JPS6342981A - 柔軟な皮革様シ−ト状物の製造方法 - Google Patents

柔軟な皮革様シ−ト状物の製造方法

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JPS6342981A
JPS6342981A JP18899686A JP18899686A JPS6342981A JP S6342981 A JPS6342981 A JP S6342981A JP 18899686 A JP18899686 A JP 18899686A JP 18899686 A JP18899686 A JP 18899686A JP S6342981 A JPS6342981 A JP S6342981A
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alkali metal
metal hydroxide
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は皮革様シート状物の製造方法に関するものであ
り、詳しくはポリエステル繊維を主体とする基布にポリ
ウレタンニジストマーの多孔質湿式凝固物を充填してな
る皮革様シート状物であって、柔軟性風合のよシ改善さ
れた該シート状物を製造する九めの方法に関するもので
ある。
〔従来の技術〕
不織布等の基布にポリウレタンニジストマーの水混和性
有機溶媒溶液を含浸し、湿式凝固、乾燥して皮革様のシ
ート状物とすることはよく知られておシ、またその際ポ
リウレタンニジストマー溶液の含浸に先立って、基布を
ポリビニルアルコール等の水溶性樹脂で仮固着しておく
ことにより、得られるシート状物の柔軟性が改善される
ことも知られている。
このポリビニルアルコールによる処理は、基布を構成す
る繊維とバインダーのポリウレタンニジストマーとの間
に空隙を作シ、折り曲げ等に対して繊維がある程度自由
に偏位ないしは変形し得るようにすることにより、シー
ト状物の柔軟性を向上せしめようとするものであり、事
実、ナイロン、アクリル+ M +レーヨンなどの11
維からなる基布に関しては、これによって実用上充分満
足すべき柔軟性を具えたシート状物が得られでいる。
しかしながら、ポリエステルma’t−主体とする基布
を使用したシート状物については、そのコスト面での優
位性さらにはR雑物性に基づく剛直性等からして、柔軟
化が最も望まれているにも拘らず、ポリビニルアルコー
ル処理によっては、他繊維にみられるような有効な柔軟
化効果は認められない。このため、ポリビニルアルコー
ルの使用量を他繊維の場合の2〜4倍(例えば、対繊維
2を量で50〜60%もの高率)とすることも行われて
いるが、この場合にもなお充分満足すべき柔軟性は得ら
れないのみならず、かえってポリビニルアルコールの使
用量の増大に伴って品質ムラの問題とか廃水処理の問題
等をかかえること\なっている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明者等は上記の如き従来技術の問題点に鑑み、ポリ
エステル繊維を主体とする基布を用いて柔軟性に富んだ
皮革様シート状物を、しかも工業的に有利に製造する方
法について鋭意研究を進めた結果、上述のポリビニルア
ルコールによる処理に際して系中にアルカリ金、r!A
水酸化物を共存せしめるようにすると、驚くべきことに
ポリビニルアルコールの使用量が従来の数分の1で済み
、しかも従来以上に柔軟性にすぐれたシート状物を製造
し得ることを知り、か\る知見に基づいて本発明を完成
するに至った。
〔問題点を解決するための手段〕
即ち、本発明は、ポリエステル繊維を主体とする基布に
ポリビニルアルコールを固着せしめた後、ポリウレタン
ニジストマーの水混和性有機溶媒溶記ボリビニルアルー
−ルの基布への固着を、アルカリ金属水酸化物の存在下
