの
フェノール−フルフラールノボラック(PPUN) 1
667gを添加した。添加の間に、温度をゆっくりと6
4℃に上昇させた。添加が完了した後、容器を閉止し、
減圧度66ci(26″)Hgで温度92℃まで減圧蒸
留を行なった。この時点での駆動モータに取付けた連続
読取り電力計の読みは、速度設定5において、11Oワ
ツトであった。樹脂を皿に取出し、冷却させた。
得られた樹脂を上述の如くして成形し、プレート5個を
調製した。これら5個のプレートはt)ずれも充填不足
の角部、充填不足の側部及び編目すじを有しており、不
完全なものであった。
比較例11 比較例IOと同様にして、ただし、工程(b)でのレゾ
ールへの添加に先立ってノボラック(PFUN)から水
の50%を除去することとして操作を行なった。
得られた樹脂を、同様に、前記の如くして成形し、プレ
ート5個を調製したが、これらのうち4個は充填不足の
角部、充填不足の側部及び編目すじを有し、そのうち3
個は膨れをも有するなど、いずれも不満足なものであっ
た。
比較例12 比較例10と同様に、ただし、工程(b)でのレゾール
への添加に先立ってノボラック(PFUN)から水の7
5%を除去することとして操作を行なった。得られた樹
脂を、同様に、前記の如くして成形し、プレート4個を
調製した。4個のプレートはいずれも充填不足の角部、
充填不足の側部及び編目すじを有し、そのうち3個はさ
らに膨れを有し、これら3個のうち1個は孔をも有する
など、いずれも不満足なものであった。
比較例13 比較例10と同様に、ただし、工程(b)でのレゾール
への添加に先立ってノボラック(PFUN)から水のす
べて(100%)を除去することとして操作を行なった
。得られた樹脂を、同様に、前記の如くして成形し、プ
レート4個を調製した。4個のプレートはいずれも充填
不足の角部及び編目すじを有し、そのうち3個は膨れを
も有するなど、いずれも不満足なものであった。
下記の実施例18ないし21は、グラフト用としてhe
xaを補充添加してなるPFR/ PFUNの使用に関
するものである。レゾール成分への添加に先立って、各
種の量の水がノボラック(PFUN)から除去される。
これらの樹脂から得られたプレートはかなり満足できる
ものである。
実施例18 (a)比較例10の工程(a)に従って(ただし、水除
去段階では水の25%のみ除去される)、フェノール−
フルフルアルデヒドノボラック(PFUN)を調製した
(b)温度計、還流冷却器、撹拌機及びストッパを具備
する4頚樹脂フラスコ(4,12)に、フェノール11
42g(12,15モル)及びホルムアルデヒド(52
%”) 7999CL3.85モル)を充填した。
混合物を39℃に冷却し、フレーク状NaOH5,33
9を添加した。この混合物を30分間で90℃に加熱し
、さらに90℃に30分間維持した。ついで、還流冷却
器を減圧蒸留装置に取換え、減圧度86cz(26″)
Hgで減圧蒸留して、バッチを温度63°Cまで急速に
冷却させた。加熱マントルの可変抵抗器を56にセット
し、工程(a)からのフェノール−フルフラールノボラ
ック(PFUN)1667gを添加した。添加の間に、
温度をゆっくりと64℃に上昇させた。添加が完了した
後、容器を閉止し、減圧度66cx(26″)Hgで温
度90℃まで減圧蒸留した。この時点での駆動モータに
取付けた連続読取り電力計の読みは、速度設定5におい
て、120ワツトであった。この樹脂を皿に取出し、冷
却した。
得られた樹脂を上述の如く成形して、プレート5個を調
製した。2個のプレートは全く欠陥を宵しておらず、1
個は極めてわずかに気泡を有するのみで、はぼ欠陥を有
しておらず、他の2個は充填不足の角部を有していた。
実施例19 (a)比較例10の工程(a)に従って、ただし、水除
去段階で水の50%を除去することとして、フェノール
−フルフルアルデヒドノボラック(PFUN)を調製し
た。
、(b)別の反応器において、実施例18の工程(b)
に従って、ただし、実施例18で使用したノボラックの
代わりに、上記工程(a)で調製したノボラックを使用
して操作を行なった。このようにして得られた樹脂から
、上述の方法に従って成形して、プレート3個を調製し
た。
これらの3個のプレートはいずれも欠陥を有していなか
った。
実施例20 (a)比較例10の工程(a)に従って、ただし、水除
去段階で水の75%を除去することとして、フェノール
−フルフルアルデヒドノボラック(PFUN)を調製し
た。
(b)別の反応器において、実施例18の工程(b)に
