JPS63502414A - ユニバ−サルジョイントを分解するための工具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明はユニバーサルジヨイントを分解するための工具に関するものであり、 特に車両のユニバーサルジヨイントを分解するための２個の異なる型の工具、す なわちプル型工具およびブツシュ型工具に関するものである。

背景技術 車両の駆動軸のユニバーサルジヨイントを分解することが必要となる種々の情況 が存在する。たとえば、地上に取り残されている駆動ホイールで車両を牽引する 前に、駆動軸から変速器を切り離し車両が牽引中に損傷を受けないようにするこ とが必要である。これは一般に駆動軸ビニオンヨークの駆動軸ユニバーサルジヨ イントを切り離すことにより、またときには駆動軸を引くことにより達成される 。

しかしながら、ユニバーサルジヨイントを分解するときしばしば実質的な問題に 遭遇する。

具体的には、新しいユニバーサルジヨイント構成部分は光輝きかつ正確に機械加 工された嵌合であり、容易に組立てられ得るけれども、乾燥した状態であっても 一度も駆動軸ユニバーサルジヨイントを分解することなく車両が１年かそれ以上 使用されると、ユニバーサルジヨイントは濡れた道路および／または塩気のある 道路のためにすぐに錆びるようになり、そのためユニバーサルジヨイント構成部 分は非常にしっかりと組立てられるようになるのでそれらを分解するこは実際不 可能である。

そのような問題に直面すると、機械工および牽引／レッカー車要員はしばしばユ ニバーサルジヨイント構成部分をハンマーで叩いて分解するという手段に訴える が、それは構成部分をひどく損ねる。さらに、特にその技術が夜に寒い、濡れた 路上で光源として懐中電灯しか用いずになされなければならないとき、それはし ばしば効果がないかまたは実行が困難でありさえする。牽引中の情況では、普通 作業するのに極めてわずかな空間しかないという事実により問題が一層ひどくな る。

上で検討された問題に応じて、ユニバーサルジヨイントを分解するための機械ブ ラー（ｐｕｌｌｅｒ）装置が開発され、さらにジレールＤｉｒｅｌｅ）に与えら れた米国特許番号節４，０１９，２３３号に記載されている。その特許で開示さ れた装置まはた工具はドライバスクリュを用いており、それは機械でまたは手動 で回転されてユニバーサルジヨイントの第１のヨーク部材に接続されるブリッジ のアセンブリに下向きの力を及ぼし、他方でそのドライブスクリュにねじ込み式 に接続されるブラーアームによりユニバーサルジヨイントの第２のヨーク部材に 接続されるボスに上向きの引く力が及ぼされる。

先に言及された特許に記載された型の小型手動ブラーはかなりの欠点を有する。

とりわけ、そのようなブラーは手の力で動作されるので、それらの効果はユーザ によって変化し、さらにしばしばユーザによっては効果的にその仕事をすること ができない。さらに、そのような小型の手動ブラーは手動ブラーをより効果がな いようにさえする路上の作業条件（乏しい灯、荒れ模様の天候、不充分な作業空 間など）では牽引およびレッカー車要員が目的とする効果が得られない。

先に言及された特許に記載された手動ブラーのさらなる不利な点は、そのような 「回転スクリュー」工具を使用する際には、スクリューが手動で回転されると多 くの不所望の反力が生じられ、さらにこれがユニバーサルジヨイントの分解作業 をうまく達成することを妨げる。この問題は、ひどい作業条件という先に言及さ れた問題とともに、ユーザがユニバーサルジヨイントを分解しようとすると過度 の時間を消費するという結果を生じる。最後に、先に言及された特許で開示され たようなブラー型工具は嵩が高く、これはその工具を用いるという観点からばか りでなくその工具を作業現場へ輸送するという観点からも不利であることが認め られるであろう。

大型の産業型の工具は市場で入手可能であり、組立てられた構成部分を引き離す かまたはアセンブリから構成部分を押し出すために用いられる。そのような大型 の産業型の工具はしばしば電気モータまたは空気動力式水力バックを使用し、さ らに時には手動式ユニットが閉水力回路とともに用いられる。次の米国特許、す なわちブラック（Ｂ　１　ａｃｋ）に与えられた第２，８０７，０８１号、ツマ −（Ｓｏｍｍａｒ）に与えられた第３，０６９，７６１号、およびパーティ　（ Ｂａｒｔｙ）に与えられた第３．９０８，２５８号はそのような型の水力式装置 または設備を開示している。

