JPS635379B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS635379B2
JPS635379B2 JP53082139A JP8213978A JPS635379B2 JP S635379 B2 JPS635379 B2 JP S635379B2 JP 53082139 A JP53082139 A JP 53082139A JP 8213978 A JP8213978 A JP 8213978A JP S635379 B2 JPS635379 B2 JP S635379B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
particles
cancer
cancer cells
composition
cells
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP53082139A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5511509A (en
Inventor
Toomasu Gorudon Robaato
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP8213978A priority Critical patent/JPS5511509A/ja
Publication of JPS5511509A publication Critical patent/JPS5511509A/ja
Publication of JPS635379B2 publication Critical patent/JPS635379B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Radiation-Therapy Devices (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は生体組織内の癌治療用組成物に関す
る。特に本発明は正常細胞を傷なわずに癌細胞を
細胞内で死滅させる癌治療法に使用するための治
療用組成物に関する。 現在癌治療法には放射療法、化学療法、免疫療
法および外科手術の様な多数の方法がある。これ
らの方法および現在知られた方法のすべてに共通
な特徴はそれらが細胞外領域のものである、即ち
癌細胞に細胞外から殺す力又は媒質を応用して細
胞を攻げきし絶滅しようとするものである。 癌細胞の外膜は間に脂質層をもつ2蛋白質層か
ら成りそのかたい膜を浸透するのは困難な為この
細胞外方法は効果効率が小さいことが発見されて
いる。細胞外方法において細胞膜による細胞の防
護に打勝つことに大きな意味があつても、癌細胞
攻げきは普通細胞にかなりの損傷を与え患者に重
大な悪影響を起す様な強力なものでなければなら
ない。この悪影響はこの治療の効果と効用をかな
り限定することが発見されている。 安全有効な癌治療法は永い間研究目標であつた
のである。癌細胞の絶滅に成功する方法は結局癌
細胞に選択的であり普通の細胞に回復し難い損傷
を与えないものでなければならない。結局癌治療
法は癌細胞を普通細胞と選択的に区別し普通細胞
に影響なく癌細胞を選択的に弱める又は殺す必要
がある。 癌細胞と普通細胞の間にある物理的差違のある
ことは知られている。1主要物理的差違は癌細胞
と普通細胞の間の温度差違特性にある。癌細胞は
代謝作用速度の大きい為普通細胞に比べて基礎温
度が高い。生体細胞において癌細胞の通常温度は
37.5℃と知られているが、普通細胞のそれは37℃
である。癌細胞を普通細胞と区別する他の物理的
特性は癌細胞が普通細胞より低い温度で死ぬこと
である。普通細胞が死ぬであろうまた普通細胞機
能をなし得なくなるであろう温度は平均46.5℃で
ある。癌細胞はこれに反し低い温度45.5℃で死滅
する。癌細胞を死滅させるに必要な温度上昇程度
は少なくも約8℃と測定されるが、普通細胞は少
なくとも9.5℃の温度上昇に耐え得る。 したがつて定つた温度上昇を精密に調整して普
通細胞の死滅以前に癌細胞を選択的に絶滅出来る
ことは知られている。この知られた温度特性の差
違に基づいて体内の癌細胞を加熱して癌治療をす
る多数の細胞外方法が試みられている。この治療
法を異常高熱法という。癌細胞をこの高温にする
為、研究者は高熱誘起、高熱浴利用、透熱療法、
熱ろう応用および癌領域に種々の加熱装置挿入を
含む多数の方法を試みたのである。 この時点で癌治療の種々の方法はいずれも本当
に有効ではなく、いずれも癌細胞から治療して問
題を解決しようとする共通性をもつている。癌細
胞の外部膜は脂質と蛋白質より成り熱伝導性は小
さいので、細胞を死滅させる迄細胞内温度を上昇
しなければならない様な場合に細胞内に到達させ
ることは外部からの加熱では困難である。前の異
常高熱法の細胞外手段により癌細胞絶滅に適当な
細胞内温度とする程高く温度を上げたならば加熱
