JPS6338316B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は使用目的に応じて活字セツトが交換可
能なラインプリンタ装置に係り、特に活字ベルト
を交換する操作によつて、ベルトの種類に対応し
て異なる活字セツトを有する活字ベルト上の活字
群の配列と、ラインプリンタ装置側で持つている
該活字セツト群の活字配列数と字種を配列順に記
憶しているベルトイメージメモリの内容の該当群
を引き当て、活字ベルト上の活字群とベルトイメ
ージメモリの内容の該当群の間の対応同期（トラ
ツキングと称する）を取るための改良されたプリ
ンタ装置に関する。

従来より活字走行体のセツトが装置において容
易に交換可能なラインプリンタ装置は、該活字走
行体を交換単位としてユニツト化することで、活
字ベルト交換あるいはトレーンカートリツジ交換
方式として一般化されて来ている。そして、こう
した活字ベルトにおいては通常、内蔵している活
字群の初めあるいは群の区切りを示すための情報
（ホームポジシヨンマークと称し以下HPと略称
する）と、配列されている活字（文字）の一つ一
つの位置を割り出すための情報（クロツクマー
ク、以下クロツクまたはCLと称する）が活字群
とともにセツトとして用意されている。

一方装置においては、該活字ベルトを定速で走
行させる走行手段と、走行する前記ベルトから前
記HPとクロツクからの各信号を検出する検出器
と該各信号に基づき照合ステージにおいて通過す
る活字群中の活字と、活字ベルト上の活字の字種
と配列順を記憶するベルトイメージメモリ（以下
BIMと略称す）の間の対応を取るトラツキング
制御手段と、もちろんトラツキング成立後、通常
の動作を行なわせる構成としてのセンタマシンと
応答するためのインターフエース、印字制御とし
ての印字データバツフア、タイミング検出、活字
コード発生、照合、とこれらの制御手段および印
字マグネツトの駆動および制御等の手段はそなえ
ているものとする。

こうした構成の装置において、出力する仕事の
内容に応じて活字ベルトを選択すると、特殊文字
を必要とする出力にも比較的対応しやすいこと、
また使用字種が限定された仕事の出力においては
出力速度が早くできる等の効果が生まれるが、反
面異なつた複数種の活字ベルトに対応して相当す
る種類のBIMの内容を変更する手段を時たねば
ならず、かつ前記ベルトに対応して相当する
BIMの内容を引き当ててトラツキングしなけれ
ばならない。

本発明はこうした活字ベルトの有する活字群と
BIM間のトラツキングの方法に関する改良され
たプリンタ装置の提供を目的としている。そして
本発明の特徴は上記の目的を配列順の定まつた活
字群を有し、該活字群の初めあるいは区切り信号
の発生手段と、個々の活字の位置割り出し信号の
発生手段を有する活字ベルトと、該活字ベルト走
行手段と、上記２信号の検出手段と、上記活字群
の配列内容を記憶するベルトイメージメモリー
と、上記活字ベルトの活字群とベルトイメージメ
モリとの間の対応同期手段を有するプリンタ装置
において、上記ベルトイメージメモリに記憶する
データを活字の内容を指定するコードとフラグビ
ツトより構成し活字群の初めあるいは区切りに対
応して該フラグビツトを挿入し、該フラグの検出
に基づき上記活字群とベルトイメージメモリとの
間の対応同期を取ることによつて実現することで
ある。

本発明により具体的に説明するため以下例を引
いて説明する。

第１図は活字ベルトの一般的な説明図、第２図
はプリンタ制御回路の一般的な概念図を示す。図
中、１は活字ベルト、２は活字列、８は活字の位
置割り出し用の同期信号発生手段（クロツクマー
ク）、４は活字列の初めまたは群の区切り信号発
生手段（HPマーク）、５はHPマークによるHP
信号検出器、６は同様クロツク信号検出器であ
る。

つまり、HP信号は活字群の初め、あるいは群
の区切りを示し、クロツク信号は、この例では群
内の活字の位置と通過順序を示すものである。ま
た９はインタフエース回路、１０はプリンタの印
字データバツフア（PDB）、１１はベルトイメー
ジメモリ（BIM）、１２は照合回路、１３は上記
PDBのポインタ、１４はBIMのポインタ、１５
はBIMのポインタのアドレスシフト手段を示し
該BIMポインタ１４と、アドレスシフト手段１
５を合わせてBIMベルトとのトラツキング手段
を形成する。また結線は信号の流れを示す。また
信号中ａはセンタマシンからの動作命令と印字デ
ータHPはHP信号、CLはクロツク信号、ｄはハ
ンマ駆動回路へのハンマアドレス信号、ｅはハン
マ駆動回路へのハンマセツトあるいはリセツト信
号を示す。