に行うことを特徴とする皮革様シート状物の製造方法で
ある。
本発明に於てポリエステル繊維とは、ポリエチレンテレ
フタレートまたはポリブチレンテレフタレートを主たる
構成ポリマーとしてなるものを云い、それらポリマーは
更に少量の改質剤、例えばイソフタル酸、ポリエチレン
グリコール、スルフォン酸もしくはホスフォン酸導入芳
香族ジカルボン酸等によって改質されていてもよい。
また、ポリエステル繊維を主体とする基布とは、一般に
上記の如きポリエステル繊維″−4−70重(1%程度
以上含む織物、#l物、それらの起毛加工品、あるいは
不竜布等を意味する。ポリエステル懺唯以外の繊維f:
′s成櫃惟として含む場合、か\6池の1惟としては、
アルカリ金属水酸化物に対しである程度の抵抗性を示す
もの、例えば綿、ンーヨン、ポリアミド鷹維、ポリオレ
フイ/繊維などが好ましい。
基布の目付、嘴成熾惟のaL度等は、本発明方法の適用
可能性ないしは有効性の観点からは¥!て制限を受ける
ものではないが、本発明方法による柔軟性改善効果、と
りわけ風合1手触り等の官能評価をも考慮した場合に於
ける該効果は、目付が50〜500y/m2、特に10
0〜800y/m2で、構成繊維の繊度が0.1〜8d
、特に0.1〜1.5dの範囲にあるような基布の場合
に最も顕著に発揮される。
本発明に於てに、上記の如きポリエステル繊維を主体と
する基布に、ポリウレタンニジストマー含浸前にポリビ
ニルアルコールによる処理を施し、ポリビニルアルコー
ルを基布(、よシ正確には基布構成繊維表面)に固着せ
しめるに当り、系中にアルカリ金属水酸化物を共存せし
めるようにする。
こ\に用いるアルカリ金属水酸化物としては、リチウム
、ナトリウム、カリウムなどの水酸化物があり、それら
はいずれも有効であるが、なかでもナトリウムあるいは
カリウムの水酸化物の使用が工業的観点から望ましい。
これらのアルカリ金属水酸化物の存在下にポリビニルア
ルコールを基布に固着させる方法としては種々の方法が
あるが、まずアルカリ金属水酸化物は、ポリビニルアル
コールが溶液状態から乾燥により基布繊維上に析出、固
着する際にポリビニルアルコールと共存状態にあること
が必要でありか\る要件を満すべきこと\、さらに好ま
しい態様として、基布(111成愼維)がアルカリ金属
水酸化物の存在下に加熱処理されることがあること等を
考慮すると、次の8つの方法を好ましいものとして例示
することができる。
まず第1の方法は、基布をアルカリ金属水酸化物の水溶
液中で加熱処理した後、アルカリ金屑水酸化物を除去す
ることなく引き続きこれにポリビニルアルコールによる
処理を施す方法である。
この場合、アルカリ金属水酸化物水溶液の濃度としては
0.2〜5重量%(以下、特に断らない限り%はすべて
重量%を意味する)が適当であシ、か\る溶液中にて基
布を60〜98°Cで0.5〜80分間浸漬加熱処理し
、必要により絞液した上、これにポリビニルアルコール
水溶液を含浸し、乾燥することにより基布(構成繊維表
面)にポリビニルアルコールが固着される。アルカリ金
属水酸化物水溶液による処理に際して、その濃度が5%
を超えて高濃度となるど、強アルカリのためにポリエス
テル繊維自体が強力低下をきたす恐れがある。また、ポ
リビニルアルコール水溶液の含浸前に、基布に付着して
いるアルカリ金属水酸化物を中和ちるいは水洗等によシ
除去してしまうと、本発明で目的とする柔軟なシート状
物は得られない(後述の比較例5参照)。
第2の方法は、基布にアルカリ金属水酸化物水溶液を含
浸し加熱乾燥した後、ポリビニルアルコールによる処理
を施す方法でアシ、アルカリ金屑水酸化物の存在下での
基布の加熱処理を、浸漬加熱処理て代えて含浸後の加熱
乾燥処理によって行うほかは、上記第1の方法と同様に
して実施される。
加熱乾燥条件としては、80〜150″C,0,5〜8