した近くの多くの普通の細胞は全く死滅するであ
ろう。 本発明は、第1の発明において、直径1ミクロ
ンを超えない誘導加熱性粒子を水溶液中に懸濁さ
せて成ることを特徴とする該誘導加熱性粒子を癌
細胞内に吸収させて電磁場にさらし該粒子を誘導
加熱して癌細胞の癌細胞内温度を癌細胞を死滅さ
せるに十分な温度に上昇させるための静脈注射用
癌治療用組成物を提供するものである。 更に本発明は第2の発明において、誘導加熱性
粒子と癌搜索剤、癌治療用化学治療剤もしくはこ
の両者との組合せであつて直径1ミクロンを超え
ない大きさの固体組成物粒子を水溶液中に懸濁さ
せて成ることを特徴とする該固体組成物粒子を癌
細胞内に吸収させて電磁場にさらし該固個体組成
物粒子中の該誘導加熱性粒子を誘導加熱して癌細
胞の癌細胞内温度を癌細胞を死滅させるに十分な
温度に上昇させる且つ該固体組成物粒子中の癌搜
索剤、癌治療用化学治療剤もしくはこの両者を放
出させるための静脈注射用癌治療用組成物を提供
するものである。 上記固体組成物粒子は癌搜索剤、癌治療用化学
治療剤もしくはこの両者を複数の誘導加熱性粒子
で被覆した粒子の形体にあるのが好ましく、そし
て該被覆の厚さは0.1ミクロン以下であるのが好
ましい。 本発明は癌細胞内でまた原形質内で精確な加熱
温度上昇が出来る。細胞の外部膜又は細胞壁とし
て存在する熱障壁は従来細胞内での熱生成を防い
でいたが今や細胞内で生成した熱を保持する役目
に利用される。細胞基礎温度および細胞死滅に要
する温度に基づいて細胞を死滅させる為上げねば
ならない細胞上昇温度は精密を要する。普通細胞
に対する上昇温度は9.5℃であるが、癌細胞の上
昇温度は9℃である。故に癌細胞又は普通細胞に
おける温度上昇は少なくも8.0℃でありまた普通
細胞上9.5℃を超えない温度が普通細胞に害がな
く癌細胞を選択的に絶滅するのである。 本発明により癌細胞の細胞内温度上昇と細胞内
破壊を充分達成出来る多数の手段が発見される。 本発明の簡単広範な形態において、本発明は強
磁性、反磁性又は常磁性物質の様な微小粒子を癌
細胞に入れた後普通細胞を含む一般細胞全部を高
周波交流電磁場に入れる。 本発明のこの原理はまた癌細胞が普通細胞より
も導入される最小粒子の様な粒子および異物質に
対してより大きな親和力をもつという既知事実に
基づくものである。癌細胞の食作用特性によりこ
の粒子は癌細胞内で普通細胞内と比べて著しく多
数に濃縮される。この粒子導入後組織の電子顕微
鏡写真をとつた処癌細胞内における粒子の選択的
濃縮が明らかに示されている。これは癌細胞の高
速代謝作用に基づきまた腫瘍が新導管化に発展す
る為と予想される。腫瘍中に形成された新毛細管
および血管は普通組織の毛細管および血管と比べ
た場合外来粒子に大きな透過性をもつている。 本発明により有用な粒子は生体組織と適合する
強磁性粒子の様なものが有用である。同様に有用
な反磁性および常磁性物質にはガリウム、インジ
ウム、テクネチウム、ストロンチウム、よう素が
あり生体組織と適合する反磁性および常磁性物質
ならよい。粒子の粒子大きさは約1ミクロンを超
えてはならない。好ましい粒子大きさは1ミクロ
ンより小さいものである。 上記微小粒子は適当する液体賦形剤を用いて患
者に静脈注射される。デキストラン、ぶどう糖、
(生理)食塩又は血液の様な生体がうけ入れる物
質の水溶液および単に水が使用出来る。液体賦形
剤は後で注射の為粒子を懸濁させておく必要があ
る。有用な生体のうけ入れる物質の濃度は水中約
50重量%迄のものである。普通約1乃至10%の溶
液が適当する。溶液中の粒子濃度は精密を要せず
普通、溶液1c.c.当り50乃至75mgの範囲である。 患者への静脈注射は一般に患者の体重キログラ
ム当り1乃至10mgの粒子を1回に注射する様な量
で行なう。しかしこの1回の薬量は体重キログラ
ム当り約20〜45mgの粒子に迄増大させることがで
きる。患者の体重が大きい程投与しうる薬量は大
きい。このような薬量は注射は24〜72時間内に2
〜3回くりかえすことができる。2−3回注射の
全薬量は重要でなく24−72時間内に注射出来る。
注射時間間隔は患者および目的により大きく変え
られる。 水溶媒質中に含まれる微小粒子は血流で運ば
れ、普通細胞中に入るよりもずつと多く、また実
際ある場合には可能な限り普通細胞を除外し癌細
胞によつて食われると発見されている。 癌組織の電子顕微鏡写真は癌細胞の磁性粒子選
択取得を証明している。 これは第5図〜第8図から明らかである。第5
図および第6図は癌細胞(乳腺の悪性腫瘍)をも
つラツトにFe3O4粒子のデキストラン水溶液中の
懸濁液(10mg/c.c.)の2c.c.を静脈注射して48時間
後にとつた該ラツトの組織の電子顕微鏡写真であ
る。Fe3O4粒子は癌細胞に選択的に取得され(矢
印参照)、周囲の正常な線維母細胞には取得され
ていない。第7図は上記ラツトについて同様に静
脈注射をして48時間後にとつた肝臓細胞(癌細胞
は認められず軟組織である)の電子顕微鏡写真で
