JPS6343902A - 加工澱粉の製造法 - Google Patents

加工澱粉の製造法

Info

Publication number
JPS6343902A
JPS6343902A JP18809986A JP18809986A JPS6343902A JP S6343902 A JPS6343902 A JP S6343902A JP 18809986 A JP18809986 A JP 18809986A JP 18809986 A JP18809986 A JP 18809986A JP S6343902 A JPS6343902 A JP S6343902A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
starch
cold water
mixture
water
heating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP18809986A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0725801B2 (ja
Inventor
Emi Yoneyama
米山 惠美
Michio Kobori
小堀 通夫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanwa Shoji Co Ltd
Original Assignee
Sanwa Shoji Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanwa Shoji Co Ltd filed Critical Sanwa Shoji Co Ltd
Priority to JP18809986A priority Critical patent/JPH0725801B2/ja
Publication of JPS6343902A publication Critical patent/JPS6343902A/ja
Publication of JPH0725801B2 publication Critical patent/JPH0725801B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 l−1泗り寿1直輩1 (技術分野) 本発明は、冷水易溶性加工澱粉の製造方法に関する。
(従来の技術) 従来からα化澱粉は各種の用途Gこ用いられてきたが、
これを洗濯糊に用いるときは、冷水に易溶でなく、加熱
溶解が必要である。また冷水中での分散が悪いなどの欠
点があって利用されていなかった。
洗濯業界における洗濯糊用澱粉に関する技術的議論は、
皆無に近い。その理由は、洗濯に使用される澱粉の種類
もさることながら洗濯の仕上げの技術・熟練度が洗濯糊
用澱粉の品質等を大きく上まわって洗濯の仕上がりの良
否に大きく影響を及ぼすと信じられていたからである。
永年の間、工業用、家庭用の洗濯糊の原料として米澱粉
が使用されてきた。米澱粉は価格が高いが、布への滲透
力や仕上がりの柔軟性や光沢の良さのために評判は良か
った。この大きな理由は米澱粉は粒子が極小であるため
である。最近、工程の簡略化および仕上がりの良さ、さ
らには排水の問題をも含めて、洗濯糊用澱粉の研究が進
められている0例えば、コーンスターチの糊を用いれば
固い風合いの仕上がりになり、小麦澱粉の糊を用いれば
柔らかい風合いの糊ができる。それらを混合して用いれ
ば9両者の長所を兼ね備えた風合いの仕上がりになる。
しかしながら、これらはすべて、加熱により澱粉粒を糊
化させてから、用いる必要があった。この加熱などの糊
液調製条件によって、糊の質が著しく変動し、糊調製操
作に熟練を必要とした。このために、糊化温度を低くし
た化工澱粉や、可溶性澱粉、デキストリンなども洗濯糊
として用いることもあった。
洗濯糊付けの目的は澱粉の分子が細い繊維の間に適度に
滲透し、かつ繊維の上に糊の薄い被膜を形成することで
あって、これにより1次の効果をあたえる=(1)繊維
に適当な固さと、風合いと弾力性をつける。
(2)繊維につやと滑りをつけ1着心地をよくする。
(3)衣類のアイロン整形をよくシ、保形を助ける。
(4)着用中に、汚れが直接繊維の内部に滲透すること
を防止し1次に洗浄するとき、繊維に付けた糊が洗い落