0分間が適当である。なお、この場合にも加熱乾燥処理
後、ポリビニルアルコールの含浸前に水洗等によりアル
カリ金属水酸化物を除去すると柔軟性改善効果が不十分
となることは云う迄もない。
第8の方法は、アルカリ金属水酸化物とポリビニルアル
コールとを含む混合水溶液を基布に含浸し乾燥するか、
もしくは該混合水溶液中で基布を浸漬加熱処理した後乾
燥する方法である。
この場合、アルカリ金属水酸化物の濃度、含浸−乾燥東
件、浸漬加熱条件等は、第1または第2の方法と同様で
あって何ら差し支えない。
以上の方法のうち、第2の方法あるいは第8の方法に於
ける含浸−乾燥法の如く、アルカリ金属水酸化物水溶液
による基布の加熱処理を、浸漬法加しておくようにする
ことが望ましい。かくすることにより、アルカリ金属水
酸化物溶液は、加熱乾燥の進行に伴って高濃縮状態とな
りた時にも、疎水性のポリエステル繊維異面に斑点状ち
るいは粒状にムラ付きするようなことがなくなシ、従っ
て乾燥後アルカリ金属水酸化物は、繊維表面に均一に付
着すること\なる。この均一付着の結果、低濃度のアル
カリ金属水酸化物水溶液の使用によっても充分な柔軟性
を有するシート状物を得ることが可能となシ、強アルカ
リに基づく基布の物性低下等の心配がなくなる。
こ\に用いる水溶性高沸点液状物質としては、エチレン
グリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリ
コール、ポリエチレングリコールジプロピレングリコー
ル等のグリゴール類が好適であり、その添加tはアルカ
リ金属水酸化物溶液の媒体部分(水と高沸点液状物質と
の合計)の10〜80%を占めるような量とすることが
好ましい。
ポリビニルアルコールによる処理は、前記し九8つの方
法のいずれの場合も、通常のポリビニルアルコール処理
に準じて行うことができる。
即ち、使用するポリビニルアルコールとしては、最終的
に溶解除去が容易なよって水溶性に富むものが望ましく
、か\る意味からして、その重合度はaOO〜t、oo
o引Ltたケン化度は88モル%穆度以上がそれぞれ好
ましい。その溶液中濃度は一般に5〜20%の範囲とす
るのがよく、特に10%前後とすると、低粘度で基布へ
の浸透性にすぐれる一方、基布への固着量の調整も容易
でちって好ましい。
ポリビニルアルコールの基布に対する固着量については
、本発明方法の場合一般に基布重量の5%前後の固着で
既に相当の柔軟化効果が認められるのでか\る点と、さ
らに基布の種類、シート状物の用途等を勘案して、それ
ぞれ最適の固着量が決定される。例えば、靴、鞄用の人
工皮革に使用するシート状物の場合であれば、6%以上
、特に10〜20%の範囲とするのが適当でア)、か\
る範囲で充分に柔軟性に富むシート状物を得ることが出
来る。従来法の場合、同様のポリエステル繊維使いの基
布に柔軟性を付与しようとすると、60%にも及iり高
固着量とすることが必要であり、しかもその柔軟化効果
はなお充分とは云えないことからすると、本発明方法に
於て、上記の低固着量で有効な柔軟化効果が得られるこ
とは全く驚くべきことであシ、またこの低固着量で済む
ことは得られるシート状物の品質面、さらには操業性。
経済性等からして極めて有利である。
このポリビニルアルコールの基布への固着は、常法に従
って基布にポリビニアルコール水溶液(あるいは前記の
第8の方法の場合であれば、ポリビニルアルコールとア
ルカリ金属水酸化物を含む溶液)を含浸した後、絞液し
て所望の含浸量(固着量)となるように調整し、80〜
150°Cで0.5〜80分間加熱乾燥することによっ
て行われる。
以上の如くして、アルカリ金属水酸化物の存在下にポリ
ビニルアルコールを固着せしめた基布に、次いでポリウ
レタンニジストマーの水混和性有機溶媒溶液を含浸し、
湿式凝固、水洗、乾燥せしめて皮革様シート状物を調製
