JPS6354385A - 混合酸型重合性リン脂質誘導体及びその製造法 - Google Patents

混合酸型重合性リン脂質誘導体及びその製造法

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JPS6354385A
JPS6354385A JP61199479A JP19947986A JPS6354385A JP S6354385 A JPS6354385 A JP S6354385A JP 61199479 A JP61199479 A JP 61199479A JP 19947986 A JP19947986 A JP 19947986A JP S6354385 A JPS6354385 A JP S6354385A
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Yoshihiko Nagata
永田 喜彦
Akira Akimoto
明 秋元
Yasuji Muneda
靖二 宗田
Akira Miyamoto
宮元 彰
Fujimi Shichino
七野 藤美
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Nippon Shoji Co Ltd
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Nippon Shoji Co Ltd
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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Polymerisation Methods In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、混合酸型重合性リン脂質誘導体、さらに詳し
くは光重合可能なジエン基を官能基と1ノで有するホス
ファチジン酸型リン脂質銹導体及びその製造法に関する
(従来技術) リン脂質は、生体膜脂質の主体であり、このリドといい
、両親媒性物質の1種である。
このリン脂質を水中に懸濁後、超音波処理等を用いて分
子組織化を行うことにより、内殻水相を有する脂質2分
子膜からノ♂る閉鎖小室であるリポソームを形成する。
この際、リポソーム膜に荷電を与えることによりリポソ
ーム同志の凝集を防ぎ、又、多重層リポソームの場合に
は、その静電的反発力によりによりラメラ間の内殻水相
部分を広げ、11人物質の保持8二を拡大することがで
きる。正電荷を与える物質とし′Cはステアリルアミン
が、負電荷を与える物質としては、ジセチルリン酸やホ
スファチジン酸等が通常用いられる。しかし、このJ:
うに調製されたリポソームはその構造を疎水的な凝集力
のみで維持しているため、構造が不安定であるという問
題を抱えている。
この問題の解決手段として、リポソーム調製原料である
リン脂質に光重合性官能基を8人し、分子組織化した後
、光照射によりm金高分子化して、その構造を安定化さ
せる技術が注目されている。特に医用リポソーム、免疫
診断薬等への応用では生体適合性の良好な天然リン脂質
類似の構造及び組成を有する光重合性リン脂質話導体が
強く要望されている。
本発明者らは、この要望に答えるものとして、通常利用
されるジアシル−3−グリセロホスホリルコリン(以下
、レシチンと称す)型のリン脂質の一方のアルキル鎖の
みにジエン基を導入したリン脂質話導体(以下、モノジ
エンレシチンと称す)を製造し、該誘導体の生体適合性
が良好なことを報告した。しかし、このようなリン脂質
話導体から調製した重合性リポソームと共重合可能なホ
スファチジン酸型のリン脂質及びこの化合物を収率よく
製造する方法は知られていないゆ (発明が解決しようとする問題点) 本発明は以上の観点からなされたもので、その目的は天
