JPS6348780B2 - - Google Patents

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JPS6348780B2
JPS6348780B2 JP54092280A JP9228079A JPS6348780B2 JP S6348780 B2 JPS6348780 B2 JP S6348780B2 JP 54092280 A JP54092280 A JP 54092280A JP 9228079 A JP9228079 A JP 9228079A JP S6348780 B2 JPS6348780 B2 JP S6348780B2
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JP
Japan
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sheet
drum
suction
suction hole
hole
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JP54092280A
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English (en)
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JPS5617839A (en
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Michio Umezawa
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
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Publication of JPS5617839A publication Critical patent/JPS5617839A/ja
Publication of JPS6348780B2 publication Critical patent/JPS6348780B2/ja
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  • Supply, Installation And Extraction Of Printed Sheets Or Plates (AREA)
  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
  • Feeding Of Articles By Means Other Than Belts Or Rollers (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、シート状体をドラムに巻装固定す
るシートクランプ装置に関する。
シート状体をドラムに巻装する装置としては、
例えばオフセツト印刷機におけるマスターシート
装着装置、フアクシミリ装置における送信原稿お
よび記録紙の装着装置、複写機におけるシート状
感光体装着装置等があり、これらについては既に
種々の方式のものが提案され且つ実用化されてい
る。
そして、従来のシートクランプ方式は、何れも
カムやレバー等を複雑に組み合せた、所謂機械的
なものであつた。従つて、機構が非常に複雑にな
り、これを構成する部品も高い精度を要求される
ので、コスト高とならざるを得ない欠点があつ
た。また、部品点数が多いということは、前記コ
スト高の問題に加えて、機構の作用が複雑とな
り、クランプミスや、シートのドラムからの外れ
やこれに伴なうシートのジヤム等が起り易くなつ
て、信頼性の高いシートクランプ装置とは言い難
い欠点があつた。
本発明は、上記に鑑みなされたものであつて、
機械的動作を必要とする部分を可及的に少なく
し、換言すると、構成部品を極力少なくすること
によつて、前記欠点を除去し、構造が簡単で安価
にでき、しかも信頼性の高いシートクランプ装置
を提供することを目的とする。
かかる本発明の目的は、ドラムの軸と平行に設
けられたシートくわえ爪を用いて、シート端部を
ドラム表面に押えることにより、シートをドラム
にクランプするシートクランプ装置において、ド
ラム表面から離れる向きの開き習性を与えられた
シートくわえ爪と、ドラムの内部と外部を連通す
