JPS6339195Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、製造コストの低減を図つたオート
バイのブレーキワイヤ取着装置に関する。

オートバイで、小型のものでは、インナーワイ
ヤとアウターワイヤとよりなるブレーキワイヤが
使用され、インナーワイヤの先端はブレーキレバ
ーに連結し、アウターワイヤの先端は、車体に止
金具を突設して、この止金具に掛止め、操作レバ
ーで、インナーワイヤを引くことによつて、ブレ
ーキするようにしている。アウターワイヤの先端
の止金具をアウターワイヤの位置に合うように突
設するには、腕部が長くなり、部品製造コストが
高くつく不都合がある。

この考案は、かかる点に鑑み、ブレーキワイヤ
のアウターワイヤ端の位置に合せて、後輪泥除け
のステーを配置し、このステーに保持板を溶着し
て、アウターワイヤの端が、安価にできる小さい
保持板に掛止めできるように改善したもので、以
下本考案を図面に示す実施例について説明する。

図示のオートバイでは、エンジンケース１が後
ホークを兼ねていて、後端に後輪２が回転自在に
装着されている。後輪泥除け３は、前後のステー
４によつて、エンジンケース１の上面に締着され
る。後輪２には、内拡ブレーキが装着され、ブレ
ーキレバー５を回動させて制動する。ところで、
前側のステー４にはブレーキワイヤ６がほぼ直線
に伸びる個所に、上部が半円形になるように成形
した保持板７をスポツト溶接等によつて溶着す
る。ブレーキワイヤ６は、インナーワイヤ８とア
ウターワイヤ９からできていて、インナーワイヤ
８の先端はブレーキレバー５に連結し、アウター
ワイヤ９の端は、保持板７に掛止固定する。ブレ
ーキワイヤ６の前部は、ハンドルに設けたハンド
レバーに連結され、手動によつてハンドレバーを
操作し、インナーワイヤ８を引き、ブレーキレバ
ー５を回動させて制動する。

しかして、後輪泥除け３を保持する前部のステ
ー４を、ブレーキワイヤ６のアウターワイヤ９の
端に合せ、小さい保持板７をステー４に溶着する
ことによつて、ブレーキワイヤ６をほぼ直線に伸
びるようにして、アウターワイヤ９の端を保持板
７に掛止めできる。こうして、ステー４を、保持
板７の取付け腕に利用したので、保持板７は、小
さく安価なものにできて、コストダウンが図れ
る。

以上説明したようにこの考案は、ブレーキワイ
ヤのインナーワイヤの先端を後輪のブレーキレバ
ーに連結するとともに、アウターワイヤの端部
を、後輪泥除けのステーに溶着した保持板に掛止
固定したので、後輪泥除けのステーが腕片にな
り、保持板が小さく安価なものにできて、コスト
ダウンが図れる。又、ブレーキワイヤも、ほぼ直
線状に伸すことができて、操作抵抗が少く、軽く
操作できる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示し、第１図は側面
図、第２図は要部の拡大側面図、第３図は横断面
図である。 ２……後輪、３……後輪泥除け、４……ステ
ー、５……ブレーキレバー、６……ブレーキワイ
ヤ、７……保持板、８……インナーワイヤ、９…
…アウターワイヤ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ブレーキワイヤのインナーワイヤの先端を後輪
   のブレーキレバーに連結するとともに、アウター
   ワイヤの端部を、後輪泥除けのステーに溶着した
   保持板に掛止固定したことを特徴とする、オート
   バイのブレーキワイヤ取着装置。