しかしながら、そのような動力装置または設備はいくつかの不利益を負うている 。それらは普通非常に大型でありかつかさばり、それゆえ牽引またはレッカー車 の作業現場へのおよびそこからの移送には適しておらず、さらにまた牽引および レッカー車要員がしばしば遭遇する不利な条件の下での使用に適さない。さらに 、そのような産業型動力装置はしばしば水力の動力の下で動作し、したがって補 助的な水力源がそれらの動作に動力を与えることを必要とし、こうしてそれらの 嵩高さおよび非軽便さを増す。最後に、後の３つの特許に開示されたような装置 または設備はユニバーサルジヨイントを分解するという特定の用途での使用には 実際適さないかまたは適用不能である。

駆動軸ユニバーサルジヨイントを分解するという仕事にはなおさら適用不能であ る、別な分解またはブツシュ−プル工具または設備が次の米国特許、すなわちダ ンカン（Ｄｕｎｃａｎ）等に与えられた第２．’９５０，５２５号、ノくウェル （Ｐｏｗｅｌｌ）に与えられた第３，３３７，９４３号、ドッグ（Ｄｏｄｇｅ） に与えられた第３，３３９゜２６３号、セップマン（Ｓｅｐｐｍａｎｎ）に与え られた第１．４９８，９３３号、ギャグ二一（Ｇａｇｎｅ）に与えられた第２， ５０７．００３号、ミラー（Ｍｉ　１１　ｅ　ｒ）に与えられた第２，５６６． ８４７号、スビース（Ｓｐｉｅｓｓ）らに与えられた第３．２３０，６１７号、 フリーマン（Ｆ　ｒ　ｅ　ｅｍａ　ｎ）らに与えられた第３，９２７．４６２号 、およびプレッツガー（Ｂｒｅｔｚｇｅｒ）らに与えられた第４．１８２，０１ １号、に開示されている。

要約すると、この技術領域での先行技術の現状では、特に牽引およびレッカー車 要員が普通遭遇するような不利な道路条件の下で駆動軸ユニバーサルジヨイント を分解するために特に設計された工具または装置を有することは大いに望ましく かつ有利であると考えられている。そのような駆動軸ユニバーサルジヨイント分 解工具は次のような特徴を有するべきであり、すなわち、それらは軽便かつ作業 現場へ容易に輸送可能であるべきであり、それらは特に限られた空間および不利 な作業条件という条件の下でそれらの使用を容易にするように動力を与えられる べきであり、さらにそれらは作業現場で牽引およびレッカー車要員に順当に利用 可能である成る動力源により動力を与えられるべきこの発明は駆動軸ユニバーサ ルジヨイントを分解するための工具に関するものであり、特に駆動軸のユニバー サルジヨイントを分解するためのプル型およびブツシュ型工具に関するものであ る。

一実施例では、プル型工具は第１のヨーク部材から第１のヨーク部材のそれぞれ の端部に装設された２個のジャーナル軸受のうち一方を出すことによりユニバー サルジヨイントを分解するために利用される。プル型工具は、ユニバーサルジヨ イントの第２のヨーク部材に接続可能でありそれに引く力を及ぼすための引く設 備と、第１のヨーク部材の所与の端部に接続可能でありそれに押す力（引く力と 反対の）を及ぼすためのスタンドオフ設ｇＭ（スタンドオフスタッドを含む）と 、引くアセンブリとスタンドオフ設備の間に置かれ、引くアセンブリの上で動作 してそれが引く力を及ぼすようにするための、およびスタンドオフ設備上で動作 して押す力を及ぼすようにするための、動作機構（ピストンとシリンダの組合わ せの型式である）とを含み、そうして第１のヨーク部材の所与の端部に装設され たジャーナル軸受がその部分から引出されるようにする。この発明のさらなる特 徴に従えば、この動作設備のピストンは高圧下の流体（高圧グリースガンからの グリースのような）のシリンダへの注入に応答してそのシリンダ内で可動であり 、ユニバーサルジヨイントから離れる方向へ引くアセンブリを促すようにし、一 方でスタンドオフ設備はユニバーサルジヨイントへの方向に押す力を維持する。

好まし゛くは、第１の実施例は引くアセンブリを形成するヘッドプレートおよび サイトイく−を有し、他方でスタンドオフスタッドはスタンドオフ設備を形成し 、このスタンドオフスタッドはジャーナル軸受がそこから除去されるべきヨーク 部材の端部に置かれる対応するねじ孔に挿入可能なねじ切り端部を有する。