従って、ただし、実施例18で使用したノボラックの代
わりに、上記工程(a)で調製したノボラックを使用し
て操作を行なった。このようにして得られた樹脂から、
上述の方法に従って成形して、プレート3個を調製した
プレートの2個は欠陥を全く有しておらず、残りの1個
もきわめてわずかな充填不足の角部を有しているのみで
あった。
実施例21 実施例8の方法に従って、ノボラックから実質的に完全
に水を除去して、グラフト化PFR/ PFUNを調製
した。この樹脂から、プレート8個を調製した。これら
8個のプレートはいずれも欠陥を有していないものであ
った。
比較例スないし13及び実施例18ないし21で得られ
たプレート成形物についての結果を表Bに示す。
比較例及び実施例に示す如く、いずれの場合にも、レゾ
ール/ノボラックの比は60/40である。各側におい
て、レゾールはフェノール−ホルムアルデヒドレゾール
(PFR)である。表中の記号は前述のとおりである。
履 (炎  染  ζ 衰 扉    (ζ 体: ミ
  (灸  凝  :  0     (u′kf’J
Ln               COh     
       CD   ■k  灸  扉 染  凝
  隣  扉 ζ  々  (体 (〉築  ζ  ト
  (染  ζ  ロ  染  (ミ  c−J   
染  (+i          1)       
  拭−jシシー 豪 コ 豪 豪 啄 c’eao■ロー 啼   QP   !r   uウ   ull   
 1    i    l    iと 44−−wh   繋 +  肴 (祉   築   築   染 上記B表に報告した結果を検討することにより明らかな
如く、PFR/PPM混合物(hexaを添加したもの
、不添加のもの)ではいずれも、上記の如くして成形さ
れて欠陥のないプレート、換言すれば、次工程における
ガラス質炭素プレートへの炭化に関して満足できるプレ
ートを生成しうるグラフト共重合体を生成できない(プ
レートNo、 12を除く)。
要するに、生成されたプレート23個のうち1個だけが
満足できるものである。
同様に、樹脂の組合せがPFR/ PFUNであり、h
exaが添加されない場合には、生成されたプレート1
7個のうち欠陥のないものは全くなく、次工程における
ガラス質炭素プレートへの炭化に関して満足できるプレ
ートは全く調製されない。
PFR/l’FUNのグラフトの際hexaが添加され
る場合には、生成されたプレート19個のうち、1つの
欠陥があるとして不満足なものは3個のみであり、1個
はボーダーライン上のものであり、他の15個は欠陥を
有さず、ガラス質炭素プレートへの炭化に関し満足でき
るものである。
換言すれば、PFR/ PFNプレート (hexaを
添加し光もの、不添加のもの)の95,8%は不満足な
ものであり、次のガラス質炭素プレートへの炭化には適
さないものとする欠陥を有している。同様に、PFR/
 PFUN樹脂のグラフトの際にhexaが添加されな
い場合には、調製されたプレート17個のうちの17個
全部(100%)が、次のガラス質炭素プレートへの炭
化には適さないものとする欠陥を有している。
これに対して、ノボラックから少なくとも25%の水が
除去され、かつグラフトのために充分なhexaが添加
された本発明のPPR/ PFUN混合物では、成形さ
れたプレート19個のうち3または4個のみ(15,8
%又は21%)欠陥を有するもので、残りの84.2%
又は79%は欠陥を有しないものである。グラフト反応
での使用前にノボラックから除去される水が50−75
%(さらに好適な範囲である)である場合には、プレー
ト6個のうち1個(17%)が欠陥を有するのみであり
、残りの83%は欠陥を有しておらず、ガラス質炭素へ
の炭化に関し満足できるものである。さらに、上述の如
く、添加に先立ってPFUNから水の実質的に100%
が除去される場合には、プレートは100%欠陥を有し
ておらず、次のガラス質炭素プレートへの炭化に適して
いる。
上記の点から、レゾール成分の混合物への添加前又はレ
ゾール生成の初期段階に、ノボラック調製の際に存在し
た水の少なくとも25%、有利には少なくとも35%、
好ましくは少なくとも50%又は75%を除去したフェ
ノール−フルフルアルデヒドとホルムアルデヒド−フェ
ノールレゾールとのグラフト反応生成物の使用が最適で
あると考えられる。同様に、かかる添加前に、水の実質
的にすべてが除去される。
上述の如く、hexaの代わりにアミンを使用すること