とされることにより汚れもよく落ちる。
以上の目的に沿う糊付としては、前記した澱粉糊、フノ
リ、などの天然物およびカルボキシメチルセルロース、
ポリビニルアルコールなどの合成品がある。そのうち1
価格の低度なこと1次回の洗濯時の糊落ちの良好なこと
などから、澱粉糊が比較的多く用いられる。
洗濯糊用澱粉として通常用いられている澱粉はコーンス
ターチと、小麦澱粉である。しかし小麦澱粉は、原料事
情と製造中の廃水処理の困難なことから、生産量は極度
に減少し、現在は洗濯糊用澱粉としては、もっばら、コ
ーンスターチのみが用いられている。
コーンスターチを洗濯糊として用いる方法の一例は次の
通りである:洗濯業界では「糊たき3年」と言われてお
り、糊たきは非常に困難なものとされている。
(1)モト糊を炊く (5%モト糊) 一定濃度のモト糊をあらかじめ炊いておき、これを糊付
けする衣類に応じて適当に薄めて糊液をつくる。その炊
き方の一例は、101の目盛付バケツに水を7分目に入
れ、コーンスターチ500 gを入れて良く攪拌して、
蒸気を入れ、80〜85℃になったら、蒸気を止め、水
または湯を加えて全量を101にする。
(2)糊付は作業 ワイシャツ50枚(10キロワツシヤー)の場合もと糊
51に温湯51を添加してワッシャーに入れ糊づけを行
う。
以上のように澱粉は、必ず加熱して糊にしなければ洗濯
糊として使用できない。
これに対して冷水可溶性のα化澱粉は加熱糊化の工程が
省略でき、その使用方法は簡便である。
冷水可溶の澱粉の作成方法は、各種開発されている。一
つの方法は、水分を含有した澱粉を、熱ロール間を通過
せしめて、澱粉を糊化させると共に。
乾燥させたのち、粉砕して、乾燥α化澱粉を得る方法で
ある。別の方法は、澱粉を加熱固化と同時に酸や酵素で
部分的に加水分解してから、加熱ロール間を通過させて
乾燥し、粉砕して乾燥α化澱粉を得る方法である。さら
に別の方法は澱粉を酸化剤で酸化を行い、その後、糊化
し加熱ロール間を通過せしめ、乾燥し粉砕する方法であ
る。さらに別の方法は、澱粉に硼砂を7〜15%添加し
て。
熱ロール間を通過させ乾燥・粉砕し乾燥α化澱粉を得る
方法(米国特許隠2819.980号公報)である。
これらの方法で製造した冷水可溶性澱粉を洗濯糊用とし
て使用した場合には、いずれも次の問題を生じる: (1)製造コストが高い。
(2)水に速やかに分散しない。
(3)まま粉が生じ易い。
(4)水には完全可溶ではなくて糊液貯蔵時、容器下部
にかなりの量の沈着物が残る。
洗濯業界は比較的、経営規模の小さな所が多く。
完全な機械化・自動化は望むべくもない。そのため、す
べての工程において極力省力化を図る必要がある。上記
(2)と(3)の問題は、撹拌を十分に行うことで加熱
を必要とせずに解決され得る。上記(4)の問題点は、
使用するα化澱粉が沈着物を発生させることなく冷水に
完全に溶けなければならず。
従来のα化澱粉ではそれは不可能であるため、未だ解決
され得ない。発生する沈着物は不均一な糊付けの原因と
なる。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は上記従来の問題点を解決するものであり、その
目的の第一とするところは1次に示す性質を有する洗濯
糊用冷水易溶性粉末澱粉の製造方法を提供することにあ
る: (1)加熱を必要としない冷水易溶性で即席性を有して
いること。
(2)冷水溶解時に1節即な撹拌でも、また、一時に原
料を投入してもまま粉が生じない。また1分散性に優れ
ていること。
(3)冷水溶解して放置したときに沈着物が発生しない
こと。
(4)洗濯糊に必須の以下の4条件を備えていること。
すなわち。
イ)繊維に適当な固さと、風合いと弾力性をつける。
TI)繊維につやと滑りをつげ、着心地をよくする。
ハ)衣類のアイロン整形をよ<シ、保形をたすける。そ
して。
二)着用中に汚れが直接繊維の内部に滲透することを防
止し1次回に洗浄するとき、洪維につけた糊が洗い落と
されることにより繊維の汚れもよく落ちる。
(問題点を解決するだめの手段) 本発明者らは、従来にない優れた性能をもつ冷水易溶性
の洗濯糊用澱粉を提供し・うる製造方法の開発に成功し
た6本発明の冷水易溶性の洗濯糊用澱粉の製造方法は、
澱粉に適量の硼酸、l酸塩。
重炭酸塩および炭酸塩の中から選ばれた1種または数種
を混合し、さらに必要に応じて、その他の酸類を加え、
