JPS6339777Y2

JPS6339777Y2 -

Info

Publication number: JPS6339777Y2
Application number: JP19865182U
Authority: JP
Priority date: 1982-12-25
Filing date: 1982-12-25
Publication date: 1988-10-19
Also published as: JPS59100328U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は、トランスミツシヨン、殊に、トラ
ツクのトランスミツシヨンの変速操作機構に使用
される連結機構の改良に関する。

一般に、車両のトランスミツシヨンの変速操作
機構は、チエンジ・レバーに加えられる操作力を
歯車変速機のセレクト・アンド・シフト・レバー
に伝達し、ギア比を変えることによつて変速を可
能にするように構成されてきている。

しかし、その変速機の取付け位置は、車両の型
式によつて異なるため、すなわち、キヤブ・オー
バ型トラツクとボンネツト型トラツクとでは、そ
の変速機の取付け位置が極端に異なるため、それ
らのトラツクにおいて、変速操作機構を構成する
部品の共通化を図ることは困難であつた。

換言するならば、キヤブ・オーバ型およびボン
ネツト型トラツクにおいて、エンジンの搭載位置
の相違に起因して、変速機の取付け位置はそれぞ
れ異なり、しかも、変速操作機構の大きさ、殊
に、有効高さが異なり、通常、その変速操作機構
の有効高さは、キヤブ・オーバ型のものよりもボ
ンネツト型のものの方が高いため、そのキヤブ・
オーバ型トラツクの変速機にボンネツト型トラツ
クのための変速操作機構を取り付けると、キヤブ
内でシートやパーキング・ブレーキ・レバーに干
渉し、従つて、そのキヤブ・オーバ型およびボン
ネツト型トラツクにおいて、その変速操作機構の
構成部品の共通化を図ることは困難であつた。

この考案の目的は、有効高さを低くして、ボン
ネツト型トラツクの変速機の変速操作を可能に
し、しかも、キヤブ・オーバ型トラツクの変速機
への適用も可能にし、それらのトラツクにおいて
変速操作機構の構成部品の共通化を図り、生産コ
ストを低廉にするところのトランスミツシヨンの
変速操作機構に使用される連結機構の提供にあ
る。

それらを課題として、この考案のトランスミツ
シヨンの変速操作機構に使用される連結機構は、
セレクト・アンド・シフト・レバーを備えるセレ
クト・アンド・シフト・シヤフトと、そのセレク
ト・アンド・シフト・シヤフトの下方において、
そのセレクト・アンド・シフト・シヤフトに直交
する方向に配置され、かつ、対応するセレクト・
アンド・シフト・レバーおよびチエンジ・レバー
に噛合する一対のセレクト・アンド・シフト・ヘ
ツドを備えるリンク・シヤフトとを含んで構成さ
れている。

以下、この考案に係るトランスミツシヨンの変
速操作機構に使用される連結機構の望ましい具体
例について、図面を参照して説明する。

第１および２図は、ボンネツト型トラツクに適
用されたこの考案のトランスミツシヨンの変速操
作機構に使用される連結機構の具体例10を示して
いる。

その連結機構１０は、そのボンネツト型トラツ
クの歯車変速機に取り付けられたハウジング１１
内に回転および往復動可能に配置され、かつ、セ
レクト・アンド・シフト・レバー１３を備えるセ
レクト・アンド・シフト・シヤフト１２と、その
セレクト・アンド・シフト・シヤフト１２の下方
において、回転および往復動可能にして、そのセ
レクト・アンド・シフト・シヤフト１２に直交す
る方向に配置され、かつ、対応するセレクト・ア
ンド・シフト・レバー１３およびチエンジ・レバ
ー１７に噛合する一対のセレクト・アンド・シフ
ト・ヘツド１５，１６を備えるリンク・シヤフト
１４とより構成されている。

セレクト・アンド・シフト・シヤフト１２は、
ハウジング１１の上方に回転および往復動可能に
配置されたもので、所定の位置に下方に向けられ
たセレクト・アンド・シフト・レバー１３を備え
ている。