ある。Fe3O4粒子は殆ど取得されておらず、
Kupffer細胞中にごく僅かまれに取得されること
があるにすぎない。第8図は同様の試験において
転移癌細胞によつて取得されFe3O4粒子(矢印参
照)を示す電子顕微鏡写真である。この場合にも
周囲の正常細胞にはFe3O4粒子は取得されていな
い。 本発明の細胞内特性は明らかである。癌細胞内
温度は普通細胞を損なわずに癌細胞を死滅させる
様8.0乃至9.5℃に上昇出来ることがが発見されて
いる。 本発明の次の段階は高周波交流電磁場を用いて
誘導加熱して細胞温度を正確に上昇することであ
る。ヒステリシスを用いて誘導加熱する原理は知
られた原理である。同様に生体細胞の温度監視法
は医科学に既知の現に使用されている方法であ
る。 このような方法は癌細胞と正常細胞とに及ぼす
熱の効果の相違についての研究に関連して多年に
わたつて行なわれており、たとえば次の報文に記
載されている。 (i) “Hyperthermia and Cancer”,Vol.及び
,Ned B.Hornback編、CRC Press発行
(1984) (ii) Robert Love,et、al,“Cancer Res.”30
pp 1525−30(1970) (iii) Eliot Levine,et al.“J.Cell Physiol.”76
pp 373−380(1976) 微小粒子の誘導加熱は高周波範囲内で操作する
電子発振子を用いて大きいが普通の螺旋コイル内
の強力高周波電場に粒子を入れ電場エネルギーを
ヒステリシス損失と渦電流の抵抗的消滅による熱
に転化して行なわれる。螺旋誘導コイルは患者が
とおるに充分な内径をもち患者の体長を包む様な
長さのものとする。一般に内径は少なくとも
0.6mを必要とするが内径0.9〜1.8m以上のものが
好ましい。実際的および経済的観点から必要であ
る以外最大径はわかつていない。1.8m以上の直
径の誘導コイルは患者により均一なフラツクス勾
配を与えるので全操作において好ましい効果をも
つ。 交流高周波電磁場の周波数は50キロヘルツから
10メガヘルツ迄の範囲で振動子−発生器の入力は
患者体重キログラム当り0.5乃至1.0キロワツトの
範囲である。体重キログラム当り入力0.75キロワ
ツトが特に便利とわかつている。この入力と周波
数範囲でコイルは400乃至800エルステツド、成可
く550乃至650エルステツドを発生する様選ぶ。 処理される細胞内にある微小粒子を誘導加熱す
るに必要な時間は実質的に交流電磁場をつくる周
波数と入力に依り、結局発生電磁場強度に依る。
一般に患者を5乃至12分間又は好ましくは8乃至
10分間交流電磁場に入れれば少なくとも8.0℃の
大体必要な温度上昇に適当なことがわかつてい
る。重要なことは癌細胞を約8.0℃上昇させるこ
とのみが必要であつて、必要な温度に達する限り
賦形剤中の粒子の型および濃度および電磁処理に
関する条件に関する条件は重要なものではない。 実施例 1 本発明の最も簡単な形の特定実施例として5%
ぶどう糖水溶液中に0.7ミクロン大きさの水酸化
第2鉄粒子を約50mg/c.c.の量で懸濁させた。体重
キログラム当り30mgの薬量を24時間間隔で2回静
脈注射した。次いで患者を直径0.9mの誘導コイ
ル内に全身入れて電磁治療を用意した。コイルを
交流発生機につなぎ3メガヘルツの高周波、600
エルステツドの磁場を発生した。最後の注射12時
間後に患者の電磁治療を行なつた。癌細胞内粒子
の誘導加熱を8乃至10分行ない、その間細胞内温
度は8.5℃上昇した。この温度で生体組織内の癌
細胞は絶滅したが普通細胞は通常の細胞機能を回
復する。 この結果は癌細胞と正常細胞とに及ぼす熱の効
果の相違についての研究を報告した前記(i)、(ii)お
よび(iii)の報文に照らして妥当である。 本発明の最も簡単な形態な詳細記述したが癌細
胞用磁性粒子の選択性は種々の方法によつて高め
ることが出来る。 放射性同位元素の様な癌細胞搜索剤又は腫瘍特
効抗体の添加は微小粒子を癌細胞に選択的に向け
るに有用である。放射性同位元素および腫瘍特効
抗体はいずれも癌細胞に親和力をもちそれらがあ
る腫瘍の治療に使用出来るとわかつたのはこの理
由である。また放射性同位元素は磁性粒子の代り
に用い癌細胞によつて選択的に取得される様静脈
注射出来る。これら放射性同位元素の多くは元来
常磁性又は反磁性であり、単独に使用しても或い
は放射能をもたない任意の他の粒子と化学的に又
は物理的に混合して使用しても、交流電磁場の磁
性粒子および(又は)放射性同位元素に及ぼす効
果は癌細胞の温度をその死滅温度に迄上昇させ
る。有用な放射性同位元素の代表的例としてはガ
リウム−67、インジウム−113m、テクネチウム
−99m、ふつ素、セレン−75がある。上のものは
単に例で多くの他の放射性同位元素も有用であ
る。放射性同位元素単独又は微小粒子に結合した
ものの大きさおよび濃度および注射法は全く前記
した処と同じである。 この放射性同位元素は抗体は過去に肺臓走査に