る複数個の孔であつて、上記シート端部を含むシ
ートくわえ爪で押えられる部分のドラムに設けら
れた吸引孔と、この吸引孔に接続された吸気手段
とを備えていて、上記吸気手段によつて上記吸引
孔から空気を吸引して、上記シートくわえ爪とシ
ートとを共にドラム表面に吸着することを特徴と
するシートクランプ装置によつて達成される。
そして、本発明によれば、シートクランプ装置
において最も微妙且つ確実な動作を要求されるシ
ートくわえ爪の開閉を行なう機械的機構を廃し
て、このシートくわえ爪の開閉動作を空気吸引方
式で行なうようにしたので、部品点数の少ない装
置、換言すると構造が簡単であるからコストが低
くしかもシートクランプの信頼性が高いシートク
ランプ装置を提供することができる。
すなわち、本発明の特徴は、ドラム内部から空
気を吸引してシートをドラム面に吸着して密着さ
せると共に、シートくわえ爪をも空気で吸引し
て、同くわえ爪を閉じてシート端部を押えるよう
にしたことにある。
以下、図示の実施例によつて本発明を詳細に説
明する。なお、説明に先立ち付言すると、以下の
説明でいう「シート」とは、オフセツト印刷機に
おけるマスターシートや、フアクシミリ装置にお
ける送信原稿或いは記録紙や、複写機におけるシ
ート状感光体等のシート状体をも含むものであ
る。
はじめに、シートをドラムに巻装固定する型式
の装置の一例として、インクジエツト記録方式を
利用した印刷装置について説明する。
第1図において、符号1は装置のケーシングを
示していて、このケーシング1内には、ドラム2
が支持軸3に支持されて回転自在に設けられてい
る。ドラム2には、詳しくは後述する如きシート
くわえ爪4が設けられている。ドラム2の周りに
は、給紙装置5、記録装置6、排紙装置7が、ド
ラムの回転方式において、この順に配設されてい
る。
給紙装置5は、周知の吸盤式自動給紙装置であ
つて、吸盤8、送り出しローラ9、アイドルロー
ル10およびシート載置台11とからなつてい
る。吸盤8は、鎖線8Aで示す位置がホームポジ
シヨンであつて、給紙時には、鎖線位置から実線
位置へ移動し、実線位置でシートSを吸着したの
ち再び鎖線位置へ戻るようになつている。吸盤8
に上記動作を行なわせる機構や吸気手段は図示さ
れていない。吸盤8がシートSを吸着して鎖線位
置へ戻るとき、アイドルローラ10は、送り出し
ローラ9から図示しない位置へ離間していて、吸
盤8が鎖線位置へ来たのち、適宜のタイミングを
もつて図示の位置へ復帰し、送り出しローラ9と
でシートSを挾持する。そして、比較的低速で回
転しているドラム2のシートくわえ爪4の位置と
の同期をとつて、前記送り出しローラ9が回転す
ると、シートSがドラム2に向つて送り込まれ、
その先端を、開いているシートくわえ爪4とドラ
ム2表面との間に挿入される。こののち、シート
くわえ爪4が図示されない手段によつて閉じられ
て、シート先端のクランプが終る。先端をクラン
プされたシートは、全長に亘りドラム表面に密着
させられたのち、図示されない後端クランプ手段
でその後端をクランプされる。
記録装置6は、ドラム表面に近接させたインク
ジエツトヘツド12、ガイド軸13、ネジ軸から
なる駆動軸14および制御装置(図示せず)とか
らなつている。ガイド軸13と駆動軸14は、共
に前記ドラムの支持軸3と平行に設けられてい
る。インクジエツトヘツド12は、駆動モータ1
5により回転させられる駆動軸14によつて、ド
ラム表面に沿つて母線方向(副走査方向)に移動
させられる。一方、シートを巻装したドラム2
は、示矢方向に回転するので、上記インクジエツ
トヘツド12は、相対的には主走査方向にも移動
していることになる。そして、上記インクジエツ
トヘツド12は、これに印加される信号に応じ
て、ドラム表面(シート)に向けて微小なインク
液滴を噴射してドツトマトリツクスで記録画像を
形成する。
なお、上記ドラム2にクランプされるシートと
しては、印刷も何の記載もなされていない普通の
記録紙(印刷用紙)であつてもよく、或いは所定
の様式を他の形式の印刷で作成されている記録紙
(印刷用紙)であつてもよい。
上記排紙装置7は、印刷を終了したシートをド
ラム表面から剥離し排出するものであつて、ドラ
ム2に剥離自在に設置された剥しローラ16、ド
ラム表面から剥されたシートを排紙台17へ送り
出す排紙ローラ対18とからなつている。
さて、上記の如きドラム2にシートをクランプ
する装置について実施例を挙げて説明する。