勿論、そのセレクト・アンド・シフト・シヤフ
ト１２は、そのセレクト・アンド・シフト・レバ
ー１３の動きに伴なつて回転および往復動され、
そのセレクト・アンド・シフト・シヤフト１２が
往復動されるとき、セレクトを可能にし、また、
そのセレクト・アンド・シフト・シヤフト１２が
回転されるとき、シフトを可能にするように構成
されている。従つて、そのセレクト・アンド・シ
フト・シヤフト１２は、そのような回転および往
復動によつて複数のフオーク・シヤフト（図示せ
ず）の選択的な駆動を可能にするように構成され
ている。

リンク・シヤフト１４は、そのセレクト・アン
ド・シフト・シヤフト１２の下方において、回転
および往復動可能にして、しかも、そのセレク
ト・アンド・シフト・シヤフト１２に直交する方
向に配置されるように、そのハウジング１１に支
持されている。

すなわち、そのハウジング１１の下方の両側部
分には、そのリンク・シヤフト１４をそのセレク
ト・アンド・シフト・シヤフト１２に直交する方
向に配置し得るように、一対のリンク・シヤフ
ト・ガイド・ボア２２，２３にそれぞれ形成さ
れ、そのリンク・シヤフト１４の両端をそのリン
ク・シヤフト・ガイド・ボア２２，２３にそれぞ
れ嵌め込んでいる。従つて、そのリンク・シヤフ
ト１４は、そのセレクト・アンド・シフト・シヤ
フト１２の下方において、そのセレクト・アン
ド・シフト・シヤフト１２に直交する方向に配置
され、しかも、そのリンク・シヤフト・ガイド・
ボア２２，２３に回転および往復動可能に支持さ
れている。

勿論、そのハウジング１１のリンク・シヤフ
ト・ガイド・ボア２２，２３の外側には、そのリ
ンク・シヤフト１４の両端を被うように一対のエ
ンド・キヤツプ２４，２５がそれぞれ取り付けら
れ、そのリンク・シヤフト１４の両端を保護し、
そのリンク・シヤフト・ガイド・ボア２２，２３
からハウジング１１内への砂、塵、水などの浸入
を防止している。

さらに、そのリンク・シヤフト１４は、対応す
るセレクト・アンド・シフト・レバー１３および
チエンジ・レバー１７に噛合される一対のセレク
ト・アンド・シフト・ヘツド１５，１６をそれぞ
れ備えている。

すなわち、一方のセレクト・アンド・シフト・
ヘツド１５は、そのリンク・シヤフト１４の一方
の側に固定され、そのセレクト・アンド・シフ
ト・レバー１３に噛合されている。

また、他方のセレクト・アンド・シフト・ヘツ
ド１６は、そのセレクト・アンド・シフト・ヘツ
ド１５から所定の間隔を保つようにして、そのリ
ンク・シヤフト１４の他方の側に固定され、チエ
ンジ・レバー１７に噛合されている。

勿論、そのチエンジ・レバー１７は、そのセレ
クト・アンド・シフト・ヘツド１６の上方で、そ
のハウジング１１に回転可能に支持されている。
すなわち、そのハウジング１１の上方部分には、
そのチエンジ・レバー１７をゆるめるためのボア
２１が形成され、そのボア２１にボール・シート
１９を嵌め込み、さらに、そのチエンジ・レバー
１７のボール部分１８がそのボール・シート１９
に回転可能に支持されている。そのハウジング１
１には、そのチエンジ・レバー１７のボール部分
１８の上方を被うようにブーツ２０が取り付けら
れ、そのハウジング１１内への砂、塵などの浸入
を防止していることは勿論である。

従つて、上述の連結機構１０は、そのチエン
ジ・レバー１７に加えられる操作力が、その一対
のセレクト・アンド・シフト・ヘツド１５，１６
を備えるリンク・シヤフト１４を介してそのセレ
クト・アンド・シフト・レバー１３に伝達される
ように構成されている。

勿論、そのチエンジ・レバー１７は、そのボー
ル部分１８がそのセレクト・アンド・シフト・シ
ヤフト１２とほぼ同一の高さに位置されて、その
ハウジング１１に回転可能に支持されることが望
ましい。

次に、上述の連結機構１０の動作について述べ
るに、チエンジ・レバー１７を第２図において矢
印の方向に動かすと、セレクト・アンド・シフ
ト・ヘツド１５，１６がリンク・シヤフト１４を
中心に回転される。

