JPS6338736A - 差動装置の動力伝達部緩衝構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、自動車等の車両に供される差動装置の動力伝
達部線σｉ構造に関するものである。

〔従来技術〕

通常、差動装置内に設けられたサイドギヤには、穴セレ
ーション部が形成されている。また、シャツ１一部材に
は、上記穴セレーション部に合致する軸セレーション部
が形成されている。そして、これらサイドギヤとシャフ
ト部材とは、それぞれの穴セレーション部と軸セレーシ
ョン部とを嵌合させて共に回転するようになっている。

ところが、上記従来の構造では、サイドギヤにおける穴
セレーション部とシャフト部材における軸セレーション
部との嵌合には、避けることのできない多少のがたつき
を伴う。このため、差動装置の動力伝達は、このがたつ
きを伴った状態のまま行われることになる。よって、車
両の急発進、急加速、及び急停車のとき等に騒音が発生
しがちとなり、乗車者等に不快感を与えてしまうといっ
た問題を招来していた。

また、特開昭５８−４６３０号公報に開示の差動装置の
ごとく、サイドギヤをアクスルシャフトに対シて軸方向
移動可能にすることによってピニオンギヤとの緩衝音を
低減するものは知られているが、上記問題を５決できる
ものではなかった。

〔発明の目的〕

本発明は、上記従来の問題点を考慮してなされたもので
あって、サイドギヤとシャフト部材との嵌合に伴うがた
つきを抑制して、急加減速時の騒音を防止し得る差動装
置の動力伝達部緩衝構造の提供を目的とするものである
。

〔発明の構成〕

本発明に係る差動装置の動力伝達部緩衝構造は、上記の
目的を達成するために、ドライブピニオンを有する入力
軸と、該ドライブピニオンに歯合されるリングギヤと、
該リングギヤが固設され、内部に各々一対のピニオン及
びサイドギヤを有するディファレンシャルケースと前記
サイドギヤに連結される一対のシャフト部材とを備えた
差動装置において、穴セレーション部が形成されたサイ
ドギヤと、上記穴セレーション部と合致する軸セレーシ
ョン部が形成されたシャフト部材とを有し、該シャフト
部材には上記穴セレーション部と軸セレーション部との
間に連通ずる連通孔が設けられ、該連通孔を経て」二元
セレーション部間に１１　Ｕｊ　材カ充填されてなり、
ｊｍ常のセレーション嵌合に伴うがたつきをこの緩衝材
によって吸収するように構成したことを特徴とするもの
である。

〔実施例〕

本発明の一実施例を第１図に基づいて説明すれば、以下
の通りである。

本発明に係る差動装置の動力伝達部緩衝＋１４造におい
て、差動装置１における入力軸としてのディファレンシ
ャルシャフト２は、ディファレンシャルキャリア３の前
後に位置するフロントへアリング４とリアベアリング５
とにより回転自在に支持されている。このディファレン
シャルシャフト２の前端部には、エンジンの駆動力を伝
達する図示しないプロペラシャフトが連結されており、
後端部にはドライブピニオン６が固着されている。この
ドライブピニオン６は、ディファレンシャルケース７の
フランジ部７ａにボルト８・８にて固定されたリングギ
ヤ９に歯合されている。そして、このディファレンシャ
ルケース７は、上記ディファレンシャルキャリア３の左
右位置のベアリング１０・１０にて回転自在に支承され
ている。また、このディファレンシャルケース７の内部
には、重体前後方向の短軸１１にて回転自在に対向配置
された一対のピニオン１２・１３と、この一対のピニオ
ン１２・１３と歯合し得るように左右に対向配置された
一対のサイドギヤ１４・１５とからなる傘歯車群が配置
されている。この傘歯車群と」二元リングギヤ９とを覆
うように、前記ディファレンシャルキャリア３のフラン
ジ部３ａには、ディファレンシャルケーシング２２が固
着されている。