得られた混合物のpHが3〜7.水分10〜30%の条
件下において、攪拌、移送、加熱および給水装置を一体
的に有する。連続式高圧、加圧、加熱装置内で、少な(
とも100°C以−トに加熱処理し、この加圧下の混合
物を、大気に放出することによって、澱粉粒を充分に膨
化せしめたのち。
適当な粒子に粉砕することを特徴とし、そのことにより
目的が達成される。
使用する澱粉は、コーンスターチ、ワキシーコーンスタ
ーチ、馬鈴薯澱粉、甘藷澱粉、小麦澱粉。
ダビオカスターチなど工業的に生産される澱粉であれば
何れを用いてもよい。さらに、各種天然澱粉を化学的に
化工された澱粉6例えば、酸処理澱粉などの軽度加水分
解澱粉、酸化澱粉、各種澱粉エステル、各種澱粉エステ
ルなども、ここでいう澱粉の定義に包含される。実用的
には、最も大量生産され2価格が安定しているコーンス
ターチが好ましい。澱粉に添加する物質は硼酸、硼酸塩
類としては硼砂2重炭酸塩としては重炭酸ソーダ。
炭酸塩としては炭酸ソーダが適している。その他の酸類
としては、硫酸、燐酸などの無機酸および各種の有機酸
を用いることができる。添加する物質は、微粉砕されて
いる場合はそのまま澱粉に均質にl昆合することができ
、これらが、殿1分に1上べで。
その粒度が大きい場合は、粉砕機で微粉砕してから澱粉
と均質に混合する。kン粉と均質に混合してから粉砕機
で粉砕することが混合の均一性が高まるという意味で好
ましい。
また使用量の少ない場合や、S状品の場合は適当な溶液
として、加圧、加熱装置の給水装置から添加して、加熱
される以前に、装置内で混合することもできる。
この場合の各添加物の使用量は、添加物の性質によって
差がある。
例えば硼酸と重炭酸ソーダとを用いる場合では。
硼酸3〜10%2重炭酸ソーダ0.1〜0.5%である
硼酸と硼砂を用いる時は、硼酸3〜10%、硼砂0.1
〜1.5%である。硼酸も硼酸塩をも用いないときは1
重炭酸ソーダまたは炭酸ソーダを0.1〜0.5%用い
る。さらに後述する如<pHを調整するために、必要に
より、酸類を適量追加する。添加物総量として、12%
以下がよい。
このように1本発明による製品の使用目的に応じてこれ
らから選択して用いる。
次に重要なことは、澱粉にこれら添加物を混合して得た
混合物のpHである。混合物の一部をとり。
2倍量の水に懸濁させて、 pHを測定する。そのpH
の範囲は3〜7の範囲でなければならない、好ましくは
4.5〜6.5のpH範囲がよい、添加物混合後のpH
が前記の範囲を逸脱すると1本発明の目的とする洗濯糊
用澱粉の性能を有しなくなる。特に。
冷水溶解時の分散性が悪くまま粉ができやすくなる0強
い攪拌で溶解させても放置時に沈着物ができて、不均一
な糊付けになる。p)lが上記範囲を越えて高くなり過
ぎ、特に8以上になると、二輪式エクストリユーダーな
どによる連続高圧、加圧。
加熱処理のときに2着色(茶−褐一黒)が激しく洗濯糊
としては使用できないものとなる。
添加物を混合した澱粉を次に2軸エクストリユーダーな
どを用いて加熱・加圧処理を行うが、該処理時の水分が
10〜30重量%の範囲内にあることが本発明にとり重
要な要素である。水分の調整方法には特に制限はない。
水分が30重量%以上になると後述する膨化作用がなく
なり、出来上がった製品の冷水溶解性が悪くなる。より
好ましい水分量は10重量%から20重量%の範囲であ
る。
添加物混合澱粉の加熱・加圧処理に用いられる2軸のエ
クストリユーダーはプラスチック業界。
食品業界に多用されているものでよく、特別規格である
必要はない。2軸のエクストリユーダーは。
本発明においては、もっばら同方向回転型を用いたが異
方向回転型でも特に本発明を制約するものではない。先
端部圧力が少なくとも、  100kg/c+jG以上
、 200kg/aJGまで加圧できることが好ましい
。このエクストリユーダー処理により、供給原料素材が
充分にかつ適度にクツキングされて充分な澱粉粒子の膨
化が行われ、かつ生成物を粉砕して検鏡したときに微細
な針状結晶様物質が観察され、それを冷水に溶解したと
き微気泡が出現したとき最も本発明の目的に沿う洗濯糊
用澱粉が得られる。生成物の粉砕片を検鏡したとき、硝
子状の塊が観察される場合には9本発明の目的は達成さ
れない0本発明者らは硼酸、硼酸塩、炭酸塩2重炭酸塩
、その他の酸類などの薬剤と澱粉との混合処理、混合澱