ついてよう素−131(放射性同位元素)がアルブミ
ンに結合した様に粒子に結合出来る。例えば抗体
は中間還元性グルコース単位又はメタサツカリン
酸の様なその誘導体を使用することによつて強磁
性、常磁性又は反磁性粒子に普通の方法(たとえ
ばI131をアルブミンに結合させる下記(iv)および(v)
の報文中に記載の結合方法)により結合し、且つ
高分子量デキストランが水酸化第2鉄に結合する
(下記の実施例3参照)のと同様に、結合する。 (vi) J.P.Hugues,et,al.“Lab.Investigation”12
(10),pp 1009−17(1963) (v) “The Textbook of Surgery”Davisおよ
びChristopher編,W.B.Saunders Co.発行、
pp 259−270(1977) 癌の1患者から取つた癌細胞を他の患者に注射
することによつて抗体が出来ることは知られてい
る。癌細胞の注射は元の供給者からの外来腫瘍細
胞に対する防禦物として変つた宿主中に抗体を順
に生成する。次いでこの抗体は選択的に分離され
過去では選択された特殊腫瘍治療に使われたので
ある。抗体は本発明において選択的癌細胞搜索剤
として有用である。 この抗体は微小粒子と化学的又は物理的に結合
させた後治療する患者に再注射出来る。元の腫瘍
細胞に対する抗体の特異性によつて粒子に結合し
た抗体は選択的に粒子の癌細胞によつて吸収され
易くさえする。 放射性同位元素をもつ抗体は、抗体を生産させ
る動物に放射性同位元素標識アミノ酸(抗体構成
成分)を与えて飼育し、この動物内で合成され放
射性同位元素標識抗体を集めることによつてえら
れる。このような技術はたとえば下記の報文(iv)に
記載されている。 (iv) D.Pressman,et al.,“Cancer Research”
17 pp 845−850(1957)。 巨大分子は抗体分子に結合出来る。蛋白質はジ
アゴタイズ(diagotize)されたアトキシル(p
−アミノベンゼン砒酸)によつて抗体分子に結合
できる。抗体は蛋白質にも結合するがハプテン又
は抗原にも結合する。これは結合過程で抗体の免
疫学的に特異な位置を保護する。 重要なことは粒子又は放射性同位元素の選択的
方向の全くの目的は交流電磁場の存在が細胞温度
を8.0乃至9.5℃の範囲に上昇する熱を細胞内に生
ずることである。故にもしすべての細胞が等濃度
の粒子にもつていても誘導加熱応用によりすべて
の細胞で望む範囲内の同じ温度上昇となり普通の
細胞は損なわれないが癌細胞は死滅する。癌細胞
の食作用特によつて普通細胞中に粒子濃度が高く
なる危険はないと思うが、磁性粒子すべてを有効
に使いまた最小薬量で可能とする為に有利なら放
射性同位元素又は抗体の様な癌細胞選択的搜索剤
を利用することが望ましい。この方法で磁性粒子
の高濃度が癌細胞内に発見されまた普通細胞内に
は粒子が排除されないにしても非常に小量とな
る。 本発明による放射性同位元素の使用実施例を次
に記述する。 実施例 2 くえん酸ガリウム−ガリウム−67を殺菌した等
浸透圧(等張)の5%食塩溶液中に混合し濃度を
全組成物1c.c.当りガリウム−67を1ミリキユーリ
ーとした。注射量は体重1Kg当り0.02乃至0.1ミ
リキユーリーの間で変え得る。注射後12時間をお
いてガリウム自体が分離して癌細胞内に選択的に
集まつた。細胞内のガリウムの釣合いに関する詳
細は下記の報文に記載されている。 (vii) PDR−Radiopharmaceutical USA (viii) Sephton,et al.,Int′l.Nuclear Medicine
and Biology pp 323−31(1981) この後実施例1に記載したと全く同様の交流電磁
場を与えた。細胞内温度上昇は8.0乃至9.5℃とな
り普通細胞を損なうことなく癌細胞の選択的死滅
となつた。 ガリウム−67を癌搜索剤として利用しようとす
る場合よう素−131をアルブミンと結合させる方
法(前記(iv))または(v)の報文参照)により粒子に
結合させ得る。この結合ガリウム粒子は全く同じ
方法で患者に注射出来るしガリウムが癌細胞に粒
子を選択的に引渡すことがわかつた。この選択的
引渡しは前記(vii)または(viii)の報文に照らして妥当

ある。この後癌細胞を交流電磁場に入れた場合癌
細胞内温度は癌細胞を選択的に絶滅する限界上昇
8.0℃以上に上昇した。 化学治療剤、放射性同位元素又は腫瘍特効癌抗
体の様な腫瘍特効癌剤の知られた利用法は本発明
によつて利用出来る。例えば化学治療剤には5−
フロロウラシル、ハロゲン化アルキルアミンたと
えばメチルビス(2−クロロエチル)アミン、ア
クチノマシンD、メトトレクセイト、シトクソン
およびヴインクリスチンおよび同じ用途に知られ
た他の薬剤がある。大きさ1ミクロンより小さい
知られた化学治療剤を強磁性物質で被覆し全粒子
大きさ約1ミクロン以下とすることも本発明の1
形態である。要するに粒子が化学治療剤を包み化
