JPS6355505A - マルチコア光フアイバの軸合せ方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は複数のコアを単一光ファイバ断面内に有するマ
ルチコア光ファイバの軸合せ方法に関するものである。

〔従来の技術〕

第４図にマルチコア光ファイバの構造例を示す。

ｌはマルチ光ファイバ、２１〜２４はそれぞれコアを示
す。通信用として開発されているマルチコア光ファイバ
ｌを接続する場合には、接続するマルチコア光フアイバ
相互のそれぞれのコア２１〜２４が互いに一致し、光の
伝送損失を最小にするよう垂直方向、水平方向、軸方向
および回転方向について相対的に位置決めする必要があ
る。

従来のこの種のマルチコア光フアイバ相互の軸合せ方法
は、それぞれのコア２１〜２４に光を入射し、受光側の
マルチコア光ファイバのそれぞれのコアからの光与出力
を検出し、光出力が最大となるようそれぞれのコアの軸
合せを調整して行う方法がとられている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

マルチコア光ファイバの軸合せは、単心光ファイバの軸
合せに比ベコア数が多く、それぞれのコアの接続損失を
最小にする軸合せ操作は容易でない。従来のマルチコア
光フアイバ相互の軸合せ方法は、それぞれのコアの軸合
せを行っていくうちに、既に軸合せを行ったコアの軸ず
れが発生するため、すべてのコアの軸合せを行うには、
一つの軸合せを行った段階で、その都度、すべてのコア
に光を入射し、光出力を確認しなければならないといっ
た調整操作の難度が極めて高いという問題がある。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は従来の問題点を解決し、マルチコア光ファイバ
のすべてのコアに同時に光を入射し、受光側のマルチコ
ア光ファイバのすべてのコアの光出力を一括して検出し
軸合せを行う方法で、互いに軸合せすべき第１および第
２マルチコア光フアイバの端面を対向させ、送光側の第
１のマルチコア光ファイバと光源の間、および受光側の
第２のマルチコア光ファイバと受光検出手段の間に、第
１および第２のマルチコア光ファイバのそれぞれのすべ
てのコアを包含する単心の入射用光ファイバおよび受光
用光ファイバを介在させ、入射用光ファイバを通して第
１のマルチコア光ファイバのすべてのコアに同時に光を
送射し、第２のマルチ排コア光ファイバのすべてのコア
からの光出力を受光用光ファイバのコアを通して同時に
受光し、受光検出手段に出射することを特徴とするもの
である。

〔作　用〕

本発明は検出される受光用光ファイバからの光出力が最
大どなるようマルチコア光ファイバの相対位置を垂直方
向、水平方向、軸方向および回転方向に調節し軸合せを
行う方法であることから、−回の軸合せによって軸合せ
が終了し、さらに従来のそれぞれのコアに光を入射する
方法による軸合せ方法において発生する軸合せ不完全の
光伝送損失を除くことができる。以下図面に基づき実施
例について説明する。

〔実施例〕

第１図は本発明の軸合せ方法の実施例を説明する図であ
る。１１および１２はそれぞれ送光側および受光側のマ
ルチコア光ファイバ、１３および１４はそれぞれマルチ
コア光ファイバ１１および１２のすべてのコアを包含す
る大径コア１５および１６を有する単心の入射用光ファ
イバおよび受光用光ファイバ、４は光源、５は受光素子
、６はパワメータを示す。

なおｘ、ｙ、ｚ、　　θの座標表示は、マルチコア光フ
ァイバ１１．１２の軸合せを行う際の水平、垂直方向、
軸方向、回転方向の移動方向を示すもので、たとえばこ
れらそれぞれの方向に可動できる、図示を省略した微動
ステージをマルチコア光ファイバ１１または１２に固定
して軸合せ系を組むことにより、軸合せ系を組むことに
より軸合せの状態を検出することができる。

光源４として、たとえばＬＥＤから得られた光を、マル
チコア光ファイバ１１のすべてのコアを包含する、すな
わちすべてのコアをふさぐような大径コア１５を有する
単心のマルチモード光ファイバで構成した入射用光ファ
イバ１３に入射し、マルチコア光ファイバ１１のすべて
のコアに同時に光を入射する。入射用光ファイバ１３は
、たとえば光コネクタなどを用いて光源４と接続する。

