JPS6342379Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、デイジタル時計機構を備えた電気
かみそり、電動歯ブラシ、ヘヤドライヤー、ヘヤ
カーラーなどの身づくろい用の小型電気機器や、
ミキサー、ジユーサー、カツターなどの厨房用の
小型電気機器、その他携帯電灯やトランジスタラ
ジオなどの小型電気機器を対象とする。

例えば、身づくろい用の小型電気機器は出勤も
しくは外出の前に身づくろいをしながら時刻を確
認できて便利であり、厨房用のものでは処理時間
が確認できて便利である。

このように時計機構が備えられていると何かと
便利ではあるが、時計機構に付属する時分調整用
およびその他のセツト用のつまみはカバーで保護
しておく必要がある。例えば、電気かみそりや電
動歯ブラシにおいては毛くずや歯みがき剤がつま
みに付着しないようつまみカバーを設ける必要が
あるし、携帯型のものにおいては携帯中に誤作動
しないようにするためにもつまみカバーが必要に
なるからである。

大型の電気機器であれば、このようなつまみカ
バーを設けることはスペース的にも無理なく実施
できるが、小型電気機器では専用のつまみカバー
を開閉操作可能に設けると、構造が複雑になつて
生産性が低下するとともに、外観のまとまりも悪
くなり、外観およびデザインが商品価値を左右す
る小型電気機器にとつて好ましくない。

この考案は、かかる事実に着目して、この種の
時計機構の専用のつまみカバーを省略し、電源の
オン−オフ操作のためにケース本体の外表面に設
けられるスライド式スイツチノブがつまみカバー
の機能を同時に有するものとし、構造の簡略化に
よる生産性の向上と製品の外観上のまとまりの良
さを図ることを目的とするものである。

以下、この考案のいくつかの実施例を電気かみ
そりに適用した場合について図面に基づき順に説
明する。

第１実施例（第１図ないし第３図参照） 対象の電気かみそりは、前後の分割ケース１
ａ，１ｂを抱き合わせ状にねじ結合してなるケー
ス本体１の内部に、充電池もしくは乾電池２とこ
れによつて駆動されるモータ３が装置され、ケー
ス本体１上に多孔スクリーン状の外刃４を支持す
る外刃ホルダ５が着脱自在に装着され、この外刃
４の内面に摺接する内刃６を有し、内刃６がモー
タ３で駆動機構７を介して左右に往復振動するよ
う駆動される。ケース本体１の前面には際剃り刃
８が突出姿勢と退入姿勢とに切換え操作可能に揺
動枢支されているとともに、前記モータ３の起動
スイツチに連係された扁平プレート状の上下スラ
イド式スイツチノブ９が装着されていて、いまス
イツチノブ９を下段位置から中段位置に一段押上
げると内刃６が駆動され、引き続きスイツチノブ
９を中段位置から上段位置に２段押上げ操作する
と内刃６が駆動されたまま際剃り刃８が前方に突
出し、突出した際剃り刃８が内刃駆動機構７に連
係されて自動的に駆動される基本構造のものであ
る。

かかる基本構造の電気かみそりにおいて、本案
ではケース本体１の下部にデイジタル式の時計機
構１０を内装し、その液晶型デイジタル表示部１
１をケース本体１の前面にのぞませ、時計機構１
０の起動セツト、時分調整用、およびアラームセ
ツト用のつまみ１２群をスイツチノブ９の上端部
の裏側に横一列状に配置する。但し、スイツチノ
ブ９は下段のオフ位置よりも更に下方にスライド
可能とし、スイツチノブ９がオフ位置およびこれ
より上方の中段と上段位置つまり電気かみそりを
利用するための通常のスイツチ操作状態下にある
ときは、前述のつまみ１２群がスイツチノブ９で
カバーされており、スイツチノブ９が下段のオフ
位置より下方にスライド操作されたときにのみ、
つまみ１２群がケース前面に露呈されるようにし
たものである。