第2図乃至第7図において、円筒状のドラム2
0は、その両端に一対のフランジ21,21を嵌
合固着されている。ドラム20の周面には、母線
方向に溝22が形成されている。この溝22に
は、シートくわえ爪23の支持体24の中央部2
4aが進入している(第13図及び第14図参
照)。
上記シートくわえ爪23は、板ばね等の薄い弾
性板からなつていて、幅方向において、上記ドラ
ム20の円周と略同じに湾曲させられている。シ
ートくわえ爪23の一側には、内方へ折り曲げて
形成した、シートの先端が衝合するストツパ25
が設けられ、他側縁を上記支持体24にねじ26
により固定されている。
一方、ドラム20には、上記溝22の両端部に
切欠27,27が形成されていて、上記支持体2
4の両端部24bがそれぞれ進入している(第6
図、第12図乃至第14図参照)。支持体24の
両端部24b,24bは、フランジ21に回転自
在に装着された枢軸28の一端に、ねじ29によ
つて固着されている。枢軸28の、フランジ21
の外部に突出している端部には、レバー30(第
2図に一方のみ示す)の一端が固着されている。
レバー30の自由端には、ばね31の一端が係
止されていて、上記シートくわえ爪23に対し
て、これを開く向きの習性を与えている。ばね3
1の他端は、フランジ21に固植された短軸32
に係止されている。上記ばね31は、比較的弱い
ばねであつて、第11図に示すように、シートく
わえ爪23を開くに必要な強さである。シートく
わえ爪23の開く角度は、第11図に示すよう
に、レバー30の一側縁がストツパ33に衝合す
ることで規制される。
また、フランジ21には、第2図および第3図
に一方のみ示すように、長孔34が設けられてい
る。上記レバー30の自由端には、上記長孔34
を介してドラム内部に貫挿された重錘35が固着
されている。この重錘35は、後述するドラム2
の高速回転時に、遠心力によつてドラムの中心か
ら遠去かる向きに移動して、前記シートくわえ爪
23に対してこれを閉じる向きに付勢するもので
ある。
上記ドラム20には、上記溝22に沿つて、上
記シートくわえ爪23で押えられる部分に、ドラ
ムの内外を貫通する空気吸引孔36、ストツパ進
入孔37、吸引パイプ取付孔38が列設されてい
る。これらの孔は、第6図によく示すように、シ
ートくわえ爪23で覆われる位置に設けられ、そ
の中の一つストツパ進入孔37には、シートくわ
え爪23のストツパ25が進入している。
ドラム20の内部には、前記孔の列に沿つて、
吸引パイプ39が配設されている(第7図参照)。
この吸引パイプ39は、パイプホルダ40に固着
されている。このパイプホルダ40は、第7図お
よび第14図に示すように、前記吸引パイプ取付
孔38に挿嵌されたねじ41によつてドラム20
の内周面に固着される。よつて、上記吸引パイプ
取付孔38はねじ41で閉塞される。また、前記
ストツパ進入孔37は、パイプホルダ40によつ
て閉塞される(第13図参照)。
一方、前記空気吸引孔36は、第7図及び第1
2図に示すように、パイプホルダ40と吸引パイ
プ39にそれぞれ設けた連通孔40a,39aを
介して吸引パイプ39に連通している。
上記吸引パイプ39の一端39bは、第5図及
び第7図に示すように、フランジ21に形成され
た空気通路42に接続され、他端39cは第7図
に示すように閉塞栓43で閉塞されている。な
お、第5図は、図示の都合上、フランジの向きを
変えてある。
上記空気通路42は、フランジ21に設けた凹
溝44と、この凹溝44を塞ぐゴムパツキン45
及び押圧板46で形成されている。ゴムパツキン
45と押圧板46には、前記吸引パイプ39の一
端39bが嵌合する孔45a,46aが形成さ
れ、この嵌合部はシート部材47でシートされて
いる。ゴムパツキン45と押圧板46は、取付ね
じ48によつてフランジ21に固定される。な
お、第5図において、ゴムパツキン45と押圧板
46にそれぞれ孔45b,46bが設けられてい
るが、第7図に示すようなフランジの回転中心部
を中空にした、空気通路を形成する実施例におい
ては、前記孔45b,46bは形成されていない
ものとする。
上記フランジ21には、第7図に一方のみ示す
ように、管軸部49が形成され、この軸端にはシ
ールタイプのベアリング50が嵌合させられてい
る。ベアリング50は、ベアリングホルダー50
aによつて印刷機本体の不動部材51に固定支持
されている。
従つて、ドラム20は、フランジ21の管軸部