するが、この工糧も常法に準じて行うことが出来る。
即ち、ポリウレタンニジストマーの水混和性有機溶媒溶
液(以下、ポリウレタンニジストマー溶液という)とし
ては、ポリエステル型もしくはポリエーテル型ポリクレ
タンエラストマーをテトラヒトCI7ラン、ジメチルホ
ルムアミド、ジメチルアセトアミド等の水混和性有機溶
媒中に10〜25%、好ましくは15〜20%の濃度と
なるように溶解したものが用いられる。ポリウレタンニ
ジストマーは、耐アルカリ加水分解性の観点からはポリ
エーテル型の使用が望ましいが、ポリエステル型につい
ても、後述の湿式凝固後の水洗(ポリビニルアルコール
、アルカリ金属水酸化物等の除去)工程に於て、充分に
中和、水洗を行うようにすることにより、同様に使用が
可能である。
ポリウレタンニジストマー溶液の基布に対する含浸1は
、皮革様シート状物の使用目的等によっても異なるが、
一般に基布とポリウレタンニジストマー固型分との比率
が重量比で85:65〜70:80の範囲となるように
するのが適当である。
ポリウレタンニジストマー溶液を含浸した基布の湿式凝
固は、好適には、水もしくは20%までの水混和性有機
溶媒を含む水を凝固媒体として用い、該媒体中に基布t
−80〜50’Cで1〜20分間浸漬することによって
行われる。この湿式凝固に際して、凝固調整剤、例えば
尿素等の凝固促進剤あるいは、ノニオン系、アニオン系
の界面活性剤等を併用することは好ましいことでアシ、
これによって脱溶媒性を向上せしめることが出来る。
この湿式凝固が終ったならば、次にこ\に生成したシー
ト状物を絞90−ルに通しながら順次水洗し、有機溶媒
あるいはポリビニルアルコール等を充分に溶出させた後
、常法に従って乾燥することにより目的の皮革様シート
状物が得られる。
なおこの場合、用いたポリウレタンニジストマーがポリ
エステル型である時には、特にそうであるが、水洗後に
もなお微量残存し勝ちなアルカリ金属水酸化物に基づく
ニジストマーの経時的な加水分解劣化等を防止するため
、水洗工程に先立っであるいはその途中でアルカリを中
和するための処理1に施すことが望ましい。
かくして本発明の方法によれば、従来のポリビニルアル
コール処理では困難であったポリエステル繊維使いの基
布からなる皮革様シート状物の柔軟化が、従来法の場合
の数分の1あるいはそれ以下のポリビニルアルコールを
用いる丈で、しかもよシ効果的に達成され、ポリエステ
ル繊維使いであってしかもソフト感、風合にすぐれた皮
革様シート状物を容易に製造することができる。本発明
方法によってか\る特段の効果が萎し得られる理由は定
かではないが、ポリビニルアルコール処理の際系中に共
存するアルカリ金属水酸化物が、ポリエステル繊維表面
のポリビニルアルコールに対する濡れ性を改善し、これ
によってポリビニルアルコールが該繊維表面を均一に被
覆することが可能となったこと、あるいはアルカリ金属
水酸化物によって乾燥時のポリビニルアルコールのマイ
グレーションが防止されたこと等が要因として考えられ
る。
いずれにせよ本発明は、安価なポリエステル繊維を使用
し、しかもポリビニルアルコールの使用量の低減された
工程的に有利な手法を以て、なおかつ柔軟性、風合にす
ぐれた皮革様シート状物を提供し得たものであって、そ
の工業的意義は原る犬である。
本発明の皮革様シート状物は、これをそのま\種々の用
途に使用することも可能であるが、さらに付加的工程、
例えば銀面加工工程、スェード化のためのパフィング工
程、染色仕上げ工程等を施せば、従来にない安価でかつ
良好な充実感、ソフト感に満ちた皮革代替物が提供され
る。
以下、実施例によって本発明をさらに具体的に説明する
なお、各実施例に於てシート状物の柔軟性の指標として
は、JISL1096曲げ反発性試験法のA法(ガーレ
ー法)によって測定したガーV−剛軟度を用いた(該数
値が小さいものほど柔軟性に富むことを示す)。また、