粉の2軸エクストリユーダーなどによる加熱・加圧・膨
化処理、および澱粉膨化物の粉砕処理の組合せを研究す
ることにより本発明を完成させた0本発明方法により得
られる冷水易溶性の洗濯糊用澱粉は従来の製造方法によ
る製品と比較して、性能が優れていると同時に、製造コ
ストの軽減が行われ、産業上極めて有用である。
なお1本発明により得られた冷水易溶性澱粉は次の如き
特長がある。
■冷水に添加したときに、まま粉にならず、充分に均一
な分散液となり、長時間安定であり、沈着物は殆ど出な
い。
■この分散液の粘度は、従来のロール加熱・乾燥方式の
α化澱粉に比較して、約1/10位の低粘度でさらにこ
のものは、加熱しても粘度の変化がない。
■接着力も強く、適当な濃度の溶液にすることにより、
接着剤として用いることも勿論可能である。
■工程が簡単であり、乾燥の工程がなく、生産コストが
安い。したがって2本当は、洗濯用糊料のみならず、他
の従来のα化澱粉あるいは加工澱粉の用途にも利用でき
るものであり、新しい加工澱粉の製造法であるといえる
従来のロール加熱方式によるα化澱粉の製造工程と1本
発明による冷水易溶性澱粉の製造工程を示すと次の通り
になる。
(以下余白) 従来法は、R扮スラリーを直接原料とすることができる
が1本発明の方法では、一度乾燥した澱粉を用いなけれ
ばならない。
しかし従来法では、加熱糊化処理後に乾燥工程を必要と
する。
この両者の乾燥費の一例を比較すると、従来のホットロ
ーラーなどによる加熱糊化後の乾燥は。
製品kg当たり約25円を要するのに対し1本発明の乾
燥澱粉調整のための乾燥費(気流乾燥)はkg当たり約
6円である。
この乾燥費は、原料澱粉の価格に対して、それぞれ約2
7〜28%および6〜7%となる。
他の運転費(電力費など)は1両者の工程に大きな差が
ない。従って9製造コストとじては、従来法よりも、か
なり安くなっている。
本発明の方法で、製造した製品は、従来法に比して、冷
水易溶性である特長が大きい反面、 inn調製品発塵
性が高い欠点がある。この欠点は、0.5〜2%の油類
を噴霧混合することで、容易に防止でき、かつ冷水易溶
性2分散性に何らがの悪影ツを与えないことを見出した
。好ましくは、流動パラフィンを粉体混合機中で、噴霧
混合するのが良い。製品の使用目的によっては1食用油
を用いても良い。
J口屯−例−↓ コーンスターチ(三和澱粉工業株式会社製)2kgに硼
酸(IJ、 S、 Borax & CheIl、 C
orp、製 粉末状)  500g、!:、硼砂(前記
US社製 A−Fine) 25gを添加したいこれを
粉砕機にかけ(細用ミクロン領製AP−1型)にかけて
均一混合物を得た。コーンスターチをさらに8 kg追
加し、よく混合した。
この添加物混合澱粉のpl(は、5.7であった。この
pi(はこの添加物混合澱粉に2倍量の水を加え、得ら
れた懸濁水のpHを測定したものである。また。
処理後のpHは表に示すように、7.0に上昇していた
。この水分は12.5%であった。この添加物混合澱粉
を次いで2軸エクストリユーダー(株式会社幸和工業製
のに11i1−45−15型)にかけた。このエクスト
リユーダーのスクリューパターンは通常のスクリューの
先端部にフライカットリバーススクリューおよびニーデ
ィングディスクを各々ペアーでとりつけたものであった
。グイ開口部は一つでありその直径ば5■であった。原
料の供給は毎分500gで、運転開始時のみ水を供給し
、その後は水の添加は行わなかった。スクリューの回転
は毎分290回転であった。エクストリプ、−ダーの温
度条件はスクリューの供給口付近が30℃、中位部が8
0”c。
先端部が160℃、そしてグイ部が125℃であった。
先端部の圧力は15kg/efflGであった。グイ部
よりストランド状で排出される膨化澱粉は1回転刃(6
枚方1700回転)でホットカット・され、これがただ
ちに空気輸送されて流動層冷却装置に送られ常温に冷却
された。これを粉砕し、 20メツシユの篩に通したう
得られた粉砕物を以下の洗濯糊用澱粉適性試験のための
試料とした。この試料の粒度分布は、20メソシユから
 60メンシユの間が全体の35.6重量%、60メツ
シュから150メフシユの間が3967重璽%重曾15
0メフシノ、スルーが24.7重量%であった。見掛は
比重は約o、15であった。冷水可溶性の洗濯糊用澱粉