49で回転自在に支持されていることになる。こ
のドラム20は、前記管軸部49に固定された歯
車(図示せず)を介して回転駆動される。
以上説明したのは、シートの先端をクランプす
る機構(作用については後述する)であるが、図
示の実施例の場合、シートの後端も空気の吸引に
よつてクランプするものである。
第4図に示すように、ドラム20には、その回
転方向においてシート先端クランプ機構進み側
に、シート後端を吸引する空気吸引孔52が設け
られている。この吸引孔52は、前記吸引パイプ
39と同様に配設された吸引パイプ53に連通し
ている。この吸引パイプ53は、他方のフランジ
21の空気通路に接続されている。
そして、第2図及び第19図に示すように、シ
ートの先端を吸引する吸引孔36に連通している
ベアリング50には、バキユームホース54の一
端が接続され、シートの後端を吸引する吸引孔5
2に連通しているベアリング55(第19図にの
み示す)には、バキユームホース56の一端が接
続されている。
上記バキユームホース54,56のそれぞれの
他端は、バキユームポンプPに接続されているの
であるが、それぞれのホースには、空気通路を開
閉する電磁バルブ57,58が配設されている。
また、ドラム20の近傍には、第23図に示す
ような、シート扱き装置59が配置されている。
シート扱き装置59は、図示されない不動部材
に、回動自在に支架された枢軸60と、この枢軸
60に板ばね61を介して取り付けられた一対の
扱きローラ支持腕62,63と、この支持腕6
2,63に回転自在に支持されていて、ドラム2
0と略同長の扱きローラ64と、上記枢軸60に
基端を固着されたレバー65と、このレバー65
の自由端に一端を係止していて、前記扱きローラ
64を第24図に示すように、離間位置に位置さ
せるばね66と、レバー65の自由端にリンク6
7を介して連結されたソレノイド68とからなつ
ている。
上記扱きローラ64は、通常第24図に示すよ
うに、ドラム20表面から離れた位置に、ばね6
6の弾力によつて保持されており、後述するシー
トクランプ時に、ソレノイド68が通電される
と、第23図に示すように、ドラム表面に圧接す
るようになつている。
さて、以上のように構成された装置のシートク
ランプ作用を第20図乃至第22図に基づいて説
明する。
シートクランプ時ドラム20は、例えば30rpm
位の低速で回転している。また、シートの先端が
シートくわえ爪23とドラム20との間に送り込
まれないうちは、電磁バルブ27,58は共に閉
じられている。シートくわえ爪23は、吸引孔3
6からの空気吸引がなされていないので、第11
図に示すように、ばね31の作用により揺動させ
られて開いており、この状態においても、ストツ
パ25の一部は、ストツパ進入孔37に進入して
いる。
シートくわえ爪23が開いた状態で、ドラム2
0が第20図に示す位置へ回動して来るとき、こ
れに同期してシート送り出しローラ対69(第1
図におけるローラ9,10に相当する)が回転
し、挾持していたシートSをドラム20表面に向
けて送り出している。シート送り出しローラ対6
9によるシートの送り速度は、ドラム20の回転
速度より僅かに大きく設定されていて、シートS
の先端縁Saはシートくわえ爪23のストツパ2
5に衝合する(第6図参照)。
シート送り出しローラ対69によるシート送り
作用について説明する。ローラ対69には、図示
されないクラツチが設けられていて、ドラムの爪
位置とタイミングの合うように、このクラツチの
作用によりローラ対69が回転を始める。シート
の先端が爪にくわえられて吸引され、次の扱きロ
ーラの下にシート先端が到達するまで、上記クラ
ツチは接続されており、ローラ対69はシート送
り作用を継続している。従つて、爪にその先端を
衝合させたシートには、ドラム線速とローラ対6
9の線速の差によつてたわみが形成されている。
そして、シートくわえ爪23、換言するとシート
先端が扱きローラ64の下に到達したとき、上記
クラツチがオフになつてローラ対69への駆動力
伝達が断たれると、ローラ対69は、駆動されな
くなり、こののち、該ローラ対69は、ドラムに
先端をクランプされ、しかも扱きローラでドラム
に押圧されて進行するシートに連れ回わりする。
そして、前記シート送り出しローラ対69の回
転開始後適宜のタイミングをとつて、電磁バルブ
57(第19図参照)が作動させられると、バキ
ユームホース52、ベアリング50、管軸49、