然リン脂質類似の構造及び組成を有し、さらにモノジエ
ンレシチン等との組合せにより重合性リポソームに電荷
を与えることが可能な混合酸型重合性リン脂質誘導体及
びこの化合物を収率よく製造する方法を提供するもので
ある。
(問題点を解決するための手段) かかる目的の実現のために鋭意検討を行った結果、ホス
ファチジン酸型リン脂質の一方のアルキル鎖に光重合性
官能基としてジエン基を導入したリン脂質話導体が前述
の要望を満足する化合物であり、本化合物は、合成レシ
チンや天然レシチンから収率よ〈完全り体として製造で
きることを見出し、本発明を完成するに至9た。
以下、本発明の詳細な説明する。
即ち、本発明は下記一般式(I) l0CH2 R20CHO(I) I (:H2O−P −01( H で表わされる混合酸型重合性リン脂質誘導体及びその製
造法に関する。一般式(1)で表される化合物の製造法
はa)レシチンをホスホリパーゼA、又はA2を用いて
加水分解することにより得られるモノアシル−L−3−
グリセロホスホリルコリンに、 b ) Ro CIt −CI(CII −CIf C
OOH(但し、RoはC6〜C17のアルキル基)で表
される長鎖ジエンカルボン酸とN、N’−カルボニルジ
イミダゾールとから得られる1−アシルイミダゾールを
、C)イミダゾールナトリウム存在下で反応させ、d)
次いで加水分解酵素を反応させる工程からなる。
出発物質であるモノアシル−L−3−グリセロホスホリ
ルコリンには1.1−モノアシル体と2−モノアシル体
があり、いずれも本発明に適用可能である。
この1−モノアシル−L−3−グリセロホスホリルコリ
ンは、通常レシチンを適当な溶媒、例えばクロロホルム
やエチルエーテルなど、中でpl!約7の適当な緩衝液
、例えば0.2M I−リス塩酸緩衝液(pl(7,4
)など、および賦活剤、例えば塩化カルシウム溶液の存
在下、蛇毒、例えばナジャ・ナジャ (Naja na
ja)などの毒から得られるホスホリパーゼA2または
その類縁酵素を用いて、常温にて、アシル転移を起こさ
ぬよう注意深く加水分解を行うことにより得られる。
また、2−モノアシル−L−3−グリセロホスホリルコ
リンは、各種バクテリア、例えば工・シエリチア・コリ
(E、Co11)、  ミコバクテリウム・フレイ(M
ycobacterium pheri ) 、バチル
ス・スブチリス(B、5ubtilis) 、から得ら
れるホスホリパーゼA1または類縁酵素を用いて、同様
に、レチシンを加水分解することにより得られる。
さらに、得られたモノアシル−L−3−グリセロホスホ
リルコリンに水素添加処理を行い、アルキル鎖中の不飽
和結合をなくした飽和型の完全水添モノアシル−L−3
−グリセロホスホリルコリンの形にしても本発明に供す
ることができる。
一112式(1)におけるR1又はR2の脂肪酸残基は
、炭素数が10〜22個で飽和又は不飽和であれば特に
制限はないが、より生体適合性を高めるためには、飽和
の脂肪酸残基が好ましい。木すン脂質話導体の脂肪酸残
基は、レシチンの2木のアシル釦のうち、ホスホリパー
ゼAI又はA2によって加水分解を受けなかフたアシル
基に相当する。
レシチンには天然レシチンと合成レシチンがあるが天然
レシチンとしては、例えば卵黄由来レシチン、大豆由来
レシチン等、合成レシチンとしては、例えばシミリスト
イルグリセロホスホリルコリン、ジパルミトイルグリセ
ロホスホリルコリン、ジステアロイルグリセロホスホリ
ルコリン等をあげることができる。
未発明に用いる長鎖ジエンカルボン酸はn o CIt
 −CHC)I −Co COOH(ROはC6〜C1
7のアルキル基) で表わされるα、β、γ、δ−不飽和カルボン酸である
。このようなジエンカルボン酸の例として、2,4−デ
カジエン酸、2.4−ウンデカジエン酸、2.4−ドデ
カジエン酸、2.4−ト’)デカジエン酸、2.4−テ
トラデカジエン酸、2.4−ペンタデカジエン酸、2.
4−へキサデカジエン酸、2.4−へブタデカジエン酸
、2.4−オクタデカジエン酸、2.4−ノナデカジエ
ン酸、2.4−エイコサジエン酸、2.4−ヘンエイコ
サジエン酸、および2.4−ドコサジエン酸等の全ての
光重合性を有する幾何異性体を挙げることができる。こ
のような長鎖ジエンカルボン酸は、例えば特開昭60−
13737号公報等の方法によって得ることができる。
一般式(1)のR1又はR2のジエン基を有するアシル
基: RoCH”CIICH−CHCO(Roは前記に
同じ)は、長鎖エンカルボン酸のアシル基に相当する。
1−アシルイミダゾールはN、N’−カルボニルジイミ
ダゾールを無水クロロホルム中に懸濁させ、これに長鎖
ジエンカルボン酸を加え、窒素気流中、遮光下で室温に
て約1時間反応させることによって得られる。この化合
物は単口した後、又は単離することなく反応液のまま、
次の工程に供することがで与る。
以」二のように得られた1−アシルイミダゾール反応液
に、触媒であるイミダゾールナトリウムージメヂルスル
ホキシドi容液及び無水ピリジンと共に先に調製したモ
ノアシル−L−3−グリセロホスホリルコリンを加える
。反応は0℃ないし30℃の温度で、通常は室温で数時
間攪拌することにより終了する。アシル化剤は、モノア
シル−L−3−グリセロホスホリルコリンに対し、過剰
量用いることが好ましく、さらに好ましくは1.2当二
〜1.5当二である。
反応終了後、反応液を塩酸−メタノールで中和し、減圧
濃縮する。ついでこの濃縮液をクロロポルム−メタノー
ルに溶解し、さらに水を入れた後、分液し、その下層を
さらに減圧濃縮する。得られた)層幅ン夜にクロロホル
ム−メタノール−水、続いてエタノールを加えて「アン
バーライトMill−3型」樹脂カラムに通し、同溶媒
で洗い、その通導液および洗液を合せて減圧?51縮す
る。この濃縮物を常法に従って例えばシリカゲルカラム
クロマトグラフ法にて処理精製後、再びクロロホルムに
溶解する。続いてこの加水分解酵素としてホスホリパー
ゼDを含むpH約7の緩衝液及び塩化カルシウム溶液を
加える。この溶液を室温にて十数時間攪拌後、塩酸を加
えて反応を停止する。反応混合物より目的物を41殖す
るには、まず、反応液を遠心分離して上層を除去し、残
った下層に無水硫酸ナトリウムを加えて乾燥し、減圧?
層幅し、この濃縮液を五酸化リンを用いて室温で乾燥す
ればよい。
(実施例) 本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明
はこれらに限定されるものでない。
実施例1 1−バルミトイル−2−(2E、4E−オクタデカジェ
ノシル)−L−3−グリセロホスファチジン酸の合成 (a)1−バルミトイル−L−3−グリセロホスホリル
コリンの調製 1.2−ジパルミトイル−L−3−グリセロホスボリル
コリン3gをクロロホルム60嵯に溶解し、これに、ナ
ジャ・ナジャの毒から得られたホスホリパーゼA、 3
0Bを0.2M)−リス塩酸1」重液(pH7,4) 
6−に溶解した液およびIMI!X化カルシウム溶液0
.1 m(lを加えて室温にて約20時間攪拌した。
この反応液にエタノールを加えて減圧濃縮乾固し、乾固
物を少量のクロロホルムに溶かし、同溶奴で活性化した
シリカゲル(40g)カラムにかけ、クロロホルム60
0 ml、クロロホルム−メタノール−水(65:25
:4) 1.5 uで順次溶出された。得られた溶出分
画を薄層クロマトグラフィー(以下TLCと略す)を用
いて目的画分を集め、減圧濃縮後、五酸化リンで、約2
0時間減圧乾燥し、1−バルミトイル−L−3−グリセ
ロホスホリルコリン1.8g(収率: 87.8%)を
得た。
(b)1−バルミトイル−2−(2E、4E−オフタデ
カシェノイル)−L−3−グリセロホスホリルコリンの
調製 2E、4E−才クタデカシエン酸3.5g(12,5ミ
リモル)とN、N’−カルボニルジイミダゾール2.4
g(15ミリモル)乾燥クロロホルム50mNを入れて
窒素気流中、遮光下、室温にて約1時間反応させた。つ
いで、この反応液に(a)の方法で得た1−バルミトイ