の適性試験は次の方法で行なった。
a、粘度 i)冷時粘度 1.500m6容ステンレス製ビーカーに30℃の純水
450ra 1を入れる。
2、上皿天秤にて試料を25g(無水換算)採取し、ビ
ーカー中によく攪拌しながら少量ずつ投入溶解し、さら
に水でうすめて全量を500 gにする。
3、この後室温にて30分間攪拌を行う。攪拌は550
rpa+〜600rpmとする。
4.30℃でB型粘度針で測定する。
ii)加熱粘度 1、冷時粘度測定後の液を激しく沸騰している湯煎鍋中
でよく攪拌しながら90℃まで上昇させる。
2.90℃になったら純水にて内容を500gとして流
水中で攪拌しながら冷却する。
3.30℃でB型粘度計で測定する。
加熱粘度が冷時粘度より高い場合は、製品中に膨潤不充
分な、澱粉粒が残存しており、このものが加熱により、
粘性を示すように変化したと考えられるので、冷水に溶
解して用いたときは、このものが糊付け・アイロンかけ
後の不均一状態の原因となる。
b、沈着物の量 1、上皿天秤にて試料を4g(現物)採取する。
2.100mAのビーカーに水を入れ、よく攪拌しなが
ら試料を溶解する。
3、溶解した液を200m6メスシリンダーに入れ、全
量を200m1になるように加水する。
4、室温で3時間放置し、3時間後、その沈着物の容積
(mA’)を読みとる。
この沈着物が生成することは、液中に糊の不均一粒子が
存在することを意味し、洗濯糊用澱粉としては、好まし
くない。
C1見掛は比重 1.20On+6のプラスチック製メスシリンダーに試
料を200mj!まで静かに入れ、その時の中味重量を
測定して、粗の見掛は比重を算出する。
2、メスシリンダーを充分にタッピングしたときの容積
を測定し、その値から、密の見掛は比重を算出する。
見掛は比重の極度に大きい場合は溶解性の悪い場合が多
い。
d、pH 試料を無水換算で3g採取し、あらかじめ70〜80n
+ 1の純水をいれた100m l容ビーカーに攪拌し
ながら少量づつ投入後全体を100gとして、 PHツ
メ−−で測定する。
製品の使用目的に対応して、適当なpH範囲を定める。
e、糊付はテスト(洗濯糊適性テスト)試料を無水換算
で4gを採り、30℃の水に溶解して、全jt200m
lの2%糊液をつくる。水に浸したさらし布をよ(しぼ
り、この糊液に充分浸漬し、余分の糊液を振り切ってか
ら乾燥する。生乾きの状態でアイロン掛けして、その糊
付は状態・光沢性などを肉眼または拡大鏡、さらには沃
素溶液を滴下して顕微鏡で観察する。
比較■ コーンスターチのみを用い硼酸と硼砂を用いなかったこ
と以外はすべて実施例1と同様に加圧。
加熱処理を施したものである。 以上の諸試験により得
られた洗濯糊用澱粉としての特性を従来から生産されて
いるアル°2アコーンスターチ(三和澱粉工業株式会社
製)および比較例と比較すると次表のようになる。
(以下余白) 従来のα化コーンスターチは水に溶解して検鏡したとき
0.1〜0 、2 mmの膨潤澱粉粒の切片が認められ
、完全な)懸濁状態になっていない。そのため。
30℃の水に溶解して粘度を測定すれば280cpであ
るが、 90℃の熱湯で溶解してから30℃に冷却して
粘度を測定すれば820C[)であった。冷水溶解した
糊の静置時の沈着物が40%もあった。この従来のα化
コーンスターチは完全に糊化t7ていないので。
まだ熱により溶解増粘する余地を残していることを示し
ている。
他方、実施例1で製造j7た加工澱粉ば水に溶解して検
鏡したとき、150侑率で1ま原形が完全にくずれて、
如何なる形状も認められない。冷時粘度も加熱粘度も変
わらなかつ六二。しかも、沈着物も全く発生しない。こ
れはほぼ完全に糊化していることを示している。しかも
、粘度は従来のα化コーンスターチより極端に低い。こ
れは2軸エクストリユーダーによる加熱・加圧・膨化処
理により澱粉分子が大きな機械的剪断をうけていること
すなわち、澱粉分子は寸断され小さくなっていることを
示している。このことば、洗濯糊の繊維への浸透性にお
いて有利であり、均一に付着する所以だと考えられる。
さらに3本発明の加工澱粉の最も大きい特徴は。
冷水溶解時にまま粉にならずに分散性が優れ、容易に溶
解する所にある。従来のα化コーンスターチおよび比較
例では溶解時に相当激しく水を攪拌しながら、極く少量
づつ試料を添加し7なりれば。
まま粉が生じる。−互生じたまま粉は、その後。