空気通路42および吸引パイプ39(第7図参
照)を介して、吸引孔36から第20図に矢印a
で示すように空気が吸引される。
吸引孔36からの空気吸引によつて、先ず、こ
の孔36の開口部の略半分を塞ぐように位置して
いるシートS(第6図参照)が該孔36に吸着さ
れ、次いでシートくわえ爪23が吸引孔36の残
りの開口部に吸着される。シートくわえ爪23に
は、ばね31(第11図参照)によつて、開く向
きの習性が与えられているが、このばね31は前
述した通り、弱いものであり、シートくわえ爪は
吸引孔36からの空気吸引によつて容易にドラム
表面に吸着される。
一方、扱きローラ64は、シートクランプ時に
は、第20図に実線で示すようにドラム20表面
に圧接していて、シート先端をクランプしたシー
トくわえ爪23を、より確実にドラム表面へ密着
させるように押圧する。そして、第21図に示す
ように、シートSの先端をクランプしたドラム2
0が回転するとき、上記扱きローラ64は、シー
トSをドラム表面に密着させるべく押圧し扱くよ
うになつている。そして、第22図に示すよう
に、シートSの後端Sbが後端クランプ用の吸引
孔52を塞ぐとき、電磁バルブ58(第19図参
照)が作用して、前記吸引孔52から空気を吸引
し、シートの後端を吸着する。これでシートは、
その先端を吸引孔36とシートくわえ爪23でク
ランプされ、後端を吸引孔52でクランプされた
ことになる。この場合、シートSは、扱きローラ
64によつて、扱かれながらドラム20の表面に
密着巻装されている。
シートのクランプを終えたドラム20は、この
のち高速度、例えば1000rpmで回転し、これに巻
装されたシートへの印刷が記録装置6(第1図参
照)によつてなされる。
そして、印刷動作が終了して、再びドラムが低
速回転になり、ドラムの説端クランプ部が排紙装
置7(第1図参照)の部分へ来ると、電磁バルブ
57(第19図参照)が作動して、吸引孔36か
らの空気吸引を停止する。吸引孔36からの空気
吸引の停止に伴ない、シートくわえ爪23は、ば
ね31(第11図参照)の弾力によつて揺動し、
シートの先端を押える作用を解除させられる。こ
れと略時機を同じくして、剥しローラ16(第1
図参照)がドラム20上のシートに圧接して、瞬
間的にシートをシートくわえ爪23から引き抜
き、シートを排紙ローラ対18へ向かわせる。こ
ののち剥しローラ16は、回転するドラム20に
シートを介して追従回転する。
また、シートの後端クランプの解除は、シート
の先端が排紙ローラ対18に挾持されておれば特
に必要ないが、好ましくは、ドラム20の後端ク
ランプ部が排紙装置部分に到達したとき、電磁バ
ルブ58を作動させて吸引孔52からの空気吸引
を停止させるようにする。かくすれば、シート後
端がドラム表面から妄動して浮き上り、他の機構
例えばインクジエツトヘツド等へ打ち当ることを
防止でき、シートの破損を未然に防ぐことができ
る。
以上説明した実施例においては、ドラム20に
形成した吸引孔36と、吸気手段としてのバキユ
ームポンプPとを、フランジ21に設けた管軸4
9を介して互いに接続し、この管軸をドラムの回
転中心軸として用いたが、ドラムと吸気手段との
接続手段並びにドラム駆動機構の他の例を以下説
明する。なお、以下の説明において、既に説明し
た部材については同一符号を付してある。
第15図において、ドラム20は、一対のフラ
ンジ70,71を介して、ドラム支持軸72に固
着され、このドラム支持軸72は、印刷装置の不
動の側板73,74に、ベアリング75,76を
介して回転自在に支架されている。符号75a,
76aはベアリングホルダである。
一方のフランジ70には、第8図に示すよう
に、第5図に示したと同様に、凹溝70aとゴム
パツキン45、押圧板46とで空気通路42が形
成されている。また、ここで説明する実施例にお
いては、上記ゴムパツキン45と押圧板46に
は、第5図に示すように、ドラム支持軸72が嵌
挿される孔45b,46bが形成されている。
フランジ70の管軸77は、ドラム支持軸72
の第1段部72aに挿嵌されたのち、固定ネジ7
8で上記支持軸72と実質的に一体に固定されて
いる。また、上記支持軸の第1段部72aには、
一端72bが前記空気通路42に到達している、
軸方向に延びる溝72cが形成されている。一
方、上記管軸77の内周面には、その一端77a
が前記空気通路42に連らなる、軸方向に延びる
溝77bが形成されている。上記溝72cと溝7