さらに好ましいものとして、この動作設備はシリンダの壁に置かれ、グリースガ ンのノズルを受納するためのアパーチャを含み、それから高圧のグリースがシリ ンダに注入され、それに含まれるピストンに移動力を与えるようにする。

この発明の第２の実施例はユニバーサルジヨイントを分解するためのブツシュ型 工具を含み、このブツシュ型工具は、ジャーナル軸受が除去されるべきヨーク部 材から離れた一方の端部で閉じたシリンダと、シリンダ内でその軸に沿って可動 なピストンと、閉じた端部とピストンの間のシリンダ壁での一点に置かれ、高圧 下の流体を受取りかつそれをシリンダへ注入するための注入機構とを含み、ピス トンをジャーナル軸受の方へ動かしてヨーク部材の遠い端部から軸受を出すよう にする。

好ましくは、ブツシュ型工具はシリンダが位置決めされる平坦な表面を有する支 持設備と、ジャーナル軸受が除去されるべき第２のヨーク部材に垂直である第１ のヨーク部材と第１のヨーク部材のいずれかの側部のそれぞれの点で接触するよ うにその平坦な表面からユニバーサルジヨイントの方へ延びる接触フィンガーと を含む。

さらに好ましいものとして、シリンダ壁内で円筒方向の軸に平行に穿孔が設けら れ、さらにジャーナル軸受が除去されるべきヨーク部材は円筒方向の軸に平行な 軸に沿ってかつ穿孔と整列してその近い端部（すなわち、工具に最も近接した端 部）にねじ孔が設けられ、ねじ切りキャップスクリュはこの穿孔を介して挿入さ れかつねじ孔へねじ込まれ得るようにし、こうして分解動作のために工具をユニ バーサルジヨイントに固定する。

さらに、ブツシュ型工具は好ましくは、シリンダの閉じた端部とピストンの間の 一点でシリンダの壁を貫通し、グリースがそれから高圧下で注入されてピストン を動かしかつヨーク部材の遠い端部（すなわち、工具から最も遠いヨーク部材の 端部）からジャーナル軸受を出すグリースガンのノズルを受納するための、アパ ーチャの型式をした注入手段を備えている。

この発明の利点は次のとおりである。この発明の両方の実施例は車両の駆動軸の ユニバーサルジヨイントを分解するための、事実上大いに軽便なコンパクトな工 具を含み、ユニバーサルジヨイントのヨーク部材の端部からジャーナル軸受を排 出するためにピストンを駆動して引く力（ヘッドプレートおよびサイドバーの使 用を介して）かまたは押す力（支持アセンブリの使用を介して）のいずれかを作 り出すように、グリースガンからのグリースのような高圧の流体の注入を含む技 術を利用する。したがって、この発明はユニバーサルジヨイント分解工具の２つ の実施例を提供し、その実施例の双方が通常大型の産業型の引く装置または押す 装置に関連する高圧動作というさらなる利点ばかりでなく、通常手動式に駆動さ れる工具と関連する軽便さという利点を有する。

さらに、ユニバーサルジヨイント分解工具の２つの実施例は共通していくつかの 要素または構成部分（ピストンおよびシリンダのような）を有し、そのため双方 の実施例（プル型およびブツシュ型工具双方）の利点をユーザに提供する一方で 比較的小型でかつ大いに軽便な工具セットが工夫され得ることが認められるべき である。

それゆえ、この発明の主な目的は車両の駆動軸ユニバーサルジヨイントを分解す るための工具を提供することである。

この発明の付加的な目的は、工具が高圧下の流体を工具へ注入するのに応答して 動作する、ユニバーサルジヨイントを分解するための工具を提供することである 。

この発明の付加的な目的は工具が要素のコンパクトな配置からなり、高度の軽便 さを生じている、ユニバーサルジヨイントを分解するための工具を提供すること である。

この発明の付加的な目的は、工具がユニバーサルジヨイントに引く力を及ぼすプ ル型工具を含み、一方でジャーナル軸受が除去されるべきユニバーサルジヨイン トのヨーク部材のその方の端部に押す力を及ぼす、ユニバーサルジヨイントを分 解するための工具を提供することである。

この発明の付加的な目的は、工具がジャーナル軸受が除去されるべきユニバーサ ルジヨイントに押す力を及ぼすブツシュ型工具を含む、ユニバーサルジヨイント を分解するための工具を提供することである。

