JPS58150218A - 静電粉体塗装法による絶縁電線の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は粉体塗装法、特に静電流動浸漬法による絶縁電
線の製造方法に関する。

〔発明の技術的背景およびその問題点）粉体塗装法によ
る絶縁電線の製法は無公害、省資源、省エネルギーの観
点より近年注目されている。

従来から粉体塗装法としては、例えば被塗装物を加熱し
ておき、これを乾燥空気により流動化された合成樹脂粉
体中に浸漬し塗膜を作る流動浸漬法や、吹付ガンで被塗
装物に合成樹脂粉体を吹付け、塗膜を形成する粉体吹付
は法等が知られている。

しかるにかかる従来の粉体塗装法では、塗膜厚さの制御
が困難なだめ、特に電気的性質、コイルの占積率向上の
見地から、より均一な絶縁塗膜を要求される絶縁電線の
製造に応用することが困稚であった。

一方上述した方法に代り、比較的塗膜を均一に付着させ
る粉体塗装法として静電流動浸漬法が近年絶縁電線の製
造に応用されるようになってきた。　−この方法は直流
の高電圧を印加された市、極間を通過した乾燥空気によ
り、合成樹脂粉体に電荷を与えつつ流動化させ、この合
成樹脂粉体雲から成るコーティングゾーン内を通過する
金属導体−トに静電気的に室温で合成樹脂粉体な付着さ
せろ工程と、導体上に付着した合成樹脂粉体な加熱溶融
および硬化させる工程よりなっている。

静電流動浸漬法は、合成樹脂粉体な金属導体上に静電気
力によって付着させるため比較的均一な塗膜厚さが得ら
れるが、なお帯電した合成樹脂粉体密度の濃淡による塗
膜厚さの変動が、従来の焼付法による絶縁電線に比較し
て大きい。

すなわち合成樹脂粉体の多量に付着した部分には厚い塗
膜が、付着量の少ない部分には薄い塗膜ができ易い。

このような傾向は、合成樹脂粉体雲の表面に対して金属
導体を平行に通す横置型のコーティング方式の場合、特
に大きくあられれる。

このような合成樹脂粉体雲の密度の差による付着量の変
動は、合成樹脂粉体な帯電させるだめの荷電電圧および
流動化用空気量では調整が極めて困雉であり、その改善
が望まれていた。

〔発明の目的〕

本発明は合成樹脂粉体雲の密度の濃淡があるコーティン
グゾーンを通過しても常に均一な塗膜厚さを持つ絶縁電
線の製造方法を提供することな目的とする。

〔発明の概要〕

本発明は、金属導体を帯電した合成樹脂粉体雲を充満さ
せたコーティングゾーンな通過させて前記金属導体表面
に合成樹脂粉体を付着させ、前記金属導体表面に付着し
た合成樹脂粉体を融着させて被覆膜を形成し絶縁電線化
製造するにあたり、コーディングゾーンにおけろ合成樹
脂粉体の付着距離を金属導体の周方向に浴って異ならせ
ろことを特徴とする静電粉体塗装法による絶縁電線の製
造方法に関する。

本発明に使用する金属導体としては、平角状または元型
の銅線、アルミニウム線等があるが、特に平角状の場合
に効果的である。

また使用される粉体としては、エポキシ樹脂、ポリエス
テル樹脂、ナイロン樹脂、フェノキシ樹脂等の合成樹脂
粉体あるいはこれＩＩ−、）に無機質粉体な混合したも
のがあげられる。

帯電した合成樹脂粉体雲の充満したコーティングゾーン
は、上部に排気孔を有し、底面に多孔板ヲ有する容器内
に合成樹脂粉体を供給し、多孔板内もしくは多孔板の下
部に配設された電極に高電圧を印加しつつ多孔板下部よ
り乾燥空気を導入することにより形成される。

金属導体上に付着した合成樹脂粉体な加熱溶融および硬
化させる工程は通常の焼付炉である電熱炉、熱風循環炉
の他、赤外炉、電磁誘導加熱等により行なわれる。

次にコーティングゾーン内での金属導体の周方向に治っ
て合成樹脂粉体の付着距離を異ならせる具体的方法を図
面に基づいて説明する。

第１図は横型塗装ブースを用いた平角絶縁電線の製造に
応用した場合の例を示す断面図、第２図は第１図の底面
図、第３図は、横型塗装ブースを用いた平角絶縁電線の
製造に応用した他の例を示す断面図である。