7bとは互いに対向して位置させられている。上
記溝77bの他端には、管軸77の内外を貫通す
る孔77cが穿たれている。
上記管軸77の外周には、上記孔77cを間に
置いて一対のベアリング79,80が嵌合させら
れている。ベアリング79,80は、接手82を
有するベアリングハウジング81に保持されてい
る。上記ベアリング79,80はシールタイプの
ものであつて、これとベアリングハウジング81
及び管軸77とで輪状空間83を形成している。
上記接手82は、図示されないバキユームホー
スによつて、電磁バルブ57を介してバキユーム
ポンプPに接続されている。従つて、ドラム20
に穿設された吸引孔36は、吸引パイプ39、空
気通路42、溝72cと溝77b、輪状空間8
3、接手82を経てバキユームポンプP(第19
図参照)へ接続されていることになる。
また、ドラム支持軸72の第1段部72aの一
端には、ねじ部が形成されていて、これに螺合さ
せたナツト84によつて、前記フランジ70を、
第8図において右方へ押している。このナツト8
4により、前記押圧板46と支持軸の段部72d
との間に設けられたシール部材85が段部72d
に押しつけられて、前記空気通路42と支持軸7
2との間の気密性を保持している。従つて、前記
ねじ78の締付けは、ナツト84の締付け後に行
なわれる。
上記ベアリング79,80は、接手82を係止
した回り止め86によつて回転しないように位置
決め保持される。
一方、シートの後端を吸引する吸引孔52につ
いても、上記と同様にバキユームポンプPへ接続
されるのであるが、この構成については、バキユ
ームポンプPとの間に設けられる電磁バルブが符
号58で示すのが異なるだけであるから、第15
図には、同一符号を付すにとどめる。
第15図において、ドラム20は、支持軸72
の左方の第2段部72eに巻装した伸張性のばね
88によつて、右方への移動習性を与えられてい
て、右方の第2段部72eに嵌挿したスペーサ8
7をベアリング76に当接させて位置決めされて
いる。支持軸72の右方には、一方向クラツチ9
2を介して歯車89が設けられており、更に軸端
には、接手90を介してエンコーダ91が接続さ
れている。
上記歯車89は、シート巻装時及びシート排出
時にドラムを比較的低速(例えば30rpm)で回転
させるものであつて、図示されない印刷装置の駆
動源に接続されている。この歯車89の回転は、
一方向クラツチ92を介して支持軸72へ伝達さ
れ、支持軸72の回転が歯車89へ伝達されるこ
とはない。
上記エンコーダ91は、支持板93に支持され
ていて、上記支持軸72の回転に従い、前記電磁
バルブ57,58の作動やドラムの回転に伴ない
作動する他の機構のタイミングをとるものであ
る。
一方、第15図において、支持軸72の左端に
は、接手94を介して、ドラム駆動モータ95が
連結されている。このモータ95は、前記ドラム
20を印刷時に比較的高速(例えば1000rpm)で
回転駆動するものであつて、実質的にドラムに直
結されている。上記モータ95は、側板73に固
定された支持板96に支持されている。第15図
において、符号95aはブレーキである。
第15図に示すように、ドラム内面に吸引パイ
プを設け、フランジの部分的凹部から回転中心中
空部を通じ、該中空部を覆う非回転部分をバキユ
ームポンプにつないで空気を吸引するようにする
と、ドラムの支持軸に駆動モータやエンコーダを
直結できるので、精度の高いドラム駆動と信号発
生を行なうことができる。
そして、第15図に示す例においては、シート
クランプ時には、歯車89によつてドラム20を
低速で回転させ、クランプが終つた後の印刷動作
時には、前記モータ95により高速回転させる。
シートの先・後端クランプのための、吸引孔3
6,52からの空気吸引は、前記エンコーダ91
からの信号に基く電磁バルブ57,58の作動タ
イミングにより制御される。なお、吸引孔36,
52の作動タイミングは前述した実施例と同様で
ある。
第15図に示す実施例においては、シートの
先・後端を吸着する吸引孔36,52を外部に連
結する手段が、ドラムの両端部に配設されている
が、これをドラムの一方の端部に設けることがで
きる。
第9図および第10図において、ドラム支持軸
72には、第8図に示す管軸部77を長くした管
軸部77Aを有するフランジ70Aがナツト84
で締め付けられたのち、ねじ78で実質一体的に
固着されている。なお、シートの先端を吸引する
吸引孔36に連なる空気通路については、第8図
