JPS6343893A - 小型推進艇用の荷船 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は主に一人乗りあるいは二人乗りの船であって
高速で航走する小型ジエツト推進艇用に曳航される荷船
に関するものである。

（従来技術） 最近、エンジン付きの小型船舶であって水上を滑走する
ようにした小型ジェツト推進艇が広く用いられるように
なってきた。この船は小型で荷物を乗せる空間がないた
めに、遠方へ航走する際には別の荷船を曳航する必要が
生じる。そしてこの荷船は、推進艇の種々の運動に対し
て安定して曳航されることが必要である。また曳航の際
には、荷船により推進艇の航走性能が阻害されないよう
にする必要があり、さらに陸上輸送の際に、できるだけ
嵩ぼらないようにすることが望よｊノい。

（発明の目的） この発明は、このような従来の課題の解決のためになさ
れたものであり、荷物を運ぶ機能は充分に有しながら、
安定して曳航され、かつ推進艇の航走性能を阻害するこ
とのない荷船の構造を提供するものである。

（発明の構成） この発明は、モータボートによって曳航される小型の荷
船であって、船底の両側部に浮力発生部が形成されて、
船幅方向の中央部がその両側部の上記浮力発生部より高
い位置に形成されているものである。

上記浮力発生部は、船底を下方に膨出して形成させても
よく、あるいは船底から下方に突出ｌノだ水中翼で形成
させてもよい。

このように、船底中央部に凹部を形成しているために、
推進艇から噴射される水流がこの凹部を通過することに
より推進性能が阻害されることがなく、また船幅り向の
両側で浮力を発生させるようにしているために荷船自体
の復原力が大きく、曳航される際には安定性が優れてい
る。

（実施例） 第１図〜第３図において、荷船１１は本体１２と蓋１３
とにより構成され、蓋１３は前部、後部あるいは側部に
おいてヒンジにより本体に対して取付けられて開閉され
、内部に荷物を挿入、取出しすることができるようにし
ている。本体１２の底部には船幅方向の両側に突出部が
形成されて浮力発生部１５が構成され、この両側の浮力
発生部１５の間の船底板１４がその両側より高く構成さ
れている。この浮力発生部１５は中空に構成して、この
中空部にも荷物を収容することができるようにしてもよ
い。

上記本体１２の船底形状は、第１図における横断面位置
Ｏ〜１０での横断面形状を示づ第３図のように構成され
ている。すなわち、船底部には船幅方向中央部に凹部が
形成され、両側には浮力発生部１５を構成する突出部が
形成され、この突出部は前端部で徐々に容積が小さくな
るように先細りに形成されている。１６．１７はナック
ルライン、１８は浮力発生部１５と船底板１４との境界
線を示している。

なお、浮力発生部としては上記のような船底部を下方に
突出させて排水容積を形成させるものに限らず、船底か
ら下方に水中翼を突出させて形成し、この水中翼により
航走に伴って浮力が生じるようにした浮力発生部を採用
してもよい。図面では荷船１１の片側のみの形状を図示
しているが、本体１２は左右対称に形成されている。

またこの荷船１１を曳航するジェット推進艇２０は第４
図〜第６図に示すように構成されている。

すなわち、推進艇２０は船底板２２と船首船底板２３と
船側板２４と上部デッ１２５とによって構成され、船首
船底板２３と上部デツキ２５とに囲まれる部分に密閉さ
れたエンジンルームが形成されている。またその後部Ｊ
方にはフートデツキ２９が形成され、その船幅方向の中
央部に座席２６が突出して形成されている。上部デツキ
２５上には支柱２７が突出して形成され、その上端部に
ハンドル２８が設けられ、座席２６上の人が足を７−ト
チツキ２９上に乗せてト記ハンドル２８を握って推進艇
２０を運転するようにしている。

上記エンジンルーム中には図示しない１ンジンが配置さ
れ、このエンジンにより回転するプロペラが座席２６の
下部に配置され、船底の水吸引口から水を吸引し、船尾
端に開口したノズルから後方に噴射させることにより、
旋回力および推進力を生じさせるようにしている。

上記構成において、荷船１１はその船首部（第１図およ
び第２図の右側）がジェット推進艇２０の後部に適宜の
連結手段により連結されて曳航される。この際、ジェッ
ト推進艇２０の船尾端から噴射される水流は、荷船１１
の船底中央部の凹部を通して後方に逃がされることにな
り、このため荷船１１が推進性能を阻害することはない
。また荷船１１自体は船幅方向の両側に浮力発生部１５
が配置されているために復原力が大きく、急旋回等の際
にも転覆するおそれがなく、安定して曳航される。

ざらに、陸上輸送する際には、第５図および第６図に示
すように推進艇２０のフートデツキ２９に浮力発生部１
５を嵌込み、荷船１１の凹部に推進艇２０の座席２６を
嵌込むことにより、コンパクトに重ね合わせることがで
き、このため車の屋根に乗せて運ぶ際にも非常に便利で
ある。

（発明の効果） 以上説明したように、この発明は船底の両側部に浮力発
生部を形成して、船幅方向の中央部がその両側部の上記
浮力発生部より高い位置に形成されるようにしたもので
あり、曳航する推進艇の推進性能を阻害することなく、
また安定して曳航されるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の実施例を示す側ｍ１図、第２図はそ
の片側のみの底面図、第３図は第１図における横断面位
置での横断面形状図、第４図は荷船を曳航する推進艇の
１例を示す平面図、第５図はその側面図、第６図はその
背面図である。 １１・・・荷船、１２・・・本体、１３・・・蓋、１４
・・・船底板、１５・・・浮力発生部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、モータボートによって曳航される小型の荷船であっ
   て、船底の両側部に浮力発生部が形成されて、船幅方向
   の中央部がその両側部の上記浮力発生部より高い位置に
   形成されていることを特徴とする小型推進艇用の荷船。 ２、上記浮力発生部は、船底が下方に膨出して形成され
   ていることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の小
   型推進艇用の荷船。 ３、上記浮力発生部は、船底から下方に突出した水中翼
   で形成されていることを特徴とする特許請求の範囲第１
   項記載の小型推進艇用の荷船。