強伸度ばJIS K6650に従って測定した。
実施例1゜ 繊度1.5d、4Jt維長38mm、クリンプ数15山
/インチのレギュラーポリエステル短愼維60it部と
、繊度1.5d、fR維畏51 mm、  りIJ 7
プ数20山/インチで製水収縮率が80%の収棒ポリエ
ステル短繊維40重量部の混合綿を、力一ディング機、
クロスラッパー機によシウエプ化し、次いで40番手の
ニードル針により上、下からそれぞれ800パンチング
/cmの密度でニードリング処理して、厚さ2.□mm
、  目付24(111/ln2のポリエステル繊維不
織布を作成した。
こ\に得た不織布を、98°Cの熱水バス、2%の苛性
ソーダを含む98°Cの熱水バス、または2%の苛性カ
リを含む98℃の熱水バスのいずれかの中を15分間か
けて通過せしめ、マングルで絞りた後、110℃で加熱
乾燥して8種類の処理不織布〔熱水処理(比較例1)1
種、アルカリ金属水酸化物処理(本発明例1.2)2種
〕を得た。
次に、この処理不織布のそれぞれを用いて、以下の如く
して皮革様シート状物t−S製した。
重合度800.ケン化度88モル%の部分ケン化ポリビ
ニルアルコールの10%水溶液に処理不織布を含浸し、
絞液した後、110°Cのネットドライヤー上で乾燥し
た。不織布に対するポリビニルアルコールの固着率は1
5.0%でアシ、固着後の不織布の総目付は2881/
m2であった。
次に、ポリプチレンアジベー)、4.4’ジフエニルメ
タンジイノシヤネートおよびエチレングリコールからな
るポリウレタンニジストマー〔商品名:クリスボン−8
616、大日本インキ化学工業■製;100%伸長モジ
ュラス90 kyicrrF )の20%ジメチルホル
ムアミド溶液を準備し、これに、ポリビニルアルコール
処理された不織布を含浸し、不織布表面の余剰のポリウ
レタンニジストマー溶液はこれをドクターナイフでかき
落した後、40″Cの10%ジメチルホルムアミド水溶
液中で湿式凝固せしめ、次いで充分水洗を行ってポリビ
ニルアルコールやアルカリ金属水酸化物等を除去し、さ
らに0.1%酢酸水溶液による中和処理を施した後、1
20℃の乾燥機中で乾燥した。
こ\に得た8種の皮革様シート状物は、いずれ4b 厚
ミ2>11.5 mm 1 目付が460 f/m2で
ほとんど同じ見掛は密度(o、aBを有していた。
この8種類のシート状物の物性を第1表に示した。
第  1  表 (註) タテ×ヨコ(以下各実施例に於て同じ)第1表
に示す過少、アルカリ金属水酸化物処理を行う本発明方
法によって得られたシート状物(本発明例1および2)
は、該処理を施さない従来法によるシート状物(比較例
1)に比して、柔軟性の指陳となるガーレー剛軟度が著
しく低く、また実際の官能検査でも非常に柔軟でソフト
な感触を示した@ なお、上記の比較例1(従来法)に於て、ポリビニルア
ルコールの基布への固着量を60%にあげた場合にも得
られたシート状物(厚み1.5 mm 。
目付44817m” 、見掛密度0.80)は、ガーレ
ー剛軟度が1.78077gg となお柔軟性の不充分
なものであった。
参考迄に、ポリエステル短繊維の代りに、繊度1.6d
、繊維長B B mmの6−ナイロン短繊維を用いて比
較例1に準じて製造した6−ナイロン橡維使いのシート
状物(厚み1.5 mm 、目付455y/m2+見掛
密度o、go)のガーレー剛軟度は1.080mfS 
また1、5 mm厚みの天然キップ(牛革)のそれは1
.26(11119であシ、このことから本発明による
ポリエステル繊維使いのシート状物(本発明例1.2)
が、天然キップよりも柔軟で、ポリビニルアルコール処
理(柔軟化処理)を施した6−ナイロン繊維使いのシー
ト状物に近い風合を有することが判る。
実施例2゜ 溶媒として水、水/ジプロピレングリコール=80/2
0混合液、または水/ポリエチレングリコール(分子量