コア径の大きな入射用光ファイバ１３とマルチコア光フ
ァイバ１１の接続は、クラツド径が同じ場合には■溝接
続などの方法で接続する。クラツド径が異る場合でも入
射用光ファイバ１３のコア径が大きいため、空間接続で
も容易に接続できる。一方軸合せしようとするマルチコ
ア光ファイバ１２にも、出力端側に、すべてのコアから
の光出力を一括して受けることができるように、入射用
光ファイバ１３と同じマルチコア光ファイバ１２のすべ
てを包含する、すなわちすべてのコアをふさくコア径の
大径コア１６を有するり１心の受光用光ファイバ１４を
接続し、受光用光ファイバ１４からの光出力を、たとえ
ば受光素子５およびパワメータ６からなる受光検出手段
により検出する。軸合せは、検出される光出力が最大に
なるよう、図示を省略した、たとえばマルチコア光ファ
イバ１１または１２に固定しである微動ステージを、水
平、垂直方向、軸方向、回転方向に移動して、マルチコ
ア光ファイバ１１および１２の相対位置を調節し、軸合
せを行う。この軸合せの方法は、−°回の軸合せにより
軸合せを終了する。したがって従来のマルチコア光　フ
ァイバのすべてのコアごとに光りを入射して軸合せする
方法に比べ、軸合せ操作が一回でよいこと、さらに従来
のそれぞれのコアに光を入射する　方法により発生しが
ちな軸合せ不完全の光伝送損失をなくすことができる。

本発明による軸合せ方法を、光ファイバの接続方法の一
つである融着接続に適用した実施例を、従来のマルチコ
ア光ファイバの軸合せ法で融着接続を行った場合の比較
例とともに次に示す。

第２図に、融着接続に用いたマルチコア光ファイバの断
面図を示す、ｌはマルチコア光ファイバ、２１〜２４は
コアである。

第３図は、マルチコア光ファイバの軸合せを行う実験系
の概要を示す図である。第１図と同じ符号は同じ部分を
示す、７および８は微動ステージ、９は融着接続機であ
る。

比較例：従来の方法による。

マルチコア光ファイバは、４個のコアを有し、それぞれ
のコア径が３０μｍφのものを用いた。光源４は、波長
１．３μｍのＬ　Ｐ、　Ｄを使用した。融着接続ａ９は
、垂直方向、水平方向、軸方向および回転方向にマルチ
コア光ファイバ１１および１２を相互に、相対位置を調
節する機能を有するものを使用した。７および８は微動
ステージである。また従来の方法では、入射用光ファイ
バ１３および受光用光ファイバ１４として、コア径がマ
ルチ光ファイバ１１および１２のそれぞれのコア径と同
じ３０μｍφの単心光ファイバを用いた。

まずマルチコア光ファイバ１１の一コアに光を入射でき
るように、マルチコア光ファイバ１１と入射用光ファイ
バ１３を突合せ、受光端側で受光用光ファイバ１４を、
微動ステージ８を調節して垂直方向、水平方向に移動さ
せ、光出力が最大となる位置に受光用光ファイバ１４を
固定する。そして入射端の入射用光ファイバ１３の位置
も微動ステージ７を調節して、改めて垂直方向、水平方
向に移動させ、最大光出力が得られる位置に入射用光フ
ァイバ１３の位置を固定する。このような操作を行った
後、融着接続前後９の軸合せ機構により軸合せを行った
。

この−コア相互の軸合せを、すべてのコアについてそれ
ぞれ行いながら、各コアの光出力を確認して融着接続を
行った。なお軸合せに要した時間は約４５分だった。

融着接続の条件は、電極間隔１５５０μｍ、押込み１３
０μｍ、予備放電０．５秒、本放電３秒、放電電流０．
２Ａとし、実験は１０回行った。この実験での各コアの
融着接続前後の接続損失の平均値を表１に示す。

実施例：本発明の方法による。

マルチコア光ファイバは比較例と同じ、それぞれのコア
径が３０μｍφのものを用いた。光源４、融着接続機９
、融着接続の条件などは、すべて比較例における実験と
同じである。

入射用光ファイバ１３および受光用光ファイバ１４は、
ともにマルチコア光ファイバ１１および１２の、それぞ
れのすべてのコアに光入射およびすべてのコアからの光
出力を同時に受光できろコア径２００μｍφの単心光フ
ァイバを適用した。