少々の攪拌では溶解しない。
n1?一 実施例1のコーンスターチの代わりに馬鈴薯6粉を用い
た。実施例1で得られた澱粉と同しく。
すべての洗濯糊適性の良好な、冷水易溶性の洗濯糊用澱
粉が得られた。
実JF医主 実施例1のコーンスターチの代わりに小麦澱粉を用いた
。実施例1で得られた澱粉と同じく、すべての洗濯糊適
性の良好な冷水易溶性の洗濯糊用澱粉が得られた。
スJJL先 コーンスターチ10kgに硼酸500 gと重炭酸ソー
ダ15gをよく混合した。この時のpHは6.0.水分
は12.8%であった。このものについて以下はすべて
、実施例1と同様にして加工澱粉の調製を行った。
実施例1の澱粉と同じく、すべての洗濯糊適性の良好な
、冷水易溶性の洗濯糊用澱粉が得られた。
大嵐■エ コーンスターチ10kgに硼砂200gをよく混合し。
さらに10%の硫酸を、500■lよく混合しなから噴
霧混合した。この時のpHは5.5.水分は13.2%
であった。このものについて以下は、すべて、実施例1
と同様にして澱粉の調製を行った。実施例1の澱粉と同
じく、すべての洗濯糊適性の良好な。
冷水易溶性の洗濯糊用澱粉が得られた。
去立尉旦 コーンスターチ10kgに食品添加物の重炭酸ソーダ3
0gおよび同じく食品添加物のクエン酸20gを粉砕器
を通しながら充分に混合した。この時のpiは6.l、
水分は12.7%であった。このものについて以下は実
施例1と同様にして、澱粉の調製を行った。
本実施例による加工澱粉は、冷水易溶性の低粘性粘稠剤
としての有効な適性を有し1食品用の粘稠剤として良好
である。
ス皇■1 実施例4により得られた冷水易溶性加工澱粉10眩を充
分に混合攪拌しながら約60℃に加熱した流動パラフィ
ン100gを噴霧混合した。
本加工澱粉は実施例1〜6により製造された澱粉が若干
の発塵性を有するのに対して発塵性は殆どなく、使用時
に便宜である。同時に実施例1〜6の加工澱粉の本発明
の有効性は、何ら阻害されていない。
スJJLL 実施例6に得られた冷水易溶性加工澱粉10kgをはげ
しく混合攪拌しながら、コーンサラダオイルを100 
g噴霧混合した。
本加工澱粉は、実施例6により製造された澱粉が若干の
発塵性を有するのに対して9発塵性は殆どなく、使用時
に便宜である。
同時に実施例6の加工澱粉の本発明の有効性は何ら阻害
されていない。
(発明の効果) 本発明方法によれば、このように、硼酸・硼砂・炭酸塩
・重炭酸塩・その他の酸類等の添加物と原料澱粉との混
合処理、添加物混合澱粉のpH,水分を厳密に規制した
のち2軸エクストリニーダ−などによる連続式高圧・加
圧・加熱・膨化処理、および澱粉膨化物の粉砕処理の巧
みな組合せにより。
■簡単な攪拌によりまま粉を生じることなく冷水に容易
に溶ける分散性に優れた澱粉:■冷水に溶解後、放置し
ておいても沈着物が生じない澱粉;そして■繊維に適度
の固さと風合いと弾力性とつやと滑りを付与し2着心地
をよくすると同時に。
アイロン整形をよくし保形を助け、しかも繊維の汚れを
洗濯により筋単に落としうる澱粉が得られる。なお9本
発明の製造法は、上記各種条件の組合せを選択すること
により2種々の用途に応用できる特性を有した冷水易溶
性の加工澱粉を製造することができる。しかも、製造工
程が従来法に比較して著しく簡便・容易であり、製造コ
ストも従来法に比較して著しく低い。
以上

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、澱粉に適量の硼酸、硼酸塩、重炭酸塩および炭酸塩
    の中から選ばれた1種または数種を混合し、さらに必要
    に応じて、その他の酸類を加え、得られた混合物のpH
    が3〜7、水分10〜30%の条件下において、攪拌、
    移送、加熱および給水装置を一体的に有する、連続式高
    圧、加圧、加熱装置内で、少なくとも100℃以上に加
    熱処理し、この加圧下の混合物を、大気に放出すること
    によって、澱粉粒を充分に膨化せしめたのち、適当な粒
    子に粉砕することを特徴とする、冷水易溶性加工澱粉の
    製造方法。 2、前記硼酸塩としては硼砂、重炭酸塩としては重炭酸
    ソーダ、炭酸塩としては炭酸ソーダ、である特許請求の
    範囲第1項に記載の製造方法。 3、前記添加物の総量は澱粉100重量部に対して、0