因みに、時計機構１０、スイツチノブ９は前ケ
ース１ａがわに組付け、その他の電池２、モータ
３、内刃駆動機構７など一式は後ケース１ｂがわ
に組付け、前後ケース１ａ，１ｂを抱き合わせ結
合すると、製品として完成するようにして組付作
業性の向上を図つている。

図中の符号１３は外刃ホルダ３の取外し用の押
込みノブ、１４はスイツチノブ９を下段のオフ位
においたままで際剃り刃８を突出操作するための
スライドノブである。

第２実施例（第４図参照） この場合にはスイツチノブ９が下段のオフ位置
から図上右側方にスライド可能であるようにし、
この横スライド時にのみ、スイツチノブ９の左側
部の裏側において縦列状に配備せるつまみ１２群
が露呈する構成としたものであり、その他の構成
は第１実施例のそれと基本的に同じである。

第３実施例（第５図参照） この場合にはスイツチノブ９が左右スライド式
であつて、中央をオフ位置にして右にオン位置、
左につまみ開放操作位置（セツト位置）が設けら
れ、スイツチノブ９が通常のオン−オフ操作範囲
内にあるときはつまみ１２群が露呈しないように
したものである。

第４実施例（第６図参照） この場合にはスイツチノブ９の一部９ａが薄肉
ヒンジ部１５を介して摺動開閉自在になつてい
て、この開閉部分９ａの裏側につまみ８群が設置
され、これによつてもスイツチノブ９の通常使用
時にはつまみ１２群が該ノブ９によつてカバーさ
れているようにしたものである。ノブ９の開閉部
分９ａをめくり上げればつまみ１２群は露出す
る。

なお、本考案において時計機構１０のなかには
ストツプウオツチのような、単なる時計計測機構
も当然に含まれる。

以上説明したように、この考案によれば、時計
機構１０のセツト用つまみ１２をスイツチノブ９
の裏側に設置して、このスイツチノブ９が通常に
オン−オフ操作されている間には該ノブ９でつま
み１２がカバーされており、ノブ９が通常のスラ
イド操作方向とは異なる方向に変位されたときに
のみつまみ１２が露呈されるようにしたので、構
造的には専用のつまみカバーのない簡素なものに
でき、生産性の向上を図り得て外観もまとまりの
あるものにできる。また機能的には本来の電気機
器としての使用中およびオフ状態においてつまみ
１２をスイツチノブ９でカバーしているので、つ
まみ１２の汚損、誤作動の防止を完壁に図れる。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第３図は本考案の第１実施例を示
しており、第１図および第２図は全体の外観斜視
図、第３図はその一部切欠き概略縦断側面図であ
る。第４図は本考案の第２実施例を示す全体斜視
図、第５図は本考案の第３実施例を示す全体斜視
図、第６図は本考案の第４実施例を示す一部切欠
き斜視図である。 １……ケース本体、１ａ……ケース本体を構成
する前ケース、１ｂ……ケース本体を構成する後
ケース、２……電池、３……モータ、４……外
刃、５……外刃ホルダ、６……内刃、７……内刃
駆動機構、９……スライド式スイツチノブ、１０
……デイジタル式時計機構、１１……時計機構の
液晶型デイジタル表示部、１２……つまみ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) デイジタル表示部１１およびセツト用つまみ
   １２を有する時計機構１０をケース本体１に装
   備するとともに、ケース本体１に設けたスライ
   ド式スイツチノブ９の裏面に前記つまみ１２を
   配備し、スイツチノブ９をこれの通常のスライ
   ド操作方向と異なる方向に変位させることによ
   つて前記つまみ１２を露呈させるよう構成して
   なるデイジタル時計付き小型電気機器。 (2) スイツチノブ９をオフ位置からオン位置と反
   対の方向にスライド操作すると、つまみ１２が
   露呈する実用新案登録請求の範囲第１項記載の
   小型電気機器。 (3) スイツチノブ９をオン−オフ操作方向と直交
   する方向にスライド操作すると、つまみ１２が
   露呈する実用新案登録請求の範囲第１項記載の
   小型電気機器。