学治療剤の周りに微小球を形成するのである。磁
性粒子膜の厚さは約0.1ミクロンでなければなら
ない。故に全粒子大きさが1ミクロンを超えずそ
れより小さい方がよいので化学治療剤粒子大きさ
は約0.1ミクロン又はそれ以下であるべきである。 実施例 3 0.ミクロンの粒径をもつ水酸化第二鉄粒子を1
c.c.当たり約50mgの濃度で5%デキストローズ水溶
液に懸濁させ、この懸濁液を癌細胞をもつ
Spraugt−Dawleyのラツト群に尾部静脈から注
射した。この注射の約48時間後に試験ラツト群を
交流発電機に接続した誘導コイル内においた。約
450キロヘルツの周波数および600エールステツド
の磁界強度を4〜5分間適用した。この期間中に
細胞内温度は3〜4℃上昇した。電磁エネルギー
にさらした後の48時間目、72時間目および96時間
目に組織試料を除き、電子顕微鏡で癌細胞の変化
を調べた。 第1図は対照標準動物(上記の処理をしなかつ
たラツト)からとつた癌細胞組織の11000×(倍
率)での電子顕微鏡写真である。このラツトの癌
細胞は通常の核および原形質の外観を示してい
る。核はクロマチン(染色質)の良好な核分散に
よりはつきりしている[下段付近のほぼ中央部分
参照]。原形質はミトコンドリアの通常の外観を
示していて、もとのままである[上段付近の左端
部分参照]。僅かの包含物により細胞境界の鮮明
さを欠いている[ほぼ中段の中央よりやや左側の
部分参照]。全体として、第1図の写真は癌細胞
の通常の電子顕微鏡的外観を示しているといえ
る。 第2図は上述の電磁エネルギーにさらした後の
48時間目の組織試料の倍率11000×でとつた同様
の顕微鏡写真である。誘起された細胞生成物
(ICP)の生産の変化特性が顕著にでている。こ
れらの変化は核および原形質の両者レベルで起つ
ている。核の変化はクロマチン過多を伴うクロマ
チンの周辺局限化から成り[下段の3個の濃色ブ
ロツク参照]、原形質の変化は細胞膜の色素の増
大および含有物の数の増大を包含する[上記の濃
色ブロツクよりやや上の部分参照]。これらの細
胞学的変化は細胞の代謝活性の増加につれて確実
に生じる。 第3図は処理後72時間目の組織試料の倍率
11000×でとつた同様の電子顕微鏡写真である。
色素の強化と共にクロマチンの更なる周辺局限化
が注目される[下段左端から中段ほぼ中央を経て
下段右端に至る4個の濃色ブロツク参照]。原形
質の変化の進行も細胞含有物の数の増加ならびに
誘起された細胞生成物の生産がつづく際のミトコ
ンドリアの膨潤によつてわかる[下段左端から中
段ほぼ中央部にかけての白色区域参照]。 第4図は処理後96時間目の組織試料の倍率
11000×でとつた同様の電子顕微鏡写真である。
上述の変化がこれらの細胞中で更に続いている。
色素の強化と共にクロマチンの更なる周辺局限化
が進行し[図面の周囲に存在する多数個の濃色ブ
ロツク参照]、原形質の変化も進行している[中
段の中央付近および下段の中央付近参照]。 実施例 4 実施例3で使用する様な強磁性粒子はまた細胞
の温度より高い普通細胞の死滅温度より低い融点
をもつワツクスの様な低融点物質を含んでもよ
い。この温度範囲は約37乃至46.6℃である。この
ワツクスは強磁性物質と混合して実施例3の様に
応用される。この別の実施態様において実施例1
の様な交流電磁場を応用すると強磁性物質の誘導
加熱によつて低融点固体がとけ癌細胞内に化学治
療剤が放出される。同様に他の腫瘍特効癌剤を利
用出来る。 上記のとおり放射性同位元素又は抗体の様な癌
搜索剤は化学的治療剤を含む微小球を特殊癌細胞
へより選択的に指向けるに利用出来る。知られて
いるとおり化学治療剤はしばしば普通細胞に悪い
副作用をもつが、本発明法は化学治療剤を細胞内
で選択的に放出する、癌細胞中の化学治療剤の量
に比べて普通細胞中の化学治療剤濃度は最小とな
るであろう。普通細胞への望ましくない副作用は
したがつて全然避けることは出来ないにしても極
く僅かとなるにちがいない。 更に本発明の広範な性質を特徴づける実施態様
は実施例3に記載の方法で包んでいる強磁性微小
球内に腫瘍特効癌抗体又は癌治療用放射性同位元
素の混合法である。被覆した抗体又は放射性同位
元素はこの後癌細胞膜内に入れられ実施例4のと
おり交流電磁場を応用して強磁性物質の微小球に
抗体又は放射性同位元素の細胞内放出を起させ
る。包まれた物質の放出は実施例3に記載のとお
り細胞内で小球を溶解化することによつても可能
である。 本発明の重良要な特徴の一つは癌細胞が患者の
体内何処にあつても絶滅出来ることである。腫瘍
から離れ血管系又はリンパ液系中に浮遊の細胞も
本発明法によつて絶滅されてあろう。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図は実施例3の実験結果を示す
11000×(倍率)での試験動物(ラツト)の癌細胞
組織の電子顕微鏡写真である。第1図は本発明に
よる処理をしなかつたものの電子顕微鏡写真であ