上記および後で現われる他の目的、およびこの発明の特徴は次の説明、付記され た特許請求の範囲、および添付の図面を参照することによりより明確に理解され るであろう。

発明を実施するための最良のモード この発明は図面の種々の図を参照してより充分に説明される。

第１図はユニバーサルジヨイントを分解するためのプル型工具を含む、この発明 の第１の実施例の斜視図である。

そこで見られるように、プル型工具１０はヘッドプレート１２、サイドパー１４ および１６、シリンダ１８、ピストン２０、フィラープラグ２２ａ１およびスタ ンドオフスタッド２８および３０を含む。第１図でまた見られるように、サイド パー１４および１６はその頂部に溝３６が設けられており、溝３６はヘッドプレ ート１２の端部を収納するように機能し、一方でヘッドプレート１２の端部はス ロクト３７が設けられ、工具１０を組立てるときその中ヘサイドバー１４および １６の端部の下向きに突き出た部分３８が挿入される。

サイドパー１４および１６はそれらの末端部で孔２４および２６がさらに設けら れ、後者は五二バーサルジヨイントでキャップスクリュを収納するように（下で 検討されるように）設計されている。さらに、スタンドオフスタッド２８および ３０はシリンダ１８の円筒状の壁の対向部分に設けられた穿孔３４に挿入可能な ように寸法取りされ、一方でスタンドオフスタッド２８および３０はそれらの他 方の端部にそれぞれねじ切りされた部分２８ａおよび３０ａが設けられ、後者は スタンドオフスタッド２８および３０がユニバーサルジヨイントの、ジャーナル 軸受が除去されるべきヨーク部材の端部でそれぞれの穿孔へとねじ込まれ得るよ うに（下で検討されるように）設けられる。

第２図は第１図の切断線Ａ−Ａ’に沿って破断された、第１図のシリンダ１８の 断面図である。第２図で見られるように、シリンダ１８の内部寸法はピストン２ ０を収納するような寸法である。０リンググリース封止またはグリースフィッテ ィング３２はシリンダ１８中へピストン２０を挿入する前に位置決めされる。シ リンダ１８にはまたフィラープラグ２２ａおよび２２ｂが設けられる。第２図で 見られるように、シリンダ１８の円筒状の壁の対向部分には穿孔３４が設けられ 、その中へスタンドオフスタッド２８および３０が挿入され得る。

第３図はユニバーサルジヨイントを分解する際の作業のために組立てられるよう な、第１図のプル型工具１０の正面図である。第３図で見られるように、ユニバ ーサルジヨイント４０は一般には互いに垂直である１対のヨーク部材を含み、第 １のヨーク部材の端部は参照番号４２および４４で示される。当業者には公知で あるように、そのようなユニバーサルジヨイントはジャーナル軸受（示されてい ない）を含み、各ジャーナル軸受・はユニバーサルジヨイントのそれぞれの端部 （端部４２および４４のような）に隣接するかまたはそこに配置される。プル型 工具１０を用いてユニバーサルジヨイントを分解するという作業は第３図を参照 して説明される。

そのような分解動作での第１段階として、プル型工具１０はユニバーサルジヨイ ント４０の垂直ヨークの端部４２に含まれるジャーナル軸受（示されていない） を除去するために使用される。２個のスタンドオフスタッド２８および３０はヨ ークの端部４２で穿孔の中にねじ込まれ、さらにシリンダ１８はシリンダ１８の 円筒状の壁に含まれる穿孔３４ヘスタンドオフスタツド２８および３０の上部を 挿入することによりそれらの上部で滑らされる。

ヘッドプレート１２の底面図である第５図を参照すると、ヘッドプレート１２が シリンダ１８の頂部に置かれ得るように、ヘッドプレート１２はその底面に窪ん だ部分または浅い穿孔６０を含むことがわかり、シリンダ１８はその開いた端部 が上向きになって位置決めされることが認められる。第３図に示されるように、 プルヨークアセンブリはユニバーサルジヨイント４０の水平ヨークの左および右 端部と係合するサイドパー１４および１６を設置することにより形成される。こ れはサイドパー１４および１６、具体的にはそれらの孔２４および２６（第１図 ）を第４図で最もよく見える保持キャップスクリュ５２および５４上で滑らせる ことにより達成される。サイドパー１４および１６の上部は第１図で最もよく見 える溝３６、スロット３７およびサイドパー１４および１６の下向きに突き出た 部分３８に関して上で先に検討されたように、ヘッドプレート１２の端部と係合 される。最終的に、全アセンブリは適当に寸法取りされた０リング４６で操作す る際の便宜上結合される。