    .1から30重量部である特許請求の範囲第1項に記載
    の製造方法。 4、前記連続式高圧、加圧、加熱装置としては2軸のエ
    クストリユーダーが用いられる特許請求の範囲第1項に
    記載の製造方法。 5、特許請求の範囲第1項から第4項に記載の方法によ
    り製造された粉末状の冷水易溶性澱粉に0.5〜3%の
    油類を噴霧混合することによる冷水易溶性加工澱粉の製
    造方法。
JP18809986A 1986-08-11 1986-08-11 加工澱粉の製造法 Expired - Fee Related JPH0725801B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18809986A JPH0725801B2 (ja) 1986-08-11 1986-08-11 加工澱粉の製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18809986A JPH0725801B2 (ja) 1986-08-11 1986-08-11 加工澱粉の製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6343902A true JPS6343902A (ja) 1988-02-25
JPH0725801B2 JPH0725801B2 (ja) 1995-03-22

Family

ID=16217682

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18809986A Expired - Fee Related JPH0725801B2 (ja) 1986-08-11 1986-08-11 加工澱粉の製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0725801B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5411218A (en) * 1992-07-02 1995-05-02 Daiwa Seiko, Inc. Bearing type drag mechanism for fishing reel
US5601245A (en) * 1993-03-26 1997-02-11 Daiwa Seiko, Inc. Brake system for use in double bearing type fishing reel
KR20000053946A (ko) * 2000-05-12 2000-09-05 문윤도 공업용 전분과 그 제조방법
US6164576A (en) * 1998-06-26 2000-12-26 Daiwa Seiko, Inc. Reel for fishing which stably and easily performs fishing operations without imparting shock to fishing line
CN1074423C (zh) * 1997-04-11 2001-11-07 国内贸易部谷物油脂化学研究所 预糊化修饰淀粉制备方法及由其制得的产品
WO2003014217A1 (fr) * 2001-08-07 2003-02-20 Eiko Yamaguchi Melange polymere biodegradable
CN117700571A (zh) * 2023-12-19 2024-03-15 广东海洋大学 一种热稳定性高的改性淀粉材料及其制备方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5411218A (en) * 1992-07-02 1995-05-02 Daiwa Seiko, Inc. Bearing type drag mechanism for fishing reel
US5601245A (en) * 1993-03-26 1997-02-11 Daiwa Seiko, Inc. Brake system for use in double bearing type fishing reel
CN1074423C (zh) * 1997-04-11 2001-11-07 国内贸易部谷物油脂化学研究所 预糊化修饰淀粉制备方法及由其制得的产品