第１図および第２図において、コーティングゾーンＣを
通過する金属導体１の下側の巾広面には遮蔽板２が当接
され、その表面への合成樹脂粉体の付着量が制限されて
いる。

制限される量は遮蔽板２の長さａと巾すによって決定さ
れる。

遮蔽板２の材質は特に制限はないが金属導体１に損傷を
与えない軟質弾性材料、例えば合成樹脂が適している。

なお遮蔽板２の位置の制限は特になく、金属導体１の表
面、もしくは僅かに表面より離れた位置であっても良い
が、通常は金属導体に接して用いることが望ましい。

また遮蔽板２は１例えば塗装ブース壁３に接して取付け
られる。

第６図は平角状の金属導体１両側の巾狭面にも遮蔽板２
を当接させた例である。

平角状の金属導体の巾方向に粉体が厚く付着する場合は
この方法で厚さを薄くすることができる。

また長さａ、巾すの遮蔽板で金属導体を覆うかわりに、
長さａの位置に巾すの仕切板を金属導体に接して配置し
、付着した合成樹脂粉体をかき落すことにより同様の効
果を得ることもできる。

本発明方法は横型塗装の場合に特に有効であるが、もち
ろん竪型塗装にも同様に応用可能である。

次に本発明の実施例について説明する。

なお得られた絶縁電線の断面での塗膜厚さの測定個所は
第４図に符号（イ）〜（ヲ）で示す位置である。

実施例１ ２・５　ｍｍ　Ｘ　０・８　ｍｍの平角銅線を使用し、
下記条件でエポキシ樹脂粉体（米国スリーエム社製、商
品名［スコッチキャストＸＲ−５２５６、Ｊ　）を被覆
した。

なお使用した粉体塗装装置、焼付装置および塗装、焼付
けの条件は以下の通りである。

粉体塗装装置；米国エレクトロスタティック（横型）　
　社製、モデル３００、印加電圧−４５ＫＶＤＣ−流動
化用空気 量５０ｔ／分、塗布槽の長さ １５０　　ｍｍ 漉　蔽　板；取付位置：金属導体の下面接触位置 大きさ：　ａ　−５０ｍｍ、　ｂ−５ｍｍ焼　付　炉；
横型電熱炉、炉長：６ｍ、炉温二人口温度　６１０℃ 出口温度　４２０°Ｃ 焼付線速；ｉ２ｍ／分 得られた絶縁電線の特性は第１表に示す通りである。

実施例２ 平角銅線の下面に、大きさａ　＝　５０　ｍｍｓ　ｂ　
−１ｍｍの遮蔽板を取付けた以外は実施例１と同一条件
で絶縁電線を製造した。

得られた絶縁電線の特性は第１表に示す通りであった。

比較例１ 遮蔽板を取付けずに実施例１と同一条件で絶縁電線を製
造した。

優られた絶縁電線の特性を第１表に示す。

比較例２ 印加電圧を一４２ＫＶＤＣにした以外は比較例１と同一
条件で絶縁電線を製造した。

侮られた絶縁電線の特性を第１表に示す。

第　　　　　１　　　　　表 〔発明の効果〕 以上の実施例から明らかなように、本発明方法によれば
、塗膜厚さの変動の少ない絶縁電線を得ることができる
。

したがって、絶縁電線の特性のバラツキが少なくなり、
如共五、使用する粉体量も少なくてすむ利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第６図は本発明に使用する遮蔽板の取付は状態
を概略的に示す図であって、第１図は遮蔽板を金属導体
の下側の巾広面のみに取付けた例、第２図は第１図の底
面図、第６図は巾狭面にも遮蔽板を取付けた例を示す。 また、第４図は塗膜厚さの測定個所を示す絶縁電線の断
面図である。 １　・・・金属導体　　　　２・・・遮蔽板３　・・・
塗装ブース壁 Ｃ・・・コーティングゾーン 代理人弁理士　頭出　佐− 同上　　山田明信

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 】、金属導体を帯電した合成樹脂粉体雲の充満したコー
   ティングゾーンな通過させて前記金属導体表面に合成樹
   脂粉体な付着させ、前記金属導体表面に付着した合成樹
   脂粉体な加熱により融着させて被覆膜を形成し絶縁電線
   を製造するにあたり、コーティングゾーンにおける合成
   樹脂粉体の付着距離を金属導体の周方向に沿って異なら
   せろことを特徴とする静電粉体塗装法による絶縁電線の
   製造方法。