4QQ)=90/10混合液(ともに重量比)を用い、
溶媒の異なる3種類の2%苛性ソーダ溶液を調製した。
この溶液のそれぞれに、実施例1と同様の厚み2.0 
mm 1  目付2409/m の不織布を室温で含浸
し、絞シ率150%に絞液した後、120°Cのネット
ドライヤー上で自由収縮させつ\、10分間熱処理し、
乾燥させた。
こ\に得られた8種類の処理不織布に、以下実施例1と
同様にしてポリビニルアルコール処理およびポリウレタ
ンニジストマーの含浸、凝固処理を施し、それぞれ皮革
様シート状物を得た。
それらの厚みはl、 4 mm 1  目付は85(1
17m2でアシ、はとんど同じ見掛密度(0,25)t
−有していた。
それらのシート状物の物性値の測定結果を第2表に示し
たが、この結果から、本発明方法を所謂バッド−ドライ
法により実施しても有効な柔軟化効果を発現せしめ得る
こと、またパッド−ドライ法の場合、アルカリ金属水酸
化物溶液中に高沸点液状物質を添加しておくとより好ま
しい結果が得られることが判る。
第2表 実施例8゜ 苛性ソーダとポリビニルアルコール(重合度800、ケ
ン化度88モル%)をそれぞれ2%および10%の濃度
で含む混合水溶液に、実施例1と同様の不織布を室温に
て含浸し、絞シ率150%に絞液した後、120″Cの
ネットドライヤー上で自由収縮させつ310分間熱処理
し乾燥させた。
次に、この処理不織布に、実施例1と同様にしてポリウ
レタンニジストマー溶液を含浸し、湿式凝固、水洗、中
和、乾燥して皮革様シート状物を得た。
このシート状物は厚み1.8 mm 、  目付89(
11/ m%  見掛密度0.22であシ、その強度、
伸度はともに実施例2の本発明例3のそれと略同じ値金
示した。また、ガーレー剛軟度は890 ml と柔軟
性に富み、天然皮革のぬめ皮に近い感触を有していた。
実施例4゜ 経糸としてポリエステルマルチフィラメント(50d/
25フイラメント)を、また緯糸としてポリエステル/
レーヨン=80/20混紡糸からなる20番手の双糸を
用い、打込密度40×48本/ 25 mmにて綾織物
を製織し、その片面を起毛して目付25(11/m2の
起毛布〔ポリエステル/レーヨン=88/12 (!f
&比)〕を作成した。
この起毛布を、実施例20本発明例5と同様にして2%
苛性ソーダ溶液(溶媒:水/ポリエチレングリコール=
90/10 )を用いて含浸−加熱乾燥処理した後、こ
\に得られた処理起毛布に実施例1に準じてポリビニル
アルコール処理およびポリウレタンエラストマー〇含浸
、凝固処理を施して皮革様シート状物を得た。但し、ポ
リウレタンエラストマーとしては、ポリテトラメチレン
グリコール(分子量1,500 ) 、 4.4’ジフ
エニルメタンジイソシヤネートおよびエチレングリコー
ルからなるポリエーテル型ポリウレタンニジストマー〔
商品名:クリスボン−1846、犬日本インキ化学工業
■裂〕を用いた。
こ\に得られたシート状物は、厚みl、 Q mm 。
目付400 ’l/m2を見掛密[0,40であ夛、ま
たそのガーレー剛軟度は1.250 mfであって充分
ソフトな感触を有していた。
なお比較のため、2%苛性ソーダ溶液による処理を行わ
ないほかは上記と全く同様にして皮革様シート状物tg
製したところ、該シート状物はガーレー剛軟度が2.5
00771Nの非常に粗硬なものであった。
実施例5゜ 基布の処理液として、2%の苛性ソーダと10%のポリ
ビニルアルコールを含む混合水溶液の代りに(それら成
分を第8表または第4表に示す濃度で倉む水溶液を用い
るほかは、実施例8と全く同様にしてそれぞれ皮革様シ
ート状物を得た。
それらシート状物の物性を第8表および第4表第  4
  表 第8表の結果から明らかな通り、本発明方法によれば、
ポリビニルアルコールの基布に対する固着率が5%前後
で、既に従来法に於ける60%固着を上廻るすぐれた柔
