JPS6341104A - コンクリ−ト型枠及びその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明はコンクリート型枠及びその製造方法に関し、特
にコンクリート飛型が容易で且つ転用回数が多く、また
離型後仕上げ塗材を塗継ぎするに適したコンクリートを
調製することのできるコンクリート型枠及びその製造方
法に関する。

〈従来の技術〉 従来のコンクリート型枠としては合板素材そのままで用
いたものの他、合板の表面にアクリル系樹脂やウレタン
系樹脂等の合成樹脂を厚く層状に塗布して合成樹脂塗ｒ
ＩＡ層を形成したコンクリート型枠（−最に塗装型枠と
指称されている）が知られている。塗装型枠はコンクリ
ートとの剥離性に優れた合成樹脂塗ｉ層がその表面に形
成されているため、コンクリ−１・離型が容易である。

また、塗膜層は防水性に優れているため合板自体の耐久
性分向上させることができ、同等表面処理を施されてい
ない合板型枠に比してその型枠としての転用回数は著し
く増大されている。即ち、合板型枠が１〜３回の転用に
過ぎないのに対し、塗装型枠は一最に５〜７回の転用に
耐え得る。

〈発明が解決すべき問題点〉 しかしながらこれら従来の塗装型枠においては、その表
面の合成樹脂塗Ｈ層の存在により平滑面が提供されてお
り、該平滑面と接触するコンクリート面も平滑にしかも
鏡面的に仕上げられる。従って、打設コンクリート面に
仕上げ塗材やモルタルを塗継ぎ加工する場合、仕上げ塗
材・モルタルのコンクリートへの投錨効果が期待できず
、密着性が低下し、これに起因して塗継ぎ塗材の剥離が
発生し易くなっていた。

く問題点を解決するための手段〉 従って本発明は、コンクリートとの剥離性に優れる塗装
型枠の利点を保持しつつ、且つ仕上げ塗材との密着性に
優れたコンクリートを調製することのできる新規なコン
クリート型枠を提供することを目的とする。

上記目的を達成するために創案された本発明は、コンク
リートとの剥離性が良好な合成樹脂による凹凸面塗膜層
が表面に形成されているコンクリート型枠である。

また本発明は上記コンクリート型枠を製造する方法であ
って、基板の表面にコンクリートとの剣術性が良好な合
成樹脂塗料を塗布した後、該合成樹脂塗料との剥離性が
良好な剥離用シートを該合成樹脂塗料表面に被覆し、該
剥離用シートを介して硬化前の該合成樹脂塗料表面に凹
凸を形成せしめ、該合成樹脂塗料が凹凸状に硬化した後
該剥離用シートを）ＩＩ　！除去する工程より成るコン
クリート型枠の製造方法である。剥離用シートを介して
硬化前の合成樹脂塗料表面に凹凸を形成せしめる工程は
、例えば合成樹脂塗料に剥離用シートを被覆した後に剥
離用シート表面上から凹凸表面を有する凹凸ロールを用
いて合成樹脂塗料を押圧することによって達成される。

或いは、剥離用シートとして予め凹凸面を形成されたも
のを用い、これを合成樹脂塗料に被覆しつつロールを用
いて押圧する。或いはまた、繊維より成る剥離用織布シ
ートを合成樹脂塗料に被覆してロール押圧する工程とす
ることもできる。

く作用〉 型枠表層の合成樹脂塗膜層は表面凹凸状に形成されてい
るので、打設コンクリート面にこれに対応した凹凸面を
形成させ、仕上げ塗材に対する投錨効果を適切に与える
。

表面凹凸状の合成樹脂塗膜層を型枠表層に形成するに当
たっては、基板表面に合成樹脂塗料を塗布した後、該合
成樹脂との剥離性に優れたシートないしフィルムが用い
られ、該シート・フィルムを介して合成樹脂塗料塗布面
を間接的に押圧して凹凸形状を付与する。シート・フィ
ルムは合成樹脂塗膜層を凹凸状に形成する目的で使用さ
れるのみであり、合成樹脂塗料が凹凸状に硬化した後適
切な手段で塗膜層から剥離除去される。

〈実施例〉 添付図面は本発明による好適な実施例を示すが、本発明
は図示の実施例に同等限定されるものではなく、特許請
求の範囲の項に記載された範囲内において広範な変形・
変更が許されるものであることを理解すべきである。