もできる。このようなアミンは少なくとも水素1個が結
合した1以上の窒素原子を有するものでなければならな
い。ここに記載する反応では、水素が結合した窒素原子
当りただ1つの反応が生ずることが明らかである。he
xaの場合には、結合する水素が存在しない場合でも、
反応を生じうる窒素原子4個が存在する。従って、he
xaの1当量は分子量の174、すなわち140/4(
35)である。他のアミンでは、1当量は、少なくとも
水素1個が結合した窒素原子の数で割ったアミンの分子
量に相当する。たとえば、エチルアミンの1当量は45
/1、すなわち45である。エチレンジアミンでは60
/2、すなわち30である。
実施例22 実施例1.8.13及び16の操作を、実施例8のへキ
サメチレンテトラミン57.1g(0,41モル)の代
わりに、下記のアミンを使用して行った。
(a)エチルアミン     7:(,49(b)ジメ
チルアミン    73.49(C)アニリン    
  152.59(d)エチレンジアミン   49.
29(e)フェニレンジアミン 88.69(f) N
、N’  −ジメチル− フェニレンジアミン 111.59 (g) N−メチルアニリン  175.49(h) 
lf、N′  −ジメチル− エチレンジアミン  72.29 (i)プロピレンジアミン 65.69(Dピペリレン
     139.49(k)ピペラジン     7
7.19いずれの場合においても、実施例8と同様にし
てグラフト共重合体が得られ、同様に成形したところ、
欠陥のないプレートが生成され、これらは実施例14と
同様に操作することにより、良好にガラス質炭素プレー
トに炭化された。
本発明の特徴を各種実施例に関して詳述したが、本発明
の精神及び範囲内において他の変形が可能であることは
明らかであり、本発明はこれらに限定されないことは勿
論である。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明のノボラック−フェノール反応混合物の特
性を説明するゲル浸透クロマトグラムである。 (はかlる)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 改善された型流れ特性を有する成形可能な組成物に
    おいて、フェノール−アルデヒドレゾール樹脂の水溶液
    又は水性懸濁液に、該レゾール樹脂の水溶液又は水性懸
    濁液から除去可能な水の90%が除去される前に、アル
    デヒドのすくなくとも50モル%がフルフルアルデヒド
    で構成されたフェノール−アルデヒドノボラック樹脂を
    添加し、ただし、これら樹脂の量は前記ノボラック樹脂
    20−80重量部及び前記レゾール樹脂20−80重量
    部、併せて100重量部であり、ついで、前記樹脂を、
    ヘキサメチレンテトラミン及び窒素原子に少なくとも1
    つの水素が結合するアミンの中から選ばれるアミンによ
    り相互に反応せしめ、ただし、前記アミンの量はフェノ
    ール成分の総重量に対しヘキサメチレンテトラミン1−
    15重量%に相当するものであり、樹脂を成形可能な状
    態に維持しながら得られた反応塊状物から水を除去する
    ことにより調製されてなり、前記ノボラック樹脂は、ノ
    ボラック調製の間に除去可能な水の少なくとも25重量
    %を除去することによって調製されたものであることを
    特徴とする、成形可能な組成物。 2 特許請求の範囲第1項記載の組成物において、前記
    アミンの量が、フェノール成分の総重量に対し1−10
    重量%に相当するものである、成形可能な組成物。 3 特許請求の範囲第1項又は第2項記載の組成物にお
    いて、前記アミンがヘキサメチレンテトラミンである、
    成形可能な組成物。 4 特許請求の範囲第1項記載の組成物において、前記
    アミンがヘキサメチレンテトラミンであり、ノボラック
    のフェノール成分がフェノールである、成形可能な組成
    物。 5 特許請求の範囲第4項記載の組成物において、前記
    レゾールのフェノール成分がフェノールであり、レゾー
    ルのアルデヒド成分がホルムアルデヒドである、成形可
    能な組成物。 6 特許請求の範囲第5項記載の組成物において、前記
    ノボラック中のフルフルアルデヒド含量がアルデヒド成
    分の少なくとも75モル%である、成形可能な組成物。 7 特許請求の範囲第5項記載の組成物において、前記