軟化効果を得ることができる。
また、第4表の結果は、アルカリ金属水酸化物(苛性ソ
ーダ)の処理液濃度としては0.2%以上が好ましいこ
とを示している。
比較例5゜ 実施例10本発明例1に於て、2%の苛性ソーダ熱水中
を通過処理し乾燥した不織布を、ポリビニルアルコール
による処理前に、濃度1 f/lの酢酸浴中に浸漬して
アルカリ分を中和し、水洗乾糸するほかは該本発明例1
と全く同様にして、厚+1.5 mm 、  目付46
617  、見掛密度O,aOD皮革様シート状物を得
た。
このシート状物のガーレー剛軟度は1.960’Itf
であり、アルカリ金属水酸化物処理を行わなA従来法に
よるシート状物(比較例1)と何ら変わらない値を示し
た。′

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ポリエステル繊維を主体とする基布にポリビニル
    アルコールを固着せしめた後、ポリウレタンエラストマ
    ーの水混和性有機溶媒溶液を含浸し、次いでこれを水性
    媒体中で湿式凝固せしめ水洗乾燥して皮革様シート状物
    を製造するに際し、上記ポリビニルアルコールの基布へ
    の固着を、アルカリ金属水酸化物の存在下に行うことを
    特徴とする皮革様シート状物の製造方法。
  2. (2)アルカリ金属水酸化物の存在下でのポリビニルア
    ルコールの固着を、基布をアルカリ金属水酸化物水溶液
    中で加熱処理した後、これにポリビニルアルコール水溶
    液を含浸し乾燥することにより行なう特許請求の範囲第
    1項に記載の製造方法。
  3. (3)アルカリ金属水酸化物の存在下でのポリビニルア
    ルコールの固着を、基布にアルカリ金属水酸化物水溶液
    を施与し、加熱乾燥した後、ポリビニルアルコール水溶
    液を含浸し乾燥することにより行なう特許請求の範囲第
    1項に記載の製造方法。
  4. (4)アルカリ金属水酸化物水溶液中に水溶性高沸点液
    状物質を添加する特許請求の範囲第3項に記載の製造方
    法。
  5. (5)水溶性高沸点液状物質を、溶液濃度で10〜80
    重量%添加する特許請求の範囲第4項に記載の製造方法
  6. (6)水溶性高沸点液状物質がグリコール類から選ばれ
    たものである特許請求の範囲第4項または第5項に記載
    の製造方法。
  7. (7)アルカリ金属水酸化物の存在下でのポリビニルア
    ルコールの固着を、基布にアルカリ金属水酸化物を含む
    ポリビニルアルコール水溶液を施与し加熱乾燥すること
    により行なう特許請求の範囲第1項に記載の製造方法。
  8. (8)アルカリ金属水酸化物を含むポリビニルアルコー
    ル水溶液中に水溶性高沸点液状物質を添加する特許請求
    の範囲第7項に記載の製造方法。
  9. (9)水溶性高沸点液状物質を、溶液濃度で10〜30
    重量%添加する特許請求の範囲第8項に記載の製造方法
  10. (10)水溶性高沸点液状物質がグリコール類から選ば
    れたものである特許請求の範囲第8項または第9項に記
    載の製造方法。
  11. (11)アルカリ金属水酸化物の溶液濃度が0.2〜5
    重量%である特許請求の範囲第2項、第3項または第7
    項に記載の製造方法。
  12. (12)ポリビニルアルコールの溶液濃度が5〜20重
    量%である特許請求の範囲第2項、第3項または第7項
    に記載の製造方法。
  13. (13)ポリエステル繊維を主体とする基布が、ポリエ
    ステル繊維を70重量%以上含んでなるものである特許
    請求の範囲第1項に記載の製造方法。
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