ル−L−3−グリセロホスホリルコリン5.1g (1
0ミリモル)を入れ、さらに水冷下で触媒として、水素
化ナトリウム500 mg (50%)とイミダゾール
(以下1mHと略す)1gとを乾燥ジメチルスルホキシ
ド(以下DMSOと略す)20IIIN中、約1時間反
応させて調製したイミダゾールナトリウム(以下lmN
aと略す) −DMSOI液20+Jおよび無水ピリジ
ンldを加えた後、室温にて2時間攪拌した。
反応終了後、反応液をIN塩酸−メタノールで中和し、
減圧濃縮する。得られた?Q縮物をクロロホルム−メタ
ノール(2:1)1i00 mlに溶解し、ついで水1
20 mNを入れて分液ロートにて分液し、下層を分取
して減圧濃縮する。
得られた残渣にクロロホルム−メタノール−水(65:
25:4) 200 ml、エタノール1000+nQ
を加えて溶解し、次いで「アンバーライトMB−3型J
 80mMを加えて約2時間攪拌した後、樹脂をr別し
、前記溶媒系で洗浄し、得られたf液と洗液を合せて減
圧濃縮した。
この濃縮液を適量の95%エタノールに溶解し、あらか
じめ95%エタノールで活性化したアルミナ (40g
)カラムにかけ、同溶媒240 mlで溶出し、この溶
出液を減圧濃縮した。
この濃縮物を少量のクロロホルムに溶解し、あらかじめ
同溶媒で活性化したシリカゲル(t5og)カラムにか
け、クロロホルム1文、クロロホルム−メタノール−水
 (65:25:2)4.01で順次溶出させた。得ら
れた溶出画分からTLCによって目的画分を集め、減圧
濃縮乾燥して、1−バルミトイル−2−(2E。
4E−オフタデカシェノイル)−L−3−グリセロホス
ホリルコリン4.7g (収率: 60.6%)を得た
本物質はTLC分析(シリカゲルプレート。
展開溶媒:クロロホルム−メタノール−水(65:25
:4) )を行ったところ、紫外線およびリンモリブデ
ン酸による検出で、単一のスポットを与え、そのRf値
はジパルミトイル−し−α−グリセロホスホリルコリン
(シグマ)とほぼ一致した。なお、旋光度は次のようで
あった。
〔α)2:  = + 6.49  (COO交。、 
C−1)又、本物質の元素分析値、核磁気共鳴 (NMR)スペクトル、赤外線(IR)吸収スペクトル
及び紫外線(UV)吸収スペクトルの測定結果を示した
元素分析値(C4Ja。0aNP−H20分子量778
.1として) 計算値(%): C;65.00. H,10,65,
N;1.805実測値(駒: C,64,6、H,10
,7、N、2.2■2 0   ■ 6:e:=− α −ロ Q■ ム n〜 一一=− へ              − ■l O■ 口l+j+−一〇 −A                   CJへ FT−11スヘクl−ル(cITl−’)(K[lrデ
ィスク) 1716(ν。。) 1645 、1624 (υc=c) 1246 (νPヨ。) 1144 (シp−o−c) +090 (υ、。e) 1057 (δp−o−c) 997(δC−H) UVスペクトル(エタノール中): λmaX =262.5 (nm) e = 24700 (R・mol−’−cm−’)(
C)1−バルミトイル−2−(2E、4E−オクタデカ
ジェノイル)−L−3−グリセロホスホファチジン酸の
合成 (bl で得られた1−バルミトイル−2−(2巳、4
E−オクタデカジェノイル)−L−グリセロホスホリル
コリン0.5gをクロロホルム50+Jに1容解し、ス
トレブトマイセスクロモフセイス(Streptomy
ces chromofusuis)から得られたホス
ホリパーゼD (54,OLlnits/m);)  
1.5B O,2i、!をトリス塩酸#3 ax ン&
 (pH7,4)1.5mRに2容角?した?夜および
IM塩化カルシウム水溶液o、i載を加えて室温にて約
16時間攪拌した。
この反応液にIN塩酸(約0.5 mりを加えて反応を
停止し、遠心分離(2500rpm 、 10分間)に
かけ、上層を除去した。
得られた下層に少量の無水硫酸ナトリウムを加えて乾煙
し、減圧濃縮後、五酸化リンを用いて室温で約20時間
減圧乾燥し、1−バルミトイル−2−(2E、4E−オ
クタデカジェノイル)−L−3−グリセロホスファチジ
ン酸0.42g  (収率95%)を得た(以下モノジ
エンホスファチジン酸と称す)。
本物質は71C分析(シリカゲルプレート、展開溶媒:
クロロホルム−メタノール−水(65:25:4)を行
ったところ、紫外線、ヨウ素およびリンモリブデン酸に
よる検出で単一のスポットを与え、そのIlf値はジパ
ルミトイル−L−α−ホスファチジン酸(シグマ)とほ
ぼ一致した。なお、旋光度は次のようであった。
(α)、= +7.61 (?lO,Ocm、C−1.024g/di in C
IICL)又、本物質の元素分析値、核磁気共鳴 (NMR)スペクトル、赤外線CIIり吸収スペクトル
及び紫外線(UV)吸収スペクトルを測定した結果を示
した。
元素分析値 (C37)1690♂P−R20分析1690.9とし
て)計算値情): (:;64.32 H;10.06
. N;0.00実測値(ネ)二(:;64.36 )
1.10.05 N、<0.3”C−NMIIスペクト
ル δ値(CDCffia、 l)I)m)CH3CH
2CH2(CH2) toCII2CtbC02Ct1
2C11*CIhCH2(Ctl2)acH2cH2c
lI ” Ctl(:H−CHCO□COO1°2゛3
° 4゛5°6゛7° 8°9′10°11°11C1
(20POH 0l H 炭素番号 δ (ppm) 1・1’     14.5 2.2°    23.0 5’          25.2 4°、 4.5   29.Q〜30.13.3°  
  32.2 6°         33.4 6         34.4 8、10   62.7.84.6 9         70.3 9’         118.2 7’         128.1 8°、10’   145.5,146.411’  
      166.5 7        173.5 ’II−NMRスペクトル  δ値(CDCR3,δ(
llpm) 、TMS)(:l+3 (C)lz) 1
2G+1□に)12CO2CH2Ctl3 (Ctl2
) +oCt12CIIzCH−CNC)l −C11
C02C)l  f)1’2’3’4°5゛6°7° 
8° 11C820POH H FT−Inスペクトル(cm−’) (NaClディスク) 2852.2920.2954 (νC−H)1720
.1738 (シc−o) 1643 (υc*c) 1456.1466 (δ、−0) 1268  (シル−o) 1064  (シル−o ■) uvスペクトル(クロロホルム中): λ□、 = 262.5 (nm) ε−241300(又・…01−1・Cl1l−1)実
tJ’lh例2 卵黄由来の1−アシル−2−(2E、4E−オクタデカ
ジェノイル)−L−3−グリセロホスファチジン酸の合
成 卵黄由来のリン脂質から実施例1−(a) 、 (b)
と同様な方法にて調製した1−アシル−2−(2E、4
E−オクタデカジェノイル)−L−3−グリセロホスホ
リルコリン0.58から、実施例1と同様にして、1−
アシル−2−(2E、4E−オクタデカジェノイル)−
L−3−グリセロホスファチジン酸0.3E1g  (
収率88%)を得た(以下卵黄由来のモノジエンホスフ
ァチジン酸と称す)、。
本物質のTLC分析結果は、実施例1の場合と同様に1
−スポットを示し、そのRf値は、卵黄ホスファチジン
酸のそれと一致した。
又、旋光度は次のようであった。
(α)o−+7.82 (9,−10,0cm、 C−1,074g/du i
n CH(4a)さらに、次に示すような実施例1と同
様の分析結果から、本物質が純物質であることを確認し
た。
13C−NMRスペクトル δ値 ((:DCu:+、
 [1m)14.2.22.8.25.0.28.9〜
30.7.32.1.33.3゜34.2.61.9・
64.8.70.7,118.7.128.4.145
.6・146.4 、166.9 、173.9Jl−
NMI’lスペクトル  δ値 (CDI4h、I)l
)m、TMS)0.88゜1.25. 1.40.1.
55.2.15.2.27.4.12゜4.25.4.
37.5.30.5.77、8.15.7.2FT−I
nスペクトル(c+n−J (NacNディスク)   2850,2920.29
58(シc−H)1736.1718(ν、。) 1843  (vc−c) 1467  (δ。−0) 1253  (νPMO) 1066  (シp−oJ Uvスペクトル(クロロホルム)二 λmax = 282.2 (nm) ε= 23700 (トmol−’−cm−’)実施例
3 大豆由来(水添)の1−アシル−2−(2E、4E−オ
フデカジェノイル)−L−3−グリセロホスファチジン
酸の合成 実施例1−(a)の1.2−ジパルミトイル−L−3−
グリセロホスホリルコリンを用いて1−アシル−L−3
−グリセロホスボリルコリンを調製し、これに水添処理
を施した後、実施例1−(b)と同一条件下で反応させ
ることによって得られた水素添加処理を行なった大豆由
来のアシル基をもつ1−アシル−2−(2E、4E−オ
フデカジェノイル)−り一3−グリセロホスホリルコリ
ン0.5gから、実施例1及び2と同様にして、1−ア
シル−2−(2E、4E−オクタデカジェノイル)−L
−3−グリセロホスファチジン酸0.37g(収率83
%)を得た(以下、大豆由来(水添)のモノジエンホス
ファチジン酸と称す)。
本物質のTLC分析結果は、実施例1及び2の場合と同
様に、単一スポットを示し、そのRf値は水添大豆ホス
ファチジン酸のそれと一致した。
又、旋光度は次のようになった。
〔α〕。=+7.00 (?lO,Ocm、 C=1.042g/du in 
CIICU++)さらに、次に示すような実施例1及び
2と同様の分析結果から本物質が純物質であることを確
認した。
l3C−NMRスペクトル δ値 CCDCl3. I
)pm)14.2. 22.8. 25.0. 29.
0〜30.1. 32.0. 33.2゜34.2. 
85.5 ・ 64.6. 70.1. 118.4.
 128.4. 145.8・146’、6  、 1
68.8  、 173.9’+1−NMRスペクトル
 δ値 (CDC43,I)I)m、 TMS)0.8
8. 1.26. 1.41. 1.57. 2.14
. 2.29. 4.12゜4.25. 4.31. 
5.31. 5.77、  δ、15. 7.28FT
−Inスペクトル(clJ (NaClディスク) 2852.2924.2953  (1/ C−H)1
716.1732 (νcoo) 1643  (νCIC) 1465  (δC−H) 12B’l  (シル−o) 1066  (Vp−o e) uvスペクトル(クロロホルム中): λthaw = 262 、1 (nm)ε= 220
00 (1・mol−’−cm−’)実施例4 実施例1,2及び3で得られたリン脂質話導体のそれぞ
れについて、モル比で10%となるように合成レシチン
又は天然レシチンから得た1−アシル−2−(2E、4
E−オクタデカジェノイル)−L;−3−グリセロホス
ホリルコリン(以下、本化合物をモノジエンレシチと称
す)と混合し、全脂質濃度が10mMとなるように、常
法に従って多重層リポソーム水溶液を調製した。さらに
、この溶液から超音波法により、小さな1枚膜すデソー
ムを調製した。以下、これを負荷電のモノメリックリポ
ソームと呼ぶ。
又、このリポソーム溶液に高圧水銀ランプ(理工科学産
業■製)を用いて窒素雰囲気下、紫外線照射を行い、紫
外部の特性吸収スペクトルの経時変化を測定したところ
、λ□8が262 (nm)付近の吸収ピークが減少し
ていき、約1時間後には、完全に消失し、逆に193 
nm付近の吸収が増加した。このことから、重合が完了
したことを確認した(以下、これを負荷電のポリメリッ