従来のグリースガンのノズルは、グリースの圧力がシリンダ１８の内部に与えら れ得るように、フィラープラグ２２ａまたは２２ｂに設置される。この圧力はピ ストン２０がシリンダ１８の内側で持ち上がるようにし、ヘッドプレート１２に 、したがってサイドパー１４および１６に、それらに付着される水平ヨーク同様 、引上げる力を及ぼす。

これは順に、引上げる力が上部ヨーク環４２内に含まれるジャーナル軸受に与え られるようにする。

一方、シリンダ１８と上部ヨーク環４２との間に配置されるスタンドオフスタッ ド２８および３０は上部ヨーク環４２に下向きの力を及ぼす。結果として、上部 ヨーク環４２に含まれるジャーナル軸受はシリンダ１８の下でかつスタンドオフ スタッド２８および３０の間の空間へと滑り出る。ヘッドプレート１２、サイド パー１４および１６、シリンダ１８、およびスタッド２８および３０は除去され 得て、さらに軸受は取り除かれる。このとき、第３図の垂直ヨークのユニバーサ ルジヨイント交差のジャーナル端部が露出される。

第４図は、分解過程での第２段階、すなわちユニバーサルジヨイント４０の下部 ヨーク環４４に含まれるジャーナル軸受（示されていない）を除去する段階で利 用されるような、プル型工具の正面図である。第１段階が完了された後で、動力 シリンダ１８はフィラープラグ２２ａまたは２２ｂ（第２図）を取り除きかつピ ストン２０をシリンダ１８の穿孔に押し戻すことにより空にされる。フィラープ ラグ２２ａまたは２２ｂおよびピストン２０は次に再び取付けられ、さらにシリ ンダ１８がその開いた端部を下に向けて上部ヨーク環４２上に置かれ、かつキャ ップスクリュ４８および５０を用いてそれに固定される。このとき、ピストン２ ０はユニバーサルジヨイント交差の露出されたジャーナル端部と接触している。

従来のグリースガンのノズルはフィラープラグ２２ａまたは２２ｂへ挿入され、 さらにグリースの圧力は再びシリンダ１８の内部に与えられ、ピストン２０が下 向きに移動するようにし、下部ヨーク環４４のジャーナル軸受がその穿孔から押 出されるようにさせる。このとき、両方の軸受が除去されて、別なヨーク（図中 の水平ヨーク）に付着されているユニバーサルジヨイント交差、および駆動軸の その端部は駆動ピニオンヨークから取り除かれ得る。

この発明を用いてユニバーサルジヨイントを完全に分解するために、適当な嵌め 合いの２個の従来のフックアダプタがユニバーサルジヨイント交差の裸端部上に 設置され得て、後者は当業者には公知であり、さらに第３図および第４図の設備 が再び別なヨーク（水平ヨーク）の端部からジャーナル軸受を除去するために２ 段階の方法で再び用いられ得る。

第６図はこの発明の第２の実施例の斜視図であり、さらに具体的には車両の駆動 軸のユニバーサルジヨイントを分解するためのブツシュ型工具の斜視図である。

第６図で見られるように、ブツシュ型工具７０はシリンダ１８および随伴ピスト ン（第６図には示されていないが、第７図には参照番号２０より示されている） 、１対のキャップスクリュ７２および７４、および平坦な表面８２および平坦な 表面８２から下へ延びる押すフィンガまたは接触フィンガー８４および８６を有 する押すアセンブリ８０を含む。、先の図での場合と同様に、シリンダ１８の壁 はそれを介してキャップスクリュ７２および７４が挿入される穿孔７６および７ ８を備えている。さらに、さらなる孔８８および９０が押すアセンブリ８０の平 坦な表面８２に設けられ、シリンダ１８から突き出たキャップスクリュ７２およ び７４の部分を収納する。さらに、キャップスクリュ７２および７４はそれらの 遠い端部にねじ切りされた部分７２ａおよび７４ａが設けられ、そのようなねじ 切りされた部分はキャップスクリュ７２および７４が上部ヨーク環（第３図のユ ニバーサルジヨイント４０の上部ヨーク環４２のような）に設けられる対応する ねじ孔にねじ込まれることができるように設けられ、そうしてシリンダ１８およ び押すアセンブリ８０を含む全アセンブリをユニバーサルジヨイントに固定する 。