る。第2図〜第4図は本発明に従い実施例3で述
べた処理を行つたものの電子顕微鏡写真であり、
第2図は処理後48時間目の、第3図は処理後72時
間目の、そして第4図は処理後96時間目の癌細胞
組織の変化をそれぞれ示す。第5図〜第8図は磁
性粒子の懸濁液を試験動物(ラツト)に静脈注射
してから48時間後にとつた該試験動物の細胞組織
の電子顕微鏡写真であり、癌細胞の磁性粒子選択
取得を示すものである。第5図および第6図は磁
性粒子が癌細胞(乳腺の悪性腫瘍)に選択的に取
得され(矢印参照)周囲の正常な細胞には取得さ
れないことを示し、第7図は肝臓細胞(正常)に
も磁性粒子は殆ど取得されないことを示し、そし
て第8図は磁性粒子が転移癌細胞にも選択的に取
得され(矢印参照)この場合にも周囲の正常細胞
には取得されないことを示している。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 直径1ミクロンを超えない誘導加熱性粒子を
    水溶液中に懸濁させて成ることを特徴とする該誘
    導加熱性粒子を癌細胞内に吸収させて電磁場にさ
    らし該粒子を誘導加熱して癌細胞の癌細胞内温度
    を癌細胞を死滅させるに十分な温度に上昇させる
    ための静脈注射用癌治療用組成物。 2 水溶液がぶどう糖、デキストラン、食塩又は
    血液の1乃至10%水溶液である特許請求の範囲第
    1項に記載の組成物。 3 粒子が強磁性、常磁性又は反磁性体である特
    許請求の範囲第1項又は第2項に記載の組成物。 4 粒子が水酸化第2鉄又は酸化鉄である特許請
    求の範囲第1項又は第2項に記載の組成物。 5 溶液中の粒子が溶液1c.c.当たり50乃至75mg含
    まれる特許請求の範囲第1項から第4項迄のいず
    れか1項に記載の組成物。 6 誘導加熱性粒子と癌搜索剤、癌治療用化学治
    療剤もしくはこの両者との組合せであつて直径1
    ミクロンを超えない大きさの固体組成物粒子を水
    溶液中に懸濁させて成ることを特徴とする該固体
    組成物粒子を癌細胞内に吸収させて電磁場にさら
    し該固体組成物粒子中の該誘導加熱性粒子を誘導
    加熱して癌細胞の癌細胞内温度を癌細胞を死滅さ
    せるに十分な温度に上昇させる且つ該固体組成物
    粒子中の癌搜索剤、癌治療用化学治療剤もしくは
    この両者を放出させるための静脈注射用癌治療用
    組成物。 7 水溶液がぶどう糖、デキストラン、食塩又は
    血液の1乃至10%水溶液である特許請求の範囲第
    6項に記載の組成物。 8 誘導加熱性粒子が強磁性、常磁性又は反磁性
    体である特許請求の範囲第6項又は第7項に記載
    の組成物。 9 誘導加熱性粒子が水酸化第2鉄又は酸化鉄で
    ある特許請求の範囲第6項又は第7項に記載の組
    成物。 10 癌搜索剤が放射性同位元素又は腫瘍特異性
    癌抗体である特許請求の範囲第6項に記載の組成
    物。 11 放射性同位元素がガリウム−67、インジウ
    ム−113m、テクネチウム−99m、ふつ素又はセ
    レン−75である特許請求の範囲第10項に記載の
    組成物。 12 固体組成物粒子が癌治療用化学治療剤を複
    数の誘導加熱性粒子で被覆した粒子の形である特
    許請求の範囲第6項に記載の組成物。 13 被覆の厚さが0.1ミクロン以下である特許
    請求の範囲第12項に記載の組成物。 14 癌治療用化学治療剤を複数の誘導加熱性粒
    子で被覆した粒子が1ミクロンを超えない直径を
    もつ特許請求の範囲第13項に記載の組成物。 15 溶液中の粒子が溶液1c.c.当たり50乃至75mg
    含まれる特許請求の範囲第6項から第13項迄の
    いずれか1項に記載の組成物。
JP8213978A 1978-07-07 1978-07-07 Cancer therapy Granted JPS5511509A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8213978A JPS5511509A (en) 1978-07-07 1978-07-07 Cancer therapy

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8213978A JPS5511509A (en) 1978-07-07 1978-07-07 Cancer therapy

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5511509A JPS5511509A (en) 1980-01-26
JPS635379B2 true JPS635379B2 (ja) 1988-02-03

Family

ID=13766081