    ノボラック中のフルフルアルデヒドがアルデヒド成分の
    ほぼ100モル%である、成形可能な組成物。 8 特許請求の範囲第1項、第2項、第4項ないし第7
    項のいずれか1項に記載の組成物において、レゾールア
    ルデヒドの反応が実質的に完了するよう充分に還流を行
    った後に、前記ノボラックの添加を行なう、成形可能な
    組成物。 9 特許請求の範囲第7項記載の組成物において、前記
    レゾール樹脂の水溶液又は懸濁液からの水の除去の開始
    前に、前記ノボラックを添加する、成形可能な組成物。 10 特許請求の範囲第7項記載の組成物において、前
    記レゾール樹脂の水溶液又は懸濁液から水の25%が除
    去される前に、前記ノボラックを添加する、成形可能な
    組成物。 11 特許請求の範囲第7項記載の組成物において、添
    加前では、前記ノボラックは実質的に完全に水を含有し
    ないものである、成形可能な組成物。 12 特許請求の範囲第7項記載の組成物において、添
    加前に、前記ノボラック調製物中に存在する水の少なく
    とも50重量%を除去する、成形可能な組成物。 13 特許請求の範囲第7項記載の組成物において、添
    加前に、前記ノボラック調製物中に存在する水の少なく
    とも75重量%を除去する、成形可能な組成物。 14 特許請求の範囲第4項記載の組成物において、樹
    脂100部当り微粉状炭素質充填剤40−316部を含
    有してなる、成形可能な組成物。 15 特許請求の範囲第4項、第8項、第12項、第1
    4項又は第15項のいずれか1項に記載の組成物におい
    て、樹脂100部当り微粉状グラファイト40−150
    部を含有してなる、成形可能な組成物。 16 特許請求の範囲第1項、第2項又は第4項ないし
    第15項のいずれか1項に記載の組成物において、前記
    レゾール樹脂/前記ノボラック樹脂の重量比が70/3
    0ないし50/50の範囲である、成形可能な組成物。 17 特許請求の範囲第1項、第2項又は第4項ないし
    第15項のいずれか1項に記載の組成物において、前記
    アミンをノボラックの添加前又は同時に添加する、成形
    可能な組成物。 18 特許請求の範囲第4項ないし第15項のいずれか
    1項に記載の組成物において、ヘキサメチレンテトラミ
    ンを樹脂生成物の重量に対して1ないし5重量%の割合
    で使用する、成形可能な組成物。 19 くぼみ及び孔を実質的に有しておらず、製造及び
    使用の間に殆ど亀裂を生じたり、破損したりすることの
    ない成形品の製法において、特許請求の範囲第1項ない
    し第18項のいずれか1項に記載の組成物を、温度10
    0ないし180℃及び圧力35kg/cm^2(500
    ポンド/インチ^2)ないし2800kg/cm^2(
    20トン/インチ^2)で成形することを特徴とする、
    成形品の製法。 20 特許請求の範囲第19項記載の製法において、成
    形品が厚さ0.10ないし0.13cm(0.04−0
    .05インチ)のプレートである、成形品の製法。 21 特許請求の範囲第19項記載の製法において、成
    形を圧力56ないし105kg/cm^2(800ない
    し1500ポンド/cm^2)で行なう、成形品の製法
    。 22 くぼみ及び孔を実質的に有しておらず、製造及び
    使用の間にほとんど亀裂を生じたり、破損したりするこ
    とのないガラス質炭素の製法において、特許請求の範囲
    第19項ないし第21項のいずれか1項に記載の製法に
    よって得られた成形品を、少なくとも1800℃の最終
    温度まで徐々に加熱し、この最終温度に少なくとも24
    時間維持することを特徴とする、ガラス質炭素の製法。 23 特許請求の範囲第22項記載の製法において、ガ
    ラス質炭素製品が厚さ0.10ないし0.13cm、他
    の寸法は少なくとも50.8×63.5cm(20×2
    5インチ)を有する平板である、ガラス質炭素の製法。 24 特許請求の範囲第23項記載の製法において、他
    の寸法が約127×127cm(50×50インチ)で
    ある、ガラス質炭素の製法。
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