第７図は第６図の切断線Ｂ−Ｂ’に沿って破断された、シリンダ１８の断面図で ある。再び、先の場合のように、シリンダ１８はフィラープラグ２２ａおよび２ ２ｂを装備しており、さらにシリンダ１８の内部の穿孔はピストン２０を収納す るように設計されている。要素３２はピストン２０上に留まるＯリンググリース 封止である。

ブツシュ型工具７０を用いた分解作業の準備で、シリンダ１８およびピストン２ ０は、シリンダ１８のそれぞれ孔７６および７８を介し、かつ押すアセンブリ８ ０でそれぞれ孔８８および９０を介して挿入されるキャップスクリュ７２および ７４を用いて、押すアセンブリ８０の平坦な表面８２上に装設される。次に全ア センブリは除去されるべき第１のジャーナル軸受を含むヨーク環と反対のユニバ ーサルジヨイントのそのヨーク環上に置かれる。すなわち、第３図に示されるユ ニバーサルジヨイント４０を参照し直すと、ブツシュ型工具７０は、フィンガ８ ４および８６がユニバーサルジヨイント４０に第３図のそれぞれ８４ａ点および ８６ａ点で、（すなわち、その交差で）接触するように、上部ヨーク環４２上に 置かれるであろう。さらに、ピストン２０はスクリュ７２および７４を介して上 部ヨーク環４２に間接的に接続されるシリンダ１８にあるであろう。

動作では、従来のグリースガンのノズルはフィラープラグ２２ａまたは２２ｂへ と挿入され、さらにグリースの圧力はシリンダ１８の内部へ与えられ、押すアセ ンブリ８０（第６図）を介し押す力をユニバーサルジヨイントの「交差」に及ぼ すようにピストン２０を下向きに強制し、反作用の引く力がスクリュ７２および ７４を介し上部ヨーク環４２（第３図）に及ぼされるようにする。この態様で、 下部ヨーク環４４に含まれるジャーナル軸受はユニバーサルジヨイント４０の反 対側から押し出される。ブツシュ型工具７０は次いでユニバーサルジヨイント４ ０との接触が外され、さらにユニバーサルジヨイント交差のジャーナル端部は露 出される。

フィラープラグ２２ａまたは２２ｂのいずれかがシリンダ１８から除去され、シ リンダ１８はピストンをその穿孔内に押し戻すことにより空にされ、次いでフィ ラープラグ２２ａまたは２２ｂがシリンダ１８に再び取付けられる。

第２段階として、ユニバーサルジヨイント４０の上部ヨーク環４２（第３図）に 含まれるジャーナル軸受はブツシュ型工具７０を再び組立てること、および先に 説明されたようにキャップスクリュ７２および７４を用いてそれを下部ヨーク環 ４４に固定することにより除去され得る。グリースの圧力は次いでフィラープラ グ２２ａまたは２２ｂを介しシリンダ１８の内部に与えられ、さらに上部ヨーク 環４２のジャーナル軸受が押出されるであろう。ユニバーサルジヨイント交差は ユニバーサルジヨイント４０から除去され得る。

当業者にはよく理解されるであろうように、駆動軸の接続を外すためには、以上 のことがなされるべきすべである。

しかしながら、同じく理解されるであろうように、全ユニバーサルジヨイントの 接続を外すためには、上で概説された段階１および段階２が第３図に見られるよ うなユニバーサルジヨイント４０の水平ヨークの左および右ヨーク環に対し繰返 されるであろう。

上でちょうど説明されたようなブツシュ型工具の動作に従って、もしそれが好ま しいと考えられるならば、第１段階はユニバーサルジヨイントの各ヨーク部材の 各ヨーク環に対し一度、すなわち四度繰返されるであろうことが当業者によりさ らに認められるであろう。

好ましい型式および配置がこの発明を例示する際に示されてきたけれども、細部 の種々の変化および配置がこの開示の精神および範囲から逸脱することなしにな されてもよいことが理解されるべきである。