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8213978A Granted JPS5511509A (en) 1978-07-07 1978-07-07 Cancer therapy

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5511509A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1990001939A1 (en) * 1988-08-19 1990-03-08 Meito Sangyo Kabushiki Kaisha Agent for thermotherapy

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55160720A (en) * 1979-05-29 1980-12-13 Mochida Pharmaceut Co Ltd Remedial composition for cancer and its remedial device
JPS61128983A (ja) * 1984-11-27 1986-06-17 大山 國賀 生体内の微粉を一定期間その位置に固定且微粉を任意の温度に発熱する方法
JPS61265153A (ja) * 1985-05-21 1986-11-22 高木 征一 温熱治療用被誘導加熱体
JPS6412545U (ja) * 1987-07-13 1989-01-23
TW200423949A (en) 2003-01-31 2004-11-16 Otsuka Pharma Co Ltd Auxiliary agent used for the cancer medical treatment by dielectric heating, and cancer medical treatment method
US20060251584A1 (en) * 2003-06-11 2006-11-09 Nara Machinery Co., Ltd. Drug nano-particle, method and apparatus for preparing pharmaceutical preparation using the particle
US7507842B2 (en) 2005-08-12 2009-03-24 Radiorx, Inc. Cyclic nitro compounds, pharmaceutical compositions thereof and uses thereof
WO2013052803A2 (en) 2011-10-07 2013-04-11 Radiorx, Inc. Methods and compositions comprising a nitrite-reductase promoter for treatment of medical disorders and preservation of blood products
US10342778B1 (en) 2015-10-20 2019-07-09 Epicentrx, Inc. Treatment of brain metastases using organonitro compound combination therapy
US9987270B1 (en) 2015-10-29 2018-06-05 Epicentrix, Inc. Treatment of gliomas using organonitro compound combination therapy
ES2880482T3 (es) 2016-01-11 2021-11-24 Epicentrx Inc Composiciones y métodos para la administración intravenosa de 2-bromo-1-(3,3-dinitroazetidin-1-il)etanona
JP7332469B2 (ja) 2016-10-14 2023-08-23 エピセントアールエックス,インコーポレイテッド スルホキシアルキル有機窒素および関連のある化合物ならびに医学における使用のための医薬組成物
CA3069004A1 (en) 2017-07-07 2019-01-10 Epicentrx, Inc. Compositions for parenteral administration of therapeutic agents
WO2019164593A2 (en) 2018-01-08 2019-08-29 Epicentrx, Inc. Methods and compositions utilizing rrx-001 combination therapy for radioprotection

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5649889A (en) * 1979-10-01 1981-05-06 Hiroshi Tanigaki Cooler