本発明によるコンクリ−１・型枠の一例は第１図に断面
図として示す通りである。符号１は基板であり、一般的
には合板、１！維板、パーティクルボード等であるが、
コンクリート型枠の基材として使用することのできる板
状体であれば特にその材質を問わない。

基板１上には合成樹脂塗膜層２が表面凹凸状に形成され
ている０図面においては塗膜層２の表面凹凸を若干誇張
して示しであるが、勿論その凹凸状に関しては仕上げ塗
材との所望の投錨効果を達成し得る程度のものであれば
いかなる形状・大きさのものであってもよく、例えば後
記するように網目ないし織目状の凹凸面であってもよい
。但し、必要以上に大きな凹凸形状を与えるとコンクリ
ート離型を困難にし、塗装型枠の利点を損なうこととな
るので、避けるべきである。

塗膜層２を構成する合成樹脂材料は、基板１との密着性
に優れ且つコンクリートとの剥離性が良好であって、ま
た塗継ぎされる仕上げ塗材との密着性も良好なものであ
って、例えばポリエステル系、アクリル系、エポキシ系
、ウレタン系等の合成樹脂を用いることができる。また
該合成・樹脂材料は基板１上に液体状として塗布した後
に硬化して塗膜層２となるものであるが、その硬化タイ
プは様々なものを用いることができ、油変性型、湿気硬
化型、熱硬化型等の一成分型、また触媒硬化型、ポリオ
ール硬化型等の二成分型等を必要に応じて適宜運択して
用いることができる。

第１図図示の如き本発明のコンクリ−１・型枠を製造す
る方法はその一例として第２図に示す通りである。即ち
、ベルトコンベアやロールコンベアの如き第一の搬送装
置３によって図示矢印方向に順次搬送される基板１の表
面に、上記したような合成樹脂の塗ｆ’１４を塗料タン
ク５から、ロールコータ−、フローコーター等の塗布装
置（図示せず）を用いて概ね均一に塗布する。基板表面
は予め平滑に仕上げられていることが好ましく、これに
よって少ない塗布量であっても塗料を均一に塗布させる
ことが容易となる。基板の材温は一般に３０〜５０℃程
度とされていることが好ましい。基板材温が高すぎると
表面に塗布される合成樹脂塗料が早期に硬化してしまう
恐れがあり均一な塗布を困難にし、また硬化前に行うべ
き押圧ロールによる凹凸状塗膜層の形成（後述）が困難
となる。更には、下記する剥離用シートとして合成樹脂
フィルムを用いた場合には、その軟化点が基板材温より
も高いと該フィルムがシワになりやすく、所望の凹凸を
形成させることができない。

合成樹脂塗料４を塗布された基板１は更に第二の搬送装
置６により搬送されるが、合成樹脂塗料塗布後直ちに、
該塗料との剥離性が良好であるｉｌｌ離用シート７を該
塗料上に被覆する。図示の実施例においては、スプール
８から送り出された剥離用シート７を送りロール９ａ、
９ｂを介して巻取りリール１０で巻取るようにして、順
次剥離用シート７が合成樹脂塗料４上に被覆・案内され
るようになっている。なお、搬送装置３．６はいずれも
単一のコンベアとして示しであるが、搬送物の浮上がり
２押さえるために、搬送物を上下二列のコンベアの間に
挟んで所定の押圧力を与えながら搬送するようにしても
よい、また、夫々複数のコンベアを直列させることもで
きる ここで本発明方法に用いられるｉｌｌ　ＡＭ用レシート
意味について説明すると、本発明は塗装型枠における合
成樹脂塗膜層を表面凹凸に形成することを主眼とするも
のであるが、合成樹脂ＭｔＪ’ｊ：基板表面に塗布する
工程で同時に押圧ロール等を用いて凹凸面を形成させよ
うとすると、該押圧ロールに塗料が付着したり、或いは
塗料を基板上に均一に塗布することが著しく困難となる
等の不都合がある０本発明方法はこれらの事情に鑑み、
合成樹脂塗膜層と押圧ロールとの間にシート乃至フィル
ムを介在させ、該シート乃至フィルムを介して塗膜層を
凹凸状に形成させることとしたものである。

この剥離用シートは本発明方法を実施するには必須の要
素であるが、第１図図示の通り本発明製品としては全く
不要であり合成樹脂塗膜層を型枠表層として露呈させな
ければならないので、合成樹脂塗料が硬化して凹凸状の
塗ＩＩ２層２を形成した？＆、適宜の手法で塗膜層から
剥離除去する。従って、該シートは用いる合成樹脂塗料
から容易にｆｆ１ｌｌ　ｉｄする性質を備えた材料で形
成されたものでなければならない、この剥離用シートと
しては、例えば、ポリエチレンフィルム等に代表される
合成樹脂シート・フィルム、スチールやステンレス等の
金属製シート等を用いることができる。或いは合成樹脂
線１１ｉや金属繊維を織って得られる開開用織布シート
を用いることができる。また、剥離用シートの表面は円
滑なものであってもよく、或いは表面に凹凸模様が形成
されていてもよい、これら様々なタイプの剥離用シート
は、次の合成樹脂塗改暦を凹凸状に形成させる工程との
関係で適宜選択して用いられる。

基板１上に塗布された合成樹脂塗料４は、第二の搬送装
置６上を搬送される過程で、該合成樹脂の特性に応じた
適切な手段によって硬化し、塗膜層を形成する０本発明
において重要なことは、合成樹脂塗料４が硬化する前に
該塗装面に所定の圧力な与えて、塗膜層を第１図図示の
ような凹凸状に形成させることである。第２図において
はこのための圧ノア付与手段として単一の押圧ロール１
１が用いられているが、搬送方向に複数の押圧ロールを
列設させてらよい。

押圧ロール１１は用いられる３１２Ｍ用シート７の材買
・表面形状等を考慮して、適宜その設計を変更・選択す
ることができる。例えば、表面平滑な！ＩＩ離用シート
を用いる場合には、押圧ロール１１は表面凹凸のエンボ
スロールとし、これを剥離用シートを介して合成樹脂塗
料塗布層に圧接することにより凹凸状の塗膜層として硬
化形成させることができる。また、表面に凹凸模様の形
成されている剥離用シートを用いる場合には、該ｆｉ’
＋　ｍ用シートの凹凸面を単に合成樹脂塗料塗布層に圧
接させるだけで所望の凹凸状塗膜層を形成することがで
きるので、押圧ロール１１は表面平滑な平ロールであっ
てよい、織目を有する織布シートを用いた場合も同様で
あって、平ロールで押圧するのみで織目状もしくは網目
状の凹凸を有する塗膜層を形成することができる。これ
らの関係は適宜組み合わせて採用してもよく、例えば、
織目を有する織布シート７を用いてエンボスロール１１
で押圧することにより、織目状ないし網目状の小さな凹
凸とエンボスロールの凹凸に対応する大きな凹凸との複
合的な凹凸塗膜層を得ることができ、打放しコンクリー
トを製造する場合にも意匠性に優れ多様化する需要に応
じたコンクリートを得ることができる。

かくして合成樹脂塗料塗布層は該合成樹脂硬化前に押圧
ロール１１に押圧されて凹凸状とされ、第二の搬送装置
６上を搬送される間にそのまま硬化して凹凸状塗膜Ｊ？
１２となる。その後剥離用シート７は塗膜層から離れ、
巻取りリール１０に巻取られる。剥離用シートの送りロ
ールのうち最初のロール９ａと！＆後のロール９ｂとの
間隔は、合成樹脂塗ゼ）が硬化するに十分な時間的余裕
を与えるよう配慮して決定される。

第２図図示の実施例では剥離用シート７として長尺の連
続シートを用意し、これを連続して搬送される長尺基板
１に連続的に被覆し、塗料硬化後に連続的に巻取って塗
膜層から剥離除去し、その後所要の寸法に切断するもの
とされている。しかしながら、既述したところから理解
されるように、剥離用シートは塗料塗布後に該塗布面に
被覆させ該シート上から押圧ロールにて該塗布面に凹凸
を形成せしめ、塗料硬化後詰塗布面から除去することが
できれば、いかなる態様でこれら工程を行ってもよい。

第３図及び第４図はこの剥離用シート被覆及び除去の態
様についての異なる実施例を示している。

これらの図面において塗料塗布までの工程、押圧ロール
の設計態様等、剥離用シート被覆及び除去の態様以外の
事項は第２図図示の場合と同様であるので、同一の部材
要素には同一の符号をｆ寸し且つそれらについての詳細
な説明を省略する。