図面の簡単な説明 第１図はプル型工具を含む、この発明の第１の実施例の斜視図である。

第２図は第１図の線Ａ−Ａ’に沿って破断された、この発明のシリンダの断面図 である。

第３図はユニバーサルジヨイントを分解する第１段階の間に利用されるような、 この発明の第１の実施例の正面図である。

第４図はユニバーサルジヨイントを分解する第２段階の間に利用されるような、 この発明の第１の実施例の正面図である。

第５図は第３図に示されるヘッドプレートの底面図である。

第６図はブツシュ型工具を含む、この発明の第２の実施例の斜視図である。

第７図は第６図の切断線Ｂ−Ｂ’に沿って破断された、シリンダの断面図である 。

ＦＩＧ、　２゜ ＦＩＧ、　３゜ ＦＩＧ、　５゜ ＦＩＧ、６゜ 国際調査報告 ’１ＩＩＩ＄ｌ＋ｔａｌｌａｎｄ＾ｅｅｌｉｅＡ電＋６ＮＮ１１．ｐｒ〒７甘＜ ｌ！ｉｔ／ｉ’ｌｏ１４Ｑ

Claims (13)

【特許請求の範囲】
1. １．ユニバーサルジョイントを分解するための工具であって、前記ユニバーサル ジョイントは第１のヨーク軸を規定する近い端部および遠い端部を有する第１の ヨーク部材と、一般に前記第１のヨーク軸に垂直な第２のヨーク軸を有する第２ のヨーク部材と、前記第１のヨーク部材に装設される少なくとも１個のジャーナ ル軸受とを含み、前記第１のヨーク部材および前記第２のヨーク部材は交差によ り相互接続され、前記工具は シリンダと、 前記シリンダの円筒方向の軸が第１のヨーク軸と整列するように、少なくとも２ 個のキャップスクリュを含み、前記シリンダをそれの近い端部で前記第１のヨー ク部材に装設可能に接続するための接続手段とを含み、前記シリンダは第１のヨ ーク部材から離れた一方の端部で閉じられた円筒状のシェルを含み、 ピストンが前記ユニバーサルジョイントの方へ移動され得るように前記円筒方向 の軸に沿って前記シリンダ内を移動可能であるピストンと、 前記シリンダと前記第１のヨーク部材との間に配置され、前記シリンダが位置決 めされる一般に平坦な表面を有し、さらに前記交差に接触するように前記一般に 平坦な表面から前記第２のヨーク部材の方へ延びる接触フィンガを有する支持手 段と、 シリンダに設置され、前記一般に平坦な表面に重みをかけるように前記ユニバー サルジョイントの方へ前記ピストンを移動するために高圧下の流体を受取りかつ それをシリンダ内へ注入し、それにより前記接触フィンガを介し前記交差に押す 力を及ぼしかつ同時に前記接続手段を介し前記第１めヨーク部材に引く力を及ぼ すための注入手段とを含み、それにより前記第１のヨーク部材の前記少なくとも １個のジャーナル軸受を移動し、前記ユニバーサルジョイントを分解する、工具 。
2. ２．少なくとも２個の穿孔がシリンダの円筒方向の軸に平行にかつ前記円筒状の シェル内に設けられ、さらに前記第１のヨーク部材は前記円筒方向の軸に平行な 軸に沿ってかつ前記少なくとも２個の穿孔と整列して前記近い端部に少なくとも ２個のねじ孔が設けられ、前記少なくとも２個のキャップスクリュは前記少なく とも２個の穿孔のうちのそれぞれの穿孔に挿入可能であり、前記少なくとも２個 のキャップスクリュは前記少なくとも２個のねじ孔のうちそれぞれのねじ孔にね じ込まれることができるようにそれらの末端部でねじ通され、それにより分解作 業のために前記第１のヨーク部材に前記シリンダを確実に固定する、請求の範囲 第１項に記載の工具。
3. ３．前記注入手段がシリンダの閉じた端部での少なくとも１個のアパーチャとシ リンダの円筒状の壁を貫通しグリースガンのノズルを受納するためのアパーチャ とを含み、さらに高圧下で注入される流体がグリースガンから発出されるグリー スを含む、請求の範囲第２項に記載の工具。
4. ４．前記注入手段がシリンダの閉じた端部の少なくとも１個のアパーチャとシリ ンダの円筒状の壁を貫通しグリースガンのノズルを受納するためのアパーチャと を含み、さらに高圧下で注入される流体がグリースガンから発出されるグリース を含む、請求の範囲第１項に記載の工具。