に示したものと同じであるから、同一符号を付す
にとどめ、シートの後端を吸引する吸引孔52に
連なる空気通路について説明する。
フランジ70Aには、前記空気通路42の一部
を形成する凹溝70aの外に、いま一つの空気通
路42Aの一部を形成する凹溝70aAが設けら
れている。これら二つの凹溝は、それぞれパツキ
ン45Aと押圧板46Aで気密的に覆われてい
る。
管軸部77Aには、前記ベアリング79との間
にスペーサ97をおいて、一対のベアリング80
A,79Aが配置されている。これらベアリング
は、共にシールタイプのものであつて、ベアリン
グハウジング81Aに保持されて互いの間に輪状
空間83Aを形成している。この輪状空間83A
には、接手82Aの一端が開口させられている。
接手82Aは回り止め86Aによつて保持されて
いる。
一方、管軸部77Aの内周面には、一端77
aAを前記空気通路42Aに位置させ、他端に穿
設された孔77cAを前記輪状空間83Aに連通
させた溝77bAが形成されている。また、上記
支持軸72には、前記溝77bAに対向させて、
その一端72bAを前記空気通路42Aに位置さ
せた溝72cAが形成されている。
上記接手82は、シート先端クランプの駆動を
実質的に制御する電磁バルブ57(第19図参
照)へ接続され、接手82Aは電磁バルブ58へ
接続される。
そして、ドラム20が回転するとき、フランジ
70Aと支持軸72とは一体となつて回転し、吸
引孔36,52にそれぞれ連らなる孔77c,7
7cAは、常に輪状空間83,83Aに連通して
いることになる。
以上のように、第9図に示す如く、回転部と非
回転部の気密的な連結手段を、ドラムの一端へま
とめて配置すると、バキユームポンプP(第19
図参照)へのバキユームホースの配設が行ない易
くなり、またスペースの面でも設計上有利とな
る。
なお、第9図において、吸引孔36と同52
は、ドラム20の円周方向に180度の位相をもつ
て設けられていて、これに連らなる空気通路もこ
れに従つて配置したが、これは図示の都合であつ
て、両孔の位置は第4図に示すように位置させて
よいこと勿論である。
本発明は、ドラムに設けた吸引孔からの空気吸
引によつて、シートくわえ爪とシートとを共にド
ラム表面に吸着することに特徴があることは既に
述べた。そして、吸引孔とシートくわえ爪並びに
シートとの相互の位置については、その一例を第
6図に示していて、吸引孔36…は、この孔1つ
でシートとシートくわえ爪の両者を吸着するよう
になつている。
第16図乃至第18図において、シートとシー
トくわえ爪を吸着する孔をそれぞれに対応させて
形成した本発明の別の実施例を説明する。
ドラム20の、シートくわえ爪23で押えられ
る部分には、ストツパ25にその先端縁Saを衝
合させたシートSを吸着するシート吸引孔36A
と、シートくわえ爪23を吸着するためのくわえ
爪吸引孔36Bとが形成されている。上記各吸引
孔36A,36Bは、第17図および第18図に
示すように、共に吸引パイプ39に連通してい
る。
そして、シートくわえ爪23が開いた状態(第
11図参照)において、シートSが上記爪とドラ
ムとの間に送り込まれ、その先端縁Saをストツ
パ25に衝合させたのち、吸引パイプ39を介し
てバキユームポンプP(第19図参照)の吸引力
が作用すると、上記両吸引孔36A,36Bから
共に空気が吸引される。このとき、シートくわえ
爪23には、これに開き習性を与えるばね力(第
11図のばね31参照)が与えられているので、
シートくわえ爪よりも先に、フリーな状態にある
シートSの先端部が吸引孔36Aに吸着される。
吸引孔36Aがシートによつて閉塞されると、他
方の吸引孔36Bからの空気吸引量が実質的に増
大し、前記ばね力に抗して、この孔36Bにシー
トくわえ爪23を吸着する。
この第16図に示す実施例にあつては、シート
を吸着する吸引孔とシートくわえ爪を吸着する吸
引孔とをそれぞれ別個に設けたので、シート先端
のクランプがより確実に行なわれるという効果が
期待できる。なお、第16図には、吸引パイプ取
付用の孔(第6図の符号38参照)は示してな
い。
以上図示の実施例においては、シートの先端と
後端をそれぞれクランプするために、シート先端
とシートくわえ爪を吸着する吸引孔と、シート後
端を吸着する吸引孔とを設け、且つそれぞれの吸
引孔とポンプとを独立して連結するために、吸引
パイプ39と同53(第4図参照)をドラム内部