US6164576A (en) * 1998-06-26 2000-12-26 Daiwa Seiko, Inc. Reel for fishing which stably and easily performs fishing operations without imparting shock to fishing line
KR20000053946A (ko) * 2000-05-12 2000-09-05 문윤도 공업용 전분과 그 제조방법
WO2003014217A1 (fr) * 2001-08-07 2003-02-20 Eiko Yamaguchi Melange polymere biodegradable
CN117700571A (zh) * 2023-12-19 2024-03-15 广东海洋大学 一种热稳定性高的改性淀粉材料及其制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0725801B2 (ja) 1995-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6727243B2 (ja) カルボキシメチル化セルロースの繊維
CN100558748C (zh) 可溶性、缔合的羧甲基纤维素,其制造方法以及应用
KR100248827B1 (ko) 온수 또는 냉수분산성 및 고온 또는 저온팽윤점성을 갖는 녹말제품
CN100376625C (zh) 聚合物组合物及由其制备的模制品
US6197100B1 (en) Dispersible water soluble polymers
KR20080110639A (ko) 접착제 조성물 제조용의 건물 함량이 높은 전분 재료의 제조 방법
ES2207524T3 (es) Almidones hinchables en agua fria que presentan desarrollo de viscosidad retardado, preparacion y uso de los mismos.
JPS6343902A (ja) 加工澱粉の製造法
CN1816592B (zh) 阳离子液体淀粉组合物及其应用
US3399081A (en) Process for preparing pregelatinized starches
Teli et al. Application of germinated maize starch in textile printing
JPS5839959B2 (ja) シ−ト状セルロ−ス誘導体繊維
JPS63221102A (ja) 加工澱粉の製造法
WO2002074814A1 (en) Batch cookable modified high amylose starches and their use in paper sizing applications
EP0193378A2 (en) Cold water soluble gelatin
CN105970721A (zh) 造纸助剂组合物及其制备方法
US2834770A (en) Water-soluble shellac powder
CA1172508A (en) Free-flowing, sweetened, hydrated, coconut particles and method for preparing same
US2967110A (en) Method of manufacturing starch products
US20120260911A1 (en) Highly hydrated starch and process for its production
Conde-Petit The structure and texture of starch-based foods
JPH07102113A (ja) 水に容易に分散する複合体
USRE23952E (en) Process of making them
US3097102A (en) Cold water dispersible starch and method of preparation
JPH0118187B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees