JPS634550A - ペ−スト式ニツケル正極の製造法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はペースト式ニッケル正極の製造法に関し、さら
に詳しくは、びびシ振動切削法によって作成されたニッ
ケル繊維からなる基板に、水酸化ニッケルを主成分とす
るペースト状活物質が担持されてなる正極であって、集
電体の取付が容易に行なえ、かつ集電性能の優れたペー
スト式ニッケル正極の製造法に関するものである。

〔従来の技術〕

アルカリ蓄電池の代表的なものＫ、正極としてニッケル
を使用し、負極としてカドミウム、亜鉛、または水素な
どを使用したものがある。このようなアルカリ蓄電池用
のニッケル正極は、従来、例えばカーボニルニッケルを
成形、焼結して得られた基板に、ニッケル塩の水浴液を
含浸し、ついでアルカリ水浴液中でニッケル塩を水酸化
ニッケルに転化せしめることによりａ造された焼結式ニ
ッケル正極を使用することが一般的であった。しかしこ
のニッケル正極は、焼結基板の製造工程および活物質の
含浸、転化工程など極めて複雑であって経済的でなかっ
た。そこでこの焼結式ニッケル正極に代わるものとして
、例えばニッケル繊維不織布などの三次元的構造を有す
る基板に、水酸化ニッケルを主成分とするペーストを、
直接充填して得られるペースト式ニッケル正極が提案さ
れている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

かかるニッケル繊維不織布の製造法としては、例えばニ
ッケルインゴットをびびシ振動切削法で、線径数１０〜
１００μｍ、長さ約４０１ＲＭの短繊維状に切削し、こ
の短繊維を分散等によりネ織布状に加工し、ついで還元
雰囲気中で焼結することによって得られる。このような
方法で得られたニッケル繊維不織布をニッケル正極の基
板として用いた場合、多孔度が９０〜９５％で大きいた
め活物質である水酸化ニッケルを多ｉＫ充填でき、大容
量のニッケル正極が得られる。しかしこのような基板は
焼結式におけるパンチトメタルのような芯金を持たない
ため、電極として使用する場合必要な集電体の取付けが
、とりわけ渦巻状に巻回した電極の上端に円板状集電体
１を溶接することが、非常に困難であった。

本発明は従来のかかる問題を解消し、びびり振動切削法
によって作成されたニッケル繊維からなる基板に、ペー
スト状の水酸化ニッケルを充填してなるペースト式ニッ
ケル正極の製造法であって、−貫した連続工程を採用し
ているため、容易に大量生産ができ、作業性も簡易であ
り、また集電体の取付が可能で、かつ良好な集電性能を
有するペースト式ニッケル正極の提供を目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明者は上記目的を達成すべく鋭意研究を重ねる中で
、細いニッケル板あるいはニッケルメッキを施した鋼板
からなる金属板を、芯金の代用としてペースト状活物質
を充填する以前のニッケル繊維基板に面溶接によって取
付け、壱回汝に円板状集電体を、該金属板上に直接溶接
すれば良いとの着想を得、実際に使用したときに優れた
効果が得られることを確認して、本発明を完成するに至
った。

すなわち、本発明のペースト式ニッケル正極の製造法は
、びびシ振動切削法によって作成されたニッケル繊維を
不織布化および焼結してなる長尺状の基板に、長尺と直
角方向に一定間隔に、細いニッケル板あるいはニッケル
メッキを施した鋼板からなる金属板を面溶接したのち、
ペースト状活物質を充填、乾燥し、長尺に平行な方向（
てロールプレスによる加圧を行ない、電極の上端に該金
、属板が位置するように切断加工を行なったのち、該金
属板が露出するようにセパレータ、負極と共に巻回し、
渦巻状に露出した該金属板上に、円板状集電体を溶接し
て電極群とすることを特徴とするものである。

〔作用〕

本発明によれば、ペースト式ニッケル正極が容易に大量
生産ができ、作業性が非常に良好である。

また、本発明によるニッケル正極は、円板状集電体の取
付が容易であると同時に、集電能力が浸れているため、
良好な充放電特性を実現することが可能である。

〔実施例〕

本発明のペースト式ニッケル正極の製造法の実施例につ
いて説明する。まず基板としては、ニッケルインゴット
をびびり振動切削法によって線径数１０〜１００μｍに
切削したニッケル短縁雑音、分散等の方法で不繊布状に
加工し、ついで還元雰囲気中で焼結し、しかるのち所定
厚さにプレスしたものである。これに溶接取付するニッ
ケル板あるいはニッケルメッキ鋼板からなる金属板は巻
回時の柔軟度および強度の観点から、０．０２〜０．１
０ｉ薦厚が望ましく、巾は活物質充填の有効面積を減少
させぬよう、１〜５ｎ程度が望ましい。該金属板とニッ
ケル繊維基板とを長尺と直角方向にはさみ加圧しつつ、
接触部を面溶接する。面溶接することで接触部分は非常
に薄くなり、円板状集電体の溶接時の抵抗となるペース
ト状活物質の付着を最小限に抑えることができる。該金
属板同志の間隔は、電極寸法における巾寸法か、もしく
は第２図に見られる両面取りｓ造とした場合は、巾寸法
の倍にする。金属板を溶接浸、水酸化ニッケルを主成分
とするペースト状活物質を充填、乾燥し、ついで長尺と
平行な方向にロールプレスを順に一貫して行なう。これ
は基板の伸びによる歪み、反り、切れを防ぐためである
。ついで金属板が電極の上端に位置するように、極板を
所定寸法に切断加工する。

以上の方法で得られたニッケル正極を、セパレータを介
して負極と該金属板が巻回群上端に露出するように巻回
する。しかるのち円板状集電板を渦巻状に露出した該金
属板上に当てがい、電気溶接によって取付け、電極群と
する。

本発明によるニッケル正極の製造法の概略を第１図に示
す。

Ａはロール状のニッケルｆＩｉ維不織布の焼結基板であ
る。Ｂは金属板の面浴接工程、Ｃはペースト状活物質の
充填工程、Ｄは極板の乾燥工程、Ｅはロールプレス工程
、Ｆは切断加工工程を示している。このように本発明は
１ラインで一貫して連続的に製造できるものである。

次に、びびり振動切削法によって作成されたニッケル繊
維を不織布化し、ついで焼結して得られた巾２００＃１
ス、厚さ１．５關のロール状基板１に、ＳＯＷ翼の間隔
で、巾６ｎ、長さ２０’）ＲＮ、厚さ０，１ｎのニッケ
ル板２を長尺と直角方向に当てがい、Ｂ工程で加圧しつ
つ全面を電気溶接する。これを第２図に示す。続いて水
酸化ニッケルを主成分とするペースト状活物質をＣ工程
で充填し、Ｄ工程で乾燥する。つづくＥ工程でロールプ
レスにて厚さ０．７ｎｍに調整後、Ｆ工程で第２図に示
した両面取り方法にて、巾４Ｑｍｍ、長さ２００　Ｅｌ
ｍのニッケル正極３を得た。

これをパンチトメタルを芯金とし、下端に２属扉の無地
部を持つ巾４０龍のカドミウム負極４と、巾あｎのセパ
レータ５を介して、上下各々２朋づつ正負極の金属板あ
るいは芯金が露出するように巻回した。巻回後、円板状
系電体６金円筒の上下端に１枚づつ浴接し電極群を形成
した。これを第３図に示す。

〔発明の効果〕

以上の説明から明らかなように、本発明によるペースト
式ニッケル正極は、連続工程で容易に大量生産ができ、
作業性も簡易で良好でちゃ、また円板状集電板が容易に
取付可能であυ、その工業的価値は極めて大きい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例によるペースト式ニッケル正極
の製造法の工程原理図である。第２図はニッケル正極の
点線で両面取りの切断位置を示すニッケル正極の正面図
、第３図は電極群に円板状集電板を取付けるための説明
図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. びびり振動切削法にて作成したニッケル繊維を、不織布
   化および焼結してなる長尺状電極基板に、長尺と直角方
   向に一定間隔にて、細いニッケル板あるいはニッケルメ
   ッキを施した鋼板からなる金属板を、面溶接により取付
   ける工程と、ついで水酸化ニッケルを主成分とするペー
   スト状活物質を充填する工程、乾燥工程、さらに基板を
   ロールプレスする工程、切断加工する工程を一貫した連
   続工程で行なつたのち、溶接取付した該金属板が、巻回
   群の上端に露出するように負極とセパレータを介して巻
   回し、渦巻状となつた該金属板の上端に、集電体を溶接
   するペースト式ニッケル正極の製造法。