そして、上記サイドギヤ１４・１５には、それぞれ穴セ
レーション部１４ａ・１５ａが形成されており、この穴
セレーション部１４ａ・１５ａの内周面には、環状溝１
４ｂ・１５ｂが形成されている。一方、シャフト部材と
しての車輪駆動軸１６・Ｉ７は、その一方の端部に上記
穴セレーション部１４ａ・１５ａに合致する軸セレーシ
ョン部１６ａ・１７ａが形成されており、この軸セレー
ション部１６　ａ・１７ａを、上記穴セレーション部１
４ａ・１５ａに嵌合されて、上記サイドギヤ１４・１５
と共に回転するようになっている。また、この車輪駆動
軸１６・１７には、上記環状／ｎ　ｌ　４ｂ・１５ｂに
対応して、その径方向に貫通孔１６ｂ・１７ｂが形成さ
れている。この貫ｉｍ孔１６ｂ・１７ｂは、その中程か
ら該車輪駆動軸１６・１７におけるフランジ部に通ずる
軸方向の貫通孔１６ｃ・１７ｃと連通している。上記貫
通孔１６ｂと１６０１貫通孔１７ｂと１７ｃとにより、
それぞれ連通孔１８・１９が構成されている。そして、
上記穴セレーション部１４ａ・１５ａと輔セレーション
部１６ａ・１７ａとの間には、ＩＵ　ｆＪｉ材としての
シリコンゴム２０・２１が上記連通孔■８・１９から注
入・充填されて介在されている。

上記シリコンゴム２０・２１は、上記連通孔１３・１９
から上記セレーション部に注入・充填される時点では、
まだ液状をなしており、充填されて空気に触れること等
により硬化し始める。このシリコンゴム２０・２１は、
硬化してもその弾力性を消失しないので、車両の急発進
等の強い衝撃によって破壊されることなく、上記穴セレ
ーション部１４　ａ　・１５ａと軸セル−ジョン部１６
ａ　・１７ａとのがたつきを該シリコンゴム２０・２１
の弾力性によって吸収する。これにより、通常のセレー
ション嵌合に伴うがたつきを抑制することができ、この
がたつきに起因する騒音等を防止することができる。

また、穴セレーション部１４ａ・１５ａと軸セレーショ
ン部１６ａ・１７ａとの間へのシリコンゴム充填は、上
記連通孔１８・１９によって差動装置１の外部から行わ
れるので、差動装置１の組付は作業に支承を来すことは
ない。しかも上記穴セレーション部１４ａ・１５ａの内
周面には、環状溝１４ｂ−１５ｂが形成されているので
、シリコンゴム２０・２１を、穴セレーション部１４ａ
・１５ａ及び軸セレーション部１６ａ・１７ａの隅々ま
で行き渡せることが可能となる。

〔発明の効果〕

本発明に係る差動装置の動力伝達部緩衝構造は、以上の
ように、ドライブピニオンを有する入力軸と、該ドライ
ブピニオンに歯合されるリングギヤと、該リングギヤが
固設され、内部に各々一対のピニオン及びサイドギヤを
有するディファレンシャルケースと前記サイドギヤに連
結される一対のシャフト部材とを備えた差動装置におい
て、穴セレーション部が形成されたサイドギヤと、」二
元穴セレーション部と合致する軸セレーション部が形成
されたシャフト部材とを有し、該シャフト部材には上記
穴セレーション部と軸セレーション部との間に連通ずる
連通孔が設けられ、該連通孔を経て上記セレーション部
間に緩衝材が充填されてなる構成である。これにより、
通常のセレーション嵌合に伴うがたつきを上記緩衝材の
持つ弾力性によって吸収して、このがたつきに起因する
車両の急加減速時等の騒音を防止することができる。よ
って、乗車者等に不快感を与えるといったことがなくな
る等の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す縦断面図である。 １は差動Ｗ置、２はディファレンシャルシャフト（入力
軸）、６はドライブピニオン、７はディファレンシャル
ケース、９はリングギヤ、１２・１３はピニオン、１４
・１５はサイドギヤ、１４ａ１５ａは穴セレーション部
、１４ｂ・１５ｂは環状溝、１６・１７は車輪駆動軸（
シャフト部材）、１６ａ・１７ａは袖セレーション部、
１８・１９は連通孔、２０・２１はシリコンゴム（緩衝
材）である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、ドライブピニオンを有する入力軸と、該ドライブピ
   ニオンに歯合されるリングギヤと、該リングギヤが固設
   され、内部に各々一対のピニオン及びサイドギヤを有す
   るディファレンシャルケースと前記サイドギヤに連結さ
   れる一対のシャフト部材とを備えた差動装置において、
   穴セレーション部が形成されたサイドギヤと、上記穴セ
   レーション部と合致する軸セレーション部が形成された
   シャフト部材とを有し、該シャフト部材には上記穴セレ
   ーション部と軸セレーション部との間に連通する連通孔
   が設けられ、該連通孔を経て上記セレーション部間に緩
   衝材が充填されてなる差動装置の動力伝達部緩衝構造。