JPS6347670Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6347670Y2
JPS6347670Y2 JP7814380U JP7814380U JPS6347670Y2 JP S6347670 Y2 JPS6347670 Y2 JP S6347670Y2 JP 7814380 U JP7814380 U JP 7814380U JP 7814380 U JP7814380 U JP 7814380U JP S6347670 Y2 JPS6347670 Y2 JP S6347670Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
rotor
vane
housing
vacuum pump
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP7814380U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS572292U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP7814380U priority Critical patent/JPS6347670Y2/ja
Publication of JPS572292U publication Critical patent/JPS572292U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPS6347670Y2 publication Critical patent/JPS6347670Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は給油構造を改善したベーン形真空ポ
ンプに関するものである。
[従来の技術] まず、従来のベーン形真空ポンプを第1図およ
び第2図について説明する。図において、10は
図示しない駆動系のエンドブラケツト、11はエ
ンドブラケツト10の図示しない軸受に支承され
た回転軸、12は回転軸11にスプライン結合さ
れたロータ、13は上記エンドブラケツト10を
蓋体とした円筒状のハウジングで、このハウジン
グ13内には上記ロータ12が偏心して収納され
ている。14はロータ12の外周複数位置におい
てその径方向に設けられたベーン溝で、各ベーン
溝14に摺動自在に設けられたベーン15によ
り、ハウジング13の内周とロータ12の外周間
に形成された三日月状の空間16が複数のポンプ
室17に区画されている。上記ハウジング13の
円周には吸気口18、排気口19が、側部には給
油口20がそれぞれ設けられている。21および
22はハウジング13の内部を外部に対して遮断
したOリングおよびオイルシールである。
つぎに動作について説明する。
回転軸11から伝達される回転動力でロータ1
2が回転すると、ベーン15が遠心力によつてハ
ウジング13の内周面に摺接しながら回転し、各
ポンプ室17が容積変化を伴つて移動する。これ
により、吸気口18から空気を吸い込むととも
に、排気口19からその空気を排出するポンプ作
用が行なわれる。この際、給油口20には外部の
油送装置から、ポンプ内部の潤滑と気密性保持の
目的で油が供給される。ポンプ内に流入したオイ
ルは排気口19から空気とともに排出され、油送
装置間を循環する。給油口20には外部の油送装
置から高圧力で油が供給されるので、給油口20
の先端部20aと、ロータ12とハウジング13
との対応端面間の数10μのクリアランスと、ロー
タ12の端面に設けられ、上記給油口20の先端
部20aと間欠的に対向するロータ油溝23とに
よつてオリフイスを形成し、ポンプ潤滑に必要な
量だけ流入油量を確保する構造をとつている。
[考案が解決しようとする課題] ところで、この種従来の真空ポンプにおいて
は、ロータ12の給油口20側の端面周辺のみ油
が循環する傾向があり、給油口20の反対側の端
面には油が回りにくい。このため、特に高速運転
時にはエンドブラケツト10とロータ12との対
向端面が焼き付きやすく、また、回転軸11の外
周のオイルシール22の潤滑不足によつてシール
不良などが起こりやすい欠点があつた。
これに対し、ハウジング13への流入油量を予
め多く設定することは上記欠点を緩和することに
なる。一方、上記ハウジング13内が高真空状態
となつたとき、ハウジング13の排気口19で排
出されるべき油が排出方向と逆の圧力を受けて振
動し、ベーン15が共振して騒音を発生する要因
となる。この騒音は上記流入油量が多いほど激し
くなるため、上記流入油量の増大策は適切なもの
ではなかつた。
また、溝14に圧油を導入することによつて、
エンドブラケツト10とロータ12との対向端面
に油を供給して潤滑を図る方法が提案されてい
る。しかし、これは遠心力によつて、溝14とベ
ーン15との摺動面から油がポンプ室17に流入
するため、やはり、上記流入油量の増大を招く。
この考案は上記従来の課題に鑑みてなされたも
ので、少ない流入油量でハウジング内の特にロー
タの両対向端面を有効に潤滑できるベーン形真空
ポンプを提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] この考案に係るベーン形真空ポンプは、ロータ
の両端面におけるベーン溝よりも内側であつてか
つベーン溝から離間した位置に、環状溝からなる
一対のオイルリザーバを設けるとともに、上記一
対のオイルリザーバ間を上記ロータの軸方向に延
びた油穴で連通させている。一方、上記ロータを
収納するハウジングには、上記オイルリザーバの
一方に対向してこのオイルリザーバに給油する給
油口が設けられていることを特徴とする。
[作用] この考案によれば、ロータの両端面におけるベ
ーン溝よりも内側であつてかつベーン溝から離間
した位置に、油穴により互いに連通する一対のオ
イルリザーバを設けるようにしたから、上記両オ
イルリザーバ内の油は遠心力でロータの外側に向
かつて流れ、上記ベーン溝には流れない。これに
より、ロータの両端面の中心および外側に至るま
でが十分に潤滑される。また、上記のようにオイ
ルリザーバはベーン溝よりも内側に設けられてい
るから、回転軸の近傍に配設されることになり、
この部分をも潤滑して、たとえば、回転軸のシー
ル性を向上させる。しかも、上記オイルリザーバ
は環状溝であるから、油を周方向に滞流させて、
ロータを周方向にわたつて十分に潤滑できる。
[考案の実施例] 以下、この考案の一実施例を図面にしたがつて
説明する。
第3図および第4図に示されたこの考案の一実
施例に係るベーン形真空ポンプにおいても、円筒
形のハウジング13内にロータ12を偏心して設
けるとともに、ハウジング13の内周とロータ1
2の外周間に形成された三日月状の空間16を、
ロータ12の径方向の各ベーン溝14に摺動自在
に設けたベーン15により複数のポンプ室17に
区画してあり、上記ロータ12が回転すると、各
ベーン15の先端部がハウジング13の内周面を
摺接しながら回転して、各ポンプ室17が容積変
化を伴なつて移動し、吸気口18から空気を吸い
込むとともに、排気口19からその空気を排出す
るポンプ作用が行なわれる。
上記ロータ12の両端面には、ベーン溝14よ
りも内側であつて、かつ、ベーン溝14から離間
した位置に、環状溝からなる一対のオイルリザー
バ24,24が設けられている。つまり、両オイ
ルリザーバ24,24はベーン溝14とは連通し
ない構成となつている。上記両オイルリザーバ2
4,24は、軸方向に延びる油穴25,25によ
り互いに連通し、また、一方のオイルリザーバ2
4には、上記ハウジング13の側部に設けられた
給油口20の先端部20aが対向している。その
他の構成は第2図の構成と同一であり、詳しい説
明を省略する。
上記構成において、外部の油送装置から給油口
20に供給された油は、一方のオイルリザーバ2
4および油穴25を通つて他方のオイルリザーバ
24に充満し、上記油送装置の供給圧とロータ1
2の回転に伴なう遠心力とによつて、両オイルリ
ザーバ24,24の全周にわたつて拡散する。こ
の拡散した油は、ベーン溝14よりも内側にオイ
ルリザーバ24,24が設けられているので、ハ
ウジング13およびエンドブラケツト10とロー
タ12との両対向端面からポンプ室17に流入す
る。このため、ポンプ室17に流入するすべての
油によつて、上記両対向端面の中心および外側に
至るまでが潤滑される。
また、オイルリザーバ24はベーン溝14より
も内側であつて、かつ、ベーン溝14から離間し
た位置に設けられているから、回転軸11の近傍
に配設されることになるので、この部分をも潤滑
して、オイルシール22のシール性を向上する。
しかも、上記オイルリザーバ24,24は環状
溝であるから、油を周方向に滞流させて、ロータ
12の周方向にわたつて十分に潤滑できる。
したがつて、ハウジング13内の流入油量を増
大することなく、ハウジング13内の上記ロータ
12の両対向端面や回転軸11の近傍などを有効
に潤滑して、高速耐久性を向上させることができ
る。また、ハウジング13内へ流入油量を制限で
きることにより、騒音レベルの悪化を抑えること
ができる。
なお、ハウジング13内への流入油量を規制す
るためのオリフイスは、給油口20の先端部20
aの大きさ、オイルリザーバ24の容積、油穴2
5の大きさと個数、およびロータ12とハウジン
グ13、エンドブラケツト10との両対向端面間
の数10μのクリアランスを適当に形成することに
より調節される。
[考案の効果] 以上のように、この考案は、ロータの両端面に
おけるベーン溝よりも内側であつてかつベーン溝
から離間した位置に、油穴により互いに連通する
環状溝からなる一対のオイルリザーバを設けたか
ら、ハウジング内の流入油量を増大することな
く、ハウジング内の特にロータの両対向端面を有
効に潤滑して、高速耐久性を向上させるととも
に、ハウジング内への流入油量を制限して騒音レ
ベルの悪化を抑えるベーン形真空ポンプが得られ
る効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のベーン形真空ポンプの一部切欠
側面図、第2図は第1図の2−2線断面図、第3
図はこの考案の一実施例にかかるベーン形真空ポ
ンプの一部切欠側面図、第4図は第3図の4−4
線断面図である。 11……回転軸、12……ロータ、13……ハ
ウジング、14……ベーン溝、15……ベーン、
20……給油口、24……オイルリザーバ、25
……油穴。なお、図中、同一符号は同一または相
当部分を示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 回転軸の外周に装着されたロータと、このロー
    タを偏心して収納している円筒形のハウジング
    と、上記ロータの径方向に設けられたベーン溝
    と、このベーン溝に径方向に摺動自在に設けら
    れ、上記ハウジングの内周面に摺接しながら回転
    するベーンとを備えたベーン形真空ポンプであつ
    て、上記ロータの両端面における上記ベーン溝よ
    りも内側であつてかつベーン溝から離間した位置
    に設けられた環状溝からなる一対のオイルリザー
    バと、上記ロータの軸方向に延びて上記一対のオ
    イルリザーバ間を連通させる油穴と、上記ハウジ
    ングに設けられ、上記オイルリザーバの一方に対
    向してこのオイルリザーバに給油する給油口とを
    有するベーン形真空ポンプ。
JP7814380U 1980-06-04 1980-06-04 Expired JPS6347670Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7814380U JPS6347670Y2 (ja) 1980-06-04 1980-06-04