に配置した例を説明した。かかる構成を採ると、
シートの先・後端に対する吸引力を互いに大きく
作用させることができるが、本発明はこれに限る
ことなく、前記吸引パイプ39,53を排除し
て、ドラム自体を気密的に構成し、ドラム内部を
負圧にすることにより、シートは勿論のことシー
トくわえ爪を吸着するものを含んでいる。
ドラム内部を負圧にしてシートくわえ爪を閉成
することによつて、シートくわえ爪を閉じるため
の機械的要素が省かれて、構成が簡単で且つ作動
の確実なシートクランプ装置が得られる。
また、第1図に示した印刷装置は、シートの
先・後端を先にクランプするものであるが、装置
によつてはシートの先端だけをクランプすれば足
りるものがあり、本発明はかかる装置にも適用で
きること勿論である。
以上のように、ドラムに設けた吸引孔から空気
を吸引して、シートくわえ爪とシートとを共にド
ラム表面に吸着してシートをドラムにクランプす
る本発明の装置によれば、シートくわえ爪を閉じ
るための機械的構成を用いないので、部品点数を
少なくしてコストを抑え、且つ構成の単純さによ
つて作用が安定するので確実なシートのクランプ
が行なえる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明を適用する装置の1つの例と
して挙げたインクジエツト記録方式を採用した印
刷装置の概略構成図、第2図は本発明の一実施例
を示す斜視図、第3図は第2図の左側面図、第4
図は同断面図、第5図は吸引孔と吸気手段を接続
する空気通路の構成を示す要部分解斜視図、第6
図は第2図の要部平面図、第7図は吸引孔と吸気
手段の接続方法の一例を示す縦断面図、第8図は
吸引孔と吸気手段の接続方法の他の例を示す縦断
面図、第9図は同上の更に他の例を示す縦断面
図、第10図は第9図に示す例の要部斜視図、第
11図はシートくわえ爪が開いた状態を示す一部
破截側面図、第12図は第6図中のA−A線断面
図、第13図は第6図中のB−B線断面図、第1
4図は第6図中のC−C線断面図、第15図はド
ラム駆動機構の一例を示す断面図、第16図は本
発明の他の例を示す要部平面図、第17図は第1
6図中のD−D線断面図、第18図は第16図中
のE−E線断面図、第19図はドラムと吸気手段
との空気流路の一例を示す線図、第20図乃至第
22図はシートクランプ動作を説明する一部破截
側面図、第23図はシート扱き装置の一例を示す
断面図、第24図は同断面図である。 20……ドラム、21……フランジ、23……
シートくわえ爪、36,36A……シート吸引
孔、36B……シートくわえ爪吸引孔、53……
吸引孔、57,58……電磁バルブ、39……吸
引パイプ、P……ポンプ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ドラムの軸と平行に設けられたシートくわえ
    爪を用いて、シート端部をドラム表面に押えるこ
    とにより、シートをドラムにクランプするシート
    クランプ装置において、 ドラム表面から離れる向きの開き習性を与えら
    れたシートくわえ爪と、 ドラムの内部と外部を連通する複数個の孔であ
    つて、上記シート端部を含むシートくわえ爪で押
    えられる部分のドラムに設けられた吸引孔と、 この吸引孔に接続された吸引手段 とを備えていて、上記吸気手段によつて上記吸引
    孔から空気を吸引して、上記シートくわえ爪とシ
    ートとを共にドラム表面に吸着することを特徴と
    するシートクランプ装置。
JP9228079A 1979-07-20 1979-07-20 Sheet clamp device Granted JPS5617839A (en)

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JPS59169960U (ja) * 1983-04-28 1984-11-14 株式会社リコー 輪転謄写印刷装置
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JP2694686B2 (ja) * 1995-04-26 1997-12-24 株式会社リコー 輪転謄写印刷装置
JP2757142B2 (ja) * 1995-04-26 1998-05-25 株式会社リコー 輪転謄写印刷装置

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