5. ５．ユニバーサルジョイントを分解するための工具であって、前記ユニバーサル ジョイントは第１および第２のヨーク部材を含み、前記第１のヨーク部材はそれ の所与の端部に装設されるジャーナル軸受を有し、前記工具は前記第２のヨーク 部材に接続可能であり、分解の間前記第２のヨーク部材に引く力を及ぼすための 引く手段と、前記第１のヨーク部材の前記所与の端部に接続可能で、分解の問第 １のヨーク部材の所与の段部に前記引く力と反対の押す力を及ぼすためのスタン ドオフ手段と、前記引く手段と前記スタンドオフ手段との間に置かれ、前記引く 手段が前記第２のヨーク部材に前記引く力を及ぼすようにするために前記引く手 段で動作するための、かつ前記スタンドオフ手段が第１のヨーク部材の所与の端 部に前記押す力を及ぼすようにするために前記スタンドオフ手段で動作するため の動作手段とを含み、それにより前記第１のヨーク部材の前記所与の端部から前 記第１のヨーク部材の前記所与の端部に装設されるジャーナル軸受を出し、前記 動作手段は前記スタンドオフ手段に接続されるシリンダと前記引く手段で動作す るピストンとを含み、前記ピストンはユニバーサルジョイントから離れる方向へ 前記引く手段を促すようにシリンダヘの高圧下の流体の注入に応答してユニバー サルジョイントから離れる方向へ前記シリンダ内で移動可能であり、さらに 前記シリンダは前記シリンダの円筒方向の軸の周囲に形成されるシリンダ状のシ ェルの型式であり、前記円筒状のシェルは円筒方向の軸に平行に動く組立部分を 有し、さらに少なくとも２個の穿孔が前記円筒状のシェルの前記組立部分内にシ リンダの長尺に沿って設けられ、前記スタンドオフ手段は少なくとも２個のスタ ンドオフスタッドを含み、各々は前記少なくとも２個の穿孔のうちのそれぞれの 穿孔に挿入可能である、工具。
6. ６．前記引く手段が前記ピストンに対し位置決めされるヘッドプレートおよび１ 対のサイドバーを含み、前記サイドバーの各々の所与の端部は前記ヘッドプレー トに接続され、さらに前記サイドバーの各々の末端部は前記第２のヨーク部材の それぞれの端部に接続され、さらに前記ヘッドプレートは前記ピストンに面して いる前記ヘッドプレートの底面に窪んだ部分を有し、その窪んだ部分で前記ヘッ ドプレートに対しかつ分解作業の間ユニバーサルジョイントから離れる方向へ押 すために前記ピストンが位置決めされ、前記窪んだ部分は前記工具の動作の間前 記ピストンの横方向の運動を不可能にするように働く、請求の範囲第５項に記載 の工具。
7. ７．分解作業の間前記サイドバーと前記ヘッドプレートとを接続された関係に保 持するための保持手段をさらに含む、請求の範囲第６項に記載の工具。
8. ８．前記保持手段が前記サイドバーを囲むＯリングを含む、請求の範囲第７項に 記載の工具。
9. ９．前記第２のヨーク部材は前記第２のヨーク部材のそれぞれの端部から突き出 している保持キャップスクリュを備えており、前記サイドバーの各々の前記末端 部は前記保持キャップスクリュのうちの各々のスクリュが嵌合する孔に係合する それぞれの保持キャップスクリュを備えており、それによりいかなるアダプタの 必要もなく前記第２のヨーク部材の前記それぞれの端部に直接前記サイドバーの 前記各々を接続する、請求の範囲第６項に記載の工具。
10. １０．前記サイドバーは前記サイドバーの長尺に一般に垂直でありかつ前記第２ のヨーク部材の前記それぞれの端部から離れたそれの端部に設置される溝を備え ており、前記溝は前記ヘッドプレートのそれぞれの側部が前記サイドバーのそれ ぞれのものの溝に嵌合するように前記ヘッドプレートの厚さに従って寸法取りさ れる、請求の範囲第９項に記載の工具。
11. １１．分解作業の間前記サイドバーと前記ヘッドプレートとを接続された関係で 保持するめの保持手段をさらに含む、請求の範囲第１０項に記載の工具。
12. １２．前記保持手段が前記サイドバーを包囲するＯリングを含む、請求の範囲第 １１項に記載の工具。
13. １３．前記少なくとも２個のスタンドオフスタッドが前記第１のヨーク部材の前 記所与の端部の対応するねじ孔に挿入可能であるねじ切りされた端部を有する、 請求の範囲第５項に記載の工具。