第３図図示の実施例は、長尺の連続シートをスプール８
から送り出し、搬送コンベア６上を搬送される基板上の
合成樹脂塗料塗布面に送りロール９を介して連続的に被
覆させる点においては第２図の場合と同様であるが、送
りロール９から搬送方向において基板単位長さ前方にカ
ッターナイフ等の適宜の切断装置１２を配設し、塗料塗
布面に被覆された剥離用シートを基板単位に各々切断す
るようにしている、剥離用シートの切断は、塗ｆ（硬化
後であってら或いは硬化前であってもよい。

剥離用シート切断後各々基板単位とされたものが更にコ
ンベア１３で送られ、塗料硬化後に適宜の手段（図示せ
ず）で剥離用シートを凹凸状塗膜層から剥離除去する。

また第４図図示の実施例はエンドレス状の開開用シート
７ａを用い、これを複数の回転送りロール９　ｃ、　９
　ｄ、　９　ｅ、　９　ｆで循環させるよう構成したも
のである。この構成によれば連続ラインにおいて開開用
シートを連続的に循環使用することができる。

なお図示していないが、剥離用シートを予め各葉に切断
して準備し、これを各々基板単位に被覆し、塗料硬化後
に剥離除去するようなバッチタイプのラインを組むこと
もできる。

〈発明の効果〉 本発明によって得られる効果は以下の通りである。

（１）型枠表層をなす合成樹脂塗膜層は表面凹凸状に形
成されているので、打設コンクリ−１へ面に該塗膜層の
凹凸状に対応した凹凸模様が残でされ、仕上げ塗材との
投錨効果が得られる。また、コンクリート表面が凹凸状
に形成されることがらｆＬ上げ塗材との接触面積が増大
する。これらによって、コンクリートと仕上げ塗材との
間に強大な密着力が与えられ、仕上げ塗材がコンクリー
トから剥離することが有効に防止される。

（２）　コンクリート面の凹凸模様を積極的・意図的に
利用することにより、意匠性に優れた打ち放しコンクリ
ートを製造することができる。

（３）塗膜層はコンクリートとの剥離性の良好な合成樹
脂によって形成されているので、コンクリート置型が極
めて容易である。即ち従来の塗装型枠の長所をそのまま
得ることができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明による好適な実施例を示すものであり、第
１図は本発明の型枠の一例を模式的に示す断面図、第２
図は本発明方法を実施するに適した型枠製造ラインを示
す略解図、第３図及び第４図は第２図図示の型枠製造ラ
インの一部を設計変更したものを夫々示す略解図である
。 符号の説明

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）基板表面にコンクリートとの剥離性が良好な合成
   樹脂塗料による凹凸状塗膜層が形成されていることを特
   徴とする、コンクリート型枠。
2. （２）基板の表面にコンクリートとの剥離性が良好な合
   成樹脂塗料を塗布した後、該合成樹脂塗料との剥離性が
   良好な剥離用シートを該合成樹脂塗料塗布面に被覆させ
   、凹凸表面を有する押圧部材を用いて該剥離性シートの
   上から該合成樹脂塗料塗布面を押圧し、該合成樹脂塗料
   が硬化した後に該剥離性シートを剥離除去して、該基板
   表面に該合成樹脂塗料による凹凸状塗膜層を形成させる
   ことを特徴とする、コンクリート型枠の製造方法。
3. （３）基板の表面にコンクリートとの剥離性が良好な合
   成樹脂塗料を塗布した後、該合成樹脂塗料との剥離性が
   良好であると共に表面に凹凸模様が形成されている剥離
   用シートを該合成樹脂塗料塗布面に被覆させ、該剥離用
   シートの上から該合成樹脂塗料塗布面を押圧し、該合成
   樹脂塗料が硬化した後に該剥離用シートを剥離除去して
   、該基板表面に該合成樹脂塗料による凹凸状塗膜層を形
   成させることを特徴とする、コンクリート型枠の製造方
   法。
4. （４）基板の表面にコンクリートとの剥離性が良好な合
   成樹脂塗料を塗布した後、該合成樹脂塗料との剥離性が
   良好な繊維より成る剥離用織布シートを該合成樹脂塗料
   塗布面に被覆させ、該剥離用シートの上から該合成樹脂
   塗料塗布面を押圧し、該合成樹脂塗料が硬化した後に該
   剥離用織布シートを剥離除去して、該基板表面に該合成
   樹脂塗料による織目状凹凸塗膜層を形成させることを特
   徴とする、コンクリート型枠の製造方法。