クリポソームと呼ぶ。)。
酢酸ウラニルを用いたネガティブ染色法による透過型電
顕観察では、モノメリックリポソームとポリメリックリ
ポソームにおける形態変化は、はとんどないことが認め
られた。
この事はゲル?FAパターンの比較によっても確認され
た。
さらに、室温状態に招ける濁度変化も、モノメリックに
比べ、ポリメリックリポソームの方が、はるかに小さく
保存安定性が優れていることがわかった。
実施例5 実施例2で得た卵黄由来のモノジエンホスファチジン酸
とモノジエンレシチンとの混合物(モル比1 : 10
)から成るモノメリックリポソームおよびポリメリック
リポソームと該モノジエンホスファチジン酸と1.2−
(2E、4E−オクタデカジェノイル)−L−3−グリ
セロホスホリルコリン(以下、本化合物をジジエンレシ
チンと称す)との混合物(モル比1:10)から成る同
様のリポソームに関して、示差走差熱量計(埋研科学■
’jりによる測定を行った。その結果、ジジエンレシチ
ンとの組み合せより成るリポソームにおいては、モノメ
リックリポソームにおいて観察された熱量吸収ピーク(
22℃付近)がポリメリックリポソームになるとほぼ完
全に消失した。これに対し、モノジエンレシチンと9組
合せより成るリポソームにおいては、ポリメリックリポ
ソームにおいても、モノメリックリポソームに存在した
熱量吸収ピーク(29℃付近)が完全に消失せず、残存
するこ ′とが確認された。
実施例6 実施例1.2及び3から得られたリン脂質銹導体より調
製したリポソームに関して、グルコースと5(6)−カ
ルボキシフルオレッセインを封入マーカーとして用い、
マーカー保持能力、放出挙動等を検討した。その結果、
それぞれの脂質について、モノメリックリボソームに比
へ、ポリメリックリポソームの方が、放出速度か小さく
、保持能力が向した。
又、熱、有機溶媒(例えばエタノール)および、界面活
i生剤(例えば和光純薬工業■社製、商品名r Tri
ton X −100Jやドデシル硫酸ナトリウム)に
対する安定性が向上した。
さらに、ジシェンレシヂンとの組み合わせより成るリポ
ソームにおいてはほとんど観察されなかった室温におけ
るモノメリックリポソームのマーカー保持能力が、モノ
ジエンレシチンとの組合せより成るモノメリックリポソ
ームにおいて認められた。
実施例7 実施例1,2及び3で得られたリン脂質誘導体のそれぞ
わをモル比が5〜20%となるようにモノジエンレシチ
ンと混合し、全脂質濃度がl OmMで、常法に従って
、多m層すポソーム水m 液を調製した。さらに、この
溶液から超音波照射法により小さな1枚膜リポソームを
調製した。このリポソームの表面荷電を電導風滴定で測
定したところ、上記ホスファチジン酸型リン脂質誘導体
のモノジエンレシチンに対するモル比か増加する程、リ
ポソームの表面電荷」か、市、線的に増加することがわ
かった。
(発明の効果) 本発明によりば、天然レシヂーン又は合成l/レシチン
ら調製容易なりゾレシヂンと長鎖ジエンカルボン酸から
モノジエンレシチンを合成し、ついて酵素的加水分解を
行うことにより、目的とする混合酸型重合性リン脂質誘
導体を高純度、高収率で完全り体として製造することが
できる。
本発明の方法によって製造されるリン脂質誘導体には、
一方のアルキル鎖のみにR8C11−CI4 CH−C
HCo (R,は前記と同し)で示されるアシル基が導
入されているため、従来の合成リン脂質誘導体と比べて
リポソーム化した際に種々の特長を有する。即ち、 l) モノメリックリポソーム調製後、紫外線照射によ
り、温和な条件で速やかに重合し、重合前後において形
、聾的変化は殆どない。
2) モノメリックリポソームにおいても、室温で封入
物質の保持能力を有する。
3)重合により、封入物質の保持能力や熱・有機溶媒・