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7814380U JPS6347670Y2 (ja) 1980-06-04 1980-06-04

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS572292U JPS572292U (ja) 1982-01-07
JPS6347670Y2 true JPS6347670Y2 (ja) 1988-12-08

Family

ID=29440676

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7814380U Expired JPS6347670Y2 (ja) 1980-06-04 1980-06-04

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6347670Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10012805B2 (en) 2005-06-08 2018-07-03 Commscope, Inc. Of North Carolina Methods for forming connectorized fiber optic cabling

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01176062U (ja) * 1988-05-30 1989-12-14

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10012805B2 (en) 2005-06-08 2018-07-03 Commscope, Inc. Of North Carolina Methods for forming connectorized fiber optic cabling

Also Published As

Publication number Publication date
JPS572292U (ja) 1982-01-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5421886B2 (ja) スクロール流体機械
RU2368809C2 (ru) Лопастной насос (варианты)
US3852003A (en) Pressure-sealed compressor
JPS6411835B2 (ja)
US1972565A (en) Rotary engine
JP2011231675A (ja) ベーンポンプ
US3927956A (en) Fluid actuated motor
US3360192A (en) Dry compressor
JPS6347670Y2 (ja)
US2246277A (en) Rotary pump
US3373929A (en) Vane assembly for rotary vane compressors
US3781147A (en) Sealing device for a rotary internal combustion engine
KR102063083B1 (ko) 로터리 압축기
JPH02296098A (ja) 自己潤滑軸受
JP3468553B2 (ja) 横形ロータリ式圧縮機
JPH1068393A (ja) バキュームポンプ
US2246274A (en) Rotary pump
JPS6240149Y2 (ja)
JPH10246190A (ja) ベーン式バキュームポンプ
JPH0389063A (ja) 回転機構の潤滑部構造
JPH10103268A (ja) バキュームポンプ
JPS6024955Y2 (ja) ラバ−ベ−ンポンプのドライ運転防止機構
JPH0439431Y2 (ja)
JPS6244154Y2 (ja)
JPH02218885A (ja) バキュームポンプ