JPS6353820A - 平角絶縁電線の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は静電粉体塗装法を用いた平角絶縁電線の製造方
法に関する。

（従来の技術〉 近年、粉体塗装法による絶縁電線の製造方法が、無公害
、省資源、省エネルギーの観点から注目されてきており
、この中でも塗着効率が高い方法として、静電流動浸漬
法が絶縁電線製造の分野で特に脚光をおびつつある。

この方法は、例えば下方に配置した多孔板を通った乾燥
空気により帯電した合成樹脂粉体を流動化させて流動層
を形成し、金属導体をこの流動層上部の合成樹脂粉体を
充満さけた粉体塗装室を通して表面に静電気的に合成樹
脂粉体を付着さゼた後、付着した合成樹脂粉体を加熱融
着および硬化させて被膜を形成させる方法であり、通常
金属導体を粉体塗装室内の水平方向に通す方式かとられ
ている。

（発明が解決しようとする問題点） しかしながら、このような方法においては、金属導体の
全周にわたって均一な厚さの被膜が１７られず、従って
絶縁破壊電圧が低いという欠点があった。

特に、平角転位撚線を製造する場合には従来のポリビニ
ルホルマール樹脂（ＰＶＦ）等の塗布焼付層を設（プた
平角線を用いた場合と比較して、絶縁破壊電圧、耐熱性
および耐摩耗性が低下するとともに仕上寸法が安定し難
いためコイル成形時に所定寸法に製作することが困難で
あるという難点があった。

本発明はこのような問題を解決するためになされたもの
で、全周にわたって均一な厚さの被膜が形成された電気
特性、特に絶縁破壊電圧が高く、かつ耐熱性、耐摩耗性
に優れた絶縁電線を製造する方法を提供することを目的
とする。

［発明の構成］ （問題点を解決するための手段） 本発明の平角絶縁電線の製造方法は、平角導体を、帯電
した合成樹脂粉体を充満させた粉体塗装室に通過させて
、その表面に前記合成樹脂３）体を付着させ、次いで付
着した合成樹脂粉体を導体上に加熱融着させて絶縁被膜
層Ａを形成した後、絶縁塗料の塗布槽中に通過せしめ、
次いで焼付炉中に通過させて絶縁被膜層Ｂを形成さぜる
ことを特徴としている。

本発明においては、絶縁被膜層Ａの膜厚の不均一に基づ
く欠陥が、その外周に形成される絶縁被膜層Ｂによって
解消されるが、この絶縁被膜層Ｂの膜厚は絶縁被膜層Ａ
の膜厚に対して３〜３０％の範囲とすることが好ましい
。この理由は上記膜厚が３％未満であると絶縁破壊電圧
の最小値が上昇しない上、耐摩耗性向上の効果が得られ
ず、一方３０％を越えると粉体塗装を用いたエネルギー
コストの減少の利点が得られないためである。

図は本発明を実施するための装置の概略を示したもので
、符号１は粉体塗装室、２は加熱炉、３はエナメルワニ
スを収容した塗布（ａ１４はダイス、５は焼付炉である
。上記の装置において、心線供給ドラム６から送り出さ
れた平角心線Ｗは、粉体塗装室１内でその表面に合成樹
脂粉体が付着せしめられた後、加熱炉２を通過すること
により、この合成樹脂粉体が加熱融着および硬化せしめ
られて下側被膜層が形成される。次いでこの平角絶縁電
線Ｗ−は塗布槽３およびダイス４を通過することにより
、その外周にエナメルワニスが塗布された後、焼付炉５
内で硬化せしめられ、この工程を必要に応じて複数回繰
返すことによって上側被膜層が形成される。

尚図中において符号７．８はそれぞれ上シーブ、下シー
ブ、９は巻取ドラムを示す。

（実施例） 以下本発明の実施例について説明する。

−５６ＫＶの帯電電圧で帯電された合成樹脂］′６）体
（ＥＣＰ２０８；住友デュレズ社製エポキシ樹脂扮体名
）を、長さ７０ｃｍの塗装室内で多孔板を１２５℃／分
の流母で通った乾燥空気により流動化させ、塗装全下部
に流動層を形成させた。この流動層から約１０印上方を
１．２Ｘ　５．Ｏｍｕの平角銅線を水平方向に５．０ｍ
／分の速度で通過させて表面に帯電した合成（カ１脂扮
体付着させた。次いで表面に合成樹脂ね体が付着された
平角銅線を、炉温４００〜．ｉ５０’ｃ、炉長３，５ｍ
の加熱炉へ５．０ｍ／分の速度で挿通させ、前記合成樹
脂粉体を加熱融着さじ、さらに硬化させて絶縁被膜層Ａ
を形成した。次いでこの線材をホルマール樹脂を収容し
た塗１５槽中を線速６，５ｍ／分の速度で通過せしめた
後、焼付炉中で加熱硬化させる工程を繰返して絶縁被膜
層Ｂを形成した。

この焼付工程の炉温は、それぞれ炉の下側、中心、上側
で３８０．３５０．２５０’Ｃである。

１ｑられた平角絶縁電線の諸特性を表に示す。

比較例 実施例で示した絶縁被膜層Ａを形成する方法と同一の条
件で、静電流動浸漬法のみにより絶縁被膜層を形成した
。得られた平角絶縁電線の諸特性を同表中に示した。

（以下余白） 表 ［発明の効果］ 以上の実施例から明らかなように本発明によれば、扮体
塗菰法による絶縁層の外周に絶縁塗料の塗布焼付層を設
けたことにより、絶縁破壊電圧や耐摩耗性等の電気的、
機械的特性に優れるとともに、接着試験の結果も良好で
、従ってコイル形成後の乾燥時に線同志が接着せず、耐
熱性にも優れた平角絶縁電線を製造することができる。

【図面の簡単な説明】

図は本発明に用いられる製造装置の概略図である。 １・・・・・・・・・粉体塗装室 ２・・・・・・・・・加熱炉 訃・・・・・・・・塗布（曹

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）平角導体を、帯電した合成樹脂粉体を充満させた
   粉体塗装室に通過させて、その表面に前記合成樹脂粉体
   を付着させ、次いで付着した合成樹脂粉体を導体上に加
   熱融着させて絶縁被膜層Ａを形成した後、絶縁塗料の塗
   布槽中に通過比しめ、次いで焼付炉中に通過させて絶縁
   被膜層Ｂを形成させることを特徴とする平角絶縁電線の
   製造方法。
2. （２）絶縁被膜層Ｂの膜厚は、絶縁被膜層Ａの膜厚に対
   して３〜３０％の範囲である特許請求の範囲第１項記載
   の平角絶縁電線の製造方法。