基本的な動作としてはセンタマシンからの印字
データがPDB１０に転送される。活字ベルトと
BIM１１とはHP信号とクロツク信号を介して前
記トラツキング手段でトラツキングされている。
照合回路１２は印字データバツフア１０の内容と
BIM１１の内容を照合して一致するところでハ
ンマセツトリセツト信号を送出する。

一方、PDBポインタ１３はハンマのケタのア
ドレスを送出する。そして該信号ｅおよびｄに基
づきハンマ（図示せず）が制御され印字が行なわ
れる。そしてPDB１０の内容の全てが照合され
一致が取れると１行の印字が完了する。

第３図は従来のBIMと活字ベルトのトラツキ
ング回路を示す説明図、図中１９はMXCチヤネ
ル、２０はカウンタ、２１はカウンタ値のデコー
ダ、２２はFF、２３はアンド回路で該２２と２
３で正常トラツキング状態の信号をクロツクと同
期させて作り出すマツチング回路を示す。また２
４と２５はアンド回路、２６と２７はインバー
タ、２８はオア回路、２９はFFを示し、該２４
〜２８は異常トラツキングあるいはトラツキング
ずれの判定回路そしてFF２９は上記と同様の目
的マツチング回路である。また３０はオア回路、
３１はこのトラツキング回路をも含めた装置の論
理制御回路（MPUと称す）である。なお結線は
信号の対応を示し、線端に〇印を付けた入力はク
ロツクあるいはHPからの信号、その他の入力線
はMPU３１を介して与えられる命令あるいは信
号の入力である。

なお、デコーダ２１に入つている複数の入力線
ｇは活字ベルト１あるいは活字ベルト中の活字群
の種類を指定あるいは識別するためのベルトセレ
クト信号であり、例えばHPと次のHPの間に介
在するクロツク信号の数をもつて、例えば４８，
６４，９６，１２８等として識別選択可能に設定
する。

BIM１１のアドレスとベルトとのトラツキン
グの概要は以下の通りである。BIMの内容は
MPU３１よりロートされる。MPU３１より初期
トラツキング命令が入り、ベルト１よりの信号か
ら最初に入つて来るHP信号でカウンタ２０をリ
セツトする。カウンタ２０はベルトからのクロツ
ク信号によつて順次カウントアツプし、該出力で
BIM１１のアドレスを指示する。一方該出力は
デコーダ２１において、ベルトセレクト信号のど
れかが、活字ベルト１の活字群の数あるいは活字
セツトの種類に応じて指定されているので、該指
定値と一致したところでデコーダのHP信号
（HP−Ｄと略称す）を出す。該HP−Ｄ信号は、
回路素子２４〜２８より成るトラツキングずれの
判定回路で活字ベルト１からのHP信号と比較さ
れ一致しているときには該判定回路側ではなにも
出力しない。そして素子２２，２３より成るマツ
チング回路を介し、オア回路３０を介してカウン
タ２０をリセツトする。

一方、該判定回路で一致が取れなかつたときに
は該判定回路が出力を出し、FF２９をセツトし
て異常検出状態とする。そしてこの場合には
MPU３１は異常時の処理として装置の動作を中
断させるとともに次に入つて来る活字ベルト１か
らの生のHP信号でカウンタ２０をリセツトして
最初にもどし再び活字ベルトからのクロツクによ
つてカウントアツプし、これをくりかえして、一
致が取れたらFF２９をリセツトし、正常の処理
に移行する。

以上がトラツキングの動作概要であるがこの回
路をつかう構成においてはデコーダ２１を要する
点、また使用を許容される活字ベルトの種類は該
デコーダの入力信号の本数により制限されると云
う欠点を有していた。これに対して本発明の着目
点はこのBIMポインタにおけるデコーダとベル
ト種類の信号をなくし、かわりにBIM内にトラ
ツキングに関する情報を読込み時にあらかじめセ
ツトすることによつてトラツキングを行う方法を
実現できると云うことであり、以下実施例に基づ
きこれを開示する。第４図は本発明の一実施例の
説明図である。