まず、コア径が２００μｍφの入射用光ファイバ１３と
マルチコア光ファイバ１１を突合せ、微動ステージ７を
調節して、光源４からマルチコア光ファイバ１１のすべ
てのコアに光を入射し、受光側でもコア径２００μｍφ
の受光用光ファイバ１４により一括して光出力を受光で
きるよう微動ステージ８を調節して、マルチコア光ファ
イバ１２と受光用光ファイバ１４を突合せ、受光用光フ
ァイバ１４からの光出力を、受光素子５およびパワメー
タ６で構成した受光検出手段により検出し、融着接続機
９により光出力が最大になるよう軸合せを行い融着接続
を行った。本実施例では、軸合せに要した時間は約５分
間である。この場合の各コアの融着接続前後の接続ｉｎ
失の平均値を表２に示す。

表　　１　　（従来） 表　　２　　（本発明） 表１および２から明らかなように、本発明のマルチコア
光ファイバ軸合せ方法によると、接続損失を小さく押さ
えることができる。また軸合せ湿作時間についても、従
来の方法では約４５分間の時間を要したのに対し、本発
明によると約５分間で行うことができる。なお本実施例
では、大コア径の入射用光ファイバ１３および受光用光
ファイバ１４をマルチコア光ファイバの同時光入射、光
出力受光に用いた例について説明したが、レンズを用い
ても同じ機能を構成することができ、本発明の一態様で
ある。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明によると、マルチコア光フ
ァイバのすべてのコアに同時に光を入射し、かつ−括し
て光出力を受光して検出し、軸合せを行うことにより、
軸合せ操作は容易で、かつ接続損失を小さく押えること
ができ、融着接続および軸合せを必要とする測定の分野
に適用してその効果が大きい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明を説明する図、第２図は本発明を融着接
続に適用したときのマルチコア光ファイバの断面図、第
３図はマルチコア光ファイバの軸合せ方法を行う実験系
、第４図はマルチコアの構造例である。 １．１１．１２・・・マルチコア光ファイバ、４・・・
光源、５・・・受光素子、６・・・パワメータ、７．８
・・・微動ステージ、９・・・融着接続機、１３・・・
入射用光ファイバ、１４・・・受光用光ファイバ　、１
４．１６・・・大径コア、２１〜２４・・・コア

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）マルチコア光ファイバの軸合せ方法において、互
   いに軸合せすべき第１のマルチコア光ファイバと第２の
   マルチコア光ファイバの端面を対向させ、 送光側の前記第１のマルチコア光ファイバのコアすべて
   に光源から同時に光を送射し、 受光側の前記第２のマルチコア光ファイバで受光し、 前記第２のマルチコア光ファイバの受光出力を一括検出
   し、 前記第１および第２のマルチコア光ファイバの対向させ
   た端面を周方向に、または水平方向と垂直方向の直交方
   向に、あるいは前記それぞれの方向に相対移動させ、 前記光源から前記第１および第２のマルチコア光ファイ
   バを通して伝送される光出力が最大となる位置で軸合せ
   する ことを特徴とするマルチコア光ファイバの軸合せ方法。
2. （２）前記第１のマルチコア光ファイバのコアすべてに
   光源から同時に光を送射する方法は、前記光源と第１の
   マルチコア光ファイバの間に、コア径が前記第１のマル
   チコア光ファイバのすべてのコアを包含する単心の入射
   用光ファイバを介在させ、前記入射用光ファイバのコア
   を通して前記第１のマルチコア光ファイバのすべてのコ
   アに同時に光を送射することを特徴とする特許請求の範
   囲第１項記載のマルチコア光ファイバの軸合せ方法。
3. （３）前記第１のマルチコア光ファイバのコアのすべて
   に光源から同時に光を送射する方法は、前記光源と第１
   のマルチコア光ファイバの間に、レンズを介在させ、前
   記レンズより前記光源からの光を前記第１のマルチコア
   光ファイバのすべてのコアに拡散送射することを特徴と
   する特許請求の範囲第１項記載のマルチコア光ファイバ
   の軸合せ方法。
4. （４）前記第２のマルチコア光ファイバの光出力を一括
   検出する方法は前記第２のマルチコア光ファイバの出力
   端面に対向して、前記第２のマルチコア光ファイバのす
   べてのコアを包含する単心の受光用光ファイバを配置し
   、前記第２のマルチコア光ファイバのすべてのコアから
   の光出力を、前記受光用光ファイバのコアを通して同時
   に受光して受光検出手段に出射することを特徴とする特
   許請求の範囲第１項記載のマルチコア光ファイバの軸合
   せ方法。