界面活性剤等に対する安定性が向上し、又、潤度変化も
小さくなる。
4) ポリメリックリポソームとなっても熱ユ吸収ピー
クは完全に消失しないため、柔軟な膜の形成が可能とな
る。
5) モノジエンレシチンとの組合せより成るモノメリ
ックリポソームにおいて、本発明のリン脂質誘導体の含
有率の増加に伴ってモノメリックリポソーム表面の電荷
が増加する。
従って生体適合性や、生体膜との種々の親和性を配慮し
なければならない医用リポソーム等の応用分野に適した
光重合性リン脂質誘導体であり、その他、バイオセンサ
ー、マイクロカプセル、さらには生医学用材料、化粧品
への応用等、二分子膜ベシクルの形態に限らず、単分子
層膜、積層(累積)膜の形、態での利用を含めた生化学
、医学、薬学、工学など幅広い分野において利用が予想
され、その工業的価値は大きい。
Ul 新  部  興  治′ ・′1 111−工 手続補正書 昭和AI年7ρ月lケ日 昭J、/ 手持r+ u m /c/91’?9号氏 
名(名称)東洋曹達工業株式会社 4、代  理  人                
   (A+!!l^±)住 所  東京都千代m区丸
の内2丁目6番2号丸の内へ重洲ビル33G5、補正命
令の日付  らろ5 8、補正の内容  別紙のとおり 補    正    書 本願明細書中下記事項を補正いたしオす。
記 1、第16頁下から7行目、第23頁下から2行目、第
28頁8行目、第30頁下から6行目に「旋光度」とあ
るをそれぞれ 「旋光度」と訂正する。
2第34頁2行目に 「示差走差熱量計Jとあるを 「示差走査熱量計」と訂正する。
3、第36頁10行目K 「ついて」とあるな 「ついで」と訂正する。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、R_1とR_2とは互いに異なり、その一方は
    飽和又は不飽和のC_1_0〜C_2_2の脂肪酸残基
    を示し、他方はR_0CH=CHCH=CHCO(R_
    0はC_5〜C_1_7のアルキル基)のアシル基を示
    す。) で表わされる混合酸型重合性リン脂質誘導 体。
  2. (2)該脂肪酸残基が卵黄リン脂質又は大豆リン脂質由
    来のアシル基である特許請求の範囲第1項記載の混合酸
    型重合性リン脂質誘導体。
  3. (3)a)レシチンをホスホリパーゼA_1又はA_2
    を用いて加水分解することにより得られるモノ アシル−L−3−グリセロホスホリルコリ ンに、 b)R_0CH=CHCH=CHCOOH(但し、R_
    0はC_5〜C_1_7のアルキル基)で表される長鎖
    ジエンカルボン酸とN,N′−カルボニルジイミダゾー
    ルとから得られる1−アシルイミダ ゾールを、c)イミダゾールナトリウム存在下で反応さ
    せ、d)次いで加水分解酵素を反応させる工程 からなることを特徴とする一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、R_1とR_2とは互いに異なり、その一方は
    飽和又は不飽和のC_1_0〜C_2_2の脂肪酸残基
    を示し、他方はR_0CH=CHCH=CHCO(R_
    0は前記に同じ)のアシル基を示す。) で表される混合酸型重合性リン脂質誘導体の製造法。
  4. (4)該脂肪酸残基が、卵黄リン脂質又は大豆リン脂質
    由来のアシル基である特許請求の範囲第3項記載の製造
    法。
  5. (5)該加水分解酵素がホスホリパーゼDである特許請
    求の範囲第3項又は第4項記載の製造法。
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