図中、前図までとの共通該当物は同じ番号によ
り、新たに付加された変形部をBIM１１′として
表示する。

第２図と比較するとデコーダ２１と該デコーダ
に入つていたベルトセレクト信号ｇがなくなり、
新たにBIM１１′の中容データの構成として活字
データの外に該活字データの群の区切りを表示す
るホームポジシヨンフラグ指定のための付加ビツ
トがそう入可能に構成されており、BIM１１′に
該当ベルトの活字データをロードする際、群の区
切りを示す該付加ビツトを所定のアドレスの活字
データに付加できる様に構成されている。即ち、
装着された活字群は０〜Ｚの繰り返しのものであ
れば、BIM１１′には０〜Ｚが格納されており、
その区切りであるＺの格納領域には、フラグ情報
が格納されていることになる。従つて、カウンタ
２０がリセツトされて動作を開始すると、BIM
１１′がカウンタで順次指定されてゆく。Ｚの格
納領域に到るまではフラグ情報が格納されていな
いので、フラグの出力は０である。フリツプフロ
ツプ２２は初期状態でリセツトされており、フラ
グ情報が０の間、アンド回路２３、アンド回路２
４及びアンド回路２５はいずれも付勢されない。
カウンタ２０がＺの格納されている領域を示した
時に、そのフラグ情報の出力は１となり、アンド
回路２３は付勢され、HP−Ｄ信号が出力（即ち
１）されル。それにカウンタ２０はリセツトされ
て、再びBIM１１′の０からの読出しが開始され
ることになる。

アンド回路２４にはフラグ情報とHP信号がイ
ンバータ２７で反転された状態で入力され、フラ
グ情報が１になつた時にHP信号が依然として０
である時に付勢される。また、アンド回路２５に
HP信号とフラグ情報がインバータ２６で反転さ
れた状態が入力され、HP信号が１であり、フラ
グ情報が０である時に付勢される。それらのアン
ド回路２５及び２６のいずれかが付勢されるとオ
ア回路２８は出力を行い、結果としてフリツプフ
ロツプ２９がセツトされる。

従つて、フラグ情報とHP信号が同期している
場合には、アンド回路２４及び２５は付勢される
ことはなく、従つてフリツプフロツプ２９はセツ
トされず、フラグ情報とHP信号の何れか一方の
み１になつた場合にフリツプフロツプ２９がセツ
トされることになる。

従つて、本発明においては、デコーダを構成し
ている回路がいらなくなると云うコスト上のメリ
ツトだけでなく、BIM１１′上に読込む活字デー
タは原理的にはどんな活字コードにでも書きかえ
られるし、どこにでもフラグが立てられるので活
字ベルトにおける活字群に該当するコードを
BIM１１′に読み込み、該活字群の初めあるいは
区切りの位置に存在するHPマークに対応する位
置にフラグをたてることによつて、従来例ではデ
コーダ２１のベルトセレクト信号に対する入力チ
ヤネルで制限されていたが、本発明ではこうした
制限もなく、任意の種類の活字セツトを有する複
数の活字ベルトに対して対処できるという特色あ
る効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は活字ベルトの一般的な説明図、第２図
はプリンタ制御回路の一般的な概念図、第３図は
従来のBIMと活字ベルトのトラツキング回路を
示す説明図、第４図は本発明の一実施例である
BIMと活字ベルトのトラツキング回路の説明図
である。 図中、１は活字ベルト、２は活字列、３はクロ
ツクマーク、４はHPマーク、１１はベルトイメ
ージメモリ（BIM）、１４はBIMポインタ、２０
は該ポインタを構成するカウンタを示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 配列順の定まつた活字群を有し、該活字群の
   区切りにおいて信号を発生させるための信号発生
   手段を有する活字ベルト、上記活字群の配列内容
   を記憶するベルトイメージメモリ、及び、上記活
   字ベルトの走行に伴つて得られる上記信号発生手
   段の発生を検出することで得られる信号により、
   該イメージメモリの記憶内容の順次読出しを同期
   させて出力すべきデータに対応した活字ベルト上
   の活字を駆動して印字を行なうプリンタ装置にお
   いて、 ベルトイメージメモリの格納場所を、フラグ情
   報と活字の内容を示すコード情報とを格納可能に
   構成すると共に、上記順次読出しで最後に読み出
   されるべき格納場所にはフラグ情報を格納し、 上記活字ベルト上の信号発生手段の検出タイミ
   ングでベルトイメージメモリからフラグ情報が読
   み出されるか否かをチエツクし、否の場合に該ベ
   ルトイメージメモリの内容に対して装着された活
   字ベルト種が誤りであると検出するようにしたこ
   とを特徴とするプリンタ装置。