そのようにしてセレクト・アンド・シフト・ヘ
ツド１５が回転されると、セレクト・アンド・シ
フト・レバー１３を介して、セレクト・アンド・
シフト・シヤフト１２が軸方向に移動し、歯車変
速機の使用されるギアがセレクトされる。勿論、
上述と逆の方向に、そのチエンジ・レバー１７が
動かされても、他のギアのセレクトが同様になさ
れる。

また、そのチエンジ・レバー１７を第１図にお
いて矢印の方向に動かすと、そのリンク・シヤフ
ト１４およびセレクト・アンド・シフト・ヘツド
１５，１６が左側に移動する。

そのようにしてセレクト・アンド・シフト・ヘ
ツド１５が移動すると、セレクト・アンド・シフ
ト・レバー１３を介して、そのセレクト・アン
ド・シフト・シヤフト１２が右回りに回転し、使
用ギアのシフトがなされる。勿論、第１図におい
て、上述と逆の方向に、そのチエンジ・レバー１
７が動かされても他のギアのシフトが同様になさ
れる。

そのように、セレクトおよびシフト操作を可能
にする連結機構１０において、そのリンク・シヤ
フト１４は、そのセレクト・アンド・シフト・シ
ヤフト１２の下方で、そのセレクト・アンド・シ
フト・シヤフト１２に直交する方向に配置され、
しかも、そのリンク・シヤフト１４は、そのチエ
ンジ・レバー１７に加えられる操作力をそのセレ
クト・アンド・シフト・レバー１３に伝達する一
対のセレクト・アンド・シフト・ヘツド１５，１
６を備えているので、そのチエンジ・レバー１７
の回転中心を下方に位置することができ、その連
結機構１０の有効高さを低くすることができ、そ
のボンネツト型トラツクへの取付けスペースの制
約が軽減される。

如上のこの考案によれば、セレクト・アンド・
シフト・シヤフトとリンク・シヤフトとを含み、
そのセレクト・アンド・シフト・シヤフトがセレ
クト・アンド・シフト・レバーを備え、また、そ
のリンク・シヤフトが、そのセレクト・アンド・
シフト・シヤフトの下方において、そのセレク
ト・アンド・シフト・シヤフトに直交する方向に
配置され、しかも、対応するセレクト・アンド・
シフト・レバーおよびチエンジ・レバーに噛合す
る一対のセレクト・アンド・シフト・ヘツドを備
えているので、そのセレクト・アンド・シフト・
レバーの上方にチエンジ・レバーを直接的に連結
してなる既存の連結機構に比べて、有効高さが低
くなり、すなわち、そのチエンジ・レバーの回転
中心を低く位置することができ、ボンネツト型ト
ラツクのキヤブ内で、シートやパーキング・ブレ
ーキ・レバーに干渉することなく、変速機の変速
操作が可能になり、しかも、キヤブ・オーバ型ト
ラツクの変速機への適用も可能になり、その結
果、それらのトラツクにおいて変速操作機構の構
成部品の共通化が図れ、生産コストが低廉にな
り、極めて実用的になる。

【図面の簡単な説明】

第１図はボンネツト型トラツクに適用されたこ
の考案のトランスミツシヨンの変速操作機構に使
用される連結機構の具体例を示す縦断面図、およ
び、第２図は第１図の２−２線に沿つて示した縦
断面図である。１０……トランスミツシヨンの変速操作機構に
使用される連結機構、１１……ハウジング、１２
……セレクト・アンド・シフト・シヤフト、１３
……セレクト・アンド・シフト・レバー、１４…
…リンク・シヤフト、１５，１６……セレクト・
アンド・シフト・ヘツド、１７……チエンジ・レ
バー。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】セレクト・アンド・シフト・レバーを備えるセ
レクト・アンド・シフト・シヤフトと、そのセレクト・アンド・シフト・シヤフトの下
方において、そのセレクト・アンド・シフト・シ
ヤフトに直交する方向に配置され、かつ、対応す
るセレクト・アンド・シフト・レバーおよびチエ
ンジ・レバーに噛合する一対のセレクト・アン
ド・シフト・ヘツドを備えるリンク・シヤフトとを含むトランスミツシヨンの変速操作機構に使
用される連結機構。