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5649889A (en) * 1979-10-01 1981-05-06 Hiroshi Tanigaki Cooler

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1990001939A1 (en) * 1988-08-19 1990-03-08 Meito Sangyo Kabushiki Kaisha Agent for thermotherapy

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5511509A (en) 1980-01-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4106488A (en) Cancer treatment method
US4303636A (en) Cancer treatment
Gordon et al. Intracellular hyperthermia a biophysical approach to cancer treatment via intracellular temperature and biophysical alterations
Gao et al. Local hyperthermia in head and neck cancer: mechanism, application and advance
US4359453A (en) Atherosclerosis treatment method
JP3677399B2 (ja) 患者の病変組織の部位特異的な治療方法に使用するための磁性体及びヒステリシス療法に使用するための装置
EP0952873B1 (en) Use of a magnetic material for the manufacture of a medicament for use in targeted hysteresis hyperthermia
US4569836A (en) Cancer treatment by intracellular hyperthermia
JPS635379B2 (ja)
Nikiforov et al. Biomedical applications of magnetic nanoparticles
WO2008089478A2 (en) Thermotherapy susceptors and methods of using same
US20070243137A1 (en) Cell and sub-cell methods for imaging and therapy
JP2009513722A (ja) 磁性ナノスケール粒子組成物、及びそれに関連した治療方法
Nedelcu Magnetic nanoparticles impact on tumoral cells in the treatment by magnetic fluid hyperthermia
Binns Medical applications of magnetic nanoparticles
Kwizera et al. Magnetic nanoparticle-mediated heating for biomedical applications
Grillone et al. Magnetic nanotransducers in biomedicine
Caizer Magnetic hyperthermia-using magnetic metal/oxide nanoparticles with potential in cancer therapy
WO2021083370A1 (zh) 一种特异性激活免疫***的纳米材料的制备和应用
Fu et al. Spatiotemporally controlled formation and rotation of magnetic nanochains in vivo for precise mechanotherapy of tumors
Aggarwal et al. Magnetic drug delivery in therapeutics
DE2828941C2 (ja)
Zhang et al. Recent advances in functionalized ferrite nanoparticles: from fundamentals to magnetic hyperthermia cancer therapy
US20080053912A1 (en) Unipolar magnetic medicine carrier
Tiwari et al. Effect of magnetic field on cancer cells